また、 アカガエルの卵を探しに磐之媛命陵の他に行った時 (自然情報 第

奈良自然一博幸艮
第508号 1995年3月10日
630奈良市高畑町 奈良教育大学自然環境教育センター発行
丁乱 0742−27−9207
幻のカ ワノヾタ モロ =フ(2月22日)
また、アカガエルの卵を探しに磐之媛命陵の池に行った時(自然情報第507号)の
2月22日のことです。磐之媛命陵の西側の小さな川が水上池にそそぐところが干上が
って小さな水貯まり状態になっていました。その貯まりの一角には一部石鹸がかたま
ったものが浮いており、大変汚いようにみうけられました。しかし、そこの落莫をた
も網ですくうと、スジエビがたくさん見つかりました。さらに、その中に小さな魚が
混じっていました。どうやらカワバタモロコのようです。喜びました。なぜか?
この魚の分布は奈良県ではあまり知られていません。私たちが知っているのは唯一
この磐之媛命陵の池だったのです。しかし、この御陵の工事のため、いったん池の水
を完全に抜いてしまいました。その時、水をポンプで隣の水上池に流したそうです。
この水上池にはブルーギルのような魚食性の魚がいます。水も汚いです。したがって、
もし水上池でまだカワバタモロコが生きていたならば、早く救出して、安全な所に避
難させねばならない状況だったからです。この辺りの詳しい話は自然情報第504号と
第505号に書かれています。参照ください。
したがって、何とかこの魚をしばらく生かしておかねばなりません。また、あわよ
くば繁殖させて増えればもっといいのですが、どうなりますか。 (前田喜四雄)
タ ヌキのタ巨体(2月22日)
社員研修という名目で、青山トンネル、白山トンネルをぬけて、三重県の
杉という所に昼食を食べに行きました。途中、国道から三杉方面に入ってすぐ、運転
をしていた粟津さんが道端に倒れているタヌキを見つけました。午前11時頃です。外
傷はほとんどなく、よく太ったタヌキです。その前後に数羽のトビが飛んでいるのが
見えました。もう少し発見が遅かったら彼らのエサになっていたのかも。死体は奈良
教育大学前田研究室ん届けました。 (研谷誠一)
浅茅ケ原の一島、 マビワとカワラビワの群れ(3月1日)
近鉄奈良駅から大学まで歩いて行く時には、途中いつも浅茅ヶ原を横切る。今日は
買ったばかりの双眼鏡を試したくて鳥類図鑑を片手にバードウォチングをしながら歩
いていた。浅茅ヶ原のスギ大木がまとまって生えている辺り地上に小さな鳥の群れを
見つけた。双眼鏡で見るとマビワとカワラヒワが混じっていた。数えるとマビワ12羽
にカワラビワ8羽だった。地面をさかんにつついて餌を探しているようだった。マビ
ワは双眼鏡で見ると明るい黄緑色の地に黒い縞模様がとてもきれいな小鳥だ。林の中
は暗いため肉眼では小さな鳥の模様まではっきりと見えない。双眼鏡の威力を再確認
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した。浅茅ヶ原の東部の人口の小池にカワセミがいた。ツグミもあちこちで見た。ド
ハト、キジハトも見た。 (丸山健一郎)
奈良公園のノ島(3月5日)
近鉄奈良駅から興福寺境内、浅茅ヶ原を経由して奈良教育大学までの道沿いで見か
けた鳥。エナガ、カルガモ、コガラ、スズメ、セグロセキレイ、ツグミ、ドハト、バ
クセキレイ、ハシブトガラス、マガモ、ムクドリ、ヤマガラ(以上50音順)。カルガ
モ、マガモは浮御堂のある鷺池で餌を食っていました。 (丸山健一郎)
陽気をこ誘われて(?)
巨上質已あらたカ ーメ(2月15日)
J R郡山駅近くの踏切の横を流れ、佐保川に合流する用水の溝があります。2月15
日、この用水の横にある本屋さんに行く途中、ポチャンと何かが水に落ちる音がした
ので見ると、アカミミガメが大小合せて5匹、用水の縁にたまった土と草によじ登っ
ているのやひなたぼっこしているのを見ました。もう冬眠からさめたのでしょうか。
新聞によると、この日の奈良県の最高気温は、11.4度でした。 (松村桂子)
二月堂付近の植物 (奈良公菌・二月堂、3月5日)
3月5日に奈良公園を散歩しました。東大寺二月堂では3月1日から修二会(御水
取り)の行事が行われていますが、当日、二月堂の下の参籠所の石垣に、大たいまつ
として使うモウソウチクの太い幹〔竹の幹は植物学では得(かん)と呼びます〕が40本
ほど立てかけてありました。直径が15cmほどもあるすばらしい幹で、その表面に奉納
者の住所、氏名、年齢が墨で書かれています。その一部はすでにたいまつとして使用
済みで先の方は焼け焦げて黒くなっています。参寵所から二月堂へ上がる階段の左側
(北側)には紅梅と白梅が咲いて、花の少ないこの季節の二月堂の風景に華やかなアク
セントをつけています。二月堂の正面の開山堂の庭にも紅梅が咲いています。二月堂
付近に多いスギの大木は無数の雄花が色づき全体が茶色っぽく見えます。多くの人を
悩ます花粉の飛散は間近なようです。三月堂の前の池のほとりに植わっているシダレ
ヤナギの長く垂れた枝がかすかに緑色を帯びています。この木は雄ですが、雄花の花
序がわずかに伸びだしていました。 (北川尚史)
ユ リ カモメ など (大和川、3月6日)
北葛城郡河合町の北端、西名阪法隆寺インター
のすぐ北の大和川と富雄川とが合流する付近でユ
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の他にコサギ、カルガモ、コガモ、ドハトが見れ
ました。 (丸山健一郎)
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−1016− ユリカモメ