画面の画像ファイルをドラッグドロップと 書かれた場所にスライドショーに使用したい 画像をドラッグドロップし、画像を取り込む。 音声を入れることもでき、下部に書いてあ るサウンドファイルをドロップドラッグと書 いてあるところに WAV 形式の音声ファイル をドロップすると入れることができる。 その後画像一枚当たりの秒数や画面サイズを 入力。最後にファイル作成をクリックすると AVI 形式で出力される。ほかの形式で出力する ことはできない。しかし、とても簡単にスライ ドショーを作成することができる。(図 1) クレイアニメーション制作 古森 和輝 原田 教弘 岡野 光希 1.まえがき 僕たちの班ではクレイアニメーションを制 作した。去年ストップモーションムービーを 制作した経験から人間ではなく粘土にアニメ ーションをつけたいと思い、取り組んだ。 2.原 理 クレイアニメーションを制作する上で予備 知識が必要であった。 (1) クレイアニメーション クレイアニメーションとは主に粘土を使 って、一コマずつ撮影を繰り返して動画を作 成するストップモーション形式のアニメー ション。 ① 制作方法 撮影する対象の粘土の造形物を、デジタ 図1 ルカメラで一コマごとに撮影していく。一 コマ撮影するごとに粘土の動きを変えて、 Mam's AVI Maker での作業画面 (4)Adobe Premiere Elements Adobe Premiere Elements は Adobe Premiere Pro の 廉 価 版 と し て Adobe 社 か ら発売されている動画編集ソフトである。 廉価版とはいうものの、ビデオのキャプ チャ、カット編集、エフェクトやトラン ジションといい、クリップから別のクリ ップへと切り替わる際に適用するさまざ まな効果をつけることができるものの追 加 、メ ニ ュ ー 付 DVD の 作 成 が 可 能 で あ る 。 ま た 、Web 用 、携 帯 電 話 に 対 応 し た 形 式 での出力も可能であり、その機能はとて も充実している。 Mam's AVI Maker で 出 力 し た ス ラ イ ド ショーの動画に音を入れること、また別 に作成した短編のムービーをくっつける 作業をこのソフトを使って行った。 今回は写真を並べてスライドショーの 形 に す る 際 に Mam's AVI Maker を 使 っ て 動画の出力を行ったがこのソフトのタイ ムストレッチという機能を使い、画像一 枚あたりの時間を指定して作成すること も可能である。 撮影を繰り返していく。この作業を繰り返 していくことでやっと数十分かけて数十秒 の動画となる。 普通のアニメや CG アニメと比べて、撮影 に多くの時間がかかる。粘土を使うため、長 い時間撮影を行うと粘土の形が崩れてしま う場合がある。そのため、針金を使用するこ ともある。(図 2) (2) モデリングクレイ クレイトーンとも呼ばれる。今回は中部電 磁気工業のクレイトーンを使用した。 この粘土は固まりにくいため、長時間の 撮影にも形崩れを起こしづらくクレイアニ メーションの撮影に向いている。混色も簡単 で使いやすい。 (3) Mam's AVI Maker JPEG/BMP 形式の画像ファイルからスラ イドショーの動画ファイルを作成するソフ ト。 1 3.研究内容 (1) 物語の構成 クレイアニメーションを制作する上で、最 初にどのようなキャラクターを登場させ、ど のように動かし、どのようなアクションをす るかという構成を考えた。 ① キャラクターについて 作方法を試した。重い人形などは少し不安定 になる、撮影の過程で粘土が動いてしまうな どの問題は発生したが一番の問題であった粘 土の使用量、形が整わないという問題を解決 することができたため、針金を補強として使 わない粘土のみを使った制作方法を採用した。 クレイアニメーションの代表作である「ニ (図 3)(図 4) ャッキ」を参考にし、三匹のイモムシのキャ ラクターを考えた。そこから発想を膨らませ てアニメキャラクターを参考に独自のキャ ラクターを考案した。 材料は粘土(モデリングクレイ)を使用し、 インターネットでクレイアニメーション用 の人形の制作方法を調べた。そこで針金を入 れて補強し制作する方法があったので試す ことにした。 図 4 製作した粘土人形 ② ストーリーについて キャラクターを決めた後はストーリーの構 成について考えた。 まずタイトルを出し、三匹のイモムシを登 場させた。その三匹の芋むしがさまざまなと ころを冒険していくうちに一匹が悪者に連れ 図 2 針金を入れて制作した粘土人形 去られ、残った二匹が助けにいくというスト ーリー。 インターネットで調べた制作方法の通りに (2)撮影 制作をしてみたものの、その制作方法では粘 撮影は学校のデジタルカメラを使用し、行 土を多く使ってしまうことや形が整わないな った。 どの問題があり針金を入れて補強した制作方 撮影方法は一コマずつ撮影し、その度粘土 法は断念した。 の動きをつけて撮影するという流れを繰り返 次に針金を入れず粘土のみで形を整える制 すストップモーションの形式で行った。 (3)編集 撮影したカメラから写真を取り出し、今回 必要な写真を選別した。 今回のクレイアニメーションの動画編集に は「Mam's AVI Maker」と「Adobe Premiere Elements」という二つのソフトを使用した。 まず Mam's AVI Maker を起動し、今回撮影 した動画の素材となる写真を読み込ませる。 この Mam's AVI Maker では撮影した写真をす 図3 粘土人形の製作風景 2 昨年とは違い、体を動かせばよかったこと が粘土の制作へと変わり、見たことのあるク レイアニメーションの人形とは遠くかけ離れ たクオリティのものしかできず、改めてクレ イアニメーションの難しさを実感した。 人形ができるとすぐ撮影に入った。撮影方 法は一コマ一コマをデジタルカメラで撮影し ていくストップモーション形式でかなりの時 間をかけて撮影を行った。思うような動きが できず撮り直しを行うことも多くありとても 大変な作業だった。 しかしその分、撮影を終えた後、写真を見 ていった時、ちゃんとストップモーションの 形になっていて達成感を感じた。 その後は編集作業に入った。動画編集は何 度か経験があったものの、ストップモーショ ン形式の動画編集は昨年の作品しか経験がな くどうすればいいかわからないことも多くあ った。 昨年の作品には SE(効果音)や BGM を一 切つけていなかったので今回の作品には音を つけようと思い編集を行った。しかし普段し ている動画編集とは違い、ストップモーショ ン形式の動画なので画像一枚一枚の時間間隔 が決まっており、音のタイミングの調整など がとても難しかった。 しかし音を入れ、完成した動画はテレビで 見るアニメの完成度には遠く及ばないものの、 確かに自分たちで制作した人形たちが動き、 自分たちでつけた音が流れ一年間の頑張りを 改めて振り返り実感した。 今回のクレイアニメーション作成を通じて、 普段自分たちが何気なく見ているアニメーシ ョンはその作業一つひとつが制作者の方の多 くの努力や苦労を重ねて作られていると思っ た。 人形制作や撮影など一つひとつ地味だと思 われる作業が積み重なり一つの作品を作るこ とができると感じた。 その苦労を実感することができ、完成する ことができた今回のクレイアニメーション制 作はとてもいい経験になったと思う。 べて読み込み一枚あたりの秒数と画面サイズの 設定し、ファイル作製をクリックすることでス ライドショーの形の動画ファイルを作成する。 このソフトを使って音声を入れることも可 能ではあるが細かい編集を行いたかったため、 この段階では音声を入れなかった。 図5 編集の様子 Mam's AVI Maker を使って AVI 形式の動画を 出力した後、Adobe Premiere Elements を使用し 音声を入れる作業と、本編の撮影の合間に短編 のストーリーも撮影したのでその動画と本編 をつなぎ合わせる作業を行う。(図 6) 図 6 編集画面 4.まとめ 昨年はストップモーションムービーを制作 し、アニメーション制作の大変さを知ること ができた。またストップアニメーションを制 作するにあたって必要な撮影についての知識 や動画編集についての知識を身に着けること ができた。 今回はその知識を生かして昨年作成したス トップモーションムービーの中でも粘土を使 用した、クレイアニメーションに挑戦した。 3 5.参考文献 (1) Mam's AVI Maker http://www.softnavi.com/review/douga/mam_avi_ 1.html (2) クレイアニメ- Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AF%E3% 83%AC%E3%82%A4%E3%82%A2%E3%83%8B %E3%83%A1 (3) クレイトーン|中部電磁器工業(CEC のね んど) http://www.cecweb.co.jp/products/clto.html (4) 何をするためのソフトウェアですか (Premiere Elements) https://helpx.adobe.com/jp/premiere-elements/kb/ 8343.html 4
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