本誌春号(平成26年3月20日発行)で、公立学校共済組合東京宿泊所「ホテルフロラシオン青山」は 平成26年12月31日をもって営業を停止し、平成27年3月31日で廃止することをお知らせしましたが、 今回はその経緯についてご説明いたします。 廃止を判断するに至った経緯 1. 耐震診断結果 公立学校共済組合の宿泊施設のうち、昭和56年以前の旧耐震基準で設計した施設に対して、 平成24年度に耐震診断を実施いたしました。 その結果、フロラシオン青山については、建物の一部で耐震補強工事が必要であると診断さ れました。 フロラシオン青山は、平成24年度末時点で施設保有資金が約2億1千万円であり、耐震補強工 事費用(概算で約10億円)を独自に捻出することは困難です。 耐震補強費用を借り入れた場合の資金計画についても検討しましたが、施設保有資金が不足 し、資金計画の目途が立たず、耐震補強費用を借り入れても返済できないことが判明しました。 さらに、耐震補強のほか、今後必要となる施設老朽化による改修費用の資金調達も困難です。 2. 利用状況及び財務面の健全性 収入面で、各部門において収入増に向けた様々な取組みを行う一方、支出面では人事給与制度 の見直しを行うなど、経営努力をしてまいりました。 20年前は収入の約7割を婚礼が占めておりましたが、顧客ニーズの多様化に伴って年々減少 し、現在は収入の約1割と激減しています。 現在、ホテルの基幹部門である宿泊は、収入の約4割を占めていますが、平成24年度の組合員 の宿泊利用者数は全体の約3分の1にとどまっています。また、稼働率は年平均80%を超えてお り、これ以上の伸びは見込めない状況です。 以上のように、耐震工事等を実施できず、かつ将来的に独立採算を維持しながら健全な経営を行うこ とは不可能であることから、ホテルフロラシオン青山は廃止することといたしました。 営業停止日 平成26年12月31日※ ※ただし、宿泊は平成 26 年 12 月 26 日のご宿泊まで、会議・宴会等は平成 26 年 12 月 27 日のご利用までと させていただきます。ご了承ください。 問合せ先 福利厚生課管理係 03-5320-6812 かがやき 10 からのお知らせ ホテルフロラシオン青山の営業停止の 経緯について 共済組合 【ホテルフロラシオン青山の廃止】
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