24 海岸保全区域内における行為制限の許可等 (海岸法) 制 度 の 海岸保全区域内において、海岸保全施設以外の施設又は工作物を設置して海岸保全区域 要 点 を占用しようとする場合は、海岸管理者(通常は知事)の許可を受けなければならない。 (法第7条) また、海岸保全区域内で土石の採取、土地の掘削、盛土、切土、海岸保全施設以外の施 設等の新設及び改築などの一定の行為をしようとする場合は、海岸管理者の許可を受けな ければならない。 (法第8条) 目 的 津波、高潮、波浪その他海水又は地盤の変動による被害から海岸を防護して国土を保全 するため、海岸保全区域を指定して堤防、突堤、護岸などの海岸保全施設を設置し、区域 内での一定の行為を規制して海岸保全施設を適正に保全管理することを目的とする。 対象地域 県内の海岸保全区域内 内容及び 必要手続 1)海岸保全区域とは 津波、高潮などによる海水の侵入や海岸の侵食及び地盤の変動によって引き起こ される被害から防護する必要がある海岸で、知事が必要最小限度の範囲で指定した 区域をいう。 海岸保全区域の指定は、原則として陸地側は春分の日の満潮時の水際線から 50m、水面側は同じく干潮時の水際線から50mの範囲で指定される。 2)海岸保全施設とは 海水の侵入又は海水による侵食から海岸を保全する目的で海岸保全区域内に設置 される堤防、突堤、護岸等の施設をいう。 3)海岸保全区域内で許可の必要な行為とは ①海岸保全区域の占用許可 (法第7条) 海岸保全区域内の海岸管理者が権原に基づき管理する土地に海岸保全施設以外 の施設、又は工作物を設置して占用するためには許可を要する。 ②海岸保全区域における行為の制限 (法第8条) 海岸保全区域内において、土石の採取、及び土地の掘削、盛土、切土等の行為 をする場合、並びに海岸管理者以外の者がその権原に基づき管理する土地に海岸 保全施設以外の施設等を新設、改築する場合には許可を要する。 -53 - 許可等の 基 準 手 続き の フロー図 【占用等の許可基準とは】 ①申請の内容が海岸の保全に著しい支障を及ぼすおそれがあると認められない場合に 許可される。 ②海岸保全区域が港湾区域又は港湾隣接地域と重複して指定されている区域では、港 湾法に基づく許可を受けている行為については上記の許可は不要である。 港湾法の許可 ← 申請 申 請 者 申 請 (国土交通省所管) 県港湾事務所 → 漁港漁場整備法 の許可申請 許 可 (国土交通省所管) 地域振興局建設部 (農林水産省所管) 地域振興局農林部 ※ 行為等の場所が海岸保全区域内の港湾区域内又は港湾隣接地域内である場合は港湾 法による許可(海岸法の許可は不要) 、漁港区域である場合は漁港法による許可のほか に海岸法の許可を要する。 処理手続に 要する日数 申請を受理した日の翌日から起算して7日(漁港漁場整備法に係る許可を除く。 ) 担当機関 県各地域振興局建設部(海岸法) 、県建設交通部各港湾事務所(港湾法) 、 県各地域振興局農林部(漁港漁場整備法) 罰 則 法 許可を受けないで行為をした者、許可の条件に違反して行為をした者には罰則の規定が あるほか、原状回復命令、工事中止命令等の行政処分の適用がある。 (法第41条以下、法第12条) 備 海岸保全区域内の占用許可等を受けた者は、県条例で定める占用料等を納付しなければ ならない。 考 -54 -
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