その人柄で人々を魅了した写真家ロバート・キャパの展覧会

その人柄で人々を魅了した写真家ロバート・キャパの展覧会
Events
ロバート・キャパ(1913-1954)は、
「戦争の世紀」とも言われる20
関連企画
世紀の前半に活躍した報道写真家です。本展では、スペイン内戦、
第二次世界大戦(ヨーロッパ戦線)など、数々の戦場を撮った彼の業
績をご紹介します。人が死ぬ瞬間が初めて撮影されたと言われる 崩
れ落ちる兵士 、ノルマンディー上陸作戦(Dデイ)を写した代表作 波
「戦場に生き、恋に生きた写真家 ロバート・キャパ」
の中の顔 などは、戦場写真家としての彼の真骨頂といえるものです。
数々の戦場をフィルムに収め、今なお戦場写真家として伝説的に語られるロバート・
しかしその取材の根底にあったのは、同じ時代を生きる人々への暖
キャパ。しかし彼も、美しい女性と恋をし、兵士たちとポーカーを楽しみ、友人達と
かい共感でした。戦地で編み物をする女性兵士、戦車の上で鼻をほ
語りあう―そんな一人の人間だったのです。そんな等身大のキャパの魅力について、
じる少年など、写真に写された人間味溢れる姿を通して、キャパの
ユーモア溢れる眼差しを感じていただければと思います。
同時に、本展ではキャパの交友関係にも焦点を当てます。キャパ
は若き日に同じく戦場写真家であった恋人ゲルダ・タローとの死別
を経験し、第二次世界大戦終戦間際には、女優イングリッド・バー
グマンと恋に落ちました。文豪ヘミングウェイとは、
「パパ、キャパ」
「波の中の顔」 フランス、ノルマンディー 19 4 4 年 6 月 6 日 東 京 富士 美 術 館 蔵
と呼び合う仲であったことも知られています。他にも、巨匠ピカソな
©International Center of Photography / Magnum Photos
ど友人・知人達を写した写真からは、その人柄で人々を魅了した人
間ロバート・キャパの存在が浮かび上がってくるでしょう。
場所:展覧会場内
参加無料、申込不要、先着順 ※ただし、本展観覧券が必要です。
講師:鬼室黎(朝日新聞社)
小川潤子(マグナム・フォト東京支社ディレクター)
<マグナム・フォトとは>
1947 年に、キャパがアンリ・カルティエ=ブレッソン、ジョージ・ロジャー、デビッド・
シーモアらとニューヨークとパリを拠点に設立した写真家集団です。今日でも約60
名の写真家が在籍し、キャパの遺志を継ぎながら、世界規模で写真によって新しい
1913年、ハンガリーのブダペスト生まれ。本名は
トークイベント
「世界からのメッセージ―命と愛と絆―」
1936年頃から、唯一自ら結婚を望んだと伝えられる
「戦場写真家の一番の望みは失業することだ」―キャパがこの言葉を遺して以後、残念
女性、ゲルダ・タローとともにロバート・キャパの名
ながら戦場写真家が失業する時代はいまだ訪れていません。今世界で何が起ってい
前で作品を発表する。グラフ誌『LIFE』などの特派写
るのか―「戦場カメラマン」として活躍されている渡部陽一氏をお招きし、キャパの魅
真家としてヨーロッパ戦線を記録し、中でもノルマン
力や現在の戦地取材の現場などについて語っていただきます。
ディー上陸作戦(Dデイ)を撮影した作品は高く評価さ
日時:8月31日(日) 11:00∼
れた。終戦間際には女優イングリッド・バーグマンと
場所:教室工房3・4
恋に落ちた。1947年、アンリ・カルティエ=ブレッソ
定員:80名(参加無料、要申込)
ン、ジョージ・ロジャー、デビッド・シーモアらと写
講師:渡部陽一(戦場カメラマン)
真家集団「マグナム・フォト」を設立。1954年4月に
申込方法
初来日。翌月、第1次インドシナ戦争を撮影中に地雷
©International Center of Photography / Magnum Photos
日時:8月2日(土) 午前の部10:00∼ 午後の部13:30∼
価値を生み出し続けています。
て各 地 の 戦 争 や人々の 暮らしをカメラに 収めた。
東 京富士美 術 館蔵
語っていただきます。
ロバート・キャパ:プロフィール
アンドレ・フリードマン。1930年代から写真家とし
「ロバート・キャパ」1951年 ルース・オーキン撮 影
オープニング記念ギャラリー・ツアー
に触れて死亡した。1955年、その業績を記念してロ
バート・キャパ・ゴールド・メダル賞が設立され、以
「ゲルダ・タロー」 フランス、パリ 19 3 5 年
後毎年優れたフォトジャーナリストに授与されている。
International Center of Photography 蔵
©International Center of Photography / Magnum Photos
官製往復はがきに下記の事項をご記入の上、
お申込みください。
「往信用宛名面」 〒833-0015 福岡県筑後市大字津島1131
九州芸文館「101年目のロバート・キャパ」イベント担当係
「往信用裏面」渡部陽一氏トークイベント参加希望
1.希望者の氏名(フリガナ) 2.住所 3.電話番号 4.年齢 5.学年または職業
※お申込は、一枚につきお二人までとさせていただきます。
「返信用宛名面」 ご自身の郵便番号・住所・氏名
締め切り:8月12日(火)必着
※席に限りがあるため、申込み多数の場合は抽選で決定いたします。
※本イベントは参加無料ですが、本展観覧券の半券、又は購入済みのチケットをご呈示ください。
※ご応募の際にいただいた個人情報は、本イベントの連絡のみに使用させていただきます。
―戦場に生き、恋に生きた写真家―
2014 年 8月2日[土]−
9月15日[月・祝]
■開場時間:10:00∼17:00
(入場は16:30まで)
■休館日:毎週月曜日 ※9月15日
(月)
は祝日のため開館
ワークショップ
「日光写真を体験しよう」
2002年/ 90分/カラー/サウンド/ DVD(提供:GAGA) 監督:アン・メークピース 出演(イン
タビュー):スティーヴン・スピルバーグ、イザベラ・ロッセリーニ、コーネル・キャパ、アンリ・カ
ルティエ=ブレッソン 他
貴重な資料や関係者たちへのインタビューを交えて、キャパの生涯とその人となりに
迫る長編ドキュメンタリー。
日時:9月7日(日) 13:30∼
場所:教室工房3・4
定員:80名(申込不要、先着順)
鑑賞無料 ※ただし本展観覧券の半券、又は購入済みのチケットをご呈示ください。
ミュージアム・コンサート
「音楽でたどるキャパの愛した友人たち」
日時:8月24日(日) 第一部13:30∼ 第二部15:00∼(各回30分)
場所:エントランス付近
出演:Vn. 佐藤仁美、松本さくら Va. 猿渡友美絵 Vc.原田哲男
主催:(公財)アクロス福岡
入場無料、申込不要、先着順
ギャラリートーク
ご来場の皆さまと一緒に展覧会場をまわりながら、学芸員が作品鑑賞のポイントをお
話しします。
日時:8 月9日(土)、8 月23日(土)、9 月13日(土) 14:00∼14:30
場所:展覧会場内
※本イベントは参加無料ですが、本展観覧券が必要です。
日時:8月17日(日) 午前の部10:30∼ 午後の部14:00∼
※身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳の交付を受けている方およびその介助者は無料
参加費:お一人 1000円(材料費を含む)
■後援:在日フランス大使館、アンスティチュ・フランセ日本、ハンガリー大使館 ■協賛:野崎印刷紙業株式会社
上映作品:「Capa in Love & War」
(90分)
ルが主流の今だからこそ、アナログな手法を通して写真の魅力を発見してみませんか。
観覧料:一般800円(600円)、高大生500円(300円)、小中学生300円(100円)
■主催:九州芸文館美術展実行委員会、朝日新聞社 ■共催:西日本新聞社、TVQ九州放送 ■企画協力:東京富士美術館 ■特別協力:マグナム・フォト東京支社 映画上映会
九州産業大学・写真映像学科の先生に習いながら、日光写真を撮影します。デジタ
場所:教室工房5
※( )内は20名以上の団体料金 ※65歳以上の方は特別割引料金(600円)
「 ドイツ軍 から解 放された街 で 」 フランス、パリ 19 4 4 年 8 月
東 京 富士 美 術 館 蔵
©International Center of Photography / Magnum Photos
対象:小学生
定員:各回20名(要申込、先着順)
講師:柴田益夫(九州産業大学 芸術学部写真映像学科 教授)
※申込方法:電話(九州芸文館 0942-52-6435)にてお申し込みください。
カフェレストラン「ななつ星」特別メニュー
会期中、ロバート・キャパをイメージした特別メニューを提供いたします。
営業時間:10:00 ∼ 20:00(19:30 オーダーストップ)
お問合せ:カフェレストラン「ななつ星」 電話 0942-53-9966
※イベントの詳細・最新情報は当館ホームページにて順次掲載します。