東東東 北北北 地地地 域域域 ののの 農農農 商商商 工工工 連連連 携携携 等等等 チチチ ャャャ レレレ ンンン ジジジ 事事事 例例例 集集集 秋 田 県 CASE38 (有) フラワート CASE39 秋田印刷製本 (株) CASE40 (株) 大応 CASE41 (有) 三浦米太郎商店 CASE42 (株) 諸井醸造 CASE43 こまち食品工業 (株) CASE44 (株) 八郎めん CASE45 (株) 男鹿工房 CASE46 秋田銘醸 (株) AKITA CASE47 (株) 四季菜 CASE48 (株) あお葉フーズ CASE49 (有) ベジ&フル秋田 CASE50 (社) 横手市観光協会 88 89 工業主体事例 秋田県 商品開発 事業所 商品・サービス案内 有限会社 フラワート ●ダリア(3,940円/8輪) CASE 38 ▶事業所名 地域の農家と協力し、生産・収穫・加工の連携。 地元農家 (有)フラワート 生産依頼・収穫 ション等も取り扱っている。 商品開発・製造 花の生産 そして、新たな事業展開へ。 ダリアの他にも、アジサイ・カーネー 仕入 有限会社 フラワート ・事例のポイント・ 日本特有の四季を 活かした商品開発 (有)フラワートでは、色素に食品用か、 化粧品用しか使用しておらず、差別 ・取組みの成果・ 順調な売り上げの向上 化となっている。また、花は寒いと硬く ・今後の方向性・ ・今後の課題・ 生産・製造の研究と販路の拡大 新たなジャンルへの参入 なることから、ブリザーブドフラワー生 ○地域の農家との連携(農家の意識 改革) ○日本特有の四季の特徴を活かした 産が、東北向きであることも強みであ る。 ・取組みの経緯・ 秋田を拠点にフラワーアレン ジメントと押し花の会社を 羽後町民の雇用を条件に、廃校の校 舎を利用してブリザーブドフラワーを 製造している。 平成8年、フラワーアレンジメントと 押し花の会社として設立。なぜこうし 当初、農家は作ったものを全て買っ 海外メーカーとのコラボレーションや 冬の仕事として、ブリザーブドフラ てもらえるという意識が強く、連携の進 ファッション業界への参入を検討。花 ワー生産を行うことができる。 め方が難しかった。調整を重ね、最終 のみではなく、ファッション業界も研究 的には社員が収穫する方式となった。 し、新たなジャンルへの参入も考えて また、この取り組みが住民の雇用や 商品開発(海外品との差別化) (有)フラワートでは、秋田県雄勝郡 花は寒い時期に硬くなる性質があり、 廃校の有効活用につながっている。 連携先との意思疎通をしっかりとる いる。 売り上げは順調で、一昨年が3,00 ことは重要。製造においてはまだまだ 0万円、去年が7,000万円であった。 研究が必要と考えており、特に生産面 また、「香りをつけて欲しい」との依頼 今年は1億円の見込みである。 での量の確保について検討の必要が がよくあるため、匂いの出るブリザー ある。 ブドフラワーの開発(海外には無い)が、 ネットショップ: http://www.f-works.net/jp/products.html (HP内) 現在、秋田産のゆりも研究中である。 組織プロフィール 【プロフィール】 平成8年、フラワーアレンジメントと押 差別化を図る方法のひとつだと考えて し花の会社として設立。地域農家と連携 いる。 し、花の生産・商品開発を行う。 使用する花は、地元農家へ栽培を た会社が秋田にないのだろうかと考 委託しているが、フラワートの社員が えたことがきっかけで、当初2人でス 収穫に参加する等、農家との意思疎 タート。住民の雇用を条件に、廃校を 【組織名】有限会社 フラワート 通を図りながら、連携を行っている。 無償で使用できることになり、ブリ 【代表者】代表取締役 嶋 真紀子 最近までのブリザーブドフラワーは、 また、販路の拡大も課題である。 【事務所住所】秋田県由利本荘市 ザーブドフラワーの製造を始めた。加 岩城内道川字新鶴潟84 バラのみが主流だったが、(有)フラ 工は、地元農家の主婦等。また、さら ワートでは、他の品種も展開し、最近 に安全・安心なブリザーブドフラワー 【HP】 ではカーネーションやアジサイも製造 の提供を目指して日々研究中。 http://www.f-works.net/jp/index.html 【連絡先】0184-73-3457 している。 【経営理念・ビジョン】 連携当初、中国(昆明)、コロンビア、 秋田でしかできないプリザーブドフラ エクアドル、ケニアが競争相手と思っ ワーをつくる。 ていたが、少量多品種では外国と フィールドが違うことがわかった。海 外では、アセトンを使用している商品 ▲製造過程 が多く、副作用が指摘されているが、 90 91 工業主体事例 秋田県 商品開発|高付加価値化 事業所 商品・サービス案内 秋田印刷製本 株式会社 土壌改良を行うための新たな堆肥づく りとして「おから」や「米糠」を利用し、減 CASE 39 個性ある生産者ごとの米を、新パッケージで提供。 農業と印刷工業の連携による新しい取組みが、 農薬を行った品質の高い米を使用。 伊藤巧一 土壌改良、 米生産 秋田印刷製本(株) 単一農家米の販売、 商品企画・パッケー ジデザイン 通常、農家で出荷された米は品種ごと 秋田パッケージ 紙製容器の製造 に米をブレンドして販売されているが、 ブレンドしない単一農家の米(単一農家 米)=作り手の顔が見える米、として差 地元で大反響! 別化。 ●「米飯生活R-100」 ▶事業所名 ※平成22年度産あきたこまち 秋田印刷製本 株式会社 900g × 3本セット:2700円 (原料は米のみ。300g(2合)毎に真空パック) ・事例のポイント・ 生産者ごとの個性の活きた米 を新しいパッケージで ○単一農家米を買い取ることにより、 地元小規模農家の活性化を図る る。開封後に味が落ちないように、冷 が、おいしい米を5kg単位等の小口にし 蔵庫で保管できるパッケージを開発。 て口コミで販売し、安全・安心な米を消 また、紙筒は除湿・臭いの吸着性が 費者に届けることが口コミで広がれば、 良く、空になった紙筒は乾麺などの 十分利益につながると考えた。 保存容器として再利用が可能となる。 (実用新案、意匠登録認証済み) ○生産者ごとに個別に新しい包装形 態でパッケージすることで、他との ・取組みの経緯・ ○米を真空包装し、紙筒に詰める方 法を採用し、品質保持機能が向上 農地の企業オーナー制度か らプロジェクトを始動 秋田印刷製本㈱の属する印刷業界は、 秋田印刷製本㈱の連携農家である 市町村合併以降、官公庁主体で請け負 伊藤氏等は、土壌改良を行うための う需要が減少し、価格競争が激化してい 新たな堆肥づくりとして「おから」や た。また、農業者である伊藤氏は、減反 「米糠」を利用し、減農薬による品質 による収入の減少により、今後の農業に の高い米を生産。伊藤氏等が栽培す 不安を感じていた。 現在、連携参加を希望する農家が増 今後、商品のブランド化をさらに図り、 異なるため、複数の人の思いをどのよ リットを追求し、個人層や西日本への るブレンド米よりも特定の1軒の農家で うに同じベクトルに合わせていくかが 販路拡大を行っていきたいと考えてい 作られた米の方が、それぞれおいしいと 難しい。 る。 ・取組みの成果・ 新しい取組みが注目され、 地元を中心に大きな反響 現在、参加農家会議を開催し、事業 部分が多かったが、取扱量の拡大に な統一基準を設定した。 対応できるよう、手作業工程の見直し、 ①有機肥料を使用し、化学肥料を使 真空機器等のバージョンアップ、精米 器設備の導入による作業能率の向上、 用しないこと ②農薬は基準の1/2以下の使用にと 化し、秋田印刷製本㈱の社内事業として 印刷事業を通じて培った商品企画・デ 地の企業オーナー制度による米の購入 in Tokyo 2010でグランプリを受賞したこと ザイン力、包装部材開発、営業基盤 を持ちかけられたことを機会に、社員教 で、印刷業界で大きな反響があった。 を活用し、生産者ごとに個別に新しい 育の一環としてボランティアで堆肥散布、 包装形態のパッケージにして販売。 筒状パッケージの製造は、紙器製 ③トレーサビリティ構築の為の、生産 組織プロフィール また、これまで手作業で行っている の内容を説明するとともに、次のよう どめること 本事業により地元小規模農家を活性 http://www.47club.jp/shop/i/i05M000042cug/ ート調査を行った結果、通常販売してい 確立。業態変革への取組みがPrint Next 造が可能な秋田パッケージ㈱の協力 連携農家の拡大と利益の確保 連携農家の拡大を通したスケールメ 秋田印刷製本㈱では、伊藤氏から農 る米を買い取り、秋田印刷製本㈱が 参加農家のベクトルを合わせる えているが、各自のこだわりや思惑が 進めることとなった。 ネットショップ:「47CLUB」 ※平成23年10月から販売。 数種類のあきたこまちの試食・アンケ 感じられていることが判明し、本事業を 差別化を実現 ・今後の方向性・ ・今後の課題・ 処理能力向上等を検討し、製造原価 【プロフィール】 昭和25年5月27日創業。主な業務は、 ビジネスフォーム印刷、一般事務印刷、米 販売事業など。 ビジネスフォーム印刷では、秋田で一番 の設備と技術を有している。レザープリン の削減につなげて、生産者・販売者双 ター用3方貼封筒や地域振興券の完全自 方の利益を確保したいと考えている。 社製造など、ビジネスフォーム印刷や証 券印刷の技術を活用し、得意先のニーズ 者栽培履歴の徹底管理 に合わせた製品開発に取組み、実績をあ げている。 また、環境活動や社会貢献活動も活発 に行っており、車いすを寄贈したり、クリー また、これまで農商工連携で一般的 ンアップ活動などを行っている。 田植え、稲刈りを行い、その米を5kg単 だった、農家・食品加工業者との連携と 【組織名】秋田印刷製本株式会社 位で全国の知人に限定販売を行った。 は異なり、印刷という業種と農家の連携 【代表者】代表取締役社長 大門一平 であったことで、地元の反響が大きく、メ 【事務所住所】秋田県秋田市 その結果、購入者から大好評であった を得て行い、パッケージの企画・デザ ことから、採算がとれる可能性があると インを秋田印刷製本㈱が担当。加え 考え、秋田印刷製本㈱の社内に米販売 て、米を真空包装し、紙の筒へ詰める のプロジェクトを立ち上げた。30kgの袋 ことで、開封まで品質保持が可能にな で売っても採算がとれないと反対された 御所野湯本2-1-9 ディアに取り上げられる機会が多かった。 【連絡先】018-839-7554 【HP】http://www.akitainsatu.co.jp/ ▲ひとりひとりの生産者のプロ フィールや生産に対するこだわり も紹介。 ▲「米飯生活R-100」。 「田舎の大将」「田んぼのロックン ローラー」「こだわりの米職人」。個性豊かでそれぞれにこ だわりを持った生産者の米を食べ比べることができる。 【経営理念・ビジョン】 自己の確立を目指し、連携による夢の 実現。 92 93 工業主体事例 工業主体事例 秋田県 秋田県 商品開発|新技術 商品開発|新技術 事業所 事業所 商品・サービス案内 商品・サービス案内 株式会社 大応 大応 株式会社 ●エコの素「大豆くりぃむ」 ●エコの素「大豆くりぃむ」 450g 525円 525円 450g CA AS SE E C 40 40 ▶事業所名 ▶事業所名 大豆まるごと有効活用! 大豆まるごと有効活用! ㈱大 << ㈱ 大応 応 >> 湿式 式粉 砕機 湿 粉砕 機を を用 用 いて て大 大豆 い 豆ペ ペー ース ス トト 製 造 製造 販売 販売 世界初の独自技術で 世界初の独自技術で 大豆をなめらかなペースト状に。 大豆をなめらかなペースト状に。 100g 210円 210円 100g << 農 農事 事組 組合 合法 法人 人 ま まめ めっ っこ こ角 角館 館 >> 大 豆 大豆 株式会社 株式会社 大応 大応 ▲大豆くりぃむ ネットショップ:http://daioh-e.com/ ・ ・事 事例 例の のポ ポイ イン ント ト・ ・ 独自開発した湿式粉砕機 独自開発した湿式粉砕機 を活用 を活用 平成22年3月にフーデックスジャパ 平成22年3月にフーデックスジャパ ンに出展し、全国デビュー。半年から ンに出展し、全国デビュー。半年から ・ ・今 今後 後の の課 課題 題・ ・ いと(株)大応が全面的にバックアップ、 いと(株)大応が全面的にバックアップ、 共同開発を申し出た。 共同開発を申し出た。 1年先の契約に向けて、20件程度の 1年先の契約に向けて、20件程度の 地元農産物の加工販売の 地元農産物の加工販売の システム作り システム作り 組織プロフィール 組織プロフィール どお手軽レシピを、料理研究家と連携 どお手軽レシピを、料理研究家と連携 してスタッフで考えているところ。 してスタッフで考えているところ。 大豆に加え、地元農家より要望の 大豆に加え、地元農家より要望の 【プロフィール】 【プロフィール】 (株)大応は、1969年からダスキンのフ (株)大応は、1969年からダスキンのフ あった規格外ほうれん草ペーストの試 あった規格外ほうれん草ペ あった規格外ほうれん草ペーストの試 ストの試 ラ ランチャイズチェーンに加入し、秋田県 チャイ チ 加入 、秋 県 ランチャイズチェーンに加入し、秋田県 「大豆くりぃむ」を用いてのペースト加 「大豆くりぃむ」を用いてのペースト加 作、及び秋田県と共同で開発している 作、及び秋田県と共同で開発している 仙北市、大仙市等に数店加盟店を持っ 仙北市、大仙市等に数店加盟店を持っ 産業廃棄物を軽減させ、 産業廃棄物を軽減させ、 コストダウン コストダウン 工を重ねていき、よりよい使用方法や 工を重ねていき、よりよい使用方法や 枝豆ペーストの試作を行っている。栄 枝豆ペーストの試作を行っている。栄 消耗部品の交換頻度について、ペー 消耗部品の交換頻度について、ペー 養価の高い糠も含めた玄米ペーストも 養価の高い糠も含めた玄米ペーストも 式一次粉砕機→湿式二次粉砕機を 式一次粉砕機→湿式二次粉砕機を 豆乳は大豆を煮込み絞って作るた 豆乳は大豆を煮込み絞って作るた スト加工のノウハウなどのマニュアル スト加工のノウハウなどのマニュアル 検討している。 検討している。 通すことで、ヨーグルトのような細か 通すことで、ヨーグルトのような細か め、通常1トンの豆から1トン以上の め、通常1トンの豆から1トン以上の 的なものをしっかり作る必要があると 的なものをしっかり作る必要があると い大豆ペーストにすることができ、豆 い大豆ペーストにすることができ、豆 おからが発生し、廃棄・焼却処分され おからが発生し、廃棄・焼却処分され 考えている。 考えている。 (株)大応では、秋田県仙北市の農 (株)大応では、秋田県仙北市の農 乳や豆腐以上の栄養素がある。濃度 乳や豆腐以上の栄養素がある。濃度 る。それに対して、大豆くりぃむは皮も る。それに対して、大豆くりぃむは皮も 事組合法人まめっこ角館から直接仕 事組合法人まめっこ角館から直接仕 事組合法人まめ こ角館から直接仕 14%と豆乳よりも濃厚なペースト状 14%と豆乳よりも濃厚なペースト状 14%と豆乳よりも濃厚なペ スト状 入れた大豆を、独自開発した湿式粉 入れた大豆を、独自開発した湿式粉 見積り依頼、商談があった。 見積り依頼、商談があった。 見積り依頼 商談があった。 ○(株)大応で独自開発した湿式粉砕 ○(株)大応で独自開発した湿式粉砕 機を活用し、ヨーグルトのようなきめ 機を活用し、ヨーグルトのようなきめ 細かい「大豆くりぃむ」を製造・販売 細かい「大豆くりぃむ」を製造・販売 ○食品展示会などを通し、全国への ○食品展示会などを通し、全国への PRも活発に展開 PRも活発に展開 【大豆くりぃむ】 【大豆くりぃむ】 大豆を乾式の粉砕機→(加水)→湿 大豆を乾式の粉砕機→(加水)→湿 ・ ・取 取組 組み みの の成 成果 果・ ・ 以前からおから無しに豆腐を作れる全 以前からおから無しに豆腐を作れる全 粉砕システムのキャビテーション原理 粉砕システムのキャビテーション原理 粒豆腐に関心を持っており、「大豆くりぃ 粒豆腐に関心を持っており、「大豆くりぃ 実も細かく粉砕するため、ほとんどお 実も細かく粉砕するため、ほとんどお 実も細かく粉砕するため ほとんどお をし、販売していくシステムを、まずは をし、販売していくシステムを、まずは をし 販売していくシステムを まずは るのがよいのかリースにするのがよい るのがよいのかリースにするのがよい るのがよいのかリ スにするのがよい で、添加物がないため、現在、冷蔵保 で、添加物がないため、現在、冷蔵保 からが出ず、産業廃棄物の軽減によ からが出ず、産業廃棄物の軽減によ 地元で確立することを考えている。 地元で確立することを考えている。 のか等検討しているところ。装置の販 のか等検討しているところ。装置の販 砕機を用いて、「大豆くりぃむ」を製 砕機を用いて、「大豆くりぃむ」を製 存で8日間もつ。また、通常の豆乳は 存で8日間もつ。また、通常の豆乳は るコストダウンにつながった。 るコストダウンにつながった。 造・販売している。 造・販売している。 時間が経つと分離してしまうが、本商 時間が経つと分離してしまうが、本商 「大豆くりぃむ」に加工することで、お 「大豆くりぃむ」に加工することで、お 品は、時間が経っても分離しない。 品は、時間が経っても分離しない。 から等の廃棄物削減によるコストダウ から等の廃棄物削減によるコストダウ ンを可能にしている。また、大豆の仕 ンを可能にしている。また、大豆の仕 入れ先をJAからまめっこ角館に切り 入れ先をJAからまめっこ角館に切り 替えたことで、さらなるコストダウンを 替えたことで、さらなるコストダウンを 実現。コストダウンした部分をまめっこ 実現。コストダウンした部分をまめっこ 角館の仕入れ値に反映している。 角館の仕入れ値に反映している。 ・ ・取 取組 組み みの の経 経緯 緯・ ・ 地場に根ざした独自産業を 地場に根ざした独自産業を 作りたいという熱い思い 作りたいという熱い思い (株)大応では、地場に根ざした独自 (株)大応では、地場に根ざした独自 感じており、ペースト化することで応用 感じており、ペースト化することで応用 売のルートに乗せて、様々な物を販売 売のル 売のルートに乗せて、様々な物を販売 トに乗せて、様々な物を販売 ペースト化についても検討していきた ペースト化についても検討していきた していきたいと考えている。比較的小規模 していきたいと考えている。比較的小規模 い。 い。 な製造ライン(20坪)で加工が可能と な製造ライン(20坪)で加工が可能と そこで、知り合いのブローカーを通じ、 そこで、知り合いのブローカーを通じ、 で、その他、給食用、業務用を考えて で、その他、給食用、業務用を考えて で その他 給食用 業務用を考えて 湿式粉砕システムの基本特許を持つ 湿式粉砕システムの基本特許を持つ 限を長く設定する必要があるため、そ 限を長く設定する必要があるため そ 限を長く設定する必要があるため、そ いる。現在、仙北市の産業祭、試食 いる。現在、仙北市の産業祭、試食 人と出会った。以前からおから無しに 人と出会った。以前からおから無しに の対策として急速冷凍し流通させる予 の対策として急速冷凍し流通させる予 付き訪問販売などで、積極的なPRを 付き訪問販売などで、積極的なPRを 豆腐を作れる全粒豆腐に関心を持っ 豆腐を作れる全粒豆腐に関心を持っ 定である。 定である。 している。 している。 ていたので、本システムを実現させた ていたので、本システムを実現させた 94 さらに、「大豆くりぃむ」の戸別訪問販 さらに、「大豆くりぃむ」の戸別訪問販 なるため、将来的には地域の生産者 なるため、将来的には地域の生産者 に装置を導入してもらい、付加価値を に装置を導入してもらい、付加価値を 学校給食、個人会員、ネット販売など 学校給食、個人会員、ネット販売など 販路を全国へ展開する際は、消費期 販路を全国へ展開する際は、消費期 スタート。開発に当たっては、秋田県総 スタート。開発に当たっては、秋田県総 いる。 いる。 付加価値がつくため、今後米粉の 付加価値がつくため、今後米粉の 産業を作っていきたいと考えていた。 産業を作っていきたいと考えていた。 を立ち上げ、試作機にて食品の開発を を立ち上げ、試作機にて食品の開発を なるものと思われる。 なるものと思われる。 る環境への配慮にもつながっている。 る環境への配慮にもつながっている。 販売先は、ホテル、旅館、菓子店、 販売先は、ホテル、旅館、菓子店、 2009年5月に製造ラインを備えた工場 2009年5月に製造ラインを備えた工場 合食品研究所の協力を得ながら進めて 合食品研究所の協力を得ながら進めて 範囲が広がり、栄養価があがるという 範囲が広がり、栄養価があがるという 1次加工装置の導入で新たな 1次加工装置の導入で新たな 可能性づくり づ 可能性づくり む」の開発に至った。 む」の開発に至った。 売、リースは早くても1.5~2年先に 売、リースは早くても1.5~2年先に 貢献に加え、産業廃棄物の軽減によ 貢献に加え、産業廃棄物の軽減によ ・ ・今 今後 後の の方 方向 向性 性・ ・ 産業を作っていきたいと思うようになっ 産業を作っていきたいと思うようになっ また、システムの核となる湿式二次 また、システムの核となる湿式二次 の部分について、ライセンス契約にす の部分について、ライセンス契約にす 企業と直接連携することでの経済的 企業と直接連携することでの経済的 模索している中で、地場に根ざした独自 模索している中で、地場に根ざした独自 た。 た。 地元の農産物を使って、特殊な加工 地元の農産物を使って、特殊な加工 また、米粉は粉状では限界があると また、米粉は粉状では限界があると ている。また、次世代につながる事業を ている。また、次世代につながる事業を 付けて地産地消を進めてほしい。小商 付けて地産地消を進めてほしい。小商 圏毎にこの機械を設置することで、C 圏毎にこの機械を設置することで、C O2の削減と流通コストの削減も可能と O2の削減と流通コストの削減も可能と なる。 なる。 なる また、それに加えて料理への添加な また、それに加えて料理への添加な 95 2009年、秋田県の農商工ファンドに応 2009年、秋田県の農商工ファンドに応 募し、採択された。 募し、採択された。 【組織名】株式会社大応 【組織名】株式会社大応 【代表者】代表取締役 【代表者】代表取締役 小木田敞 小木田敞 【事務所住所】 【事務所住所】 秋田県角館市小勝田 秋田県角館市小勝田 小倉前39-1 小倉前39-1 【連絡先】0187-52-2821 【連絡先】0187-52-2821 【HP】http://economoto.jp/ 【HP】http://economoto.jp/ 【経営理念・ビジョン】 【経営理念・ビジョン】 新システムで地域のお役に立ちたい。 新システムで地域のお役に立ちたい。 工業主体事例 秋田県 商品開発 事業所 商品・サービス案内 有限会社 三浦米太郎商店 ●ハタハタ寿司(500g/1785円~) 秋田県民のソウルフード CASE 41 ▶事業所名 ㈱あお葉フーズ 豆板醤ハタハタの開発連携 ハタハタ寿司のほかに、しょっつるの 詰め合わせや、いぶりハタハタと豆板醤 漁師 県漁連 “ハタハタ”を使った、 老舗商店の新商品開発。 ㈲三浦米太郎商店 ハタハタの 提供 伊藤漬物本舗 ハタハタの詰め合わせセットなども取り 扱っている。 いぶりがっこハタハタの 開発連携 有限会社 三浦米太郎商店 ・事例のポイント・ 県民にもっとも愛される 魚で新商品を ・取組みの経緯・ 800円/㎏で仕入れている。 需要拡大を狙った新商品を 開発したい たの塩漬け燻製」を開発した。 商品開発は一人ではなかなか難し いため、連携先からのアドバイスが非 常に参考になった。 ○秋田県の伝統的食材を活用 ○食品工業との連携で、新たな商品開発 創業。秋田の郷土料理「ハタハタ寿 ハタハタは、秋田県でもっとも県民 ・取組みの成果・ ㈲三浦米太郎商店は、約100年前に し」にこだわり、昔ながらの伝統を重 売上の向上 ・今後の課題・ ・今後の方向性・ 若年層に興味を持ってもらう ハタハタの需要拡大と、若年層に興味 ニーズに合わせた商品開発 ハタハタ寿司の味は変えないで欲しい を持ってもらえるような取組みをしていく という声が多いので、そういった意見を ことが課題。商品開発だけではなく、広 尊重しながら、新商品の開発を行って 報の仕方等も検討していく必要があると いきたいと考えている。 ▲ハタハタ寿司 ネットショッピング: http://www.hatahata.net/shopping/inde x.html (HP内) 考えている。 販売先は県内のイオンや西武が中 に愛されている魚である。天ぷら・田 んじて、秋田県産のハタハタと秋田県 楽・塩焼きなど、煮てよし、焼いてよし 産米を主原料に、紫のり、にんじん、 心である。また、ネット販売も手がけ の魚で、いろいろな料理法があるが、 ゆず、麹等を加え、塩・酢にて一ヶ月 ており、年間売上の約3割を占めてい その中でもハタハタ寿司としょっつる 間漬け込むという、戦前からの手作り る。 は最高峰とされている。ハタハタ寿司 の製法を守ってきた。 組織プロフィール ハタハタ寿司は、道の駅象潟で1日 【プロフィール】 は、昔から秋田県一円でお正月料理 その味には定評があり、ハタハタ寿 100個ほど売れる時もある。また、11 にはなくてはならない一品であり、冬 司の味は変えないでいて欲しいという 月から1月の真冬の時期と夏のお中 の保存食としても親しまれ、賞味され 声が多かった。しかしその一方で、独 元の需要が高い。 てきた。 特の匂いのせいか、若年層からの注文 を加え、塩・酢にて1ヶ月間漬け込むと が少なく、売上も下降気味であった。そ いう、昔ながらの製法でハタハタ寿司を ㈲三浦米太郎商店では、そのような ハタハタの需要拡大と売上の増加を 現社長の祖父が創業。秋田県産のハ タハタと秋田県産米を主原料に、伝統を 重んじて、紫のり、にんじん、ゆず、麹等 製造。 こで、ハタハタの需要拡大を狙い、創業 ▲▼作業の様子 狙い、創業以来初の新商品開発に着 手した。㈱あお葉フーズ、伊藤漬物本 【組織名】有限会社三浦米太郎商店 以来初の新商品開発に着手した。 【代表者】代表取締役 三浦 悦朗 しかし、個人では加工技術の習得に 【事務所住所】秋田県にかほ市平沢字 舗など、加工技術を持つ事業者と連 限界があるため、取引先から紹介を 携しながら、豆板醤ハタハタやいぶり 受け、加工業者2社と連携し、豆板醤 【連絡先】0184-35-3609 がっこハタハタなど、特徴的な商品を やいぶりがっこの加工技術の提供を 【HP】http://www.hatahata.net/index.html 開発した。 受けた。その中で、ハタハタ寿しを細 【経営理念・ビジョン】 原料のハタハタは主ににかほ市の かくカットし豆板醤と米糀で漬け上げ 平沢漁港、金浦漁港、象潟漁港で獲 た「んめでーろ」、はたはたの塩漬け れるものを、漁師や県漁連から400~ を燻製した「いぶりはたはた・はたは 96 上町49 ハタハタを使用した伝統的なハタハタ 寿しの製造と、豆板醤はたはたやいぶ りハタハタ等、新しい味の追求 97 工業主体事例 秋田県 商品開発 事業所 商品・サービス案内 株式会社 諸井醸造 ●「秋田しょっつるハタハタ100%」 130g入り 735円 秋田県の伝統「しょっつる」の復権と、 CASE 42 ▶事業所名 秋田県産のハタハタと塩のみ使用。 「しょっつる」を活用した男鹿の新名物 「男鹿しょっつる焼きそば」の開発。 株式会社 諸井醸造 ・事例のポイント・ 伝統調味料の製造と 新名物の創出 ○地域の特産「ハタハタ」を使用した 伝統的調味料「しょっつる」の製造 【男鹿しょっつる焼きそばについて】 「男鹿しょっつる焼きそば」は、粉末 る=しょっつる鍋だと思っている人が ワカメと昆布ダシ入りの麺、及びしょっ 多いのが現状で、それを打開するべく つるベースの塩・しょうゆ味のタレを使 しょっつるの製造を始めた。 用したもの。それ以外は各店オリジナ さらに、男鹿の観光客に気軽に食べ ルのレシピである。 に来てもらいたいという思いで「男鹿 ○しょっつるを利用した新しい名物 「男鹿やきそば」の条件は、①しょっ 「男鹿しょっつる焼きそば」の開発 つるベースの特製タレを使用すること ②ワカメと昆布だし入り特製麺を使用 平成21年1月から、㈱諸井醸造、㈱ 八郎めんと地元商工会において、「男 観光施設も巻き込み、地域の活性化 を目指している。 しょっつる焼きそば」を開発した。 ・今後の課題・ ・今後の方向性・ 普及啓発活動で知名度の向上を 知名度を高め、海外との交流も しょっつるの普及啓発活動を、積極 秋田県のハタハタを使用したしょっつ 的に行う必要があると考えている。 そして、しゅっつるを使用した「男鹿 しょっつる焼きそば」の知名度を上げ ・取組みの成果・ ていきたいと考えている。 スローフード世界大会への参加等を 伝統を復権させ、観光客 を招きたい 組織プロフィール 考えている。 【プロフィール】 昭和5年に醤油の製造で創業。昭和20 しょっつるを年間2万本販売。しょっ ・取組みの経緯・ ネットショップ:http://www.shottsuru.jp/shop/ 鹿焼きそばの知名度を今以上に高め 新たな地元特産品の確立 ることである。 ▲商品ラインナップ るの更なる普及啓発活動を行い、男 また、男鹿市とイタリアの交流を行い、 ることが課題。 すること③肉は使用せず海鮮を用い 鹿しょっつる焼きそば」を開発し、ブラ ンド化に取り組む。地域の飲食店や いる。調味料との認識が薄く、しょっつ 年頃からみそ、昭和49年につけもの、そ つるを使用した「男鹿しょっつる焼きそ の後、水産加工品もつくり始め、昭和58 ば」の開発によって、新たな地域特産 年頃に現社長がしょっつる製造を始めた。 物が生まれ、地域おこしにつながって 平成4年から本格的に試験研究を開始。 いる。 平成16年、スローフード関係で 【しょっつるについて】 元々は、いわし、アジ、小女子等で 醸造していたが、香りが穏やかだった 昭和50年代頃に水産加工が衰退し、 【組織名】株式会社諸井醸造 しょっつるをイタリアに紹介し、ヨー 男鹿では特産であるハタハタの加工 ロッパでの評価が高かった。ローマで 品がなく、危機感を抱いていた。また、 はスローフードが地域おこしのキー 【代表者】代表 諸井秀樹 【事務所住所】秋田県男鹿市船川港船川 字化世沢176 ▲製造風景 【連絡先】0185-24-3597 ワードになっている。 ため、ハタハタを利用するようにしたと 2万tとれていたハタハタが乱獲により ころ、年配の方に昔のしょっつるの味 減少したため、再び地域に根付かせ だと言われ評判がよかった。しょっつ ようと、秋田県は平成9年からハタハ るを造ったあとのしぼりかすは秋田県 タを3年間禁漁にした。結果として70t 大潟村で有機肥料として利用してい しかとれなくなっていたハタハタの漁 使用したしょっつるを「秋田の味」として る。「スローフードジャパン」が主管す 獲高が3,000tまでに回復した。 受け継いでいきたい。 る「味の箱舟」プロジェクトに2006年12 【HP】http://www.shottsuru.jp/ 【経営理念・ビジョン】 秋田県の代表的な魚であるハタハタを また、しょっつる自体はかつて一般 月21日に㈱諸井醸造の「ハタハタの 家庭で造られていたが、現代では家 しょっつる」が認定された。 庭でつくるのはなかなか難しくなって 98 ▲建物外観 99 工業主体事例 秋田県 商品開発|高付加価値化|販路拡大 事業所 商品・サービス案内 こまち食品工業 株式会社 ●こまちがゆ 280グラム 263円 あきたこまちの一等米を使用した「こまちがゆ」 CASE 43 とモンドセレクションに輝く最高級梅干 農 工・商 商 「こまちがゆ」は秋田の恵まれた自然 JA山本 こまち食品工業(株) 一等米の能代産お米 生産・販売 卸業者 然地下水で仕上げた、とてもヘルシーな 「レトルト」 消費者 のコラボレーション。 レトルトお買上の 消費者へ梅干し セットのプレゼント 小売 無添加自然食品である。 時間をかけて炊き上げたこまちがゆは、 老人ホーム 消化も早く、お子様からお年寄りまで安 心して食べることができる。 「梅ぼし」 ▶事業所名 行政 で育てられた“あきたこまち”と清冽な天 病院 (株)オカハタ こまち食品工業 株式会社 また、他にも新米を販売しており、期 間限定で新米を購入すると㈱オカハタ ※図は平成22年度の場合 の梅干しがプレゼントされるというキャン ペーンも行われた。 ・事例のポイント・ タイアップにより商品に 大きな付加価値をつけた ○食味ランキングで「特A」を獲得する ・取組みの経緯・ 新たな顧客を獲得し既存客 を掘り起こすことが必要 山本農業協同組合との連携は、先 ・取組みの成果・ 新規顧客の開拓 利益は横ばい状況にある。 ・今後の課題・ 成果(利益)を出していく 利益等に関して横ばい状況であるな ・今後の方向性・ しっかりとした実績のために 新たな連携を模索 今後は成果(利益)を出すため、何ら 組織プロフィール 【プロフィール】 減反や米価格の落ち込み等、農業者 にとって苦しい時代が訪れ、昭和62年 に農家所得向上の道として、6人の農家 が一緒に立ち上げた会社であり、食品 代が始めていた。各地の米を比べた (株)オカハタとの連携により、新規顧 結果、やはり地元産米の食味が良い 客や(株)オカハタの既存顧客に対して、 2010年の2年連続でモンドセレクショ ということに至り、あきたこまちにこだ こまち食品工業(株)の商品のPRが可 今後は、たとえば新商品の開発やメ ンに選出 わった取引を行っている。 能になった。こまち食品工業(株)の既 ニューバリエーションの増加、他企業 既存顧客の掘り起こし等の成果もある。 のみを使用した「こまちがゆ」の製造を また、近年、商品の販売推移が横 存顧客に提供する商品メニューのバ との連携による取組み等を行っていく しかし成果が数字としてはっきりとしな 始める。阪神大震災において「こまちが ばいの状況であるため、新たな顧客 リエーションを増やすことにつながっ ことが重要であると考えている。 いため、引き続き新規顧客の獲得と既 の獲得と既存客の掘り起こしが必要 ている。また、こまち食品工業(株)の 存顧客の掘り起こしにつながるような であった。そのような事情があり、(株) みならず、 (株)オカハタについても新 商品開発を行いたいと考えている。そ り、素材そのものを大切にし、素材その 水で育てられた地元産の最高級の米 オカハタ等と協力した取組みを平成 規顧客の開拓につながった。 の商品開発の一つとして県内の名産 ものの味をお客様に味わってほしいと を使用して、おかゆを製造。(株)オカ 22年度に行うことになった。 物との連携も検討中。 いうことを、企業理念として掲げている。 一等米のみ使用 ○ (株)オカハタの梅干しは2009、 ○ (株)オカハタとのタイアップにより 商品に大きな付加価値 こまち食品工業(株)は、白神山地の ハタは2009年、2010年と連続してモン こまち食品工業(株)の代表が自ら、 ドセレクションに選ばれた、紀州梅干 モンドセレクションを受賞している(株) しの専門企業。両企業とも素材や製 オカハタを探し出し、平成22年度の取 法にこだわりを持っている。 組みとして、自社の商品を5,000円以 ど、成果(利益)にはっきりと表れてい かの対策や新たな連携などの手立て ないことが課題。 が必要。 原材料として、地元産の食材を使用 の製造、卸売、小売り販売事業を営む。 「あきたこまち」の加工品を検討してい (株)オカハタと協力した取組みにより たJA山本と組んで、検査済みの一等米 ゆ」を応援物資として提供したことで、認 知度が急激に上がった。 添加物不使用の商品開発を行ってお しているので、地域の魅力の発信に 【組織名】こまち食品工業 株式会社 もつながっている。 【代表者】代表取締役 高橋 東 【事務所住所】秋田県山本郡三種町外岡 字逆川111番地 上お買い上げの消費者限定で、(株) 【連絡先】0185-83-2740 組みにより、高付加価値商品を生み オカハタの梅干しをセットで提供する 【HP】http://komachi-foods.ocnk.net/ 出すことに成功し、新規顧客の獲得と というサービスを展開。 【経営理念・ビジョン】 こだわりの企業同士が協力した取り 既存顧客の掘り起こしを行っている。 また、現在こまち食品工業(株)は、さ らなる新商品開発を検討中。 素材そのものを大切にし、生産者と消 山本農業協同組合から一等米のあ 費者の笑顔の懸け橋になる。 きたこまちを仕入れ、こまち食品工業 (株)がおかゆ製品の製造・卸・販売を 行う。主な販路先は、一般的な卸を通 し、行政(備蓄用)や小売り、老人ホー ▲商品画像 ム、病院等。 100 101 工業主体事例 秋田県 商品開発 事業所 商品・サービス案内 株式会社 八郎めん ●男鹿のやきそば 160g×2個入り、(外塩だれ20g×2) CASE 官 商工会 44 340円 周知、宣伝 特産品を使った新たな名物の開発。 商 市内飲食店 麺にはワカメの粉末と昆布だしを練り 開発、食材の提供 地域の人も元気にする男鹿焼きそば。 工 ㈱諸井醸造 工 売上増加 ㈱八郎めん =顧客として残る こみ、タレにはハタハタの魚醤(しょっつ る)を使用し、見事にマッチした味わい 深い焼きそばである。 具材は主に男鹿(海・半島)をイメージ させる食材を使用している。ベーコン・ ▶事業所名 ハムを除き、肉類は使用しないこととす 株式会社 八郎めん ・事例のポイント・ 地元の特産品を使用し、 新名物を開発 ○特産品を使った新たな名物の開発 ・取組みの経緯・ 男鹿の新たな名物をつくろ うとの熱い思い ㈱八郎めんでは「男鹿の新たな名 ○名物の開発で、地域の人たちも元気に 物をつくろう」という思いのもと、男鹿 ○製麺業者と連携したPR活動 市商工会と地元業者などでつくる ㈱八郎めんでは、秋田県の代表的 な食材であるハタハタのみを使用した 魚醤(しょっつる)を活用して「男鹿の る。 ・取組みの成果・ 土産品として贈答用での 利用が増加 土産品としての販売戦略により、贈 答用としての利用が増えている。 また、「男鹿のやきそば」の取組みを ・今後の課題・ ・今後の方向性・ 消費者のニーズに合わせた 商品開発と利益の向上 男鹿焼きそばの知名度向上 利益があまりでていないのが現状で 界大会への参加等も検討しており、男 あるが、取引先である飲食店をはじめ、 鹿焼きそばの知名度を今以上に高め 地場産業を守るためにも続けていきた たいと考えている。 「しょっつる利活用推進協議会」(事務 行うことで、関わっている地域の人が いと考えている。地場産品を使うのが 局:市商工会)と連携して、オリジナル 元気になっているように感じている。 ベストであるが、原材料の安定供給や 焼きそばを開発した。 知り合いの㈱諸井醸造の社長と連 イタリアとも交流し、スローフード世 販路については、県外も視野に取組 ▲男鹿のやきそば んでいきたいと考えている。 価格の面で課題を感じている。 また、こだわった新商品でも自己満 組織プロフィール 携し、食材の供給を受けている。不景 足で終わることも少なくないため、今 平成21年5月の連休から販売を開 気で飲食店が減ってきていることもあ 後は消費者のニーズの把握が重要な 始し、現在は男鹿市内45店舗の飲食 り、提携している飲食店を守る為にも 課題と考えている。 店及び小売店等で販売している。こ この取組みをさらに進めていきたいと 和25年「まるや製麺所」として製麺業を れまで36万食を販売し、飲食店等の 考えている。 再開し、昭和54年 法人に改組「株式会 やきそば」の開発に取組んだ。 【プロフィール】 初代は秋田出身で、東京で事業を営 んでいたが、疎開で秋田へ戻った。昭 社八郎めん」に改名。 末端の売上額は1.5億円を超える。 生麺製造ラインが2ライン、ゆで麺製 今後は東京にある自社の営業所を 造設備1ラインがあり、1日3万食を製造 通じて全国展開を始める予定である している。 が、「男鹿のやきそば」を売り込むこと 【組織名】株式会社 八郎めん で、男鹿半島への誘客が増えることを 【代表者】代表取締役 杉渕 正英 期待している。 【事務所住所】秋田県男鹿市船越字 船越410 【連絡先】0185-35-2428 【HP】http://www.hachiroumen.co.jp/ ▲作業風景1 ▲作業風景2 【経営理念・ビジョン】 お客様に喜んでいただける味づくり、 ほかが作ってないものを作る。 ▲右:男鹿のやきそば認定証 左:秋田美人倶楽部推奨品認定証 102 103 工業主体事例 秋田県 商品開発 事業所 商品・サービス案内 株式会社 男鹿工房 ●「おにぎり塩 」「焼肉塩」「納豆塩」 40g 210円 良質な男鹿半島の海水で「天然塩」を製造。 CASE 45 独特の製法と少量販売にこだわり、 ●「男鹿半島の塩」 ㈱男鹿工房 塩の提供 秋田県内・東北地区の企業 ㈱男鹿工房の塩を使用した 商品づくり・販売 スタンドパック80g 315円 ●「黒い塩」 50g 525円 平成19年度の村おこし特産品コンテス 販路を拡大! トで経済産業大臣賞受賞 ※男鹿半島近郊の濃度3%の海水を平 釜を用いて、長い時間をかけて煮詰め ▶事業所名 て製造しているため、手作りに近い塩本 株式会社 男鹿工房 ・事例のポイント・ 古くからの製法で作った 塩を消費者向けに開発 海水を沸騰させず時間をかけて煮 詰めて蒸すという古くからの特徴的な 製法で、さらさらとした大きめな粒の 来の味が出せる。 ・取組みの経緯・ 販路拡大を行うほか 塩造りの技術を他地域へ活用 天然塩を造り出している。 ○地域資源を活用し独特の製法で塩 この特色を活かして、現在、販路拡 (株)男鹿工房では、男鹿の塩を少量 ・取組みの成果・ 品質の良さの認知度向上 ・今後の方向性・ こだわりをもつ企業との連携 品質の良さが認知されてきた。首都 塩単体の販売ではなく、原料にこだ 圏のスーパーの定番商品となったり、 わったものづくり企業と連携していきた を製造 大に取り組んでおり、バイヤーの意見 にこだわって使うところへ納入したい 沖縄の塩専門店「塩屋(まーすーや)」 い。「○○○に男鹿の塩使用」などの ○良質の塩をバイヤーの意見を参考 なども積極的に聞いている。 と考え販路拡大を行ってきた。 でも売れており、同社の塩ソムリエが ようなタイアップ企画も検討中である。 に新たに消費者向けに開発 (株)男鹿工房では男鹿半島の海水 そのひとつが用途別の塩の開発で ある。おにぎり塩、焼肉塩(藻塩)、焼 首都圏にあるアンテナショップ、自然 魚塩(青さパウダー入り)、納豆塩(モ 食品店等で販売。また、羽田空港内 を利用して塩を製造している。男鹿の ロヘイヤパウダー入り)を展開し、販 海水は、大きな川がなく、海に流れ込 売個数が2倍に伸びた。 む生活排水が少ない、また、寒流と暖 現在は、地元の道の駅、スーパー、 今後は、農商工連携にこだわりのある のレストラン等でも使われている。 書いた「塩図鑑(東京書籍)」にも掲載 された。 また、いぶりがっこ、稲庭うどんなど、 また、その塩を造る技術を活用して、 け、ハタハタの塩干しなど東北地方の 産品への活用も検討している。 青森県の深浦町と協力し、世界遺産 価格面での調整の難しさ 一般の塩と比較し、20倍の価格とな ネットショップ: http://item.rakuten.co.jp/akitatokusan/ c/0000000184/ 県内のこだわりの特産品や、温海カブ を使った塩漬け、三面川の魚の塩漬 ・今後の課題・ ▲多彩な商品を開発 組織プロフィール 【プロフィール】 平成16年創業。古くから用いられてき た製法と原料で本物の自然海塩を製造。 流が混じり合うなど、塩の素材として 県内や東北地方の特産品製造の事業 の白神山地を背にする海水を利用し も良い環境にある。 者等と連携していきたいと考えている。 た「青森の塩」を平成22年から約100 るため、塩を大量に使用する業務用 【代表者】代表 大井真志雄 カ所で販売している。 向けとは価格面で折り合いが付かな 【事務所住所】秋田県男鹿市船川港船 今後はこうした男鹿の塩を使った農 商工連携を行いたいと考えており、県 内や東北地区の県産品製造会社との 連携を検討中である。 ▲古くからある製法で塩を製造 ▲製造された塩 104 【組織名】株式会社 男鹿工房 川字海岸通り2-9-5 い。大量に使うところより、少量にこだ 【連絡先】0185-23-3222 わって使うところへ納入したい。 【経営理念・ビジョン】 また、青森の塩の取組みに関しては、 こだわりを持った商品の製造を心がける 搬送コストが課題。 ▲建築廃材を燃料に使う 105 工業主体事例 秋田県 商品開発 事業所 商品・サービス案内 秋田銘醸 株式会社 主な商品には、「美酒爛漫」がある。 最高級の酒造米、山田錦を使った超特 地元の米と水を活用した CASE 46 撰大吟醸原酒から、爛漫用に栽培され トレーサビリティ清酒「まるごと秋田純米酒」 生産者 原料米の生産 を開発。 農業協同組合 (JAこまち) たあきたこまちを使った純米酒まで、幅 秋田銘醸㈱ 広い種類の日本酒を製造しているだけ ではなく、ギャバ含有の健康サポート飲 製造・販売 原料米の仕入 料など様々な商品を製造している。 ●トレサビリティー清酒「まるごと秋田純 米酒」 (小売希望価格・税込) 1,800 ml 1,817円 ▶事業所名 秋田銘醸 株式会社 900 ml 929円 720 ml 812円 300 ml 375円 ●ギャバパワードリンク 70%ぶどう果汁 ・事例のポイント・ 地域資源と独自の醸造技術で 差別化できる商品を開発 だわり、口当たりの良い奥羽山系の 蔵が有り、多彩な日本酒を醸造して 伏流水を使用している。秋田銘醸㈱ いる。 の持つ醸造技術を活かし、酒質は軽 快な飲み口の純米酒となった。 ・取組みの経緯・ これまで、日本酒に使用する加工用 ○生産者・JAとの連携 秋田銘醸㈱は、秋田県の豊かな自 然の中で生産されるお米や、清冽な 水を使用した酒造りを行っている。 そのように品質にこだわってきた中 で、酒どころ秋田として、トレーサビリ 秋田純米酒」を開発。 秋田銘醸㈱は、トレーサビリティによ 全国へのPRと増産 ができると同時に、加工米の生産者も 需要先がわかり、生産意欲向上に繋 かったが、直接JAこまちと取引を行う がっている。 秋田銘醸㈱は、大正11年、県内の ことで、品種や栽培地域の指定がで 494 円(税込) 荷量を増やしていくことが課題。 現在、日本酒のシェアとして、秋田銘 組織プロフィール 「まるごと秋田清酒」と米ぬ かを利用した商品のPR 【プロフィール】 出荷量の増加の取組みと、米ぬかを よって造られる秋田の酒を全国に売り きるようになった。そして、生産者に関 醸㈱は、県内では1、2位を争うトップ 集まり、「秋田の酒を県外へ売り出 する栽培履歴も明確にすることができ クラスで、全国でも17、18位であり、高 利用した商品をもっとアピールしてい す」ことを目的に設立された。 た。その上で、秋田銘醸㈱では独自 い知名度を得ている。 きたいと考えている。 ズのもと、良質の米と豊かな水によっ 酒を開発。平成21年に農商工等連携 使った「まるごと秋田純米酒」を開発し て造られる秋田の酒を全国に発信し 事業計画に認定された。 た。 ている。 きたこまち」を100%使用し、水にもこ 理のもとに完全に自動化された酒蔵 発を、秋田県総合食品センターと共 と、昔ながらの手作りを中心とした酒 同研究。高濃度GABA素材(液状、粉 出そうと、県内の主な酒造家、政財界人 などの有志が集まり設立。酒造りに最も 適した環境があると考えられたため、湯 【組織名】秋田銘醸株式会社 【代表者】代表取締役社長 京野勉 【事務所住所】秋田県湯沢市大工町4-23 【連絡先】0183-73-3161 ぬかを利用した米ぬか発酵素材の開 秋田銘醸㈱には、コンピューター管 大正11年、良質の米と豊かな水に 沢市が場所として選ばれた。 また、清酒製造の副産物である米 原料米には、地元、湯沢雄勝産「あ ネットショップ: https://www.ranman.co.jp/ec/ ・今後の方向性・ 主な酒造家、政財界人などの有志が まちと連携を行い、地元の米と水を ●発芽玄米酒 GABA(ギャバ) り安全・安心な日本酒を提供すること 原料米は、品種や地域指定が出来な の醸造技術を用い、飲み口の良い清 入り飲料 ( 清涼飲料水 ) 10本 全国へ向けたアピールを強化し、出 地域資源を清酒へ、清酒醸 造の副産物を栄養食品へ 現在も「美酒爛漫」のキャッチフレー ティの明確な日本酒を造ろうと、JAこ ・今後の課題・ 1,800 円(税込) 差別化できる商品と生産 意欲の向上 顔の見える日本酒を使用したいと考 え、JAこまちと連携を行い、「まるごと ○地元、秋田県湯沢雄勝産の米と水 を、地域資源として有効利用 そのような中、原料となる米や水も ・取組みの成果・ 【経営理念・ビジョン】 「品質第一」の堅実な販売方針を守り、 みちのくの自然に恵まれた風土の特色 末)の製品化に成功し、同じく平成21 を生かした「美酒爛漫」を造ります。 年に地域資源活用新事業計画に認 「美酒爛漫」は、安全で安心な、お客 様に安心して飲み続けていただける環 定された。 境にもさやしい商品です。 会社経営は、『入るを量りて出ずるを 制す』に徹します。 計数管理の精度を高めて積極的に冗 費削減をして、収支の均衡が保たれた ▲地元の米にこだわっている。 ▲原料処理の様子 106 ▲「まるごと秋田純米酒 まなぐ凧」(左から300ml、720ml、1,800ml) 107 健康体の企業を目指します。 工業主体事例 秋田県 商品開発|高付加価値化 事業所 商品・サービス案内 株式会社 四季菜 ●みたらしたまごぷりん(しょう油) 115g 300円 こだわった食材の生産 秋田県産の食材使用で CASE 47 ▶事業所名 農業公社 販売 JA 地域商品のブランド化、 (株)四季菜 養鶏所 大手との差別化に成功。 商社 秋田県産品を使用した 商品開発・販売 原材料:県産「和種もみじ」の卵・県産 牛乳・県産丸大豆・無添加本 醸造醤油・井戸水、及び塩 通販 健康を重視した極みの飼育方法給餌、 老舗醸造元 道の駅等 昔ながらのプリンの味を残したとっても やさしい味に、170年の歴史ある無添加 牧場 本醸造醤油の新しい味の和風を極めた 株式会社 四季菜 なめらかなプリン。 地域農業・地域経済への貢献 ネットショップ: http://www.akitashikisai.com/ (HPと兼用) 組織プロフィール ・事例のポイント・ 地域の食材一つ一つがこ だわりのある資源 ・取組みの成果・ じ」の卵を使用。にわとりの餌には海 藻、トウガラシ、ハーブ、ヨモギ、乳酸 地域農業と地域経済への貢献 秋田県産の食材にこだわることで、 コストの軽減と費用の捻出 ジー牛乳と生クリーム、そして170年 大手企業との差別化を図ることがで 物(木苺、こはぜ、サルナシ等)の直営 材とおいしさを追求し、健康に配慮 の歴史を持つ秋田の老舗醤油醸造 きている。 農場で栽培を始めた。 した商品を開発 元の天園醤油を加えて作る。 このように、地元食材にこだわり、ま また、食材へのこだわりが、地域の 新たな商品として栽培した原料で飲 動を展開 成り立つような特徴のある地域資源 効率や品質向上にも力が入るため、 かかり、現状では難しい状況であるが、 を活用することで、他社との差別化を 生産品の評価や経済性にも貢献して 図っている。 いる。 研究開発を主な事業としており、使用 する食材の多くは秋田県産。 大量生産・大量消費の時代、大手 大手との差別化を図るため に、地域との関係を構築 痴呆症に効果があると言われている を今後開発予定。 ているが、設備投資に多額の費用が ・取組みの経緯・ 機能を持つフェルラ酸を含んでいる。 フェルラ酸を添加した健康機能性食品 上につながっており、生産品の生産 ・機能性食品の製造販売、特産品の 地域資源である米には、様々な生理 料、ゼリー商品の開発・販売を検討し た、食材の各々が独自ブランドとして 使った商品開発を行い、地産池消や 作りを行っていることへの対策として、 安全・安心な商品の提供により差別 秋田県食材の積極的活用による、特 化を図っている。 徴ある差別化された商品作りを行っ の開発を多く手がけ、生産者の収益に も配慮した価格で仕入れ。 平成17年秋田県機能性食品研究会 を設立。県内食品事業者の30数社が 今後の状況もみながら、投資を図って 室と脳疾患研究の世界的な研究機関 開発で産学官の共同研究を行っている。 いくことが課題。 である秋田県立脳血管研究センターと このように、地域の資源を活用する また、商談会、展示会に一定のコス ことで、地域の魅力発信など、地域経 トをかけているが、費用対効果を計り 済振興やブランド作りにも貢献してい ながら無理のない経営を行っていきた る。 いと考えている。 共同研究を実施中。 【代表者名】代表取締役 高橋真木夫 【事業所住所】 秋田県秋田市太平八田字 和胎岱58-1 【連絡先】018-838-2570 【HP】http://www.akita-shikisai.com/ 【経営理念・ビジョン等】 の熱い情熱から始まった。 ・イノベーションへの新たなる挑戦は「創造 と実践」である。 ▲女子学生の社会貢献での農園作業 た。 地元食材の活用は、地域の生産者 米は農協の秋田県産あきたこまちを や事業者との連携が重要であり、そ 使用。 のような事業者とつながることで、特 また「みたらしぷりん」に使用する卵 農水産業者の生産現場と直結した製品 ・何時の時代も技術や信頼は、いつも個人 産・大量消費に対応した廉価な商品 県農業公社が管理する比内地鶏を、 野菜を除けばほとんどが秋田県産。 入会、県産物の生理機能や新たな食品 先述したように、大手企業が大量生 できなくなったため、地元の特産品を 例えば、「比内地鶏鶏めし」は秋田 所後、県の数々の賞を受賞。 現在、秋田大学大学院医学系研究 企業が廉価戦略を取る中、従来の商 品では大手の廉価商品に太刀打ちが 平成10年に県総合食品研究所に入 原材料は、使用する調味料及び一部 生産者の生産意識の高まりや意欲向 アップで効果的にプロモーション活 ㈱四季菜は、惣菜・弁当・和洋菓子 外部との共同研究で新たな 商品開発を目指す。 耕作放棄地の再生を図り、特用林産 ○秋田の自然の恵みにこだわり、素 ○HPや県の広報、大手商社とのタイ ・今後の方向性・ 【プロフィール】 菌を混ぜたものを与えて飼育。これに 鳥海山麓の牧場で育まれたジャー ・今後の課題・ ▲みたらしぷりん 徴ある商品作りを可能にした。 は、地元養鶏場のにわとり「和種もみ ▲研究会のイメージ画像 108 109 工業主体事例 秋田県 商品開発|新技術 事業所 商品・サービス案内 株式会社 あお葉フーズ ●納豆ドレッシング(200ml入り、600円) 製造 CASE 48 納豆ドレッシングの製造で新たな展開へ。 TV「ケンミンショー」で取上げられたこと があり、その時に500万円を売り上げた。 生産農家 (株)あお葉フーズ 店舗以上の飲食店で使用されている。 秋田県産の食材を使った、 材料の提供 小売店では、県内のスーパーマーケット、 秋田・仙台空港、東京サミットスーパー、 安心安全な商品作り。 製造してもらった商品を 加藤産業(イオン系列)で取り扱ってもらっ 「あお葉ネーム」として��販売 ている。その他、東武百貨店でイベント的 に置いてもらっていたり、結婚式のギフト ※図はジャム製造の場合 ▶事業所名 現在、旅館・ホテル・料亭を中心に、30 として使われることも多い。 レストランの 株式会社 あお葉フーズ 料理については、農家のわけあり商品を 材料として使用している。 その他、地場野菜のピクルス、ジャムの ・事例のポイント・ ・取組みの経緯・ ・取組みの成果・ ・今後の課題・ ・今後の方向性・ 製造販売を行っている。 ネットショッピング:http://aobafoods.com/ 国内初の納豆ドレッシン グの製造 醤油に代わる調味料を造っ てみようとの発想 新たな事業展開 しっかりとした販売先の確保 将来的に新たな事業の 経営・運営を (HP内) 「納豆ドレッシング」は、ホテル・飲食 ○国内初の納豆ドレッシングの製造 (株)あお葉フーズでは、醤油に代 希少性のある「納豆ドレッシング」が 店で使用され、県内のスーパー等にも 将来的にはレストランと加工場を作 ○ドレッシングの製造により、新たな わる調味料を造ってみようと考えてい 有名になり、自社の知名度も向上した 取り扱ってもらっているが、しっかりと るのが目標。また、雪の美術館などを た。その頃、世間では大豆がはやっ ことから、ドレッシングやジャム等の生 した販売先の柱がないことが課題。 経営、運営したいと考えている。 ていた為、納豆で何か出来ないかと 産を委託されることが多くなった。ブ また、平成19年に中小企業地域産 思い、納豆ドレッシングの製造に至っ ルーベリージャムも委託された商品 業資源活用プログラムによる 「地域産 術館に、3時間の滞在で各所×1,000 た。 のひとつである。 業資源活用事業計画」の認定を受け 円の単価で一人当たり3,000円程度の 事業展開を実現 ○秋田県産の食材にこだわったレス トラン経営 お客様には、レストラン、加工場、美 酢の配合により、菌の管理を行って また、秋田県の食材にこだわった食 た際、事業の計画において見通しの 消費を目指す。また、廃校舎やその駐 「納豆ドレッシング」の開発、販売を いる。当初は、納豆ドレッシングの材 を提供することで、消費者の安心につ 甘さを痛感した部分があった。その時 車場等の空き施設を有効に使いたい 行っている。納豆ドレッシングの加工 料として秋田県大曲市にある商店の ながり、自社ブランドの向上にもつな に苦労した経験を、今後の事業に活 と考えている。 は、特殊技術により、現在特許出願 納豆を使っていたが、冷凍技術の関 がっている。 かしていきたいと考えている。 中である。このドレッシングの販売に 係で賞味期限を延ばすことが出来な より知名度が向上し、ジャムの製造も かったため、現在は別事業者の納豆 委託されるなど、事業のフィールドも を使用している。 (株)あお葉フーズは、国内初となる 広がっている。秋田県産の食材にこ ▲商品ラインナップ 組織プロフィール 【プロフィール】 代表取締役の菅氏は、以前湯沢ロイ ヤルホテルで料理長をしていた。その経 験を活かし、湯沢市で「シェ・アラジン」と ジャムに関しては、生産者からの依 いうレストランを営んでいたが、お店で だわり、安全で安心な商品づくりに取 頼があり、作ったジャムを(株)あお葉 使うドレッシングが美味しいと評判にな 組んでいる。 フーズや菅シェフの名前で農家が販 り、平成15年にドレッシング及びフルー 代表取締役の菅氏がシェフを務め るレストラン「シェ・アラジン」では、材 ツ、ベジタブル加工部として「あお葉フー 売している。 ズ」が設立された。 商品開発や販売に関する情報は自 料に農家の規格外品等を有効に活用 ら積極的に動いて集めた。市や県か するなど、ムダのない、秋田県産の食 らの情報も多数あったが、商工会の 材にこだわったレストランを経営してい 担当者との出会いにより多くの情報を る。 得て、結果を出すことが出来た。 【組織名】株式会社あお葉フーズ ▲アソートギフト5種詰め合わせ ・ドレッシング3種 ・季節のジャム1種 ・季節のピクルス1種 ▲シェ・アラジンの店内と菅オーナーシェフ 【代表者名】代表取締役 菅 善巳 【事業所住所】秋田県湯沢市沖鶴103-1 【連絡先】0183-78-0863 【HP】http://aobafoods.com/ 【経営理念・ビジョン等】 地元の食材を生かしたレストランの経営、 食材を買い取ることで地元への貢献。 110 111 工業主体事例 秋田県 商品開発|高付加価値化 事業所 商品・サービス案内 株式会社 ベジ&フルあきた ●「鹿角ラー油」「秋田菜々ラー油」 80g入り 840円 秋田県産の地域食材が魅力ある商品に! CASE 49 ▶事業所名 首都圏で販売することで、 知名度向上に努める。 ㈲栄物産 菜の花・山菜・ ハーブなどの栽 培 ㈱ベジ&フルあきた 加工食品の 開発・販売 秋田銀 行 融資 (首都圏向けは、「鹿角ラー油」、県 富士甚醤油㈱ 顧客対応・ クレーム対 応 のルートで販売する際は、「秋田 菜々ラー油」の名前で販売) ※秋田県産の菜種油、青森県産のニ 首 都 圏 へ 地方中 心に販 売 ンニクなど国産の素材のみ使用、化 学調味料無添加 ネットショップ http://www.vegefruakita.jp/shop01.html 株式会社 ベジ&フルあきた 組織プロフィール 【プロフィール】 ・事例のポイント・ 地域食材を使用した高付加価値 の加工食品の開発・販売 ・取組みの経緯・ 供されている。 他、ラー油など国産原料を使った安 全な食品開発を行うため、設備の導 高付加価値の新商品を開発 したいという想い 入を一部実施した(第1期工事)。第2 ○自社の1次加工技術で、農産物の 可能性を拡げる ○秋田県産の地域食材を使用した高 付加価値の加工食品の開発・販売 ○地方銀行フードセレクションに出展 し、知名度を向上 期工事も計画しており、さらなる事業 の拡大が期待される。 地方銀行のフードセレクションにも 参加。 西武系のシェルガーデンと直接取 物等の農産物を粉末化や乾燥するな どの1次加工を行っている。 農産物を1次加工することで、商品 原料等として幅の広い活用法や展開 トチョコ、チョコ)。 開発したラー油は、成城石井、紀伊 首都圏向けは、価格設定の問題で 原価に対し、(株)ベジ&フルあきたの い新商品を開発したいという思いが 加工費・利益はあまり出ていない。 ・取組みの成果・ 農産物の1次加工により、農 産物の利用幅拡大 農産物の1次加工を行うことで、農 一方、県ルートでの販売は利益がも また規格外品の有効活用や、加工し 連携の取組としては、(株)栄物産が て貰うツールとして活用している。首 て原材料化することで、無駄の少ない 栽培する秋田県産の菜の花、山菜、 都圏向けは、富士甚醤油㈱を経由し 取り組みを可能にしている。 ハーブなどを活かした高付加価値な て取引している。 販売についても、商品寿命の長期 主な業務は、野菜、果物等の乾燥加 工、粉末加工。地域の特徴ある素材を 乾燥粉末にして、「地域のオリジナル商 れており、そこで、県内での加工ニー 品」を誕生させ、年間を通じての安定し ズに応えるため、当社で設備を導入す た生産が可能。「地域ブランド商品」づく るとともに、清涼飲料水の製造許可を りの支援をしている。地場産品を素材と 取る予定である。 現在は、外注している品質検査につ した一次加工製品の提供。地域ブランド 商品開発への支援。地域農業生産物の 高付加価値化、所得向上(農産物直売 いても時間がかかるため、自社で出来 所の販売高増大効果も含む)など、一 るよう設備の導入を検討している。 次産業と二次産業、三次産業をリンクさ う少し出せると考えており、利益の出 せ、その相乗効果によって地域経済の るような仕組みを検討する必要がある。 活性化につなげていくことを目標として いる。地域内の各分野を食品加工施設 また、「売る物」「売り先」が決まってお を中心にしたリンク結合関係を創り上げ り、作れば売れるのは確実な状況が ることで、消費者ニーズに合わせながら あり、それに活用できるコストの確保 活性化していくビジネスモデルとして創 を課題としている。 り上げていきたいとしている。 【組織名】株式会社 ベジ&フルあきた 産物の幅広い活用を可能にしている。 利幅が少ないが、当社の名前を知っ の可能性が生まれる。 ラー油の開発・販売の取組に関して が、自社ブランドとして付加価値の高 国屋、北関東に展開しているスー パーヤオコーを中心に販売。 利益の出る仕組み・システム 作り 高級スーパーにも卸しているが、原料 あった。 ぶどうジュースは、原料が県内である にもかかわらず、加工は県外で行わ ンド商品の原料加工を受託していた 引することが決定しており、商品は しょうがの砂糖漬け(プレーン、ホワイ (株)ベジ&フルあきたは、野菜・果 元々、地域素材を活かした地域ブラ ・今後の課題・ 【代表者】代表取締役 青澤 久夫 ・今後の方向性・ 【事務所住所】秋田県鹿角市八幡平字 国産原料を使った安全な食品 開発を 赤平62番地2(登記) ▲秋田菜々ラー油 (秋田県鹿角郡小坂町 小坂字上前田4-5) 加工食品(香味オイル、ドレッシング) 化を図ることができ、地元消費以外に の開発、販売を行った。 首都圏等、遠距離地での販売も可能 全な食品開発を目指していく。現在、 【HP】http://www.vegefru-akita.jp/ にしている。 新たな設備を導入して、冷凍大根おろ 【経営理念・ビジョン】 両社による機能性の共同研究によ さらに、地産の農産物を使用してい り、地元食材を活用したヘルシーな健 ラー油以外にも国産原料を使った安 【連絡先】0186-30-7887 ベジ&フルあきたの理念は結びつき しやあげゴボウ、しょうが砂糖漬け、瓶 である。色々な野菜や果物を結ぶ(加工 康志向商品が開発された。また、生 るため、地域農業への貢献にもつな 詰め調味料、枝豆加工等を実施して 産から最終製品化までは地域内での がっている。 いる。加えて、清涼飲料水、アイスク 性化)、生産者と消費者の結びつきなど 一貫体制の元、行われているので、 リーム、カスタードクリームの製造設備 あらゆる結びつきを大事にしている。 安全・安心な商品として消費者へ提 品質検査装置の導入を計画している。 112 する)、地域の方との結びつき(地域活 ▲工場外観 113 その他事例 秋田県 商品開発 事業所 商品・サービス案内 社団法人 横手市観光協会 ●「大沢葡萄ジュース」 500ml 1,050円 CASE 50 ▶事業所名 栽培がむずかしい「スチューベン」を使用した 高級ぶどうジュースを商品化! 完熟ぶどうを収穫後すぐに搾った、果 生産者 原料の提供 ㈳横手市観光協会 完熟ぶどうジュース等の 製造・販売 汁100%のジュース。保存料、着色料、 糖類などは一切使用していない。 ストレートで、あるいは炭酸水や焼酎な 海外も含め活発なプロモーション活動を展開。 どで割っても美味しい。 社団法人 横手市観光協会 ・事例のポイント・ 希少なぶどうを使用した 商品開発 京都渋谷区で一日200本完売したこ 収穫できていなかった。農家にも栽培 ともある。 方法等を学んでもらい、生産体制を 海外では、香港のシティースーパーで 確立、商品化にこぎつけた。 ・今後の課題・ 将来的に安定した収穫を目指す ・今後の方向性・ 確実な商品化と提供 販売。 ・取組みの成果・ ○原材料に、山形以北でしか収穫で きないぶどうの品種「スチューベン」 を使用 ○海外では、香港向けに活発なプロ ・取組みの経緯・ 売り上げが順調に推移 地元の生産物を海外で販売 していきたいという想い モーション活動を展開 青森のリンゴ加工品の売れ行きが 「大沢葡萄ジュース」の原料となるス 好調であったことをきっかけに、地元 チューベンは、秋田県横手市大沢地 の生産物を海外で販売できないかと 区の農家25人が栽培している。完熟 考えた。 ぶどう栽培は木に負担がかかるため、 青森県板柳町の研修に、横手市の 岩手県盛岡市の川原商会で2005 今は、収穫できたスチューベンを確 条件に左右されてしまうので、毎年決 実に商品化し、提供していくことが大 まった収穫量を見込めるわけではない 切だと考えている。 そこで、収穫量が少ない年への対応 現時点ではあまり実施できていない 年の秋に2,500本を作り、そのうち や、将来的に安定した収穫量を確保し が、ぶどうジュース等加工品はニーズ 600本を香港に持って行ったところ、 ていくことを課題としている。 がある為、販路拡大をしていきたいと 1日半で完売と好評であった。 思っている。 【プロフィール】 007年には10,000本、2008年に 社団法人化した。横手市の観光振興を すすめるため、各種事業の企画、立案、 は20,000本、2009年には30,0 00本、2010年も同様の30,000本 光協会が買い入れ、製造・販売を行っ 森県はジュースで1億円の商売をして の売り上げだった。このように、海外 ている。原料のぶどうは、木の上で糖 おり、ジュースであっても良いりんご も含め年々順調に売り上げが伸びて 度23%まで熟成させ、えぐみを防ぐ のみを使用していることを知った。 いると感じる。 運営にあたっているほか、HPでの情報 発信も活発に行っている。平成18年10 月13日に、増田・大森・十文字・雄物 ◀スチューベンの収穫風景 一切使用していない濃厚な味わいの 物を見てまわったが、巨峰に興味を ジュースとなっている。 示し、北限の巨峰として数種類を香港 川・山内・平鹿・横手の観光協会が合併 し、横手市観光連盟を設立した。 【組織名】社団法人 横手市観光協会 香港のシティースーパーのバイヤー が横手市を訪問した際、農家や農産 組織プロフィール 大正11年設立。平成15年7月2日に ぶどう農家3人とともに参加、当時青 無ろ過、95度で熱殺菌し、保存料は ▲大沢葡萄ジュースと ジャム その後、2006年には6,000本、2 市場価格よりも高い価格で横手市観 ため、搾る割合は6割程度に留める。 スチューベンの栽培は、天候や気候 【代表者】会長 打川 敦 【事務所住所】秋田県横手市中央町8-12 (ふれあいセンターかまくら館内) 【連絡先】0182-33-7111 また、首都圏高級スーパーでは、ぶ に出した。そのときにジュースを作っ 【HP】http://www.yokotekamakura.com/ どう生産者の集合写真や製造工程の たらおもしろいとの話があり、開発し 【経営理念・ビジョン】 POP製作をして、顔のみえる商品とな ようと考えた。 るように工夫をしている。 プロモーションを㈳横手市観光協会 マネージャーの小棚木氏が行い、東 横手市の観光事業として、たくさ ◀ 横手市観光協会メンバー 「大沢葡萄ジュース」の原料となるブ 域特産品の開発を積極的に行ってい く。 ドウの品種「スチューベン」は、日本で は栽培方法が難しく、山形以北でしか 114 んの人に来ていただけるように、地 115
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