ここではトランスであります

取扱説明書
サブウーハシステム
FB-100
このたびは、TOA サブウーハシステムをお買い上げいただき、まことにありがとうございます。
正しくご使用いただくために、必ずこの取扱説明書をお読みになり、末長くご愛用くださいますようお願い申し上
げます。
目
次
安全上のご注意
…………………………………………………………………………………………………………………
2
概
要
…………………………………………………………………………………………………………………………………
3
特
長
…………………………………………………………………………………………………………………………………
3
使用上のご注意
各部の名称
…………………………………………………………………………………………………………………
3
…………………………………………………………………………………………………………………………
3
接続のしかた
……………………………………………………………………………………………………………………
マッチングトランスの組み込みかた
……………………………………………………………………………
4
4
フルレンジスピーカとのクロスオーバ
FB-100 の推奨フィルタ
レベルバランスと極性
………………………………………………………………………………………………………
………………………………………………………………………………………………………
ハイインピーダンス使用時のご注意
……………………………………………………………………………
5
6
6
設置方法について
設置場所について ……………………………………………………………………………………………………………… 7
本体の吊り下げについて …………………………………………………………………………………………………… 7
仕
様
…………………………………………………………………………………………………………………………………
8
安全上のご注意
ご使用の前に、この欄を必ずお読みになり正しくお使いください。
ここに示した注意事項は、安全に関する重大な内容を記載していますので、必ず守ってください。
● お読みになったあとは、いつでも見られる所に必ず保存してください。
●
●
表示について
ここでは、製品を安全に正しくお使いいただき、あなたや他の人々への危害や財産への損害を未然に防止す
るために、いろいろな表示をしています。内容をよく理解してから本文をお読みください。
図記号について
注意を促す記号
注
行為を禁止する記号
意
警告
禁
行為を強制する記号
止
強
制
誤った取り扱いをしたとき、人が死亡または重傷に結びつく
可能性のあるもの。
設置・据付をするとき
設置場所の強度を確認
取付金具類を含む全重量に十分耐えられる強度のある所に取り付けてください。
十分な強度がないと落下して、けがの原因となります。
注
意
禁
止
注
意
強
制
指定方法以外の取り付けかたをしない
指定の取り付け方法を守らないと、無理な力がかかり、落下して、けがの原因
となります。
適切なボルト、ナット類を使う
吊り下げて設置するときは、適切なボルト、ナット類を使用してください。
十分な強度がないと、落下して、けがの原因となります。
各部のボルト、ナット類は確実に締め付ける
取り付け後、ゆるみ、がたつきがあると、落下して、けがの原因となります。
注意
誤った取り扱いをしたとき、人が傷害または物的損害に結び
つく可能性のあるもの。
使用するとき
長時間、音が歪んだ状態で使わない
スピ−カが発熱し、火災の原因となることがあります。
2
禁
止
概
要
大振幅仕様の 25 cm ウーハを採用した、コンパクト・ハイパワーのサブウーハシステムです。アコースティ
ック・スーパーウーハ方式のエンクロージャ構造なので、コンパクトながら超低域再生が可能です。
特
長
大型φ 120 mm フェライトマグネットを搭載した大振幅仕様の 25 cm ウーハユニットを使用しています。
φ 50 mm ロングボイスコイル、アルミボビン、ノンプレスコーン紙、大口径ダンパなど、ハイパワーで大
振幅対応のユニットです。
● アコースティック・スーパーウーハ方式のエンクロージャ構造により、音響的バンドパスフィルタを構成
しており、35 Hz までの超低域再生や傾斜の緩やかな位相特性を実現しています。
● 別売のマッチングトランス MT-S0601 を内部に組み込むことにより、ハイインピーダンスで使用すること
ができます。
● MDF(Medium Density Fiberboard)製エンクロージャは、ウレタン塗装仕上げで、リペイントが可能です。
● 側面 6 カ所の固定用ねじを使用して、ワイヤで吊り下げて設置することもできます。また、天板からメンテ
ナンスできますので、設置後のメンテナンスも容易です。
●
使用上のご注意
FB-100 は防磁設計されていません。テレビやコンピュータの CRT などからは、十分に離れた場所に設置し
てください。
各部の名称
354
[上面]
340
単位: mm
[側面]
[後面]
51
480
着脱式入力コネクタ
480
582
[前面]
51
40
エンクロージャ
ポート
[下面]
固定ねじ(W3/8″、6カ所)
3
接続のしかた
FB-100 の入力端子は着脱式になっています。
●
送り配線をしない場合
1. 着脱式入力コネクタをサブウーハ本体のソケッ
トから抜き取ります。
ご注意
共振音防止のため、使用しない
端子のねじも締めてください。
着脱式入力コネクタ
●
送り配線をする場合
アンプから
2. 使用する端子のねじをドライバで緩め、被覆を
取り除いた線の先端部分を着脱式入力コネクタ
に差し込んでから、着脱式入力コネクタのねじ
をドライバで締めます。
メ
次のサブウーハへ
3. 着脱式入力コネクタを元どおりに本体のソケッ
ト側に差し込み
ます。
モ
適合電線は、以下のとおりです。
単線 : 0.2 mm2 〜 2.5 mm2(AWG24 〜 14
相当)
より線: 0.2 mm2 〜 2.5 mm2(AWG24 〜 14
相当)
● 線の被覆を先端から約 5 mm 取り除きます。
●
マッチングトランスの組み込みかた
FB-100 の本体内部に別売のマッチングトランス MT-S0601 を組み込むことができます。
1. 7 カ所のねじを外して、エンクロージャの蓋を 2. コネクタ基板の近くに止められている 2 カ所の
外します。
トランス取付ねじを外し、そのねじを使って
MT-S0601 を取り付けます。このとき、MTS0601 の接続タブが手前になるように取り付け
てください。
MT-S0601
トランス取付ねじ
4
3. コネクタ基板から出ているリード線の中継コネ 6. エンクロージャに元どおり蓋をして、7 カ所の
クタを外します。(ロックの爪を広げながら、
引き抜きます。)
ねじを締めます。
4. MT-S0601 のコネクタを手順 3.で外した中継コ
ネクタに接続します。
MT-S0601
7. 選択した MT-S0601 のインピーダンスを本体に
表示するため、MT-S0601 に付属されているイ
ンピーダンスシールを FB-100 の銘板に図のよ
うに重ねて貼ります。
5. MT-S0601 のインピーダンスを適当なタブに差
し換えます。
インピーダンスシール
赤
白
銘板
フルレンジスピーカとのクロスオーバ
■ FB-100 の推奨フィルタ
FB-100断面図
FB-100 は、エンクロージャの構造が音響的
なバンドパスフィルタになっており、入力信
号にローパスフィルタなどの帯域制限を施さ
なくても中高音がカットされますので、音楽
信号をそのまま入力してもサブウーハとして
動作します。
● 一方、パワーアンプの前段で入力信号にロー
パスフィルタを通すことで、サブウーハにと
って不要な中高域成分をカットすると、より
効率的なドライブをすることができます。
● デジタルシグナルプロセッサなどを FB-100 の信号系に使用
するときは、下記のようなフィルタ設定をお勧めします。
ハイパスフィルタ(-12 dB/oct.)
:カットオフ周波数 fc = 40 Hz、Q = 1.000
ローパスフィルタ(-12 dB/oct.)
:カットオフ周波数 fc = 100 Hz、Q = 1.000
●
[dB]
110
周波数-出力音圧レベル(1 W 1 m、半自由音場)
100
90
80
70
60
50
20
50
100
[dB]
+20
500 1k
5k
10k
20k
[Hz]
5k
10k
20k
[Hz]
周波数-ゲイン
+10
0
-10
-20
-30
-40
20
50
100
500 1k
5
■ レベルバランスと極性
FB-100 を当社のFシリーズやHシリーズのフルレンジスピーカと組み合わせて使用するときは、現場に応じ
てお互いのレベルバランスや極性を調節してください。
● レベルバランスの調節
設置台数や設置条件などを考慮して、サブウーハ側(あるいはフルレンジスピーカ側)のレベルを加減して
ください。
● 極性の調節
サブウーハとフルレンジスピーカのクロスオーバ帯域では、お互いの位相が同相であれば音響エネルギー
が加算されますが、お互いの位相が逆相ですと音響エネルギーが減算されてしまいます。サブウーハもフ
ルレンジスピーカも、位相特性は周波数に応じて連続的に変化していますので、必ずしもサブウーハの極
性を +/-の表示どおりに接続するのが良いとは限りません。
● 音響エネルギーの加算度合いを比較するために、サブウーハ側の接続を +/-を反転させてみて、どちらの方
が音響エネルギーが増大するかを確認した上で、音響エネルギーの増大する方を選んでください。(極性を
適切に合わせるために、リアルタイムスペクトルアナライザなどで実際に測定することをお勧めします。
)
●
ハイインピーダンス使用時のご注意
機器の破損を防ぐために、FB-100 にマッチングトランス MT-S0601 を組み込んでハイインピーダンスで使用
するときに限っては、下記の条件で使用してください。
1. 再生信号にローパスフィルタなどで帯域制限をかけないでください。(フルレンジ信号でドライブしてく
ださい。)
2. サブウーハ側マッチングトランスのタップ(ワット数)よりも、十分な余裕をもったハイインピーダンス
アンプを使用してください。
メ モ
スピーカ側のマッチングトランスやハイインピーダンスアンプの出力トランスには、低域限界があります。
[マッチングトランスの低域限界]
一般的に、マッチングトランスには低域限界があります。例えば、この低域限界よりも低い周波数の信号を
定格で入力すると、コアの磁気飽和により1次側(入力側)のインピーダンスが急激に低下します。
MT-S0601 では、定格の 60 W 入力に対しては 40 Hz あたりからインピーダンスが低下し始め、30 Hz ではイ
ンピーダンスが約半分まで低下します。*
このような状態で使用すると、マッチングトランスだけでなくパワーアンプにも大きな負担がかかり、機器
の破損を引き起こします。
*
ただし、この低域限界はトランスの入力タップによって異なり、小さなワット数のタップほど、低域限界
は低くなります。
[ハイインピーダンスアンプの低域限界]
スピーカ側のマッチングトランスに低域限界があるのと同様に、ハイインピーダンスアンプ側の出力トラン
スにも低域限界があります。帯域制限されていないフルレンジ信号をドライブする場合にはそれほど負担は
かかりませんが、例えばローパスフィルタで低い周波数成分のみに制限された信号を定格ドライブすると、
出力段に大きな負担がかかり、アンプの破損を引き起こすことがあります。
6
設置方法について
■ 設置場所について
FB-100 を壁面、天井、床の近傍に設置することにより、FB-100 から放射される音響エネルギーを効果的に
向上させることができます。
2π空間:+6 dB
(半自由音場)
π/2空間:+18 dB
(1/8自由音場)
4π空間:+0 dB
(自由音場)
π空間:+12 dB
(1/4自由音場)
ご注意
ポートの開口部分をふさがないように設置してください。
■ 本体の吊り下げについて
FB-100 の本体には、6 カ所に固定用ねじが用意されています。
この固定用ねじを使用して、例えば図のようにアイボルトなど
で FB-100 を吊り下げることができます。
ご注意
この固定用ねじを使用して FB-100 の本体を固定(または吊り下
げ)するときは、必ず 4 カ所以上の固定用ねじで固定(または吊
り下げ)してください。
アイボルト
7
仕
様
エンクロージャ形式
許
容
入
力
定格インピーダンス
出 力 音 圧 レ ベ ル
周 波 数 特
使 用 ス ピ ー
入
力
端
適
合
電
仕
上
寸
質
性
カ
子
線
げ
法
量
アコースティック・スーパーウーハ方式
連続プログラム : 450 W
連続ピンクノイズ: 150 W(40 〜 200 Hz、24 時間)
8Ω
94 dB(1 W、1 m)半自由音場設置時
88 dB(1 W、1 m)自由音場設置時
35 〜 160 Hz(-10 dB、半自由音場設置時)
25 cm コーン型
着脱式ねじ端子、(+)/(-)各 2 個(送り配線用)
単線またはより線: 0.2 〜 2.5 mm2(AWG24 〜 14 相当)
MDF、ウレタン塗装(黒)
354(幅)× 582(高さ)× 340(奥行)mm
16 kg
※ 本機の仕様および外観は、改良のため予告なく変更することがあります。
● 別売品
マッチングトランス: MT-S0601(定格 60 W)
TOA インフォメーションセンター
フリーダイヤル(無料電話 )
TEL. 0120 - 108 -117
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133-01-423-7A