「デザインと福祉の国デンマーク王国とベルギー王国を巡る旅」地球環境の危機が叫ばれながらも、遅々として進まない省エネルギー社会。その中にあって、着実にその歩みを進め「福祉と省エネの先進」がデンマークです。ヨーロッパ大陸で、ドイツの北に位置するスカンジナビアは、デンマーク、スウェーデン、ノルウェーで北欧三国と呼ばれます。そのスカンジナビア諸国のなかでもっとも南に位置し、ユトランド半島と周辺の島からなるデンマーク王国。人口は約 526 万人、面積は約 4 万 3000 平方キロ（九州とほぼ同じ）。デンマークはイギリス、フランスの王家が生まれるずっと以前に王室が成立していた歴史ある国です。その歴史は、さらにヴァイキング時代にまでさかのぼることができます。 デンマークでは過去 100 年の間に貧困と封建制の強い国から、自由な福祉国家へと変貌を遂げました。男女平等、高齢者をはじめとするさまざまな福祉体制の充実、教育への高い意識は、世界の注目を集めています。また、家具や照明器具、テーブルウェアなどの、優れたデザインを生み出す国としてもよく知られ日本の愛好者も多いと思います。 素材に対する繊細さ、ディテールへのこだわり、そして華奢さによって生み出されるデザインは、デザイナー、マイスター（職人）、メーカー、そしてジャーナリストらの妥協を許さない努力によって育まれてきました。このデンマークの代表的な総合デザイナー、アルネ・ヤコブセンの作品を中心に今回の北欧の旅を企画いたしました。さらに、福祉施設、環境共生住宅、新しい居住（グループホーム、コレクティブハウス、エコビレッジなど）、持続可能な再生エネルギーの取組みの視察も取組みます。また、古くて新しい活気のあるベルギーにも足を伸ばします。毎年取組んでいます秋の旅、ことしも皆様のご参加を楽しみにしています。 j-sense 代表 ●コペンハーゲンブリッセル● ドイツ丸谷博男