新機能ガイド Sybase® ETL 4.8

新機能ガイ ド
Sybase® ETL 4.8
ド キ ュ メ ン ト ID : DC00939-01-0480-01
改訂 : 2009 年 2 月
こ のマニ ュ アルでは、 Sybase® ETL 4.8 の新 し い機能について説
明 し ます。
トピック
Sybase ETL 4.8 の新機能
ページ
2
Sybase IQ ク ラ イ ア ン ト 側 ロ ー ド ・ サポー ト の機能強化
2
Sybase IQ ロ ー ド ・サポー ト の機能強化 (Upsert and
Delete)
4
ロ ッ ク ・ テーブルのサポー ト
5
Web ベース のモニ タ リ ン グ
7
Sybase IQ の複数の ラ イ タ のサポー ト
8
IPv6 のサポー ト
9
FDCC 準拠
10
Copyright 2009 by Sybase, Inc. All rights reserved. Sybase の商標は、 Sybase の商標 リ ス ト (http://www.sybase.com/detail?id=1011207 か ら ダ
ウ ン ロ ー ド 可能 ) で確認で き ます。 Sybase お よ び こ の リ ス ト に掲載 さ れてい る 商標は、 米国法人 Sybase, Inc の商標です。 ® は、
米国におけ る 登録商標であ る こ と を示 し ます。 Java お よ び Java 関連の商標は、 米国お よ びその他の国におけ る Sun Microsystems, Inc.
の商標ま たは登録商標です。 Unicode と Unicode の ロ ゴは、 Unicode, Inc. の登録商標です。 こ のマニ ュ アルに記載 さ れてい る 上記以外
の社名お よ び製品名は、 当該各社の商標ま たは登録商標の場合があ り ます。
Sybase ETL 4.8 の新機能
Sybase ETL 4.8 の新機能
こ の項では、 Sybase IQ へのデー タ の ロ ー ド をサポー ト す る Sybase
ETL 4.8 の新機能について説明 し ます。 Sybase ETL は、 Sybase IQ 12.7
お よ び Sybase IQ 15.0 での動作が確認 さ れてい ます。 ただ し 、 すべての
機能が Sybase IQ 12.7 でサポー ト さ れてい る わけではあ り ません。
表 1 は、 ETL 4.8 で Sybase IQ 12.7 お よ び Sybase IQ 15.0 を使用 し た場
合の機能 と 他の違い を示 し ます。
表 1 : ETL 4.8 での Sybase IQ 12.7 および 15.0 の使用
Sybase IQ 12.7
違い
機能 :
Sybase IQ 15.0
• Sybase IQ ク ラ イ ア ン ト 側 ロ ー ド ・ サポー ト
No
Yes
• Sybase IQ ロ ー ド ・ サポー ト (Upsert)
Yes
Yes
• ロ ッ ク ・ テーブルのサポー ト
Yes
Yes
• Web ベース のモニ タ リ ン グ
Yes
Yes
• 複数の ラ イ タ のサポー ト
No
Yes
ペーパー ・ ラ イ
セン ス
ペーパー ・ ラ イ
セン ス
ペーパー ・ ラ イ
セン ス
SySAM ラ イ セ
ンス
Yes
No
ラ イセンス :
• ETL Development
• ETL サーバ
プ ラ ッ ト フ ォ ーム :
• Red Hat Enterprise Linux 4.0 on POWER (32 ビ ッ ト )
注意 Sybase ETL 4.8 でサポー ト さ れてい る 、 すべてのプ ラ ッ ト
フ ォームお よ びオペレーテ ィ ン グ ・ シ ス テ ムの更新バージ ョ ン
の詳細については、 『Sybase ETL 4.8 リ リ ース ・ ノ ー ト 』 を参照
し て く だ さ い。
Sybase IQ ク ラ イ ア ン ト 側ロー ド ・ サポー ト の機能強化
Sybase ETL 4.8 では、 “DB Bulk Load - Sybase IQ” お よ び “IQ Loader
File via Load Table” コ ン ポーネ ン ト を使用す る こ と で、 リ モー ト ・ ホ
ス ト ・ マシ ン にあ る テ キ ス ト ・ フ ァ イ ルのデー タ を Sybase IQ 15.0 に
バル ク ロ ー ド で き ます。
2
新機能ガ イ ド
Sybase ETL 4.8 の新機能
Sybase ETL の以前のバージ ョ ン では、 IQ サーバ と 同 じ ホ ス ト ・ マシ
ン で使用で き る よ う にす る ためにテ キ ス ト ・ フ ァ イ ルが必要で し た。
ま た、 Sybase IQ と 同 じ マシ ン に イ ン ス ト ールす る ために Sybase ETL
も 必要で し た。 バージ ョ ン 4.8 では、 Sybase ETL と Sybase IQ を同 じ マ
シ ン に イ ン ス ト ールす る 必要はな く 、 ETL サーバ と Sybase IQ は、 1 ス
テ ッ プで リ モー ト ・ マシ ン か ら バル ク ロ ー ド で き る ネ ッ ト ワ ー ク 環境
で通信で き ます。
Sybase IQ での ク ラ イ ア ン ト 側 ロ ー ド を可能にす る には、
allow_read_client_file お よ び allow_write_client_file オプシ ョ ン を On に設定
し ます。 こ れ ら のオプシ ョ ンは各 IQ サーバで一度だけ設定す る 必要が
あ り ます。
Sybase Central を使用し て こ れ ら の 2 つのオプシ ョ ンの値を変更する には、
次の手順に従い ます。
1
Sybase IQ 15.0 サーバに接続 し ます。
2
オプシ ョ ン を右 ク リ ッ ク し て選択 し 、 Sybase IQ で使用可能なすべ
ての永続的なオプシ ョ ン設定の リ ス ト を確認 し ます。
3
allow_read_client_file と allow_write_client_file を選択 し 、 値を On に変
更 し ます。 デフ ォ ル ト 値は Off です。
次に、 サーバ ・ オプシ ョ ン ・ プ ロ パテ ィ allow_read_client_file を On に
設定す る 必要があ り ます。 こ れを行 う には、 isql ま たは dbisql ユーテ ィ
リ テ ィ を使用 し て次の コ マ ン ド を実行 し ます。
set option allow_read_client_file=on
GRANT READCLIENTFILE TO <group | user>
注意 ETL 4.8 では、 ク ラ イ ア ン ト 側バル ク ・ ロ ー ド は、 IQ 15.0 ODBC
ド ラ イ バを使用す る ODBC ク ラ イ ア ン ト に よ っ てサポー ト さ れてい
ます。 こ の ド ラ イ バは、 コ マ ン ド ・ シーケ ン ス通信プ ロ ト コ ル
(CmdSeq) を使用 し てい ます。 プ ロ ト コ ルでは、 read_client_file お よ び
write_client_file セキ ュ ア SQL コ ン ポーネ ン ト を使用 し て、 デー タ ベー
ス に対 し て ク ラ イ ア ン ト ・ フ ァ イ ルを ど の よ う に読み書 き す る か を
制御で き ます。 -sf サーバ ・ オプシ ョ ン を使用 し て、 デー タ ベース ・
サーバの機能を有効ま たは無効に し ます。 詳細については、 Product
Manuals Web サイ ト (http://www.sybase.com/support/manuals/) にあ る マ
ニ ュ アル 『SQL Anywhere 11.0』 を参照 し て く だ さ い。
Sybase ETL 4.8
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Sybase ETL 4.8 の新機能
“DB Bulk Load - Sybase IQ” お よ び “IQ Loader File via Load Table” コ ン
ポーネ ン ト を使用す る と 、 次に示すテ キ ス ト ・ フ ァ イ ルの場合に、 リ
モート ・ マ シ ン 上の Sybase IQ にテ キ ス ト ・ フ ァ イ ルを ロ ード でき
ま す。
•
ETL を 使用し て 生成さ れた が、 IQ ホ ス ト ・ マ シ ン に書き 込ま れ
な い。
•
ETL の外部で生成 さ れ、 IQ ホ ス ト ・ マシ ン上にない。
こ れ ら のシナ リ オでは、 テ キ ス ト ・ フ ァ イ ルは、 ロ ーダ ・ コ ン ポーネ
ン ト と 互換性があ る フ ォ ーマ ッ ト ( 主に ASCII デー タ ま たはバ イ ナ
リ ・ デー タ ) であ る 必要があ り ます。
Load Table 文でサポー ト さ れてい る フ ォーマ ッ ト の詳細については、
『Sybase IQ 12.7 リ フ ァ レ ン ス ・ マニ ュ アル』 の 「第 6 章 LOAD TABLE
文」 を参照 し て く だ さ い。
コ ン ポーネ ン ト の詳細については、 『Sybase ETL 4.8 ユーザーズ ・ ガ イ
ド 』 の 「第 5 章 コ ン ポーネ ン ト 」 にあ る 「Destination コ ン ポーネ ン
ト 」 の 「DB Bulk Load Sybase IQ」 と 、 「Loader コ ン ポーネ ン ト 」 の
「IQ Loader File via Load Table」 を参照 し て く だ さ い。
Sybase IQ ロー ド ・ サポー ト の機能強化 (Upsert and Delete)
ETL 4.8 には、 バル ク ロ ー ド ・ コ ン ポーネ ン ト の Upsert 機能のサポー
ト が含ま れてい ます。 つま り 、 “IQ Loader File via Load Table”、 “IQ
Loader DB via Insert Location”、お よ び “DB Bulk Load Sybase IQ” です。
こ の新 し い機能を使用す る と 、 キー属性に よ り 識別 さ れ る テーブル内
の レ コ ー ド でのバル ク 挿入、 更新、 お よ び置換を実行で き ます。
Upsert 機能は、 レ コ ー ド がすでに存在す る 場合は ロ ーを更新 し 、 レ
コ ー ド が存在 し ない場合は、 レ コ ー ド をデー タ ベース内のテーブルに
挿入 し ます。 こ の機能は、 既存の レ コ ー ド は更新せず、 属性レベルの
既存の レ コ ー ド の置 き 換えのみを行い ます。 ETL の以前のバージ ョ ン
では、 Upsert 機能は別個の ロ ーレベルの更新お よ び挿入操作のみで実
行 さ れてい ま し た。
さ ら に、 現在の ETL 4.8 は “DB Bulk Load Sybase IQ” コ ン ポーネ ン ト
で Delete 機能を サポー ト し てい ます。 こ れは、 キーに よ っ て参照 さ れ
る テーブル内の既存の レ コ ー ド を削除す る ための よ り 高速な手段を備
え てい ます。 ETL の以前のバージ ョ ン での削除操作は、 ロ ーご と に
Delete 機能を実行す る こ と に よ っ て行われてい ま し た。
詳細については、 『Sybase ETL 4.8 ユーザーズ ・ ガ イ ド 』 の 「第 5 章 コ
ン ポーネ ン ト 」 を参照 し て く だ さ い。
4
新機能ガ イ ド
Sybase ETL 4.8 の新機能
ロ ッ ク ・ テーブルのサポー ト
Sybase ETL 4.8 では、 Lock Table 文を使用 し て、一連の Sybase IQ テーブ
ルの排他 ロ ッ ク を取得 し 、 他の同時 ト ラ ンザ ク シ ョ ンに よ る こ れ ら の
テーブルのア ク セ ス ま たは変更を防 ぐ こ と がで き ます。 EXCLUSIVE
モー ド でテーブルを ロ ッ ク す る には、 そのテーブルの所有者であ る か
DBA 権限が必要です。 排他テーブル ・ ロ ッ ク が適用 さ れてい る 場合、
他の ト ラ ンザ ク シ ョ ンは ロ ッ ク さ れてい る テーブルに対 し て ク エ リ の
発行、 あ ら ゆ る 修正、 その他のあ ら ゆ る 操作を実行で き ません。
Lock Table 文で最初のプ ロ ジ ェ ク ト のテーブルを ロ ッ ク す る と 、 2 番目
のプ ロ ジ ェ ク ト は失敗せず、 その代わ り 、 リ ト ラ イ す る 前にユーザ定
義の時間だけ待機 し ます。 こ れに よ り 、 プ ロ ジ ェ ク ト では手動の再起
動や、 次の ス ケ ジ ュ ー リ ン グ さ れた実行を待つ必要がな く な り ます。
た と えば、 プ ロ ジ ェ ク ト ‘A’ が タ ーゲ ッ ト ・ テーブルにデー タ を書
き 込み、 プ ロ ジ ェ ク ト ‘B’ が同 じ テーブルの排他 ロ ッ ク を取得 し よ
う と す る 場合、 プ ロ ジ ェ ク ト ‘B’ は ロ ッ ク を取得す る 前に指定の待
機時間だけ待た さ れます。 待機時間は、 EXCLUSIVE ロ ッ ク を取得す
る ための最長ブ ロ ッ ク 時間です。 time 引数が指定 さ れた場合、 タ ー
ゲ ッ ト ・ テーブルが ロ ッ ク さ れた と き に、 デー タ 更新文 (DML) は指
定時間だけ待機 し ます。 それ以外の場合には、 ロ ッ ク が使用可能にな
る か、 ま たは割 り 込みが発生す る ま でサーバは無期限に待機 し ます。
排他テーブル ・ ロ ッ ク を適用す る ための構文は次の と お り です。
LOCK TABLE table-name WITH HOLD IN EXCLUSIVE MODE
WAIT [time]
こ の フ ァ イ ル名の意味は、 次の と お り です。
•
table-name — ビ ュ ーではなく ベース ・ テーブルである 必要があ る 。
•
WITH HOLD — 接続の終了ま で ロ ッ ク が継続す る 。 それ以外の
場合は、 現在の ト ラ ンザ ク シ ョ ンが ロ ールバ ッ ク さ れ る か ま たは
終了す る と き に ロ ッ ク が解放 さ れ る 。
•
EXCLUSIVE mode — 他の ト ラ ンザ ク シ ョ ンはテーブルに対 し て ク
エ リ の発行、 修正、 ま たはその他のあ ら ゆ る ト ラ ンザ ク シ ョ ン を
実行で き ない。 テーブルの DBA 権限ま たは所有権が必要であ る 。
こ の文では、 テーブルへのア ク セ ス を必要 と す る 可能性があ る 他の ト
ラ ンザ ク シ ョ ン を ブ ロ ッ ク ま たは遅延 さ せます。 LOCK TABLE 文に よ っ
て、 独立性レベル と は別にテーブル ・ レベルでの同時実行性を直接制
御で き ます。
次の Sybase IQ コ ン ポーネ ン ト は、 排他 lock table 文を サポー ト し てい
ます。
•
Destination - “Text Data Sink” を除 く すべてのデー タ ・ シ ン ク ・ コ
ン ポーネ ン ト が Lock Table を サポー ト し てい る 。
Sybase ETL 4.8
5
Sybase ETL 4.8 の新機能
•
Loader - すべての ロ ーダの コ ン ポーネ ン ト 。
•
Staging - DB Staging コ ン ポーネ ン ト 。
こ れ ら の コ ン ポーネ ン ト には 2 つの追加パ ラ メ ー タ を設定で き ます。
こ れに よ り 、 Sybase IQ デー タ ベースへの書 き 込み時に、 デー タ の書
き 込み前に Sybase IQ テーブルが適切に ロ ッ ク さ れます。
•
•
[IQ Lock Table in Exclusive Mode] は次の よ う にな り ます。
•
Not selected - EXCLUSIVE モー ド で タ ーゲ ッ ト ・ テーブルを
ロ ッ ク し ない。
•
Selected - EXCLUSIVE モー ド で タ ーゲ ッ ト ・ テーブルを ロ ッ
クする。
IQ Lock Table の待機時間は次の よ う にな り ます。
•
hh:nn:ss.sss - 排他 ロ ッ ク の最長ブ ロ ッ ク 時間を指定す る 。
た と えば、
• 00:06:00.000 - 排他 ロ ッ ク の最長ブ ロ ッ ク 時間を 6 分に
設定す る 。
•
00:00:00.000 - 待機 し ないで、 す ぐ に排他 ロ ッ ク を取得
する。
•
“ ” (空の文字列) - 排他 ロ ッ ク を取得す る ま で無期限に待
機す る 。
Lock Table モー ド を選択 し た場合、 Sybase ETL は Lock Table 文を生成
し 、 他の SQL 文がテーブルで実行 さ れ る 前にその文を実行 し ます。
Sybase IQ の Lock Table 機能の詳細については、 『Sybase IQ 12.7 リ フ ァ
レ ン ス ・ マニ ュ アル』 の 「第 6 章 SQL 文」 を参照 し て く だ さ い。
Sybase IQ の ETL コ ン ポーネ ン ト の新 し いパ ラ メ ー タ については、
『Sybase ETL 4.8 ユーザーズ ・ ガ イ ド 』 の 「第 5 章 コ ン ポーネ ン ト 」 を
参照 し て く だ さ い。
6
新機能ガ イ ド
Sybase ETL 4.8 の新機能
Web ベースのモニ タ リ ン グ
Sybase ETL 4.8 は、 Web ベース の リ モー ト ・ モニ タ リ ン グ を サポー ト
す る よ う に強化 さ れ ま し た。 こ れに よ り 、 ネ ッ ト ワー ク 上の ETL グ
リ ッ ド ・ エ ン ジ ンだけでな く 、 リ モー ト ・ ジ ョ ブお よ びプ ロ ジ ェ ク ト
も Web ブ ラ ウ ザを使用 し てモニ タ で き ます。
Web ベース のモニ タ リ ン グに よ り 次の こ と が可能にな り ます。
•
グ リ ッ ド ・ ネ ッ ト ワ ー ク の一部であ る すべてのグ リ ッ ド ・ エ ン ジ
ン の状態を モニ タ す る 。
•
リ モー ト ・ ジ ョ ブ ま たはプ ロ ジ ェ ク ト の状態を モニ タ す る 。
•
リ モー ト ・ ジ ョ ブ ま たはプ ロ ジ ェ ク ト のキ ャ ン セル、 サ スペン ド 、
お よ び再開を行 う 。
•
グ リ ッ ド ・ エ ン ジ ンの リ モー ト ・ ロ グ ・ フ ァ イ ルを表示す る 。
以前のバージ ョ ンの Sybase ETL 4.8 では、 ETL Development か ら 起動
さ れたプ ロ ジ ェ ク ト ま たはジ ョ ブのみを モニ タ で き ま し た。 現在は、
ブ ラ ウ ザベース の リ モー ト ・ モニ タ リ ン グが導入 さ れた こ と に よ り 、
ジ ョ ブの起動モー ド に関係な く 、 ETL グ リ ッ ド ・ エ ン ジ ン で実行 さ れ
る すべての リ モー ト ・ ジ ョ ブお よ びプ ロ ジ ェ ク ト の Web ブ ラ ウ ザを
使用 し たモニ タ 、 キ ャ ン セル、 一時停止、 お よ び再起動が可能にな り
ま し た。 こ れには、 コ マ ン ド ・ ラ イ ン ま たは ETL Development の ど ち
ら を使用 し て起動 し たかに関係な く 、 すべてのジ ョ ブ と プ ロ ジ ェ ク ト
が含まれます。 ま た、 以前のバージ ョ ン では、 使用可能なすべてのグ
リ ッ ド ・ エ ン ジ ンの状態は ETL Development か ら のみ表示で き ま し
た。 現在は、 いずれのマシ ンの Web ブ ラ ウ ザを使用 し て も エ ン ジ ン の
状態を表示で き ます。
Web モニ タ リ ン グ画面を起動す る には、 次の URL を Web ブ ラ ウ ザに
入力 し ます。
http://<hostname>:<port_number>
こ こ で、 <hostname> は ETL グ リ ッ ド ・ エ ン ジ ンが実行 さ れてい る マ
シ ンのネ ッ ト ワー ク 名で、 <port_number> は ノ ー ド が開始 さ れたポー
ト です。 デフ ォ ル ト のポー ト 番号は 5124 です。
モニ タ リ ン グ画面には、 実行中のすべてのジ ョ ブ、 プ ロ ジ ェ ク ト 、 お
よ びグ リ ッ ド ・ エン ジ ンが表示 さ れます。 次の も の も 表示で き ます。
•
グ リ ッ ド ・ ネ ッ ト ワ ー ク のすべての ノ ー ド と その状態の リ ス ト
• 名前、 起動時間、 実行状態、 ジ ョ ブ内のプ ロ ジ ェ ク ト の リ ス ト 、
各プ ロ ジ ェ ク ト と 各ジ ョ ブの ロ ー ・ カ ウ ン ト な ど の、 ジ ョ ブの完
全な情報
• 選択 し た グ リ ッ ド ・ エ ン ジ ン の ロ グ ・ フ ァ イ ル
Sybase ETL 4.8
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Sybase ETL 4.8 の新機能
注意 こ の機能を 使用する には、Internet Explorer (IE) 6.0 以降が必要です。
こ の機能の詳細については、 『Sybase ETL 4.8 ユーザーズ ・ ガ イ ド 』 の
「第 6 章 Sybase ETL サーバ」 を参照 し て く だ さ い。
Sybase IQ の複数の ラ イ タ のサポー ト
Sybase ETL 4.8 では、 デー タ を IQ デー タ ベース に ロ ー ド す る 複数の ラ
イ タ の使用をサポー ト し てい ます。 IQ の複数の ラ イ タ は Sybase IQ
テーブルの並列 ロ ー ド を可能に し ます。 こ れはシーケ ン シ ャ ル ・ ロ ー
ド よ り も 高速です。
次の IQ ETL コ ン ポーネ ン ト は、 複数の ラ イ タ を使用 し たデー タ の
ロ ー ド をサポー ト す る よ う に強化 さ れてい ます。
• IQ Loader File via Load Table
•
IQ Loader DB via Insert Location
•
DB Bulk Load - Sybase IQ
複数の書 き 込みユーザの機能を使用す る には、 タ ーゲ ッ ト IQ デー タ
ベース に create table お よ び execute sp_iqstatistics ス ト ア ド ・ プ ロ シー
ジ ャ 権限を持つ必要があ り ます。 こ の理由は、 ETL に よ り 2 つのテー
ブル (ETL_MULTIPLEX_STATE お よ び ETL_MULTIPLEX_VERSION)
が IQ デー タ ベース に作成 さ れ る ためです。 ETL_MULTIPLEX_STATE
テーブル内の各 ロ ーには、 各実行後に自動削除 さ れ る ETL グ リ ッ ド
ノ ー ド に よ り 選択 さ れた IQ ラ イ タ に関す る 情報が表示 さ れます。 念の
ため、 予期 し ないエ ラ ーに よ り グ リ ッ ド ノ ー ド が ク ラ ッ シ ュ し た と き
に備え て、 テーブル内の ス テー タ ス ・ デー タ を手動で ク リ アす る 必要
があ り ます。
次の手順で、 Sybase Central を使用 し て、 選択 し たユーザの create table
お よ び execute sp_iqstatistics パー ミ ッ シ ョ ン を設定 し ます。
1
Sybase IQ 15.0 サーバに接続 し ます。
2
[Users & Groups] を展開 し 、 create table パー ミ ッ シ ョ ン を設定す る
ユーザを選択 し ます。
3
ユーザを右 ク リ ッ ク し 、 [Properties] を選択 し ます。
4
[Authorities ] タ ブ を選択 し [Resource] オプシ ョ ン をチ ェ ッ ク し て、
IQ デー タ ベース にデー タ ベース ・ オブジ ェ ク ト を作成す る 権限を
ユーザに与え ます。
次に、 [Permissions] タ ブ、 [Procedures & Functions] の順に選択 し 、
使用可能なすべてのパー ミ ッ シ ョ ン の リ ス ト を確認 し ます。
5
8
新機能ガ イ ド
Sybase ETL 4.8 の新機能
6
sp_iqstatistics を選択 し [Execute] を ク リ ッ ク し て、 IQ デー タ ベース
内の ス ト ア ド ・ プ ロ シージ ャ を実行す る ためのパー ミ ッ シ ョ ン を
ユーザに与え ます。
7
[OK] を ク リ ッ ク し て設定内容を保存 し ます。
マルチプ レ ッ ク ス実行構成の詳細については、 『Sybase ETL 4.8 ユー
ザーズ ・ ガ イ ド 』 の 「第 5 章 コ ン ポーネ ン ト 」 の 「デー タ を ロ ー ド す
る ための IQ の複数の ラ イ タ の設定」 を参照 し て く だ さ い。
最適なパフ ォ ーマ ン ス を得 る ため、 た と えば次に示す よ う な シナ リ オ
で IQ 内の複数のテーブルを ロ ー ド す る 必要があ る 場合、 複数の ラ イ
タ を使用 し ます。
•
•
ソ ース ・ デー タ ベース か ら 1 つ以上のテーブルをすでに選択 し て
お り 、 タ ーゲ ッ ト IQ デー タ ベース内の 1 つ以上のテーブルに移行
す る 場合。
複数のテーブルを持つ複数プ ロ ジ ェ ク ト ・ コ ン ポーネ ン ト でジ ョ
ブ を作成 し た場合、 ま たはジ ョ ブの実行のために、 並列実行 ト ポ
ロ ジに リ ン ク さ れた複数のプ ロ ジ ェ ク ト を選択 し た場合。
IPv6 のサポー ト
IPv4 以外に も 、 Sybase ETL 4.8 はすべてのプ ラ ッ ト フ ォ ーム で イ ン
タ ーネ ッ ト ・ プ ロ ト コ ル ・ バージ ョ ン 6 (IPv6) をサポー ト し てい ます。
データベースの接続に IPv6 を使用する には、 基本 と な るデータ ベース と 、
IPv6 をサポー ト する コ ネ ク テ ィ ビ テ ィ ・ ラ イ ブ ラ リ が必要です。 すべ
ての Sybase デー タ ベースお よ び ctlib は IPv6 をサポー ト し てい る ので、
IPv6 ネ ッ ト ワ ー ク 上で ETL と と も に使用で き ます。
表 2 は、 IPv4 お よ び IPv6 を サポー ト し てい る デー タ ベース の リ ス ト
です。
Sybase ETL 4.8
9
Sybase ETL 4.8 の新機能
表 2 : デー タ ベースの IPv6 のサポー ト
デー タ ベース
IPv4
IPv6
Sybase IQ 15.0
Sybase IQ 12.7
Sybase Adaptive Server® Enterprise 15.0.2
Sybase Adaptive Server Enterprise 15.0.1
Sybase Adaptive Server Enterprise 12.5.4
Adaptive Server Anywhere 11.0
Adaptive Server Anywhere 10.0
IBM DB2 9.1
Microsoft SQL Server 2005
Microsoft Access 2007
MySQL
Oracle 11g
Oracle 10g
Yes
Yes
Yes
Yes
Yes
Yes
Yes
Yes
Yes
Yes
Yes
Yes
Yes
Yes
No
Yes
Yes
Yes
Yes
Yes
Yes
Yes
Yes
No
No
No
IPv6 では、 IPv4 での多数の問題点が解決 さ れてい ます。 た と えば、
イ ン ターネ ッ ト に追加 さ れ る すべての新し いマシ ンで必要 と な る 使用
可能な IPv4 ア ド レ ス の数が限定 さ れてい る 問題点な どが解決 さ れてい
ます。 IPv6 では、ア ド レ ス のサ イ ズが 32 ビ ッ ト か ら 128 ビ ッ ト に増え、
IPv4 のルーテ ィ ン グやネ ッ ト ワ ー ク の自動設定な ど の分野に改良が加
え ら れてい ます。 IPv6 と IPv4 は、 過渡期の間は多年にわた り こ の 2 つ
が共存 し 、 徐々に IPv6 に代わ っ てい く と 予想 さ れ ます。
FDCC 準拠
Sybase ETL 4.8 は現在、 連邦デス ク ト ッ プ基準 (FDCC) に準拠し ています。
こ れは、 米国行政管理予算局 (OMB) に よ り 指示 さ れたセキ ュ リ テ ィ
基準です。 FDCC セキ ュ リ テ ィ 要件を満たすために、 ETL 4.8 を イ ン ス
ト ールで き る のは、 シ ス テ ム管理者だけにな り ます。 ただ し 、 ETL 4.8
と 、 ETL 4.8 で開発 し た アプ リ ケーシ ョ ンは、 高いシ ス テ ム管理者権
限がな く て も 、 通常のユーザ ・ コ ン テ キ ス ト で実行す る よ う に設計 さ
れてい ます。
デフ ォル ト では、 大部分の ETL 4.8 フ ァ イ ルは Program Files\Sybase サ
ブデ ィ レ ク ト リ に イ ン ス ト ール さ れます。 こ れ ら のサブデ ィ レ ク ト リ
への書き込みア ク セ スは通常、 管理ユーザに限定 さ れます。 FDCC 要件
を満たすために、 書き 込み可能なすべてのフ ァ イ ルの イ ン ス ト ール、
コ ピー、 ま たは作成は、 通常のユーザが書 き 込みア ク セ ス権を持つ
デ ィ レ ク ト リ に対 し て行われます。
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新機能ガ イ ド