IP Recovery Kit - SIOS テクニカルドキュメンテーション

SteelEye Protection Suite for Linux
IP Recovery Kit
Technical Documentation
May 2012
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目次
Chapter 1: はじめに
1
IP Recovery Kit テクニカルド キュメンテーション
1
SteelEye Protection Suite のド キュメンテーション
1
運 用 の原 則
1
図 1.管 理 および運 用 のシナリオ
IP リソースの監 視
Chapter 2: 要件
キット のハード ウェア / ソフト ウェア要 件
Chapter 3: 設定
2
3
5
5
7
LifeKeeper での TCP/IP の設 定
7
TCP/IP 固 有 の設 定 上 の考 慮 事 項
7
LifeKeeper の設 定 作 業
7
IP Recovery Kit のチューニング
8
設定例
9
ネット ワーク設 定
ネット ワーク設 定
典 型 的 な設 定 例
IP リソースのテスト
アクティブ / アクティブ設 定 の例
9
10
11
13
13
リソースアド レス
13
ルータの設 定
13
最 初 の IP リソース定 義
14
2 番 目 の IP リソース定 義
14
IP リソースのテスト
15
IP リソース階 層 の作 成
16
目 次 i
リソース階 層 の削 除
17
リソース階 層 の拡 張
18
一 般 的 な IP プランニングの考 慮 事 項
20
IP 依 存 関 係 の作 成 時 のガイド ライン
20
インターフェースの選 択
21
IP ローカルリカバリと設 定 に関 する考 慮 事 項
21
ローカルリカバリのシナリオ
IP のリソース監 視 と設 定 に関 する考 慮 事 項
22
リソース階 層 のテスト
22
GUI からの手 動 スイッチオーバの実 行
22
リソース階 層 の拡 張 解 除
23
ユーザシステムのセット アップ
23
IP 構 成 の確 認 および編 集
24
Ping List の修 正
27
Ping List の使 用 に関 する重 要 事 項
32
ソースアド レス設 定 の修 正
33
ソースアド レス設 定 に関 する重 要 事 項
リスト アおよびリカバリの修 正
ii
22
目次
38
39
Chapter 1: はじめに
IP Recovery Kit テクニカルドキュメンテーション
SteelEye Protection Suite for Linux Internet Protocol (IP) Recovery Kit は、Life Keeper 環 境 で、障 害
が発 生 したプライマリーサーバからバックアップサーバへ IP アド レスを復 旧 するメカニズムを提 供 します。IP
Recovery Kit は、LifeKeeper によって保 護 されたアプリケーションへの接 続 に使 用 できる IP アド レスを
定 義 できます。他 の LifeKeeper リソースと同 様 に、IP リソースのスイッチオーバは、障 害 が発 生 した結
果 として自 動 的 に開 始 するか、管 理 者 の操 作 によって手 動 で開 始 することができます。
IP Recovery Kit は、論 理 インターフェース機 能 を使 用 した TCP/IP プロト コルスイート の実 装 をサポート
し、追 加 のスタンバイネット ワークインターフェースカード やダミーの IP アド レスを必 要 とせずに、IP アド レス
のスイッチオーバとフェイルオーバを提 供 できるようにします。リリース 7.4 からは、IP Recovery Kit は IPv4
と IPv6 の両 方 のアド レスをサポート します。
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SPS のド キュメンテーション
SteelEye Protection Suite のドキュメンテーション
SIOS Technology Corp の Web サイト では以 下 の SPS 製 品 のド キュメンテーションを提 供 しています。
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SPS for Linux リリースノート
l
SPS for Linux テクニカルド キュメンテーション
l
Optional Recovery Kit ド キュメンテーション
運 用 の原 則
LifeKeeper は、仮 想 IP アド レスをプライマリサーバの物 理 ネット ワークインターフェースの 1 つに作 成 する
ことによって、IP リソースを In Service が可 能 な状 態 にしています。ユーザはこの仮 想 IP アド レスを使
用 してノード に接 続 します。
IP Recovery Kit ソフト ウェアは、選 択 されたアド レス、ネット ワークマスク、インターフェースが確 実 に正 しく
機 能 できるかをチェックします。ソフト ウェアがチェックする要 素 は以 下 のとおりです。
l
l
未 使 用 のリソース: 新 しい IP アド レスが、LifeKeeper クラスター内 に存 在 する他 のどの IP リソー
スにも、割 り当 てられていないことを確 認 します。
一 意 のアド レス: このアド レスは、ネット ワーク上 で「現 在 は」アクティブにできません。リソース作 成
中 のチェックに加 えて、リソースを In Service にする直 前 にも一 意 であることの確 認 が行 われま
す。ネット ワーク上 で重 複 するアド レスが検 出 された場 合 、そのリソースを In Service にしません。
SteelEye Protection Suite for Linux
1
図 1.管 理 および運 用 のシナリオ
プライマリサーバに障 害 が発 生 すると、IP Recovery Kit は仮 想 IP を、バックアップサーバの物 理 ネット
ワークインターフェースの 1 つに設 定 することによって、その IP リソースをバックアップサーバで In Service
状 態 にします。
リカバリ後 はセッションコンテキスト が失 われているため、仮 想 IP を利 用 するユーザは最 初 に接 続 するの
に使 用 した手 順 とまったく同 じ手 順 で再 接 続 する必 要 があります。
手 動 のスイッチオーバでは、IP Recovery Kit はそのエイリアスアド レスをアクティブサーバのサービスから削
除 した後 、バックアップサーバに追 加 します。
IP Recovery Kit の管 理 と運 用 について理 解 しやすいように、図 1 に示 したシナリオについて考 えてみま
しょう。この設 定 例 には、Server1 と Server2 という 2 台 のサーバで構 成 されています。各 サーバは 1 つ
の LAN インターフェース (eth0) を備 え、サブネット 25.0.1 に接 続 されています。ユーザシステムもこのサブ
ネット 上 にあります。Server1 および Server2 上 の LAN インターフェースのアド レスは、それぞれ 25.0.1.6
と 25.0.1.7 です。
図 1.管 理 および運 用 のシナリオ
システム管 理 者 は、ipname という名 前 の IP リソースのエイリアスアド レスとして 25.0.1.10 を使 用 するこ
とにしました。システム管 理 者 は、/etc/hosts ファイル (および使 用 されている場 合 は DNS) に以 下 のよ
うなエント リを作 成 します。
2
25.0.1.6
server1
25.0.1.7
server2
25.0.1.10
ipname
はじめに
IP リソースの監 視
Server1 がこのリソースのプライマリサーバであれば、システム管 理 者 はIP リソース階 層 の作 成 セクション
で説 明 しているウィザード を使 用 して、Server1 上 に ipname 用 の IP リソース階 層 を作 成 します。IP
Recovery Kit は、ipname (25.0.1.10) に関 連 付 けられているアド レスを /etc/hosts で見 つけて使 用 可
能 であることを確 認 し、セカンダリアド レスを Server1 上 の eth0 で設 定 することによって、アド レスを In
Service にします。これで Server1 上 の eth0 は、server1 と ipname の両 方 に応 答 するようになります。
LifeKeeper7.3 以 前 のバージョンでは、新 しいエイリアスアド レスは ifconfig もしくは ip addr show コマンド
で確 認 することができました。LifeKeeper 7.4 からは、 ip addr show コマンド を使 用 してください (詳
細 については を参 照 してくださいIPv6 既 知 の問 題 )。
ユーザはその後 、たとえば telnet ipname というように入 力 することで Server1 に接 続 できます。Server1
がクラッシュした場 合 、LifeKeeper は ipname のアド レスを Server2 の eth0 に自 動 的 にスイッチオーバし
ます。Server1 上 のユーザセッションは終 了 します。ユーザが telnet ipname を再 実 行 した場 合
は、Server2 に接 続 されます。
ipname がどこでアクティブになって In Service であるかにかかわらず、アド レスとしての server1 と server2
はアクティブで、使 用 することができます。ただし、これらは LifeKeeper のリカバリによって保 護 されていま
せん。これらのアド レスは、切 り替 えられたアプリケーションに対 してではなく、名 前 を使 って特 定 のサー
バに対 して接 続 する必 要 がある場 合 は常 に使 用 できます。例 えば、リモート システム管 理 や
LifeKeeper コミュニケーションパスなどがあります(この場 合 、LifeKeeper コミュニケーションパスとして、例
えば 25.0.1.6 と 25.0.1.7 が使 用 されます)。
IP リソースの監 視
LifeKeeper は以 下 の方 法 を順 番 に実 行 して、管 理 下 にある IP リソースの状 態 を定 期 的 に監 視 して
います。
1. IP リソースが設 定 されているネット ワークインターフェースのリンク状 態 を確 認 し、物 理 ネット ワーク
に正 しく接 続 されているかを検 査 します。
2. 該 当 するネット ワークインターフェースにおいて、IP リソースがエイリアスとして設 定 されているかを
確 認 します。
3. 保 護 された IP アド レスをソースアド レスとしてブロード キャスト ping テスト を行 い、IP リソースがネ
ット ワーク上 で正 しくデータの送 受 信 を行 えるかを確 認 します。
ブロード キャスト ping テスト はデフォルト のテスト メカニズムです。保 護 された IP アド レスをソースア
ド レスとして、ブロード キャスト ping パケット を IP リソースに関 連 付 けられたサブネット のブロード キ
ャスト アド レス宛 に送 信 し、テスト を行 っています。ローカルシステム以 外 の任 意 のアド レスから応
答 を受 信 するとテスト は成 功 したと判 断 します。
ブロード キャスト ping に応 答 を返 せるシステムがネット ワーク上 にない環 境 (多 くのシステムのデフ
ォルト 設 定 がこのような環 境 です) では、LifeKeeper はアド レスリスト を定 義 し、ブロード キャスト
ping の代 わりに ping を送 信 するように設 定 可 能 です。このリスト が定 義 されている場 合 、ブロー
ド キャスト ping テスト は省 略 され、リスト 内 のすべての IP アド レスに対 し、同 時 に ping が実 行 さ
れます。リスト 内 のいずれかの IP アド レスからの応 答 が受 信 されれば、テスト は成 功 したと判 断
されます。この技 術 は、大 規 模 なネット ワークにおけるブロード キャスト スト ームの抑 止 に有 効 で
す。
IP リソースの定 期 的 なチェックの中 で、これらのテスト が失 敗 すると、LifeKeeper に障 害 が通 知 されま
す。LifeKeeper はまずローカルリカバリを試 み、IP リソースをローカルノード 上 でリスト アしようとします。
SteelEye Protection Suite for Linux
3
IP リソースの監 視
ローカルリカバリ手 順 の詳 細 については、IP ローカルリカバリと設 定 に関 する考 慮 事 項 を確 認 してくださ
い。ローカルリカバリが現 在 のノード での IP リソースの起 動 に失 敗 した場 合 、LifeKeeper は IP リソース
を含 めたアプリケーション階 層 を、クラスタ内 の別 の LifeKeeper システムに移 動 させます。
LifeKeeper は同 じヘルスチェック機 能 を使 い、 In Service の状 態 になった直 後 に IP リソースが正 しく動
作 するかを判 定 します。チェックの結 果 、障 害 が確 認 された場 合 、起 動 は失 敗 します。
IP ヘルスチェックメカニズムは設 定 の変 更 とチューニングを実 行 することが可 能 です。詳 細 について
は、IP 構 成 の確 認 および編 集 およびIP Recovery Kit のチューニングを確 認 してください。
4
はじめに
Chapter 2: 要 件
Chapter 2: 要件
IP Recovery Kit のインスト ールやアンインスト ールを試 みる前 に、このパッケージのハード ウェア / ソフト ウ
ェア要 件 と、インスト ールとアンインスト ールの手 順 を理 解 しておく必 要 があります。
キット のハードウェア / ソフト ウェア要 件
LifeKeeper IP Recovery Kit をインスト ールして設 定 する前 に、使 用 している設 定 が以 下 の要 件 を満
たしていることを確 認 してください。
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l
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サーバ: Recovery Kit には、LifeKeeper の要 件 に従 って設 定 された、サポート されているコンピ
ュータが 2 台 以 上 必 要 です。LifeKeeper の要 件 は、 SteelEye Protection Suite for Linux テクニ
カルド キュメンテーション、および SteelEye Protection Suite for Linux リリースノート に記 載 されて
います。
LifeKeeper ソフト ウェア: 各 サーバに同 じバージョンの LifeKeeper ソフト ウェアとパッチをインスト ー
ルする必 要 があります。特 定 の LifeKeeper 要 件 については、 SPS for Linux テクニカルド キュメン
テーション、および SPS for Linux リリースノート を参 照 してください。
LifeKeeper IP Recovery Kit:同 じバージョンの Recovery Kit を各 サーバにインスト ールする必
要 があります。
IP ネット ワークインターフェース: 各 サーバは、イーサーネット TCP/IP をサポート するネット ワークイ
ンターフェースを 1 つ以 上 必 要 とします。IP スイッチオーバが正 しく動 作 するには、ローカルネット
ワークに接 続 されているユーザシステムが標 準 の TCP/IP 仕 様 に準 拠 している必 要 があります。
このインターフェースは設 定 する必 要 があります。ifcfg* ファイルが存 在 しない場 合 、インターフ
ェースがダウンしたときに IP スイッチオーバが失 敗 する可 能 性 があります。
注 記 :各 サーバが必 要 とするネット ワークインターフェースが 1 つだけであっても、異 種 メディア要
件 、スループット 要 件 、シングルポイント オブフェイラの排 除 、ネット ワークのセグメンテーション、
ローカルリカバリのサポート といった多 くの理 由 で、複 数 のインターフェースを使 用 すべきです。
l
TCP/IP ソフト ウェア: 各 サーバは TCP/IP ソフト ウェアも必 要 とします。
最 新 リリースの互 換 性 および発 注 情 報 については、 SPS for Linux リリースノート を参 照 するか、販 売
担 当 者 にお問 い合 わせください。
LifeKeeper IP Recovery Kit のインスト ール/アンインスト ール方 法 については、SteelEye Protection
Suite インスト ールガイド を参 照 してください。
SteelEye Protection Suite for Linux
5
Chapter 3: 設定
必 要 とする保 護 と柔 軟 性 が得 られるように LifeKeeper を設 定 するには、設 定 ルールを把 握 している必
要 があります。設 定 を適 切 にプランニングするには、ネット ワーク設 定 、インターフェースの選 択 、ユーザシ
ステムのセット アップ、階 層 オプション、IP 設 定 作 業 について理 解 することが必 要 です。このセクションで
は、設 定 のプランニングに加 え、Recovery Kit を設 定 するために必 要 な特 定 の作 業 についても、設 定
例 を示 して説 明 します。
LifeKeeper での TCP/IP の設 定
このセクションでは、TCP/IP の設 定 を開 始 する前 に考 慮 する必 要 のある情 報 と、典 型 的 な
LifeKeeper IP 設 定 の例 を紹 介 します。
LifeKeeper Core リソース階 層 の設 定 方 法 については SPS for Linux テクニカルド キュメンテーション を
参 照 してください。
TCP/IP 固 有 の設 定 上 の考 慮 事 項
IP Recovery Kit を正 しく設 定 するために、以 下 のト ピックを見 直 して、設 定 作 業 を完 了 するために必
要 な情 報 を用 意 してあることを確 認 してください。
l
インターフェースの選 択
l
ユーザシステムのセット アップ
l
一 般 的 な IP プランニングの考 慮 事 項
更 なる設 定 上 の考 慮 事 項 とサンプルについては、以 下 のト ピックを参 照 してください。
l
IP のリソース監 視 と設 定 に関 する考 慮 事 項
l
IP のローカルリカバリと設 定 に関 する考 慮 事 項
l
設定例
l
IP 依 存 関 係 の作 成 時 のガイド ライン
LifeKeeper の設 定 作 業
次 の仮 想 IP アド レスリソースの設 定 作 業 は、IP リソースインスタンス特 有 のもので、Recovery Kit ごと
に異 なるため、本 セクションで説 明 しています。
l
リソース階 層 の作 成 : アプリケーションリソース階 層 を LifeKeeper クラスタに作 成 します。
l
リソース階 層 の削 除 : リソース階 層 を LifeKeeper クラスタ内 のすべてのサーバから削 除 します。
SteelEye Protection Suite for Linux
7
IP Recovery Kit のチューニング
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l
リソース階 層 の拡 張 : リソース階 層 をプライマリサーバからバックアップサーバへ拡 張 します。
リソース階 層 の拡 張 解 除 : リソース階 層 を LifeKeeper クラスタ内 の 1 つのサーバから拡 張 解 除 (
削 除 )します。
リソース階 層 のテスト : 仮 想 IP リソース階 層 が正 しく構 成 されているか、動 作 するかをテスト しま
す。
l
IP 設 定 の確 認 および編 集 : IP リソースの設 定 を表 示 し、それらを修 正 することが可 能 です。
l
IP Recovery Kit のチューニング: IP Recovery Kit の動 作 を調 整 します。
以 下 の作 業 については、すべての Recovery Kit で同 じ手 順 を使 用 する共 通 の作 業 であるため、 SPS
for Linux テクニカルド キュメンテーションの管 理 セクションを参 照 してください。
l
l
リソース依 存 関 係 の作 成 : 既 存 のリソース階 層 と別 のリソースインスタンスとの間 に親 子 の依 存
関 係 を作 成 し、クラスタ内 のすべての対 象 サーバに依 存 関 係 の変 更 を反 映 します。
リソース依 存 関 係 の削 除 :リソースの依 存 関 係 を削 除 して、クラスタ内 のすべての対 象 サーバに
依 存 関 係 の変 更 を反 映 します。
l
In Service:リソース階 層 を特 定 のサーバで In Service の状 態 にします。
l
Out of Service:リソース階 層 を特 定 のサーバで Out of Service の状 態 にします。
l
プロパティの表 示 /編 集 :特 定 のサーバでリソース階 層 のプロパティを表 示 または編 集 します。
注 記 : このセクションの残 りの部 分 では、LifeKeeper GUI の [Edit] メニューから作 業 を選 択 することによ
って、Recovery Kit を設 定 する方 法 を説 明 します。設 定 作 業 はツールバーから選 択 することもできま
す。GUI 画 面 のリソース階 層 ツリー(左 側 のペイン)のグローバルリソースを右 クリックして、[Edit] メニュー
と同 じド ロップダウンメニューの選 択 項 目 を表 示 することもできます。言 うまでもなく、これは階 層 がすでに
存 在 している場 合 にだけ可 能 な方 法 です。
GUI 画 面 のリソース階 層 表 (右 側 のペイン)のリソースインスタンスを右 クリックして、サーバおよび特 定 リ
ソースの状 況 に応 じて、リソース階 層 の作 成 を除 くすべての設 定 作 業 を実 行 することもできます。
IP Recovery Kit のチューニング
下 記 の表 は IP Recovery Kit の動 作 のチューニング値 を説 明 しています。これらの値 は
/etc/default/LifeKeeper 設 定 ファイルを編 集 することにより設 定 可 能 です。IP Recovery Kit のコンポー
ネント はメモリに常 駐 していないため、/etc/default/LifeKeeper の値 を変 更 すると、即 時 に反 映 されま
す。LifeKeeper の再 起 動 を行 う必 要 はありません。
チューニングパ
ラメータ
説明
IP リソースのヘルスチェック時 のブロード キャスト ping メカニズムを無 効 に設 定 可
能。
NOBCASTPING
0=ブロード キャスト ping メカニズムを有 効 にする (Default)
1=ブロード キャスト ping を無 効 にする
8
設定
設定例
チューニングパ
ラメータ
説明
起 動 時 に同 じ IP アド レスがネット ワーク上 に存 在 していないかチェックする機 能 を
無 効 に設 定 可 能 。
NOIPUNIQUE
0=同 一 IP アド レスの存 在 をチェックする (Default)
1=同 一 IP アド レスの存 在 をチェックしない
LifeKeeper が IP ヘルスチェック時 に ping の応 答 を待 つ時 間 を秒 数 で指 定 。
Default = 1
IP_PINGTIME
(注 記 : ブロード キャスト ping の替 わりに手 動 で設 定 した Ping List を使 用 する場
合 、この値 を 3 秒 以 上 に設 定 しても効 果 は得 られません。Linux の TCP/IP の実
装 では、Ping List コマンド にタイムアウト 値 を設 定 したとしても、3 秒 以 上 応 答 を
受 け取 れない場 合 は常 に、「Destination Host Unreachable」エラーを返 すためで
す。)
IP ヘルスチェック実 行 時 の ping のリト ライ数 を設 定 。
IP_PINGTRIES
Default = 3
IP ヘルスチェック実 行 時 のネット ワークにプリロード される ping のパケット 数 を設
IP_
定。
PINGPRELOAD
Default = 1
この後 の IP ヘルスチェックで使 用 するために、ブロード キャスト ping に最 初 に応 答
を返 したアド レスの保 存 をする/しないを変 更 可 能 。
IP_
NOSAVEREPLY 0=アド レスを保 存 する(Default)
1=アド レスを保 存 しない
IP ヘルスチェック実 行 時 にリンク状 態 を確 認 する設 定 を無 効 に設 定 可 能 。
IP_
0=リンク状 態 チェックを有 効 にする(Default)
NOLINKCHECK
1=リンク状 態 チェックを無 効 にする
設定例
このト ピックでは、ネット ワークの設 定 例 を示 し、2 種 類 の IP 設 定 例 について説 明 します。最 初 の例
は、単 一 の IP リソースに依 存 して既 存 のサブネット に設 定 されている、データベースアプリケーションの
典 型 的 な例 を示 しています。2 番 目 の例 は、複 数 の IP リソースが設 定 されたアクティブ / アクティブのシ
ナリオを示 しています。
ネット ワーク設 定
最 初 の 2 つの設 定 例 は、以 下 の図 に示 すネット ワーク設 定 を前 提 にしています。
SteelEye Protection Suite for Linux
9
ネット ワーク設 定
ネット ワーク設 定
このネット ワーク設 定 には以 下 のコンポーネント が存 在 します。
l
l
サーバ。Server 1 と Server 2 の 2 台 のサーバがあり、それぞれに適 切 な LifeKeeper およびアプリ
ケーションソフト ウェアがインスト ールされています。
インターフェース。各 サーバは、次 のように設 定 された 2 つのイーサーネット インターフェース、eth0
と eth1 を備 えています。
インターフェース
eth0
eth1
l
10
Server 1
Server 2
Server1
Server2
25.0.3.6
25.0.3.7
Server11
Server21
25.0.1.6
25.0.1.7
ネット ワーク。ネット ワークは、以 下 の 3 つのサブネット ワークで構 成 されています。
l
主 にサーバ用 の、ト ラフィックが少 ないバックボーン(25.0.3)
l
サーバとクライアント 両 方 のための、ト ラフィックが多 いバックボーン(25.0.1)
l
ト ラフィックが多 いクライアント ネット ワーク(25.0.2)
設定
典 型 的 な設 定 例
1 つのゲート ウェイで、すべての LAN 間 の相 互 接 続 ルーティングを行 います。アド
レス解 決 には DNS(図 示 されていない)が使 用 されます。
l
ハート ビート 。TCP ハート ビート コミュニケーションパスは、片 方 または両 方 のサーバサブネット ワー
クを使 用 して設 定 されます。
典 型 的 な設 定 例
Server 1 と Server 2 は、共 有 ディスクに常 駐 する mydatabase と呼 ばれるアプリケーションにアクセスしま
す。mydatabase アプリケーションと、このアプリケーションへのアクセスに使 用 される IP リソースが一 緒 に
切 り替 えられるようにするため、システム管 理 者 は mydatabase アプリケーションリソースを作 成 し、依 存
関 係 で IP リソースをアプリケーション階 層 に追 加 します。
以 下 のような設 定 上 の問 題 があります。
l
l
l
l
アプリケーション階 層 。アプリケーション階 層 が存 在 しなければ、管 理 者 はそれを IP リソースの親
として指 定 できません。この例 では、Server 1 がプライマリサーバです。アプリケーションリソースの
タグは、mydatabase-on-server1 と mydatabase-on-server2 です。
IP リソース名 。システム管 理 者 は、IP リソースの名 前 とアド レスを Server 1 と Server 2 の
/etc/hosts ファイル、および DNS データベースに追 加 します。この例 では、IP リソース名 は
databaseip、そのネット ワークアド レスは 25.0.1.2 です。名 前 と IP アド レスの関 連 付 けが必 要 で
ない場 合 、この作 業 は不 要 です。
ルータ、ゲート ウェイ、ユーザ。databaseip は既 存 のサブネット 上 のアド レスであるため、追 加 の設
定 は不 要 です。IP リソースは、25.0.1 サブネット 上 にあります。すべてのユーザが、現 在 25.0.1
サブネット に到 達 するために使 用 しているルート を経 由 して databaseip に接 続 します。たとえ
ば、25.0.2 のユーザはゲート ウェイ経 由 で接 続 し、25.0.1 のユーザは直 接 接 続 します。
IP インスタンスの定 義 。システム管 理 者 が [Resource Hierarchy Create] 画 面 で IP リソースとし
て databaseip を入 力 すると、ソフト ウェアによっていくつかのテスト が実 行 されます。Server 1
が、databaseip に付 随 するアド レスを特 定 可 能 かどうかが確 認 されます(アド レスは hosts ファイ
ル内 にあるか、DNS から検 索 できます)。検 索 されたアド レス 25.0.1.2 がすでに使 用 されていな
いかも検 査 されます。IP リソースは 25.0.1 サブネット 上 にあるため、IP リカバリソフト ウェアは、その
リソースが eth1 インターフェースに設 定 されていることを確 認 します。IP リソースに問 題 がなけれ
ば、ウィザード の残 りのダイアログボックスに、図 3 の下 の表 に示 したようなデフォルト 値 が設 定 さ
れます。すべてのデフォルト 値 を選 択 すると、独 立 した IP リソース階 層 が ip-databaseip という名
前 で作 成 されます。
注 記 :それぞれの設 定 図 に付 随 する表 は、プライマリサーバ(Server 1)の場 合 は [Create Resource
Hierarchy] ウィザード に、バックアップサーバ(Server 2)の場 合 は [Extend Resource Hierarchy] ウィザード
に入 力 される適 切 な情 報 の例 を示 しています。ウィザード に入 力 する情 報 の詳 細 については、このセク
ションで後 述 するLifeKeeper 設 定 作 業 セクションを参 照 してください。これらの表 は、Recovery Kit を設
定 するときに役 立 つ参 照 情 報 となります。
図 3.IP リソース作 成 時 の典 型 的 な設 定 例
SteelEye Protection Suite for Linux
11
典 型 的 な設 定 例
設 定 に関 する注 記 :
1. アプリケーションリソースは mydatabase-on-server1 です。
2. IP リソースは databaseip、タグ名 は ip-databaseip です。
3. mydatabase-on-server1 が障 害 を起 こすと、LifeKeeper はそれを Server 2 に切 り替 えま
す(ipdatabaseip は、依 存 関 係 がある場 合 にのみ切 り替 えられます)。
4. Server 1 が障 害 を起 こすと、両 方 のリソースが Server 2 に切 り替 えられます。
5. スイッチオーバの間 に、databaseip のユーザは切 断 されます。ユーザは再 度 ログインする
と、Server 2 のすべてのアプリケーションにアクセスできます。
6. 手 動 によるスイッチオーバの間 、databaseip 以 外 の接 続 を使 って Server 1 に接 続 しているユー
ザについては、Server 1 との接 続 が維 持 されます。
Server 1 での IP リソース階 層 の作 成
Server:
Server1
IP Resource:
databaseip
Netmask:
255.255.252.0
Network Interface:
eth1
IP Resource Tag:
ip-databaseip
注 記 :IP リソースをバックアップサーバへ拡 張 する前 にIP 依 存 関 係 の作 成 時 のガイド ラインを参 照 してく
ださい。
IP リソース階 層 の Server 2 への拡 張
12
設定
IP リソースのテスト
Template Server:
Server1
Tag to Extend:
databaseip
Target Server:
Server2
Target Priority:
10
**IP Resouce:
25.0.1.2
Netmask:
255.255.252.0
Network Interface:
eth1
IP Resource Tag:
ip-databaseip
** [Extend Wizard] では、その DNS 名 に関 連 付 けられている実 際 の IP アド レスが IP リソースとして表
示 されます。
IP リソースのテスト
IP リソースが正 常 に作 成 されたことを確 認 するために、システム管 理 者 は以 下 の作 業 を行 う必 要 があ
ります。
1. LifeKeeper の GUI メニューから、ip-databaseip が Server 1 で In Service (ISP)かどうかを確 かめ
ます。
2. リモート サーバから、ping または telnet を使 用 してアド レス databaseip に接 続 します。
3. Server 2 で in_service オプションを選 択 し、さらに ip-databaseip を選 択 して、手 動 のスイッチ
オーバをテスト します。IP アド レスが Server 2 に移 行 されることを確 認 してください。
アクティブ / アクティブ設 定 の例
同 じネット ワーク設 定 を使 用 した 2 番 目 の例 では、各 サーバで 1 つずつアクティブになった 2 つの IP リ
ソースを示 します。
リソースアド レス
この例 では、IP リソースは server1ip (アド レス 25.0.6.20)と server2ip (アド レス 25.0.6.21)です。これらの
リソースのエント リが、各 サーバの /etc/hosts ファイルと、DNS データベースになければなりません。
ルータの設定
選 択 されたアド レスは新 しい(論 理 )サブネット 上 にあるため、eth0 または eth1 に設 定 できます。ただし、
どちらも同 じインターフェースを使 用 している必 要 があります。
この例 では、eth0 を選 択 すると、すべてのユーザがゲート ウェイを経 由 しなければならなくなります。eth1
を選 択 すると、サブネット 25.0.1 のユーザはリソースに直 接 アクセスできます(新 しいサブネット が内 部 の
ルーティングテーブルに追 加 されていることが前 提 です)。サブネット 25.0.2 上 のユーザには、やはりゲート
ウェイが必 要 です。この例 の場 合 、選 択 されたインターフェースは eth1 です。
SteelEye Protection Suite for Linux
13
最 初 の IP リソース定 義
新 しいサブネット をサポート するために、どの物 理 ネット ワークが選 択 されたかにかかわりなく、ネット ワーク
管 理 者 はルーティング情 報 をゲート ウェイシステムに追 加 してから IP リソースを作 成 する必 要 があります
最初の IP リソース定義
管 理 者 は、最 初 の IP リソースを Server 1 に作 成 します。eth0 は、各 サーバで利 用 可 能 な最 初 のイン
ターフェースであり、デフォルト として提 示 されます。eth1 をインターフェースとして定 義 するときは、利 用
可 能 なインターフェースの一 覧 から選 択 します。
Server 1 での IP リソース階 層 の作 成
Server:
Server1
IP Resource:
server1ip
Netmask:
255.255.252.0
Network Interface:
eth1
IP Resource Tag:
ip-server1ip
注 記 :IP リソースをバックアップサーバへ拡 張 する前 にIP 依 存 関 係 の作 成 時 のガイド ラインを参 照 してく
ださい。
IP リソース階 層 の Server 2 への拡 張
Template Server:
Server1
Tag to Extend:
server1ip
Target Server:
Server2
Target Priority:
10
**IP Resouce:
25.0.6.20
Netmask:
255.255.252.0
Network Interface:
eth1
IP Resource Tag:
ip-server1ip
** [Extend Wizard] では、その DNS 名 に関 連 付 けられている実 際 の IP アド レスが IP リソースとして表
示 されます。
2 番目の IP リソース定義
管 理 者 は、2 番 目 の IP リソースを Server 2 に作 成 します。eth0 は、各 サーバで利 用 可 能 な最 初 のイ
ンターフェースであり、デフォルト として提 示 されます。eth1 をインターフェースとして定 義 するときは、利 用
可 能 なインターフェースの一 覧 から選 択 します。
Server 2 での IP リソース階 層 の作 成
14
設定
IP リソースのテスト
Server:
Server2
IP Resource:
server2ip
Netmask:
255.255.252.0
Network Interface:
eth1
IP Resource Tag:
ip-server2ip
注 記 :IP リソースをバックアップサーバへ拡 張 する前 にIP 依 存 関 係 の作 成 時 のガイド ラインを参 照 してく
ださい。
IP リソース階 層 の Server 1 への拡 張
Template Server:
Server2
Tag to Extend:
server2ip
Target Server:
Server1
Target Priority:
10
**IP Resouce:
25.0.6.21
Netmask:
255.255.252.0
Network Interface:
eth1
IP Resource Tag:
ip-server2ip
** [Extend Wizard] では、その DNS 名 に関 連 付 けられている実 際 の IP アド レスが IP リソースとして表
示 されます。
注 記 :サブネット 25.0.6 は Server 2 ではアクティブでないため、eth0 と eth1 の両 方 をプライマリネット ワー
クインターフェースのために選 択 できます。Server 1(バックアップサーバ)では、最 初 の IP リソース
25.0.6.20 が In Service であるため、eth1 だけが選 択 可 能 です。管 理 者 が定 義 を保 存 する
と、LifeKeeper はアド レス 25.0.6.21 を Server2 の eth1 で In Service にします。
IP リソースのテスト
管 理 者 は以 下 のテスト を行 って、新 しいリソースが両 方 のサーバで機 能 していることを確 認 する必 要 が
あります。
1. プライマリサーバの各 リソースについて、ping または telnet を使 用 してそれぞれにアクセス可 能 で
あるか確 認 します。管 理 者 は、すべてのユーザサイト からの接 続 をテスト することもできます。
2. 手 動 で ip-server1ip を Server 2 で In Service にして、スイッチオーバをテスト します。両 方 のリ
ソースが Server 2 で機 能 していることを確 認 してください。
3. 両 方 のリソースを Server 1 で In Service にします。両 方 のリソースが Server 1 で機 能 しているこ
とを確 認 してください。
4. ip-server2ip を、プライマリサーバの Server 2 で In Service に戻 します。
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15
IP リソース階 層 の作 成
IP リソース階 層 の作 成
プライマリサーバからリソースインスタンスを作 成 するには、以 下 の手 順 を完 了 する必 要 があります。
1. LifeKeeper GUI メニューから [Edit] を選 択 し、次 に [Server] を選 択 します。ド ロップダウンメニ
ューから、[Create Resource Hierarchy] を選 択 してください。
2. ダイアログボックスが表 示 され、クラスタ内 にインスト ールされ認 識 されているすべての Recovery
Kit が、ド ロップダウンリスト ボックスに一 覧 で示 されます。ド ロップダウンリスト から IP を選 択 し
[Next] をクリックします。
3. 以 下 の情 報 を入 力 するようにプロンプト が表 示 されます。ダイアログボックスで [Back] ボタンが有
効 な場 合 は、前 のダイアログボックスに戻 ることができます。これは、エラーが発 生 して、以 前 に
入 力 した情 報 を訂 正 する必 要 がある場 合 に特 に役 立 ちます。
階 層 作 成 の途 中 で [Cancel] ボタンをクリックすると、作 成 処 理 全 体 が取 り消 されます。 フィールド
ヒント
バックアップサーバへのフェイルオーバー後 にサーバが復 帰 したときに、このサーバに
IP インスタンスを戻 す方 法 を指 定 します。intelligent または automatic を選 択 でき
Switchback ます。intelligent の場 合 、インスタンスをプライマリ / オリジナルサーバにスイッチバック
Type
するときに管 理 者 の介 入 が必 要 になります。automatic の場 合 、プライマリサーバ
がオンラインに戻 り、LifeKeeper コミュニケーションパスを再 確 立 した直 後 に自 動
的 にスイッチバックが行 われます。スイッチバックタイプは、必 要 な場 合 、[Resource
Properties] ダイアログボックスの [General] タブで後 から変 更 できます。
Server
IP
Resource
IP アド レスを配 置 するサーバ (通 常 これをプライマリサーバまたはテンプレート サーバ
と呼 ぶ) を選 択 します。クラスタ内 のすべてのサーバがド ロップダウンリスト に表 示 さ
れます。
実 際 の IP リソースを選 択 または入 力 します。これは、LifeKeeper がこのリソースの
ために使 用 する IP アド レスまたはシンボル名 です。クライアント アプリケーションは、
この IP リソースを使 用 して、特 定 のネット ワークインターフェース経 由 で親 アプリ
ケーションにログインします。シンボル名 を使 用 する場 合 、そのシンボル名 は、ロー
カルの /etc/hosts ファイル内 に存 在 するか、DNS によってアクセスできる必 要 があ
ります。エイリアス名 およびド メイン名 は、上 に示 した条 件 を満 たしていれば使 用
できます。この情 報 フィールド にデフォルト 値 はありません。
注 記 :シンボル名 を使 用 する場 合 、このリソースを拡 張 するときに、実 際 の IP アド
レスが IP リソースの指 定 としてダイアログボックスに表 示 されるため注 意 が必 要 で
す。
Netmask
ネット ワークマスク (ネット マスク) を選 択 または入 力 します。IP リソースは、このネット
マスクをターゲット サーバで使 用 します。有 効 な値 は、特 定 の IP リソースアド レス
のクラスを表 す標 準 のネット マスクです。
注 記 :ここで選 択 したネット マスクと IP アド レスの組 み合 わせによって、IP リソースが
使 用 する、ネット ワーク設 定 と一 貫 性 があるサブネット が決 まります。
16
設定
リソース階 層 の削 除
フィールド
ヒント
Network
Interface
LifeKeeper に保 護 されて IP リソースが配 置 されるネット ワークインターフェースを選
択 または入 力 します。これは、IP アド レスがインターフェースで接 続 する物 理 イー
サーネット カード です。選 択 が有 効 かどうかは、既 存 のネット ワーク設 定 と、IP リ
ソースアド レスおよびネット マスクのために選 択 された値 によって決 まります。デフォ
ルト 値 は、一 連 の有 効 な選 択 項 目 のうち、手 順 4 と 5 で選 択 したアド レスとネッ
ト マスクの値 に最 もよく一 致 するインターフェースです。
IP
Resource
Tag
作 成 している IP リソースインスタンスに固 有 の IP リソースタグ名 を選 択 または入
力 します。このフィールド には、デフォルト のタグ名 の ip-<resource> が自 動 的 に入
ります。<resource> はリソース名 または IP アド レスです。このタグは必 要 に応 じて
変 更 できます。
4. [Create] をクリックします。[Create Resource Wizard] によって、IP リソースが作 成 されます。
5. この時 点 で情 報 ボックスが表 示 され、LifeKeeper は、IP リソース階 層 を作 成 するために有 効 な
データが指 定 されたかどうかを検 証 します。LifeKeeper が問 題 を検 知 した場 合 は、情 報 ボックス
にエラーが表 示 されます。検 証 に成 功 すると、リソースが作 成 されます。[Next] をクリックします。
6. 別 の情 報 ボックスが表 示 され、IP リソース階 層 が正 常 に作 成 されたことが示 されます。IP リソー
ス階 層 を LifeKeeper の保 護 下 に置 くには、その階 層 をクラスタ内 の別 のサーバに拡 張 する必 要
があります。
[Continue] をクリックすると、[Pre-Extend configuration task] が起 動 されます。リソース階 層 を
別 のサーバに拡 張 する方 法 の詳 細 については、階 層 の拡 張 を参 照 してください。
ここで [Cancel] をクリックすると、別 のダイアログボックスが表 示 され、IP リソース階 層 を
LifeKeeper の保 護 下 に置 くには、いずれかの時 点 でこの手 順 に戻 り、階 層 を別 のサーバに拡
張 する必 要 があるという警 告 が表 示 されます。
リソース階 層 の削 除
LifeKeeper 環 境 内 のすべてのサーバからリソース階 層 を削 除 するには、以 下 の手 順 を実 行 します。
1. LifeKeeper GUI メニューから [Edit] を選 択 し、次 に [Resouce] を選 択 します。ド ロップダウンメニ
ューから、[Delete Resource Hierarchy] を選 択 します。
2. [Target Server] で、IP リソース階 層 を削 除 するターゲット サーバの名 前 を選 択 し、[Next] をクリ
ックします。(このダイアログボックスは、いずれかのペインでリソースインスタンスを右 クリックし
て、[Delete Resource] を選 択 した場 合 には表 示 されません。)
3. [Hierarchy to Delete] を選 択 します。削 除 するリソース階 層 を特 定 して、強 調 表 示 にしま
す。[Next] をクリックします。(このダイアログは、右 ペインまたは左 ペインのリソースインスタンス上
で右 クリックして [Delete Resource] を選 択 した場 合 には表 示 されません。)
4. 選 択 したターゲット サーバと、削 除 の対 象 として選 択 した階 層 を確 認 する情 報 ボックスが表 示 さ
れます。[Delete] をクリックして、次 のダイアログボックスに進 みます。
5. IP リソースが正 常 に削 除 されたことを確 認 する別 の情 報 ボックスが表 示 されます。
6. [Done] をクリックして、[Delete Resource Hierarchy] メニューの選 択 を終 了 します。
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17
リソース階 層 の拡 張
リソース階 層 の拡 張
注 記 :IP リソースをバックアップサーバへ拡 張 する前 に、IP 依 存 関 係 の作 成 時 のガイド ラインセクションを
参 照 してください。
階 層 を作 成 後 、クラスタ内 の別 のサーバに拡 張 する必 要 があります。3 通 りのシナリオで、テンプレート
サーバからターゲット サーバにリソースインスタンスを拡 張 できます。最 初 のシナリオは、リソース作 成
後 、[Continue] をクリックして、別 のサーバにリソースを拡 張 する場 合 です。2 番 目 のシナリオは、以 下 に
示 すように [Edit] メニューから [Extend Resource Hierarchy] を選 択 する場 合 です。3 番 目 のシナリオ
は、左 側 または右 側 のペインから拡 張 されていない階 層 を右 クリックする場 合 です。どのシナリオでも同
じダイアログボックスが表 示 されます (いくつかの例 外 については、以 下 に詳 細 を明 記 する)。
1. LifeKeeperGUI メニューから [Extend wizard] を開 始 する場 合 は、[Edit] を選 択 し、次 に
[Resource] を選 択 します。ド ロップダウンメニューから [Extend Resource Hierarchy] を選 択 し
ます。これで [Extend Resource Hierarchy wizard] が起 動 されます。拡 張 操 作 に慣 れていな
い場 合 は、[Next] をクリックします。LifeKeeper のリソース階 層 の拡 張 作 業 のデフォルト 値 が分
かっていて、入 力 と確 認 を省 略 する場 合 は、[Accept Defaults] をクリックします。
2. [Pre-Extend Wizard] で以 下 の情 報 を入 力 します。注 記 :最 初 の 2 つのフィールド は [Edit] メニ
ューの [Extend] から操 作 を開 始 した場 合 にだけ表 示 されます。階 層 を拡 張 する手 順 の間 に
[Cancel] をクリックすると、どの時 点 であってもそのサーバへの拡 張 処 理 がキャンセルされますので
注 意 してください。ただし、すでにリソースを別 のサーバに拡 張 している場 合 は、明 示 的 に拡 張
解 除 するまで、そのインスタンスの拡 張 は有 効 です。
フィールド
ヒント
Template
Server
IP リソースが現 在 In Service のサーバを入 力 する。
Tag to
Extend
拡 張 する IP リソースを選 択 する。これは、テンプレート サーバからターゲット サーバ
に拡 張 する IP インスタンスの名 前 である。ド ロップダウンリスト には、前 のダイアログ
ボックスで選 択 したテンプレート サーバ上 に作 成 した全 リソースの一 覧 が表 示 され
る。
Target
Server
IP リソース階 層 を拡 張 するターゲット サーバを選 択 する。ド ロップダウンボックスに
は、選 択 された階 層 に入 っていないクラスタ内 のサーバ名 の一 覧 が表 示 される。
スイッチバックタイプを選 択 します。これは、バックアップサーバへのフェイルオーバー
後 にサービスに復 帰 したときに、このサーバに IP インスタンスを戻 す方 法 を指 定 し
ます。intelligent または automatic を選 択 できます。intelligent の場 合 、インスタン
Switchback スをプライマリ / オリジナルサーバにスイッチバックするときに管 理 者 の介 入 が必 要 に
Type
なります。automatic の場 合 、プライマリサーバがオンラインに戻 り、LifeKeeper コミ
ュニケーションパスを再 確 立 した直 後 に自 動 的 にスイッチバックが行 われます。スイ
ッチバックタイプは、必 要 な場 合 [Resource Properties] ダイアログボックスの
[General] タブで後 から変 更 できます。
18
設定
リソース階 層 の拡 張
フィールド
ヒント
Template
Priority
テンプレート の優 先 順 位 を選 択 または入 力 します。これはサーバで現 在 In
Service の IP 階 層 の優 先 順 位 です。優 先 順 位 は、1 ~ 999 の範 囲 で未 使 用
の値 が有 効 で、小 さい数 字 ほど優 先 順 位 が高 くなります (1 が最 高 の優 先 順
位 )。拡 張 処 理 時 に、別 のシステムですでに使 用 中 の優 先 順 位 をこの階 層 に対
して指 定 することはできません。デフォルト 値 を推 奨 します。注 記 :このフィールド は
階 層 を最 初 に拡 張 するときだけ表 示 されます。
Target
Priority
ターゲット の優 先 順 位 を選 択 または入 力 します。これは、新 しく拡 張 する IP 階 層
が、他 のサーバに存 在 する同 等 の階 層 に対 して持 つ相 対 的 な優 先 順 位 で
す。1 ~ 999 の範 囲 で、まだ優 先 順 位 として使 用 されていない値 が有 効 で、リ
ソースのカスケーディングフェイルオーバシーケンスにおけるサーバの優 先 順 位 を示
します。数 値 が小 さいほど優 先 順 位 は高 くなります(1 が最 高 の優 先 順
位 )。LifeKeeper のデフォルト では、階 層 が作 成 されたサーバに「1」が割 り当 てられ
ることに注 意 してください。優 先 順 位 は連 続 している必 要 はありませんが、特 定
のリソースについて 2 つのサーバに同 じ優 先 順 位 を割 り当 てることはできません。
3. 情 報 ボックスが表 示 され、LifeKeeper による環 境 のチェックが正 常 に完 了 したこと、およびこの IP
リソースを拡 張 するための要 件 がすべて満 たされたことが示 されます。満 たされていない要 件 が
ある場 合 は、[Next] ボタンは選 択 できなくなり、[Back] ボタンが有 効 になります。[Back] をクリッ
クした場 合 、情 報 ボックスに表 示 されるエラーメッセージの内 容 に従 って、リソースの拡 張 を変 更
できます。ここで [Cancel] をクリックする場 合 は、いずれかの時 点 でこの手 順 に戻 り、IP リソース
階 層 を他 のサーバに拡 張 して LifeKeeper の保 護 下 に置 く必 要 があります。[Next] をクリックする
と、[Extend Resource Hierarchy] 設 定 作 業 に入 ります。
4. リソース階 層 構 造 の拡 張 を行 うために、以 下 の情 報 の入 力 が要 求 されます。
フィール
ド
ヒント
[Create Resource Wizard] で作 成 した IP リソースまたはアド レスと同 じです。このダ
IP
イアログボックスは情 報 の表 示 専 用 です。このボックスに表 示 される IP リソースは変
Resource
更 できません。
このテンプレート サーバの IP リソースが作 成 されたときに選 択 されたネット マスクと同
じで、ここではターゲット サーバの IP リソースによって使 用 されます。このダイアログボッ
Netmask
クスは情 報 の表 示 専 用 です。このボックスに表 示 されるネット マスクは変 更 できませ
ん。
ネット ワークインターフェースを選 択 または入 力 します。これは、IP リソースがターゲッ
Network
ト サーバで使 用 するネット ワークインターフェース (つまりイーサーネット カード ) の名 前
Interface
です。
IP
IP リソースタグを選 択 または入 力 します。これは、ターゲット サーバに拡 張 される IP
Resource
リソースが使 用 するリソースタグ名 です。
Tag
SteelEye Protection Suite for Linux
19
一 般 的 な IP プランニングの考 慮 事 項
5. 拡 張 が実 行 されていることを示 す情 報 ボックスが表 示 されます。
同 じ IP リソースインスタンスをクラスタ内 の別 のサーバに拡 張 する場 合 は、[Next Server] をクリッ
クします。その場 合 は、リソース階 層 の拡 張 の操 作 が繰 り返 されます。
[Finish] をクリックすると、IP リソースの拡 張 が正 常 に完 了 したことが LifeKeeper によって確 認 さ
れます。
6. [Done]をクリックして、[Extend Resources Hierarchy] メニューの選 択 を終 了 します。
注 記 :必 ずすべてのサーバで新 しいインスタンスの機 能 をテスト してください。
一 般 的 な IP プランニングの考 慮 事 項
IP リソース階 層 で使 用 する予 定 のアド レス、ネット マスク、関 連 するホスト 名 / ド メイン名 を選 択 したら、
各 サーバの /etc/hosts ファイルに適 切 なエント リを追 加 します。DNS を使 用 している場 合 は、DNS に
もエント リを追 加 します。
注 記 :DNS を使 用 している場 合 でも、すべての LifeKeeper サーバ上 のローカル /etc/hosts ファイルに IP
リソースのエント リを記 述 することを強 くお勧 めします。それによって、リカバリ時 間 が短 縮 されます。ただ
し、IP インスタンスを作 成 するときに入 力 するリソース名 が IP アド レス自 体 の場 合 、ホスト ファイルのエン
ト リは不 要 です。
保 護 された IP アド レスは、恒 久 的 な論 理 インターフェースを作 成 する場 合 のように、システムのブート
時 にアクティブになるようシステムに設 定 しないでください。LifeKeeper ソフト ウェアはシステムに代 わって
それらの管 理 を行 います。
いずれかのリソースアド レスが新 しい(論 理 )サブネット 上 にある場 合 は、それらのサブネット へのルーティン
グを処 理 するようにルータをアップデート してください。
IP 依 存 関 係 の作 成 時 のガイドライン
LifeKeeper で保 護 されるアプリケーションと LifeKeeper で保 護 される IP アド レス間 の親 / 子 の依 存 関
係 を、いつ、どのように作 成 するかは、一 般 に LifeKeeper で保 護 されるアプリケーションによって決 まりま
す。例 えば、LifeKeeper で保 護 された Apache 環 境 では、親 / 子 の依 存 関 係 は、(保 護 された IP アド
レスをすでに作 成 している場 合 は) Apache リソース階 層 の作 成 時 に作 成 されます。この依 存 関 係 が
自 動 的 に作 成 されない他 のアプリケーションでは、次 の手 順 に従 うことをお勧 めします。
1. アプリケーション / 親 リソース階 層 を作 成 します。注 記 : この時 点 では、リソース階 層 をバックアップ
サーバに拡 張 しないでください。階 層 を拡 張 しないことを選 ぶと警 告 メッセージが出 されますが、
この場 合 は拡 張 しないことが正 しい操 作 です
2. IP リソース階 層 を作 成 します。注 記 :この時 点 では、IP リソース階 層 をバックアップサーバに拡 張
しないでください。階 層 を拡 張 しないことを選 ぶと警 告 メッセージが出 されますが、この場 合 は拡
張 しないことが正 しい操 作 です
3. 親 アプリケーションリソース階 層 と IP リソース階 層 の間 の親 / 子 依 存 関 係 を、[Create Resource
Dependency] 設 定 作 業 を使 用 して作 成 します。(LifeKeeper for Linux のト ピック、リソース依 存
20
設定
インターフェースの選 択
関 係 の作 成 を参 照 )
4. 最 後 に、アプリケーションリソース階 層 をバックアップサーバに拡 張 します。すでに依 存 関 係 が作
成 されているため、依 存 する IP リソースインスタンスも、親 アプリケーションリソース階 層 の一 部 と
してバックアップサーバに拡 張 されます。
上 記 の手 順 に従 えば、余 分 な拡 張 (つまり、IP リソースのバックアップサーバへの拡 張 ) を行 わずにすみ
ます。
インターフェースの選 択
IP リソースを作 成 するときには、IP リソースのアド レス、そのアド レスで使 用 するネット マスク、ネット ワーク
インターフェースを選 択 します。すべての組 み合 わせが許 されるわけではありません。指 定 するアド レスと
ネット マスクのペアと、現 在 In Service になっているアド レスとネット マスクのすべてのペアによって選 択 肢
が決 まります。また、Recovery Kit の IP ローカルリカバリ機 能 を使 用 する予 定 がある場 合 、IP ローカルリ
カバリセクションで追 加 の設 定 上 の考 慮 事 項 を参 照 してください。
選 択 したアド レスとネット マスクのペアにより、リソースのサブネット が決 まります。同 じサブネット 上 で、別 の
アド レス (物 理 インターフェースアド レスまたは論 理 インターフェースアド レス) がいずれかのインターフェース
上 で現 在 In Service である場 合 、そのインターフェースで IP リソースを設 定 する必 要 があります。ソフト
ウェアはテスト を実 行 し、現 在 のネット ワーク設 定 に基 づいて、可 能 な選 択 肢 を特 定 します。提 示 され
る選 択 肢 からは、任 意 のものを選 択 できます。
IP リカバリキット ソフト ウェアが物 理 メディアのタイプを区 別 しないため、リソースが使 用 する物 理 ネット
ワークを決 定 し、適 切 にアド レスを選 択 してください。例 えば、サブネット xx.yy.12 のイーサーネット バック
ボーンと、サブネット xx.yy.20 および xx.yy.30 のイーサーネット LAN に接 続 されたサーバがあるとします。
最 初 のイーサーネット サブネット 上 にリソースを作 成 する場 合 は、xx.yy.20.120 のように、目 的 のサブネッ
ト 上 のアド レスを選 択 します。
一 般 的 に、IP リカバリキット ソフト ウェアがあらゆる値 のネット マスクの選 択 を許 可 したとしても、複 数 のネ
ット マスクがパケット のミスルーティングを引 き起 こす原 因 となりうるため、同 じ物 理 的 なインターフェースに
対 して複 数 のネット マスクを選 択 することは避 けなければなりません。
もう 1 つの考 慮 点 として、すべての LifeKeeper サーバで、インターフェースの選 択 に一 貫 性 を持 たせる
必 要 があります。サーバ A で、1 つのインターフェースに IP リソースをいくつか設 定 した場 合 は、サーバ B
でも、1 つのインターフェースにそれらの IP リソースを設 定 する必 要 があります。
IP リソース階 層 を作 成 する時 は、起 動 時 に最 初 に立 ち上 がっていてプライマリおよびバックアップ側 の
両 ノード で設 定 が一 致 しているネット ワークインターフェースを利 用 するといいでしょう。例 えば eth1 を利
用 する場 合 は、IP アド レスが割 り当 てられていないような構 成 、またはサーバ起 動 直 後 のいくつかのネ
ット ワークインターフェースが起 動 していないような時 でも、eth1 は起 動 している必 要 があり、ifcfg-eth1
ファイルは両 ノード で正 しく設 定 されていなければなりません (ifup/ifdown ifcfg-eth1 コマンド で
確 認 する)。
IP ローカルリカバリと設 定 に関 する考 慮 事 項
HA の構 成 におけるネット ワークインターフェースの冗 長 性 を確 保 するために、Linux 標 準 の NIC のボン
ディングの利 用 をお勧 めします。LifeKeeper IP Recovery Kit は、ボンディングインターフェース上 に作 成
された仮 想 IP アド レスを完 全 にサポート します。
SteelEye Protection Suite for Linux
21
ローカルリカバリのシナリオ
ローカルリカバリのシナリオ
IP Recovery Kit によって IP アド レスの障 害 が検 出 されると、結 果 として生 じる障 害 によって IP ローカル
リカバリスクリプト が起 動 されます。LifeKeeper は最 初 に、その IP アド レスを現 在 のネット ワークインターフ
ェース上 で In Service の状 態 に戻 そうとします。ローカルでリカバリの試 みが失 敗 すると、LifeKeeper は
IP リソースと依 存 関 係 を持 つすべてのリソースのバックアップサーバへのフェイルオーバを実 行 します。
IP のリソース監 視 と設 定 に関 する考 慮 事 項
デフォルト では、LifeKeeper IP Recovery Kit は、IP アド レスの論 理 サブネット でブロード キャスト ping を
実 行 し、応 答 を確 認 することによって IP リソースを監 視 します。このテスト が正 しく動 作 するには、IP リ
ソースと同 じ論 理 サブネット に属 する IP アド レスを持 ち、ブロード キャスト ping に応 答 できる別 のシステ
ムが、物 理 ネット ワーク上 に少 なくとも 1 つ存 在 する必 要 があります。この要 件 を満 たすには、ネット ワー
ク上 で常 に 1 つ以 上 のシステムが利 用 可 能 なようにする必 要 があります。同 じ論 理 サブネット 上 にルー
タを配 置 すれば、通 常 は十 分 にこの要 件 が満 たされます。多 くのデバイスにおいて、デフォルト の設 定
ではブロード キャスト ping に応 答 しないことに注 意 してください。そのため、少 なくとも 1 つのデバイスの
設 定 を変 更 しておく必 要 があるでしょう。
この要 件 を満 たせない場 合 は、ブロード キャスト ping を完 全 に無 効 にするか、ブロード キャスト ping に
代 わる手 段 として確 認 される IP アド レスの静 的 リスト を設 定 してください。これらの設 定 方 法 に関 する
追 加 情 報 については、IP Recovery Kit のチューニングおよび IP 構 成 の確 認 および編 集 を参 照 してく
ださい。
リソース階 層 のテスト
手 動 スイッチオーバを開 始 することによって、IP リソース階 層 をテスト できます。これにより、プライマリサー
バからバックアップサーバへのリソースインスタンスのフェイルオーバをシミュレート します。
GUI からの手 動 スイッチオーバの実 行
手 動 スイッチオーバを開 始 するには、LifeKeeper の GUI メニューから [Edit]、[Resource] の順 に選 択
し、最 後 にド ロップダウンメニューから [In Service] を選 択 します。例 えば、バックアップサーバで [In
Service] 要 求 を実 行 すると、アプリケーション階 層 はバックアップサーバで in service になり、プライマリ
サーバでは out of service になります。この時 点 で、元 のバックアップサーバがプライマリサーバに、元 のプ
ライマリサーバがバックアップサーバに変 わります。
[Out of Service] 要 求 を実 行 すると、アプリケーションは他 のサーバで in service にならずに、 out of
service になります。
手 動 スイッチオーバでは、IP Recovery Kit はそのアド レスをアクティブサーバのサービスから削 除 した後 、
バックアップサーバに追 加 します。
スイッチオーバ後 、その IP リソースのハード ウェア (MAC) アド レスは別 のアド レスになります。これは、IP リ
ソースが別 の LAN インターフェースに関 係 付 けられるためです。ユーザシステムが再 接 続 できるのは、
ユーザシステムの TCP/IP ソフト ウェアが、この新 しいアド レスマッピングを特 定 してからです。IP Recovery
Kit は、ARP (アド レス解 決 プロト コル) テーブルをアップデート して新 しいマッピングを反 映 する必 要 がある
ことを、接 続 されたすべてのサーバに自 動 的 に通 知 します。
22
設定
リソース階 層 の拡 張 解 除
フル機 能 の TCP/IP 実 装 を実 行 しているユーザシステムは、すぐにアップデート されます。それより低 機
能 の実 装 を備 えたユーザシステムでは、アップデート が遅 れたり、アド レス指 定 の仲 介 役 としてルータが
必 要 とされる場 合 があります。
リソース階 層 の拡 張 解 除
1. LifeKeeper GUI メニューから [Edit] を選 択 し、次 に [Resouce] を選 択 します。ド ロップダウンメニ
ューから、[Unextend Resource Hierarchy] を選 択 します。
2. [Target Server] で、IP リソースを拡 張 解 除 するターゲット サーバを選 択 します。IP アド レスが現
在 In Service のサーバは選 択 できません。
注 記 :右 側 のペインから個 々 のリソースインスタンスを右 クリックして拡 張 解 除 作 業 を選 択 した
場 合 、このダイアログボックスは表 示 されません。
[Next] をクリックして次 のダイアログボックスに進 んでください。
3. [IP Hierarchy to Unextend] を選 択 してください。
注 記 :左 側 のペインからグローバルリソースを右 クリックするか、右 側 のペインから個 々 のリソースイ
ンスタンスを右 クリックして拡 張 解 除 作 業 を選 択 した場 合 、このダイアログボックスは表 示 されま
せん。
[Next] をクリックして次 のダイアログボックスに進 んでください。
4. 拡 張 解 除 のために選 択 したターゲット サーバと IP リソース階 層 を確 認 する情 報 ボックスが表 示
されます。
[Unextend] をクリックします。
5. IP リソースが正 常 に拡 張 解 除 されたことを確 認 する別 の情 報 ボックスが表 示 されます。
6. [Done] をクリックして、[Unextend Resource Hierarchy] メニューを終 了 します。
ユーザシステムのセット アップ
1 つの IP リソースが、2 台 のサーバ間 で IP Recovery Kit ソフト ウェアによって切 り替 えられる場 合 、イン
ターフェースが変 更 されるため、切 り替 えられる IP アド レスに対 応 する MAC アド レスが変 化 しま
す。LAN 上 のルータやユーザシステムは、この変 更 をそれぞれの ARP テーブルに反 映 しないと、新 しい
場 所 の IP アド レスにアクセスできません。オペレーティングシステムによっては、ネット ワークインターフェー
スに新 しい IP アド レスが追 加 されると、ARP パケット が自 動 的 に送 信 され、サブネット 上 の全 クライアン
ト の ARP テーブルがアップデート されます。Linux にこの機 能 はありません。そのため LifeKeeper は、切 り
替 え可 能 な IP アド レスをインターフェースに追 加 したら ARP パケット を送 信 し、クライアント の ARP キャ
ッシュを強 制 的 にアップデート する必 要 があります。
TCP/IP の実 装 は、このARP パケット に応 じて必 要 な ARP のアップデート を実 行 する機 能 の点 でさまざ
まです。以 下 に、重 要 な例 の一 部 の説 明 を示 します。
l
l
Linux TCP/IP の全 機 能 の実 装 : Linux や他 のオペレーティングシステムのほとんどが備 える
TCP/IP の実 装 では、システムが ARP 要 求 パケット を受 信 したときに ARP キャッシュをアップデー
ト する機 能 がサポート されています。LifeKeeper は前 述 のようにこの機 能 を利 用 して、それらの
システムの ARP キャッシュを強 制 的 にアップデート します。
ARP キャッシュ: 上 記 のような ARP の実 装 をサポート していなくても ARP キャッシュはサポート し
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IP 構 成 の確 認 および編 集
ているユーザシステムは、通 常 、キャッシュ関 連 のタイマを備 え、内 容 の新 しさをあるレベルに維
持 しています。一 部 の実 装 では、タイマの値 を減 らすことによって、変 更 されたアド レスのマッピン
グがそのユーザシステムに反 映 されるのに必 要 な時 間 を最 小 限 にすることができます。LAN 上 の
ユーザー数 が少 ない場 合 は、この方 法 を採 用 しても構 いません。タイマの値 を減 らす必 要 がな
いシステムもあります。たとえば、Windows NT の TCP 実 装 が使 用 するタイマ値 は 10 秒 なの
で、値 を変 更 する必 要 はないでしょう。
l
静 的 アド レスマッピング: 動 的 ARP キャッシュを持 たないシステムや、キャッシュのタイミングを調
整 できないシステムでは、ルータを使 用 してマッピングの変 更 を処 理 できます。そのようなユーザ
システムは、ルータ (ゲート ウェイ) 経 由 で IP リソースのサブネット にアクセスします。この設 定 で
は、キャッシュのアップデート が必 要 なのはリソースサブネット に直 接 接 続 されているルータだけ
で、ユーザシステム自 体 で必 要 な変 更 はありません。
IP 構 成 の確 認 および編 集
[IP Configuration Properties] ページでは、特 定 の IP リソースに関 する詳 細 な設 定 を確 認 し、選 択
された設 定 項 目 について修 正 を行 うことができます。
[IP Configuration Properties] ページにアクセスするには、LifeKeeper GUI メニューから
[Edit]、[Resource] の順 に選 択 します。ド ロップダウンメニューから [Properties] を選 択 します。次 にプ
ロパティを表 示 するリソースとサーバを [Resource list] と [Server list] から選 択 します。同 様 に特 定 の
IP リソースインスタンスを右 クリックし、コンテキスト メニューからプロパティ画 面 にアクセスすることも可 能 で
す。
以 下 は IP リソースのプロパティ画 面 の例 です。
24
設定
IP 構 成 の確 認 および編 集
表 示 されたプロパティ画 面 にはタブが 4 つあります。1 番 目 のタブは [IP Configuration] で, 特 定 の IP
リソースの設 定 情 報 が設 定 されています。残 り 3 つのタブは、LifeKeeper のすべてのリソースタイプで共
通 の項 目 として使 用 できます。 [IP Configuration] タブには特 定 IP リソースの以 下 の情 報 が表 示 されています。
Virtual IP IP リソースの仮 想 IP アド レス
Netmask 仮 想 IP アド レスのネット マスク。この値 により、サブネット 分 割 が決 定 される
Subnet
仮 想 IP アド レスの論 理 サブネット 、サブネット 部 分 のビット 数 を含 む
Primary
interface
アクティブな場 合 、仮 想 IP アド レスを設 定 する必 要 のあるネット ワークインターフェース
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IP 構 成 の確 認 および編 集
Source
address
setting
Ping List
仮 想 IP アド レスを同 一 サブネット への外 部 通 信 IP ト ラフィックのソースアド レスに使 用 す
るかどうかの設 定
オプション用 Ping 先 リスト 。 IP ヘルスチェック時 に、通 常 のブロード キャスト ping メカニズ
ムの代 替 として ping を通 して、この IP リソース (および同 一 サブネット の他 の IP リソース)
の動 作 をチェックする
上 記 の図 の例 では、IP リソース上 に Ping List は設 定 されていません。Ping List が設 定 されている場
合 、プロパティ画 面 は以 下 の図 の例 のようになります。
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設定
Ping List の修 正
[Modify Ping List] および [Modify Source Address Setting] ボタンを使 用 して、この設 定 項 目 を修
正 することが可 能 です。以 下 のセクションで説 明 します。
Ping List の修 正
IP リソースに関 する Ping List 機 能 の使 い方 の説 明 については、IP リソースの監 視 をご参 照 ください。
IP リソースの Ping List を作 成 または修 正 するには、[IP Configuration] プロパティ画 面 の [Modify
Ping List] ボタンをクリックします。以 下 の例 のようにダイアログウィンド ウが表 示 されます。
アド レスを Ping List に追 加 する場 合 、以 下 の 2 つの図 に示 すように [Add address] ボタンの横 のフィー
ルド にアド レスを入 力 し、[Add address] をクリックします。[Add address] ボタンは入 力 欄 にアド レスを
入 力 しない限 りグレーアウト されています。
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Ping List の修 正
Ping List からアド レスを削 除 する場 合 は、削 除 したいアド レスを選 択 し、[Remove selected
address(es)] ボタンをクリックします。[Remove selected address(es)] ボタンも同 様 に、リスト 内 でアド
レスを 1 つ以 上 選 択 しない限 りグレーアウト されています。
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設定
Ping List の修 正
確 認 に対 し、[OK] をクリックし、アド レスを削 除 してください。
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Ping List の修 正
修 正 済 みリスト を保 存 するため、[Save List] をクリックします。以 下 の確 認 ウィンド ウが表 示 されます。
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設定
Ping List の修 正
[Done] をクリックしてウィンド ウを終 了 させ、[IP Configuration] プロパティ画 面 に戻 ると、Ping List が修
正 されているのが確 認 できます。
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Ping List の使 用 に関 する重 要 事 項
Ping List の使 用 に関 する重 要 事 項
IP リソースの Ping List 構 成 はシステムごとに個 別 の設 定 となります。IP リソースが、Ping List 構 成 後 に
他 のシステムに拡 張 された場 合 、同 じ設 定 の Pinglist が拡 張 先 LifeKeeper システムに一 緒 にコピーさ
れます。しかし、すでに IP リソースが拡 張 済 みの場 合 は、Ping List の構 成 は IP リソースが定 義 された
それぞれのシステムに個 別 に設 定 する必 要 があります。Ping List の修 正 は、IP リソースの状 態 にかか
わらず実 行 できるため、それぞれのシステムの Ping List を変 更 するためにIP リソースのスイッチオーバを
実 行 する必 要 はありません。
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設定
ソースアド レス設 定 の修 正
同 一 論 理 サブネット に複 数 の IP リソースが作 られている場 合 、これらのリソースは同 じ Ping List を共
有 する必 要 があります。これは [IP Configuration] プロパティ画 面 に反 映 され、Ping List 修 正 ダイアログ
ボックスは IP リソースのサブネット ごとに設 定 されます。
IP リソースに Ping List が定 義 されると、リソースのヘルスチェックはデフォルト のブロード キャスト ping メカ
ニズムの代 わりに、Ping List メカニズムを使 用 します。ブロード キャスト ping メカニズムを再 度 利 用 する
ためには、Ping List に定 義 した全 IP アド レスを削 除 する必 要 があります。
LifeKeeper の動 作 では、入 力 された Ping List の IP アド レスについて、フォーマット が正 しいかどうか以
外 の検 査 は実 行 しません。そのため、入 力 した IP アド レスが実 際 にネット ワーク上 に存 在 しており、常
に正 常 に動 作 しているかについて、LifeKeeper がインスト ールされているシステムから ping を実 行 する
などの方 法 で確 認 する必 要 があります。また LifeKeeper がインスト ールされているシステムの IP アド レス
は常 に動 作 していることが予 想 されますが、これらの IP アド レスを Ping List に選 択 しないでください。こ
れらのアド レスへの ping 実 行 は、NIC に関 連 付 けられている実 際 の IP リソースの状 態 にかかわりなく、
常 に成 功 してしまう可 能 性 があり、正 しいチェックとなりません。
上 記 にて指 摘 している通 り、IP リソースの Ping List を定 義 すると、LifeKeeper は自 動 的 に Ping List メ
カニズムをブロード キャスト ping メカニズムの代 わりに、対 象 の IP リソースおよび同 一 サブネット のアド レ
ス設 定 をされた他 の IP リソースに対 して、使 用 します。この時 、ブロード キャスト ping メカニズムを使 用
不 可 にするために、IP Recovery Kit のチューニングで解 説 されている NOBCASTPING 値 の設 定 を行
う必 要 はありません。しかしながら、ネット ワーク上 にブロード キャスト ping に対 して回 答 可 能 なシステム
が存 在 しない環 境 で設 定 する場 合 であれば、NOBCASTPING=1 と設 定 する必 要 があります。この設
定 を行 わないと、IP リソース作 成 時 にブロード キャスト ping によるチェックが実 行 されてしまうためです。
この段 階 ではまだ Ping List を作 成 することができません。IP リソース作 成 が済 み、Ping List を設 定 後
であれば、デフォルト の NOBCASTPING=0 に戻 して構 いません。
ソースアドレス設 定 の修 正
IP リソースのソースアド レス設 定 は、IP リソース起 動 時 に、同 じサブネット への外 部 通 信 ト ラフィックの
ソースアド レスに仮 想 IP アド レスを使 用 するかどうか決 定 します。この値 のデフォルト は [No] と設 定 され
ており、同 一 サブネット への外 部 への通 信 のソースアド レスは NIC に設 定 されたプライマリ IP アド レスが
使 用 されます。この動 作 は大 半 のケースにおいて適 切 な設 定 です。仮 想 IP アド レスはクライアント から
の接 続 ポイント に使 用 されるため、通 常 は内 向 きのト ラフィックとして生 成 されたものが使 用 されることに
なります。
しかし特 定 の状 況 または設 定 のために、Lifekeeper システムからの接 続 に仮 想 IP をソースとする必 要
がある場 合 もあり得 ます。このため、ソースアド レスを変 更 するには、IP リソースが起 動 している状 態 で
[Source Address Setting] を [Yes] にします。システムの TCP/IP ルート はこの設 定 を行 うことで修 正 さ
れます。
もし仮 想 IP がシステムの実 IP アド レスと異 なる論 理 サブネット 上 に存 在 する場 合 に注 意 してください。
外 向 けのト ラフィックは、ソースアド レス設 定 を再 度 修 正 しない限 り、すべて仮 想 IP アド レスから行 われ
ることになります。
IP リソースのソースアド レス設 定 を修 正 するには、[IP Configuration] プロパティ画 面 の [Modify Source
Address Setting] ボタンをクリックします。以 下 の例 のようにダイアログウィンド ウが表 示 されます。
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ソースアド レス設 定 の修 正
設 定 を変 更 するにはド ロップダウンリスト を選 択 し、[Yes] または [No] を選 択 してください。
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設定
ソースアド レス設 定 の修 正
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ソースアド レス設 定 の修 正
[Apply] をクリックし、変 更 を保 存 します。以 下 の確 認 ウィンド ウが表 示 されます。
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設定
ソースアド レス設 定 の修 正
[Done] をクリックするとウィンド ウが閉 じ、[IP Configuration] プロパティ画 面 に戻 ります。ここで、変 更 し
た設 定 を確 認 できます。
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ソースアド レス設 定 に関 する重 要 事 項
ソースアド レス設 定 に関 する重 要 事 項
IP リソースの [Source Address] 設 定 は、システムごとに個 別 の設 定 となります。[Source Address]
設 定 の変 更 後 に IP リソースを他 のシステムに拡 張 する場 合 、その設 定 が拡 張 先 の LifeKeeper システ
ムに一 緒 にコピーされます。しかし、すでに IP リソースが拡 張 済 みの場 合 は、IP リソースが定 義 されて
いる各 システム上 で個 別 に [Source Address] 設 定 を変 更 する必 要 があります。
特 定 のサブネット 内 で、[Source Address] 設 定 を [Yes] にした場 合 、単 一 の IP リソースのみ設 定 が
有 効 になります。外 向 けネット ワークト ラフィックのソースアド レスとして動 作 する IP アド レスは本 来 1 つだ
けに限 定 されるためです。同 じサブネット に属 する複 数 の IP リソースが存 在 し、[Source Address] 設
定 が [Yes] になっている場 合 、最 後 に設 定 したリソースの IP アド レスが他 の有 効 な送 信 ト ラフィックの
ソースアド レスとなり、その他 のソースアド レス設 定 は無 効 になります。
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設定
リスト アおよびリカバリの修 正
[Source Address] 設 定 は、IP リソースの起 動 時 のローカル TCP/IP 設 定 のみに影 響 します。したがっ
てすでにリソースが起 動 中 の場 合 は、ソースアド レス設 定 を変 更 後 、リソースを一 旦 停 止 し、再 起 動
させて、変 更 を TCP/IP 設 定 に反 映 させる必 要 があります。
[Source Address] 設 定 は、IP v4 アド レスにのみ影 響 があります。IP v6 アド レスには影 響 ありません。
リスト アおよびリカバリの修 正
IP リソースに対 する [Restore and Recover] の設 定 は、異 なるサブネット 間 にディザスタリカバリシステム
が存 在 するマルチサイト クラスタ環 境 では [Disable] にする必 要 があります。
この設 定 では既 存 の IP リソースに対 するデフォルト のリスト アおよびリカバリの動 作 を [Enable] もしくは
[Disable] で選 択 することができます。[Enable] オプションに設 定 すると、IP アド レスはアクティブになり、
通 常 の監 視 およびリカバリプロセスが発 生 します。IP アド レスのリスト アの現 在 のデフォルト の動 作 は
[Enable] になっています。
[Restore and Recover] オプションを [Disable] に設 定 すると、リソースはネット ワークもしくはネット ワーク
アダプタ上 で In Service の状 態 になりますが、IP アド レスはアクティブになりません。この設 定 によりマル
チサイト クラスタ (もしくは WAN) 環 境 での階 層 をディザスタリカバリシステム上 で In Service の状 態 にす
ることが可 能 になります。
この設 定 はリソースを作 成 し拡 張 した後 に選 択 することが可 能 です。
アクティブな IP アド レス (ISP) に対 する重 要 事 項 : ISP およびアクティブな IP アド レスにおいて動 作 を
[Disable] に設 定 しても、アクティブな IP アド レスは out of service になりません。
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