最近のバンクローンの投資環境

最近のバンクローンの投資環境
2014年11月10日
※当資料は、J.P.モルガン・インベストメント・マネージメント・インクのコメントを基に大和投資信託が作成したものです。
<最近の市場動向>
足元の米国のバンクローン市場およびハイ・イールド債
券市場は、10月前半は、香港や中東の地政学リスクへの
2014年初からの推移
警戒感が高まったほか、エボラ出血熱に関する報道、IMF
(国際通貨基金)の世界経済見通しの下方修正を材料とし
( 2014年初~2014年11月5日) (%)
390
6
バンクローン指数(左軸)
5
380
米国10年国債利回り(右軸)
た世界景気への懸念により株式市場が急落するなど、金
370
4
融市場の緊張の高まりを受けて軟調な展開となりました。
360
3
350
2
340
1
しかし、10月後半以降はこれらの材料が後退したことを
受けて市場センチメントは改善し、相対的に高利回り資産
への需要が回復したことから反発しました。
また、この環境下において米国長期金利も10月中旬に
かけて急速に低下しましたが、それ以降は上昇に転じて
330
14/01
0
14/03
14/05
14/07
14/09
14/11
※バンクローン指数:クレディ・スイス・レバレッジド・ローン・インデックス
(出所)ブルームバーグ
います。米国経済は底堅く、特に雇用市場は回復基調にあるほか、GDP(国内総生産)についても潜在成長率並み
の上昇を見せており、市場では利上げの時期について注目が高まりやすくなっています。
<米国の金融政策の影響>
10月下旬のFOMC(米国連邦公開市場委員会)では量的金融緩和策である資産購入プログラムの終了が決定さ
れました。FRB(米国連邦準備制度理事会)は米国経済の回復を前提に金融政策変更を議論しており、市場は利
上げのタイミングを2015年後半と予想していますが、J.P.モルガン・インベストメント・マネージメント・インクでは需給
ギャップの改善とインフレ圧力の高まりにより予想よりも利上げ時期が前倒しされる可能性があると考えています。
利上げのタイミングとその幅に関する市場の思惑は、今後の金融市場のボラティリティの上昇要因になると思われ
ますが、金融政策の方向性に変化は無いと考えています。
また、現在のGDP成長率の推移を見ると雇用の増加を伴った米国景気の回復が加速することも十分に考えられ、
今後、金利上昇が顕在化すれば、変動金利であるバンクローンへの需要が高まることが予想されます。
<今後の見通し>
引き続き、米国バンクローン市場およびハイ・イールド債券市場は、低金利の環境下において相対的に高い利
回りを追求する投資家に支えられ堅調に推移することが見込まれます。加えて、バンクローンは金利上昇局面で
選好されやすいという特徴を備えています。
企業を取り巻く環境も、堅調な業績や良好な金融市場の環境を背景に短期債務の借換えが進み、財務の柔軟
性は向上しています。デフォルト(債務不履行)率が依然として低位で推移していることも相場の下支え要因となる
とみられます。
以
上
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