平成21年4月~平成23年3月

地域密着型金融推進計画の進捗状況
(平成21年4月~平成23年3月)
平成23年7月
鹿児島相互信用金庫
地域密着型金融推進計画の進捗状況(平成21年4月~平成23年3月)
当金庫における地域密着型金融の推進については、「地域密着型金融の機能強化の推進に関するAP」(平成17年度~平成18年度)、「そうしん地域密着型金融
推進計画」(平成19年度~平成20年度)等において積極的に取組んでまいりました。これまでの取組みを踏まえ、①ライフサイクルに応じた取引先企業の支援の一
層の強化②事業価値を見極める融資をはじめ中小企業に適した資金供給手法の徹底③地域の情報集積を活用した持続可能な地域経済への貢献④協同組織金融
機関としての取組み等に向けた「地域密着型金融推進計画」(平成21年度~平成22年度)を策定し、地域経済の活性化や中小企業金融の円滑化のために、実施ス
ケジュールに従い、具体的施策に取組んでまいりました。ここに平成21年4月~平成23年3月までの推進計画の進捗状況を公表いたします。
◎大項目毎の進捗状況、進捗状況に対する分析・評価及び今後の課題
大項目
21年4月~23年3月の進捗状況
23年3月までの進捗状況に対する分析・評価及び今後の課題
・日本政策投資銀行、日本政策金融公庫(中小企業事業・農林水産事業・国民
生活事業)、信金中央金庫等との連携強化・積極的活用を行いました。特に日
本政策金融公庫農林水産事業と協調融資制度(商品名:スーパーあぐりロー
ン)を平成21年3月に締結し、農業分野への融資推進を図りました。
・「TOBO会」貿易ミッションを15回(TOBO会3回、ミニTOBO会12回)開催しま
した。
・平成21年7月に「第2回そうしん食&アグリ特別商談会」を開催、平成22年3月
に鹿屋市・鹿屋商工会議所と連携して「おおすみ食&アグリマッチングフェア」
を開催しました。また、平成22年9月に「第4回そうしん食&アグリ特別商談会」
を薩摩川内市で開催し、さらに平成23年1月には鹿児島県食料産業クラスター
協議会と連携し「かごしま食&アグリマッチングフェア」を開催しました。
・ビジネスレポート(四半期1回)の発行を四半期ごとに発行しました。直近では
平成23年1月に第15号を発行しました。
・鹿児島県の基幹産業である農業分野への積極的な取り組みの一貫として、
全国肉牛事業協同組合(JCIC)と業務委託契約を平成22年3月に締結、肉用
牛肥育事業者を対象とした「譲渡担保契約」を締結し、不動産担保・保証に依
存しない融資商品を開発しました。
・平成21年度・平成22年度は、医療分野の実務研修として外部講師を招聘し、
研修会を開催しました。
・営業開発部法人営業課で創業・新事業支援に制度資金等を活用し、積極的
な推進活動の展開を図っていきます。
・「TOBO会」貿易ミッションを開催し、輸入ばかりではなく農水産品畜産品の
海外輸出促進(台湾・韓国等向け)などの支援を行いました。今後も同様の活
動を継続推進していきます。
・ビジネスマッチング「食&アグリマッチングフェア」の開催は、県内企業の販路
拡大支援として大きく寄与するものでした。今後も大小様々な形での商談会開
催を検討・協議していきます。
・ビジネスレポートについては、今後も四半期ごとに継続して発行していきま
す。
・平成22年11月には、大連市と経済協力協定を締結し、鹿児島・大連双方の企
業に対し、提携や新技術・新製品を紹介する機会を設けることなどが盛り込ま
③地域の情報集積を れました。これにより、さらに関係を強化し貿易事業の推進を図っていくことが
活用した持続可能な できました。
地域経済への貢献 ・若手経営者を中心に有用な経営情報提供できる経営セミナー「そうしん経営
者アカデミー」を開催しました。
・食&アグリビジネス交流会やビジネスマッチングフェア、TOBO会貿易ミッ
ションは、一定の評価を得られ、地域経済活性化に大きく貢献できました。ま
た、公的機関・関係機関との連携・強力を図ることで、地域貢献・還元等の取り
組みを行う基盤づくりにも繋げられました。今後も継続して行い、より一層の地
域企業への情報発信や支援につなげていきます。
・公益信託「そうしんまちづくり振興基金」事業による「まち興し・むら興し」のた
めに、21年4月~23年3月までに26件7,555千円の基金助成を行いました。
・金庫の現況や総代会等の情報開示を目的とし、会員向けに「ミニ・ディスク
④協同組織金融機関 ロージャー誌」を作成しました。
としての取組み
・会員加入時にリスク確認書による「預金との誤認防止」を徹底しました。
・総代からの意見・要望を集約し、総代会において回答しました。
・公益信託「そうしんまちづくり振興基金」事業は、今後も継続し積極的な推進
を図っていきます。
・配当金支払通知書に「ミニディスクロージャー誌」を同封し、会員へタイムリー
な情報開示ができました。
・総代の定年制を導入し、総代の年齢構成のバランスを保てる体制になりまし
たが、機能向上に向けた検討を今後も重ねていきます。
①ライフサイクルに応
じた取引先企業の支
援の一層の強化
②事業価値を見極め
る融資をはじめ中小企
業に適した資金供給
手法の徹底
・不動産担保・保証に過度に依存しない新融資商品の開発を行い推進を図る
ことができました。今後も中小零細企業の資金調達手法多様化に向けた取り
組みを行います。
・営業担当者・融資担当者を支店単位・ブロック単位で集め、本部職員が出向
いて研修を行うスタイルで、住宅ローンや消費者ローンの出前講座を開催し、
融資実務のスキルアップが図られました。今後も継続しつつ、さらに農業・医療
分野の研修を取り入れ、かつ、対象者をテラー担当にも広げ、融資実務のさら
なるスキルアップを図っていきます。
地域密着型金融推進計画(平成21年度~平成22年度)
項 目
具体的取組策
実施スケジュール
21年度
22年度
進捗状況
21年4月~23年3月
23年3月までの進捗状況に対する分析・評価及び課題
Ⅰ.ライフサイクルに応じた取引先企業の支援の一層の強化
1.創業・新事業支援機能等の強化
・新連携・産学官との連携 ・「目利き力」を備えた職員の育 ・「目利き機能」向上を図るため ・「目利き機能」向上を図るため
創業者への積極的な資金 成
の外部主催の研修参加や金庫独自 の外部主催の研修参加や金庫独自
・(社)中小企業基盤整備機構の の研修会開催
の研修会開催
提供体制の継続
指導を受け、新連携支援九州戦略 ・当県固有の産業育成に資するた ・産業クラスターサポート金融会
会議への参加、相談者から紹介が めの体制整備にかかる検討・関係 議等への参加
あれば資金面での支援検討
・(財)かごしま産業支援セン
機関との協議
・当県固有の産業育成に資するた ・(財)かごしま産業支援セン
ターとの連携・積極的活用
めの体制整備
ターとの連携強化・積極活用にか ・日本政策投資銀行、日本政策金
・地域力連携拠点事業(中小企業 かる検討・協議
融公庫(国民生活事業、中小企業
庁)公募への積極的アプローチ
・日本政策投資銀行、日本政策金 事業、農林水産事業)、信金中央
・(財)かごしま産業支援セン
融公庫(国民生活事業、中小企業 金庫等との連携強化・積極活用
ターとの連携強化・積極活用
事業、農林水産事業)、信金中央 ・制度資金創業関連融資の活用
・日本政策投資銀行、日本政策金 金庫等との連携強化・積極的活用 ・新連携支援九州戦略会議への参
融公庫(国民生活事業、中小企業 ・制度資金創業関連融資の活用
加
事業、農林水産事業)、信金中央 ・新連携支援九州戦略会議への参
金庫等との連携強化・積極活用
加
・制度資金創業関連融資の活用
1
・「目利き機能」の向上を図るため、金庫独
自の研修会の開催や外部主催の研修に参加し
た。また、財務分析方法について個別指導に
努めた。
・「食&アグリビジネス交流会」を21年7月
に発足させ、当県の基幹産業である農水産
業・畜産業およびこれらの加工業者の販売促
進支援を行った。また、セミナー等も開催
し、参加者への研修として役立てた。
・財)かごしま産業支援センターとの連携強
化・積極活用にかかる検討・協議を図るため
に、同センター主催の会合(二水会)に参加
し情報収集を行った。さらに、鹿児島県工業
倶楽部や鹿児島県農産物加工推進懇話会・鹿
児島県食料産業クラスター協議会の会合等に
も積極参加し、連携強化と情報収集に努め
た。特に、鹿児島県食料産業クラスター協議
会と共同で、「かごしま食&アグリマッチン
グフェア2011」を開催し、農水産物・畜産物
およびこれらの食品加工物の販路拡大に寄与
させた。
・日本政策投資銀行、日本政策金融公庫(中
小企業事業・農林水産事業・国民生活事
業)、信金中央金庫等との連携強化・積極的
活用を行った。特に日本政策金融公庫農林水
産事業と協調融資制度(商品名:スーパーあ
ぐりローン)を平成21年3月に締結し、農業
分野への融資推進を図った。
・「目利き機能」向上を図るため、若手融資
担当者の指導を行った。今後も外部研修への
参加、金庫独自の研修を繰り返し行い、更な
る向上を目指していく。
・財)かごしま産業支援センターおよび独立
行政法人中小企業基盤整備機構九州支部との
連携強化を図った。今後も業務連携を通し
て、センターおよび機構が持つノウハウを吸
収して県産業の発展に寄与させる。
・営業開発部法人営業課で創業・新事業支援
に制度資金等を活用し、積極的な推進活動の
展開を図っていく。
(鹿児島相互信用金庫)
項 目
具体的取組策
2.取引先企業に対する経営相談・支援機能の強化
・ コンサルタント能力・態 ・中小企業診断士有資格者による
勢の強化やビジネスマッ 営業・融資担当者研修会の開催
チング等を活用した支援 ・中小企業基盤整備機構から専門
講師の派遣を受け取引先企業との
強化を図る。
相談会開催
・外郭団体活動の中で有用な経営
情報提供できる経営セミナー開催
やビジネスマッチングの開催
・「TOBO会」貿易ミッション
開催
・TKC九州鹿児島支部等との連
携による経営革新セミナー、個別
経営相談会の開催
・個々の商機につながるビジネス
マッチングサービスの開催
・商工会との連携強化によるセミ
ナー開催
・ビジネスレポート(四半期1
回)の発行
実施スケジュール
21年度
22年度
・中小企業診断士有資格者による
営業・融資担当者研修会の開催
・中小企業基盤整備機構から専門
講師による取引先企業との相談会
開催
・外郭団体に対する経営セミナー
開催
・「TOBO会」貿易ミッション
開催
・TKC九州鹿児島支部等との連
携による経営革新セミナー、個別
経営相談会開催
・個々の商機につながるビジネス
マッチングサービスのあり方につ
いての検討・協議
・ビジネスマッチングフェアの開
催、ビジネス交流会(ミニ商談
会、年2回)の開催
・商工会との連携についての検
討・協議
・ビジネスレポート(四半期1
回)の発行
・中小企業基盤整備機構から専門
講師による取引先企業との相談会
開催
・外郭団体に対する経営セミナー
開催
・「TOBO会」貿易ミッション
開催
・TKC九州鹿児島支部等との連
携による経営革新セミナー、個別
経営相談会開催
・個々の商機につながるビジネス
マッチングサービスのあり方につ
いての検討・協議
・ビジネスマッチングフェアの開
催、ビジネス交流会(ミニ商談
会、年2回)の開催
・ビジネスレポート(四半期1
回)の発行
・ 国、地公体との連携によ
る中小企業施策の活用
2
進捗状況
21年4月~23年3月
・平成22年8月に、中小企業基盤整備機構か
ら事業承継コーディネーターを招聘し、当庫
取引先経営者約100名を集めて「事業承継セ
ミナー」を開催した。セミナー終了後に個別
相談コーナーも設け、事業承継についての顧
客支援を行った。
・「TOBO会」貿易ミッションを15回(T
OBO会3回、ミニTOBO会12回)開催し
た。
・TKC九州鹿児島支部等との提携により
「事業承継相談ネットワーク」を平成22年12
月に設立した。また、株式会社タナベ経営と
提携し、経営者に対する勉強会(名称:そう
しん経営者アカデミー全6回講座)を平成21
年に第1期として開講、平成22年に第2期を開
催した。
・ビジネスマッチングサービスのあり方につ
いて検討し、平成21年7月・平成22年1月・平
成22年8月に「ビジネス交流会」(セミナー
を含む)を開催した。
・個々の商機につなげるため、平成21年7月
に「第2回そうしん食&アグリ特別商談会」
を開催、平成22年3月に鹿屋市・鹿屋商工会
議所と連携して「おおすみ食&アグリマッチ
ングフェア」を開催した。また、平成22年9
月に「第4回そうしん食&アグリ特別商談
会」を薩摩川内市で開催し、さらに平成23年
1月には鹿児島県食料産業クラスター協議会
と連携し「かごしま食&アグリマッチング
フェア」を開催した。
・ビジネスレポートを四半期ごとに発行。直
近では平成23年1月に第15号を発行した。
23年3月までの進捗状況に対する分析・評価及び課題
・中小企業基盤整備機構と連携した事業承継
セミナーの開催は、企業経営者の抱える問題
解決の支援として実現できた。
・「TOBO会」貿易ミッションを開催し、
輸入ばかりではなく農水産品畜産品の海外輸
出促進(台湾・韓国等向け)などの支援を
行った。今後も同様の活動を継続推進してい
く。
・TKC九州鹿児島支部と提携し、「事業承
継相談ネットワーク」を設立することができ
た。また、株式会社タナベ経営と連携し主に
外郭団体会員を対象とした経営者向けセミ
ナーを開催した。このセミナーは今後も継続
して開催し、また他機関との連携も継続して
検討し、経営革新セミナーや個別経営相談会
開催を実現させたい。
・ビジネス交流会の開催は、企業間の情報交
換や意見交換の場として行なうもので、ビジ
ネスマッチングサービスとして有意義なもの
であった。
・ビジネスマッチング「食&アグリマッチン
グフェア」の開催は、県内企業の販路拡大支
援として大きく寄与するものであった。今後
も大小様々な形での商談会開催を検討・協議
していく。
・ビジネスレポートについては、今後も四半
期ごとに継続して発行していく。
(鹿児島相互信用金庫)
項 目
具体的取組策
3.事業再生に向けた積極的取組み
・ 中小企業の過剰債務の解 ・経営改善支援先の選定、支援方
消事業の再構築、事業再 策、取引方針の決定
生に向けた積極的な取組 ・経営改善計画策定への積極的関
与
み
・実効性のあるモニタリングの実
施継続
・経営改善支援取組の結果公表
(債務者区分の遷移)
4. 事業承継
・ 相続対策のコンサルティ
ング、株式買取に関する
資金面の支援やM&Aの
マッチング支援
・事業承継・M&Aに関するセミ
ナー及び相談会の開催
・各種研究会・セミナーに参加
し、ノウハウの蓄積、ネットワー
クの構築を図る。
実施スケジュール
進捗状況
21年4月~23年3月
23年3月までの進捗状況に対する分析・評価及び課題
21年度
22年度
・経営改善支援先の選定、支援方
策、取引方針の決定
・経営改善計画の策定
・実効性のあるモニタリングの実
施継続
・経営改善支援取組の結果公表
(債務者区分の遷移)
・中小企業再生支援協議会等の活
用
・経営改善支援先の選定、支援方
策、取引方針の決定
・経営改善計画の策定
・実効性のあるモニタリングの実
施継続
・経営改善支援取組の結果公表
(債務者区分の遷移)
・中小企業再生支援協議会等の活
用
・経営会議参画を含む定期的モニタリングを
継続する中で、経営の実態把握の精度を高
め、それによる実効性ある提案・助言を適時
実施し、改善に取組む企業の資金繰りの安定
化を図った。
・経営会議参画等の定期的モニタリングを継
続し、取引先の実態把握の精度を高め、より
密度の高い経営相談、経営指導を実施してい
く。
・企業のライフステージに応じたコンサル
ティング機能の充実を図る。
・営業店からの相談案件につい
て、外部専門家及び当金庫コンプ
ライアンス顧問木内氏と連携・提
携を図りセミナー及び相談会を開
催する。
・事業承継の承継方法の決定から
計画の立案までをきめ細かく支援
する体制を整備する。
・企業の買収・合併(M&A)に
よる事業承継による地域産業の活
性化をサポートする。
・法務、財務、税務等の外部専門
家とも連携し、質の高い事業承継
サービスを提供する。
・営業店からの相談案件につい
て、外部専門家及び当金庫コンプ
ライアンス顧問木内氏と連携・提
携を図りセミナー及び相談会を開
催する。
・事業承継の承継方法の決定から
計画の立案までをきめ細かく支援
する体制を整備する。
・企業の買収・合併(M&A)に
よる事業承継による地域産業の活
性化をサポートする。
・法務、財務、税務等の外部専門
家とも連携し、質の高い事業承継
サービスを提供する。
・事業承継の承継方法の決定から計画の立案
までをきめ細かく支援するために、講演会の
開催や個別相談会の開催ができるように準備
し、平成22年8月に中小企業基盤整備機構の
事業承継コーディネーターを招聘し、セミ
ナーと個別相談会を行った。
・企業の買収・合併(M&A)による事業継
承により、地域産業の活性化をサポートする
計画であったが、検討のみとなった。
・法務、財務、税務等の外部専門家とも連携
し、質の高い事業継承サービスを提供するた
め、中小企業基盤整備機構九州支部に講師の
派遣や同機構の持つノウハウを吸収してサー
ビス提供の準備とその実現化を図った。ま
た、TKC九州鹿児島支部との提携により、
「事業承継相談ネットワーク」を設立し、地
域に根ざした事業承継支援サービスを提供す
る体制を整えた。
・株式会社MAP経営(本社:大阪)が所有
している顧客への診断情報提供ソフトの内
容・購入の検討を行った。
・中小企業基盤整備機構から講師を招聘して
行った事業承継セミナーおよびその個別相談
会は、平成22年度に具現化。同機構の持つノ
ウハウを吸収しながら取引先企業の支援と地
域産業の発展・活性化に寄与できた。
・また、TKC九州鹿児島支部との提携によ
る「事業承継相談ネットワーク」の支援体制
が整備され、今後これを活用していく。
・企業の買収・合併(M&A)による事業継
承により地域産業の活性化に努めたが実績は
無かった。今後この部分での検討・協議を積
極的に進め、地域活性化に貢献したい。
・ 法務、財務、税務等の外
部専門家と連携した取組
みの推進
3
(鹿児島相互信用金庫)
項 目
具体的取組策
実施スケジュール
21年度
Ⅱ.事業価値を見極める融資をはじめ中小企業に適した資金供給手法の徹底
1.担保・保証に過度に依存しない融資の推進
・ 不動産担保・個人保証に ・融資実務研修会開催により、融 ・不動産担保・保証に過度に依存
過度に依存しない融資の 資担当者の判断能力向上(不動産 しない融資促進、中小企業の資金
担保・保証に過度に依存しない融 調達手法多様化に向けた取組み推
推進
進に向けた検討協議会を開催す
資の推進)に努める。
・債権・動産担保(ABL)の活 る。
・そうしん活力融資、そうしんあ
用を図る。
とむS、TKCそうしんローン、
・「中小企業の会計に関する指
針」による保証協会の優遇制度を 売掛債権担保融資・動産(トラッ
ク等)担保融資の融資促進を図
活用する。
・信用リスクの計量化、金利連動 る。
・不動産担保・保証に過度に依存
へ向けての「コベナンツ」の導
しない融資促進、中小企業の資金
入、活用に取り組む。
調達手法多様化に向けた取組み推
進に向けた検討協議会を開催す
る。
・「中小企業の会計に関する指針
の運用に関するチェックシート」
を活用したパートナーローンの推
進を図る。
・融資担当実務研修会を定期的に
開催する。
・中小企業金融の再生へ向けた
「コベナンツ」の活用を研究す
る。
2.中小企業に適した資金供給手法の徹底
・ 県保証協会保証、各保証 ・取引先企業の事業価値を見極め
会社保証を活用した融資 る融資を行うために「目利き機
・ ABL等の実行、知的財 能」を向上させ、様々な融資手法
産、動産担保等を活用し の活用を図る。
・「目利き機能」の発揮にあたっ
た融資制度の充実
て、取引先企業の定性的な非財務
情報の適正な評価を行う体制整備
を図る。
・不動産担保に乏しい中小企業の
・ スコアリングモデルを活 資金調達の多様化に資するため、
用した融資の推進
県保証協会保証、各保証会社保証
の活用や、動産・債権譲渡性担保
融資の更なる推進を図る。
・特に小さな企業層のデータ蓄積
等を行い、この層に見合ったスコ
アリングモデル融資を開発・活用
・ 農業融資推進
する体制の構築を図る。
・「目利き機能」の発揮、担保・
保証に過度に依存しない融資の推
進
・県保証協会保証、各保証会社保
証の活用や、動産・債権譲渡性担
保・ABL等を活用した融資の推
進
・様々なコベナンツ活用の検討
22年度
進捗状況
21年4月~23年3月
23年3月までの進捗状況に対する分析・評価及び課題
・担保・保証に過度に依存しない
融資促進、中小企業の資金調達手
法多様化に向けた取組み推進に向
けた検討協議会を開催する。
・そうしん活力融資、そうしんあ
とむS、TKCそうしんローン、
売掛債権担保融資の融資・動産
(トラック等)担保融資の促進を
図る。
・不動産担保・保証に過度に依存
しない融資促進、中小企業の資金
調達手法多様化に向けた取組み推
進に向けた検討協議会を開催す
る。
・「中小企業の会計に関する指針
の運用に関するチェックシート」
を活用したパートナーローンの推
進を図る。
・融資担当実務研修会を定期的に
開催する。
・中小企業金融の再生へ向けた
「コベナンツ」の活用を研究す
る。
・不動産担保・保証に過度に依存しない融資
促進、中小企業の資金調達手法多様化に向け
た取り組み推進のための検討協議会を開催
し、不動産担保・保証に過度に依存しない融
資商品の推進を図った。
・鹿児島県の基幹産業である農業分野への積
極的な取り組みの一貫として、全国肉牛事業
協同組合(JCIC)と業務委託契約を平成
22年3月に締結、肉用牛肥育事業者を対象と
した「譲渡担保契約」を締結し、不動産担
保・保証に依存しない融資商品を開発した。
・そうしん活力融資、TKCそうしんロー
ン、売掛債権担保融資・動産担保融資の融資
促進を図ることで、不動産担保・保証に過度
に依存しない融資促進、中小企業の資金調達
手法多様化に向けた取り組みを行った。
・融資担当の「目利き機能」向上を図るた
め、金庫独自の研修会の開催や財務分析方法
について担当者ごとの個別指導を行った。
・平成21年度・平成22年度は、医療分野の実
務研修として外部講師を招聘し、研修会を開
催した。
・不動産担保・保証に過度に依存しない新融
資商品の開発を行い推進を図ることができ
た。今後も中小零細企業の資金調達手法多様
化に向けた取り組みを行う。
・集合研修主体の研修会開催で、融資担当者
のより一層のスキルアップを図っていく。
・営業担当者・融資担当者を支店単位・ブ
ロック単位で集め、本部職員が出向いて研修
を行うスタイルで、住宅ローンや消費者ロー
ンの出前講座を開催し、融資実務のスキル
アップが図られた。今後も継続しつつ、さら
に農業・医療分野の研修を取り入れ、かつ、
対象者をテラー担当にも広げ、融資実務のさ
らなるスキルアップを図っていく。
・「目利き機能」の発揮、担保・
保証に過度に依存しない融資の推
進
・県保証協会保証、各保証会社保
証の活用や、動産・債権譲渡性担
保・ABL等を活用した融資の推
進
・様々なコベナンツ活用の検討
・「目利き機能」の発揮、担保・保証に過度
に依存しない融資推進を図るために、融資担
当者の研修会や財務分析の見方等個別指導を
行った。
・緊急保証制度の活用を推進し、担保・保証
に過度に依存しない融資の推進を図った。
・県信用保証協会の担当者を招聘して、保証
の活用等研修会を開催した。
・全国肉牛事業協同組合と業務委託契約を締
結、肉用牛肥育事業者に対する担保・保証に
過度に依存しない融資推進を図った。
・不動産担保・保証に過度に依存しない新融
資商品(農業者向け融資の信用補完付「そう
しんあぐり5000」、肉用牛を目的物とする
「譲渡担保契約」)を締結して、融資商品の
開発と推進を図った。今後もこれらのより一
層の推進を図りながら、中小零細企業の資金
調達手法多様化に向けた取り組みを行ってい
く。
・集合研修主体の研修会開催で、融資担当の
一定のスキルアップは図られた。また、医療
分野での実務研修の開催や、営業担当者・融
資担当者を支店単位・ブロック単位で集め本
部職員が出向いて研修を行うスタイルでの住
宅ローンや消費者ローンの出前講座を開催
し、融資実務のスキルアップが図られた。今
後も継続しつつ、さらに農業・医療分野の研
修を取り入れ、かつ、対象者をテラー担当に
も広げ、融資実務のさらなるスキルアップを
図っていく。
4
(鹿児島相互信用金庫)
項 目
具体的取組策
Ⅲ.地域の情報集積を活用した持続可能な地域経済への貢献
1.協同組織金融機関としての地域貢献
・ 地域開発事業への参画 ・地域活性化検討委員会を立ち上
げるなどして、具体的な活性化策
の計画・方針を決定し、推進を図
る。
・PFI事業への支援・プロジェ
クトファイナンスへの取組みを図
る。
・私募債の発行
・地域の活性化に繋がる多様な
サービスの提供
2.地域活性化につながる多様なサービスの提供
・ お客様の多様なニーズへ ・ビジネス交流会等を開催し、地
域企業への情報発信による地域の
の対応
面的活性化を図る。
・外郭団体活動の中で有用な経営
情報を提供できる経営セミナー開
催やビジネスマッチングの開催
・「TOBO会」貿易ミッション
開催
実施スケジュール
進捗状況
21年4月~23年3月
23年3月までの進捗状況に対する分析・評価及び課題
21年度
22年度
・公的機関を中心とした地域活性
化に向けたPFI事業(取組み)
への積極的参画
・私募債の発行による金融支援
・地域活性化に向けた、公的機関
と連携を図る。
・公的機関を中心とした地域活性
化に向けたPFI事業(取組み)
への積極的参画
・私募債の発行による金融支援
・地域活性化に向けた、公的機関
と連携を図る。
・公的機関を中心とした地域活性化に向けた
PFI事業(取組み)に積極的に参画し、一
つの例として鹿児島市新鴨池プール整備・運
営事業融資を行うことで契約し、新設への工
事を開始、平成23年3月に完成した。今後
も、積極的かつ継続的に取り組む。
・私募債発行による金融支援については、規
程・要領の整備を行い、数件の申し込みが
あったが条件が合わず実行できなかった。
・地域活性化に向けた公的機関との連携を図
るために、独立行政法人中小企業基盤整備機
構九州支部と業務連携契約を締結し、講師等
の派遣を積極的に依頼し、事業承継セミナー
およびその個別相談会を開催した。
・公的機関を中心とした地域活性化に向けた
PFI事業(取り組み)に積極的に参画する
ことができた。また、私募債の発行による金
融支援についても、規程・要領の整備が図ら
れ、顧客の申し込みにいつでも対応できる態
勢整備が図られた。
・また、地域活性化に向け、公的機関との連
携を図るために独立行政法人中小企業基盤整
備機構九州支部と業務連携契約を締結したこ
とによって、同機構の持つノウハウを活か
し、今後は地域の中小零細企業の発展にさら
に寄与できる取り組みを積極的に展開する。
・コンサルタント能力・態勢強化
やビジネス交流会等を活用した支
援
・「TOBO会」貿易ミッション
開催による貿易事業の推進
・地域を担う若い世代や高齢者へ
の金融知識の普及検討
・金融経済をテーマとした「親子
金融教室」の開催等検討
・ビジネスマッチング(個別商談
会)の開催(年2回)
・コンサルタント能力・態勢強化
やビジネス交流会等を活用した支
援
・「TOBO会」貿易ミッション
開催による貿易事業の推進
・地域を担う若い世代や高齢者へ
の金融知識の普及検討
・金融経済をテーマとした「親子
金融教室」の開催等検討
・ビジネスマッチングフェアの開
催
・コンサルタント能力・態勢強化やビジネス
交流会等を活用した支援を図るため、平成21
年6月に「そうしん食&アグリビジネス交流
会」を設立し、同年7月を第1回目として以降
22年1月・22年8月に、セミナーの開催や情報
交換会等の開催で地域の活性化と中小企業の
支援を図ることができた。
・「TOBO会」貿易ミッションは、平成21
年11月に中国(大連・上海)、平成22年4月
にベトナム(ハノイ・ホーチミン)、平成22
年11月に中国(大連)にて貿易商談会を開催
した。中でも、平成22年11月には、大連市と
経済協力協定を締結し、鹿児島・大連双方の
企業に対し、提携や新技術・新製品を紹介す
る機会を設けることなどが盛り込まれた。こ
れにより、より関係を強化し貿易事業の推進
を図っていくことができた。
・平成22年8月に「親子で学ぶ そうしんハ
ローキッズマネースクール」を開催し、小学
生とその保護者を対象にお金に関する知識を
分かりやすく解説するとともに、金融教育の
重要性を知っていただく場を提供した。
・若手経営者を中心に有用な経営情報提供で
きる経営セミナー「そうしん経営者アカデ
ミー」を開催した。
・平成21年7月に「第2回そうしん食&アグリ
特別商談会」、平成22年3月に鹿屋市・鹿屋
商工会議所と連携して「おおすみ食&アグリ
マッチングフェア」を、平成22年9月に「第4
回そうしん食&アグリ特別商談会」を、平成
23年1月には鹿児島県食料産業クラスター協
議会と連携して「かごしま食&アグリマッチ
ングフェア」を開催した。
・食&アグリビジネス交流会やビジネスマッ
チングフェアの開催、TOBO会貿易ミッ
ションは、一定の評価を得られ、地域経済活
性化に大きく貢献できた。また、公的機関・
関係機関との連携・強力を図ることで、地域
貢献・還元等の取り組みを行う基盤づくりに
も繋げられた。今後も継続して行い、より一
層の地域企業への情報発信や支援につなげて
いきたい。
・親子金融教室や有用な経営情報を提供でき
る経営セミナーを開催し、地域の現場に根ざ
し、地域に開かれた積極的な地域貢献活動へ
の取り組みを図ることができた。今後も定期
的に開催し顧客の多様なニーズへ対応できる
サービスを提供していく。
5
(鹿児島相互信用金庫)
項 目
具体的取組策
3.地域の利用者の満足度を重視した経営
・ 利用者満足度アンケート ・利用者満足度調査の調査方法・
調査の実施及びその結果 調査項目等については、効果・効
の経営方針への反映
率性を考慮し検討する。
・ 調査結果により利用者の声を
把握し、業務改善等が必要な事項
は、適切に改善を図ったうえで、
その内容をできる限り公表する。
Ⅳ.協同組織金融機関としての取組み
1.目利き能力の向上、人材の育成
・融資、営業担当に対して「企業
・ 人材の育成
支援」について充分理解させると
ともに、企業の改善策等を習得す
る研修に参加させる。
・取引先企業の経営相談能力の向
上を目指して「目利き研修」に参
加させる。
・中小企業診断士等の有資格者や
外部講師等による企業診断能力の
向上や創業・新事業支援等の強化
に向けた研修を開催する。
・任意通信教育の奨励。
2.身近な情報提供・経営指導・相談
・ 身近な情報提供・経営指 ・密度の高い取引先との関係から
導・相談
得られる情報を活用しつつ、①公
的制度等に係る情報、②資金繰り
や売上げ等に係る経営改善指導、
③財務書類の作成、後継者育成等
に係る相談など、最も身近な金融
機関として、事業者が幅広い情報
提供・経営指導・相談ニーズに対
応する態勢構築を図る。
実施スケジュール
進捗状況
21年4月~23年3月
23年3月までの進捗状況に対する分析・評価及び課題
21年度
22年度
・利用者満足度アンケート調査を
実施する。
・21年度中に実施し、結果をもと
に改善した状況等を調査のうえ年
度末までに公表する。
・結果を踏まえた改善策の検討を
実施する。
・利用者満足度アンケート調査を
実施する。
・ 22年度中に実施し、結果をも
とに改善した状況等を調査のうえ
年度末までに公表する。
・過去の調査結果を踏まえた改善
策の検討を実施する。
・南信協主催「目利き研修講座」
への参加。
・南信協主催「企業の見方と融資
推進講座」への参加。
・企業分析に関する金庫内研修の
実施。
・金庫内研修「要注意先企業の経
営支援改善策講座」の実施。
・前年度、取組み実績の検証及び ・下記講座への参加を実施した。
南信協主催「FP実践講座」
それを踏まえた効果的研修の検
南信協主催「目利き研修講座」
討。
・南信協主催「目利き研修講座」
への参加。
・南信協主催「企業の見方と融資
推進講座」への参加。
・企業診断能力の向上、創業・新
事業支援等にかかる金庫内研修の
実施。
・「目利き講座」「企業再生・経
営支援講座」等の研修会への参
加。
・地域密着型金融の推進において、協同組織
金融機関としての社会的責任と役割を認識
し、取引先企業のライフサイクルに応じた情
報・アドバイスを提供する等、職員個々の能
力は向上してきている。今後、更なる能力の
向上と均一化を図ると共に、顧客交渉力・提
案力を強化し、信頼される職員を育成してい
くことが課題である。
・公益信託「そうしんまちづくり
振興基金」事業による「町興し・
村興し」の継続推進
・会員に対する相談機能を活かし
た予防策を中心に、目的別ローン
などを活用した、多重債務者問題
解決への一定の役割発揮を検討
・個人・小規模事業者の資金ニー
ズに対するきめ細かな対応を検討
・企業的な規模拡大を目指さず、
地域・生活に密着した活動を行っ
ているコミュニティ・ビジネスや
NPOへの支援・融資、地域社会
への貢献・還元を検討
・公益信託「そうしんまちづくり
振興基金」事業による「町興し・
村興し」の継続推進
・会員に対する相談機能を活かし
た予防策を中心に、目的別ローン
などを活用した、多重債務者問題
解決への一定の役割発揮を実施
・個人・小規模事業者の資金ニー
ズに対するきめ細かな対応を実施
・企業的な規模拡大を目指さず、
地域・生活に密着した活動を行っ
ているコミュニティ・ビジネスや
NPOへの支援・融資、地域社会
への貢献・還元を実施
・公益信託「そうしんまちづくり振興基金」
事業は、今後も継続し積極的な推進を図って
いく。
・会員に対する相談機能を活かした予防策を
中心に、目的別ローンなどを活用した新商品
を発売し、多重債務者問題解決への一定の役
割発揮を行うことができた。今後も継続して
これらを活用していく。
・住宅ローン利用先や事業性融資先の全先訪
問などで、個人・小規模事業者の資金ニーズ
に対するきめ細かな対応を実施した。今後
は、SBC(信金中金提供のスコアリング)
を活用した融資新商品の開発を検討し、資金
ニーズに対応していく。
・企業的な規模拡大を目指さず、地域・生活
に密着した活動を行っているコミュニティ・
ビジネスやNPOへの支援・融資は今後も継
続して行う。地域社会への貢献・還元を図る
ための検討を引き続き行い、さらなる具現化
を図っていく。
6
・利用者満足度アンケート調査のアンケート
内容等の検討・準備が遅れたことから、23年
3月までに実施できなかった。
・アンケート調査が遅れていることから、結
果を踏まえた改善策の検討及び業務改善等は
実施されていない。
・公益信託「そうしんまちづくり振興基金」
事業による「まち興し・むら興し」のため
に、21年4月~23年3月までに26件7,555千円
の基金助成を行った。
・会員に対する相談機能を活かした予防策を
中心に、目的別ローンなどを活用した多重債
務者問題解決への一定の役割発揮を行うため
に、保証会社等と協議を行い、多重債務者向
け新ローン商品(自由ローンⅡ・おまとめ
ローンⅢ)の発売等を行った。
・個人・小規模事業者の資金ニーズに対応す
るために新商品の開発と発売を行った。ま
た、金融円滑化法施行にもあわせ、事業性融
資先の全先訪問や個人住宅ローン先の一斉訪
問を行い、個人・小規模事業者の資金ニーズ
に対するきめ細かな対応を実施した。
・企業的な規模拡大を目指さず、地域・生活
に密着した活動を行っているコミュニティ・
ビジネスやNPOへの支援・融資、地域社会
への貢献・還元を図るための検討を行った。
NPO等へは実際に融資等も行った。
・利用者満足度アンケート調査結果を踏まえ
た改善策の検討及び業務改善等を23年度中に
実施するため、アンケート内容等の検討・準
備を速やかに進める。
・また、継続した取り組みとして実行してい
くことができるようその手法等についても検
討・準備を図っていく。
(鹿児島相互信用金庫)
項 目
具体的取組策
実施スケジュール
21年度
3.ガバナンスの強化
・ 総代会の機能向上等に向 ・選考基準、仕組み、選任方法、 ・全会員にミニディスクロ誌を配
布し、金庫の現況を周知する。
けた取組み
氏名、決議事項等を適切に開示
・新規加入者に対する「預金との ・リーフレットとリスク確認書に
て預金との誤認防止を徹底する。
誤認防止」の徹底
・総代との懇談会やアンケートを ・幅広く会員からの意見を徴求
実施して定年制と重任制限を検討 し、会員の意見やニーズを経営改
善につなげていく。
し、総代会の活性化を図る。
・総代からの意見を総代会に反映
する。
22年度
・全会員にミニディスクロ誌を配
布し、金庫の現況を周知する。
・リーフレットとリスク確認書に
て預金との誤認防止を徹底する。
・幅広く会員からの意見を徴求
し、会員の意見やニーズを経営改
善につなげていく。
・総代からの意見を総代会に反映
する。
進捗状況
21年4月~23年3月
・金庫の現況や総代会等の情報開示を目的と
し、会員向けに「ミニ・ディスクロージャー
誌」を作成した。
・会員加入時にリスク確認書による「預金と
の誤認防止」を徹底した。
・総代からの意見・要望を集約し、総代会に
おいて回答した。
(21年度は支店で、22年度はブロックで
開催し意見交換も行った。)
・総代選考基準を改正し、定年制(改正年の
1月1日現在で80歳未満)を導入した。
23年3月までの進捗状況に対する分析・評価及び課題
・配当金支払通知書に「ミニディスクロー
ジャー誌」を同封し、会員へタイムリーな情
報開示ができました。
・総代の定年制を導入し、総代の年齢構成の
バランスを保てる体制になりましたが、機能
向上に向けた検討を今後も重ねていく必要が
ある。
・開示項目の検討
・平成21年9月期および平成22年9月期の半期 ・今後も引き続き積極的な情報開示に向け
・ 半期開示の充実に向けた ・半期開示の実施に向けて、開示 ・開示項目の検討
取組み
項目の拡充・精緻化について検討 ・平成21年度上期の半期開示を実 ・平成22年度上期の半期開示を実 開示を冊子およびホームページで公表した。 て、業界団体の基本的な考え方等を踏まえ、
する。
施
施
内容の充実した開示に努める。
4.信用リスク管理態勢の充実
・ 信用リスク管理態勢の充 ・不良債権の整理・回収を行う。 ・不良債権の整理・回収計画を策
実
・「大口・特定・問題債権」に対 定し実行していく。
する取引方針を基に、与信集中の ・管理対象先に対する取引方針に
回避と管理対象先の経営改善指導 沿って、本部・営業店の下、実効
に取り組む。
的なモニタリング態勢を継続して
・「信用格付制度」による格付・ いく。
債務者区分等の基礎データ蓄積と ・「信用格付制度」による基礎
正確性の検証を重ね、将来の評
データ蓄積と正確性の検証を重
価・計測の為の態勢を整備する。 ね、評価・計測の為のシステム対
応を図る。(テスト運用)
・不良債権の整理・回収計画の進
捗状況の検証を行う。
・管理対象先に対する取引方針に
沿って、本部・営業店の下、実効
的なモニタリング態勢を継続して
いく。
・「信用格付制度」による基礎
データ蓄積と正確性の検証を経
て、信用リスク計量化のシステム
の本格稼動を目指す。
7
・本部・営業店一体となって不良債権の回収
に取り組んだ結果、平成21年度リスク債権
残高は対前年1,223百万円の減少(不良
債権比率は対前年0.35%減少)、平成2
2年度は対前年1,100百万円の減少(不
良債権比率は対前年0.37%減少)が図れ
た。
・管理対象先に対する取引方針に沿って継続
的なモニタリングを実施し、四半期ごとに審
査部・企業支援部において、モニタリング結
果についての検証・評価を実施した。また
データの一元管理や効率的な運用を目的とし
て、モニタリングから検証・評価までの一連
の流れのシステム化を図った。
・新規融資・条件変更等の相談・申込の管理
態勢を充実させるべく、システム(融資相談
受付管理ツール)を構築した。
・対象先について信用格付を行い、基礎デー
タの蓄積を図るとともに、当金庫内部格付の
精度検証として、AR値による格付精度の検
証、平成21年3月末と平成22年3月末の
格付推移に対する外部格付(SDBスコアリ
ングモデル)との比較検証を行った。また信
用リスク管理計量化については「日銀の計量
化システム」等との比較検証・分析を実施し
た。
・整理回収計画に則り、不良債権処理が実行
できている。今後、整理回収計画の再検証と
継続的な実行に取り組む。
・管理対象先に対するモニタリング状況なら
びに新規融資・条件変更の相談・受付に関
し、適時適切な情報記録・検証の態勢整備に
継続して取り組む。
・内部格付の精度検証結果ではAR値=0.
629となり、良好な格付モデル(AR値=
0.70以上)には届かず、更なる格付判定
の正確性向上が必要である。
・信用リスクの計量化においては、外部評価
との比較検証結果に基づく内部格付の精度向
上や、計量化システムの検証を通じて改善を
図り、本格的な運用開始に向けた取り組みを
行う。
(鹿児島相互信用金庫)
項 目
具体的取組策
実施スケジュール
21年度
22年度
進捗状況
21年4月~23年3月
23年3月までの進捗状況に対する分析・評価及び課題
5.市場リスク管理態勢の充実
・ 市場リスク管理態勢の充 ・市場VaR計測及び統合VaRによる ・市場VaR計測及び統合VaRによる ・市場VaR計測及び統合VaRによる ・市場リスク管理手法として有価証券総体の ・統合VaRによるデータの蓄積と有価証券総
実
市場リスク管理手法の確立
市場リスク管理手法の検証・分析 市場リスク管理手法の精緻化
統合VaRによるリスク量計測を開始した。
体のリスク量の管理を行なっていく。
6.法令等遵守(コンプライアンス)態勢の強化
・ 法令等遵守(コンプライ ・コンプライアンス態勢の整備・
アンス)態勢の有効性・ 見直し
実効性のモリタリングと ・苦情等が発生しないビジネス・
しての臨店指導の強化・ モデルを推進する。
・社会構成員として社会規範を遵
充実
守し、頼れる金融機関、信頼され
る金融機関の推進を図る。
・規程・要領の見直し及び改訂を
実施する。
・各種管理態勢の見直し、機能強
化を図る。
・営業店臨店指導と個別面接によ
る法令等遵守の意識・知識向上を
図る。
・階層別研修会を計画的に開催
し、法令等遵守の意識・知識向上
を図る。
・顧客サポートシステム導入によ
り苦情等に対する態勢整備を図
る。
・反社会的勢力等の管理態勢の機
能強化を図る。
・規程・要領の見直し及び改訂を ・法令等遵守の意識・知識向上を図るために ・コンプライアンスに関する営業店階層別等
階層別研修会を計画的に開催し、また営業店 研修会を開催し、「社会構成員としての社会
実施する。
・各種管理態勢の見直し、機能強 臨店指導および個別面接も計画的に行った。 規範を遵守し、頼れる金融機関、信頼される
金融機関の推進」を図った。
化を図る。
・営業店、本部各部の臨店指導・個別面接で
・営業店臨店指導と個別面接によ
顧客保護としてのコンプライアンス態勢の実
る法令等遵守の意識・知識向上を
地検証(コンプライアンス関連、個人情報関
図る。
連、苦情・トラブル態勢、反社会的勢力の管
・階層別研修会を計画的に開催
理態勢)を実施し、指導を行った。
し、法令等遵守の意識・知識向上
・今後も規程・要領の整備・見直しを図り、
を図る。
法令等遵守管理態勢の充実を図りたい。
8
(鹿児島相互信用金庫)
個人保証に過度に依存しない融資の推進
商品
CLO
そうしん活力融資
ビジネスローン
あとむS
あとむSⅡ
スーパーあとむS
ビジネスローン
単位 千円
平成21年度実績(獲得)平成22年度実績(獲得) 平成23年3月末残高
件数
金額
件数
金額
件数
金額
0
0
0
0
0
CLOローンの仕組みは、中小企業金融公庫の証券化支援業務を活用した「証券化」の利用に
よって、中小企業に対して無担保、第三者保証なしで資金供給を行うものです。証券化を通じ
た資金調達は「市場型間接金融」と呼ばれ、今後の拡大が期待されている先進的な手法です。
中小零細企業、個人事業者への経営の安定化に必要な資金を融資することで当金庫の取引
基盤の拡充及び地元に貢献することを目的とし、当金庫独自のスコアリング項目を導入すること
により、リスクを数値化し、一定基準以上のお客様に対しては優遇金利を適用し、保証人・担保
負担の軽減を図る商品です。
原則、業歴3年以上の法人及び確定申告を行っている個人事業者で保証会社の保証が得られ
る方に保証人原則1名(法人:代表者・個人事業者:家族)で、新規取引時でも保証人に過度
に依存しない融資利用を提供するものです。
231
694,440
449
1,616,478
734
1,526,248
21
89,500
3
10,000
334
428,695
2
4,500
0
0
108
94,841 る方に保証人不要(法人は代表者)で、新規取引時でも保証人に過度に依存しない融資利用
地域密着型金融の推進において、中小企業金融の円滑化、地域経済の活性化を図るための
施策に取組んでいます。その取組みの中でTKCと提携し、会員企業に対する融資を推進して
いますが金利・担保・保証人の面で通常のプロパー融資よりも優遇されています。
原則、業歴2年以上の法人及び確定申告を行っている個人事業者で保証会社の保証が得られ
TKCそうしんローン
0
0
0
0
2
法人会・税理士会
パートナーローン
0
0
0
0
9
PFI
0
取組み事例、商品概要等
0
0
0
0
3
を提供するものです。
5,196
TKCそうしんローン同様、南九州税理士会から紹介を受けた財務諸表精度が高い企業に対
48,154 し、担保・保証人に過度に依存しない融資商品です。
551,286
自治体・民間・金融機関が三位一体となって、公共施設の建設、維持管理運営等に対して、そ
の収益に注目して融資を行う制度です。「民間資金等の活用による公共施設等の整備等の促
進に関する法律」策定以後、公共事業におけるPFI導入の動きが加速しています。
経済産業省は中小企業信用保険法を改正し、中小企業者が売掛先に保有している売掛債権
を担保として金融機関が融資を行う際に保証協会が保証を行う制度を創設しました。当金庫に
おいても企業の保有する売掛債権に着目し、これを担保にとることにより不動産担保・保証人
等の負担を軽減する融資を提供しています。
売掛債権担保融資
0
0
0
0
0
商工会議所
提携ローン
0
0
0
0
2
179 て、県内各商工会議所との連携を図り、商工会会員に対して同会より紹介を受けた会員に対し
地域密着型金融の推進において、中小企業の創業・新事業支援機能の強化に向けた取組み
として、当金庫が推進しているこの商品は、中小企業の新たな事業活動を促進する目的の制
度資金で金利・担保・保証人の面で優遇されている制度融資です。
鹿児島県制度資金創
業支援融資
0
地域密着型金融の推進において、当金庫は地域活性化、地域再生推進に向けた取組みとし
て担保・保証人に過度に依存しない優遇金利を適用した融資を提供しています。
203,819
15
73,000
17
75,800
71
商用車担保ローン
0
0
0
0
5
13,697 株式会社を保証会社とする「そうしん商用車担保ローン」を利用することで、担保不足等の企業
あぐり5000
スーパーあぐり
あぐりS・あぐり農機具ローン
0
0
13
15,260
36
34,908 る。」目的の資金調達に対する支援を行い、当金庫の取引基盤の拡充及び地元に貢献するた
0
観光に関する事業を営んでいる中小企業者や観光関係事業に参入しようとする中小企業者に
対して,施設の整備に伴い必要な資金を貸し付け,金融面から支援することにより,観光関係
産業の発展を促進し,県内の観光振興と地域経済の活性化を図る制度融資です。
地域密着金融の機能強化を目的に中小企業者の新たな資金調達を図るためオリックス自動車
鹿児島観光よかとこ資
金
の資金調達に対して金庫より低利での資金調達が可能となります。
「新たな担い手の育成・確保に資するため、意欲と能力のある者の農業への新規参入を促進す
0
0
0
0
め農業従事者専用の商品をラインナップしたものです。
0
経営改善支援の取組み実績
【平成22年4月~平成23年3月】
(単位:先数)
期初債務者数
A
正常先 ①
うち
経営改善支援取 αのうち期末に債
務者区分がランク
組み先 α
αのうち期末に債 αのうち再生計画
務者区分が変化 を策定した先数
アップした先数 β しなかった先 γ δ
34,877
0
1,357
17
9
破綻懸念先 ④
実質破綻先 ⑤
要 うちその他要注意先 ②
注
意
うち要管理先 ③
先
破綻先 ⑥
小 計(②~⑥の計)
合 計
経営改善支援
再生計画策定
ランクアップ率
取組み率
率
=β/α
=α/A
=δ/α
0
0
0.0%
0
14
17
1.3%
0.0%
100.0%
1
1
0
1
11.1%
100.0%
100.0%
131
8
1
7
7
6.1%
12.5%
87.5%
215
0
0
0
0
0.0%
0.0%
0.0%
84
0
0
0
0
0.0%
0.0%
0.0%
1,796
26
2
21
25
1.4%
7.7%
96.2%
36,673
26
2
21
25
0.1%
7.7%
96.2%
注) ・期初債務者数及び債務者区分は22年4月当初時点で整理
・債務者数、経営改善支援取組み先は、取引先企業(個人事業主を含む。)であり、個人ローン、住宅ローンのみの先を含まない。
・βには、当期末の債務者区分が期初よりランクアップした先数を記載。
なお、経営改善支援取組み先で期中に完済した債務者はαに含めるもののβに含めない。
・期初の債務者区分が「うち要管理先」であった先が期末に債務者区分が「うちその他要注意先」にランクアップした場合はβに含める。
・期初に存在した債務者で期中に新たに「経営改善支援取組み先」に選定した債務者については(仮に選定時の債務者区分が期
初の債務者区分と異なっていたとしても)期初の債務者区分に従って整理すること。
・期中に新たに取引を開始した取引先については本表に含めない。
・γには、期末の債務者区分が期初と変化しなかった先数を記載。
・みなし正常先については正常先の債務者数に計上のこと。
・「再生計画を策定した先数」=「中小企業再生支援協議会の再生計画策定先」+「RCCの支援決定先」+「金融機関独自
の再生計画策定先」