器材・環境消毒法山口大学医学部附属病院薬剤部助教授尾家重治また、MRSAや緑膿菌などの一般細菌や、カンジダ器材の消毒法などの酵母様真菌による汚染には、上述のウイルスや耐熱性の器材の消毒には、できれば熱（熱水、蒸気）結核菌に有効な消毒薬に加えて、塩化ベンザルコニウを用いるのが望ましい。なぜなら、熱は効果が確実で、ム（オスバン、ザルコニンなど）や両性界面活性剤かつ残留毒性がないからである。「洗浄＋熱消毒」の（テゴー51 、コンクノールなど）を用いる。工程が自動的に行える装置（ウオッシャーディスインフェ表２に消毒薬の適用例を、また表３に器材の消毒クタ、食器洗浄機、熱水洗濯機、フラッシャーディスイ法を示した。ンフェクタ）を用いて、熱消毒を行う。表１に、熱による消毒例を示した 1-6）。一方、熱消毒装置の設備がない場合や、耐熱性で表１熱による消毒例消毒法ない器材に対しては、消毒薬による消毒を行う。ウイルスや結核菌汚染にはグルタラール（ステリゾール、ステリスコープなど）、フタラール（ディスオーパ熱水）、過酢酸（アセサイド）、次亜塩素酸ナトリウム（ミルトン、「花王」メディカルハイター液 6W /V％など）およびアルコール（消毒用エタノール、７０％イソプロパノール）を用いる。利用する装置（条件）消毒対象金属製器材ウオッシャーディスインフェクタ（80∼93℃･3∼10分間）リネン熱水洗濯機（70∼80℃･10分間）食器食器洗浄機（80℃･10秒間）差し込み便器，尿器蒸気ポータブルトイレのバケツフラッシャーディスインフェクタ（90℃･1分間）吸引瓶表2 消毒薬の適用例消毒薬グルタラールステリゾールステリスコープフタラールディスオーパ過酢酸アセサイド適用内視鏡適用となる理由 ● ● ● リネン次亜塩素酸ナトリウムミルトン「花王」メディカルハイター液6W/V％ ● ほ乳瓶経腸栄養剤の投与セット薬杯・楽呑み蛇管・薬液カップアルコール消毒用エタノール 7 0%イソプロパノール ● 注射剤のアンプル・バイアル体温計聴診器洋式トイレの便座処置台オーバーテーブルドアノブ抗菌スペクトルが広い血液などで不活性化されにくい抗菌スペクトルが広い低残留性（塩素ガスとして蒸発）安価低残留性（蛋白質と反応して食塩になる） ● ● ● 汚染菌となりやすいセパシア菌にも有効である低残留性（塩素ガスとして蒸発） ● 殺菌力が強い速やかに蒸発する ● 無臭で取り扱いやすい ● 塩化ベンザルコニウムオスバンザルコニン両性界面活性剤テゴー 5 1 コンクノール 6 MRSA汚染の環境器材・環境消毒法表 3 器材の消毒法消毒対象消毒法 80℃・10 分間などの熱水 0.01%（100ppm）次亜塩素酸ナトリウムへの1時間浸漬 ● 高圧蒸気滅菌 ● エチレンオキサイドガス滅菌 ● 人工呼吸回路 ● 備考熱水や高圧蒸気の使用では、前もって材質劣化が生じないことを確認しておく。 ● 次亜塩素酸ナトリウムの頻回適用で、プラスチックの劣化が生じることがある。 ● 1 使用後に、吸引チューブの外側をアルコールガーゼなどで清拭気管内吸引チューブ 2 吸引チューブ内腔の粘液などの除去のため、滅菌水を吸引 3 8% エタノール添加の 0.1% 塩化ベンザルコニウムへ浸漬使用のつどの消毒を行えば、2 4 時間にわたるくり返し使用が可能である。 ● 4 使用前に消毒薬の除去のために滅菌水を吸引ネブライザーの嘴管 ● 超音波ネブライザー ● ● 0.01%（100 ppm）次亜塩素酸ナトリウムへの１時間浸漬熱水浸漬（65℃・5分間や70℃・1分間など）蛇管や薬液カップなどに対し、0.01%（100ppm）次亜塩素酸ナトリウムへの 1時間浸漬 ● ● 24時間ごとの消毒が望ましい。共用するのであれば、逆流防止弁を装着するのが望ましい。金属部分がないジェットネブライザー（インスピロンなど）では、 0.01%（100ppm）次亜塩素酸ナトリウム・1時間浸漬も適している。 ● 24時間ごとの消毒が望ましい。 ● ジェットネブライザー酸素バブル加湿器（酸素湿潤器） ● 熱水浸漬（65℃・5 分間や 70℃・1分間など） ● 熱水浸漬（65℃・5 分間や 70℃・1分間など）フラッシャーディスインフェクタ（90℃・1分間の蒸気） 0.1% 両性界面活性剤や 0.1% 塩化ベンザルコニウムへの 30分間浸漬 ● 0.01% （100ppm）次亜塩素酸ナトリウムへの1時間浸漬 ● 吸引びん ● ガーグルベースウオッシャーディスインフェクタや食器洗浄機（70℃以上の熱水） ● 0.01% （100ppm）次亜塩素酸ナトリウムへの1時間浸漬 ● 0.1% 両性界面活性剤や 0.1% 塩化ベンザルコニウムへの30分間浸漬薬杯・楽呑み ● 0.01%（100ppm）次亜塩素酸ナトリウムへの1時間浸漬 ● ● 食器洗浄機（80℃・10秒間などの熱水） 0.02%（200ppm）次亜塩素酸ナトリウムへの5分間浸漬 ● 0.01%（100 ppm）次亜塩素酸ナトリウムへの1時間浸漬 ● 感染に対するインパクトは小さいので、1∼ 2週間ごとの消毒で十分である。 ● 取り扱い者に対する危険防止のために消毒を行う。吸入びんに前もって 5 %クロルヘキシジン20mL などを入れておく方法もある。 ● ● 食器 ● ● 洗浄が大切である。前もってナイロン袋で覆っておく方法もある。バッグ型容器と投与チューブに対しては、チューブ乾燥機での乾燥も有効である。 ● 円筒型投与容器には食器洗浄機による消毒（80℃・10 秒間などの熱水）が適している。 ● 経腸栄養剤の投与セット 0.01%（100ppm）次亜塩素酸ナトリウムへの1時間浸漬食器洗浄機（80℃・10秒間など） ● 電子レンジ（500W・3分間など） ● 高圧蒸気滅菌 ● ほ乳瓶乳首 ● 体温計 ● アルコール清拭注射剤のアンプル・バイアル ● アルコール清拭包交車 ● アルコール清拭熱水洗濯機（70∼80℃・10分間の熱水） 0.02%（200ppm）次亜塩素酸ナトリウムへの5分間浸漬（すすぎ段階での消毒法） ● 0.1% （1,000ppm）次亜塩素酸ナトリウムへの30分間浸漬（洗濯前の段階での消毒法） ● リネン血圧計のマンシェット ● ● ● フラッシャーディスインフェクタ（90℃・1分間の蒸気） 0.01%（100ppm）次亜塩素酸ナトリウムへの1時間浸漬 ● 0.1% 両性界面活性剤への3 0分間浸漬 ● 尿器アルコール散布熱水洗濯機（ 70℃・10分間などの熱水） ● ● 熱水での消毒が望ましい。 ● 汚れの付着があれば熱水洗濯が適している。蒸気による消毒では、前もって耐熱性について確認しておく必要がある。 ● 次亜塩素酸ナトリウムを 7∼14日間などの長期にわたってくり返し使用するのであれば、高濃度液（0.1%液など）を用いる。 ● 7 消毒対象消毒法備考前もって便器をビニール袋や使い捨ての排便処理袋で覆っておく方法もある。 ● 使い捨て便器も販売されている（ただし、専用の処理機が必要）。 ● 次亜塩素酸ナトリウムを7∼14日間などの長期にわたってくり返し使用するのであれば、高濃度液（0.1% 液など）を用いる。 ● フラッシャーディスインフェクタ（90℃・1分間の蒸気） ● 0.01% （100ppm）次亜塩素酸ナトリウムへの1時間浸漬 ● 0.1% 両性界面活性剤への3 0分間浸漬 ● 便器（差し込み式）ポータブルトイレのバケツフラッシャーディスインフェクタ（90℃・1分間の蒸気） 0.01%（100ppm）次亜塩素酸ナトリウムへの1時間浸漬 ● 0.1% 両性界面活性剤への3 0分間浸漬 ● ● 次亜塩素酸ナトリウムを7∼14日間などの長期にわたってくり返し使用するのであれば、高濃度液（0.1% 液など）を用いる。 ● 前もってバケツに使い捨てトイレを装着しておく方法もある。 ● 洋式トイレの便座フラッシュバルブ ● マットレス前もって使い捨ての防水シーツで覆っておく方法や、防水マットレスを使用する方法などが勧められる。 ● エチレンオキサイドガスの使用は望ましくない（残留毒性、 ● アルコール散布環境汚染）。 ● 0. 2% 両性界面活性剤での清拭（防水マットレスの場合） ● ホルマリン（ホルムアルデヒド）ガスの使用は望ましくない（取り扱い者に対する毒性、効果不確実）。 ● オゾンの使用は望ましくない（材質劣化作用）。アルコール清拭 ● ● アルコール清拭 0.2%塩化ベンザルコニウムや0.2%両性界面活性剤での清拭 ● アルコール清拭 ● ● アルコール清拭 0.2%塩化ベンザルコニウムや0.2%両性界面活性剤での清拭浴槽・沐浴槽 ● 洗面器・洗足器 ● ベッド柵・オーバーテーブル処置台ストレッチャー・車イス ● ● 熱傷患者などの処置時には、アルコール清拭とともに使い捨てカバーの使用が勧められる。 0.2%両性界面活性剤での清拭 ● 洗浄を兼ねた消毒を行う。 0.2%両性界面活性剤での清拭 ● 洗浄を兼ねた消毒を行う。 ● できる限り分解して、洗浄や消毒を行う。 0.2% 両性界面活性剤や 0.2% 塩化ベンザルコニウムでの清拭（金属箇所にはアルコール清拭）や、0.1% 両性界面活性剤や0.1%塩化ベンザルコニウムへの30分間浸漬。 ● ウイルス汚染の場合には 0.01% ∼ 0.02% （100∼ 200ppm）次亜塩素酸ナトリウム清拭（金属箇所にはアルコール清拭）。 ● 保育器（クベース）消毒後はチャンネル内のリンスを十分に行う（残留消毒薬による粘膜損傷の可能性のため）。 ● 過酢酸の使用では、前もって材質劣化が生じないことをメーカーに確認しておく。 ● B型肝炎ウイルス、C型肝炎ウイルス、HIVおよび結核菌などへの感染が判明している場合には、グルタラールへの 30 分間浸漬が望ましい。 ● 2%グルタラールへの4 ∼20分間浸漬 ● 3∼3.5%グルタラールへの 4∼10分間浸漬 ● フタラールへの4 ∼ 20分間浸漬 ● 過酢酸への5分間浸漬 ● 消化管ファイバースコープ消毒後にはチャンネル内のリンスを十分に行う（残留消毒薬による粘膜損傷の可能性のため）。 ● その日の終わりには、チャンネル内のアルコールリンスと風乾を行う。 ● 過酢酸の使用では、前もって材質劣化が生じないことをメーカーに確認しておく。 ● B型肝炎ウイルス、C型肝炎ウイルス、HIVおよび結核菌などへの感染が判明している場合には、グルタラールへの 3 0 分間浸漬が望ましい。 ● 2%グルタラールへの20分間浸漬 3∼3.5%グルタラールへの10分間浸漬 ● フタラールへの20分間浸漬 ● 過酢酸への 5 分間浸漬 ● 気管支ファイバースコープ ● 過酢酸の使用では、前もって材質劣化が生じないことをメーカーに確認しておく。 ● いわゆるホルマリンボックスの使用は避ける（取り扱い者に対する毒性のため）。 ● B 型肝炎ウイルス、C 型肝炎ウイルス、HIVおよび結核菌などへの感染が判明している場合には、グルタラールへの30分間浸漬が望ましい。 ● 膀胱鏡の光学視管喉頭鏡のブレード 8 グルタラールへの10分間浸漬 ● フタラールへの10分間浸漬 ● 過酢酸への5分間浸漬 ● ウォッシャーディスインフェクタ（80℃・10分間の熱水など） ● 洗浄して、水分除去後にアルコール清拭 ● ● 豆球の付いた機種（アコマ社製など）には、ウオッシャーディスインフェクタは使用できない。器材・環境消毒法環境に存在するウイルスの消毒には、次亜塩素酸環境の消毒法ナトリウムやアルコールを用いる。図１に、微生物を消毒薬抵抗性が強い順にならべ一方、環境に存在する細菌の消毒には、次亜塩素るとともに、消毒薬の抗菌スペクトルを示した。本図酸ナトリウムやアルコールに加えて、塩化ベンザルコニから明らかなように、ウイルスに対してはグルタラールウム（オスバン、ザルコニンなど）や両性界面活性剤（ステリゾール、ステリスコープなど）、次亜塩素酸ナト（テゴー51 、コンクノールなど）も有効である。リウム（ミルトン、「花王」メディカルハイター液 6 W/ V％なお、アルコール清拭に際しては、引火性に注意をなど）、ポビドンヨード（イソジン、ネグミンなど）および払うとともに、広範囲面積への使用を差し控える必要アルコール（消毒用エタノール、70％イソプロパノール）がある。また、次亜塩素酸ナトリウム清拭に際しては、などが有効である。しかし、グルタラール、フタラール脱色などの材質劣化を防止するために、消毒後の水（ディスオーパ）および過酢酸（アセサイド）などの高拭きなどが必要になる場合がある。水準消毒薬は、蒸気毒性の観点から、環境に用いて以下に、各種微生物で汚染された環境の消毒法はならない。また、ポビドンヨードは、高価で、かつ着について述べる。色を生じるため、環境消毒には適さない。したがって、結核菌細菌芽胞一般細菌（ＭＲＳＡなど）糸状真菌ウイルス* 酵母様真菌（カンジダなど）グルタラール（ステリゾール、ステリスコープなど）フタラール** （ディスオーパ）過酢酸（アセサイド）次亜塩素酸ナトリウム（ミルトン、「花王」メディカルハイター液6W/V％など）ポビドンヨード（イソジン、ネグミンなど）アルコール（消毒用エタノール、70％イソプロパノール）クロルヘキシジン（ヒビテンなど）塩化ベンザルコニウム（オスバンなど） * 一部のウイルスの消毒薬抵抗性は、一般細菌と同程度である。 ** フタラールの殺芽胞効果は弱い。 *** 両性界面活性剤は結核菌にも有効である。塩化ベンゼトニウム（ハイアミンなど）両性界面活性剤*** （テゴー 51 、コンクノールなど）図１微生物の消毒薬抵抗性の強さ、および消毒薬の抗菌スペクトル 9 器材・環境消毒法 1 B型肝炎ウイルス C型肝炎ウイルス 5 腸管出血性大腸菌（ E. coli O157, O111, O26など） HIV 患者の糞便で汚染された可能性がある箇所（洋式患者血液などの体液汚染箇所の消毒が必要である。トイレの便座、フラッシュバルブ、ドアノブなど）の消 0 . 5 ∼ 1 ％（ 5 , 0 0 0 ∼ 1 0 , 0 0 0 p p m ）次亜塩素酸ナトリ毒が必要である。本菌に対してはいずれの消毒薬もウムまたはアルコールをしみ込ませたガーゼなどで有効であり12 ）、アルコール、0.2％塩化ベンザルコニウム拭き取る（図２）7、8 ）。２度拭きが望ましい。または 0.2％両性界面活性剤などでの清拭を行う。参考文献 1 ）Barrie D: How hospital linen and laundry services are provided. J Hosp Infect 27: 219 -235, 1994. 2 ）Ayliffe GAJ et al : Control of Hospital Infection. Champman & Hall Medical London, 1993. 3 ）Department of Health and Social Security HN（87） 1: Decont図2 ウイルス汚染血液の消毒 1%（10,000 ppm）次亜塩素酸ナトリウムまたはアルコールをしみ込ませたガーゼなどで拭き取る amination of equipment, linen or other surfaces contaminated with Hepatitis B or Human Immunodeficiency Virus. London. DHSS. 4 ）尾家重治，神谷晃：メチシリン耐性黄色ブドウ球菌（MRSA）に対する温水の効果．環境感染 8 : 11 - 14, 1993. 2 SARS コロナウイルス患者周辺の環境（ドアノブ、オーバーテーブル、床頭台および洋式トイレの便座など）の消毒を行う。アルコール清拭が有効である。 5 ）Barrie D: The provision of food and catering services in hospital. J Hosp Infect 33: 13-33, 1996. 6 ）Ebner W, Eitel A, Scherrer M, et al : Can household dishwashers be used to disinfect medical equipmen t? J Hosp Infect 45 : 155 -159, 2000. 7 ）Kobayashi H, Tsuzuki M, Koshimizu K et al: Susceptibility of Hepatitis B virus to disinfectants or heat. J Clin Microbiol 3 アデノウイルス環境で長期間生存できる本ウイルスに対しては、環境消毒が重要になる9 ）。患者の手指が触れた箇所（ドアノブ、水道ノブ）などのアルコール清拭を行う。 20 : 214 - 216, 1984. 8 ）Bloomfield SF, Smith-Burchnell CA, Dalgleish AG: Evaluation of hypochlorite-releasing disinfectants against the human immunodeficiency virus （HIV） . J Hosp Infect 15: 273-278, 1990. 9 ）Gordon YJ, Gordon RY, Romanowski E et al: Prolonged recovery of desiccated adenoviral serotypes 5, 8, and 19 from 4 メチシリン耐性黄色ブドウ球菌（MRSA） MR S Aディスパーサー（MRSAを環境にばらまくヒト）の場合、周辺環境や浴槽などの共用箇所の消毒が重要になる10、11）。本菌に対してはいずれの消毒薬も有効であり、アルコール、0.2％塩化ベンザルコニウム、 0.2 ％塩化ベンゼトニウム（ハイアミン、エンゼトニンなど）または 0. 2 ％両性界面活性剤などでの清拭を行う。 10 plastic and metal surfaces in vitro. Ophthalmology 100:18351840, 1993. 10） Oie S, Kamiya A: Contamination of environmental surfaces by methic illin-resistant Staphylococcus aureus（MRSA） . Biomed Letters 57: 115-119, 1998. 11）Oie S, Hosokawa I, Kamiya A: Contamination of room door handles by methicillin-sensitive / methicillin- resistant Sta- phylococcus aureus J Hosp Infect 51: 140-143, 2002. . 12） Oie S, Kamiya A, Tomita M et al: Efficacy of disinfectants coli O157: H7. Microbios 98: and heat against Escherichia 7-14, 1999.