百目鬼税務経営事務所/株式会社 どうめき会計 導入事例

百目鬼税務経営事務所/株式会社 どうめき会計
財務データ共有化によって
自計化を積極支援
サービスの質的向上も実現
導入の狙い
顧問先の自計化の推進
修正・補正作業などに関する業務効
率の向上
導入システム
会計事務所向け統合型財務戦略シス
テム
『エプソン インターKX財務会計』
『相続・贈与税顧問』
『財産評価顧問』
自計化支援ソフト
『エプソン インター
KX企業支援』
『 財務応援Lite』
アルファメール
リコー製複合機MPC2801SPF
導入効果
自計化へのスムーズな移行の実現
業務効率とサービス品質の向上
財務データ保全性の向上
電子申告率100%達成
大塚商会をパートナーに顧問先のIT導入支援にも積極的に取り組む
埼玉県川口市の百目鬼税務経営事務所/株式会社 どうめき会計は、その前身であ
る百目鬼税理士事務所が開設された1967年以来、製造・建設・運輸・医業分野を
— U S E R P R O F I L E ———————————————————
百目鬼税務経営事務所/
株式会社 どうめき会計
中心とした地元企業と共に歩んできた。顧問先のIT導入支援にも積極的に取り組
み、大塚商会とのパートナーシップのもと、自計化を積極的に推進している。会計
事務所との財務データ共有を可能にする自計化支援ソフトの活用は、業務効率の
●
業種:会計事務所
●
事業内容:税務代理、税務申告、税務相
談、月次巡回監査・決算、カウンセリング
とコンサルティング、行政書士業務(経
営法務アドバイザー)
はなく、経営に役立つ財務情報の提供に向け取り組んでいく考えだ。
●
従業員数:6名(2012年7月現在)
親子二代にわたり地元企業と
そのオーナーを支える
向上やサービスの質的向上にもつながった。今後も決算のための財務処理だけで
百目鬼税務経営事務所/株式会社ど
「法人とオーナー個人の総合対策」
というテーマを掲げ
る百目鬼税務経営事務所/株式会社 どうめき会計
2012年7月取材
大学卒業後、都内の会計事務所に
勤務した百目鬼健司氏は、1989年
に税理士として百目鬼税理士事務所
に入所した。
うめき会計の出発点は、
1967年までさ
「 父が現 役でいる間はこちらに戻
かのぼる。代表取締役の百目鬼健司氏
るつもりはありませんでした。しかし
の父である正三氏が埼玉県川口市内に
バブル景気にわいた1980年代後半
百目鬼税理士事務所を開設した。以来、
は、税理士事務所から一般企業の経
地域に根ざした会計事務所として、川口
理・会計部門に多くの有能な人材が流
市とその周辺の顧問先を支えてきた。
出した時代です。人手不足に悩む父
1
百目鬼税務経営事務所/株式会社 どうめき会計
を助けるために、川口に戻る決断をし
けをとることはありません。地元企業
たのです」と百目鬼氏はその経緯を
の方々には、
「遠い親戚よりも近くの
説明する。入所後は自らの人間関係
税理士」というように、地に足をつけ
を活かし、新たな顧問先を次々に獲
地元の発展のために奉仕貢献し、シェ
得。2002年には百目鬼税務経営事
フの顔の見えるフルコースを味わっ
務所として独立するに至った。
ていただいたうえで、総合的な判断を
ちなみに「百目鬼」
という一度聞いた
ら忘れられない姓には、興味深い話が
していただきたいと考えています」と
百目鬼氏は自信を持って語る。
諸説ある。その一つがかつて福島県中
また「法人とオーナー個人の総合対
部に勢力を持っていた豪族、百目木氏
策」というテーマを掲げる点も同事務
の話だ。1587
(天生13)
年ころ豪族間
所の特長の一つだ。それはあるべき
の争いに敗れた百目木氏は栃木・茨城・
理想や目標を見据えながら、企業の経
千葉など関東地方各地に土着化。以後、
営戦略や事業戦略とオーナー個人の
百目鬼と書くようになったそうだ。
資産形成や相続対策などのベストマッ
百目鬼税務経営事務所の顧問先
は、川口市を中心とした埼玉県南地
チングを図り、戦術を策定し、結果を
出していくという考え方である。
域の製造業・建設業・運送業・医業で
父の代から続く顧問先が今も約半
7、8割を占める。それは正三氏の時
数を占める同事務所では近年、経営
代から、専門性を高め、顧問先を絞
者の高齢化に伴い、事業承継に関す
り込む戦略を進めてきた結果でもあ
る相談も増えているという。しかし、
る。特に医業については、医療法人化
血縁者による株式の相続という形が
など医業独特のサポート経験も多く、
とれない場合、スムーズな事業承継
他の業種の許認可業務についても、
は難しいのが現実だ。
行政書士の資格を活かしワンストップ
サービスを提供している。
「子どもへの承継が難しい場合、生
え抜きの従業員への継承が理想です
荒川を挟んで東京都に隣接する川口
が、業績が良ければ株価の高さが、逆
市は、東京との結びつきが強い土地柄
に業績が悪ければ銀行からの借り入
だ。それもあり近年は、川口市への都内
れがネックになり、その引き受け手が
の会計事務所の進出が目立つという。
いないのが実情なのです。また、営
「確かに料金設定だけを見ると、価
業活動やものづくりに長けた人材が、
格破壊的な東京の会計事務所が魅力
必ずしも高い経営能力を備えるわけ
的に映ることは否めません。しかし、
ではありません。こうした場合に私は、
それはレストランにたとえるなら頼ん
『 売 れる会 社にしましょう』と経 営 者
だものしか出てこない単品料理の料
の方々に提案しています。つまり目先
金。一方、我々会計事務所が提示して
の節税だけを考えるのではなく、中長
いるのは、法人とオーナー個人の皆
期的な計画のもと、会社の弱点を克
様に満足していただくために総合的
服し会社の価値や魅力を高めていく
に対応し、積極的な提案とサポートを
のです」
提供するフルコースの料金です。トー
同事務所では、10年ほど前からこの
タルで見るなら、料金面でも決してひ
ような取り組みを進めてきた。近年に
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税理士・行政書士・ITコーディネータ
代表取締役社長
百目鬼 健司氏
「ITコーディネータとして経営戦略とITをつ
なぐ際に重要になるのは、IT分野の専門
知識と最新の情報です。大塚商会さんに
は、常に我々に最新情報を提供する存在
であり続けることを期待しています」
なり、顧問先のM&Aが成立するなど具
ダーを一度他社に変更したうえで、再度
体的な成果も現れ始めているという。
大塚商会に戻すという選択をしている。
「大塚商会との取引を再開したのは、
大塚商会をパートナーに
顧問先の自計化を積極支援
地元企業が大きな信頼を寄せる百
『法人税』
『 内訳書・概況書』
『 所得税』
『 給与計算・法定
調書』
『 減価償却』
などほぼすべてのインターKX関連ソフ
トを活用し業務に取り組む
オフコンからPCへの移行を検討し始め
た1990年代半ばのことでした。ITの
可能性が次第に広がっていく中、大塚
商会が持つ最先端の専門知識に大き
目鬼税務経営事務所の業務を支えて
な魅力を感じたことがその理由です。
いるのが、大塚商会を通じて導入され
そういう面における信頼感は、今も変
た統合型財務戦略システム『エプソン
わりません。今後も、常に最新の情報
インターK X財務会計』だ。
『法人税』
を我々に伝えてくれる存在であり続け
『 内訳書・概況書 』
『 所得税 』
『 給与計
てもらいたいと考えています」
算・法定調書』
『 減価償却』
とほぼすべ
てのインターK X関連ソフトを活用し
て業務に取り組む百目鬼氏とエプソン
会計システムとの出会いは、30年以
上前までさかのぼる。
リコーの複合機MPC2801SPFも大塚
商会から導入した
財務データ共有化によって
業務効率とサービス向上を実現
同事務所は現在、大塚商会とのパー
「当時勤務していた会計事務所が外
トナーシップのもと、自計化支援ソフ
部計算機センターからの移行を図る
ト『インターKX企業支援』
『 財務応援
際に、導入システムの選定に関わった
Lite』の導入を顧問先へ推進している。
ことがそのきっかけでした。その際、
『 エプソンインターK X財務会計 』と
もっとも好印象を得たのがエプソンの
データ共有できる自計化支援ソフトを
会計システムだったのです」
導入してもらうことで、よりスムーズに
企業経営とI Tをつなぐ人材の育成
を目的で創設された「ITコーディネー
自計化に移行できるようになることが
その第一の理由だ。
タ」。この資格を持つ百目鬼氏は、顧
「PC操作や会計処理に不慣れな企業
問先のI T導入支援にも積極的に取り
の場合、自計化の途中で挫折することが
組んでいる。
珍しくありません。しかし財務データが
「経営にITを取り入れたいと考える
共有化できれば、企業は無理のない範
中小企業の経営者の声には、積極的に
囲で会計処理を行い、そこから先の作
応えたいと考えています。しかし我々は
業は会計事務所が引き継ぐといったフ
ITの専門家ではありません。顧問先の
レキシブルな対応も可能になるのです」
IT導入支援には、信頼できる専門家に
メリットは、これから自計化を始める
よる協力が不可欠だと考えています」
というケースばかりではない。エプソ
IT導入支援のパートナーとして百目
ンが提供するデータ共有サービス『会
鬼氏が選んだのは、長年にわたる取引
計Weplat』を利用すれば、業務効率
の中で強固な信頼関係を培ってきた大
やサービスの質的な向上も実現する
塚商会だった。だが大塚商会との関係
と百目鬼氏はいう。
『会計Weplat』は
が常に順風満帆だったわけではない。
オンラインストレージによるデータ共
実は同事務所は、会計システムのベン
有サービスだ。つまりデータセンター
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百目鬼税務経営事務所/株式会社 どうめき会計
上に財務データを一元化することで顧
ず、リコー製複写機による出力機の統
問先・会計事務所間での最新データ共
合化、ホスティングサービス『アルファ
有を可能にする。
メール』
などを通して、百目鬼税務経営
「月次監査などの会計処理の際に
事務所と大塚商会の関係はより堅固な
不都合な部分を発見した場合、これま
ものになろうとしている。事務所建て替
では顧問先の経理担当者に『このよう
えに伴う引っ越しでは、IT機器の搬送に
にデータを修正しておいてください』
も大塚商会の力を借りたという。
と依頼することしかできなかったんで
「やはり
『万が一』のことを考えると、
す。それが正しく修正されているかど
PCやサーバの搬送を一般の引っ越し
うかは、決算監査まで分かりませんで
業者に任せるのは不安が残ります。ま
した。しかし
『会計Weplat』を利用す
た、事務所移転では、移転先でのネッ
れば、会計事務所側が問題に気づいた
トワーク再構築などの作業も必要に
とき、自らデータを修正することが可
なります。そうした作業を大塚商会に
能になります。また顧問先から電話で
一元的に任せることができたおかげ
問い合わせを受けた際に、その場で適
で、引っ越しの翌日からスムーズに業
切な修正を行うこともできます」
務を再開することができました」
また中小企業の場合、経理担当者
一方、顧問先への『インターK X企
が一人だけのことも珍しくない。その
業支援』
『 財務応援Lite』の導入を推
場合、担当者が休暇をとれば、経理
進していくうえでは、実は課題も残っ
業務の停滞につながる。しかし
『会計
ている。それは操作法に関する問い合
Wep l a t』を活用したリアルタイムの
わせが百目鬼税務経営事務所に集中
データ共有によって、担当者が休暇中
してしまうという問題だ。
は、即座にそのサポートに入ることも
可能になったという。
メリットはもう一つある。最新データ
を常にオンラインストレージにアップ
ロードすることは、大切な財務データ
の保全性向上にもつながるのだ。
事務所内は吹き抜けになっていて、
とても開放的だ
「そのため現時点でシステム導入を
お勧めできるのは、PC操作に関する
ある程度の知識をすでに持っている
顧問先に限られてしまうのが実情です。
『 I T知識はないが意欲はある』という
顧問先の期待に確実に応えていくに
「実は顧問先で、データを保存して
は、
『たよれーる』コンタクトセンター
いたPCがクラッシュしたことがあるん
の利用を含め、今後その対策を考えて
です。しかし、その場合も新しいPCに
いく必要があります」
ソフトをインストールするだけで、
『会
財務会計情報は、経営に役立たな
計Weplat』
にアップロードした最新財
ければ意味がない。そう考える百目
務データに基づいて作業を再開する
鬼税務経営事務所は、決算のための
ことができました」
と百目鬼氏は言う。
会計処理ではなく、経営に役立つ財
務情報の提供を目指している。また自
経営に活かせる
財務情報の提供を目指す
計化にとどまることなく、顧問先への
I T導入支援も今後いっそう力を入れ
て推進する考えだ。
IT導入支援のパートナーにとどまら
百目鬼税務経営事務所/
株式会社 どうめき会計のホームページ
http://www.dohmeki-kaikei.co.jp
・会社名、製品名などは、各社または各団体の商標もしくは登録商標です。
・事例中に記載の肩書きや数値、固有名詞等は取材当時のものであり、配付される時点では、変更されている可能性があることをご了承ください。
・この記載内容は2012年9月現在のものです。
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