(1) 旅 行 通 信 2 0 12年6月8日 号(金曜 日 ) 第 5756号 ( 毎 週 月 − 金 曜 発 行 、 祝 日 休 刊 ) 1983年(昭和58年)8月創刊 日 刊 E-MAIL, PDF or FAX 旅行通信 【トップニュース】 ★ツアーバスの募集広告に安全対策の明示必要に JATAとANTAが指針策定、会員各社に対応求める 日本旅行業協会(JATA)と全国旅行業協会(ANTA)は、 高速ツアーバスを企画実施する旅行会社が遵守すべき自主ルー ルとして「高速ツアーバスに関わる安全指針」を策定し、6月 6日付で国土交通大臣に報告した。指針では、企画実施会社と 貸切バス事業者間の連携体制のあり方などを定めたほか、募集 広告を掲出する際に守るべき事項として、実車走行距離や乗務 する運転手の人数などを広告に明記することを定めた。 指針はJATAとANTAの連名で作成し、国土交通大臣への提 出と同時に、両協会の会員に向けて一斉に通達した。 指針では13の項目を定め、高速ツアーバス企画実施会社(以 下「高速ツアーバス会社」)は、貸切バス事業者の法令遵守お よび安全確保の状況を事前に書面で把握すること、バス事業者 の安全確保状況に問題がある場合にはその是正を求め、是正さ れない場合は契約を行わないこと−−などを求めた。 交替運転者の配置についても厳しく指針を定め、バス事業者 に運行を依頼する際には、交替運転者の配置を確認した上で依 頼すること、夜間の長距離運行(実車走行距離が450キロメー トル以上のもの)のコースは交替運転者の配置を必須とするこ と−を定めた。また、バス事業者から運行指示書の写し、また はこれに準じる内容の電子メール等を入手し、交替運転者の配 置状況を確認することも求めた。 走行距離や運転手人数など記載すべき事項は8つ 保険の加入状況や安全対策が確認できるURLも 募集広告に関しては、募集型企画旅行である旨を明記するの をはじめ、交替運転者の有無、実車走行距離、高速ツアーバス 会社の特別補償の内容と運行を依頼する貸切バス事業者の任意 保険の加入状況−−などを明記するよう定めた。同じ内容を取 引条件説明書面(契約書面)にも明記することを求める。 広告の指針策定にあたり、JATAとANTAでは記載例を示し た定型様式を作成し、ホームページで公開している。募集広告 などに明記すべき事項は以下の8つ。 【1】旅行日程の実車走行距離 【2】乗務する運転手の人数 【3】利用予定バス会社名(ただし、広告を実施する時点で 利用バス会社が1社に決定していない場合は、利用予定のある 複数のバス会社名を記載する。さらに、日本バス協会の「貸切 バス事業者安全性評価認定制度」による認定事業者の有無を明 記する。) 【4】広告表示における虚偽記載または貸切バス事業者の安 全性に関する重要情報を通報する国のウェブページのURL 岡武氏 【5】高速ツアーバスを企画実施する旅行業者と契約する貸 切バス事業者によって組織される協議体の有無 【6】利用予定のバス会社が付保している自動車保険(任意 Wing Travel Daily 発行所 航空新聞社:日刊旅行通信編集部編 〒1 0 7 - 0 0 5 2 東 京 都 港 区 赤 坂 4 - 8 - 6 赤 坂 余 湖 ビ ル3 階 TEL(03)3796-6646 FAX(03)3796-6645 http://wingnews.net mailto:[email protected] 購読料半年33,600円年間63,000円(消費税含む) 保険)の対人賠償責任限度額 【7】国土交通省ウェブサイト内の自動車運送事業者に対す る行政処分状況を表記したウェブページURL 【8】日本バス協会のウェブサイトの貸切バス事業者安全性 評価認定制度による認定事業者を表記したウェブページURL 広告表示の適正化で消費者が判断しやすく 高速ツアーバスの事故発生後、ツアーバスを企画実施する旅 行会社や運行を担当するバス会社などで構成する高速ツアーバ ス連絡協議会が「安全確保指針」を早急に策定。業界の自主 ルールとして、夜間に450キロメートル以上走行する際には、 交替運転士の配置を必須にするなどの指針を設けた。 JATAとANTAでも、国土交通大臣からの要請を受けて安全 指針の策定に乗り出し、合同検討部会を立ち上げて検討を進め ていた。 今回の安全指針は、おもに旅行会社が遵守すべきルールとし て定めたもので、募集広告等の記載事項にまで規定を設けるこ とに踏み込んだ。業界としてのガイドラインを設けることで、 安全対策をしている会社であるかどうかを消費者が判断できる ようにする。 なお、「高速ツアーバスに関わる安全指針」の全文はJATA とANTAのホームページで掲示している。 ★「TTM+2012」バンコクで開催Ă規模が拡大 世界60カ国から462人のバイヤーが参加 タイ最大の旅行見本市であるタイランド・トラベル・マー ト・プラス2012(TTM+2012)が6月6日、バンコク国際展示 場(IMPACT)で開幕した。会期は8日までの3日間。同見本市 にはタイを中心とするメコン流域国とブータンの観光関連企 業・機関など381社が出展し、60カ国から462人のバイヤーが 参加。出展者数、バイヤー数とも昨年を上回る開催規模となっ た。日本からは東京、神奈川、千葉、名古屋、大阪、福岡の旅 行会社からのバイヤー17人と、メディアが参加した。 TTM+2012はゴルフ、ヘルス&ウェルネス、ウエディング &ハネムーン、エコツーリズムの4つのテーマを掲げた。ニッ チマーケットを開拓することでタイ・ツーリズムの将来的な発 展につなげるのが狙いで、4つのテーマを取り上げた理由につ いてタイ国政府観光庁(TAT)は、4テーマとも質の高さ、 サービスレベル、価格、立地などについて高い競争力を持ち可 能性の大きな分野であることを挙げている。 日本人旅行者Ă2月から増加Ă目標120万人に手応え ゴルフă女性需要強化Ă修学旅行も復活取り組む また、7日に日本のメディアのインタビューに応じたジャム ノン・ジュンナピア東アジア局長(次ページ写真)は日本市場 の位置づけについて説明。日本人旅行者数は10年以降、中国を 下回っており、国別旅行者数ではマレーシア、中国に次ぐ第3 http://wingnews.net/t-daily/data2012/0604macau.pdf (2) 旅 行 通 信 2 0 12年6月8日 号(金曜 日 ) 第 5756号 ( 毎 週 月 − 金 曜 発 行 、 祝 日 休 刊 ) 位に甘んじ韓国、ロシアとの差も縮小 しているものの、「リピーターが多く を占める日本人旅行者はタイの魅力を よく理解したうえで来てくれており、 その点が他国からの旅行者とは異な る。成熟度の高い日本人旅行者が何を 望んでいるかを常に知ることの価値も 大きい。そうした意味で日本は特別な 存在」と依然として日本市場が重要で あることを強調した。 さらに昨年秋の洪水でいったん落ち込んだ日本人旅行者数が 今年2月以降は前年比プラスに転じており、1月~4月の累計で は約9%増を記録していることから、12年の目標を120万人 (前年比約6%増に相当)に設定。目標達成のための施策とし て「日本ではゴルフツアー需要と女性需要を重点的に強化した い。またタイの政情不安の影響で落ち込んでしまった修学旅行 の復活にも積極的に取り組みたい」との方針だ。 【旅行関連】 ★OTOA九州支部Ă7月4日宮崎でワークショップ開催 日本海外ツアーオペレーター協会(OTOA)九州支部は7月 4日、宮崎県・宮崎市民プラザにてワークショップを開催す る。宮崎県での開催は今回が初めて。当日はOTOA九州支部に 加盟する海外各地の会員16社のほか、政府観光局や旅行業関連 会社がブースを設け、各地の最新情報を提供する。申込の際は ウェブページより申込書をダウンロードし、FAXを送付する。 以下は開催概要。 ▼日時=7月4日(水)13時00分~16時30分 ▼場所=宮崎市民プラザ4階ギャラリー ※OTOA宮崎ワークショップ詳細ウェブページ http://www.otoa.com/topics_detail.php?serial=195 ★阪急HD、インバウンド向け関西観光サイト開設 中ă英ă韓に対応、大阪ă京都ă神戸の情報掲載 阪急阪神ホールディングスグループは、アジア主要国をはじ めとするインバウンド向けの、関西の観光情報に特化したウェ ブサイト「大阪・京都・神戸 黄金路線360°」を開設する。 サイトは中国語(簡・繁体字)、英語、韓国語に対応する。す でに中国語版は公開しており、英語と韓国語のサイトは6月29 日を目途にオープンする予定。 サイトでは大阪・京都・神戸の関西3都市にある観光スポッ トを掲載、観光客が効率よく観光できるよう、1日単位のモデ ルルートも掲載する。ビギナー向けルートやリピーター向け ルートなど、多彩なプランを用意する。また、サイトでは3都 市の観光スポットを360°画像にして掲載する。 ※大阪・京都・神戸 黄金路線360°サイト http://www.kansai360.net/ ローマと、「チヴィタ・バニョレージョ」を中心に訪れるツ アー「Ciaopressoローマで過ごす休日6日間」(成田・関空発 着)を発売した。ツアーでは特典として、映画で主人公らが使 用した衣装と同じ柄の非売品ブランケットを20名に、ハネムー ンでの参加者にはイタリア産ミニパスタを1組に1つ付与する。 ツアーではイタリア中部の絶壁の街チヴィタ・バニョレー ジョのほか、オルヴィエートも観光する。出発日は7月10日~ 10月16日と設定、料金は成田発着の場合19万9000円~26万 9000円、関空発着の場合23万9000円~29万9000円とした。燃 油サーチャージ込み。 ★HIS、Pポイントサービス範囲をさらに拡充 VACATIONサイト内主要サービス、全てに適用 エイチ・アイ・エス(HIS)はこのほど、Pontaポイント サービスの適用範囲を拡充し、海外レンタカー予約時にも同ポ イントが貯まるようにした。また支払の際にも同ポイントを利 用できるようにした。これにより「HISVACATION」サイト で展開するすべての主要サービスにおいて、同ポイントサービ スが利用できるようになったことになる。ポイント加算レート は200円(税抜)=1Pontaポイント。 HISではこれを記念し、6月30日まで同サイト上で取り扱う ホテル、オプショナルツアー、海外レンタカーを予約した人 に、もれなく100Pontaポイントを付与するキャンペーンを実 施する。 ★阪急ĂJALチャーター利用のケアンズ日食ツアー 国立天文台教授の特別講演会も開催Ă成田発着 阪急交通社は、日本航空(JAL)チャーター便を利用したケ アンズ皆既日食ツアー(成田発着・5日間)を発売する。ケア ンズ近郊の民有地の占有権を確保し、ストレスのない環境で日 食を鑑賞できるよう配慮。さらに、ツアーでは国立天文台副台 長・教授の渡部潤一氏による特別講演会を開催する。 直行チャーター便を利用するため、8時間程度での移動が可 能になる。出発日は11月11日。料金は37万9500円~55万円と した。 ★KNTĂアンコール遺跡群を研究員と巡る商品発売 調査補助作業体験も可、立入禁止エリア見学も 近畿日本ツーリスト(KNT)奈良支店は、奈良文化財研究所 の協力で「アンコール遺跡群西トップ遺跡調査修復現場見学 ツアー」(成田・関空発着)を発売した。アンコールワットと アンコール・トムなど、カンボジアの遺跡を巡るもので、ツ アーには同研究所都城発掘調査部の杉山洋副部長(予定)が同 行、遺跡の詳細説明と特別講義を行う。西トップ遺跡調査修復 現場では、通常は立入禁止になっている区域まで進入して見学 する。希望者は調査補助作業を体験することもできる。 旅行期間は7月10日~14日。料金は、関空発着15万8000 円、成田発着17万8000円。旅行代金から3000円を、同研究所 の遺跡研究調査資金として寄付する。 ★HISĂĀホタルノヒカリāちなみイタリア商品発売 映画の主人公衣装と同柄のブランケットを付与 ★ANAセ、トレッキングメインの北海道ツアー発売 稚内ă利尻ă礼文の3エリア、地元漁師との交流も エイチ・アイ・エス(HIS)は6月9日公開の映画「ホタルノ ヒカリ」とタイアップし、映画内のハネムーンの舞台である ANAセールスは、トレッキングをメインにした北海道ツアー 「ANAスカイホリデー北海道稚内・利尻・礼文」(東京・名 http://wingnews.net/t-daily/data2012/0604macau.pdf (3) 旅 行 通 信 2 0 12年6月8日 号(金曜 日 ) 第 5756号 ( 毎 週 月 − 金 曜 発 行 、 祝 日 休 刊 ) 古屋・大阪発着)を発売した。ツアーでは現地ガイド付きト レッキングのほか、トレッキング後に地元漁師と交流しながら 魚料理を食べる企画も設定した。参加特典として、利尻昆布を 使ったお土産や、現地食材を使用した弁当を付与する。 同エリアは6-9月の期間、高山植物が豊富に咲くことから人 気のトレッキングエリアになっている。ANAセールスによる と、昨年の上記エリアにおける同社の取扱人数は前年同期比28 %増を記録したという。 同ツアーの設定日は6月27日~9月26日。コース一例とし て、羽田発・定期観光パス付コース4日間の場合、基本ホテ ル・フェリー2等客室利用で7万5000円~21万円とした。 ★JALパックĂ夏休みの自由研究支援ツアーを発売 チャーター便設定Ă空で科学実験Ă整備工場見学も ジャルパックは、日本航空(JAL)とベネッセコーポレー ションが7月21日~8月31日の期間共催する自由研究支援企画 「小学生夏休み応援キャンペーン“そらとぶ自由研究”」の一 環として、JAL機体整備工場見学や、上空で科学実験を行う 「そらとぶ自由研究夏休み冒険号!」チャーター便日帰りツ アー(成田発着)を設定、このほど募集を開始した。 機体整備工場見学では、航空整備士やパイロットへの特別イ ンタビューが可能。また、チャーター便内では、飛行機の飛行 速度や高さ、上空の気圧や気温などの環境についてクイズ形式 で学習する。また、機内にはベネッセサイエンス教室のスタッ フが同乗し、ペットボトルのなかに雲を発生させる実験などを 行う。実施日は7月26日、料金は大人子ども同額で2万8800円 ~3万9800円とした。 なお、JALとベネッセが共同展開するそらとぶ自由研究キャ ンペーンは、各地発のJTA便を含む那覇行き便が対象。期間中 は該当便に搭乗する小学生までの子どもに対し、両社のコラボ レーション自由研究手帳を付与するほか、進研ゼミ小学講座の 自由研究データベース「ナツケン」を案内する。また、機内で は同講座の教材「かがく組」を無料で閲覧できるようにする。 ★トップツアー、東北・栃木・新潟商品発売 トップツアーはCUTEより、「東北・栃木・新潟みんな集ま れ!!」を発売した。宿泊施設は全24施設を設定。パンフレッ トには宿泊施設の特徴を分かりやすく記載した。参加者には特 典としてドライブイン、レストラン、土産品店など計30店舗で 利用可能なクーポン券500円分を付与する。 設定期間は7月1日~10月31日。早割や連泊割なども充実さ せた。 【航空関連】 ★「エアアジアはアマデウスで」政観加え共催セミナー 新GUI予約ツール「A LCC S」を紹介 アマデウス・ジャパンとエアアジアX、マレーシア政府観光 局は、東京と名古屋、大阪の3都市で業界向けセミナーを共 催、6月7日に羽田空港で開催した東京のセミナーには、旅行会 社スタッフ約80名が集まった。今回のセミナーは、アマデウス 経由でのエアアジアの予約促進が目的。冒頭、アマデウス・ ジャパン大竹美保代表取締役は「LCCはウェブ経由の直販だ け、という先入観を持たれる方が多いが、アマデウスはグロー バル規模のGDSとして、エアアジアと旅行会社がwin-winとな アマデウス・ジャパン大竹代表取締役(左)エアアジアX坪川日本支社長(右) れる関係を作りながら、旅行者の方もLCCを安心して楽しんで 頂けるモデルを構築した」と挨拶、アマデウスの利便性の高さ を訴えた。 アマデウスは、今年5 月にエアアジア向け予約ツール 「AmadeusLCCSmart」を発表したばかり。GUI(グラフィ カル・ユーザー・インターフェース)上で簡単に操作できるの が特徴で、セミナーでは予約デモを交えながら操作方法を紹 介。アマデウス経由の予約メリットとして「PNRが一括管理で きる」点を強調した。同社では、他にもコマンドページ上で予 約エントリを入力して操作する「Amadeus Ticketless Access」も提供。いずれも「AmadeusSellingPlatform」を契 約する旅行会社であれば、無料で利用可能だ。 同社は2009年にエアアジアと契約。航空会社のホストシス テムにアクセスしてリアルタイムな空席照会や運賃計算、予約 作成ができる。なお、予約は一度に最大9名まで対応。また現 時点で予約可能なのは、日本路線を運航するエアアジアXやエ アアジア、その他タイ・エアアジアやインドネシア・エアアジ アなどの系列会社。8月就航予定のエアアジア・ジャパンにつ いては現在契約交渉中だ。 エアアジアX、旅行会社経由3割「拡販のチャンス」 6月22日より羽田線デイリー化 セミナーには、エアアジアX日本支社長の坪川成樹氏も登 場、エアアジアの紹介や戦略、積算方法についてプレゼンテー ションを行った。同氏は「日本における予約の約3割が旅行会 社経由。座席数で1便あたり約120席を販売できるチャンスが ある」と強調、参加した旅行会社スタッフに同社の予約拡大を 促した。同社は6月22日より羽田—クアラルンプール線をデイ リー化する予定だ。 坪川氏は、同社の理念として「需要を作る」点にあることを 強調。プレゼンテーションでは、実際に法人での利用が増えて いる現状を紹介しながら「運賃が安いことで出張する回数が増 え、またこれまで出張できなかった人も出張できるようになっ た」と説明。またこうした人たちが自分自身でウェブサイトを 使って予約している現状を指摘し、旅行会社に販売のチャンス があると強調、「販売促進のひとつのツールとして当社を利用 して頂くことで、(旅行会社)皆様のレベニュー拡大につなが る」とアピールした。 http://wingnews.net/t-daily/data2012/0604macau.pdf (4) 旅 行 通 信 2 0 12年6月8日 号(金曜 日 ) 第 5756号 ( 毎 週 月 − 金 曜 発 行 、 祝 日 休 刊 ) マレーシア政観、今年も「グローバル人材育成」に注力 またマレーシア政府観光局からは、マーケティングマネー ジャーの徳永誠氏が最新情報として、マレーシア独立50周年及 び日本との国交樹立55周年に合わせた「GO!GO!マレーシア キャンペーン」やグローバル人材育成プロジェクトなどを紹 介。同局は昨年に引き続き、大学生を対象とした研修プログラ ム「ルックマレーシアプログラム」を8月末に実施する計画 で、東京と大阪から大学生16名をマレーシアに派遣する予定。 エアアジアXが輸送面でのサポートを行う。 観光局では、今年4月にJATA(日本旅行業協会)と2015年 でのマレーシアへの日本人訪問者数100万人達成へ向けたプロ ジェクトの調印を行っており、上記プロジェクトに加え、女子 旅やインセンティブも含めながら積極的な需要促進に取り組ん でいる。 ★SAS、冬期コペンハーゲン−ラップランド間強化 キルナ・イヴァロ・キッティラ、一挙3路線開設 スカンジナビア航空(SAS)は、今年12月12日よりコペン ハーゲン−イヴァロ線に、12月20日よりコペンハーゲン−キ ルナ線・キッティラ線に就航する。いずれも週2便の運航。就 航する3都市はオーロラを鑑賞できるラップランド地方に属 し、近年世界中から多くの観光客が訪れている。同路線は日本 路線からの乗り継ぎの便も良いことから、SASでは「特に限ら れた時間の中でオーロラ観測や様々な観光を楽しみたい日本か らの観光客には、最適な選択と言える」としている。 キルナはスウェーデン北部の都市で、オーロラのほか、ナル ヴィークまで運行するノールランストーグ鉄道、および近郊の 都市ユッカスヤルビの氷でできたホテル「ICEHOTEL」が観 光客に人気。一方キッティラは、リゾート地レヴィへのアクセ スが良いことで知られる。また、イヴァロはラップランド最北 のリゾート地、サーリセルカの最寄空港として、北欧観光の主 要都市のひとつになっている。 3路線の運航スケジュールは以下の通り。なお、イヴァロ線 とキッティラ線は、SASグループ会社であるブルーワン航空と の共同運航になる。 【コペンハーゲン−キルナ線】(12月20日~2013年4月28日 まで) ▼SK2898(木・日)=コペンハーゲン9時00分発−キルナ 11時25分着 ▼SK2899(木・日)=キルナ12時05分発−コペンハーゲン 14時30分着 【コペンハーゲン−キッティラ線】(12月20日~2013年4月 28日まで) ▼KF322(木)=コペンハーゲン13時50分発−キッティラ 17時10分着 ▼KF326(土)=コペンハーゲン17時30分発−キッティラ 20時50分着 ▼KF323(木)=キッティラ17時50分発−コペンハーゲン 19時10分着 ▼KF327(日)=キッティラ10時00分発−コペンハーゲン 11時20分着 ▼KF318(水・日)=コペンハーゲン13時50分発−イヴァ ロ17時25分着 ▼KF317(水・日)=イヴァロ18時00分発−コペンハーゲ ン19時35分着 ★ウィーン空港に新ターミナル完成、AUAの拠点に スターアライアンスが集結Ă乗り継ぎ25分維持 オーストリア航空(AUA)が拠点にするウィーン国際空港に 新ターミナルがオープンし、6月5日から運用を開始した。これ に伴い、AUAをはじめルフトハンザドイツ航空、スイスイン ターナショナルエ アラインズなどの スターアラインア ンス加盟会社は、 新ターミナル内に チェックインカウ ンター(3 0 1 399)を移転した。 新ターミナルは 「スターアライア ンス・ターミナ 完成したウィーン国際空港の新ターミナル ル」として活用 し、最低乗り継ぎ時間25分もこれまでどおり維持される。新 ターミナルは3フロアで構成され、ノンシェンゲン国から シェンゲン国の乗り継ぎもエスカレーターでの上下移動のみで 可能となっている。AUAでは、新ターミナル内に合計6ヵ所の ラウンジを用意する。 既存ターミナルとはワンルーフ(一つ屋根の下)設計で直結 しており、新旧ターミナル間は徒歩で屋内移動が可能。 AUAのヤーン・アルブレヒトCEOは、「刷新されたウィー ン国際空港は、ヨーロッパにおいて競争力のあるハブ空港とし てのポジショニングを強固にした。また、スターアライアンス における重要なハブとしての存在価値をさらに高めた」とコメ ントしている。 ★春秋航空、日本語サイト刷新にアンケート実施 回答者から抽選で無料往復券付与Ă6月30日まで 春秋航空は、今後予定する日本語公式サイトのリニューアル を前に、WEBアンケートを実施している。これは新サイトへ の意見・要望を募るもので、回答者の中から抽選で毎週7名 に、日本−上海線の無料往復航空券を付与する。期間は6月30 日まで。 ※春秋航空キャンペーンページ http://www.china-sss.com/JP/Survey201206Active ★SIA、10月よりロンドン線1日4便体制に 機材はB777-300ER型機を投入 シンガポール航空は今年10月21日より、シンガポール−ロ ンドン線を毎日4便に増便する。まず9月9日より週25便に増便 し、10月21日より週28便とする方針。現在SIAは同路線のすべ てにA380型機を投入しているが、増便分の機材はB777300ER型機とする。 【コペンハーゲン−イヴァロ線】(12月12日~2013年3月24 日まで) http://wingnews.net/t-daily/data2012/0604macau.pdf (5) 旅 行 通 信 2 0 12年6月8日 号(金曜 日 ) 第 5756号 ( 毎 週 月 − 金 曜 発 行 、 祝 日 休 刊 ) ★エアタヒチヌイĂアメリカンとコードシェア提携 カンタスとのコードシェアも拡大、2路線追加 エアタヒチヌイは、アメリカン航空(AAL)との相互コー ドシェア提携について、米国運輸省に認可を申請した。対象と なる路線は、エアタヒチヌイ運航のロサンゼルス−パペーテ 線と、AAL運航のロサンゼルス−ニューヨーク、ニューヨー ク、サンフランシスコ、ラスベガス、シカゴ、ボストン、ダラ ス、フォートワース、マイアミ線など15以上の路線。 また、エアタヒチヌイはカンタス航空とのコードシェアを 拡大した。新たに対象となったのはカンタス航空運航のオーク ランド−メルボルン線、ブリズベン線の2路線になる。 ★タイ国際航空Ă三井住友とクレジットカード発行 買い物でマイル積算可能Ă6月29日より会員募集 タイ国際航空は三井住友カードと共同で、クレジットカード 「ロイヤルオーキッドプラスVISAカード」を新たに発行、6月 29日より会員の募集を開始する。カードの入会・継続時や、 ショッピングなどを通じ、同航空のマイルを貯めることができ るカードで、ゴールドカードとクラシックカードの2種類を用 意した。 ショッピングの際のマイルとの交換レートは100円につき1 マイル。ゴールドカードの入会・継続の場合は2000マイル、 クラシックカードの入会・継続の場合は1000マイルを付与す る。 ゴールドカードの年会費は1万5750円、クラシックカードの 年会費は初年度無料、次年度以降5250円とした。 同航空ではサービス開始にともない、9月29日~11月30日ま で、入会ボーナスマイルを通常の3倍付与するキャンペーンの ほか、カード利用金額が3万円以上の人のなかから抽選で100 名にオリジナルスーツケースを付与するキャンペーンなどを実 施する。 【観光統計】 ★南アフリカ2月、日本人渡航者39.5%増の1959人 南アフリカ観光局によると、今年2月の日本から南アフリカ への渡航者数は、前年同月比39.5%増の1959人だった。1月か らの累計日本人渡航者数は、前年同期比32.5%増の3625人と なっている。また、アフリカ大陸も含む海外全体からの2月の 総渡航者数は8.6%増の67万7674人だった。 同観光局では年間の総渡航者数を、2020年までに1500万人 まで引き上げることを目標としている。 【デスティネーション】 ★サンズăコタイ、マカオ航空と共同キャンペーン ニュースレター登録の搭乗者に100パタカを付与 マカオの新複合型リゾート、サンズ・コタイ・セントラルは マカオ航空と共同で、9月30日までの期間、「100MOPリワー ド・ダラー」(食事券・買い物券)プレゼントキャンペーンを 開催する。同施設で利用可能な100MOP(約1000円)のクー ポンを付与するもの。期間中にマカオ航空に搭乗の18際以上の 旅客で、「ヴェネチアンマカオニュースレター」登録者が対 象になる。 クーポン受け取りの際は、サンズ・コタイ・セントラルの ショッピングモール内カウンターにて、マカオ到着7日以内 に、記入済みのヴェネチアンマカオニュースレター登録リーフ レットおよび搭乗券、パスポートを提示する。 【ホテル】 ★LE DAIBAĂ特別客室でガンダムの世界観を再現 6月11日より予約受付開始、宿泊は6月29日〜 グランパシフィックLEDAIBAは6月11日より、「機動戦士 ガンダム」をモチーフにしたコンセプトルーム「PROJECT ROOM-G」の予約を開始する。同客室はガンダム像が3年ぶり にお台場に戻ってきたことや、4月に商用施設「ガンダムフロ ント東京」が開業したことにちなみ設定したもの。客室ではガ ンダムの世界観を忠実に表現した。ルームサービスには、オリ ジナルのガンダムメニューも用意した。 宿泊期間は6月29日~。プラン一例として、「ROOM-Gス ペシャルタイプ」プランは、1室2名利用時1名2万6000円~、 1室3名利用時1名2万5000円とした。同客室はリビングルーム 付の84平米の空間で、室内には原画やキャラ等身大パネルも設 置している。 ■為替市況(7日) (円) USD(米ドル) ...................................................................................... 80.26 GBP(イギリスポンド) ..................................................................... 126.67 CAD(カナダドル) .............................................................................. 78.63 CHF(スイスフラン) ........................................................................... 83.86 SEK(スウェーデン・クローネ) ......................................................... 11.47 EUR(ユーロ) .................................................................................... 101.15 DKK(デンマーク・クローネ) ............................................................ 13.71 IDR(インドネシア・ルピア)(*) ........................................................ 0.98 NOK(ノルウェー・クローネ) ............................................................ 13.35 PKR(パキスタン・ルピー) .................................................................. 1.00 PHP(フィリピン・ペソ) ...................................................................... 1.99 QAR(カタール・リアル) ................................................................... 22.50 THB(タイ・バーツ) ............................................................................. 2.60 AED(UAE・ディルハム) ................................................................ 22.30 AUD(オーストラリアドル) ................................................................ 80.44 HKD(香港ドル) .................................................................................. 10.65 INR(インド・ルピー) ........................................................................... 1.60 SAR(サウジアラビア・リアル) ......................................................... 21.97 CNY(中国元)(*) ............................................................................. 12.93 KWD(クウェート・ディナール) ...................................................... 291.78 KRW(韓国ウォン)(*) ....................................................................... 6.99 SGD(シンガポール・ドル) ................................................................ 62.98 NZD(ニュージーランド・ドル) ......................................................... 62.94 ZAR(南アフリカ・ランド) ................................................................ 11.04 CZK(チェコ・コルナ) .......................................................................... 4.04 MXN(メキシコ・ペソ) ......................................................................... 6.65 RUB(ロシア・ルーブル) ...................................................................... 2.71 HUF(ハンガリー・フォリント) ........................................................... 0.36 PLN(ポーランド・ズロチ) ................................................................ 24.35 ※IDR、KRWは100通貨単位当たり ----------------------------------------------------TWA(台湾ドル) .................................................................................... 2.64 MYR(マレーシア・リンギット) ......................................................... 24.70 ※TWA、MYRは6月1日現在 東京外国為替相場/T.T.Selling(三菱東京UFJ銀行調べ) http://wingnews.net/t-daily/data2012/0604macau.pdf
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