203-0730_QX4_CID.qxd 12.3.24 20:28 ページ2 AGC マイボーカ®/ピラン®/ピロベル/ヒシワイヤ®・クロスワイヤ 203-0730_QX4_CID.qxd 12.3.24 20:28 ページ3 建築用ガラスのショールーム 会議室・打合せスペース ガラスのコンシェルジュがお待ちしています。 AGC studioは 、 カ タ ロ グ に 掲 載 さ れ て い る 約 400種類程の建築用ガラスのサンプルをご覧いた だけるガラス・スタジオのほか、断熱・遮熱など のガラスの性能を体感できるスペース、ガラス関 連書籍を閲覧できるライブラリー、様々な企画展 示を行うエントランス・ギャラリー、会議室やオ フィス、打合せスペースで構成しています。 コンシェルジュがお客さまのガラスに関するご相 談にお応えします。 AGC studioでは、お客さまとのコミュニケーシ ョンやコラボレーションを通して、これまでにな いガラスの使い方などを追求し、新たなガラス文 化の創出をめざしています。 ぜひお気軽にお立ち寄りください。 ガラス・スタジオ 体感スペース 開館時間:10:00―18:00、10:00―19:00 (金曜日) 休館日:月曜日・日曜日・祝日・年末年始・夏期休暇 東京都中央区京橋2-5-18 京橋創生館1・2階 TEL 03-5524-5511 FAX 03-3566-6050 銀座線京橋駅4番出口すぐ 東京駅八重洲南口より徒歩10分 有楽町線銀座一丁目駅より徒歩4分 都営浅草線宝町駅より徒歩3分 203-0730_QX4_CID.qxd 12.3.24 20:28 ページ4 安全とデザインの融合。防火・耐火ガラスの創造力。 多 彩 な 建 築 ニ ー ズ に お 応 え し 、 よ り 安 全 で 快 適 な 建 築 空 間 づ く り を お 手 伝 い し ま す 。 さ ら に ア ト リ ウ ム 壁 面 の よ う な 広 い 開 口 部 や 高 所 ま で 、 ガ ラ ス に よ る 開 放 化 を 実 現 。 た と え ば 、 こ れ ま で 鉄 製 の ド ア ・ シ ャ ッ タ ー し か 使 用 で き な か っ た 場 所 、 防 火 区 画 、 多 様 な 条 件 に 合 わ せ 、 幅 広 い 製 品 を ラ イ ン ア ッ プ し て い ま す 。 天 窓 に も 使 え る ス タ ン ダ ー ド な 網 入 板 ガ ラ ス ︿ ヒ シ ワ イ ヤ ﹀ ︿ ク ロ ス ワ イ ヤ ﹀ な ど 、 透 明 な 耐 火 間 仕 切 り 壁 を 実 現 す る 耐 火 ・ 遮 熱 積 層 ガ ラ ス ︿ ピ ロ ベ ル ﹀ 、 透 明 で 熱 に 強 い 低 膨 張 防 火 ガ ラ ス ︿ ピ ラ ン ﹀ 、 高 い 防 火 性 能 と 強 度 を 実 現 し た 耐 熱 強 化 ガ ラ ス ︿ マ イ ボ ー カ ﹀ 、 A G C 旭 硝 子 の 防 火 ・ 耐 火 ガ ラ ス で す 。 こ の 快 適 な 空 間 を 創 造 す る う え で 、 欠 か せ な い 安 全 性 を 支 え て い る の が 、 新 し い う る お い と 活 力 を も た ら し ま し た 。 ガ ラ ス に よ る 自 由 な 建 築 デ ザ イ ン は 、 閉 塞 的 に な り や す い 都 市 環 境 に 、 透 明 な 壁 面 、 光 を い っ ぱ い に 取 り 入 れ る 大 開 口 部 。 CON T E N T S 防火・耐火ガラスの体系図 2 防火・耐火ガラスの適用範囲 4 耐熱強化ガラス〈マイボーカ〉 6 国土交通大臣認定 防火設備について 10 低膨張防火ガラス〈ピラン〉 14 〈ピラン〉 と特定防火設備 16 耐火・遮熱積層ガラス〈ピロベル〉 22 網入板ガラス〈ヒシワイヤ/クロスワイヤ〉 26 防火・耐火ガラスを正しくお使いいただくために 28 KKRはこだて 設計:小南建築設計事務所 施工: (株)地崎工業 203-0730_QX4_CID.qxd 12.3.24 20:28 ページ5 開口部の可能性を広げる、防火・耐火ガラスの体系図。 屋 根 30分耐火構造の屋根 ・建築基準法施行令第107条1 (30分間の非損傷性) ・平成12年建設省告示第1399号第5の3 (鉄材で補強された網入ガラス) 遮炎性 非損傷性 網入板ガラス 開口部 防火設備 ・建築基準法第2条第9号2のロ (耐火建築物または準耐火建築物の外壁で 延焼の恐れのある部分にある開口部) ・建築基準法施行令第109条2 (加熱開始後20分間の遮炎性) ・平成12年建設省告示第1360号第1の2ニ (鉄及び網入ガラスで造られたもの) ・建築基準法第64条 (防火地域または準防火地域の外壁で延焼 の恐れのある部分にある開口部) ・建築基準法施行令第136条2の3 (加熱開始後20分間の遮炎性…屋内面のみ) 特定防火設備 ・建築基準法施行令第112条1 (加熱開始後60分間の遮炎性) 遮炎性 遮煙性 非損傷性 遮炎性 遮煙性 非損傷性 耐熱強化ガラス 低膨張防火ガラス ● 封 入 さ れている 金 網 によって 破 片 が 脱 落 ● ワイヤレスで開放感のある視界が得られます。 ● ワイヤレスで開放感のある視界が得られます。 しにくく、火炎や火の粉の侵入を防ぐ効果が あります。 ● ワイヤレスなのに優れた耐火性能があります。 ●6 0分以上の火炎に耐えうる、 優れた耐火性能が ● 強化ガラスと同等の強度があります。 ● 万一破損しても破片が粒状になるため、 安全性が 高くなっています。 あります。 ● 一 般 フロ ート 板 ガ ラス の 約2倍 の 強 度 が あります。 ● 一般フロート板ガラスをしのぐ高い透明性を FIRE RESISTANT GLASS 2 実現します。 ※ 遮 炎 性 屋外に火炎を出すおそれのある損傷を生じないこと。 遮 煙 性 避難上及び防火上支障のある発煙を生じないこと。 遮 熱 性 加熱面以外の面の温度が可燃物の燃焼のおそれのある温度以上に上昇しないこと。 非損傷性 構造耐力上支障のある損傷を生じないこと。 203-0730_QX4_CID.qxd 12.3.24 20:28 ページ6 ■防火戸の認定 1.防火設備(旧乙種防火戸) 主として開口部からの延焼防止を目的として、主に外壁の開口部に用いられる防火戸 (一部防火区画にも使用) 。20分間の防火性能(遮炎性、遮煙性、非損傷性)が求められます。 2.特定防火設備(旧甲種防火戸) 特に長時間の遮炎を要求される防火区画や防火壁の開口部、避難階段への出入り口 などに用いられる防火戸。60分間の防火性能(遮炎性、遮煙性、非損傷性)が求められます。 間仕切壁 ■防火設備・特定防火設備の試験方法 平成2年建設省告示1125号の廃止により、防火設備・特定防火設備の試験方法は、ISOに準 じた加熱時間/温度を採用しています。防火設備では20分間の、特定防火設備では60分間 の防火性能が求められます。求められる項目は以下の通りです。 1時間耐火間仕切壁 イ.非加熱面へ10秒を超えて継続する火炎の噴出がないこと。 ロ.非加熱面側で10秒を超えて継続する発炎がないこと。 ・建築基準法第2条第7号 (国土交通大臣が定めた構造方法による 耐火構造) ・建築基準法施行令第107条2 (加熱後1時間の遮熱性) ハ.火炎が通る亀裂等の損傷及び隙間を生じないこと。 ● 耐火標準加熱温度曲線図(ISOに準ずる) 1000 945 800 781 炉 600 内 温 度 400 T ︵ ℃ ︶ 200 遮炎性 遮煙性 遮熱性 非損傷性 1時間耐火 (特定防火設備) (1時間耐火間仕切壁) 20分耐火 (防火設備) T = 345 log 10 (8t+1)+20 T = 炉内温度(℃) t = 時 間(分) 0 0 10 20 30 40 50 60 70 時 間 t(分) ■1時間耐火間仕切壁の認定 火災による火熱が1時間加えられた場合に、非加熱面の温度が当該面に接する可燃物が 燃焼するおそれのある温度以上に上昇しないことが求められます。 ■耐火構造の試験方法 1時間耐火間仕切壁の試験方法もISOに準じた加熱時間/温度を採用しており、 60分間の 防火性能が求められます。求められる項目は以下の通りです。 耐火・遮熱積層ガラス す。 が ● 閉鎖的な耐火間仕切り壁を、 開放感あふれる ガラスで構成できます。 ● 特殊な積層構造により、 物や人体が衝突し が を ても貫通しにくく、万一割れても破片が飛散・ 脱落しにくくなっています。 ● 遮音性に優れています。 ① 加熱により、非加熱面側に火炎を出す恐れのある損傷を 生じないこと。 ② 加熱により、構造耐力上支障のある損傷を生じないこと。 ③ 加熱により、非加熱面側に著しい発煙を生じないこと。 ④ 非加熱面側の温度は、以下であること。 平均温度が初期温度+140℃を超えないこと。 最高温度が初期温度+180℃、かつ220℃を超えないこと。 ⑤ 非加熱面に木綿パッドを接触させて、着火しないこと。 FIRE RESISTANT GLASS 3 203-0730_QX4_CID.qxd 12.3.24 20:28 ページ7 安全を最優先しながらも、 創造的な空間デザインを追求する。 透明建築の高度な要求に、防火・耐火ガラスがお応えします。 特定 エレベーターホールの出入口 防火設備 見通しがよく、非常時の避難・救出・ 消火活動に役立ちます。 高強度で安全性の高いワイヤレス防火ガラス 特定 エスカレーター周りの区画 防火設備 美観にすぐれ、防火シャッターも不要。 空間のゾーン化にも役立ちます。 耐熱強化ガラス 耐火 構造 防火 設備 スクリーン 見通しがよく、スペースを広々と 開放的に見せることができます。 防火 設備 エントランス すっきりしたワイヤレス防火ガラスで、 ショップ・オフィスのイメージアップが図れます。 防火 設備 郡を抜く耐火性能を持つワイヤレス防火ガラス ファサード すっきりしたワイヤレス防火ガラスで、 ショップ・オフィスのイメージアップが図れます。 低膨張防火ガラス 特定 防火設備 避難階段室の出入口 見通しがよく、出会い頭の衝突 が防げます。非常時の避難・ 特定 防火 防火設備 設備 救出・消火活動に役立ちます。 火災時の熱を遮断するワイヤレス耐火ガラス 耐火・遮熱積層ガラス 耐火 構造 最もポピュラーな防火用ガラス 防火 設備 網入板ガラス / 防火 設備 ショーウィンドウ すっきりしたワイヤレス防火ガラスで、 商品ディスプレイの効果を高めます。 30分 特定 耐火屋根 防火設備 地下街の開口部 地下道に面する開口部に、 防火シャッターが不要になります。 特定 防火設備 FIRE RESISTANT GLASS 4 防火区画としての防火戸 見通しがよく、出会い頭の衝突が防げます。 非常時の避難・救出・消火活動に役立ちます。 特定 防火設備 防火 設備 ガソリンスタンドなどの給油取扱所の事務所 従来は網入板ガラスの使用に限定されていましたが、危険物規制に関する政令の改正 (平成9年2月 自治省通達) により 〈マイボーカ〉 〈ピラン〉等の耐熱板ガラスの 使用が可能になりました。 203-0730_QX4_CID.qxd 12.3.24 20:28 ページ8 屋根 室内に光をたっぷり採り入れ、 30分 耐火屋根 明るく開放的な空間がつくれます。 ファサード すっきりしたワイヤレス防火ガラスで、 防火 設備 ショップ・オフィスのイメージアップが図れます。 スクリーン 見通しがよく、スペースを広々と 耐火 構造 開放的に見せることができます。 ショーウィンドウ すっきりしたワイヤレス防火ガラスで、 防火 設備 商品ディスプレイの効果を高めます。 窓 防火 設備 高強度で安全性が高く、 ワイヤレスですっきりと した窓になります。 テラス窓 防火 設備 高強度で安全性が高く、 すっきりしたワイヤレス 防火ガラスで、防犯ガラス と組み合わせたペヤグラス 仕様もできます。 その他の防火戸用途 ●マンションの専有部分と共有部分の区画開口部:見通しがよく、出会 い頭の衝突が防げます。非常時の避難・救出・消火活動に役立ちます。 ●駐車場内の開口部:管理室に窓を設け、見通しをよくすることができます。 FIRE RESISTANT GLASS 特定 防火設備 5 203-0730_QX4_CID.qxd 12.3.24 20:28 ページ9 防火 設備 P28∼P29の「防火・耐火ガラスを正しくお使いいただくために」を必ずお読みください。 耐熱強化ガラス 松下通信工業株式会社 佐江戸工場 新技術棟 設計・施工: (株)竹中工務店 1 2 3 〈マイボーカ〉は、網のない透明なワイヤレス防火ガラス。 フロート板ガラスに、特殊なエッジ加工と特殊強化処理を施すことで、 高い強度と防火性能を実現しました。 窓越しの透き通った光、開放感あふれる眺望は、ワイヤレスならでは。また、視線を遮断する不透視タイプもバリエーショ ンに加わりました。 高い強度による安全性はもちろん、快適性をなによりも大切にするこれからの生活空間に、 ワイヤレス防火ガラスは、 〈マイボーカ〉です。 ユーロブロンズ クリア シルバー系(SS8) 〈マイボーカ〉 〈マイボーカ〉 〈マイボーカ〉 〈マイボーカ〉サンカットΣ 〈マイボーカ〉サンルックス (透明タイプ) (不透視タイプ) (熱線吸収タイプ) (熱線反射タイプ) (高遮蔽性能熱線反射タイプ) シルバー系(SS8、SS20) ブルー系(TS30) シルバーグレー系(SGY32) シルバーライトブルー系(TSL30) ライトブルー系(TBL35) クリア ユーロブロンズ ユーログレー グリーン ユーログレー ユーロブロンズ グリーン ■仕様 品種(商品名) 不透視タイプ FIRE RESISTANT GLASS 6 マイボーカ 透明タイプ マイボーカ サンカットΣ マイボーカ サンルックス 熱線吸収タイプ 熱線反射タイプ 高遮蔽性能熱線反射タイプ *熱線吸収タイプの10ミリはありません。 呼び厚さ (ミリ) 耐風圧強度 許容荷重(N) 最大寸法(mm) (内のり寸法) 最小寸法(mm) (製造可能寸法) 5 5 6.5 10800 11812 17915 2400×1200 250×80 2550×1450 250×80 8 10 12 25200 36750 50400 3000×2000 350×100 900×600 203-0730_QX4_CID.qxd 12.3.24 20:28 ページ10 網入から、透明なワイヤレスガラスへ。 防火設備のガラスの常識が変わります。 2 3 ロレックス東陽町ビル 設計: (株)槇総合計画事務所 施工: (株)竹中工務店 ※マイボーカ(室外側) とフロスト加工された フロート板ガラス(室内側)のダブルスキンとなっています。 ■反射映像 〈マ イ ボ ー カ 〉は 熱 処 理しているため、通 常 のフロート 板 ガラスに 比べる と反射映像のゆがみや透視ひずみが大きくなります。 ■板厚選定 〈 マ イ ボ ー カ 〉は 耐 風 圧 強 度 が 高 い た め 、耐 風 圧 計 算 上 では 薄 い 板 厚 で ■マーク 〈マイボーカ〉は、外観上普通の板ガラスと区別し にくいため、コーナー1ヶ所にマークが表示されて 使 用 可 能 と な ること から、た わ み が 大 きくで ることが ありま す。 か か る 荷 重 の 条 件 によっても 異 なります が、人 が 触 れ る 部 位 やた わ み を 抑 え た い 部 位 に 使 用 する 場 合 には 、以下を目安として下さい。 います。防火設備に使用する場合は、主構成材料と しての耐熱板ガラス品質規格に適合することを示す 「fG」マークを表示します。 使用板厚 短辺寸法の目安 ※透明タイプ6.5ミリには、JISマークは表示されません。 〈マイボーカ〉 5ミリ ■エッジ加工 〈マイボーカ〉のエッジには、特殊な面取りが施され ています。 また、 キズ防止用のエッジ保護テープが巻い 〈マイボーカ〉 8ミリ 短辺 1800mm以内 ※上記寸法は、耐風圧強度は考慮していませんので風圧がかかる部位にご使用の場合には、別途、 耐風圧検討をしてください。 FIRE RESISTANT GLASS てありますので、はがさずに施工してください。 〈マイボーカ〉 6.5ミリ 短辺 700mm以内 . 短辺 1200mm以内 7 203-0730_QX4_CID.qxd 12.3.24 20:28 ページ11 強化ガラスをしのぐ高強度を実現。 〈マイボーカ〉は、衝撃に強く、安全なワイヤレス防火ガラスです。 〈マイボーカ〉は、特殊なエッジ加工と、特殊な強化処理によって高い強度を実現しています。 また、JIS R3206の強化ガラスに該当し、安全ガラス基準にも適合する安全性能です。 万一破損しても、破片は非常に小さな粒状になり、火災時のみならず、 人体衝撃や地震などの災害時に、大きな人身事故を防ぐ効果が期待できます。 衝撃に強いワイヤレス防火ガラス〈マイボーカ〉 。より安全な生活空間づくりに貢献します。 ■ 破壊形状比較 FIRE RESISTANT GLASS 8 〈マイボーカ〉 フロート板ガラス 網入板ガラス 203-0730_QX4_CID.qxd 12.3.24 20:28 ページ12 ■〈マイボーカ〉の関連規定 JIS R 3206 強化ガラス 3類に適合※2 JIS※1 耐風圧設計※3 建設省告示第1458号の強化ガラスの品種別係数3.5に適合 安全設計指針 建設省昭和61年5月通達「開口部の安全設計指針」の安全ガラスに該当 ※1 <マイボーカ>6.5ミリは、JISに板厚の設定がありませんが、板厚以外の項目はJISの基準を満たしています。 ※2 人体衝突を想定した、45kg重のショットバッグを120cmの高さから落下させて加撃する試験において、まず割れることのない安全性を確認しています。 ※3 <マイボーカ>は、強化ガラスを超える強度を有していますが、耐風圧上は強度係数3.5の強化ガラスとして耐風圧設計を行います。 ■具体例-集会場のロビー(■スクリーン部分が該当部位です) 出入口の ドア周辺 2 に該当 出入口のドア 1 に該当 出入口のドア周辺 2 に該当 その他の開口部 3 に該当 120cm 120cm ここではガラス下辺が 床面から60cm以上に あるので該当しません。 その他の開口部 3 に該当 ここではガラス下辺が室内床面 から45cm未満にあるのでその 他の開口部に該当します。 ■安全設計指針 「ガラスを用いた開口部の安全設計指針」は、ガラスによる人身事故の発生を防止することを目的に、1986年(昭和 61年)5月(財)日本建築防災協会(指導:建設省) によりまとめられました。これは、どの場所にどのようなガラスを 使用すればより安全を確保できるかを具体的に提示したもので、活用法については、建設省より特定行政庁、建設関 係団体に通達されています。 (昭和61年5月31日付住指発第116号、117号) (平成3年4月付住指発第134号、 135号) 〈マイボーカ〉を正しくお使いいただくために 東京都 T邸 〈マイボーカ〉は強化ガラスと同様に強度が高く、万一破損しても破片が細かい粒状となる安全性の高いガラスですが、破損時に破片が脱落 することがあります。 また、一般の板ガラスとは異なる「ガラスの中に存在する不純物に起因するキズ」による不意の破損など、強化ガラスと同等の独特な性 質をもっています。 〈マイボーカ〉の基本特性である破損性状や不意の破損などをご理解いただき、ご採用にあたっては使用部位や高さ、その他の安全 対策などに関する十分なご検討をお願いいたします。また、この独特の性質についてユーザー様への説明を十分に行っていただく ようお願いいたします。 なお弊社では、十分管理の行き届いた日本工業規格(JIS)表示許可認定を受けた工場で、製品を製造しています。また、〈マイボ ーカ〉の製造にあたっては、ガラスの中に存在する微細な不純物に起因する不意の破損をゼロに近づけるため、原料管理、製造設 備管理、ヒートソークの処理 ※などの施策を行っています。さらに今後も品質の向上に努めてまいります。 ※ヒートソーク処理:強化加工後に再加熱処理を実施し、製品に存在する微細な不純物が含まれていた場合、強制的に破損させる 方法。 〈マイボーカ〉は、全数ヒートソーク処理を実施しています。 1.破損の際の特徴 〈マイボーカ〉は、表面に圧縮応力層があり、内部にそれとバランスした引張応力層があります。破損時には、ガラス表面のバラ ンスが崩れ、一瞬にしてガラスの全面が細かく粒状に破損します。施工条件によっては破損時にガラスが脱落することがありま す。通常、破片は粒状にバラバラになりますが、破砕しても粒が離れずに破片の塊になることもあります。また破損時には音を 伴う場合があります。 2.破損の原因 〈マイボーカ〉の一般的な破損原因は、下記の3点が考えられます。 ① 飛来物や地震など、外部から強い力が加わった場合 ② 小さく鋭いキズが、ガラス表面についた場合 ③ ガラスの中に存在する微細な不純物があった場合 〈マイボーカ〉の特徴として、ガラスの内部の引張応力層にキズが発生・到達した場合に応力バランスが崩れ、外力が加わっ ていない状態で不意に破損することがあります。 3.被害発生の可能性 近くに人がいた場合、ガラスの粒状の破片を浴びたり、頭上から落下してきた破片の塊に当たったりすることがあります。破片 の塊の大きさによっては人にケガを負わせたり、場合によっては命に関わる事故になるおそれがあります。 4.被害の発生を避けるための措置 〈マイボーカ〉の破損落下による被害の発生を避けるために、弊社では次のような措置を推奨しています。 ① ガラスが脱落しにくい施工法 シーリング材やグレイジングガスケットによる施工は、破損時にガラスが脱落しにくい施工法として推奨しています。 ②〈マイボーカ〉の飛散防止措置 破損した場合の落下高さが3mを超える部位へのご使用にあたっては、万一の破損時の破片の落下を防ぐため、合わせガラスにし たり、飛散防止フィルムを貼るなどの飛散防止措置を講じることをおすすめします(飛散防止フィルムのご使用にあたっては、防火 上の観点において特定行政庁への確認が必要です) 。飛散防止フィルムをご使用の場合には、メーカーが定める施工法に従って正 しく施工するとともに、フィルムの飛散防止性能が低下した場合には、速やかにフィルムを交換してください。その際に、 〈マイボー カ〉にキズをつけないようにご注意ください。 ガラスが破損し、落下した場合に被害を避けるため、次のような措置をとられることをおすすめします。 ・ガラスの大きな破片が下まで落下しないように、庇などを設置する。 ・ガラスの破片が落下する地点に人が近づくことのないように、グリ−ンベルトなどを設置する。 FIRE RESISTANT GLASS ③建築設計上のご提案 9 203-0730_QX4_CID.qxd 12.3.24 20:28 ページ13 防火設備 認定について 国土交通大臣認定 アルミニウム合金製防火戸 (防火設備EB-9101∼EB-9108) [主にビル用] 詳しくは、 (社)カーテンウォール・防火開口部協会発行の資料をご参照ください。 適用範囲 建築基準法第2条第9号2のロおよび同法施行令第109条の2(20分間の遮炎性能を有する防火設備)に規定するアルミニウム合金製防火戸 (防火設備EB-9101∼EB-9108) について適用します。 ■ 基本形式 ■は耐熱板ガラス/網入板ガラスを示します。 認定番号・開閉形式 種類・図 認定番号・開閉形式 種類・図 認定番号・開閉形式 種類・図 はめ殺し窓 片引きドア 突出し窓 片引き窓 両袖片引きドア すべり出し窓 両袖片引き窓 引分けドア EB-9101 はめ殺し窓 外倒し窓 EB-9105 プロジェクト窓 引分け窓 引込みドア 内倒し窓 両引込みドア ドレーキップ窓 両引込み窓 引違いドア たて軸回転窓 自由片引き窓 3枚建引違いドア 引違い窓 4枚建引違いドア 片開き窓 3枚建引違い窓 片上げ下げ窓 両上げ下げ窓 両開き窓 引込み窓 EB-9102 引き窓 EB-9102 引き窓 EB-9106 回転窓 よこ軸回転窓 ※ EB-9107 開き窓 EB-9103 上げ下げ窓 ※ FIRE RESISTANT GLASS 10 4枚建引違い窓 ガラスルーバー窓 たてすべり出し窓 EB-9104 ルーバー窓 ※ 外開き、内開き、のうち、本図 は外開きを示します。 ※ 203-0730_QX4_CID.qxd 12.3.24 20:28 ページ14 ■防火戸の代表的な仕様規定 認定番号・開閉形式 種類・図 両たてすべり出し窓 グレイジング材は建築ガスケット 工業会及び日本シーリング材工業 会が指定する防火戸用ガスケット材 及びシーリング材 枠見込みは70 mm以上 ガラスはマイボーカ/ ピラン/ ヒシワイヤ/クロスワイヤ バックアップ材は、 (不燃性のものとします。) ※ 戸主要部の肉厚は1.8mm以上 片開きドア セッティングブロック (クロロプレンゴム) EB-9107 開き窓 枠主要部の肉厚は1.5mm以上 ※ 材質は JIS H 4100に 規定するA6063S 両開きドア ※ 親子開きドア ■ 開閉形式の最大寸法(内のり寸法) ※ 外開き、内開き、のうち、本図 ※ は外開きを示します。 認定番号 開閉形式 最大面積 一辺の最大長さ(m) A(G) 幅W 制約条件 高さH ・横方向に入れる中骨の長さは、1.2m以下とします。 片引き自動ドア EB-9101 はめ殺し窓 7.2 3.0 (4.8) (2.4) 3.0 ・平面Rとする場合は、曲率半径0.35m以上(枠内側) とし、 幅は円弧で2.4m以下、高さは2.0m以下とします。 (2.4) ・マイボーカ/ピランは曲げ加工ができません。 ・網入板ガラスの厚さ6.8ミリを用いる場合は( )の寸法以下とします。 ・戸1枚の幅は1.2m以下、面積は2.4G以内とします。 EB-9108 引き自動ドア サ ッ シ 引分け自動ドア 引き窓 8.0 4.8 2.4 ・片引き窓等のはめ殺し部分の最大寸法は、はめ殺し窓の 基本形式の最大寸法以下とします。 EB-9102 ・戸1枚の幅は1.2m以下、面積は2.4G以内とします。 ド ア セ ッ ト 引込み自動ドア 引き窓 4.8 2.4 上げ下げ窓 2.0 1.0 2.0 EB-9104 ルーバー窓 1.2 1.0 1.4 2.0 2.0 1.2 4.0 2.0 2.0 4.0 2.0 2.0 EB-9107 ・片引き窓等のはめ殺し部分の最大寸法は、はめ殺し窓の ・基本形式の最大寸法以下とします。 EB-9105 プロジェクト窓 EB-9108 引き自動ドア 9.6 EB-9103 EB-9106 ・召合せに煙返しのない構造は召合せ中骨を有する形式に 限ります。その高さは、1.5m以下とします。 回転窓 ・戸1枚の高さは0.9m以下とします。 ・ドレーキップ窓にのみ適用します。 サッシ 開き窓 4.8 2.4 2.4 ・戸1枚の幅は1.2m以下、面積は2.4G以内とします。 ドア セット 開き窓 4.8 2.4 2.4 ・戸1枚の幅は1.2m以下、面積は2.4G以内とします。 9.6 4.8 2.4 ・戸1枚の幅は1.2m以下、面積は2.4G以内とします。 両引込み自動ドア EB-9108 引き自動ドア ・引き自動ドアのはめ殺し部分の最大寸法は、はめ殺し窓の 基本形式の最大寸法以下とします。 なお、上下左右の寸法が異なるときや円形、だ円形、隅R付などの変形窓・ドアセットの場合も、各開閉形式の寸法を最大寸法とします。 ●耐風圧計算によってもガラスの使用可能面積が制限されますのでご注意ください。 FIRE RESISTANT GLASS ●基本寸法は枠 の内のり寸法で表わし、上表に示す開閉形式の寸法を最大寸法とします。 11 203-0730_QX4_CID.qxd 12.3.24 20:28 ページ15 防火設備 認定について 国土交通大臣認定 アルミニウム合金製防火戸 [ 主に3階建て以下の木造住宅用] (防火設備EB-9111∼EB-9117) 木質系防火戸(防火設備EB-9121∼EB-9124) [ 主に3階建て以下の木造住宅用] 詳しくは、 (社)カーテンウォール・防火開口部協会発行の資料をご参照ください。 適用範囲 建築基準法第2条第9号2のロおよび同法施行令第109条の2(20分間の遮炎性能を有する防火設備)に規定するアルミニウム合金製防火戸 (防火設備EB-9111∼EB-9117) および、木質系防火戸(防火設備EB-9121∼EB-9124) について適用します。 ■ 基本形式 ■は耐熱板ガラス/網入板ガラスを示します。※アルミニウム合金製防火戸のみの形式となる場合もあります。 認定番号・開閉形式 種類・図 認定番号・開閉形式 はめ殺し窓 種類・図 認定番号・開閉形式 種類・図 オーニング窓 片開き窓 片引き窓 突き出し窓 両開き窓 引違い窓(2本レール) すべり出し窓 たてすべり出し窓 EB-9111 EB-9121 はめ殺し窓 EB-9115 オーニング窓 引違い窓(3本レール) EB-9117 EB-9124 開き窓 外倒し窓 両たてすべり出し窓 EB-9116 EB-9123 プロジェクト窓 EB-9112 EB-9122 引き窓 片引き戸 内倒し窓 片開きドア (EB-9117) 片開きドア (EB-9124) 引違い戸(2本レール) ドレーキップ窓 (EB-9123のみ) 親子開きドア (EB-9117) 親子開きドア (EB-9124) 引違い戸(3本レール) ■ 基本形式・開閉形式の最大寸法(内のり寸法) 認定番号 EB-9111 EB-9121 片上げ下げ窓 EB-9112 EB-9122 EB-9113 EB-9113 上げ下げ窓 EB-9116 両上げ下げ窓 EB-9123 引き 片引き窓 (窓) (引戸) 内法高さH 1850 2300 1枚戸 2200 2300 2枚戸 3000 2300 2枚戸 2200 引違い窓 2300 3枚戸 3000 2300 4枚戸 備考 ・1枚の戸幅は1200mm以下。 3000 2300 上げ下げ 850 1500 プロジェクト 850 1500 片開き 850 1500 両開き 1400 1500 片開き 900 2400 親子開き 1400 2400 引き(雨戸) 雨戸ユニット(1∼3枚戸) 3000 2400 ・対応サッシ内法寸法を示す。 1枚の戸幅は1200mm以下。 2400 ・対応サッシ内法寸法を示す。 EB-9117 開き(ドア) EB-9124 FIRE RESISTANT GLASS 12 内法幅W はめ殺し窓 開き(窓) ガラスルーバー窓 一辺の最大長さ(mm) 開閉形式 巻上げ 窓シャッターユニット 3000 ・EB-9114ガラスルーバー窓、 EB-9115オーニング窓を含む。 ●上下左右の寸法が異なるときや円形、楕円形、隅R付などの変形窓の場合も、各基本形式の最大寸法以内とする。 EB-9114 ルーバー窓 ●標準仕様書に定める雨戸ユニット及び窓シャッターユニットをサッシ等と併用する場合には、サッシ等は住宅防火戸としなくて もよい。但し、欄間付サッシの無目下に標準仕様書に定める雨戸ユニットを併用する場合等においては屋外側に露出するサッシ の欄間部分等は住宅防火戸としなければならない。 併用する雨戸、 シャッターは通常仕様のものを使用することができる。 ●サッシ部分を標準仕様書に定める住宅防火戸とする場合には、 203-0730_QX4_CID.qxd 12.3.24 20:28 ページ16 国土交通大臣認定 耐熱板ガラス入り鋼製防火戸 (防火設備EB-9131∼EB-9133) [ 主にビル用] 国土交通大臣認定 木質系開き戸 (防火設備EB-9141) [ 主にビル用] 詳しくは、 (社)カーテンウォール・防火開口部協会発行の資料をご参照ください。 詳しくは、 (社)カーテンウォール・防火開口部協会発行の資料をご参照ください。 適用範囲 建築基準法第2条第9号2のロ同法施行令第109条の2 (20分間の遮炎性能を有する防火設備)に規定する耐熱 板ガラス入り鋼製防火戸(防火設備EB-9131∼EB-9133) について適用します。 適用範囲 ■ 基本形式 ■は耐熱板ガラスを示します。 ■ 基本形式 認定番号・開閉形式 種類・図 建築基準法第2条第9号2のロおよび同法施行令第109条の2 (20分間の遮炎性能を有する防火設備)に規定する木質系開き戸 (防火設備EB-9141) について適用します。 ■は耐熱板ガラス/網入板ガラスを示します。 認定番号・開閉形式 はめ殺し窓 種類・図 片開き EB-9131 はめ殺し窓 片開き EB-9141 開き戸 親子開き 親子開き EB-9132 開き戸 両開き ●親子開きに設ける採光窓は、親扉のみ、子扉のみ、または親扉子扉双方に設けることがあります。 ■ 基本形式の最大寸法(内のり寸法) 片引き 認定番号 開閉形式 片開き EB-9133 引き自動ドア 一辺の最大長さ (mm) 幅W 高さH 900 2400 制約条件 ・採光窓の大きさは、戸1枚の 面積の35%以下とします。 ・採光窓の形状には、短形窓の他に 丸窓などの異形窓もあります。 EB-9141 引分け 親子開き 1400 2400 ・親扉側の最大幅は、片開きの 有効幅900mmを超えないこと。 (親子開きの場合) ■ 開閉形式の最大寸法(内のり寸法) 認定番号 EB-9131 開閉形式 はめ殺し窓 最大面積 一辺の最大長さ(m) A(G) 4.8 幅W 2.4 高さH 2.4 制約条件 ・平面Rとする場合は、曲率半径 0.35m以上 (枠内側) とし、 幅は、 円弧で2.4m以下、 高さは2.0m 以下とします。 ・マイボーカ/ピランは 曲げ加工ができません。 開き窓 4.8 2.4 2.4 ・戸1枚の幅は1.2m以下、 面積は2.4G以下とします。 EB-9133 引き自動ドア 9.6 4.8 2.4 ・戸1枚の幅は1.2m以下、 面積は2.4G以下とします。 ●上下左右の寸法が異なるときや円形、楕円形、隅R付などの変形窓(ドア)の場合も、各開閉形式の最大 寸法以内とします。 FIRE RESISTANT GLASS EB-9132 13 203-0730_QX4_CID.qxd 12.3.24 20:28 ページ17 特定 防火 設備 防火設備 P28∼P29の「防火・耐火ガラスを正しくお使いいただくために」を必ずお読みください。 低膨張防火ガラス 横浜国際総合競技場 設計: (株)松田平田設計 施工: (株)竹中工務店JV 〈ピラン〉は、フロート法で製造したホウ珪酸ガラスを熱処理して耐熱性を高めた、 網がなく透明性の高い低膨張防火ガラスです。 ドイツの特殊ガラスメーカーショット社(SCHOTT GLAS) との共同開発から生まれました。 特に特定防火設備用ガラスとして十分な耐熱性を備え、 強度は一般フロート板ガラスの約2倍(倍強度ガラスと同等以上) ときわめて高性能。 しかも一般フロ一卜板ガラスをしのぐ透明度を実現しています。 従来、網入ガラスや鉄製のドア・シャッターしか使用できなかった場所、 さらにアトリウム壁面のような広い開口部や高所まで、多彩な建築二一ズにお応えし、 特定防火設備用 安全で快適な建築空間づくりをお手伝いします。 〈ピラン〉 (透明タイプ) 防火設備用 クリア 〈ピラン〉サンカットΣ 〈ピラン〉サンルックス (透明タイプ) (熱線反射タイプ) (高遮蔽性能熱線反射タイプ) クリア FIRE RESISTANT GLASS 14 シルバー系(SS8) 〈ピラン〉 ※PYRAN®ピラン®はSchott Nippon K.K.の登録商標です。 シルバー系(SS8、SS20) ブルー系(TS30) シルバーグレー系(SGY32) シルバーライトブルー系(TSL30) ライトブルー系(TBL35) 203-0730_QX4_CID.qxd 12.3.24 20:28 ページ18 科学技術振興センター (岐阜県) 設計: (株) リチャードロジャース パートナーシップジャパン 施工:大日本土木(株)JV フロートガラスを越えた、強度と透明感。 〈ピラン®〉は、ハイクオリティな防火ガラスです。 V 高知工科大学 設計: (株)日建設計 施工:鹿島建設(株)JV ■特長 ●群を抜いた耐熱性 特定防火設備向けとして、60分間以上耐える防火・耐火性能を持っています。 ●透明度が高い 一般のフロート板ガラスよりも透明性が高く、耐火性も同時に求められる ショーウインドウや、地下街のショップなどに適しています。 ●特定防火設備ではトップクラスの最大寸法 2000×3000mmの大型開口部が可能。他にも各種バリエーションも豊富 に用意しています。 ●破片が細かくならない 耐熱強化ガラスと違い、破片が細かくならないので、アトリウムに使用する 特定防火設備などには最適です。また、強化ガラスに可能性のある “不意の破損”の恐れもありません。 品川インターシティ 設計: (株)日本設計 施工: (株)大林組JV ■分光透過率曲線の比較 100 ピラン(6.5ミリ) 90 80 透 過 率 ︵ % ︶ 70 フロート板ガラス 60 (6ミリ) 50 40 30 ■ご注意 20 ●〈ピラン〉はその組成と製法上の特性から、微細な泡が混入している場合が ありますが、耐熱防火性能上の影響はありません。 ●〈ピラン〉は熱処理しているため、一般のフロート板ガラスと比べると反射 映像のゆがみや透視ひずみが大きくなります。 10 0 300 400 500 600 700 1000 2000 3000 波長 (nm) ■特性比較 可視光線 項目 (単位) 線膨張率 ヤング率 (10-6/℃) (104MPa) 3.3 一般フロート 板ガラス (6ミリ) 9. 0 6. 28 7. 16 日 射 透過率 反射率 透過率 反射率 吸収率 (%) (%) (%) (%) (%) 2. 2 92. 1 7. 2 2. 5 89. 4 7. 9 90. 5 7. 0 2. 5 81. 5 7. 2 11. 3 耐風圧強度 ポアソン比 モース硬度 熱貫流率 日射熱取得率 許容荷重(N) (1 5段階評価)(W/m2・K) 10237 4500 0. 18 0. 23 6.5 6.5 5. 8 5. 9 0. 91 0. 85 ※ガラス製品では、素地組成や製品厚さなどで、 ある程度のバラツキが 避けられないため、製品の熱光学特性にも若千のバラツキが生じます。 本表に掲載されているデータはサンプル実測値に補正を加えること によって、 できるだけ当該製品の性能を代表するものとなるよう努めて おりますが、必ずしも製品の性能を保証するものではありませんので、 あらかじめご了承ください。 FIRE RESISTANT GLASS 〈ピラン〉 (6.5ミリ) 比重 15 203-0730_QX4_CID.qxd 12.3.24 20:28 ページ19 特定防火設備 品川インターシティ 設計: (株)日本設計 施工: (株)大林組JV 特 定 防 火 設 備 は 、仕 様 ごとに 認 定 を 取 得 す る 必 要 が あります。 すでにサッシメーカー等では、 〈ピラン〉 とスチール・ステンレスなどのサッシで構成した防火戸で、 多くの認定を取得しています。現在、 〈 ピラン〉を用いた特定防火設備として、 大寸法の連段連窓サッシ、欄間袖窓付きドアなど多くのバリエーションを展開しています。 ■エッジ加工 ■マークの仕様 〈ピラン〉は、外観上普通の板ガラスと 区別しにくいため、コーナー1ヶ所に マークが表示されています。 〈ピラン〉 (透明タイプ) 〈ピラン〉のエッジには、特殊な面取りが施されています。 また、キズ防止用のエッジ保護テープが巻いてありますので、 はがさずに施工してください。 ■仕様 品種 FIRE RESISTANT GLASS 16 〈ピラン〉 (透明タイプ) 呼び厚さ(ミリ) 6. 5 最大寸法(内のり寸法)(mm) 2000×3000 最小寸法(製造可能寸法)(mm) 200×350 203-0730_QX4_CID.qxd 12.3.24 20:28 ページ20 ■特定防火設備についてのお問合せは以下の各社まで ・株式会社 エヌエスディ 045-650-3380 ・三和タジマ株式会社 03-5954-5380 ・文化シヤッター株式会社 03-3237-1524 ・株式会社くろがね工作所 06-6538-1012 ・寺岡オートドア株式会社 03-3758-3531 ■特定防火設備[認定例] ファイヤーカール ●スチール (株)エヌ エス ディ] 認定番号 EA-9050 h1 タイプ 両開き戸 H ■最大寸法 W 3790 w1 1850 w2 900 h2 H 3000 h1 800 h2 2400 欄間、そで無しもあります。 w2 w1 W w2 ファイヤーカール h1 ●スチール [ (株)エヌ エス ディ] 認定番号 EA-9068 タイプ 親子開き戸 ■最大寸法 3740 w1 1750 h2 H W w2 1200 H 3000 h1 800 h2 2400 欄間、そで無しもあります。 w2 w1 W w2 ファイヤーカール ●スチール [ (株)エヌ エス ディ] h1 認定番号 EA-9058 タイプ FIX ■最大寸法 3740 w1 1200 H 3200 h1 1200 h2 2500 h2 H W V w1 w1 W w1 ファイヤーカール ●スチール [ (株)エヌ エス ディ] h1 認定番号 EA-9059 タイプ FIX W 3740 w1 1200 w2 2400 H 3200 h1 1200 h1 h1 H ■最大寸法 w1 w2 W w1 ファイヤーカール h1 ●ステンレス 認定番号 タイプ [ (株)エヌ エス ディ] EA-9074 FIX ■最大寸法 大手町ファーストスクエア 設計:NTT都市開発(株) 施工: (株)竹中工務店JV h2 H W w1 w1 W 3740 w1 1200 H 3000 h1 1200 h2 2400 w1 FIRE RESISTANT GLASS 17 203-0730_QX4_CID.qxd 12.3.24 20:28 ページ21 ■特定防火設備[認定例] ファイヤーカール ●ステンレス [ (株)エヌ エス ディ] ●ステンレス [ (株)エヌ エス ディ] 認定番号 認定番号 EA-9087 タイプ 親子開き戸 EA-9054 タイプ 片開き戸 h1 h1 ファイヤーカール ■最大寸法 ■最大寸法 3060 940 w2 990 H W 3800 w1 1740 H h2 w1 3000 h2 H W w2 1200 H 3000 h1 520 h1 800 h2 2400 h2 2400 欄間、そで無しもあります。 w1 W w2 w2 w2 w1 W w2 ファイヤーカール ファイヤーカール ●ステンレス 認定番号 h1 ●スチール [ (株)エヌ エス ディ] [ (株)エヌ エス ディ] 認定番号 EA-9063 タイプ W 3840 W 4070 w1 1840 w1 2000 w2 930 H 3000 H H H FIX ■最大寸法 ■最大寸法 h2 EA-9106 タイプ 両開き戸 3000 h1 500 h2 2400 欄間、そで無しもあります。 w2 w1 W w2 w1 w1 w1 W ファイヤーカール ファイヤーカール ●スチール ●ステンレス [ (株)エヌ エス ディ] [ (株)エヌ エス ディ] 認定番号 タイプ EA-0001 認定番号 EA-9048 タイプ 片開き戸 FIX ■最大寸法 ■最大寸法 2400 W H 900 H H W 欄間つきもあります。 4070 w1 2000 H 3000 W w1 w1 w1 W [ (株)エヌ エス ディ] ファイヤーカール スチール 片開き戸 EA-9048 横断面図 25 25 3 25 縦断面図 25 3 40 104 17 15 15 3 3 135 40 50 39 H 3 3 25 104 39 56 105 135 56 FIRE RESISTANT GLASS 18 FL 15 36 116 25 25 W 25 25 203-0730_QX4_CID.qxd 12.3.24 20:28 ページ22 ファイヤーカール ファイヤーカール ●ステンレス ●スチール・ステンレス[ (株)エヌ エス ディ] [ (株)エヌ エス ディ] EA-0042 認定番号 EA-0001 認定番号 タイプ タイプ FIX 片引き自動ドア ■最大寸法 ■最大寸法 3010 W 1200 H 2005 H 2500 H H W W W ファイヤーカール 特定防火設備ドア ●スチール・ステンレス[ (株)エヌ エス ディ] ●ステンレス EA-0042 認定番号 タイプ 認定番号 引き分け自動ドア タイプ タジマタイプ [三和タジマ(株) ] EA-9458 引き分け自動ドア ■最大寸法 ■最大寸法 2000 W 4373 H 2500 H 3228 H H W 欄間無し、片引きもあります。 W W ファイヤーカール ●スチール 特定防火設備ドア [ (株)エヌ エス ディ] ●ステンレス EA-9106 認定番号 タイプ 認定番号 FIX タイプ タジマタイプ [三和タジマ(株) ] EA-9452 両開き戸 W 3010 H 2005 ■最大寸法 H H ■最大寸法 W 4636 H 3213 欄間、そで無しもあります。 W W [ (株)エヌ エス ディ] ファイヤーカール スチール FIX EA-9106 特定防火設備ドア 25 ●ステンレス 認定番号 EA-9450 タイプ 25 縦断面図 タジマタイプ [三和タジマ(株) ] FIX ■最大寸法 3630 H 3122 H W H 欄間、そで無しもあります。 135 30 15 30 30 25 30 25 W 横断面図 エリファイト ステンレスタイプ 認定番号 30 タイプ [文化シヤッター(株) ] EA-9317 FIX ■最大寸法 W 3690 H 3193 30 H 30 15 135 30 ●ステンレス 20 20 W 25 W 25 FIRE RESISTANT GLASS 19 203-0730_QX4_CID.qxd 12.3.24 20:28 ページ23 ■特定防火設備[認定例] エリファイト ステンレスタイプ ●ステンレス [文化シヤッター(株)] EA-9318 認定番号 タイプ 片開き戸 H ■最大寸法 W 3432 H 3193 欄間、そで無しもあります。 W エリファイト ステンレスタイプ ●ステンレス [文化シヤッター(株) ] EA-9323 認定番号 タイプ 両開き戸 H ■最大寸法 W 4530 H 3193 欄間、そで無しもあります。 W アキュドアユニット ●スチール [ (株) くろがね工作所] 認定番号 EA-0031 タイプ BKタイプ 片引き H h1 ■最大寸法 W 2894 w1 1514 H 2432 h1 2192 w1 W テラオカ両引き自動防火戸(SUS2) ●ステンレス [寺岡オートドア(株) ] 認定番号 タイプ 認定申請中 開き機構付き両引き自動ドア H ■最大寸法 W 5560 H 2600 片引きもあります。 W テラオカファイヤーF(ST) ●スチール 認定番号 タイプ [寺岡オートドア(株) ] 認定申請中 FIX H ■最大寸法 W FIRE RESISTANT GLASS 20 W 4048 H 2600 203-0730_QX4_CID.qxd 12.3.24 20:28 ページ24 防火設備 KKRはこだて 設計:小南建築設計事務所 施工: (株)地崎工業 クリア シルバー系(SS8) 〈ピラン〉 〈ピラン〉サンカットΣ 〈ピラン〉サンルックス (透明タイプ) (熱線反射タイプ) (高遮蔽性能熱線反射タイプ) クリア シルバー系(SS8、SS20) ブルー系(TS30) シルバーグレー系(SGY32) シルバーライトブルー系(TSL30) ライトブルー系(TBL35) 東京都 K邸 ■マークの仕様 ■エッジ加工 〈ピラン〉のエッジには、特殊な面取りが施されています。 また、キズ防止用のエッジ保護テープが巻いてありますので、 はがさずに施工してください。 〈ピラン〉は、外観上普通の板ガラスと区別しにくいため、 コーナー1ヶ所にマークが表示されています。防火設備 に使用する場合には、主構成材料としての耐熱板ガラス 品質規格に適合することを示す「f G 」マークを表示します。 ■仕様 品 種 呼び厚さ(ミリ) 〈ピラン〉 (透明タイプ) 〈ピラン〉サンルックス(高遮蔽性能熱線反射タイプ) 6. 5 最小寸法(製造可能寸法) (mm) 2000×3000 200×350 1200×2400 600×900 1200×2400 600×900 ■防火設備認定について (社)カーテンウォール・防火開口部協会が認定取得している、国土交通大臣認定の防火設備については、P10∼13をご参照ください。 FIRE RESISTANT GLASS 〈ピラン〉サンカットΣ(熱線反射タイプ) 最大寸法(内のり寸法) (mm) 21 203-0730_QX4_CID.qxd 12.3.24 20:28 ページ25 耐火 構造 P28∼P29の「防火・耐火ガラスを正しくお使いいただくために」を必ずお読みください。 耐火・遮熱積層ガラス この施工例はヨーロッパにおけるものです。 ハイクオリティな透明材料が、都市建築のデザインから、またひとつ壁を取り除きました。 〈ピロベル〉は、板ガラスとケイ酸ソーダ系樹脂を交互に積層した、耐火・遮熱積層ガラス。 耐火・遮熱性能はもちろん、飛散・貫通防止性能にもすぐれ、 耐火間仕切壁として幅広く利用することが可能です。 防火区画から閉鎖的なイメージを払拭。いままでにない自由な設計、開放的な空間を実現します。 安全を大前提としながら、より創造的なデザインをめざすこれからの都市建築に、 ガラスの耐火間仕切壁、ピロベルの時代です。 ※PYROBEL®はAGC Glass Europeの登録商標です。 ■耐火・遮熱のしくみ (イメージ図)火災時にガラス間のケイ酸ソーダ系樹脂が発泡して遮熱層を形成します。加熱側から順次に発泡することにより、1時間の耐火・遮熱性能を保ちます。 加熱開始∼ FIRE RESISTANT GLASS 22 加熱開始10分∼ 加熱開始20分∼ 加熱開始30分∼ 加熱開始40分∼ 203-0730_QX4_CID.qxd 12.3.24 20:28 ページ26 都市建築の新しいパースペクティブ。 ガラスの耐火間仕切壁が、 空間デザインの視界を拡げます。 新葛飾ロイヤルクリニック 設計: (株) マトリックス 施工:丸磯建設(株) ■特長 ●透明で開放感あふれる1時間耐火間仕切壁。 ALCなどが一般的に使用されている耐火間仕切りを開放感のある透明スクリーンにできます。 ●火災時の熱遮断 火災時の熱放射を遮断、避難経路・時間を確保します。また、発泡・白濁して不透視になるため、 高温になっている場所を知ることができます。 ●飛散・貫通しにくい ケイ酸ソーダ系樹脂による積層構造なので、万一破損しても破片が飛散しにくく、衝撃物が貫通 しにくくなります。 ●遮音性能 1/3オクターブバンドで35dBの透過損失性能。可燃物が比較的多い場所で、静粛性が 求められる図書館や病院、学校などに効果的です。 ■構造図 3 3 8 3 3 フロート板ガラス ケイ酸ソーダ系樹脂 エッジ保護テープ ■用途 ●異種用途間・規定面積毎の防火区画 ●避難階段・エスカレーター・エレベーターホールの防火区画 ●避難通路との間仕切 ●アトリウムのスクリーン ●老人福祉施設や病院などの医療施設 25ミリ ●美術館・博物館・ホールなどの文化施設 ●工場・倉庫における事務室や見学通路の区画壁 ※日射の当たる部位については、基本的にご使用できません。 ■光学性能 可視光(%) 呼び厚さ ガラス構成 (ミリ) (ミリ) 最大寸法(mm) (内のり寸法) 最小寸法(mm) (製造可能寸法) 反射率 透過率 紫外線透過率 (%) 25 3+樹脂+3+樹脂+8+樹脂+3+樹脂+3 1370×2570 200×300 7.5 81.6 31.7 FIRE RESISTANT GLASS ■仕様 ※樹脂:ケイ酸ソーダ系樹脂 23 203-0730_QX4_CID.qxd 12.3.24 20:28 ページ27 麹町学園女子中学校・高等学校 設計・施工:清水建設(株) ■標準仕様図(単位:mm) ピロベルウォール 1時間耐火間仕切壁 国土交通大臣認定FP060NP-9010 ピロベルウォールのお問合せは、 (株)エヌエスディ (電話045-650-3380) まで 50 40 ●横断面図 70 20 70 (35∼140) 10 ●縦断面図 20 53.5 53.5 せっこうボード (厚さ15) 51.5 37 47 56.5 51.5 繊維混入 けい酸カルシウム板(厚さ15) 20 20 10 シール材 10 40 せっこうボード (厚さ15) 50 50 40 56.5 FIRE RESISTANT GLASS 70 (35∼140) 20 56.5 48.5 バックアップ材 24 20 150 37 47 20 30 40 (35∼140) 繊維混入けい酸カルシウム板(厚さ18) 3 144 48.5 10 70 170∼1370 3 144 3 ピロベル 70 (70∼140) 56.5 270∼2570 3 37 170∼1370 (35∼140) 20 50 バックアップ材 シール材 ピロベル せっこうボード (厚さ15) 繊維混入けい酸カルシウム板(厚さ18) 203-0730_QX4_CID.qxd 12.3.24 20:28 ページ28 SHIMA GINZA 設計:The Archetype FIRE RESISTANT GLASS この施工例はヨーロッパにおけるものです。 写真:内田将二 25 203-0730_QX4_CID.qxd 12.3.24 20:28 ページ29 防火 設備 30分 耐火屋根 P28∼P29の「防火・耐火ガラスを正しくお使いいただくために」を必ずお読みください。 網入板ガラス 東京ドーム 設計: (株)日建設計、 (株)竹中工務店共同設計 施工: (株)竹中工務店 〈ヒシワイヤ、クロスワイヤ〉は、製造時に金網を封入したガラスです。 ワイヤレス防火ガラスでは使用できない建築基準法の構造規定による 防火設備や30分耐火屋根にも使用できる、もっともポピュラーな防火ガラスです。 ■特長 ●封入されている金網によって破片が脱落しにくく、火炎や火の粉の侵入を防ぐ効果が あります。 ■用途 ●構造規定による鉄製防火設備 ●国土交通大臣認定による防火設備 ●30分耐火屋根に使用するガラス ●防煙壁に使用するガラス ●エレベーターのかごに使用するガラス 〈ヒシワイヤ〉 ■仕様 品 種 磨クロスワイヤ 網入磨き板ガラス 網入型板ガラス 磨ヒシワイヤ 霞クロスワイヤ 霞ヒシワイヤ ラフライトヒシワイヤ 呼び厚さ (ミリ) 最大寸法(mm) 6.8 6.8 10 3657×2438 3657×2438 4572×2438 6.8 2438×1829 ■防火設備認定について (社)カーテンウォール・防火開口部協会が認定取得している、 国土交通大臣認定の防火設備については、P10∼13をご参照ください。 FIRE RESISTANT GLASS 26 〈クロスワイヤ〉 203-0730_QX4_CID.qxd 12.3.24 20:28 ページ30 ■納まり図 網入板ガラス サッシ セッティングブロック R/4 R/2 R R/4 水抜き孔 ●シーリング材による施工 網入板ガラス シーリング材 バックアップ材 セッティングブロック 水抜き孔 ●グレイジングガスケットによる施工 網入板ガラス グレイジングガスケット 防錆塗料または ブチルテープ 水抜き孔 FIRE RESISTANT GLASS 27 大手町ファーストスクエア 設計:NTT都市開発(株) 施工: (株)竹中工務店JV 203-0730_QX4_CID.qxd 12.3.24 20:28 ページ31 防火・耐火ガラスを正しくお使いいただくために。 ●防火・耐火ガラスのご採用にあたって 〈マイボーカ〉についてのご注意 防火設備について ■使用上のご注意 「(社)カーテンウ ①〈マイボーカ〉 〈ピラン〉 〈ヒシワイヤ、クロスワイヤ〉は、 ォール・防火開口部協会が認定取得している防火戸の主構成材料として、 認定サッシおよび副構成材料(指定ガスケット、指定シーラント等)との組み 合わせでご使用になれます。それ以外の組み合わせでは、防火設備として使用 できません。ご使用の際には、 「 (社) カーテンウォール・防火開口部協会」が定 めた標準仕様書を確認したうえで、指定する施工方法、副構成材料(指定 シ ー ラント、指 定 ガスケット等)を遵守してください。 ②建 築 基 準 法 に お ける構 造 規 定 に よ る 防 火 設 備 に は 、網 入 板 ガ ラス ( 〈ヒシワイヤ、クロスワイヤ〉)が使用できます。個別認定を取得した場合 を除いて、網入板ガラス以外のガラスは使用できませんのでご注意ください。 特定防火設備について ①〈マイボーカ〉は強化ガラスと同じ特性を持っているため、外力がかかっていな い状態で不意に破損する場合があります。P9の「マイボーカを正しくお使いいた だくために」を必ずお読みください。 ②〈マイボーカ〉は熱処理の影響により、一般のフロート板ガラスと比較して、反射 映像のゆがみや透視ひずみが大きくなります。 ③〈マイボーカ〉を常時高温になる場所に使用する場合は、200℃を上限として ください。また、高温に繰り返しさらされる暖房器具などへは使用しないでくださ い。 ④〈マイボーカ〉を清掃する際には、金属製のカッターやスクレイパーは使用し ないでください。また、スクイージー(ガラス清掃用水切り器具)を使用する場合に は、金属部分がガラスに触れないように注意してください。 ■設計・施工上のご注意 ①特定防火設備は、サッシ枠やガラス等の構成材料を一体として個別に認定 ①〈マイボーカ〉は、耐熱防火性能を高めるために、エッジに特殊面取りを施して されています。認定を取得したメーカー以外の製品では、特定防火設備と います。また、キズ防止用のエッジ保護テープが巻いてありますので、はがさずに施工 してご使用いただけませんのでご注意ください。なお、 〈 ピラン〉を使用した してください。 特定防火設備については、P17∼20をご参照ください。 ②〈マイボーカ〉は、外観上普通の板ガラスと区別しにくいため、コーナー1ヶ所 ②万一ガラスが破損した場合には、ガラス入り防火戸に貼り付けられている にマークが表示されています。防火設備に使用する場合は、主構成材料としての 耐熱板ガラス品質規格に適合することを示す「fG 」マークを表示します。 認定シールに記載されているメーカーまでご連絡ください。 ※透明タイプ6.5ミリには、JISマークは表示されません。 ③ 耐風圧強度許容荷重は同厚さの強化ガラスと同等です。 30分耐火構造の屋根について 建築基準法における30分耐火構造の屋根には、網入板ガラス ( 〈ヒシワイヤ、 クロスワイヤ〉)が使用できます。個別認定を取得した場合を除いて、網入 板ガラス以外のガラスは使用できませんのでご注意ください。 ④〈マイボーカ〉にキズがつくと、所定の耐熱防火性能が保てないおそれがありま す。以下に示すような運搬時や施工時のキズには、十分注意してください。 ・運搬、ハンドリングの際のひきずりによるキズ。 ・バックアップ材挿入の際の、 ドライバーやヘラによるキズ。 ・シーリング仕上げの際の、ヘラによるキズ。 1時間耐火間仕切壁について ・クリーニングの際の、清掃器具によるキズ。 ①1時間耐火間仕切壁は、サッシ枠やガラス等の構成材料を一体として個別 施工や清掃などに用いる器具は、木製や樹脂製をおすすめします。 に認定されています。認定を取得したメーカー以外の製品では、1時間耐火 ⑤〈マイボーカ〉は平板のみで、曲げ加工はできません。また、切り欠きや孔あけ 間仕切壁としてご使用いただけませんのでご注意ください。なお、 〈ピロベル〉 はできません。加えて、熱処理しているため、製造後の切断や面取りはできません。 を使用した1時間耐火間仕切壁については、P24をご参照ください。 実際にご使用になる寸法や形状でご発注ください。 ②万一ガラスが破損した場合には、ガラス入り間仕切壁に貼られている認定 ⑥マイボーカの突き合わせ施工はできません。 シールに記載されているメーカーまでご連絡ください。 ■その他 〈マイボーカ〉を使用して防火戸の認定取得をご検討される場合には、必ず事前に 弊社までご連絡ください。 ※〈マイボーカ〉厚さ6.5ミリ以下の製品は、 〈ファイヤーテンパ〉とエッジの仕 様が異なります。 ■防火設備における納まり図 〈マイボーカ〉 又は 〈ピラン〉 ●シーリング施工 ●グレイジングガスケット施工 防火設備用指定 シーリング材 〈マイボーカ〉 又は 〈ピラン〉 防火設備用指定 ガスケット エッジ保護テープ エッジ保護テープ かかり代 ※ かかり代 ※ 不燃性バックアップ材 セッティングブロック (クロロプレンゴム) 防火設備用 認定サッシ FIRE RESISTANT GLASS 28 ※かかり代は以下の通り確保してください。 ・ 〈マイボーカ〉呼び厚さ8ミリ以上 ・ 〈マイボーカ〉呼び厚さ6.5ミリ以下 ・ 〈ピラン〉呼び厚さ6.5ミリ 8∼12mm 7∼10mm 7∼10mm ずり下がり防止ブロック 3 mm 以上 防火設備用 認定サッシ 203-0730_QX4_CID.qxd 12.3.24 20:28 ページ32 〈ピラン〉についてのご注意 ■設計・施工上のご注意 ①〈ピロベル〉のエッジには保護テープが巻いてありますので、はがさずに施工して ください。 ②〈ピロベル〉は、外観上普通の板ガラスと区別しにくいため、コーナー1ヶ所に ■使用上のご注意 マークが表示されています。 ①〈ピラン〉はその組成と製法上の理由から、微細な気泡が混入している場合が ③〈ピロベル〉は平板のみで、曲げ加工はできません。また、現場での切断や面取り ありますが、耐熱防火性能上の影響はありません。 はできませんので、実際にご使用になる寸法や形状でご発注ください。 ②〈ピラン〉は熱処理の影響により、一般のフロート板ガラスと比較して、反射映像 ④〈ピロベル〉はAGC Glass Europeで製造されたものを輸入しています。 のゆがみや透視ひずみが大きくなります。 納期はご発注から通常3ヶ月程度必要です。 ③〈ピラン〉を常時高温になる場所に使用する場合は、200℃を上限としてください。 また、高温に繰り返しさらされる暖房器具などへは使用しないでください。 ④〈ピラン〉を清掃する際には、金属製のカッターやスクレイパーは使用しないで ください。また、スクイージー(ガラス清掃用水切り器具)を使用する場合には、 ■その他 〈ピロベル〉を使用して耐火構造の認定取得をご検討される場合には、必ず事前に 弊社までご連絡ください。 金属部分がガラスに触れないように注意してください。 〈ヒシワイヤ、クロスワイヤ〉についてのご注意 ■設計・施工上のご注意 ①〈ピラン〉は、耐熱防火性能を高めるために、エッジに特殊面取りを施しています。 また、キズ防止用のエッジ保護テープが巻いてありますので、はがさずに施工 してください。 ■使用上のご注意 ②〈ピラン〉は、外観上普通の板ガラスと区別しにくいため、コーナー1ヶ所に ①〈ヒシワイヤ、クロスワイヤ〉は切断時にエッジにキズがつきやすく、このためエッジ マークが表示されています。防火設備に使用する場合は、主構成材料としての耐熱 部の強度は普通のフロート板ガラスの約半分となっていますので、フロート板ガラス 板ガラス品質規格に適合することを示す「fG 」マークを表示します。 より熱割れが生じやすくなっています。 ③〈ピラン〉にキズがつくと、所定の耐熱防火性能が保てないおそれがあります。 ②〈ヒシワイヤ、クロスワイヤ〉は切断部に網が露出するため、条件(水分の存在など) 以下に示すような運搬時や施工時のキズには、十分注意してください。 によっては、網にサビが発生します。錆がひどくなると、体積膨張によりクラックが ・運搬、ハンドリングの際のひきずりによるキズ。 生じてエッジ強度が低下し、熱割れの原因となります。 ・バックアップ材挿入の際の、 ドライバーやヘラによるキズ。 ③〈ヒシワイヤ、クロスワイヤ〉に、ストーブや湯沸し器、 コンロなどの放射熱(輻射熱) ・シーリング仕上げの際の、ヘラによるキズ。 があたると熱割れの原因となりますので、直接ガラス面にあたらないようにして ・クリーニングの際の、清掃器具によるキズ。 ください。 施工や清掃などに用いる器具は、木製や樹脂製をおすすめします。 ④厚手のカーテンや家具などを、 〈ヒシワイヤ、クロスワイヤ〉に近接して設置すると ④〈ピラン〉は平板のみで、曲げ加工はできません。また、切り欠きや孔あけは 熱がこもり、熱割れが起こりやすくなります。 できません。加えて、熱処理しているため、製造後の切断や面取りはできません。 実際にご使用になる寸法や形状でご発注ください。 ■設計・施工上のご注意 ①〈ヒシワイヤ、クロスワイヤ〉は、必ずJIS A 4706に規定される水抜き機構を 備えたサッシをご使用ください。 ■その他 〈ピラン〉を使用して防火戸の認定取得をご検討される場合には、必ず事前に弊社 までご連絡ください。 弊社は、網入・線入板ガラス製品エッジ部全周に防錆処理を施しています。 お客様が、これら製品を切断されてご使用になる場合、切断した全てのガラスエッ ジ部に防錆処理を必ず実施してください。 〈ピロベル〉についてのご注意 ②〈ヒシワイヤ、クロスワイヤ〉の施工にあたっては、所定の副資材をご使用ください。 ③グレイジングチャンネル、構造ガスケットによる施工は、排水性や水密性が 確保できませんので、 〈ヒシワイヤ、クロスワイヤ〉の施工方法として適していません。 やむを得ずこれらを使用して施工される場合には、エッジ部に必ず防錆処理を施し、 ■使用上のご注意 錆による破損をできるだけ防いでください。 ①〈ピロベル〉は特殊樹脂による積層構造と製法上の理由から、微細な気泡や異物 ④〈ヒシワイヤ、クロスワイヤ〉を、アトリウムの屋根など自然環境条件が厳しく、 が混入している場合がありますが、耐火遮熱性能には影響ありません。 メンテナンスがしにくい場所や、温泉・プールなど金属を著しく劣化させる要因 ②〈ピロベル〉は特殊樹脂による積層構造の影響により、透視ひずみが見られる場合 (雰囲気中の塩素など)が含まれている場所に使用される場合には、エッジ部に がありますが、耐火遮熱性能には影響ありません。 必ず防錆処理を施し、錆による破損をできるだけ防いでください。 ③〈ピロベル〉の特殊樹脂は、紫外線や水分の影響により、細かい気泡が発生する ⑤〈ヒシワイヤ、クロスワイヤ〉の防錆処理例は、以下の通りです。 場合がありますので、屋内のみでご使用ください。また、屋内でも〈ピロベル〉の ・防錆塗料を塗布する (例: 「ワイヤーガード」セイミケミカル製) 使用温度が40℃を超えないようにしてください。 ・防錆油を塗布する (例: 「サミックラストエースMG831」三和化成工業製) ・ブチルゴム系テープを貼り付ける ください。また、スクイージー(ガラス清掃用水切り器具)を使用する場合には、 ※④のような特に厳しい使用条件には、比較的防錆効果の高いブチルゴム系テープの 金属部分がガラスに触れないように注意してください。 貼り付けをおすすめします。 ⑤〈ピロベル〉は、通常時は透明ですが、火災時には特殊樹脂が発泡して白濁します。 ⑥〈ヒシワイヤ、クロスワイヤ〉を施工する際の各種クリアランスやかかり代は、 日本建築学会 建築工事標準仕様書 第17章 ガラス工事(JASS17)の 網入・線入板ガラスに準じてください。 FIRE RESISTANT GLASS ④〈ピロベル〉を清掃する際には、金属製のカッターやスクレイパーは使用しないで 29 203-0730_QX4_CID.qxd 12.3.24 20:28 ページ1 お問い合わせ先 〒 110-0015 東京都台東区東上野 4-24-11 NBF 上野ビル 0570-001-555(全国どこからでも市内通話料でご利用いただけます) ※お掛け間違いのないよう十分にお気を付けください。 2012.03SZ Tel 050-3377-5419 [受付時間] 9時∼12時・13時∼17時 (土・日・祝日はお休み) AGCの網なし耐熱強化ガラスについて知りたい方は マイボーカ URL http://www.asahiglassplaza.net/ 検 索
© Copyright 2024 Paperzz