第767号 - 山形県医師会

DIC2125
第767号 昭和27年8月21日第3種郵便物認可〔山形県医師会会報〕 平成27年7月10日発行
平成27年7月10日発行 昭和27年8月21日第3種郵便物認可〔山形県医師会会報〕
第767号
製造販売元
コーアイセイ株式会社
山 形 市 若 葉 町 13 番 45 号
表 紙 写 真
「鳩をとらえた隼」
寒河江市 秋 葉 知
過日、突然に隼が大きな獲物を引っさげ庭石に舞い降りた。みると獲物は鳩のよう
だ。隼はしばらく獲物を押さえつけ、あたりを睥睨していたが、まもなく獲物をぶら
下げ飛びたった。
少しあわてたが、何とかカメラに収めることが出来た。わが庭での椿事であった。
生涯教育のお知らせ
開催日時及び場所
8月22日㈯
15:30~19:00
山形市
山形国際ホテル
単位・CC
主な演題及び講師
「遺伝性乳癌へのアプローチ」
昭和大学医学部乳腺外科教授
昭和大学病院ブレストセンター長 中村清吾
会の名称及び主催者又は連絡先
第39回山形県乳腺疾患研究会学術集会
日医生涯教育
3.
5単位
アストラゼネカ㈱
察0227222171 (渡辺)
1・2・8
10・15・84
産
開催日時及び場所
業
医
研
修
主な演題及び講師
8月5日㈬
「ストレスチェック及び面接指導の実施方法と留意点」
18:30~
山形産業保健総合支援センター産業保健相談員(メンタルヘルス)
新庄市
医師 東谷慶昭
新庄市生涯学習センター
会
取得単位
実施主体者及び申込先
生涯研修 専門 2.
5単位
山形産業保健総合支援センター
新庄市最上郡医師会
察 0233221151
8月26日㈬
14:00~
山形市
山形ビッグウイング
「職場復帰支援、リワークの現状と問題点」
山形産業保健総合支援センター産業保健相談員(メンタルヘルス)
医師 後藤 剛
生涯研修 専門 2.
0単位
山形産業保健総合支援センター
察 0236245188
山形県医師会会報 平成27年7月 第767号
1
目 次
生涯教育のお知らせ
産業医研修会
お知らせ
日本医療機能評価機構 医療安全情報…………………………………………………………………………… 2
子宮がん検診及び乳がん検診の委託契約について……………………………………………………………… 4
YBCラジオ番組「ドクターアドバイスできょうも元気」放送中………………………………………………… 4
山形県医師会会員専用ページのアカウント及び
メールによる周知文書の自動配信・メーリングリストについて ……………………………………… 5
シリーズ在宅医療
米沢市医師会での在宅医療への取り組み………………………………………米沢市医師会 髙橋 秀昭… 6
北村山地区における「在宅医療」と「看取り」の実態②
~診療所を対象としたアンケート調査から~…………………………北村山地区医師会 八鍬 直… 9
南から北から
地域医療構想について 桓-地域包括ケアとの関係性からの検討-
……………………………………………………産業医科大学医学部公衆衛生学教室教授 松田 晋哉… 13
勤務医のページ
“おしょうしな”(ありがとう)…………………………………… 一般財団法人三友堂病院 阿部 秀樹… 17
郡市地区医師会コーナー
聖地に感謝………………………………………………………………長井市西置賜郡医師会 鈴木 聡… 21
寄 稿
歴史というもの……………………………………………………………………………山形市 武田 和夫… 23
山形県の偉人王「阿部亀治」
………………………………………………………………山形市 武田 昌孝… 24
患者さんの声………………………………………………………………………………山形市 木村 理… 25
本への尽きぬ思い…………………………………………………………………………上山市 渡辺 好博… 26
郡市地区医師会会報より
地霊の生みし人々-悲劇の武士 酒井右京(下)-…………………………鶴岡地区医師会 黒羽根洋司… 27
学 術
山形県急性心筋梗塞発症登録評価研究事業 平成25年のまとめ
…………………………………………………………山形大学医学部内科学第一講座 西山 悟史ほか… 29
筆 硯
「何か」ある………………………………………………………………山形県医師会常任理事 大内 清則… 34
県医師会だより
第3回常任理事会…………………………………………………………………………………………………… 35
第3回全理事会……………………………………………………………………………………………………… 38
警察・検案医委員会………………………………………………………………………………………………… 45
産業医委員会………………………………………………………………………………………………………… 47
県医日誌……………………………………………………………………………………………………………… 48
会員異動……………………………………………………………………………………………………………… 50
医師連盟だより……………………………………………………………………………………………………………… 51
医師国保だより……………………………………………………………………………………………………………… 53
医師会協同組合だより……………………………………………………………………………………………………… 55
厚生年金基金だより………………………………………………………………………………………………………… 59
編集後記……………………………………………………………………………………………………………………… 60
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山形県医師会会報 平成27年7月 第767号
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日本医療機能評価機構 医療安全情
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医療
療機
機能評
評価機
機構
構 医
医療
療安
安全
全情
情報
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日本医療機能評価機構 医療事故情報収集等事業から発信された医療安全情報の中から、日常の診療に
関連すると思われる情報を掲載します。詳細については日本医療機能評価機構のHPを参照ください。
山形県医師会会報 平成27年7月 第767号
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山形県医師会会報 平成27年7月 第767号
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子宮がん検診及び乳がん検診の委託契約につい
子
子宮
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ん検
検診及
及び乳
乳が
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検診
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今般、本会と委託契約により実施している子宮がん検診及び乳がん検診に関して、下記のとおり契約致
しましたのでお知らせします。
1.子宮がん検診
区 分
子宮頸部細胞診のみ
子宮頸部及び体部細胞診
消費税込み料金
7,
210円
10,
158円
2.乳がん検診
区 分
問診、視触診
備 考
契約団体共通
消費税込み料金
3,
053円
1方向 4,
860円
2方向 6,
804円
問診、視触診、マンモグラフィ併用
備 考
契約団体共通
契約団体名
1.山形県市町村職員共済組合 (期間:平成27年6月1日~平成28年3月20日)
2.山形県医師国民健康保険組合 (期間:平成27年7月1日~平成27年11月30日)
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番組「ドクターアドバイスできょうも元気」の放送につい
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山形県医師会では、月曜日から金曜日まで下記の時間、県民向けにYBCラジオで健康情報番組「ドク
ターアドバイスできょうも元気」を放送中です。
健康に役立つ楽しい番組ですので、患者さんに聴取をお勧めください。
8月の放送予定は下記のとおりです。
【放送時間:月曜日から金曜日 6時30分~6時45分、16時15分~16時30分】
放送日
テーマ
出演者
医療機関名
8月3日~7日
虫と皮膚炎について
奥山 泰裕
奥
山
皮
フ
科
8月10日~14日
脳卒中とリハビリテーション
武田 憲夫
湯田川温泉リハビリ
テ ー シ ョ ン 病 院
8月17日~21日
東洋医学を医療に活かす
田中 栄一
鶴 岡 協 立 病 院
8月24日~28日
総合診療科ってなに?
髙橋 潤
公立置賜総合病院
山形県医師会会報 平成27年7月 第767号
5
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山形県医師会会員専用ページのアカウント及
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メールによる周知文書の自動配信・メーリングリストについ
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山形県医師会では、会員専用ページを開設して
おります。このページでは会員および医療機関の
情報、県医師会および各地区医師会の行事などを
花笠メーリングリスト
会 員 専 用 の メ ー リ ン グ リ ス ト「花 笠 M L」
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p)を立ち上げ
公開しております。会員の先生方の専用ページと
ております。
なっており、アクセスするためにはアカウントが
花笠MLは、県医師会会員どうしが情報・意見交
必要となります。
換を行う場を提供します。また、この趣旨を通じ
て地域医療の発展、更には医療全体の向上に寄与
会員専用ページのアカウント
することを願うものです。
◆ユーザ名:
未加入の会員は、これを機会に是非ご参加くだ
y+日医会員番号(日医刊行物送付番号)
さい。
◆パスワード:
生年月日西暦下2桁+月2桁+日2桁
(例):1950年1月2日の方:500102
※準会員の方は、本会までお申し込みください。
周知文書の自動配信
申し込み先
周知文書の自動配信、メーリングリスト「花笠
ML」への参加を希望される先生は、本会宛メール
(ke
ni
s
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p)にてお申し込み
ください。
周知文書あるいは県医師会からのお知らせを
メールを利用して行っております。希望された会
山形県医師会ホームページ:
員には、県医師会ホームページの会員メニュー「新
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着文書」をメールにて配信いたします。ご希望の
メールアドレス:
会員は、是非お申し込みください。
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花笠MLアドレス:
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6
山形県医師会会報 平成27年7月 第767号
米沢市医師会での在宅医療への取り組み
米沢市医師会 髙 橋 秀 昭
1.はじめに
3.ケアマネジャーとの懇談会
在宅医療を歴史的にみれば、患家の求めに応じ
在宅医療を行うためには、連絡体制・チーム医
て居宅に出かけて診療を行う、いわゆる「往診」
療・地域連携が欠かせません。
が古くから行われていました。私の父も、往診カ
米沢市医師会として最初に取り組んだことは、
バンを手に車で、あるいは徒歩で夏に冬に往診し
ケアマネジャーとの連携です。
ている姿が目に浮かびます。時には私の学童時に、
即ち、年一回の“米沢市医師会員とケアマネ
患者宅からのお迎えの“馬そり”に乗っての往診
ジャーとの懇談会”です。
同乗体験もあります。私も、医師として米沢に帰
平成14年3月の第一回の懇談会では次のような
り診療するにあたり、父に習って何の疑問もなく
率直で、素朴な発想からのスタートでした。発足
往診に取り組みました。
当時テーマをご紹介しましょう。
さて1983年「老人保健法」が施行され、1985年
『連携をとろう』
には、計画的な医学管理のもとに定期的に訪問し
〇退院時カンファランスはできないか?
診療する「訪問診療(ねたきり老人訪問診療料)」が
〇診療所医師との連携の取り方は?
診療報酬上算定されることとなりました。
〇病院医師との連携の取り方は?
以来、1992年には「寝たきり老人在宅総合診療
『情報を共有したい』
料」
(いわゆる在総診)、2006年「在宅時医学総合
〇ケアプラン作成に参加しませんか?
管理料」(在総管)と在宅医療が変遷しています。
〇受給者からのサービス変更依頼時のかか
りつけ医への相談は?
2.在宅療養支援診療所
〇情報交換の書式の検討をしてほしい。
2006年には「在宅療養支援診療所」がその施設
以来、現在まで15回にわたり、楽しい懇親会を
基準とともに新設され、在宅医療の中心的な役割
含めた懇談会を開催しています。
を負うことになりました。
結果として、得られた実績は、
その施設基準の詳細は省略しますが、米沢市医
1.各主治医との連絡方法(手段)の確認
師会としても同年から在宅医療に力を入れて取り
2.主治医とケアマネジャーとの連絡票の作成
組むべきものと考え、説明会等を開催した結果、
(FAX用紙)
当時の診療所数を考慮すれば、届出医療機関が
など現在も活用されているものです。特に「FAX
13ヶ所となり(現在はA会員54名中14診療所)、
用紙」は非常に有効で、常時の連絡手段としては、
他地域に比して多い届出数となりました。
現在も定時の連絡手段として重要で、頻用されて
います。
山形県医師会会報 平成27年7月 第767号
7
4.ICTによる医療連携
と在宅医の良好な伝達網が稼働しました。さらに
米沢市医師会の自慢できる実績は、何といって
自主的に「i
Pad」を確保した医師等もあり、2015
も“I
CT”です。歴代の会長先生の“先見の明”
年3月現在の稼働実績は表1、表2の如くです。
により、また地元で活動する「㈱ニューメディア」
② 平成27度新たな財政支援制度の事業
のご協力により、診療予約システムなどの種々の
現在まで、かかりつけ医を中心に医師・訪問看
I
CTによる連携事業が実施されています。
護ステーションとの連携のもと、在宅医療の推進
とりわけ近年、県・国の各種補助事業により、
事業を展開しているところですが、今年度は、さ
当医師会の各種連携事業も少しく進捗しています
らに歯科医師・薬剤師との連携をとり、事業を強
ので、ご紹介したいと思います。
化しようとするものです。
即ち、現在米沢市歯科医師会・米沢市薬剤師会
5.置賜地域在宅医療連携システム整備事業
の担当者との小委員会を開催しながら、具体的な
かかりつけ医を中心に訪問看護ステーションと
施策・システム作りの検討を行っています。当面、
の団体による連携のもと、地域での在宅医療の推
「i
Pad」の配布追加を75台程度予定しており、さら
進を進める仕組みづくりを促進する事業です。具
に今後は、訪問看護ステーション・歯科医師・薬
体的には、訪問看護師が患者情報をI
T機器に入力
剤師による在宅医療の連携推進が図られるものと
し、かかりつけ医の指示を迅速に受けられる等、
期待いている現況です。
連携体制を整備するというものです。
公的な補助事業による活動につき、具体的に述
6.在宅医療連携システムのこれから
べさせて頂きます。
24時間連携体制のために、緊急時には私の医院・
① 平成24年度山形県地域医療再生計画在宅医療
自宅・携帯の電話連絡の患家への周知や、訪問看
推進ネットワーク構築事業。
護ステーションとの連携はもちろんですが、急性
「置賜地域在宅医療連携システム整備事業」
です。
重症化等への対処には後方病院の確保が重要です。
かかりつけ医を中心に訪問看護ステーションとの
在宅療養支援診療所として当院の連携医療機関は
連携のもと、I
CTによる地域での在宅医療の推進
三友堂病院にお願いしています。
を進める仕組み作りを促進しようとするものです。
在宅医療連携の取り組みとして、主治医・副主
具体的には患者情報をI
T機器に入力し、かかりつ
治医制度等の他の在宅先進地域でのすばらしい事
け医の指示を迅速に受けられる等、連携体制を整
例はありますが、当地での在宅担当医師の数的な
備するものです。この事業では、在宅医療推進ネッ
問題もあり、連携医療機関(後方病院)の存在は
トワークの検討会を頻回に開催し、訪問看護師へ
たいへん重要であり、力強いものであります。
の説明会や、在宅療養支援診療所への説明・意見
さらに、地域連携の重要なスタッフは、ケアマ
交換を行いその基本設計を㈱ニューディアに委託
ネジャーと訪問看護ステーションの看護師さんで
し、住み慣れた地域での在宅医療を受けたいとい
あります。
ケアマネジャーとの連携においては、
う患者さんや高齢者のニーズに迅速に応えること
ケアプランの報告とチェックが通常の在宅管理の
ができるよう、
「i
Pad」を関係者に配布をし、連携
必要業務であります。すなわち訪問診療の計画的
を実現しようとするものです。結果的に、
「i
Pad」の
なスケジュールと実施には、ケアマネジャーとの
配布は、医師会24名(在宅療養支援診療所・往診
連携は必須です。
診療所・病院・事務局)、看護師26名(訪問看護ス
また、患者さんが異常を覚えたときの対応とし
テーション6か所)への配布となりました。成果
て、最初の連絡・相談先は訪問看護ステーション
として、米沢市内6か所の訪問看護ステーション
の看護師さんであり、主治医としても患者さんの
8
山形県医師会会報 平成27年7月 第767号
現状把握と対処には本当にありがたい存在であり
神経難病における在宅医療や小児の在宅医療が必
ます。今後も各訪問看護ステーションには良い連
然的に要求されるものと思われます。
携を保っていきたいものです。
今後の在宅医療の連携に当たっては、現在進行
在宅医療の今後については、当医院での外来診
中の米沢市医師会の医療連携体制推進事業の実施
療と在宅医療の両立を主としたものや、在宅専門
によるI
CT利用の連携事業がさらに推進されるこ
診療所の存在が予想されるところですが、在宅管
とを期待しつつ当地域の在宅医療の進展を期した
理としての近い将来は、在宅ホスピスや緩和医療、
いと思います。
表1 患者登録件数(累計)
表2 医師別訪問記録数
山形県医師会会報 平成27年7月 第767号
9
北村山地区における「在宅医療」と「看取り」の実態②
~診療所を対象としたアンケート調査から~
北村山地区医師会 八 鍬 直
工 藤 邦 夫
いて検討してみた。
【要 旨】
北村山地区医師会に属する診療所を対象に、在
宅医療に関するアンケート調査を実施した。対象
【対 象】
施設は46で回答は42施設から得た。往診を行って
北村山地区内の診療所46施設を対象とした。内
いる診療所は71%であった。内科および外科に限
科および外科を標榜する診療所30施設(有床診療
定すると87%で往診を行っていた。この両科で24
所1、在宅専門診療所1を含む)
、その他の科の診
時間電話対応をしているのは30施設中20施設で、
療所16施設。回収率は前者100%、後者は75%で
その85% で時間外往診と看取り(「24時間電話対
あった。
応+時間外往診+看取り」)も行っていた。一方、
24
時間電話対応をしない施設では、その80%で時間
外往診はしておらず、24時間電話対応の重要性が
明らかになった。また、
「24時間電話対応+時間外
往診+看取り」をしているか否かは、医師の年齢、
処方が院内か院外か、またカルテの電子化の有無
に関係はなく、通勤の有無、すなわち職住一致に
左右される傾向あることがわかった。
【調査内容】
①年齢は
(30未満、30~39、40~49、50~59、60~69、
70~79、80歳以上)
②ご専門は
〔内科・外科・その他( 科←差支え
なければご記入ください)
〕
③診療所は
【はじめに】
住居と診療所は( 同じ敷地 ・別の場所)
超高齢化社会に突入した日本では、2014年126
④カルテは
万9千人であった死亡者が2030年には160万人超
( 電子カルテ・紙カルテ )で
に増加し、約47万人の「死に場所」の確保が困難
( 院内処方・院外処方 )
になると予測されるため、在宅(自宅)と介護施
設での看取りを増やすことが求められている 1)。
山形県および北村山地区では、2008年以降、介護
施設での死亡が急速に増加しているが
2)
3)
、在宅で
の看取りはどうなっているのであろうか。在宅で
看取りをする場合、まずは患者の急変の知らせを
電話で受け、時間外でも往診すること、すなわち
「24時間電話対応+時間外往診+看取り」が必要と
考えられる。平成26年9月、「24時間電話対応」、
「時間外往診」
、そして「看取り」のこと等につい
⑤往診(訪問診療)は
( している ・ していない )
※「している」方で、看取りは
( している ・ していない )
⑥24時間電話が通じる態勢( ある ・ ない )。
時間外の往診は (している ・ していない )。
⑦看取りを含めた、在宅医療をやりにくくして
いる要因があるとすれば何ですか?
(在宅医療をやっている方もお答えください。
複数回答可)
て北村山地区の診療所を対象にしたアンケート調
1)体力的につらい
査を施行し、その結果から在宅医療と看取りにつ
2)住居と診療所が離れている
10
山形県医師会会報 平成27年7月 第767号
3)遠距離通勤である
(5)
、24時間の電話対応や時間外往診はしないが
4)院外処方のため、時間外や休日に十分な
看取りは行っている施設7%(2)であった。
処方ができない
図3に「24時間電話対応」を基準にして、内科
5)外来や検査などで、往診や訪問診療を入
と外科の診療所を対象に検討した結果を示した
れる時間的余裕がない
(N=
30)。24時間電話対応をしている施設は67%
6)営業的にメリットがない
(20)であったが、その85%(17)で「時間外往
7)その他( )
診」を行い、その全てで「看取り」を行っていた
(図3-A)
。 一方24時間電話対応していない施設
【結 果】
回答を得た42診療所のうち、71%で訪問診療を
(33%(10)
)では、「時間外往診」に応えている
ところは僅か20%(2)であった(図3-B)。
含めた往診を行っていた(図1)。内科や外科以外
(他科)では33%であったが、両科に限ると87%
(26施設)が往診を行っていた。
図2に内科と外科の診療所における在宅医療の
態勢について示した。
「24時間電話対応+時間外往
診+看取り」を行っている施設は30施設中56%
(17施設。以下数字のみ記載)
であった。24時間電
話対応はするが時間外往診はしない施設は10%
(3)、時間外の電話の対応はしないが、看取りを
含め時間外に往診をすることがある施設は17%
図4に内科と外科の診療所(N=
30)の医師の通
勤の有無(職住一致か否か)と、電子カルテか紙
カルテか、院内処方か院外処方か、さらに担当す
る医師の年齢層と「24時間電話対応+時間外往診
+看取り」をしてるか否かの関係を示した。カル
テの種類、処方の内外、医師の年齢との関連性は
低く、通勤がない場合に比し、通勤をしている場
合は「24時間電話対応+時間外往診+看取り」を
している割合が著しく低かった。
山形県医師会会報 平成27年7月 第767号
11
り数を増やすことが重要な課題となってくる。
筆者らは、北村山地区で介護施設での看取りが
平成20年以降急激に増加していることを示した
が 2)、これは全県的な傾向であり、多死社会を今後
迎えるにあたって明るい材料の一つといえる。
ところで、もう一つの課題である在宅の看取り
の問題はどうなのだろうか。図6に北村山地区各
自治体と山形県の在宅死率(介護施設は除く)を
示す 3)。在宅での死亡率は低下の一途をたどってい
たが、平成20年以降横ばいの状態になっている。
最後に、在宅医療を困難にしている要因につい
その原因として可能性があると考えられること
て図5に示した。
「24時間電話対応+時間外往診+
の一つに、診療所の在宅医療に対する姿勢がある。
看取り」をしている診療所でも、その他の診療所
今回のアンケート調査では、各医療機関の看取り
でも体力的な問題を挙げているところが多かった。
数の推移は実施していないが、内科や外科の診療
また、前者では検査や外来で在宅医療の時間を取
所で看取りを行っているところが70%を超えた
(図2)。さらに「24時間電話対応+時間外往診+
れないとの意見が多かった。
看取り」を行うところが半数以上に達し、在宅医
【考 察】
療に前向きな姿勢をとっているところが多いこと
政府は平成27年6月15日、有識者による医療費
が明らかになった。
を適正化を議論する専門調査会を開き、2025年時
二つめの原因としては、在宅医療を専門にする
点での望ましい病床数に関する報告書を発表した。
医療機関の存在が考えられる。近年山形市を始め、
それによると、全国で約1割強の15万床の削減を目
当地区も含め県内に複数の施設ができており、看
指すという。その一方で、前述したように厚生労
取りを含めた在宅医療の充実に貢献しているもの
働省は、その推計で現在のままの医療・介護態勢
と思われる。
では団塊の世代が80歳を超える2030年、全国で47
もう一つ考えておかなければならないことに、
万人の死に場所がなくなるとしている 。30万人
在宅死イコール在宅看取りではないことがある。
程度は介護施設や在宅医療を強化して対応すると
東京都では、老年人口の増加に比例して検案数が
の方針のようであるが、実際に対応が可能なので
増加している
(y=
0.
007x+1299.
7,R2=0.
9841)4)。
あろうか。山形県でも2~3割の病床の削減を求
また、岸和田市では平成24年1年間の総死亡者
められており、その時、在宅や介護施設での看取
1,
990人 中、自 宅 で の 死 亡 は326人(16.
2%)で、
1)
12
山形県医師会会報 平成27年7月 第767号
実にその56%が検案事例であった 5)。人口動態統
計には、死亡場所別のデータはあるが、それが死
亡診断事例なのか警察介入の死体検案事例なのか
は不明である。北村山地区、そして山形県でも同
【参考文献】
1)厚生労働省『死亡場所別、死亡者数の年次推
移と将来推計』
2)八鍬直、工藤邦夫:北村山地区における「在
様の傾向にあると推察され、在宅死率の減少に歯
宅医療」と「看取り」の実態①
止めがかかったことが、在宅医療の充実を必ずし
~介護施設を対象としたアンケート調査から
も意味しないことを忘れてはいけない。
~.山形県医師会会報,765:8-10,2015.
平成27年4月から特別養護老人ホームの入所に
3)山形県人口動態統計.
平成11~25年.
は、原則要介護3以上の介護度が必要となった。
4)福永龍繁.在宅死(
独居死亡、在宅医療、入浴
重度の要介護者はこれまでより入所しやすくは
中死亡)
.平成25年度国立保健医療科学院「死
なったが、さらに超高齢化する現実を考えると、
体検案研修」より
家族の介護力の問題は残るものの、自宅での在宅
5)出水明.半数以上が検案事例…地域での自宅
医療の必要性は増してくると予想される。今回の
死亡の実態調査報告 平成25年度岸和田市医
結果から、在宅医療には職住一致が重要であるこ
師会在宅医療推進モデル事業基礎データ調査
とが示されたが、この一致率を高めることは、経
から.第17回日本在宅医学会もりおか大会抄
済的な問題、家族の問題などを考えると容易なこ
録p24.
とではない。在宅医療の充実に繋がる最も効率的
な方法は、まず医師が時間外でも電話にでること
ではなかろうか。例え通勤であっても通信機器が
発達した今、決して無理なことでもないと思われ
るが…。
山形県医師会会報 平成27年7月 第767号
13
14
山形県医師会会報 平成27年7月 第767号
山形県医師会会報 平成27年7月 第767号
15
16
山形県医師会会報 平成27年7月 第767号
(福岡県医報 平成27年3月 第1465号より)
山形県医師会会報 平成27年7月 第767号
17
“おしょうしな”
(ありがとう)
一般財団法人三友堂病院 阿 部 秀 樹
1)序 章
を守り、勤勉でつつましやか、従順で、規則を順
ご縁があり 2007年4月 私は仁科 盛之理事長
守する特性を持ちます。町内会の結束も固く、町
に招聘していただき、札幌から米沢市の一般財団
内の清掃、稲荷神社の清掃、冠婚葬祭のお手伝い
法人 三友堂病院に赴任いたしました。それから
は当たり前です。同じ町内会の子供なら、皆から
早8年が経過しています。
大切にされ、原則的にどこの家にでも自由に立ち
山形県置賜地方は 清麗な山々に囲まれた豊か
入れます。しかし反面、自分の思う事や意見の表
な自然と最上川の流れ、豊かで清澄な水と、暖か
明が苦手で、聞かれない限り自己主張することは
な人情の地です。日本酒も大変おいしく、本当に
稀です。また、昭和期のような男尊女卑傾向が多
良い所に来たな~と しみじみ感じています。置
少あるのか?女性は男性を立て、組織内で女性が
賜の人々が良く口にする“おしょうしな”
(ありが
リーダーになることは少ないようです。身内や同
とう)という言葉も、他を威圧することなく謙虚
郷の人には心を許しても、よそ者に騙されてきた
で慎ましいその柔らかな語感に魅了されます。
体験?から、
よそ者は警戒されることがママあ
赴任後まもない頃です。予約診療の外来患者さ
ります。
んの診察が徐々に遅れ、昼過ぎになってしまいま
私の赴任直前、2005年度の山形県内の急性心筋
した。前任地の札幌では、そろそろ『まだか~?
梗塞の状況は以下の通りでした。
何やっているんだ?』と不満が爆発する頃です。
私:『○○さん、どうぞ。遅れてしまい ご免なさ
年間発症数(山形大学集計分)
567例
いね?』
68±14才
発症平均年齢 男性(390例)
患者さん:『私達は大丈夫。それよりも先生、お昼
77±11才
女性(177例)
ご飯はまだでしょ?私達は待っているので、先に
施行率 72%
緊急PCI
昼食を摂ってきてください。』
急性期死亡率 13.
8%!(78例) 私:『。。。。』 こんなに感動したことはありません
(ポンプ失調63%、不整脈14%、心破裂12%)
でした。私の体力が続く限り、生涯、このような
純朴な人々を守っていこう!と決心した瞬間で
当時、東京では既にCCUネットワークが機能し
した。
ており、東京都の急性心筋梗塞急性期死亡率は
2)置賜の風土と特性
私の勤務する一般財団法人 三友堂病院は、明
(東京都4357例)
(2005)
6.
5%に過ぎませんでした。
人口10万人対の急性期死亡率(2005)の比較で
も、
(山形)30.
7人、(東京)19.
7人と圧倒的な差
治19年(1886)に開設され、今年で創業129年に
がありました。その内訳を詳細に検討すると、山
なります。明治45年(1912)には附属看護婦講習
形では24.
5%(139例)もの人々が、急性期再疎通
所が開所されており、長い伝統と信頼の歴史を有
療法を受けていません。これらの人々の急性期死
する置賜地方の基幹病院のひとつです。
亡率は31.
0%と高率で、急性期再疎通療法を受けた
山形県置賜地方の人々は古き善き日本人の伝統
患者さんの急性期死亡率7.
0%と大きな差がありま
18
山形県医師会会報 平成27年7月 第767号
す。すなわち、山形県の循環器科医の腕が悪いの
割自己負担がいくらであろうと、病院窓口では
ではなく、患者さんの受診が遅すぎるのだという
ことが判明しました。
80,
100円のみの支払いとなる。また、70歳以上の
患者さんは、44,
400円の負担額で済む。どちらが
1~
さらに米沢における急性心筋梗塞Ⅰ(2006.
得か考えましょう!(これは、
『あの医者は金のこ
6)はもっと悲惨でした。
2007.
とばかり言う。
』と評判が今一歩でした。苦笑)
榊原記念病院副院長の高山守正先生は、東京都
発症数(三友堂病院集計分) 30例 76±12才
CCUネット=ワーク加入条件として、地域の救急
発症平均年齢 男性(18例)70±10才
基幹病院に求められる3条件:①迅速な受け入れ
女性(12例)85±9才
返答:原則1分間以内、②Doort
obal
l
oont
i
me:
60
施行率 43.
緊急PCI
3%(13例)
分間以内(緊急PCI
施行可能施設)
、③情報の公開:
急性期死亡率 50.
0%!(15例) 年間受け入れ患者数、急性期死亡率などの公表を
(CPA 54%!ポンプ失調 40%、不整脈 7%)
提言されています。①と②は可としても、③がま
CPAを除外した急性期死亡率 31.
8%(7例)
だ、なされていませんでした。情報が隠蔽された
ままでは、反省も向上もありません。そして、置
どうして、急性心筋梗塞患者の受診が遅いのだ
賜地方の循環器救急医療も、三友堂病院単独では
ろう??調査の結果に、呆然としました。
不可能です。地域の三基幹病院、米沢市立病院、
患者さんは、
『夜は先生方もお休みになっている
三友堂病院、公立置賜総合病院を連携したCCU
から、朝まで待って受診しよう。』『苦しいけれど、
ネット=ワークが必要不可欠でした。
寝れば治るかも知れない。』『救急車を呼べば、町
①地域の救急基幹病院の連携(臨床症例検討研
内会の皆に知れ渡る。』山形県人の忍耐強さが完全
究会の開催、情報の開示)
に裏目に出ていたのです。
②地域医師会との協力体制の確立(病診連携)
当時、日本のトップ=レベルの医療施設での急
③消防救急隊との連携
性期死亡率は5%前後でした。東京在住なら助か
④民間への啓蒙活動(メタボリック症候群の予
る患者さんが、山形県では死ななければならない。
防、早期受診の勧め)
このような不合理が許されるのだろうか?
⑤行政の支援
しかし、私のような外部の人間が落下傘のよう
3)置賜循環器臨床研究会の結成
に降り立って高邁な理想を述べたとしても、地域
私はまず患者さんへの早期受診啓蒙活動を開始
の医療関係者が動いてくれるとは到底思えません
しました。搬入時心肺停止(CPA)が、急性期死
でした。そこで無い知恵を絞り、地域の有識者で
亡の53%を占めていたからです。(8/15例)
皆から尊敬されている 芦川 紘一先生(米沢市立
10人以上の高齢者が集まる敬老会には、無理に
病院 前院長)に代表幹事就任をご依頼し、置賜
頼みこんで押しかけ講演をさせていただきました。
地方の循環器救急医療に携わる諸先生全てに幹事
2007年度だけで10回の講演をしております。まず、
になっていただき、2007年10月に置賜循環器臨床
『急性心筋梗塞は死病。助からない。』という固定
研究会を立ち上げることに成功しました。
観念を打破し、
『発症4時間以内に来院してくれれ
ば、ほとんどが助かる』ことを強調しました。そ
■代表幹事;芦川 紘一先生(米沢市立病院)
して、
“15分以上持続する激しい心窩部痛、灼熱感、
■幹事;①斎藤 哲夫先生
絞扼痛がある場合には、直ちに救急車を要請す
(斎藤内科循環器科クリニック)
る。”ことを何度も説きました。
②羅 美杰先生(羅医院)
(会計監事兼務)
“死んだら200万、治療は10万。”葬式には平均
③岩谷 昭美先生
150万円+雑費50万円もかかる。治療して救命さ
(公立置賜総合病院 救命救急センター)
れた場合では、申請により認定証をもらえば、3
山形県医師会会報 平成27年7月 第767号
④角田 裕一先生
19
米沢における急性心筋梗塞Ⅱ(2011.
1~2012.
12)
(公立置賜総合病院 循環器内科)
発症数(三友堂病院搬入分)33例 70±13才
⇒(後任)池野 栄一郎先生
68±13才
発症平均年齢 男性(26例)
⑤八巻 通安先生(公立高畠病院)
女性(7例)
78±10才
⑥高橋 一二三先生(白鷹町立病院)
施行率 100.
緊急PCI
0%(33例)
⑦伊藤 宏先生(小国町立病院)
時間 12±19時間
発症~緊急PCI
⑧藤野 彰久先生
22例(67%))
(発症6時間以内の緊急PCI
(米沢市立病院 循環器内科)
急性期死亡率 9.
1%!(3例) ⑨平 カヤノ先生
死亡3例の内訳 (HI
TTS1例、心破裂 2例
(米沢市立病院 循環器内科)
(発症48時間,10時間))
⑩阿部 秀樹
(事務局長兼務)
(三友堂病院 循環器内科)
さらに最近は、高齢者の重症大動脈弁狭窄症AS
⑪川島 理先生(三友堂病院 循環器内科)
による重症心不全再発例が増加してきております。
80歳以上の高齢者では開心術もハイリスクであり、
そして、高山守正先生を第1回特別講演の演者に
患者さんも体外循環全麻下の人工弁置換術を希望
招聘し、平成19年(2007)11月17日 第1回置賜
されません。現在まで22例の患者さんにBAV(風
循環器臨床研究会(藤野彰久会長)が開催されま
船治療)を施行。良好な成績をあげています。(
術
した。多くの諸先生のご支援、ご指導を賜り、年々
後1年以内の死亡0、術前AVA 0.
59cm×2⇒術
盛会になり、今年秋には第16回置賜循環器臨床研
直後AVA 0.
93cm×2⇒1年後AVA 0.
87cm×2
究会(川島理会長)が開催される予定です。(
2015
⇒2年後AVA 0.
85cm×2.
)
年10月24日予定)
PTAV後の NYHA Ⅰ-Ⅱ維持率も1年後84.
6%・
置賜循環器臨床研究会では、地域の三基幹病院、
(PARTNERCohor
2年後77.
8% と良好でした。
t
B
米沢市立病院、三友堂病院、公立置賜総合病院の
では1年後39.
2%・2年後42.
5%)再狭窄をきたし
スタッフが一堂に会し、医師のみならずコメディ
た5例は、仙台厚生病院 心臓センターでTAVI
カル部門からも積極的な発表がなされています。
(経カテーテル大動脈弁植え込み術)を施行してい
当初は、山形県人の特性で、意見を述べることが
ただき、全例、成功しております。
少なかったのですが、最近では皆、積極的に堂々
また、近年、虚血性脳血管障害、冠動脈疾患、
と発表し、質疑応答も活発にできるようになりま
末梢動脈疾患のアテローム血栓症を総称し、ATI
S
した。まさに隔世の感があります。次代を担う後
(At
)と呼称されるようになりま
her
oThr
ombos
i
s
継者たちがドンドン登場し、登用されることを心
した。そのうち、脳梗塞による死亡が、近年、増
から念願している昨今です。
加傾向にあります。 脳梗塞患者の25%は服薬を中
断しており、10%は一年以内に脳梗塞の再発を見
4)現在の循環器急性期医療の現況(三友堂病院)
、脳
ています。現在、脳卒中のうち脳出血(24%)
多くの諸先生のご協力、ご指導、ご支援を得て、
梗塞(76%)の割合頻度で発症していますが、脳
置賜地方の急性心筋梗塞急性期医療の成績も少し
梗塞は、ラクナ梗塞、アテローム血栓性脳梗塞、
づつ向上してきました。しかし、高齢者の発症が
心原性脳塞栓症に3大別されます。
多いため、なかなか急性期死亡率を目標の5%に
ラクナ梗塞は脳内細動脈に発症し、比較的限局
することは難しく、現在は9%前後です。
性です。心原性脳塞栓症に対しては、近年、心房
細動患者にワーファリンの積極的な投与が開始さ
れ、さらに直接トロンビン阻害剤による抗凝固療
法:NOACも登場し、ようやく啓蒙が進みつつあ
ります。しかし、アテローム血栓性脳梗塞の最大
20
山形県医師会会報 平成27年7月 第767号
の原因である内頚動脈狭窄症に対する治療の理解
な留意が必要と痛感した次第です。
や啓蒙は、まだまだであるのが実情です。内頚動
患者さんの高齢化に伴い、全身の動脈硬化性病
脈狭窄症に対する治療として、従来、抗血小板療
変が進行し、アテローム血栓症が惹起されます。
法+頚動脈内膜剥離術(CEA)が主流でしたが、
、 高齢者の重
今や、複雑冠動脈狭窄病変へのPCI
低左心機能の高齢者に全身麻酔下に施行される
症大動脈弁狭窄症ASに対するインターベンショ
CEAは リスクや限界がありました。一方、頸動脈
ステント留置術(CAS)は、SAPPHI
RE試験(2004)
によりCEAへの非劣性が証明され、我が国でも
2008年4月より保険適応となり、施行例が急増し
ン、内頚動脈狭窄症に対する頸動脈ステント留置
など、全身
術(CAS)、閉塞性動脈硬化症へのPPI
の血管をターゲットにした治療が必要な時代が到
来しています。基礎疾患の治療や、発症予防の啓
ています。当院でも、脳神経外科医と循環器科医
蒙、禁煙など生活習慣の改善も極めて重要です。
の共同チームで、2007年6月より頸動脈ステント
少ない医療資源(ヒト、モノ、カネ)を有効に活
(無症候性では内
留置術(CAS)を開始しました。
用しなければならない困難な時代に突入している
頸動脈の狭窄度が80%以上、症候性では内頸動脈
のです。
の狭窄度が50%以上を適応基準としました。また
ドップラー法による頸動脈エコーの流速診断を行
5)エピローグ
い、狭窄部での最大収縮期血流速度(pe
aks
ys
t
ol
i
c
ご近所の皆さまに可愛がっていただいた息子も、
vel
oci
t
y,
PSV)を 測 定 し、200cm/ 秒 以 上
(NASCET70%以上相当)を適応としました。)
青雲の志を抱き、今春、灘中に進学しました。寮
生活で多忙のようで、
『こちらは大変楽しい』の一
苦笑)
言メールのみ。全く音信不通です。(
当院における頸動脈ステント留置術(CAS)の現況
私も昨年、還暦を迎え、臨床医として活躍でき
■CAS施行患者 合計45症例
る時間も残り少なくなってきました。今のうちに、
平均年齢:79.
1 ±8.
4歳
先代から受け継いできた医療の精神と技術、自分
男女比:男43例(96%) 女2例(4%)
の失敗体験を次世代に伝承しようと苦闘していま
脳梗塞(TI
Aを含む)の責任病変;32例(71%)
す。毎月、山形大学医学部6年生の実習を受け入
■CAS結果:頸動脈狭窄(NASCET法)
れていますが、皆、優秀な俊英ぞろいで、私の医
術前80±14%→術後35±10%へ改善。
学生時代をはるかに凌駕している人材ばかりです。
(留置不成功 0%)
柔道一直線でお馬鹿だった私でも、何とか人並み
■CAS留置後の合併症;
の臨床医生活をおくっております。これは私が施
:クモ膜下出血 (
頭蓋内出血I
死亡1例(2%)
CH ?)
約9000例のうち、不幸にして亡くなっ
行したPCI
一過性脳虚血発作TI
A3例(7%)
た10例の方々の尊い犠牲のおかげです。私は当時、
脳梗塞1例(2%)
未熟でその方々を救うすべを持ちませんでした。
で問題なく処理できたのに。』
『今であればSt
ent
平均年齢79.
1±8.
4歳とご高齢であり、かつ男性
『すぐにドレナージしていたのに。』
『あれはHI
TT
が96%を占めました。一過性脳虚血発作TI
Aを含む
に違いない。
』と悔やむことも、しばしばです。今
脳梗塞の責任病変が71%(32/45例)を占めまし
の私にできることは、次代の人々に自分の経験(特
た。末 梢 プ ロ テ ク シ ョ ン デ バ イ ス で あ るFi
l
t
er
に失敗)を正確に伝えることであると考えていま
ogur
dXPの6倍と優秀
wi
r
eEZの捕捉能力はAngi
す。最後に、私を指導し導いてくださった恩師;
であり、デブリの重大流出事故はほとんどなくな
延吉正清先生ほか多くの諸先輩、共に疾病と戦っ
りました。しかし、術前予期せぬHPS(過灌流症
た戦友、スタッフ、仲間、私に命を預けてくださっ
候群)の結果、I
CH(頭蓋内出血)(I
nt
r
acr
ani
al
た多くの患者さん達に心から御礼を述べたいと思
を惹起することがあり、1例、死亡さ
Hemor
r
age)
います。
“おしょうしな”
(ありがとうございます)
れました。脳神経外科領域特有の合併症には十分
(生涯一臨床医より)
山形県医師会会報 平成27年7月 第767号
21
聖地に感謝
長井市西置賜郡医師会 くのもと整形外科クリニック 鈴 木 聡
還暦を過ぎたこの年になると5年先の予定など
もちろんゴアテックスのものです。
はおよそ立てにくいもので、10年先となると想像
初日はかの有名な世界最古のゴルフクラブ、
も出来ないほどです。
ミュアフィールド。正式名称は“ザ・オナラブル・
今年8月に大学の同級会が行われます。5年前
カンパニー・オブ・エジンバラ・ゴルファーズ”
に卒後30周年で集まったのですが10年後は集ま
(伝統あるスポーツ、ゴルフに熟達した名誉ある紳
れるか少し危ないゾ、となって今回の会になった
士たち)というもので、1年前からの予約は週日
次第です。
のみで、火曜と木曜の午前中に1番ティーから8
その間にも同期生が亡くなったとの知らせが
組、10番ティーから9組しか取れません。今回の
入ったりして、いよいよその感が強くなりました。
主たる目的のミュアフィールドが取れたので遠征
自分が心臓の手術を受けたのは大震災のあった
の予定が立てられたのです。
4年前で、その後も相変わらずのヘボゴルフを続
このミュアフィールドの特徴は、コースよりも
けていますが、意気込みとは裏腹にチッとも上達
むしろその厳格なクラブポリシーにあります。い
する気配も無く過ごしておりました。
まだに女性のメンバーを受け入れないクラブ(メ
ところが2年ほど過ぎた頃から「また、リンク
ンバーが女性ビジターを連れてくる場合はプレー
スに行きたいね」との話しが起こり、前回のノウ
できる)であることに加え、ここでは多くの事柄
ハウもあって1年前から準備に取りかかることに
が伝統に沿って厳しく管理されています。プレー
なりました。
を終えた後のランチはそのしきたりで、ロッカー・
「また、あの聖地に行ける!」
ルームでワイシャツ、ネクタイ、ブレザーに着替
夢のスコットランド再訪が現実となったのです。
えてダイニング・ルームへ行くことになっていま
それも予想だにしなかった5年以内のことでし
す。入ると撮影はおろか音の出るような私物は退
た。4月29日から5月5日までの予定で、4ラウ
室まで預けることになっています。大声で騒ごう
ンドすることになりました。
ものならつまみ出されるそうです。
自分としては前回の遠征で味わった素晴らしい
クラブ・ハウス脇にある「グレイウォールズ・
コースを経験させたいのと、お世話になったガイ
ホテル」に宿泊していざ出陣。
ドさんに感謝の気持ちを伝えたいのとで何とかカ
“一日に四季がある”とも言われるスコットラン
ミさんも連れて行きたい、との思いが強くなって
ドらしからぬ好天に恵まれて楽しくラウンド。日
いきました。
本と違ってストローク・プレーはできず、スコア・
最終段階になる直前にようやくその思いを伝え、
カードにも自分とマーカーのスコアを記入する欄
ならば他にも女性を、となって3名の女性を同伴
しかありません。
する遠征となりました(結局は残念ながら2名に
次の予定が詰まってしまったこともあり、自分
なってしまいましたが)。
も含め大半の人たちは1ラウンドで終了。次の目
前回行った8月とは違い、4月末の季節では雨
的地であるオールドコースホテルへ。
が多い、との情報で、着替えを多く準備しました。
オールドコースはご存じの方も多いと思います
22
山形県医師会会報 平成27年7月 第767号
が、今年の”ジ・オープン”開催地。観客席の設
く
(キャディさんの説明が理解できませんでした)、
営が進んでおり、大会の雰囲気を醸し出しており
スコアも参考記録となりました。しかし、これも
ました。ここからはカミさんも同伴です。
スコットランドらしい、素晴らしい経験でした。
この日も少し風はあったものの絶好のゴルフ日
最後の一日はエディンバラ観光です。エディン
和。やはり、ゴルフの神様はいた(と、確信)!
バラ城などの観光ではこれまた快晴。またまた神
前回の遠征のリベンジ、などと言う不謹慎な思
に感謝です。
いはサラサラなく、唯々楽しく回らせて貰いました。
折しも英国王室の第2子誕生が遠征中の5月2
これもあっと言う間に夢のような時間が過ぎて
日で、まだ王女の名前も決まっておらず、エディ
しまいました。
ンバラでの王室関連グッズでは名前の入っていな
翌日は前回も回った「キングズバーンズ」。ス
い貴重品を手に入れることが出来ました。
タートの頃は青空が広がり、今日も好天か、と思
楽しかった遠征はあっと言う間に過ぎ、帰国後
わせましたが途中、突然「雹(ヒョウ)」が降って
はカミさんが英会話教室に通い出し、次の海外旅
きて、グリーン一面が雹に覆われてしまいました。
行を狙っているようです。今度はカミさんのお供
しかし、その数分後にはすっかり溶け、何事もな
として三度目の彼の地に降り立つことが出来るか、
かったような晴天となったのです。これもまた“一
5年後か10年後かと楽しみにしています。そのた
日に四季がある”と言われるスコットランドらし
めにも健康第一、と心しているところです。
さの経験でありました。
帰国間近になって、4年前に心臓の手術を執刀
最後の「ニューコース」では最初から雨と風が
してくれた県立中央病院の深沢先生が亡くなった
強く、地元のキャディさんからも「クレージー」
ことを知りました。カミさんともども大変驚き、
と言われた程の悪天候でした。
また、ショックを受けました。
スコアカードも途中からは記入できないほどに
ここに紙面をお借りして心からの哀悼の意を表
なり、いま回っているホールが何番かも定かでは
します。
なくなりました。後で判ったことですがあまりの
「ありがとうございました。
」
悪天候で3ホールほどショートカットをしたらし
山形県医師会会報 平成27年7月 第767号
23
歴 史というもの 山形市 武 田 和 夫
個人の想い出は、卒業アルバムや旅行の写真に閉
た。すべてが消されてしまえば、その人の業績も悪
じ込められる。説明が無く写真だけでは、後になる
事も、存在していたことすら民衆の意識から消えて
といつどこで写したものか分からなくなる。卒業ア
しまう。そして記録に残ったことのみが、正しい歴
ルバムの集合写真では写真の上に紙を乗せ、顔の部
史として残される。
分に名前が書いてあったりする。
天安門事件は中国では出版物からもネットからも
自分のアルバムなら何とか記憶から呼び出すこと
徹底的に削除されている。あと50年もすれば事件を
も出来ようが、昔のセピア色の親や先祖の写真では、
知る人もいなくなり、すべて歴史から消え、事件は
誰がいつどこで写したのかも分からない。その写真
無かったことになるだろう。韓国も大戦後の済州島
をアルバムに入れた人は、貼った時は思い出せると
事件を歴史から抹殺した。女衒が親に金を渡し農村
思っていても、時間の経過と共に記憶は薄れる。さ
から女を集めたのは、当時の内地でも普通にあった
らに人はアルバムには不快な思い出のある写真は貼
が、慰安婦にするため銃剣での強制連行の人攫いは、
らないだろうし、たとえ貼られても後々剥がされて、
日本の法律下では植民地時代でもあり得ない。しか
痕跡だけが残っていることになるだろう。
し韓国でマスコミや教科書にずっと記載され続けれ
国の記憶は歴史として残される。しかし歴史は次
ば、いつしか韓国民が事実としてしまう。
の時代に書かれる。国のトップを勤めた人は回顧録
今は東京都の小笠原諸島も、幕末にアメリカの鯨
を書くが、当事者というバイアスが入る。中国の歴
捕りが、あの島は何かとの質問に、日本人は無人島
史書は王朝が変わったとき、慣例として前の王朝の
ですと答え、英語表記ではboni
と表されて
ni
s
l
ands
事を次の王朝が書く。古代の堯、舜は禅譲だが、前
いる。最初にその島に住んだのはアメリカの鯨捕り
王朝を武力で倒した王朝は、いかに先代が悪い政治
だった。無主の無人島なので、もしアメリカが強引
をしたかを並べて、自分が行なった革命の正当性を
に主張したら、小笠原諸島は米国領になっていたろう。
述べる。自分に不都合なことは文字にしない。歴史
江戸庶民は将軍家の公方様を知っていたが、京の
書に書いてあるからと、それを無条件に信用しては
天子様とは無縁だった。大政奉還、廃藩置県、廃仏
いけないと、教養課程で東洋史の教授は教えてくれた。
毀釈と明治政府は、天皇=現人神とする神国日本の
自分に都合の悪いことは抹殺する。古代エジプト
思想を、小学校から教育勅語と共に国民に教え込ん
の神殿の壁から、王の名前が削り取られ、その王の
だ。100年足らずの教育で、多くの日本人は必ず神風
彫像は破壊され抹殺された。ローマ帝国でも、こん
が吹いて、神国日本は救われると信じた。嘘でも言
な悪人がいたのは帝国の恥だとなれば、その人物に
い続けるとそのうち歴史的事実のようになってし
関するすべてを削除する、歴史からの抹殺刑があっ
まう。
24
山形県医師会会報 平成27年7月 第767号
幡
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社
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料 頌
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た
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昌
孝 山形県医師会会報 平成27年7月 第767号
25
患者さんの声
山形市 山形大学医学部外科学第一講座 主任教授 木 村 理
平成27年3月 日
(第一外科 入院患者)
木村理(第一外科主任教授からの回答)
「教授回診に疑問」
一言「いかがですか」の質問で回診というので
医局員、学生、看護師約40人でできるだけ毎朝
しょうか?
回診します。患者さんの術後何日目かなどの情報
約50名の患者を診て回ることは意味のない事で、
を受け持ち医等から得、患者さんと少しお話して
じっくり患者の声に耳を傾けて部下の指導をする
いるときに、その声の力、顔色、きげん(調子悪
のが教授の役目ではないでしょうか。
いといい人でも病態がわるいと不機嫌になる)、ド
教授の良き指導を患者は待っています。
レーンが入っていればその性状・量、食事摂取量
(60歳代 男性)
等々をみます。回診後は回診した全員と問題のあ
る患者さんについてじっくり検討を行い、指示を
患者さんの声 投書の処理案
与えています。あるいはディスカッションしてい
(関係部局名:第一外科)
ます。特に術前、術後にはポイントをおさえてき
ちんと指導しております。この患者さんは個室で
したが、大部屋で話をいろいろ聞くことは周囲に
声がもれて個人情報の点でも問題です。回診後の
カンファレンスはいつも医局員から「長すぎる」
という声が出るくらいに徹底的にやっております。
私はポイントを押えてよき指導を部下、学生にし
ているつもりです。
30年以上も前の話ですが、教授外来で患者さん
がドアを開けて入ってくるところから、着席する
までに病名を90%当てる、といっていらっしゃっ
た先輩教授連もいました。
26
山形県医師会会報 平成27年7月 第767号
本への尽きぬ思い
上山市 渡 辺 好 博
子供時代から私は本好きだった。しかし戦争中
分けて三つに分けられる。文学書(評伝も含む)
の紙不足のあおりで、小学校上級生の頃には、経
と映画そしてスポーツの3種類である。どれも思
済的問題もあり、紙不足とかさなって、自由に本
い出深く、簡単には処分困難である。有名人は…
が買えなくなり苦労した。アメリカとの戦争が
文庫などとして一まとめにして保管されており羨
やっと終わって、本に飢えた多くの人が、本屋に
ましい限りであるが、それ以外の人たちはどう本
並んで雑誌を求めた風景が、今でも目に浮かぶ。
の処分をされてきているのだろうか。何か良い方
「人間」
・「世界」という雑誌が大人気で、私は「リー
法が無いだろうか。これが目下の悩みである。誰
ダース・ダイジェスト」のファンで、毎号出るの
か特定の人に処分をしてもらう以外に方法は無い
が待ち遠しかった。しかし、いつの間にかこの雑
のかも知れぬ。古本屋に頼んで処分してもらうの
誌「リーダー・ダイ」は店頭から姿を消した。
もいいかも知れぬ。本とはある人には宝物であっ
今でも「本屋の話」などという本屋の裏話を紹
ても、ある人にはがらくた同然な品物である。わ
介する本が大好きで、つい手が伸びてしまう。街
が師で哲学者中野教授が亡くなった後弔問に訪れ
の本屋に入ると長時間立ち読みしてしまい、挙句
た際、先生の大切にされていた書籍が無残にも荒
の果てに何冊も脇に抱えてしまう。家にある本を
縄でいっぱ一からげにされていた哀しい風景が思
1冊棄ててから新しい本を求めれば、書棚に楽に
い出される。各個人の頭の中と同じく、本には沢
入るのだがと言われても、棄てたいと思う本はな
山の思い出が詰まっている。戦災や火事同様、本
かなか見つからない。
も一思いに灰になってしまうのが楽でいいのかも
私の父も本好きで、若い頃、世界文学全集や夏
知れない。
目漱石全集が並んでいた。野球や相撲の雑誌も何
私は、小説家や映画監督を羨ましく思うのは、
冊か並んでいた。私が本好きなのも、父の遺伝で
その人物の信条や思いが、後の世に作品として残
あろう。
される事ではないかと思っている。そういう意味
昔、街には貸し本屋や古本屋が多かったように
で、私が常々感じているのは、新潟高校の同期生
思う。今では少し様子が変わってきて、本屋でも
「野坂昭如」は羨ましい男であると。彼(野坂)の
ビデオフィルムや文房具まで売るようになって来
思いはすべて書として出版され敢、後生に残され、
ている。私が高等学校生や大学生時代も紙不足が
永く人々の頭に残される。また「直木賞作家」と
続き、教科書や参考書類さえも古本屋にしか売っ
して長く記憶されるからである。また同じく先輩
ておらず、古本屋廻りをして苦労したことを思い
の文豪丸谷才一の書柑も幾冊かは本棚からいつで
出す。
も取り出されて励まされるのは有り難い。
現在、困っている問題は、集めた本の後始末で
ある。中には外国で求めた貴重な本もある。書庫
書− 敢シャボン玉日本 野坂昭如著 毎日新聞社
一杯の本を最後どう始末するか悩んでいる。学術
2014
本は大学や病院でも引き取ってもらえるが、その
柑低空飛行 丸谷才一著 新潮社 1977
他の趣味の本などはむつかしい。私の場合大きく
山形県医師会会報 平成27年7月 第767号
27
鶴岡地区医師会「めでぃかすとる」
(平成26年2月15日 第262号)から
もののふ
地霊の生みし人々 −悲劇の武士酒井右京(下)−
鶴岡地区医師会 黒羽根整形外科 黒
羽 根 洋 司
幕府の忠実な藩屏としての実績を持つ庄内藩が、
勤皇派とも称される改革派によって実権が握られ
ていたら、幕末の歴史はどう変わっていただろう
か。歴史に“もし”i
は許されないが、刻まれた事
f
実だけは人々の記憶にとどめられ、引用され続け
なければなるまい。そうでなければ、やがて私た
ちは未来への夢を語ることすら許されなくなるのだ。
丁卯の大獄(大山庄太夫一件)
隠居し家督を譲りながらも、藩論を佐幕に統一
した 忠発は、自分を廃する企てをした勢力の一
掃を開始した。その年の干支から丁卯と名づけら
酒井右京の墓(安国寺)
れる大粛清である。大山庄太夫一件とも呼ばれる
ことで、その男はあたかも事件の首謀者のごとき
汚名を浴びせられることとなる。大山庄太夫の壮
絶な死から語る。
慶応2(1866)年、10月、公武合体に関連の疑
いのあるものを、ことごとく監禁あるいは謹慎に
処する命が下った。大山も自宅の一室に閉じ込め
られ、警護の士に昼夜交代で監視を受けた。11月
9日、この時があることを覚悟して「笹の雪」と
大山庄太夫の顕彰文(正覚寺)
銘のある短刀を懐中にしていたが、監視に取り上
げられて夫人の倉に預けられていた。11月14日朝
たっても庄太夫が出てこないため、大策は「伯父
食を運ぶ夫人はこの短刀を食膳の下に忍び込ませ
上まだですか」と声をかけてみた。返事がないた
た。断罪が近いことを察して、主人に自決を暗示
め二三度問い直しても答えがない。
「はっと」思っ
し促したのだ。倉の眼には涙が光り、庄太夫の顔
た大策、戸を開けてみて驚いた。床は一面血の海
には一瞬無念の色が走る。もとより無言、苦楽を
である。庄太夫は左の頸動脈を深く切断し、虫の
共にしてきた夫婦の別れの一瞬であった。
息もない状態で伏せていた。
やがて食事を終った庄太夫は厠にたった。当日、
庄太夫59歳、壮絶な最期であった。
警備は甥の服部大策が当たっていた。しばらく
庄太夫の遺骸は苞に覆われ、数日間門前に放置
28
山形県医師会会報 平成27年7月 第767号
された。その後しばらくして、塩漬けにして木箱
以って武士道を立てて頂き切腹仰せつけられたの
に納め、庭前の老松の下に仮埋葬された。正式な
は有難き仕合せであります」と堂々と述べた。
罪状が確定するまで、この時代行われた処置では
右京、切腹の座につき、最後の酒杯の儀。足軽
あったが、埋葬が許されないばかりか足軽に交代
が三方に短刀を載せ膝前に置く。警備の武士「只
で監視を受けるという、関係者には極めて屈辱的
今右京殿御切腹」と高らかに叫ぶ。
なものであった。ちなみに、小関三英(本シリー
右京、両肌を脱ぎ右手を以って短刀をとり、左
ズ8、9に詳述)の同志であった高野長英の場合、
手を後方に廻し腰を押え左腹に短刀を立てんとす
およそ一斗の塩が体内に詰めこまれ、遺体は重く
る。ずぶりと刺し臍下を右に切り廻した。介錯人
人足は途中交代しながら処刑場に運んだという。
の中村七郎右衛門はこの期を失せず太刀を振り下
敗れた者には一片の美学も名誉も許されない、権
し、右京の首を見事にはねた。
力闘争の帰結がもたらす底知れない恐ろしさがある。
血汐は天井板迄飛び、血沫は検死の武士の被服
にも飛び掛かった。首は暫くの間瞼を動かし、眼
右京切腹
を閉じなかった。胴は自然に前に倒れた。介添人
断罪は大山庄太夫自決の約10か月後の慶応3
が側にあった水桶の柄杓の柄を切り、右京の胴と
(1863)年9月11日に行われ、処罰は家族や親類
首を継ぎ合わせた。
にも及んだ。この日の早朝、庄太夫の遺骸が掘り
自ら調査した古式によって、従容として切腹し
起こされ萱場の刑場に運ばれ、腰斬(古代中国の
た態度を称賛しないものはなかった。
刑罰の一つで、罪人の腰部を切り離す刑)の刑に
鶴ヶ岡の町は死の町と化し、悪夢のような一夜
処せられた。
が明けた。この日から、事件は長い間庄内の地で
午後には酒井右京の切腹が実施された。性剛毅、
は口にすることがはばかれ、闇の中のタブーとさ
庄内では指折りの豪傑といわれた右京が名誉ある
れてきた。
死に赴くまでを記録風に綴る。
9月9日、寺入。前夜10時、斎戒沐浴にして袴
おわりに
着用のうえ安国寺に入る。警護の士は8人にて4
幕末期、どこの藩でも熱い闘いが生まれ、必然、
人ずつの交代、外に足軽10人を加えて内2名は給
勝者があり敗者があった。革命過程での内部粛清
仕。全て精進料理。藩庁からの達しは、先例であ
は特に目新しいものではない。運動体の中に異端
れば扇腹が普通だが、たっての望みであれば「真
を見つけ、異端を敵としていくことで、組織に命
剣にて自身に腹切り廻し」の許可。扇腹とは、扇
を与え拡大を試みる指導者がいることも事実であ
子を以って短刀に代え、形式的に腹を切る仕草を
る。私たちは歴史から、権力の冷酷さと人を狂気
したときに介錯することである。
にする時代の恐ろしさを学ぶべきだろう。真実を
9月10日、一切食物を摂らず水のみを呑む。夜
知り、倒れたる者たちを正確に記憶しておくこと
に入り少量の食事。切腹に要する諸道具は夜中に
でしか、彼らが流した血に贖うすべはない。どの
準備完了。
地にも、
“おのれを尊ぶ道”を選んだ人々がいた。
9月11日、また断食。死後汚さざるための心が
余談ながら、大山庄太夫は筆者の曽祖母の伯父
まえ。正式に切腹を言い渡されたのは午後3時。
である。
断罪宣言の主旨は「国体を危うくしたため」と極
めて抽象的である。それに対し右京は、検使に向
かい「お達しの趣き恐れ入ります。特別の思召を
山形県医師会会報 平成27年7月 第767号
29
山形県急性心筋梗塞発症登録評価研究事業
平成25年のまとめ
山形大学医学部 内科学第一講座 西山 悟史、和根崎 真大 豊島 拓、渡邉 哲、久保田 功
山形大学医学部 公衆衛生学講座 川崎 良、平山 敦士、深尾 彰
山形県医師会 德永 正靱 1.はじめに
「山形県急性心筋梗塞発症登録評価研究事業」は
平成5年に山形県より山形県医師会が登録業務の
委託を受け発足し 1)2)、平成18年度より山形県医師
会の事業として実施していた。平成22年度より再
び県で新たにスタートした「山形県脳卒中・心筋
梗塞発症登録評価研究事業」に組み込まれ、平成23
年度から本事業の委託先が医師会から山形大学医
学部へ変更となったが、急性心筋梗塞に関する事
業については県医師会の全ての医療機関の全面的
な協力支援を得て実施している状況に変わりはな
い。現在22年次を継続中であり、平成5年4月か
ら平成25年12月までの21年間で急性心筋梗塞登
録総数はのべ10,
595名に達した。各年次のまとめ
は山形県医師会報において毎年公表されている。
長年の蓄積データを解析したところ、診断・治
療・予防医学の観点から意義深い知見が得られ、
国際学会と英文誌において報告した。本稿では平
成25年1月から12月までの第21年目の調査結果
を報告するとともに、過去21年間の登録者数、平
均年齢、冠動脈形成術施行率と急性期死亡率の年
次推移を示し考察する。
1)
2.平成25年登録症例(表 県内26施設より二重登録症例26例を除外した
合計617症例のうち、WHOの診断基準 3)に準じ567
例を急性心筋梗塞(AMI
)と診断した。そのうち
による突然死症例(院外CPA症例)で
47例はAMI
あった。平成25年の山形県人口動態統計調査 (県
健康福祉部健康福祉企画課による一般公表)の結
の発症率は49.
果 を基に算出したAMI
7/10万人
と診断された567例についての解
年であった。AMI
析結果を以下に述べる。
3.患者背景(表2)
女性174例がAMI
として登録された。
男性393例、
女性患者(78±11歳)は男性患者(70±13歳)に
比し有意に高齢であった。患者住所による地区別
30
山形県医師会会報 平成27年7月 第767号
発症数は、庄内地区160例(28%)、最上地区38例
(7%)、村山地区(山形市を除く)150例(26%)
、
、県
山形市101例(18%)、置賜地区106例(19%)
外12例(2%)であった。昨年の解析結果とほぼ
同様であり、地区別発症数の割合は山形県の地区
別人口比(総務省統計局による平成25年国勢調査)
にほぼ一致した。
3)
4. 冠動脈疾患の危険因子(表 冠危険因子としては、高血圧症を66%、喫煙歴
を56%に認めた。高血圧症の合併頻度は男性に比
し女性で有意に高かった。喫煙歴は、女性に比し
男性において有意に多かった。男性の喫煙者は、
(227/249
全男性登録症例の74%、全喫煙者の91%
例)を占めていた。糖尿病と高脂血症の合併頻度
は、それぞれ33%、41%であった。脳卒中の既往
を有する例を15%に、心筋梗塞の再発例を12%に
認めた。解析可能症例における血清脂質レベルで
は、男性の中性脂肪が女性に比し有意に高値で、
HDLコレステロールが有意に低値であった。
平成19年までの登録データをもとに、冠危険因
発症率の関係を検討し、平成22年
子の推移とAMI
の日本循環器学会総会にて発表を行い、英文誌に
て報告した 4)。
4)
5.発症時の臨床症状と状況(表確か
初発時の症状で最も多いものは定型的な (
な心外性の原因がなく、20分以上続く入院を要す
る程度の)胸痛と胸部絞扼感であった(84%)。次
いで、呼吸困難、失神・眩暈や嘔吐・気分不良・
腹痛・下痢等の消化器症状を認めた。非典型的な
症状として肩・
上腕・背部の痛みが挙げられた。性
別毎に臨床症状の検討を行ったところ、胸痛・胸
部絞扼感の自覚は女性に比し男性で有意に多かっ
た。一方、呼吸困難及び嘔吐・気分不良の自覚は
男性に比し女性において有意に多かった。失神・
眩暈は男女間で有意差を認めなかった。
発症時の状況は、安静時(38%)、仕事・労
AMI
、起床時(7%)、食
作中(25%)、睡眠中(12%)
事・飲酒中(6%)であった。今回仕事・労作時
の中で記載の多かった除雪作業は、労作時発症の
11%(13/121例)を占めており、積雪の多い本
県では注意が必要である。また例年、その他の発
症状況として、入浴中・直後、排尿・排便中、透
析中、一過性の興奮時が欄外に挙げられており、
これらも注意が必要である。
5)
6.臨床検査所見(表 発症から最終的に収容を受けた病院までの到着
時間は平均8時間(中央値2時間)であった。以
前認めた到着時間の男女差は、昨年同様に認めら
れなかった 5)。
山形県医師会会報 平成27年7月 第767号
31
確実な心電図所見(異常Q波の出現または1日
以上続くST上昇の経時的変化)が捉えられた症例
は69%、心筋逸脱酵素値の明らかな異常(発症ま
たは入院72時間以内に少なくとも1回以上、上限
の2倍以上)が捉えられた症例は87%を占めた。
男性の血清CPK最高値は女性に比し、Wi
l
coxon検
定において有意に高値であった。Q波梗塞が全体
の60%を占め、心電図変化による梗塞部位は前壁
梗塞と下壁梗塞がそれぞれ43%、37%を占めた。
7)
8.心不全重症度と急性期死亡率の関係 (表度(心
心不全重症度分類であるKi
l
l
i
p分類では、I
、I
不全なし)を333例(59%)
V度(心原性ショッ
ク)を89例(16%)に認めた。入院時の心不全重
症度が高くなるにつれ、急性期死亡率は有意に上
2%,I
8%,I
昇した(Ki
l
l
i
pI
I
I
I33%,I
V 57%)。
性別毎に比較すると、女性の重症心不全(Ki
l
l
i
p
Ⅲ,
Ⅳ)の割合は、男性に比し有意に多かった (53
/174例;30% vs
.78/393例;20%、P<0.
01)。女
性において重症心不全患者が多いこともまた、女
性の急性期死亡が高率であることの一因と考えら
れた。
7.急性期死亡率と原因(表6)
発症28日以内の
平成25年の急性期死亡率(AMI
死亡率)は16.
0%(91/567例)で、院外CPA(心
肺停止)症例を除いた急性期死亡率は11.
2% (
58/
であった。一方院外CPA症例で急性期を乗
520例)
り越えることができた症例は29.
8%であった。死亡
原因の64%をポンプ失調が占めていた。急性期死
亡 例 は、非 死 亡 例 に 比 べ 有 意 に 高 齢 で あ っ た
(79±11vs
.
71±13歳、P<0.
01)。女性患者の急性
期死亡率は、男性に比し有意に高値であった(39
/174例;22% vs
.52/393例;13%、P<0.
01)。こ
れは女性患者が男性患者に比べ高齢であることが
一因と考えられた。
9.再灌流療法の手技別施行数と急性期死亡率の
8)
関係(表 登録症例のうち431例(76%)に対して、急性期
)が施行
に経皮的冠動脈インターベンション(PCI
された。治療手技の進歩に伴い、血栓溶解剤の冠
注単独症例は0例、静注単独例も1例のみであり、
に併用して使用されていた。女性の
その多くはPCI
施行率は、男性に比し有意に低かった(113/
PCI
174例;65% vs
.318/393例;81%、P<0.
01)。急
施行群は、冠血行再検術未施行群に比し有
性期PCI
32
山形県医師会会報 平成27年7月 第767号
意に死亡率が低かった(7% vs
.48%、P<0.
01)。
平成20年度までの報告をもとに、性別毎の死亡率
施行率の推移を検討し、平成23年の日本循
とPCI
環器学会総会にて報告を行った。
10.経皮的冠動脈インターベンション施行率と急
1)
性期死亡率の年次推移(図施行率はこの21年間で飛躍的に増加し(平
PCI
成6年26%→ 平成24年76%)、急性期総死亡率は初
期 の20%台 か ら 一 時 は10%台 前 半 ま で 低 下 し た
(平成5年20.
8%→ 平成21年12.
2%)6),7)が、平成22
年以後は上昇傾向にあった。平成25年も16.
0%と、
前年に比べわずかに低下したものの以前高値で
あった。ただし院外CPA症例を除いた死亡率は
11.
2%と例年並みであり、近年の高い総死亡率は院
外CPA症例の登録数が増えたためと考えられた。
施 行 率 は 前 年 同 様70%台 半 ば で
平 成25年 のPCI
施行率は横ばいで推移してお
あったが、近年のPCI
り、頭打ち傾向にある。急性期死亡率も最近10年
は明らかな改善傾向は認めておらず、死亡率の改
施行率の上昇が鍵になると考えられる。
善にはPCI
2)
11.登録症例数と平均年齢の年次推移(図の登録症例数と男女別平均
山形県におけるAMI
発症者数は年々増
年齢の年次推移を示す 8)-15)。AMI
加傾向にあったが、近年明らかな増加傾向を認め
ていない。発症年齢も同様に年々上昇を認め、特
に女性の平均発症年齢の上昇は著しかったが、近
患者の高齢化は、
年70歳後半で推移している。AMI
施行率にも関わらず急性期死亡率
近年の高いPCI
施
改善が頭打ちにある一因と考えられる。今後PCI
行困難例や複合併存疾患を有する例の増加が予想
施行率向上に鈍化の懸念がある。
され、PCI
12.まとめ
平成25年の山形県における急性心筋梗塞発症率
は49.
7/10万人年であった。急性期総死亡率は
16.
0%と近年高値にあるが、院外CPA症例を除い
た急性期死亡率は11.
2%と例年並みであった。女性
患者は男性患者に比し有意に高齢であった。登録
症例の主な臨床所見は近年の解析結果と同様で
あった。男性の喫煙者が全男性登録症例の74%、
全喫煙者の91%を占めており、引き続き禁煙の啓
発が必要である。
施行率は76%であった。PCI
が施行
急性期のPCI
された症例の急性期死亡率(7%)は、冠血行再
建術非施行例の死亡率(48%)に比し有意に低値
成功率は97%であっ
であった。急性期におけるPCI
施行は、AMI
の急性期死亡
た。迅速かつ確実なPCI
率を低下させる上で最も重要な因子と考えられた。
施行率は飛
過去21年間で、山形県におけるPCI
躍的に増加し、急性期死亡率は初期の20%台から
施行率は
10%台半ばへと低下した。平成24年のPCI
前年同様70%代半ばであったが、急性期死亡率は
最近10年間では改善傾向を認めず、死亡率の改善
は頭打ち傾向にある。急性心筋梗塞症例の平均発
困難な症
症年齢は高齢化しており、今後さらにPCI
例が増加することが予想される。
山形県医師会会報 平成27年7月 第767号
13.謝 辞
平成26年も全国規模の学会にて本事業の結果を
発表することができました。また平成26年7月に
開催された心筋梗塞研究会においてYI
A最優秀賞
を受賞することができました。これも21年間にわ
たり本事業に御協力頂きました医師会会員の皆様
方のおかげであり、厚く御礼申し上げます。
本登録評価事業は平成21年度より再び県の事業
となり、平成22年度より、がん登録と同様に患者
氏名等の個人情報が登録可能となりました。これ
により、今後、慢性期予後の検討が可能となり、
更に本事業の重要性は増していくものと思われま
す。今後とも益々のご協力とご支援を賜りたく宜
しくお願い申し上げます。
参考文献
1)山形県環境保健部,山形県医師会,山形大学第
一内科:山形県急性心筋梗塞発症登録研究事
業.平成5年の中間報告(第一報).山形県医
師会会報.平成6年;514:5859
2)久保田功、廣野 摂、福井昭男、野崎直樹、
奥山雅基、竹石恭知:山形県における急性心
筋梗塞症の短期ならびに長期予後の実態につ
いて.山形医学.2002;20;6976
3)Tuns
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omb2010;17:98998
5)西山悟史、廣野 摂、竹石恭知、柴田洋雄、
久保田功:急性心筋梗塞症例における発症か
ら病院到着までの時間が医療費と予後にあた
える影響.心臓 2008;40:83844
6)I
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cJ.1998;
62:41418
8)西山悟史、廣野 摂、竹石恭知、久保田功、
武田憲夫、有海躬行、遠藤克二:山形県急性
心筋梗塞・突然死発症登録評価研究事業−平
成17年のまとめ.山形県医師会報 平成19年;
665:2024
9)西山悟史、廣野 摂、竹石恭知、久保田功、
武田憲夫、有海躬行:山形県急性心筋梗塞・
突然死発症登録評価研究事業−平成18年のま
:15とめ.山形県医師会会報 平成20年;678
20
10)西山悟史、渡邉 哲、久保田功、武田憲夫、
深尾 彰、有海躬行:山形県急性心筋梗塞発
症登録評価研究事業−平成19年のまとめ.山
形県医師会会報 平成21年;689:1519
11)西山悟史、佐々木真太郎、渡邉 哲、久保田
功、武田憲夫、深尾 彰、有海躬行:山形県
急性心筋梗塞発症登録評価研究事業−平成20
年のまとめ.山形県医師会会報 平成22年;
702:1418
12)西山悟史、和根崎真大、渡邉 哲、久保田功、
寶澤 篤、深尾 彰、有海躬行:山形県急性
心筋梗塞発症登録評価研究事業−平成21年の
まとめ.山形県医師会会報 平成23年;718:
1317
13)和根崎真大、西山悟史、平山敦士、渡邉 哲、
久保田功、寶澤 篤、深尾 彰、有海躬行:
山形県急性心筋梗塞発症登録評価研究事業−
平成22年のまとめ.山形県医師会会報 平成24
年;732:1317
14)和根崎真大、西山悟史、平山敦士、渡邉 哲、
久保田功、成松宏人、深尾 彰、有海躬行:
山形県急性心筋梗塞発症登録評価研究事業
− 平成23年のまとめ.山形県医師会会報 平成
25年;742:1317
15)和根崎真大、西山悟史、平山敦士、渡邉 哲、
久保田功、成松宏人、深尾 彰、德永正靱:
山形県急性心筋梗塞発症登録評価研究事業−
平成24年のまとめ.山形県医師会会報 平成26
年;758:2327
34
山形県医師会会報 平成27年7月 第767号
「何か」ある
山形県医師会常任理事 大 内 清 則
山形市医師会での活動も含めて、医師会活動が17年となる。最初は10年ちょっとで十分と決めていた
が、ずるずると来てしまったとの感じがしないでもないが…。
しかし、この間の活動は多くのことを私に与えてくれた。多くの経験を私に与えてくれた。多くの友
人、知人を私に与えてくれた。多くの困難を私に与えてくれた。多くの仕事を私に与えてくれた。多く
の幸せな時を私に与えてくれた。多くの今後続けていけそうなものを私に与えてくれた。
そしてそれらはまた、私に本から決して学ぶことの出来ない貴重なことばかりを教えてくれた。
私の脳裏に刻まれた数え切れない貴重な事柄の中で、例えば山形市夜間診療所の運営そして、山形市
医師会新会館建設に際しての休日夜間診療所の設営・運営。大人の電話相談事業、そして約4年前の東
日本大震災などもあげることができる。特に東日本大震災のとき、予想もしなかった多くの先生方が避
難者の支援に希望の意思を示してくれ、医師会への支援の手を差し伸べてくれたことへの言葉にできな
い感謝の念をもったものだ。しかしながら、暗中模索の中なかなか順調にいかないもどかしさ、かつう
まくいかなかったことへの非難の声もいただいた。そして、現在多くの人々の協力のもと、今後に向け
た組織作りなども進行中である。
このような様々な経験を与えてくれたことに、
言葉に表すことの出来ないくらいの感謝を感じている。
もし、私が医師会活動について、一言であらわす言葉と聴かれたら、私は「多様性」という言葉を選び
たい。活動の多様性。関わっている人の多様性。考え方の多様性。意見の多様性。解決への多様性など
などがある。
医師会については、時々疑問の声が投げかけられる。医師会はどんなことをやっているのか?医師会
は私たちの利益を代表しているのか?医師会に入ってどんな利点があるのか?などなど…
その答えは、すぐに、そしてはっきりとは出てこないだろう。
しかし、
「多様な考え方や意見を尊重し、それをどのような形で実現する、そして実行してゆくこと」
が必要であると私は思っている。
たくさんの貴重な経験を通して、医師会活動について私が抱いているものが、「何か」変わってきた
のを感じている。
その「何か」はどのようなものかと言われると、はっきりと答えることはできない。ありきたりであ
るが、「なぜ山に登るのか」との問いに、
「そこに山があるからだ」と答えるのと同じ気持ちであると
思っている。
でも再度言わせてもらいたい。医師会活動について聞かれたら、私はこう答えられる。
「何か」ある。そして、確かにs
であると。
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山形県医師会会報 平成27年7月 第767号
35
県医師会だより
第
3
回 常 任 理 事 会
日 時、平成27年6月10日㈬ 午後3時30分~
会 場、ホテルメトロポリタン山形 出席者
会 長 德永 正靱
副 会 長 中目 千之、清治 邦夫、中條 明夫
常任理事 大内 清則、齋藤 忠明、島貫 隆夫
深尾 彰、吉岡 信弥、間中 英夫
事 務 局 松本事務局長他事務局員
〔Ⅰ〕報告事項
1.TV会議システム導入検討特別委員会
5月27日㈬ 県医師会館
德永会長ほか役員出席
清治副会長より報告。
(詳細については、本誌前
月号に掲載済み。)
2.都道府県医師会医療事故調査制度担当理事連
絡協議会
5月29日㈮ 県医師会館ほか(TV会議)
中目副会長、島貫常任理事出席
中目副会長より後ほど協議事項で説明、協議を
行いたい旨報告。
3.本会第133回定例代議員会
5月30日㈯ 山形市医師会館
德永会長ほか役員出席
德永会長より報告。
(詳細については、本誌前月
号に掲載済み。)
4.正副会長会議
5月30日㈯ ホテルメトロポリタン山形
德永会長、中目・清治・中條副会長出席
德永会長より、間中先生の理事就任に伴い、会
務分掌、今後の日程等について協議した旨報告。
5.役員の歓送迎会
5月30日㈯ ホテルメトロポリタン山形
德永会長ほか役員出席
德永会長より、退任された渡辺先生、新任の間
中先生をお迎えし、和やかに開催した旨報告。
6.警察・検案医委員会
6月4日㈭ 県医師会館
德永会長ほか役員出席
中條副会長より報告。
(詳細については、本誌別
掲。
)
〔Ⅱ〕通知事項
1.平成27年の職場における熱中症予防対策の重
点的な実施について
齋藤(
忠)
常任理事より、日本医師会長から、標記
通知がある旨説明があり、各郡市地区医師会長宛
通知することと決定。
(本会ホームページ・会員メ
ニュー「新着文書」に掲載。
)
2.労働安全衛生法の一部を改正する法律に基づ
く職場の受動喫煙防止対策の実施について
齋藤(
忠)
常任理事より、日本医師会長から、受動
喫煙防止対策に取組むための参考事項など、標記
通知がある旨説明があり、各郡市地区医師会長宛
通知することと決定。
(本会ホームページ・会員メ
ニュー「新着文書」に掲載。
)
3.韓国における中東呼吸器症候群(MERS)
への対応に関する具体的な運用について
清治副会長より、日本医師会感染症危機管理対
策室長から、標記通知がある旨説明があり、了知
す る こ と と 決 定。
(本 会 ホ ー ム ペ ー ジ・会 員 メ
ニュー「新着文書」に掲載。
)
36
山形県医師会会報 平成27年7月 第767号
〔Ⅲ〕協議事項
1.山形県臨床内科医会学術講演会への後援のお
願いについて
7月16日㈭ 大手門パルズ
深尾常任理事より、県臨床内科医会会長から、
標記後援依頼がある旨説明があり、後援了承。
2.山形県医師会第11回協力貯蓄会取扱いのお願い
吉岡常任理事より、県医師信用組合から、標記
依頼がある旨説明があり、本会第11回協力貯蓄会
を発足・実施することと決定。
8.山形県歯科保健医療推進協議会委員の推薦に
ついて
清治副会長より、県健康福祉部長から、標記推
薦依頼がある旨説明があり、吉岡常任理事を再推
薦することと決定。
9.各種検診委員会委員の辞退について
解職 呼吸器検診委員会委員 東海林 佳兼
清治副会長より、山形市医師会長から、標記通
知がある旨説明があり、解職することと決定。
10.呼吸器検診委員会委員の推薦について
委嘱 呼吸器検診委員会委員 阿部 修一
3.労災保険診療費審査委員会委員の委嘱について
中條副会長より、山形労働局長から、標記推薦
依頼がある旨説明があり、德永会長を再推薦する
ことと決定。
4.「平成27年度 地域包括診療加算・地域包括診
療料に係る かかりつけ医研修会」の開催について
7月12日㈰ 日本医師会館 中目副会長より、日本医師会長から、標記開催
案内がある旨説明があり、各郡市地区医師会長宛
通知することと決定。(本会ホームページ・会員メ
ニュー「新着文書」に掲載。)
5.名義後援依頼について
7月26日㈰ 山形テルサ
清治副会長より、山形市医師会長から、標記通
知がある旨説明があり、委嘱することと決定。
追 加 要 項
〔Ⅱ〕通知事項
1.東北医師会連合会理事・代表者合同会議並び
に東北ブロック選出日医代議員打合せ会の開催
について
6月27日㈯ ホテルグランドパレス
中目副会長より、東北医師会連合会会長から、
標記開催案内がある旨説明があり、德永会長、中
目・中條副会長出席することと決定。
〔Ⅲ〕協議事項
中目副会長より、山形大学医学部から、
「聞こえ
と補聴器の理解を深めるセミナー」への後援依頼
がある旨説明があり、後援了承。
1.山形県警察協力医会第27回定期総会の開催に
ついて
7月4日㈯ 山形国際ホテル
6.山形県健康長寿推進協議会委員の推薦について
中目副会長より、県健康福祉部長から、標記推
薦依頼がある旨説明があり、清治副会長を再推薦
することと決定。
7.平成27年「母子保健功労者表彰」候補者の推
薦について
中目副会長より、県子育て推進部長から、標記
推薦依頼がある旨説明があり、各郡市地区医師会
長宛通知することと決定。
中目副会長より、県警察協力医会会長から、標
記開催案内がある旨説明があり、德永会長出席す
ることと決定。
2.
「第24回山形在宅呼吸療法研究会」ご後援のお
願い
7月4日㈯ 山形テルサ
深尾常任理事より、山形在宅呼吸療法研究会か
ら、標記後援依頼がある旨説明があり、後援了承。
3.長期運転資金の貸付に係る意見について
中條副会長より、労災保険情報センター理事長
から、標記意見照会がある旨説明があり、会員で
はあるが経営状況までは把握しておらず、よく調
山形県医師会会報 平成27年7月 第767号
37
査される旨の意見書を提出することと決定。
7.医療事故調査制度について
4.地域医療構想策定支援ツール等の利用場所の
追加について
中目副会長より、本年10月から医療事故調査制
度が実施される。県医師会の今後の対応について
協議していきたい旨説明があり、山形県医師会医
療事故調査制度等準備委員会を立ち上げ、7月か
ら常任理事会終了後定期的に開催し協議していく
こととし、メンバーは、会長、副会長、常任理事
とすることと決定した。
中目副会長より、日本医師会常任理事から、標
記通知がある旨説明があり、中目副会長が研修会
に参加し、本会が地域医療構想策定支援ツール等
の利用場所になるよう対応することと決定。
5.平成27年度認知症サポート医養成研修受講者
の推薦について
8月22日㈯~23日㈰、12月5日㈯~6日㈰
TKPガーデンシティ
PREMIUM神保町
中目副会長より、県健康長寿推進課長から、標
記推薦依頼がある旨説明があり、各郡市地区医師
会長宛通知することと決定。
6.平成27年度「日本対がん協会賞」候補者の推
薦について
8.第7回公開高血圧講座 ご後援のお願い
7月18日㈯ タスパークホテル
深尾常任理事より、日本高血圧協会山形県支部
長から、標記後援依頼がある旨説明があり、後援
了承。
9.平成27年度山形県委託事業「助産師出向支援
導入事業」の協議会の開催について
吉岡常任理事より、県看護協会長から、標記協
議会委員就任依頼がある旨説明があり、吉岡常任
理事の就任を了承することと決定。
清治副会長より、山形市医師会長から、標記候
補者として大泉晴史先生の推薦がある旨説明があ
り、日本医師会医師会へ推薦することと決定。
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山形県医師会会報への投稿についてお願い
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壊 1.投稿者は、本会の会員または会員との共著者であることを原則とします。
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壊 2.内容は、学術論文、随想、短歌、趣味に関するものなど、なんでも結構です。 壊
壊 3.原稿は横書きとし(短歌、俳句等は除く)、当用漢字、現代かなづかいを使って 壊
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ください。
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壊 明らかな誤字・脱字等は、情報広報部にて訂正いたします。(外国語はパソコン 壊
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か活字体でとくに明瞭に。)
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壊 4.原稿用紙は、原則として県医師会所定のもの(一行22字×21行)をご使用くだ 壊
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さい。ご希望の方にはお送り致します。(4枚で1頁)
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壊 5.パソコン使用の場合は、Eメール添付、FD・CDを送付して頂いても結構です。 壊
壊 6.学術関係のものは、臨床医家向きにお書きください。
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壊 7.原稿の締切は毎月月末です。
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壊 8.原稿の採否は情報広報部できめさせていただきます。
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壊 9.別刷希望の方はあらかじめお申し出ください。(30部以上の場合は、実費をいた 壊
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だきます。)
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壊 10.その他については、事務局(023-666-5200)にご照会ください。
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38
山形県医師会会報 平成27年7月 第767号
第
3
回 全 理 事 会
日 時、平成27年6月24日㈬ 午後3時30分~
会 場、県医師会館役員室 出席者 会 長 德永 正靱
副 会 長 中目 千之、清治 邦夫、中條 明夫
常任理事 大内 清則、齋藤 忠明、島貫 隆夫
深尾 彰、間中 英夫
理 事 江口 儀太、折居 和夫、加藤 修一
神村 裕子、齋藤 聰、三條 典男
監 事 小林 正義、根本 元、福原 晶子
議 長 佐藤 顕
副 議 長 島田 耕司
事 務 局 松本事務局長他事務局員
〔Ⅰ〕報告事項
1.会員訃報
敢 会員氏名 高橋 恒男先生 79歳
【山形市医師会】
死亡年月日 5月30日㈯
告 別 式 6月2日㈫ 午後2時
会 場 やすらぎ嶋ホール
喪 主 高橋 優子様
德永会長参列
德永会長より、葬儀に参列し弔意を表してき
た旨報告。
柑 会員氏名 國井 一彦先生 87歳
【寒河江市西村山郡医師会】
死亡年月日 6月17日㈬
告 別 式 6月20日㈯ 午後1時30分
会 場 メモリアルホール寒河江
喪 主 國井 良彦様
德永会長参列
德永会長より、葬儀に参列し弔意を表してき
た旨報告。
2.第3回常任理事会
6月10日㈬ ホテルメトロポリタン山形
德永会長ほか役員出席
德永会長より、既に理事会メールで報告しご覧
いただいているとおりである旨報告があり了承。
3.山形大学医学部重粒子線がん治療装置導入へ
の寄附金贈呈式
6月10日㈬ ホテルメトロポリタン山形
德永会長ほか役員出席
德永会長より、嘉山先生においでいただき、目
録を贈呈した旨報告。
4.診療に関する相談状況
中目副会長より、5月の相談は9件であった旨
報告。
5.病院委員会
6月5日㈮ 日本医師会館
島貫常任理事出席
島貫常任理事より、地域医療構想策定ガイドラ
イン、地域医療構想に関する各地域の取り組み等
について協議され、山形県における地域医療構想
検討体制及び策定スケジュールについて説明を
行ってきた旨報告。
6.医療関係者検討委員会
6月11日㈭ 日本医師会館
福原監事出席
福原監事より、看護職員養成の方策等について
協議し、准看護師養成所における実習施設の確保
と教員養成が問題になっており、東北ブロックと
しても、各県持ち回りで毎年、専任教員養成講習
会の実施について検討していただくよう提案して
いくことになった旨報告。
7.保険医療機関の指導について
敢 6月16日㈫ 山形ビッグウイング
大内常任理事より報告。
柑 6月23日㈫ 山形ビッグウイング
齋藤 聰理事より報告。
山形県医師会会報 平成27年7月 第767号
39
8.産業医委員会
6月16日㈫ 県医師会館他(TV会議)
德永会長ほか役員出席
潅 医師信用組合総代会
6月20日㈯ 山形国際ホテル
德永会長ほか役員出席報告。
神村理事より報告。
(詳細については本誌別掲。
)
環 米沢市医師会と山形市医師会との親善野球
大会、懇親会
6月21日㈰ 米沢市市営西部野球場、招湯苑
中條副会長出席報告。
9.第3回学術推進会議
6月17日㈬ 日本医師会館
德永会長出席
德永会長より、遺伝子検査、診断についての講
演、質疑が行われた旨報告。
10.会議・行事等
敢 第2回山形県四師会禁煙推進委員会
6月4日㈭ 県看護協会会館
清治副会長出席報告。
柑 全国メディカルコントロール協議会連絡会
(第1回)
6月4日㈭ 富山県民会館
大内常任理事出席報告。
桓 山形県薬剤師会通常総会懇親会
6月7日㈰ 山形グランドホテル
清治副会長出席報告。
棺 上山市医師会定時総会懇親会
6月9日㈫ 月岡ホテル
德永会長出席報告。
款 寒河江市西村山郡医師会定時総会並びに成
人病検査センター協力医会後の合同懇親会
6月13日㈯ グランデール寒河江
德永会長出席報告。
歓 山形県成人病検査センター合同懇親会
6月16日㈫ ホテルシンフォニー本館
德永会長出席報告。
汗 救急教育連絡会議
6月17日㈬ 県庁講堂
大内常任理事出席報告。
漢 山形県学校保健連合会理事会
6月18日㈭ あこや会館
德永会長、清治副会長出席報告。
澗 医師会協同組合総代会
6月20日㈯ 山形国際ホテル
德永会長ほか役員出席報告。
甘 山形市医師会懇親会
6月23日㈫ 山形グランドホテル
德永会長出席報告。
〔Ⅱ〕通知事項
1.平成27年度東北医学会評議員の委嘱について
中目副会長より、東北医学会会長から、標記依
頼がある旨説明があり、德永会長、中目・清治・
中條副会長受諾することと決定。
2.運営管理指導要綱の改正について 中目副会長より、日本医師会長から、標記通知
がある旨説明があり、各郡市地区医師会長宛通知
す る こ と と 決 定。
(本 会 ホ ー ム ペ ー ジ・会 員 メ
ニュー「新着文書」に掲載。
)
3.第135回日本医師会定例代議員会における代表
並びに個人質問について
中目副会長より、東北医師会連合会会長から、
標記通知がある旨説明があり、了知することと決定。
4.平成27年度「医療関係機関等を対象にした特
別管理産業廃棄物管理責任者」に関する講習会
の開催案内及び周知の協力依頼について
9月11日㈮ 日本医師会館
中目副会長より、日本医師会長から、標記開催
案内及び周知依頼がある旨説明があり、各郡市地
区医師会長宛通知することと決定。
(本会ホーム
ページ・会員メニュー「新着文書」に掲載。)
5.医師会主催の研修会等への託児サービス併設
費用補助について
間中常任理事より、日本医師会長から、標記費
用補助を実施するとの通知がある旨説明があり、
各郡市地区医師会長宛通知することと決定。
(本会
ホームページ・会員メニュー「新着文書」に掲載。)
40
山形県医師会会報 平成27年7月 第767号
6.労働安全衛生法の一部を改正する法律の施行
に伴う厚生労働省関係省令の整備に関する省令
等の施行について(外国登録製造時等検査機関
等、受動喫煙の防止及び特別安全衛生改善計画
関係)
「地域における医療及び介護の総合的な確保の
11.
促進に関する法律」に基づく都道府県計画及び
地域医療介護総合確保基金に関する平成27年度
の取扱い等について
神村理事より、日本医師会長から、標記通知が
ある旨説明があり、各郡市地区医師会長宛通知す
ることと決定。(本会ホームページ・会員メニュー
「新着文書」に掲載。)
折居理事より、日本医師会常任理事から、平成27
年度の取扱いに関する留意事項等が取りまとめら
れたとの通知がある旨説明があり、各郡市地区医
師会長宛通知することと決定。
(本会ホームペー
ジ・会員メニュー「新着文書」に掲載。
)
7.労働基準法における法定労働時間の特例措置
に関する議論及び「職場意識改善助成金」につ
いて
12.「平成26年度介護報酬改定検証・研究調査の結
果(最終版)について(情報提供)
」の送付につ
いて
神村理事より、日本医師会常任理事から、標記
通知がある旨説明があり、各郡市地区医師会長宛
通知することと決定。(本会ホームページ・会員メ
ニュー「新着文書」に掲載。)
折居理事より、日本医師会常任理事から、標記
通知がある旨説明があり、各郡市地区医師会長宛
通知することと決定。
(本会ホームページ・会員メ
ニュー「新着文書」に掲載。
)
8.看護師等の人材確保に関する事項の施行につ
いて
13.役員の派遣について
7月10日㈮ 県庁
加藤理事より、日本医師会長から、看護師等の
免許保持者の届出制度の創設及び都道府県ナース
センターの機能強化について通知がある旨説明が
あり、各郡市地区医師会長宛通知することと決定。
(本会ホームページ・会員メニュー「新着文書」に
掲載。)
9.持続可能な医療保険制度を構築するための国
民健康保険法等の一部を改正する法律の公布等
について
齋藤聰理事より、日本医師会長から、標記通知
がある旨説明があり、各郡市地区医師会長宛通知
す る こ と と 決 定。
(本 会 ホ ー ム ペ ー ジ・会 員 メ
ニュー「新着文書」に掲載。)
10.国立長寿医療研究センター・東京大学高齢社
会総合研究機構「在宅医療推進のための地域に
おける多職種連携研修会」のご案内について
9月13日㈰、10月18日㈰
柏地域医療連携センター
11月14日㈯、12月20日㈰
北とぴあ
折居理事より、日本医師会常任理事から、標記
案内がある旨説明があり、了知することと決定。
(本会ホームページ・会員メニュー「新着文書」に
掲載。)
折居理事より、県健康福祉部長から、県認知症
施策推進協議会への派遣依頼がある旨説明があり、
三條理事出席することと決定。
14.肝炎治療特別促進事業の実務上の取扱いにつ
いて
清治副会長より、日本医師会常任理事から、標
記通知がある旨説明があり、各郡市地区医師会長
宛通知することと決定。
(本会ホームページ・会員
メニュー「新着文書」に掲載。
)
15.「デング熱・チクングニア熱の診療ガイドライ
ン」について
清治副会長より、日本医師会感染症危機管理対
策室長から、標記通知がある旨説明があり、了知
す る こ と と 決 定。
(本 会 ホ ー ム ペ ー ジ・会 員 メ
ニュー「新着文書」に掲載。
)
16.院内感染対策サーベイランス事業(JANI
S)に係る参加医療機関の追加募集について
清治副会長より、日本医師会長から、標記通知
がある旨説明があり、各郡市地区医師会長宛通知
す る こ と と 決 定。
(本 会 ホ ー ム ペ ー ジ・会 員 メ
ニュー「新着文書」に掲載。
)
山形県医師会会報 平成27年7月 第767号
17.中東呼吸器症候群(MERS)の国内発生時
41
3.世界医師会準会員の更新について の対応について
清治副会長より、日本医師会感染症危機管理対
策室長から、標記通知がある旨説明があり、各郡
市地区医師会長宛通知することと決定。
(本会ホー
ムページ・会員メニュー「新着文書」に掲載。
)
なお、本会の対応等について、次回全理事会で
検討することとした。
「肝炎治療特別促進事業の実務上の取扱いにつ
18.
いて」の一部改正について
清治副会長より、日本医師会常任理事から、肝
炎治療受給者証の交付申請に係る取扱いの一部改
正について通知がある旨説明があり、各郡市地区
医師会長宛通知することと決定。
(本会ホームペー
ジ・会員メニュー「新着文書」に掲載。)
中目副会長より、日本医師会長から、標記更新
案内がある旨説明があり、間中常任理事を加えて
更新することと決定。
4.平成27年度第6回「患者と共に取り組む医療
安全」公開フォーラムの開催に伴う後援について
8月22日㈯ 県看護協会館 中目副会長より、県看護協会会長から、標記後
援依頼がある旨説明があり、後援了承。
5.ご後援のおねがい
10月4日㈰ 山形テルサ
深尾常任理事より、実行委員会事務局長から、
「やまがたピンクリボンフェスタ2015」への後援
依頼がある旨説明があり、後援了承。
19.梅雨期及び台風期における防災態勢の強化に
ついて
大内常任理事より、日本医師会長から、標記通
知がある旨説明があり、了知することと決定。
20.山形県ドクターヘリに係る「通信指令員の出
6.第60回山形県国保地域医療学会の開催について
8月29日㈯ ホテルメトロポリタン山形
深尾常任理事より、県国民健康保険団体連合会
理事長から、出席並びに後援依頼がある旨説明が
あり、德永会長するとともに後援を了承。
動要請判断基準」の改正について
大内常任理事より、県危機管理監から、標記通
知がある旨説明があり、了知することと決定。
(本
会ホームページ・会員メニュー「新着文書」に掲
載。)
〔Ⅲ〕協議事項
7.平成27年度日臨技、
(一社)山形県臨床検査技
師会主催「検査説明・相談ができる臨床検査技
師育成講習会」に対する後援について
9月5日㈯~6日㈰ 山形市立病院済生館
深尾常任理事より、県臨床検査技師会会長から、
標記後援依頼がある旨説明があり、後援了承。
1.第4回「日本医師会 赤ひげ大賞」候補者推薦
について
中目副会長より、日本医師会長から、標記推薦
依頼がある旨説明があり、各郡市地区医師会長宛
通知することと決定。
8.国内旅行傷害保険包括契約満期のご案内
江口理事より、カスミ山形から、標記案内があ
る旨説明があり、契約することと決定。
2.仙台ドクタークラブとの平成27年度(第61回)
親善野球大会開催について
7月26日㈰ ベルサンピアみやぎ泉Bグランド
江口理事より、県防犯協会連合会会長から、標
記納入依頼がある旨説明があり、納入することと
決定。
中目副会長より、山形市医師会長から、標記開
催案内がある旨説明があり、会長代理で根本監事
出席することと決定。
10.平成27年度山形県北方領土返還促進協議会会
9.平成27年度の賛助会費納入について
費の納入について
江口理事より、県北方領土返還促進協議会会長
から、標記納入依頼がある旨説明があり、納入す
ることと決定。
42
山形県医師会会報 平成27年7月 第767号
「骨髄バンク普及映画」完成のご報告とご支援
11.
のお願い
江口理事より、骨髄バンク普及映画をつくる会
代表から、標記支援依頼がある旨説明があり、関
係団体等に照会のうえ、対応することと決定。
「平成27年度山形県産業安全衛生大会」のご協
12.
賛のご依頼について
10月14日㈬ サハトべに花
17.第26回全国医師会共同利用施設総会の開催に
ついて
8月22日㈯~23日㈰
リーガロイヤルホテル大阪
清治副会長より、日本医師会長から、標記開催
案内がある旨説明があり、中目・清治副会長出席
することと決定。
18.県医師会乳がん検診委員会委員の推薦について
委嘱 水谷 雅臣
江口理事より、県産業安全衛生大会実行委員長
から、標記協賛依頼がある旨説明があり、納入す
ることと決定。
清治副会長より、南陽市東置賜郡医師会長から、
標記通知がある旨説明があり、委嘱することと決定。
13.日本医師会認定産業医制度産業医学研修会の
19.山形県医師会呼吸器検診委員会委員の辞任に
申請書提出について
8月26日㈬ 山形ビッグウィング
9月10日㈭ ゆめりあ
9月30日㈬ アクティー米沢 10月8日㈭ 田川建設会館
ついて
解職 荒生 剛
清治副会長より、新庄市最上郡医師会長から、
標記通知がある旨説明があり、解職することと決定。
神村理事より、山形産業保健総合支援センター
所長から、標記指定申請がある旨説明があり、日
本医師会へ申請することと決定。
20.平成27年度南海トラフ大震災を想定した衛星
14.日本医師会認定産業医制度産業医学研修会の
大内常任理事より、日本医師会長から、標記開
催案内がある旨説明があり、大内常任理事出席す
ることと決定。
申請書提出について
9月3日㈭ ポリテクセンター山形
神村理事より、山形産業保健総合支援センター
所長から、標記指定申請がある旨説明があり、日
本医師会へ申請することと決定。
15.平成27年度都道府県医師会情報システム担当
理事連絡協議会開催について
7月23日㈭ 日本医師会館
三條理事より、日本医師会長から、標記開催案
内がある旨説明があり、島貫常任理事出席するこ
とと決定。
利用実証実験(防災訓練)について
7月29日㈬ 日本医師会館
21.災害医療に関する調査について
大内常任理事より、日本医師会常任理事から、
標記協力依頼がある旨説明があり、大内常任理事
に一任することと決定。
〔Ⅳ〕医師連盟関係
1.報告事項
敢 山形県医師連盟執行委員会
6月20日㈯ 山形国際ホテル
中目委員長ほか執行委員出席
16.母体保護法指定医師指定申請書
折居理事より、米沢市立病院吉田隆之先生から、
標記指定申請がある旨説明があり、指定医師と認
めることと決定。
中目委員長より、平成26年度収支決算並びに
平成27年度収支予算が承認されたこと、会費の
見直し等の意見が出された旨報告があり、会費
については、27年度、28年度の収支状況を見て
検討することとした。
山形県医師会会報 平成27年7月 第767号
43
柑 第61回自由民主党山形県支部連合会大会
6月21日㈰ パレスグランデール
中目委員長出席
ニュー「新着文書」に掲載。
)
中目委員長より、県知事、山形市長はじめ各
自治体の長が参加して開催され、遠藤利明議員
が県連会長に再選されたこと、山形市長候補者
の挨拶も行われた旨報告。
大内常任理事より、日本医師会常任理事から、
リーフレットが作成されたとの通知がある旨説明
があり、了知することと決定。
(本会ホームページ・
会員メニュー「新着文書」に掲載。
)
2.協議事項
敢 平成27年度・第1回「日医連医政活動研究
会」開催について
9月13日㈰ ステーションコンファレンス東京
中目委員長より、日本医師連盟委員長から、
標記開催案内がある旨説明があり、吉岡常任執
行委員並びに加藤執行委員出席することと決定。
3.熱中症予防の普及啓発・注意喚起について
〔Ⅲ〕協議事項
1.日本医師会認定産業医の認定申請(新規・更
新)について
神村理事より、新規1名、更新19名の申請があ
る旨説明があり、日本医師会へ申請することと決定。
2.暑中お見舞い 名刺広告 広告掲載のご案内
柑 「大沼みずほ政経セミナー i
nYAMAGATA2015」
の開催について
7月25日㈯ 山形国際ホテル
中目委員長より、大沼みずほ後援会会長から、
標記開催案内がある旨説明があり、パーティ券
を購入することと決定。
桓 敬人会夕食勉強会のご案内
7月23日㈭ ホテルオークラ東京 中目委員長より、敬人会から、標記開催案内
がある旨説明があり、パーティ券を購入するこ
とと決定。
追 加 要 項
〔Ⅱ〕通知事項
1.「2015年の医療機能別必要病床数の推計結果」
について
折居理事より、日本医師会長から、公表のあり
方等について遺憾の意を表明したとの通知がある
旨説明があり、了知することと決定。
(本会ホーム
ページ・会員メニュー「新着文書」に掲載。)
2.WHO(世界保健機関)における中東呼吸器
症候群(MERS)に関する緊急委員会の結果
について
清治副会長より、日本医師会感染症危機管理対
策室長から、
「国際的な公衆の保健上の緊急事態
(PHEIC)
」には該当しないとの見解を含む報
告書が公表されたとの通知がある旨説明があり、
了知することと決定。(本会ホームページ・会員メ
三條理事より、山形新聞社から、標記案内があ
る旨説明があり、掲載することと決定。
3.山形県乳腺疾患研究会の共催依頼について
8月22日㈯ 山形国際ホテル
清治副会長より、代表世話人から、標記依頼が
ある旨説明があり、共催了承。
4.山形県医師会新型インフルエンザ等対策業務
計画について
清治副会長より、標記業務計画を策定したい旨
説明があり、山形県並びに各郡市地区医師会長宛
通知することと決定。
5.日本医師会認定健康スポーツ医の認定申請(更
新)について
大内常任理事より、更新1名の申請がある旨説
明があり、日本医師会へ申請することと決定。
6.知事との懇談会への提出議題について
中目副会長より、標記議題について説明があり、
7月6日まで本会事務局にメールで回答すること
と決定。
7.研修医の会費減免(無料化)の実施について
清治副会長より、研修医の会費減免を行いたい
旨説明があり、実施することと決定。
44
山形県医師会会報 平成27年7月 第767号
8.TV会議システムの導入について 10.2015年度の「がん征圧月間ポスター」及び
「禁煙ポスター」への貴会名称の掲載について
清治副会長より、WEB会議システム「V-C
UBE」の導入について説明があり、導入するこ
とと決定。
清治副会長より、やまがた健康推進機構理事長
から、標記ポスターへの名称の掲載依頼がある旨
説明があり、了承することと決定。
9.保険医療機関の指導等について
齋藤聰理事より、標記日程について説明があり、
次のとおり立会うことと決定。
7月13日㈪ 天童市立天童北部公民館
吉岡常任理事、間中常任理事
7月14日㈫ 天童市立天童北部公民館
加藤理事、神村理事
8月4日㈫ 山形ビッグウイング 齋藤 聰理事
8月6日㈭ 出羽庄内国際村 福原監事
8月25日㈫ 山形県庁(予定) 根本監事 8月27日㈭ 三川町県消防学校
佐藤議長
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山形県医師会会報 平成27年7月 第767号
45
警察・検案医委員会
本会警察・検案医委員会は、去る6月4日㈭午
後3時30分より県医師会館他(テレビ会議)にて
開催された。
初めに德永会長より、
「昔から警察医はやる人の
少ない分野で、やる気のある医者あつまれ、と言っ
た状態であると思う。忌憚のないご意見をいただ
きたい。」との挨拶があり、根本委員長の司会で協
議が進められた。
主な協議内容は次のとおりである。
斬出席者
会 長 德永 正靱
副 会 長 清治 邦夫、中條 明夫
担当理事 折居 和夫、三條 典男
委 員 長 根本 元
副委員長 八鍬 直
委 員 武田 雅身、山崎健太郎、舘石 尚之
山川 光徳、鞍掛 彰秀、武田 隆
関根 智久、矢島 恭一、福原 晶子
後藤 利昭、田中 雄二
オブザーバー 槇野 聡(県警)
協議題
1.平成26年度事業報告
敢 警察業務に関する医師会員の実態調査結果
報告について
中條副会長より次のとおり報告。
調査結果については、本年3月号会報にて報
告している。取りまとめにあたっては山川先生、
根本先生にご尽力いただき、この場をお借りし
御礼申し上げる。
根本先生の考察にあるとおり、一部の医師に
のみ負担がかかっており、解消されずにいる。
多くの先生方を検案医名簿に登載できる様、検
視・検案業務に興味がある先生方をどのように
リクルートするかを後ほどご議論いただきたい。
柑 平成26年度死体検案研修会
11月17日㈪ ホテルメトロポリタン山形
中條副会長より、医師関係者43名、警察関係
者7名の参加があり成功裏に終了した旨報告。
桓 都道府県医師会「警察活動に協力する医師
の部会(仮称)」連絡協議会・学術大会について
1月10日㈯ 日本医師会館
中條副会長より次のとおり報告。
日本警察医会から検案業務を日本医師会が引
継ぐことになり、区切りがついたかと思う。午
後からは学術講演会が開催された。日医が検案
業務を取組むにあたり、様々な問題がある。ま
ず、部会を立ち上げていない都道府県医師会も
あり、足並みをそろえることは難しい様である。
日医の会内委員会として、今後の検案業務を検
討する委員会が設置されてはいるが、開催され
ていない様である。委員の大半を日本警察協力
医会の先生方が占めている。日医の情報が入り
次第、順次お伝えしていく。
棺 死因究明等推進に関する意見交換会について
1月23日㈮ 山形県庁
中條副会長より次のとおり報告。
これまでに山形県が死因究明に関わることは
無かった。今回初めて本会はじめ県歯科医師会、
山形大学、県警察本部及び県の5機関が集い、
開催された。
法律が施行されるまでは意見交換会として今
後も開催される予定になるかと思われる。
2.平成27年度事業計画
敢 平成27年度死体検案研修会について
根本委員長より、今年度も昨年度同様研修会
開催を予定したい旨提案があり、協議の結果、
今年度は11月中旬以降に酒田地区、村山地区の
2ヵ所で開催することと決定。
46
山形県医師会会報 平成27年7月 第767号
柑 山形県死因究明等推進協議会(仮称)につ
いて
中條副会長より次のとおり説明。
先ほどご報告申し上げた会であり、法律が施
行されれば開催される。これが立ち上がれば、
大災害時の対応等も検討していける開かれた会
となるので、積極的に参加していきたい。
3.日本医師会死因究明・検案業務対策検討委員
仮称)
について
会(
中條副会長より次のとおり説明。
検案業務負担軽減対策、検案従事医師の事故・
災害に対する保険の取扱い、感染症の問題なども
含めて検討していくことになると思われる。情報
が入り次第、皆様方に提供したい。
以下の項目に関し、提案者の八鍬副委員長より
説明があり、意見交換がなされた。
4.検案業務負担軽減改善について
・最近では警察署内での検案が増え非常にありが
たく思っている。移動に時間がかかるし、ご遺
族の負担も大きいので全て署内での検案として
いただきたい。
・ご自宅で検案し、その場でお返しするのがご遺
族に負担をかけない1番の方法であると考えて
いたが、検討は必要かと思う。
・都会では街中を移動するには効率が悪いので警
察でまとめて検案している。ただ、現場の状況
がわからないのは問題である。
5.検案料について
・何年か前に県医師会より目安として提示いただ
いたが、目安では無くきっちり料金を決めてい
ただき、警察署の方で徴収していただけるとあ
りがたい。
・検案料、往診料、深夜料金等は診療報酬に準じ
て設定している。深夜料金が高いのは、深夜往
診と同じように設定しているためである。
・県内各警察署長が委託する異常死体の検案料に
ついて、県医師会長と県警察本部長との取り決
めによる協定により実施しているもので、本
会々報にも掲載されている。
・最近だと親族がご遺体を引き取らないケースも
ある。こういった場合は役所の福祉課の管轄と
なり、請求してよかったと思う。
6.警察産業医について
・留置場所が田舎だと、知人が結構いるなど気ま
ずい思いをすることが多く、長年続けることに
負担を感じる先生が多いと思われるので、各地
区医師会で2年交代等と決めていただきたい。
・検視が先で検案はその後だと決まっているので、
医師(検案)が先になることは無いと言われた
が、検視官の方が大事である現体制を新しい統
括検視官には検討いただきたい。
・留置所には誰が行っても知り合いがいるかもし
れない。行くまで誰がいるかわからない。我々
は心を鬼にしてやるしかない。
・勤務医(公務員)が夜間協力するとアルバイト
扱いとなり、協力したくてもできない。
山形県医師会会報 平成27年7月 第767号
47
産業医委員会
本会産業医委員会は、去る6月16日㈫午後3時
30分より県医師会館他(TV会議)にて開催された。
初めに德永会長より「本日の産業医委員会は、
平成26年度の事業報告と平成27年度の事業計画
が主なテーマと伺っている。特に、協議事項にあ
るストレスチェック制度がポイントであり、労働
者の精神面での予防医学であると思う。問題も
多々あるようだが、うまく実施されるようご検討
いただきたい。」との挨拶があり、菅原委員長の司
会で協議が進められた。
主な協議内容は次のとおりである。
斬出席者
会 長 德永 正靱
副 会 長 清治 邦夫、中條 明夫
担当理事 齋藤 忠明、島貫 隆夫、神村 裕子
委 員 長 菅原 保
副委員長 江口 拓也
委 員 山本 崇、鞍掛 彰秀、小松 栄一
髙橋 則好、杵渕 篤、上野 寿樹
原田 正夫、松橋 昭夫、髙橋 秀昭
オブザーバー 産業保健総合支援センター副所長
鈴木 直也
斬報 告
敢 平成26年度産業保健事業について
齋藤常任理事より、平成26年度産業保健事業、
産業医研修会実績及び産業医嘱託契約状況等に
ついて報告。
鈴木産業保健総合支援センター副所長より、
平成26年度研修実績等について報告。
斬協 議
敢 平成27年度産業医研修会の開催について
本会主催の産業医研修会(リフレッシュ研修)
を県内4か所において開催する他、産業保健セ
ミナーを開催することと決定。
柑 平成27年度各郡市地区医師会主催の産業医
研修会(スキルアップ専門研修、スキルアッ
プ実地研修)について
山形市、寒河江市西村山郡、北村山地区、新
庄市最上郡、酒田地区医師会十全堂、南陽市東
置賜郡、長井市西置賜郡、米沢市の8郡市地区
医師会に委託して開催することと決定。
桓 ストレスチェック制度について
菅原委員長より、ストレスチェック制度の進
め方及び県医師会主催産業医研修会「就業区分
に関する研修」アンケート結果について説明。
棺 郡市地区医師会を越えた産業医の斡旋につ
いて
齋藤常任理事より、嘱託産業医の推移につい
て説明があり、産業医の斡旋は行わないことと
し、近隣の医師会と相談のうえ、対応していた
だくことと決定。
款 その他
産業医の報酬に関して意見交換を行った。
48
山形県医師会会報 平成27年7月 第767号
斬6月 3日
会報編集会議を県医師会館他で
開催。
「子どもの健康づくり連携事業」及
斬〃
び「子どもすこやか健康事業」第1回合同連
絡協議会が山形県庁で開催され、吉岡常任理
事出席。
4日
警察・検案医委員会を県医師会館
斬〃
他で開催。
第2回山形県四師会禁煙推進委員
斬〃
会が県看護協会会館で開催され、清治副会長
出席。
全国メディカルコントロール協議
斬〃
会連絡会(第1回)が富山県民会館で開催さ
れ、大内常任理事出席。
5日
病院委員会が日本医師会館で開催
斬〃
され、島貫常任理事出席。
7日
山形県薬剤師会通常総会懇親会が
斬〃
山形グランドホテルで開催され、清治副会長
出席。
9日
上山市医師会定時総会懇親会が月
斬〃
岡ホテルで開催され、德永会長出席。
第3回常任理事会をホテルメトロ
斬〃 10日
ポリタン山形で開催。
山形大学医学部重粒子線がん治療
斬〃
装置導入への寄附金贈呈式をホテルメトロポ
リタン山形で開催。
医療関係者検討委員会が日本医師
斬〃 11日
会館で開催され、福原監事出席。
平成27年度の職場における熱中症
斬〃 12日
予防対策の重点的な実施について、各郡市地
区医師会長宛通知。
労働安全衛生法の一部を改正する
斬〃
法律に基づく職場の受動喫煙防止対策の実施
について、各郡市地区医師会長宛通知。
平成27年「母子保健功労者表彰」
斬〃
候補者の推薦について、各郡市地区医師会長
宛通知。
平成27年度認知症サポート医養成
斬〃
研修受講者の推薦について、各郡市地区医師
会長宛通知。
斬〃 13日
寒河江市西村山郡医師会定時総会
並びに成人病検査センター協力医会後の合同
懇親会がグランデール寒河江で開催され、德
永会長出席。
産業医委員会を県医師会館他で
斬〃 16日
開催。
山形県成人病検査センター合同懇
斬〃
親会がホテルシンフォニー本館で開催され、
德永会長出席。
山形県医師会第11回協力貯蓄会に
斬〃
ついて、各郡市地区医師会長宛通知。
第3回学術推進会議が日本医師会
斬〃 17日
館で開催され、德永会長出席。
救急教育連絡会議が山形県庁で開
斬〃
催され、大内常任理事出席。
第1回山形県看護師等確保推進会
斬〃
議が山形県庁で開催され、吉岡常任理事出席。
山形県学校保健連合会理事会があ
斬〃 18日
こや会館で開催され、德永会長、清治副会長
出席。
医師会協同組合総代会、医師信用
斬〃 20日
組合総代会が山形国際ホテルで開催され、德
永会長ほか役員出席。
県医師連盟執行委員会を山形国際
斬〃
ホテルで開催。
米沢市医師会と山形市医師会との
斬〃 21日
親善野球大会、懇親会が米沢市市営西部野球
場、招湯苑で開催され、中條副会長出席。
第61回自由民主党山形県支部連
斬〃
合会大会がパレスグランデールで開催され、
中目委員長出席。
平 成27年 度 健 や か 親 子21全 国 大
斬〃 22日
会(母子保健家族計画全国大会)における厚
生労働大臣表彰候補者の推薦について、各郡
市地区医師会長宛通知。
平 成27年 度 健 や か 親 子21全 国 大
斬〃
会(母子保健家族計画全国大会)における
「一般社団法人日本家族計画協会会長表彰」被
山形県医師会会報 平成27年7月 第767号
表彰者の推薦について、各郡市地区医師会長
宛通知。
平 成27年 度 健 や か 親 子21全 国 大
斬〃
会(母子保健家族計画全国大会)開催におけ
る「公益社団法人母子保健推進会議会長表彰」
被表彰者の推薦について、各郡市地区医師会
長宛通知。
山形市医師会懇親会が山形グラン
斬〃 23日
ドホテルで開催され、德永会長出席。
第3回全理事会を県医師会館で
斬〃 24日
開催。
退院支援部署連携会議が山形大学
斬〃 26日
医学部で開催され、折居理事出席。
介護老人保健施設みずばしょう開
斬〃
所十周年記念祝賀会がグランド エル・サン
で開催され、中目副会長出席。
肝炎治療特別促進事業の実務上の
斬〃
取扱いについて、各郡市地区医師会長宛通知。
「肝炎治療特別促進事業の実務上
斬〃
の取扱いについて」の一部改正について、各
郡市地区医師会長宛通知。
院内感染対策サーベイランス事業
斬〃
(JANIS)に係る参加医療機関の追加募集
について、各郡市地区医師会長宛通知。
中東呼吸器症候群(MERS)に
斬〃
関する資料について、各郡市地区医師会長宛
通知。
労働安全衛生法の一部を改正する
斬〃
法律の施行に伴う厚生労働省関係省令の整備
に関する省令等の施行について(外国登録製
造時等検査機関等、受動喫煙の防止及び特別
安全衛生改善計画関係)、各郡市地区医師会長
宛通知。
労働基準法における法定労働時間
斬〃
の特例措置に関する議論及び「職場意識改善
助成金」について、各郡市地区医師会長宛通知。
斬〃
看護師等の人材確保に関する事項
の施行について、各郡市地区医師会長宛通知。
斬〃
49
運営管理指導要綱の改正について、
各郡市地区医師会長宛通知。
第4回「日本医師会 赤ひげ大賞」
斬〃
候補者推薦について、各郡市地区医師会長宛
通知。
平成27年度「医療関係機関等を対
斬〃
象にした特別管理産業廃棄物管理責任者」に
関する講習会の開催案内及び周知の協力依頼
について、各郡市地区医師会長宛通知。
「地域における医療及び介護の総
斬〃
合的な確保の促進に関する法律」に基づく都
道府県計画及び地域医療介護総合確保基金に
関する平成27年度の取扱い等について、各郡
市地区医師会長宛通知。
「平成26年度介護報酬改定検証・研
斬〃
最終版)
について(情報提供)」
究調査の結果(
の送付について、各郡市地区医師会長宛通知。
持続可能な医療保険制度を構築す
斬〃
るための国民健康保険法等の一部を改正する
法律の公布等について、各郡市地区医師会長
宛通知。
医師会主催の研修会等への託児
斬〃
サービス併設費用補助について、各郡市地区
医師会長宛通知。
研修医会費減免(無料化)の実施
斬〃
について、各郡市地区医師会長宛通知。
東北医師会連合会理事・代表者合
斬〃 27日
同会議並びに東北ブロック選出日医代議員打
合せ会がホテルグランドパレスで開催され、
德永会長、中目・中條副会長出席。
第135回日本医師会定例代議員会
斬〃 28日
が日本医師会館で開催され、德永会長、中目・
清治・中條副会長出席。
山形県バイオクラスター形成推進
斬〃 29日
会議が山形県庁で開催され、德永会長出席。
50
山形県医師会会報 平成27年7月 第767号
会 員 異 動
6月30日現在会員数 1,
607名 A会員 694名 B会員 913名 C会員 0名
準会員 125名 ○ 会 員 訃 報
死亡月日
6月17日
○ 入 月 日
4.
1
〃
〃
6.
1
〃
〃
〃
氏 名
國 井 一 彦
享 年
87歳
会
郡市地区医師会
寒河江市西村山郡
寒河江市西村山郡
南陽市東置賜郡
山
形
市
山
形
市
山
形
市
山
形
市
○ 異 月 日
6.
1
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
郡市地区医師会
寒河江市西村山郡
会員区分
準
準
B
B
B
B
B
氏 名
瀬 尾 恭 一
渡 辺 智 之
堀 米 育 子
沢 村 千 里
太 田 勝 哉
阿 部 和 男
高 岡 誠 司
備 考
会員区分
準
準→B
準→B
準→B
準
B
A→B
B→A
B→A
氏 名
渡 會 圭 子
松 井 幹 之
佐 藤 敏 彦
櫻 井 直 樹
立 花 仁 史
佐 藤 大 祐
青 山 新 吾
青 山 浩
山 内 仁 紫
備 考
勤務先変更
会員区分変更
〃
〃
医師会異動
現住所変更
会員区分変更
〃
新規開業
動
郡市地区医師会
山
形
市
山
形
市
山
形
市
山
形
市
山
形
市
天童市東村山郡
上
山
市
上
山
市
鶴 岡 地 区
山形県医師会会報 平成27年7月 第767号
51
医師連盟だより
山形県医師連盟執行委員会
日 時、平成27年6月20日㈯ 午後5時~
会 場、山形市「山形国際ホテル」 出席者
委 員 長 中目 千之
副委員長 中條 明夫、門馬 孝、山科 昭雄
栗谷 義樹、後藤 利昭
常任執行委員 和田 潤一、工藤 邦夫、三原 一郎
吉岡 信弥、齋藤 聰、福原 晶子
鈴木 明朗
執行委員 大内 清則、齋藤 忠明、折居 和夫
神村 裕子、神村 匡、佐藤 紀嗣
桑島 一郎、髙橋 秀昭、佐藤 顕
岡部 健二、鞍掛 彰秀、原田 正夫
杵渕 篤、鈴木 伸男、粕川 俊彦
会計監督者 小林 正義、根本 元
会計責任者 清治 邦夫
同職務代行者 江口 儀太
1.挨 拶 山形県医師連盟委員長 中目千之
2016年7月に予定されている参議院議員選挙
に日本医師連盟の組織内候補として自見はなこ氏
が立候補を予定している。現在、自見はなこ氏は、
各都道府県を訪問されており、本県においては、6
月24日㈬全理事会終了後に挨拶をいただくことに
なっている。
来年の参議院選挙の取り組みについて、ご協力
をお願い申し上げる。
2.協 議
敢 平成26年度山形県医師連盟収支決算案につ
いて
清治会計責任者より、別紙資料により、平成26
年度本連盟収支決算案について説明があり、続
いて小林会計監督者より監査の結果適正妥当で
あった旨報告があり、協議の結果、原案のとお
り可決承認された。
柑 平成27年度山形県医師連盟収支予算案につ
いて
清治会計責任者より、別紙資料により、平成27
年度本連盟収支予算案について説明があり、協
議の結果、原案のとおり可決承認された。これ
500円
に伴い、平成27年度本連盟会費は、月額2,
と決定した。
なお、会費の見直しに関する意見が出され、
検討していくこととした。
52
山形県医師会会報 平成27年7月 第767号
平成26年度山形県医師連盟収支決算書
収入の部
単位 円
項 目
会 費
予 算 額
決 算 額
17,
340,
000
17,
027,
500
寄 付 金
4,
632,
000
4,
932,
000
雑 入
過年度収入
繰 越 金
計
50,
000
1,
000
36,
913,
905
58,
936,
905
5,
738
0
36,
913,
905
58,
879,
143
差 額(△)
備 考
312,
500 会員566名
日医連より負担金の40%還付及び日医連より
衆議院選挙活動資金交付金
44,
262 銀行預金利子等
000
△ 300,
1,
000
0 前年度決算剰余金
57,
762
支出の部
項 目
旅 費
通 信 費
事 務 費
会 議 費
予算額
決算額
差 額(△)
3,
500,
000
1,
000,
000
500,
000
1,
500,
000
1,
616,
960
560,
624
280,
000
250,
873
1,
883,
040
439,
376
220,
000
1,
249,
127
関係団体連絡費
7,
000,
000
4,
664,
400
2,
335,
600
印 刷 費
事 業 費
日医連寄付金
雑 費
予 備 費
計
500,
000
1,
000,
000
11,
580,
000
500,
000
31,
856,
905
58,
936,
905
74,
520
0
11,
580,
000
489,
557
0
19,
516,
934
備 考
諸会議旅費
文書発送料、電話使用料
事務手当
県医連執行委員会会場費等
自民党党費、衆議院選挙推薦料、
俊翔会への寄付金、セミナー参加会費等
封筒印刷代
425,
480
1,
000,
000
0 日本医師連盟負担金
10,
443 銀行口座会費引去り手数料、その他雑費
31,
856,
905
39,
419,
971
879,
143円 - 支出合計 19,
516,
934円 = 当期剰余金(翌年度に繰越) 39,
362,
209円
収入合計 58,
平成27年度山形県医師連盟収支予算書
収入の部
項 目
会 費
寄 付 金
雑 入
過年度収入
繰 越 金
計
支出の部
項 目
旅 費
通 信 費
事 務 費
会 議 費
関係団体連絡費
印 刷 費
事 業 費
日医連寄付金
雑 費
予 備 費
計
単位 円
本年度予算額
16,
950,
000
4,
528,
000
10,
000
1,
000
39,
362,
209
60,
851,
209
本年度予算額
3,
500,
000
1,
000,
000
500,
000
1,
500,
000
7,
000,
000
500,
000
1,
000,
000
11,
320,
000
500,
000
34,
031,
209
60,
851,
209
前年度予算額
17,
340,
000
4,
632,
000
50,
000
1,
000
36,
913,
905
58,
936,
905
前年度予算額
3,
500,
000
1,
000,
000
500,
000
1,
500,
000
7,
000,
000
500,
000
1,
000,
000
11,
580,
000
500,
000
31,
856,
905
58,
936,
905
差 額(△)
備 考
500円×12)×566名
000 会費(月額2,
△ 390,
000 日本医師連盟より(負担金の40%還付)
△ 104,
000 銀行預金利子等
△ 40,
0
2,
448,
304 前年度決算剰余金
1,
914,
304
差 額(△)
0
0
0
0
0
0
0
000
△ 260,
0
2,
174,
304
1,
914,
304
備 考
諸会議旅費
文書発送料、電話使用料
事務手当
諸会議会場費
自民党党費、関係団体連絡費
諸印刷費
広報活動等諸事業費
日本医師連盟負担金
山形県医師会会報 平成27年7月 第767号
53
医師国保だより
平成27年3月分の保険給付費の状況
本組合被保険者にかかる3月分の療養諸費及びその他の諸給付については、次のとおりです。
1.療養諸費
3月分の療養諸費の状況は、組合負担額で入院8,
206千円、入院外8,
906千円、歯科3,
036千円、診療費合計
で20,
149千円となりました。平成26年度組合負担額は、入院15.
12%増、入院外6.
14%減、歯科3.
44%増、診
療費計で3.
56%増、調剤は9.
61%増となりました。
平成26年度療養諸費の組合負担額合計は、309,
218千円と前年度比4.
37%増となりました。
療養諸費
区 分
件数
第1種 入 院
医
組合員
入院外
第 2 種 入 院
組 合 員
科
及
び
世 帯 員
入院外
計
歯
第1種組合員
第2種組合員
科
計
調
剤
入院時食事療養費
訪
問
看
護
療
養
費
移
送
費
療 養 諸 費 合 計
本
年
度
累
計
前 年 度 同 期 比
日数
費 用 額
円
7
248
18
800
1,
073
106
278
384
568
26
24
0
2,
049
22,
657
100.
3
(枚数)
(回数)
54
341
261
1,
085
1,
741
166
431
597
(
640)
(
687)
-
一 部 負 担 金
他
薬剤一部負担金 負
組合負担額
2,
302,
860
3,
931,
010
9,
291,
570
8,
731,
140
24,
256,
580
1,
005,
520
3,
316,
300
4,
321,
820
8,
719,
500
458,
692
129,
566
0
37,
886,
158
438,
035,
298
104.
2
円
円
円
1,
612,
002
690,
858
2,
752,
680
1,
166,
521
6,
594,
113
2,
525,
475
6,
153,
749
2,
174,
021
17,
112,
544
6,
556,
875
703,
864
301,
656
2,
332,
563
927,
980
3,
036,
427
1,
229,
636
6,
130,
046
1,
975,
111
280,
072
161,
200
90,
695
38,
871
0
0
26,
649,
784
9,
961,
693
309,
217,
529 116,
095,
008
104.
4
102.
4
2.その他組合の諸給付
3月分のその他の諸給付は、高額療養費20件
1,
950,
355円、傷病手当金2件75,
000円を給付しま
した。
担
法 1 件 当 り 1 人 当 り
額 費 用 額 費 用 額
円
0
0
11,
809
171,
982
0
403,
370
0
587,
161
0
0
0
55,
757
0
55,
757
0
614,
343
17,
420
0
0
0
1,
274,
681
0 12,
722,
761
117.
4
円
328,
980
15,
851
516,
198
10,
914
22,
606
9,
486
11,
929
11,
255
15,
351
17,
642
0
5,
399
0
18,
490
19,
333
103.
9
その他組合の諸給付
種 別
件 数
金 額
備 考
円
高 額 療 養 費
20
1,
950,
355
出産育児一時金
-
-
葬
-
-
祭
費
傷 病 手 当 金
合
計
2
22
75,
000 第1種組合員1人
2,
025,
355
円
3,
832
6,
541
5,
554
5,
219
10,
667
1,
673
1,
982
1,
901
3,
834
202
0
57
0
16,
661
190,
865
106.
7
54
山形県医師会会報 平成27年7月 第767号
3.保険給付費支払額の状況
27年3月分の保険給付費は28,
695千円で、前年
に比べ3,
472千円の減少となりました。
平成26年度保険給付費は350,
211千円となり、
前年に比べ18,
369千円の増加となりました。
平成26年度 保険給付費支払額の状況
共済会の諸給付金の状況
平成25年度
平成26年度
25年度実績月平均
26年度当初予算月平均
30,265 30,725
32,293
28,078 29,783 27,842
32,391
30,319
28,766 28,695
25,849
25,195
4.共済会の諸給付金の状況
3月分の共済会の諸給付は、傷病見舞金4件
270,
000円、死亡弔慰金4件1,
300,
000円、高齢者
褒賞給付金2件200,
000円、生存退会給付金1件
300,
000円を給付しました。
28,355
27,654
種 別
件数
金額
備 考
円
傷 病 見 舞 金
4
傷 病 給 付 金
-
-
死 亡 弔 慰 金
4
1,
300,
000 会員4人
出 産 給 付 金
-
-
介 護 手 当 金
-
-
高齢者褒賞給付金
2
200,
000 会員2人
生存退会給付金
1
300,
000 会員1人
合 計
11
270,
000 会員2人
2,
070,
000
◎交通事故による受診の際には、医師国保へご連絡ください。
医師国保の被保険者が交通事故により保険証を使って受診(保険診療)する場合には、医師国保(保険者)
へ届出が必要となりますので、加害者・被害者・自損事故に関わらず医師国保までご連絡をお願いします。
※交通事故(自転車事故も含む)や闘争・喧嘩等の第三者(相手方)が存在する行為により傷病が発生した
場合を「第三者行為」といいます。
※第三者行為は、第三者が管理するもの(ペット・建物の掲示物等)を発症原因とする場合にも該当します。
※医師国保では、届出書類に基づき第三者行為に該当するか等の調査を行い、第三者行為に該当する場合に
は、相手方等に損害賠償請求を行います。
※第三者行為等の疑いのある場合には、随時、発症原因調査を実施しておりますので、ご理解とご協力をお
願いいたします。
山形県医師会会報 平成27年7月 第767号
55
医師会協同組合だより
第 41期 通 常 総 代 会
標記総代会は去る6月20日、山形国際ホテルに
1.議長選出
おいて午後3時から開催され、全議案についてそ
髙橋秀昭総代を議長に選出
れぞれ原案通り可決承認されましたので次の通り
1.議 事
お知らせします。
第1号議案 第41期
自 平成2
6年4月 1 日
( 至 平成
27年3月31日 )
事業報告、財産目録、貸借対照表、
と き 平成27年6月20日㈯ 午後3時
損益計算書及び剰余金処分案の承認
ところ 山形国際ホテル
を求むる件
第2号議案 平成27年度事業計画、収支予算案の
承認を求むる件
1.開 会
第3号議案 借入金残高の最高限度額の承認を求
鈴木係長より開会宣言
むる件
1.理事長の挨拶
第4号議案 理事の選任を求むる件
德永正靱理事長より挨拶
第5号議案 退職役員の慰労金贈呈を求むる件
【第1号議案内容】
貸 借 対 照 表 平成27年3月31日
(単位:円)
(一 資 産 の 部)
質 流 動 資 産
現 金
預 金
売 掛 金
商 品
仮 払 金
貸 倒 引 当 金
流 動 資 産 計
実 固 定 資 産
射 有形固定資産
車両運搬具
器具備品
有 形 固 定 資 産 計
捨 無形固定資産
無 形 固 定 資 産 計
赦 外部出資その他の資産
外部出資金
有 価 証 券
保 証 金
外部出資その他の資産計
固
定
資
産
計
資
産
合
計
(二 負 債 の 部)
559,
272
104,
244,
312
6,
278,
808
287,
478
79,
120
322
△ 70,
111,
378,
668
質.流 動 負 債
買 掛 金
未 払 金
前 受 金
預 り 金
未 払 消 費 税 等
未 払 法 人 税 等
流
動
負
債
計
実.固 定 負 債
退 職 給 与 引 当 金
固
定
負
債
計
309,
278 負
債
合
計
691,
606
1,
000,
884
(三 純 資 産 の 部)
質.組合員資本
0 射 出 資 金
0 捨 利益剰余金
1 法定準備金
5,
650,
000 2 その他利益剰余金
1,
600,
000
敢教育情報費用繰越金
8,
140
柑組合積立金
7,
258,
140
陰特別積立金
8,
259,
024
隠車両等購入準備金
韻役員退職給与積立金
④経営合理化積立金
組 合 積 立 金 計
桓当期未処分剰余金
当期純利益金額
前期繰越剰余金
利 益 剰 余 金 計
純
資
産
合
計
119,
637,
692 負 債 及 び 純 資 産 合 計
13,
302,
223
0
0
8,
007,
286
1,
808,
400
1,
104,
400
24,
222,
309
26,
885,
570
26,
885,
570
51,
107,
879
4,
680,
000
4,
710,
000
5,
376,
059
37,
357,
646
2,
201,
355
2,
270,
000
2,
080,
360
43,
909,
361
2,
683,
297
7,
171,
096
9,
854,
393
63,
849,
813
68,
529,
813
119,
637,
692
56
山形県医師会会報 平成27年7月 第767号
剰余金処分
の他通常とるべき必要な方法を用いて調査した。
2.監査結果の意見
質 当期未処分剰余金
683,
297
1 当期純利益金額 2,
敢 財産目録、貸借対照表、損益計算書は、組
171,
096 9,
854,
393
2 前期繰越剰余金 7,
合の財産及び損益の全ての重要な点において
適正に表示している。
実 剰余金処分額
000,
000
1 特 別 積 立 金 1,
柑 剰余金処分案は、法令及び定款に適合して
000
2 教育情報事業費用繰越金 500,
いる。
000
3 役員退職給与積立金 100,
000
4 車両等購入準備金 100,
平成27年4月22日
000
5 経営合理化積立金 300,
監 事 小 林 正 義
860 2,
460,
860
6 出 資 金 配 当 金 460,
〃 根 本 元
7,
393,
533
蔀 次期繰越剰余金 験験験験験験験験験験
験
〃 福 原 晶 子
【第2号議案内容】
以上の通りであります。
平成27年度事業計画
平成27年4月22日
自 平成27年4月1日 山 形 県 医 師 会 協 同 組 合 理 事 長 德 永 正 靱
至 平成28年3月31日 1.事業方針
専 務 理 事 清 治 邦 夫
本年度は、購買事業として、カタログ通信販
常 務 理 事 鈴 木 勉
売及び書籍のWEB販売利用の普及拡大及び
理 事 中 目 千 之
日医ORCAプロジェクトの普及推進を図る。
同 中 條 明 夫
福祉保険事業として、全医協連と提携し新 商品
同 大 内 清 則
の開発、有限会社カスミ山形(保険募集代理店)
同 齋 藤 忠 明
と連携して各種保険制度の拡充を図る。 また、
同 島 貫 隆 夫
関連業界の情報収集や職員の資質の向上を図り、
同 吉 岡 信 弥
組合の創立の主旨である組合員の経済的地位及
同 折 居 和 夫
び福祉の向上を目指して事業を推進する。
同 齋 藤 聰
2.事業計画
同 三 條 典 男
敢 組合組織の強化拡充
斬未加入の医師会員の組合への加入及び利用
監査報告書
中小企業等協同組合法第40条第5項により、特
定理事から受領した平成26年度財産目録、貸借対
照表、損益計算書及び剰余金処分案を監査した。
なお、当組合の監事は定款第30条(監事の職務)
に定めるところにより、監査の範囲が会計に関す
の推進。
斬勤務医会員については、賛助会員の加入及
び利用の推進。
斬県医師会・地区医師会・関係団体と連携を
密にしての組合事業のPR活動の推進。
柑 購買事業
るものに限定されているため、事業報告書を監査
斬カタログ通信販売利用の普及拡大の推進。
する権限を有していない。
斬書籍のWEB販売利用の普及拡大の推進。
斬日医ORCAプロジェクトの普及推進。
1.監査の方法の概要
斬組合員の利益になる優良商品の開発推進。
決算関係書類の監査のため、会計に関する帳
斬全医協連、メーカーと連携してのキャン
簿、書類を閲覧し、計算書類について検討を加
ペーン商品の利用拡大推進。
え、必要な実査、立会、照合及び報告の聴取そ
斬医療関連優良図書の斡旋推進。
山形県医師会会報 平成27年7月 第767号
57
斬医療産業廃棄物回収斡旋事業の推進。
斬ジャパンドクターズカード(医師協カード)
斬県医師会よりの委託事務業務。
の普及拡大、加盟店の募集推進。
款 教育・情報事業
桓 福祉保険事業
斬組合機関誌の発行
斬全医協連と提携して、新商品の開発を検討
斬医療経営向上の研修会・講習会の開催。
すると共に加入促進の推進。
斬組合ホームページ運用・充実の推進。
斬有限会社カスミ山形(保険募集代理店)と
斬奥様セミナーの開催。
連携して、福祉保険事業の拡大推進。
斬生命保険・損害保険販売促進キャンペーン
歓 福利厚生事業
斬県医師会事業および関係団体の福利厚生事
による普及推進。
業への協賛。
棺 集金事務代行業務
斬物故組合員への弔慰。
斬灯油、重油、ガソリン等燃料斡旋事業利用
の拡大普及の推進。
平成27年度収支予算案
自 平成27年4月1日 至 平成28年3月31日
(単位:円)
事 業 収 益 の 部
質.共同購買事業収益
商
品
売
上
高
小 計
実.福利厚生事業収益
1.受 取 保 険 手 数 料
2.受 取 斡 旋 手 数 料
3.受取集金事務手数料
4.受取事務代行手数料
小 計
蔀.事業外収益
1.広 告 協 賛 金 収 入
2.雑 収 入
小 計
篠.特別収益
1.貸 倒 引 当 金 戻 入
2.教育情報費用繰越金戻入
3.役員退職給与積立金戻入
4.車両購入準備金戻入
5.経営合理化準備金戻入
小 計
合 計
事 業 費 用 の 部
Ⅰ.共同購買事業費
1.商品売上原価
2.購 買 事 業 費
小 計
Ⅱ.その他の事業費
1.教育情報事業費
2.福利厚生事業費
小 計
蔀.一般管理費
職 員 給 料 手 当
賞 与
給 料 手 当 負 担 金
法
定
福
利
費
福
利
厚
生
費
退職給与引当金繰入額
教
育
研
究
費
広
告
宣
伝
費
前年度決算額
予 算 額
摘 要
91,
611,
002
95,
000,
000 共同購買売上
611,
002 95,
000,
000 91,
19,
492,
315
19,
900,
000 生・損保保険等取扱手数料
122,
687
140,
000 インフルエンザキット斡旋手数料等
413,
730
433,
000 集金代行5社取扱手数料
360,
000
360,
000 県医師会より委託事務手数料
388,
732 20,
833,
000 20,
583,
450
500,
000 営業案内文書広報協賛金
15,
336,
780
16,
400,
000 ㈲カスミ山形より給料等分担金等
920,
230 16,
900,
000 15,
110,
324
80,
000 599,
279
1,
250,
000 セミナー開催等
1,
090,
000
30,
000 退職慰労金給付予定
0
0 0
100,
000 PC・システム購入資金へ充当 799,
603 1,
460,
000 1,
719,
567 134,
193,
000
129,
前年度決算額
予 算 額
摘 要
81,
650,
485
86,
450,
000 共同購買売上の仕入原価等
420,
216
250,
000 購入物資運送費
070,
701 86,
700,
000
82,
599,
279
1,
250,
000 27年度教育情報事業執行予定
30,
000
50,
000 27年度福利厚生事業見込
629,
279 1,
300,
000 17,
688,
329
5,
381,
672
944,
448
3,
726,
002
198,
446
2,
907,
240
26,
564
679,
279
18,
800,
000
5,
760,
000
945,
000
3,
900,
000
200,
000
3,
080,
000
30,
000
700,
000
職員5人分給与、諸手当
職員5人分
県医師会給与負担金
社会保険料等事業主負担分
職員傷害保険料等
27年度見込繰入額
職員研修費
県医師会広告料等
58
山形県医師会会報 平成27年7月 第767号
旅
費
交
通
費
交
際
費
会
議
費
総
代
会
費
理
事
会
費
諸
会
議
費
関 係 団 体 負 担 金
通
信
費
水
道
光
熱
費
賃
借
料
支
払
保
険
料
消
耗
品
費
印
刷
費
修
繕
費
事
務
用
品
費
租
税
公
課
新
聞
図
書
費
支
払
手
数
料
車
輛
費
リ
ー
ス
料
減
価
償
却
費
雑 費
小 計
篠.事業外費用
1.貸 倒 引 当 金 繰 入
2.雑 損 失
小 計
偲.特別損失
固 定 資 産 除 却 損
役 員 退 職 給 与 金
小 計
柴.税 等
法 人 税 等
小 計
芝.予備費
予 備 費
小 計
合 計
1,
042,
248
195,
372
1,
500,
000 役・職員諸会議出席旅費
200,
000 得意先お祝い等
905,
019
1,
000,
000
782,
410
900,
000
379,
924
240,
000
272,
300
273,
000
1,
836,
771
1,
900,
000
319,
656
320,
000
960,
802
961,
000
94,
030
93,
000
306,
051
300,
000
535,
020
550,
000
0
30,
000
7,
897
10,
000
128,
527
140,
000
40,
788
41,
000
834,
157
835,
000
312,
443
330,
000
472,
380
475,
000
638,
563
630,
000
454,
350
450,
000
070,
688 44,
593,
000
42,
70,
322
100,
000
910
0
71,
232 100,
000
0
1,
090,
000
1,
090,
000 1,
104,
400
1回分旅費諸費
3回分旅費諸費
東北北海道ブロック会議等負担金等
全医協連等関係団体負担分
電話料・文書郵送料等
県医師会館費用分担分等
県医師会家賃
自動車保険料
コピー用紙等
議案書等
パソコン等修理等
事務用備品
印紙税等
システム保守手数料等
車輌燃料代、車検代等
コンピューターリース料,
コピー機リース料
27年度見込繰入額
諸雑費
27年度見込繰入額
0 廃棄予定なし
30,
000 役員改選による退職金給付金
30,
000
440,
000
104,
400 440,
000
1,
2,
683,
297
1,
030,
000 27年度剰余見込み(税引後)
683,
297 1,
030,
000
2,
719,
597 134,
193,
000
129,
【第3号議案内容】
【第5号議案内容】
借入金残高の最高限度額の承認を求むる件
原 案
退職役員の慰労金贈呈を求むる件
退任される鈴木勉常務理事に対する慰労金を贈
最 高 限 度 額 1 千 万 円 呈する件について、満場異議なく可決承認されま
した。
【第4号議案内容】
理事の選任を求むる件
鈴木勉常務理事の辞任に伴い松本みつ子氏が補
充選任され、選出後開催した理事会に於いて常務
理事に選任されました。
常務理事 松本みつ子
山形県医師会会報 平成27年7月 第767号
59
厚生年金基金だより(No.232)
事業概況(平成26年度第4四半期分:平成27年3月31日現在)
1.役員及び事務組織
理
代
議
事
8名
員
18名
2.掛金率(報酬標準給与月額に対して)
職
員
数
3.加入員及び標準給与
男子
0名
女子
4名
117
事 業 所 数
事業所あたり
加入員数平均
基本掛金 加算掛金 特別掛金 事務費掛金 合 計
掛金率(%)
4.
3
人
男
子
56.
2
女
子
4.給 付
敢 年 金(平成26年度通期)
年金受給権者
1,
769
新規年金裁定者
182
失権者(亡くなられた方)
17
定
科
%
1,
660
4,
921
6,
581
25.
2
74.
8
100.
0
一人当り平均額
円
円
513,
211,
000
62,
549,
293
3,
505,
900
290,
114
343,
677
206,
229
目 運 用 委 託 先 掛金シェア 時
信
みずほ信託銀行
託
年 金 信 託
三菱 UFJ信託銀行
資
産
小 計
第一生命保険
保 第 1 特 約 日 本 生 命 保 険
小 計
険 第一生命保険
資 一 般 勘 定 日本生命保険
産
小 計
計
合 計
5.
85
比 標準給与月額平均
人
人 数
円
321,
111
256,
640
272,
902
%
価
一 時 金 額
人
脱退一時金
100
選択一時金
123
遺族一時金
0
通算企業年金選択
16
5.年金資産
残高・利回り(平成26年度通期)
勘
成
0.
25
柑 一 時 金(平成26年度通期)
年 金 額
人
0.
3
加 入 員 数 構
計(平均)
人 数
1.
0
残
高 修正総合利回り
円
54.
5 16,
640,
813,
744
30.
0 4,
039,
122,
089
84.
5 20,
679,
935,
833
9.
0
518,
470,
087
6.
5
163,
162,
381
15.
5
681,
632,
468
0.
0
244,
567,
435
0.
0
759,
633,
111
0.
0 1,
004,
200,
546
15.
5 1,
685,
833,
014
100.
0 22,
365,
768,
847
%
10.
80
12.
39
11.
37
11.
01
3.
64
9.
62
1.
25
1.
25
1.
25
5.
16
10.
58
厚生年金本体概算利回り 11.
82%
一人当り平均額
円
円
17,
217,
600
95,
307,
700
0
2,
577,
200
172,
176
774,
859
0
161,
075
構成割合と26年度通期市場収益率
市場収益率
資 産 の 種 類 構 成 割 合 (ベンチマーク)
%
一 般 勘 定
41.
5
16.
4
13.
6
16.
8
4.
6
そ
−
国 内 債 券
国 内 株 式
外 国 債 券
外 国 株 式
の
他
キャッシュ等
合
計
7.
1
100.
0
%
2.
97
30.
69
12.
28
24.
14
−
−
0.
03
−
60
山形県医師会会報 平成27年7月 第767号
編 集 後 記
この編集後記を書いている、7月中旬は全国的
催による、地域医療構想に関する研修会(埼玉県
に猛暑の日々である。山形でも連日うだるような
和光市、国立保健医療科学院)に山大教授村上正
毎日が続いている。今月号には八鍬先生の第2弾
泰先生と一緒に参加してきた。どこの地域も県と
の北村山地区における在宅医療と看取りの実態に
県医師会、大学が協働してこの2015年問題に真剣
詳述されている。一方で松田先生による地域医療
に取り組んでいた。膨大なデータから、将来の疾
構想も第3回目が寄稿されている。いずれも、将
患別、年齢別の人口からどのような機能を持った
来のとくに2025年問題としての、今後の人口動態
病床がどの程度必要か等がPCで算出され、それ
に応じた需給ギャップの格差の少ない医療体制の
をもとに討論がおこなわれた。当県においても、9
構築への提言である。7月13日、14日と厚労省主
月から本格的に地域医療構想の部会が開催される。
(中目 千之)
平成27年7月5日 印刷
平成27年7月10日 発行
山
形 県 医 師 会 会 報 第767号
¥ 540
本会会誌の誌代540円は、
山形県医師
発
行
者 德 永 正 靱
編 集 委 員 中 目 千 之
〃 〃 〃 清 治 邦 夫
中 條 明 夫
島 貫 隆 夫
山形県医師会
会会費賦課微収規程第2条別表に定め
発 行 所 一般社団法人
2473 山形市松栄一丁目6番73号 〒990TEL023-666-5200 FAX023-647-7757 る会費の中に含まれる。
印 刷 所 ㈱
誠
文
堂
印
山形市本町一丁目7番50号 刷