商学概論10回目 小売機関 綿引 宣道 今日学ぶべきこと • 再販価格維持行為・・・独占禁止法違反の行 為 • 百貨店、スーパー、ディスカウントストアの違 い • 最寄品、身のまわり品 参考文献 • • • • 小売商業集積論 (-) 山中 均之 (著) 出版社: 千倉書房 (1986/01) ISBN-10: 4805105267 小売の概念 • Retailing • 「最終消費者の個人的・非営利の使用の目 的のために財ならびにサービスを直接販売 する活動」Kottler • B to Cの行為 小売業の社会的機能 • 買物費用の軽減する役割がある • 買物費用・・・買物に行くまでの交通費、機会 費用 • 注:機会費用・・・Aという行為をしたとき、Bが できなかったこと。たとえば、合コンに参加し たため、レポートができなかった。(ゼミ生君 の例) 社会機能 ①販売する消費財の品質と組み合わせ(消費者の満 足度up) ②コミュニケーション活動(役に立つ情報の提供) ③立地・営業時間 ④店舗のその他施設 ⑤付帯サービス(決済、包装、配達、リフォーム、返品、 アフターケア) ⑥価格 ∴小売がなくなると・・・文化的生活が・・・ 消費者以外への役割 • 消費者情報をメーカーに伝える • 新製品の需要動向を伝える • メーカーにとってのアンテナ機能 商的流通機能 (所有権移転機能、需給結合機能) • 商品の品揃え(または品揃え) • 小口分売 • 販売価格の決定(再販価格以外のもの) • 再販価格とは・・・定価販売を義務付けること。書籍・ 雑誌・新聞・音楽CD・音楽テープ・レコードの6品目 の商品は、著作権保護の観点から再販価格制度に 指定 。昔は化粧品も含まれていた。独占禁止法の 例外規定 余談:独占禁止法 • 再販価格維持行為 • 某化粧品S社が5年に一度の割合で摘発さ れていた • ブランドイメージを高くするために、指定され た金額以下で販売した小売店に、問屋に圧 力をかけて商品をおろさないようにした。 • 公正取引委員会のページ(子供向け) http://www.jftc.go.jp/child/index.html 物的流通機能 • 商品の場所移動・・・商店街から老人ホーム などへの移動店舗 • 商品の時間的移動・・・保存、貯蔵、流通在庫、 在庫管理・・・(生殖細胞の保存、移植組織の 管理) • 商品の物理的移動に付随する活動 • 商品の物理的移動を前提とする活動 危険負担機能 • 掛けによる販売 • 分割払い • 信用供与・・・小売業者が危険負担すること コミュニケーションに関する機能 • 消費者とコミュニケーション (一般にプロモーション活動、意見箱など) • 仕入先とのコミュニケーション (販売情報、商品情報) • 社会とのコミュニケーション (存在するだけで社会に影響を与えている) 最近はCSR(企業の社会的責任)として行動 することが多い。 企業維持管理のための活動 • 流通を維持するための資源 • 経営資源(ヒト、モノ、カネ、情報)・・・一般に は • これに時間 営業形態:百貨店 • Department Store • 衣料を中心として、部門別に分かれて管理された大 規模店 • 幅広い品揃えと部門別管理 • 日本の百貨店の特徴 ①仕入先から店員も派遣 ②返品・・・(アメリカの場合は、訴訟対策のためもっ と返品に応じる。) ③外商・・・昔の伝統 余談:外商(がいしょう) • 本当のお金持ちは店頭で買わない! • 一般人が入って来ない様な入り口から別室へ 外商 • 自宅まで顧客が欲しそうなものを持っていく。一種の 訪問販売。 • 長年付き合っているので、その客が好きそうなもの を良く知っている。親子3代にわたり・・・も珍しくない。 • 曖昧な注文でも応じて取り寄せてくれる。 • 物色している姿を他の人に見られないで済む。 • その家の行事に合わせて、全て用意してくれる。・・・ お花、踊り、お茶のお師匠さん、家元用。 スーパーマーケット • 最寄品を主に扱い、セルフセレクション、セル フサービスが原則 • 大量仕入れ、大量販売、低価格 • 元は食料品が主 • 総合スーパー・・・ダイエー、イトーヨーカドー、 イオン、西友、ユニー(衣食住を総合的に扱う) 補足:最寄品、買回り品、身の回り品 • 最寄り品:普通生活雑貨。基本的に住宅街近 郊に売っているもの。 • 買回品:多くの中から選択して購入する場合 に、いくつかの店舗を回って比較検討する商 品 • 身の回り品:常時身につけているもの。下着、 履物類、バッグ類、装身具類等 コンビニエンスストア • Convenience Store(CVS) • 商品よりも便利さを売っている • 最寄品中心、年中無休、長時間営業、住宅 地に隣接 • 2000世帯に1店舗が限界と言われている CVSの日本での歴史 • 1969 大阪府豊中市マイショップ • 1973 ファミリーマート • 1974 セブンイレブン(アメリカからマニュアルの購 入) しかし、全く使い物にならなかった。日本で独自に マニュアルの開発。データベース管理開始。 後に本家を救済買収 親会社であったイトーヨーカドーも事実上救済合併 ディスカウントストア • Discount Store • 食料品以外の品揃えと大量販売 • 低価格訴求、地価の安いところへ(ロードサイ ド型)、倉庫型店舗 • Exドンキホーテ、コメリなど 専門店 • Specialty Store • 買回り品、 • 特定の領域に限定した品揃え。 無店舗販売 • 通信販売・・・Amazon、楽天など • 自動販売 • 訪問販売・・・置き薬など 経営形態別分類 • 独立小売 ①単一店舗 ②複数店舗(11店舗以上になるとチェーン店) • 組織化小売業 ①Voluntary Chain・・・資本面は独立、一つ のリーダーシップのもと共同仕入れ、共同物 流、共同プロモーション ②franchise Chain・・・ケンタッキーフライドチ キンが最初といわれる フランチャイズチェーン ( 加盟店) フランチャイジー フランチャイザー ( 本部) 商標・ノウハウ・システム 加盟店ロイヤリティ 商品・システム の開発 オーナーの 資金 企業形態別分類 • 個人 • 会社組織 • 協同組合組織・・・生協、農協、学生生協 商業集積 • 別紙へ 商業集積の変化 • 旧街道沿い・・・宿場町 • 鉄道の発達・・・駅前商店街 • ロードサイド型・・・国道沿いの大型店舗が集 まった地域 集積形態(建設系の出番だ!) • 商店街・・・。「商業統計調査表」の定義では、店舗 が20店舗以上連続して集積している一帯 • ショッピングセンター・・・同一商圏の小売店舗が集 まった商業施設。(イオンなど) • ロードサイドショップ・・・ドライブイン、ファミリーレスト ラン、ホームセンター、カーディーラー、郊外書店な どで、購買訴求力を強めるため、1~2層までの低層 店舗 • アウトレットセンター(モール)・・店頭に並んだもので 一定期間過ぎたものを低価格で最終処分するため のモール 顧客吸引モデル • ライリーの小売吸引力の法則 • ハフモデル キーワード • 産業立地、商業立地、観光立地、工業立地 • 分析方法GIS、社会経済地理学など
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