講師:千葉大学上野武教授 テーマ:「環境健康都市づくり」 ~地域と大学

2 0 1 5 年 6 月 5 日(金)
けやき倶楽部第1回講演会報告
講師:千葉大学上野武教授
テーマ:「環境健康都市づくり」
~地域と大学が連携し、持続可能な地域社会をつくりだす~
1.
日 時:2015 年 6 月 5 日(金)14:30~16:00
2.
場 所:千葉大学人文社会科学系統研究棟 2 階マルチメディア会議室
3.
参加者:会員 57 名 千葉大生、千葉大卒業生 3 名 合計 60 名
講演会には多数の会員が参加されて活発な質疑が行われました。
上野先生には千葉大学が目指し実践している「地域に根差し持続可能な地域社会をつくりだす」実例
の報告を頂きました。また、米国の事例なども紹介されつつ、今後の方向についてもご講演頂き会員
一同おおいに啓発されました。ありがとうございました。
■
講演内容
1.
持続可能性(サスティナビリティ)
これまで破壊してきた環境を取り戻さなければならない 気象変動枠組み条約
生物多様性を無くすような開発行為はやめよう
生物多様性条約
サスティナビリティ
持続可能な発展
Sustainable Development
持続可能性
環境
2.
地域と大学の連携によるまちづくり
①地方創生の取組み
②日本の高齢化:世界のトップランナー
③大学の新たな役割:大学と地域が連携した持続可能な都市形成→カレッジリンク型都市モデル
→知識形成型まちづくりによるコンパクトシティの形成
→大学の環境形成力と知識形成力を活かして都市と関わる
④千葉大学環境健康フィールド科学センター
→環境・健康・食を通じて地域の生活を考える
⑤地(知)の拠点 クリエイティブ・コミュニティ創成拠点・千葉大学
⑥サテライトキャンパスを活用したカレッジリンク・プログラムを展開
3.
カレジリンクプログラムと市民科学
①千葉大学独自の地域連携の取組み(これまで) 柏の葉カレッジリンク・プログラム(柏市)
→公民学連携による新たな学習プログラム
②千葉大学カレッジリンク・プログラム
→大学(カレッジ)と地域社会が組織的に連携(リンク)し年齢にかかわらず地域の誰もが大学
で学び合う機会を創出する新しい学習プログラム
4.
健康長寿社会のまちづくり戦略
①環境・健康・食を通じたサスティナブルデザイン学
「健康な環境 健康な身体 健康な心」→QOLとサスビナビリティを同時に実現
②米国におけるリタイヤメントコミュニティ(これまで)
1960 年代:リゾート型高齢者コミュニティ 前期高齢者対象
1980 年代 CCRC(Continuing Care Retirement Community)後期高齢者対象
1990 年代 ULRC (University Linked Retirement Community)大学連携型高齢者コミュニティ
③ラッセルビレッジ(2000/5 オープン 1L
→学習プログラムへの参加
188 戸 220 人平均年齢 83 歳 66 歳~97 歳)
入居条件:年間 450 時間以上受講
④大学キャンパス内の ULRC
→インディアナ大学 アラパマ大学 ハンプシャカレッジ
5.
柏の葉キャンパスタウン構想
①柏の葉国際キャンパスタウン
②理念は「公民学連携による国際学術研究都市・次世代環境都市」
~千葉県、柏市、千葉大学、東京大学が 2008 年 3 月共同策定~
■ 講演会風景
(文責:企画チーム 森山泰文)