エアーコンプレッサーの 省エネルギーと環境ソリューション

エアーコンプレッサーの
省エネルギーと環境ソリューション
新しい社会・産業を切り開く、空圧システムの省エネル ギー環境ソリューションのノウハウをご紹介します。
はじめに
二酸化炭素の排出や消滅につながる省エネルギーは、積極的に取り組まなければならない経営課題と
なっております。同時に環境保護も、自然汚染の要因排除、もしくは軽減に貢献していくことが必要です。
清水事業所
より高い経済効率と環境負荷の低減……。この相反する課題に向かっての
空圧システムの省エネ・高効率製品の導入・システムの最適化に加え、省エネ・環境ソリューションのノウ
ハウをご紹介させて頂きます。
技術的挑戦は、21世紀を生きる空圧業界にとって最大の使命になって
います。長年技術を蓄積してきた日立は、そうした時代のニーズにいち
早く対応。定評あるHISCREWに、環境性能を追求した最先端省エネ
圧縮機の を投入するなど、さまざまな機種・仕様のライン
アップの充実を図りました。さらなる発展をめざす産業界のニーズに
お応えする日立。これからも日立はお客さまの満足を第一に考えた
新技術を核に、先進のスクリュー圧縮機を提供して参ります。
相模事業所
日立は明治年間、いち早く空気圧縮機を誕生させて以来、各種工業用、
鉱山用、建設用など各方面にすぐれた実績を積み、また戦後においては
1946年(昭和21年)小型空気圧縮機〈日立ベビコン〉を誕生させ、
一 次 産 業から三 次 産 業まで次 々と応 用 分 野を拡 大してきました。
こうして<日立ベビコン>シリーズは常に業界をリードし、累計生産
1994年(平成6年)には200万台を突破する金字塔を打ち立てました。
〈日立ベビコン〉
これまでにニーズを先取り、貢献できる製品を送り出してきました。今後さらに需要が高まる
省エネ化、高効率化についても各方面のニーズにマッチした空気圧縮機としてご活用
いただけるものと考えています。
INDEX
1. 省エネ・環境の必要性…………P3
2. 圧縮機の基礎…………P7
3. 空圧システムの最適化…………P10
4. 環境ソリューションについて…………P26
・省エネ改正法について
・圧縮機の基礎
・STEP1. 簡単にできる省エネ
・見える化・見せる化
・空気圧縮機の節電対策について
・圧縮機の基礎① 設置方式について
・STEP2. 損失を減らして省エネ
・環境保護
・ISO50001について
・圧縮機の基礎② スクリュー型圧縮機の制御方式
・STEP3. 分散化による省エネ〔分圧・低圧化〕
・認証システムの概要
・圧縮機の電力とコストの現状
・圧縮機の基礎③ レシプロ型圧縮機の制御方式
・STEP4. 高効率製品・制御による省エネ
・空気の品質
・今後の省エネ対策傾向
・圧縮機の基礎④ 給油式と無給油式について
・STEP5. 計測・診断を活用した省エネの実践
・環境に配慮したエアーシステム
・空圧システムの省エネに必要なキーワードとは?
・省エネルギーに対応した空圧システムのエアージット
・空圧システムの省エネポイント
・エアーコンプレッサーの群制御の事例
5. 効率向上への取り組み例……………P35
・空気圧縮機排熱利用
巻末. 空圧関連ベストシステム例
1
2
省エネ改正法について
「エネルギーの使用の合理化に関する法律の一部を改正する等の法律案【省エネ法】」の概要
※日切れ法案
1.背 景
(1) 我が国経済の発展のためには、エネルギー需給の早期安定化が不可欠であり、供給体制の強化に万全を期す。
(2) その上で、需要サイドにおいては、持続可能な省エネを進めていく観点から省エネ法の改正を実施し、所要の措置を講ずる。
2.法案の概要
(1) 自らエネルギーを消費しなくても、住宅・ビルや他の機器等のエネルギーの消費効率の向上に資する製品を新たにトップランナー
制度の対象に追加し、住宅、建築物分野の省エネ対策を強化する。
(2) 需要家が、電力需要ピーク時の系統電力の使用を低減する取組を行った場合に、これをプラスに評価することで、事業者が電力
需要のピーク対策に取り組みやすくする。
3.措置事項の概要
A.民生部門の省エネ対策
B.電力ピーク対策
建築材料等に係るトップランナー制度
需要家側における対策
(1) これまでのトップランナー制度は、エネルギーを消費する
機械器具が対象。今般、自らエネルギーを消費しなく
ても、住宅・ビルや他の機器等のエネルギーの消費効率の
向上に資する製品を新たにトップランナー制度の対象に
追加する。
(1) 需要家が、従来の省エネ対策に加え、蓄電池やエネルギー
管理システム(BEMS・HEMS)、自家発電の活用等に
より、電力需要ピーク時の系統電力の使用を低減する取組を
行った場合に、これをプラスに評価できる体系にする。
(2) 具体的には、建築材料等(窓、断熱材等)を想定。企業の
技術革新を促し、住宅・建築物の断熱性能の底上げを図る。
※トップランナー制度:エネルギー消費機器の製造・輸入事業者に対し、3~10年程度先
に設定される目標年度において高い基準(トップランナー)を満たすことを求め、目標年度
になると報告を求めてその達成状況を国が確認する制度。
(現行の対象機器)乗用自動車、エアコン、
テレビ、照明、冷蔵庫、
ヒートポンプ給湯器等
26機器
(新規追加案) 窓、断熱材 等
(2) 具体的には、ピーク時間帯に工夫して、系統電力の使用を
減らす取組(節電)をした場合に、 これをプラスに評価する
ことで、省エネ法の努力目標(原単位の改善率年平均1%)を
達成しやすくなるよう、努力目標の算出方法を見直す。
*出展:経済産業省HPより抜粋
「エネルギー使用の合理化に関する法律(省エネ法)の一部を改正する等の法律案」は平成25年5月に公布されました。
「電力ピーク対策」需要家が、従来の省エネ対策に加え、蓄電池やエネルギー管理システム(BEMS・FEMS)、自家発電の活用等に
より、電力需要ピーク時の系統電力の使用を提言する取り込みを行った場合にこれをプラスできる体系になりました。
空気圧縮機の節電対策について
空気圧縮機の消費電力は、工場設備で消費されるさまざまな電力のうちで全体の約20%~25%を占めます。
省エネ改正法では、電力ピーク対策があげられる中、ピーク時間帯を工夫して使用を減らすことがプラスに
評価されるため、省エネ法の努力目標(原単位の改善率年平均1%)を見直す必要があり、空圧システムにお
いても省エネ・節電対策が重要なポイントになります。
電力が突出
1.ピークシフト
操業日・時間を
計画的にずらす。
積上げ値が
受電部電力量
最大デマンド時間から余裕のある
時間へ機器使用時間をシフト
時間
2.ピークカット
直接ピークを抑え
るために緊急時に
電気の使用量を
調整する。
3
電力が突出
積上げ値が
受電部電力量
最大デマンド時間を調整する
時間
ISO50001について
エネルギー管理について、いろいろな手法がありますが、着実なエネルギー管理と省エネ・環境保護等を
実践するため、世界標準規格の「ISO50001」の取得に関心が高まっております。
ISO50001とは?
ISO50001は事業者がエネルギー使用に関して、方針・目的・目標を設定し、計画を立て、手順を決めて管理する
活動を体系的に実施できるようにした仕組み(これを規格では‘組織のEnMS’という)を確立する際に必要な要求
事項を定め、全ての組織に適用できる世界標準の規格です。
この規格は、組織がエネルギーパフォーマンスを継続的に改善するために必要なシステムとプロセスを確立し、
エネルギーの体系的な運用管理によって、温室効果ガスの排出量やエネルギーコストの低減につなげることが
意図されています。
規格の要求事項の特長のひとつにPDCAアプローチがあります(下図)。
規格導入活用、認証のメリット
1.コストダウン
2.高効率、省エネ、環境負荷低減
3.企業イメージの向上
4.取引の優位性:顧客との取引条件、公共事業の入札条件、
海外(中国・ブラジル・インド・米国・EU諸国など)ビジネス
取引の必須条件となる場合
*出展:経済産業省・資源エネルギー庁HPより抜粋
圧縮機の電力とコストの現状
!
ト
ポイン 工場ではこれだけの
が
こ
エネルギーが使われている。
のこ
ター
ドク
省子
エネルギー使用量の内訳
その他
照明
21%
ヒータ
エアー
コンプレッサー
その他
9%
14%
8%
62%
モータ
使用機器
35%
金属加工機
23%
15%
ポンプ、
ファン
13%
プレス、ダイカスト
工場エネルギーは、モータ使用機器が
大きく、その中でも圧縮機で消費される
電力は、全体の約20〜25%を占めます。
エアーコンプレッサーの大部分は電力
コストです。
圧縮機のコスト・原単位を考えましょう。
(2013年当社工場の実績値を基に算出)
原単位を考えよう
注)LCC;Life cycle
圧縮機のコストを考えよう
メンテナンスコスト: 9%
整備サイクルや
定期整備への移行
75kW クラスの例(当社例)
油冷式スクリュー圧縮機の例
6000時間/年運転 ¥19/kWh
100%負荷での計算例
*トータルコストは12年間平均
1㎥ の空気を圧縮するのに要する費用はいくらですか?
簡易的な算出例
所要動力
(kWh)
電力コスト
: 84%
原単位
=
(円/ ㎥ )
イニシャルコスト: 7%
(圧縮機、据付設置工事、付帯設備)
省エネ効率や制御特性の良いものを
Cost
×
電力コスト
(円/kWh)
吐出空気量 X 60
(㎥/min)
(min)
1.5円ですか?
1.8円ですか?
4
今後の省エネ対策傾向
省エネ法中長期計画書に見る今後の省エネ対策
製造部門の事業者の中長期計画書に記載されていた省エネ対策を技術別に分類整理する
と、件数では「高効率照明機器の導入」が最多。
1件当たりの計画削減量が大きい省エネ対策は「操業スケジュール・運用形態の見直し」、「操
業改善」、 「設備補修・廃止」 、「建物断熱強化・建物換気設備改善」、「エネルギー転換」等。
製造部門の中長期計画書の技術別計画件数・一件当たりの計画削減量
(kl)
450.0
(件数)
6000
技術件数(製造)
技術1件当たりの計画削減量(製造)
5000
400.0
350.0
4000
300.0
250.0
3000
200.0
150.0
2000
100.0
1000
50.0
0.0
0
出所)省エネ法中長期計画書をもとに作成
*出展:関東経済産業局
製造部門の事業者の中期計画で省エネ対策を技術別に分類整理すると、適正化(圧力・空気
比・流量・湿度等)が上位に挙げられています。
空圧システムの省エネ対策には、各ラインユースポイントでの必要な空気量・圧力はさまざまで
あり、適量・適圧・適所・適時の空圧システムソリューションが必要です。
空圧システムの省エネに必要なキーワードとは?
ムダの発見とカイゼンのキーワード
ヤメル
・必要以上に圧力が高い圧縮機の運転を止める。不要な設備のエアーを供給を止めるなど。
サゲル
・圧縮機や負荷設備の圧力設定が不適切な場合、設定圧力を変更するなど。
ナオス
・圧縮機の整備、エアー漏れがある配管や継ぎ手を修理するなど。
カエル
・古い圧縮機は高効率製品の導入。フィルター等の補機類、配管のサイズアップなど。
ヒロウ
・排熱を単に逃がしているエネルギーを回収する。
トメル
・夜間、昼休み、休憩時間でもコンプレッサーをこまめに停止する。
エネルギ ーをム ダなく 、効 率 的 に使ってますか?
省エネル ギ ーには、ステップを踏み、ムダ発見とカイゼンを循環させ る ことが必要です。
STEP1.現 状 把 握
STEP2.診 断
STEP3.損 失 の見直 し
5
省エネルギーに対応した空圧システムのエアージット
〈圧縮空気メインライン〉
圧力設定0.5-0.93MPa
〈圧縮空気メインライン〉
圧力設定0.5-0.93MPa
可変速制御圧縮機
〈周辺機器/関連機器〉
空気槽
台数制御盤
〈周辺機器/関連機器〉
〈周辺機器/関連機器〉
エアードライヤー
クリーンフィルター
〈ドレン浄化、産廃低減〉
空気圧縮機用
ドレン浄化装置
低圧設備
(粉粒体の空気
輸送装置など)
屋外型
〈屋外配置〉
圧力設定0.6-0.85MPa
高圧設備
(レーザー加工機など)
高圧設備
(プレス機など)
中圧(圧力1.0-1.57MPa)
低圧(低圧多風量スクロール)
〈レーザー加工機などのエアー源〉
圧力設定1.0-1.57MPa
〈エアーブロー、粉体輸送などのエアー源〉
圧力設定0.2-0.3MPa
増圧(昇圧・ブースタ)
〈工作機、プレス機などのエアー源〉
圧力設定0.8-1.0MPa
分散装置(ベビコン)
〈一般機械などのエアー源〉
圧力設定0.7-0.88MPa
適量・適圧・適所・適時の空圧システムのエアージット(AIR-JIT)が
理想ですが、ステップを踏み改善を実施しましょう。
空圧システムの省エネポイント
空気圧縮機の省エネを継続的に実現するコツとは?
1.現状把握のため、設備のマップ化や改善項目の抽出が必要です。
マップ化のイメージ図
A工場
電力監視
電源設備
稼動状態確認
吐出圧力低減
空気槽容量の
確認
Vタイプ導入
圧縮機室
流量計
分散設置の検討
配管の圧損確認
バルブの圧損確認
もれ確認、ムダ使いチェック
吸込フィルターの
メンテ
分散設置の検討
台数制御の検討
補機 、フィルター
の圧損確認
配管の圧損確認
B 工場
6
空圧システムの省エネポイント
2.具体的改善目標の設定とスケジュール化が必要です。
■空気圧縮設備における改善アクションプランの一例
アクション項目
小項目
中項目
各機器の適正圧力調整
適正圧力化
分散設置
高効率製品
リニューアル
省エネ
台数制御盤
省エネ機器導入
インバータ圧縮機設置
空気漏れ
漏れ個所修理
圧縮機室内換気改善 ダクト施工
環 境 ドライヤーリニューアル 大型化新冷媒
フィルターリニューアル 汚染大による圧力損出大の改善
負荷調査・効果の検証と改善内容の検討
大項目
上
20XX年
下
上
20XX年
下
上
20XX年
下
圧縮機の省エネを継続的に実現するコツは、お客さまで実施すること、外部委託で実施する
ことを区分しながら実施することです。
お客さま実施
日常点検・監視・簡単な補修等
外部委託
ウォークスルー調査・計測稼動診断・工事等
圧縮機の基礎
省エネルギーを推進するにあたり、圧縮機の設置方式や制御方式の知識が必要になります。
検討する前に、圧縮機の基礎についてご説明します。
①集中設置・分散設置・分圧設置について
②スクリュー型圧縮機の制御方式
③レシプロ型圧縮機の制御方式
④給油式と無給油式(オイルフリー)について
7
圧縮機の基礎①設置方式について
集中設置方式、分散設置方式、分圧設置方式のメリット・デメリット
分散 設置方式
集中 設置方式
設
置
方
式
分圧 設置方式
0.7MPa
0.3MPa
昇
圧
必要圧力
0.6MPaの設備
低圧ライン
必要圧力
0.2MPaの設備 0.8MPaの設備
日常管理
専任者がいれば容易
各ラインで分担が必要
現場、各ラインで分担が必要
保守・整備
1ヶ所で対応可
手間がかかる
手間がかかり、機種構成も多い
圧力対応
圧力を高く供給するため、ロス発生
各ライン毎に調整可であり
ロスが少ない
現場、ライン毎に調整可であり
ロスが最小
配管が太く、長くなるとロス発生
配管短く、コスト小。
現場、ライン毎に見直し可
配管が最小限でコスト小。
現場、ライン毎に見直し可
全体に影響
1台から数台に影響
1台のみに影響
対応可
分散位置による
対応不可
配管、
圧力損失
エアー
漏れ・ロス
台数制御
集中の場合、台数制御、インバータ等の
組合せがさらに効果的。
分散の場合、ライン・負荷変動の対
応に優れ効果も出しやすい傾向あり。
分圧の場合、効果が最も分かり易く、
分散化と組み合わせがトレンド
圧縮機の基礎②スクリュー型圧縮機の制御方式
スクリュー型圧縮機の制御方式
※37kW代表機種参考値
100
制 御 方 式
省エネ効果
90
U式:一般的な吸込絞り弁方式
負荷が減少し、吐出し圧力が上昇すると吸込絞り弁を絞り空気量を
調整する。
空気の連続使用、負荷変動が少ない場合に有効。
省エネ効果は少ない。
80
消費電力比
(%)
70
60
50
40
一般的な吸込み絞り制御機
一般的なインテグラル制御方式
マイコン制御方式
一般的な制御方式
回転数可変制御方式
(インバータ)
30
20
10
0
0
10
20
30
40
50
60
70
使用空気量比(%)
80
90
100
小
I式:一般的なインテグラル制御方式
負荷が減少し、吐出し圧力が設定値まで上昇すると吸込絞り弁を全
開にし、さらにオイルタンク内圧縮空気を放気することで、軸動力を低
減する。
省エネ効果はU式より大きい。
S(U+I)式:一般的な制御方式
負荷に応じてU式、I式制御をマイコンが自動選択。軽負荷時にはオ
イルタンク内の圧力を減圧して動力を低減します。
U式制御のみの場合と比べて省エネ効果が大きい。
M(U+I+P)マイコン式:マイコン制御方式
負荷に応じ、U式・I式・自動停止(P式)を適宜選択する。空気の間欠
使用、負荷変動が大きい場合に有効。省エネ効果はS式より大きい。
エアーエンド イメージ図
V式:回転数可変制御方式(インバータ)
圧力センサーとインバータにより吐出し圧力を一定に保つように回転
数を制御する。
一定圧力得られ、負荷に比例した消費動力特性となっているため省
エネ効果は最も高い。
高
8
圧縮機の基礎③レシプロ型圧縮機の制御方式
レシプロ型の制御方式
制 御 方 式
100
省エネ効果
消費動力比
(%)
U式:自動アンローダ式
圧力調整弁により無負荷運転・圧縮運転を自動的に切り替え、常に
圧力を一定範囲内に保つ方式です。
50
自動アンローダ式
圧力開閉器式
電子制御方式
インバータ制御方式
0
50
100
小
P式:圧力開閉器式
圧力開閉器により自動的に電動機を起動・停止させ、常に圧力を一
定範囲内に保つ方式です。
圧縮空気を使用していない時はモータが停止し、省エネが図れます。
使用空気量比
(%)
ECOMODE:電子制御方式
マイコン制御でP式とU式を自動選択。さらに空気圧縮機の負荷率に
応じて自動的に圧縮機作動圧力を低下。
必要以上の昇圧運転をカットして省エネ運転が図れます。
構造
V式:インバータ制御方式
圧力センサーとインバータにより吐出し圧力を一定に保つように回転
数を制御する。
一定圧力が得られ、負荷に比例した消費動力特性となっているため省
エネ効果は最も高い。
高
圧縮機の基礎④給油式と無給油式について
空気の質って?
給油式と無給油式(オイルフリー)の違い。
・給油式・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 圧縮空気に微量の油が含まれます。
・無給油式(オイルフリー) ・ ・ ・ 圧縮空気に油を含みません。
給油式
連接棒のフィンで
底の油をかきあげて
駆動部を潤滑します。
圧縮室内に侵入した
微量の油が圧縮空
気に含まれます。
無給油式
(オイルフリー)
ピストンに耐摩耗性
に優れたリングなどを
使用し、潤滑油を不
要としたもので圧縮空
気に油を含みません。
無給油式(オイルフリー)
フィン
9
耐摩耗性
リング
STEP1.簡単にできる省エネ
システム全体の見直しは、期間と初期投資が必要になります。
STEP1では、簡単にできる省エネを紹介します。
②台数制御盤
省エネPoint 1
圧力をサゲル
屋外型
可変速
一定速
一定速
省エネPoint 3
ムダな圧縮機をトメル
省エネPoint 2
エアー漏れをカイゼン
STEP1.簡単にできる省エネ〔Point1〕
省エネPoint 1
圧力をサゲル
圧力を下げて省エネルギーにトライしてみましょう!
圧力を0.1MPa下げると
0.7
吐出圧力を下げた時の効果例
吐出圧力を下げると動力が下がる・・・容積型圧縮機の特長
0.6
圧力
低減
75kWのスクリュー圧縮機2台(1段圧縮機)全負荷運転0.7MPaから吐出圧力を0.6MPaに
下げた場合、圧縮に要する動力は、1段圧縮機では8.4%も低下します。
これを、75kWの圧縮機2台が年間6,000時間運転した時の節約電力費を計算すると 1,550,400円/年も
低減されます。
【計算例】 (75kW機の入力= 81kW,1kWh=19円として)
81kWx2台x0.084=13.6kW
13.6kW×6,000Hr×19¥/kWh =1,550,400円/年
6
動力 kW
5
圧力を下げた場合の注意点
1段圧縮
2段圧縮
4
3
圧力を下げるとドライヤーの処理空気量や空気品質が低下したり、配管
2
抵抗が増したりすることがあります。
原因は潤滑油や水分離性が低下してしまうためで給油式圧縮機や水
1
0
0.0
潤滑式圧縮機では何MPaまで落とせるか確認が必要です。
0.2
0.4
0.6
0.8
圧力 MPa
1.0
1.2
1.4
1.6
※ 理論断熱空気動力 (Lad)きわめて理想的に圧縮を行なった場合に必要となる動力
10
STEP1.簡単にできる省エネ〔Point2〕
省エネPoint 2
エアー漏れをカイゼン
調査内容
○エアー漏れを改善しましょう。
・休日、連休中に漏れ音を調査します。
・レシーバタンク充填後の圧力低下時間で漏れ量を推定します。
チェック
・音がしているものは即対応。
・手をかざして感じる程度は要注意。
・石けん水がないと分からない程度は問題ない。
エアー漏れはこんな所で発生しています。エアー漏れは一般的に使用する圧縮機の約20%といわれています。
漏れ箇所の例
漏れ箇所;バルブ
20L/min
漏れ箇所;エアーガン
50L/min
漏れ箇所;チューブ継ぎ手
60L/min
漏れ箇所;エアーホース
60L/min
漏れ箇所;レギュレータ
72L/min
漏れ箇所;カプラ
30L/min
STEP1.簡単にできる省エネ〔Point2〕
省エネPoint 2
エアー漏れをカイゼン
○エアー漏れ改善の省エネを計算してみましょう。
圧力が安定(P1)後にレシーバタンク圧力がP2まで低下する時間(t)を測定します。
*工場設備は停止して行います。
Q=
(P1-P2)x C
Ps x t
Q: 漏れ量(m3/min)
C: レシーバタンク容量(m3):ラインの容積
Ps: 大気圧力(MPa)
P1、P2: 圧力(MPa)
t : P1からP2への圧力降下時間(min)
Q
孔径
(mm)
1
2
3
4
5
1分間の漏れ量 年間の漏れ量
(m3/min)
(m3/年)
0.07
25,200
0.29
104,400
0.65
234,000
1.16
417,600
1.82
655,200
年間の損失コスト
(円/年)
45,400
188,000
422,000
752,000
1,180,000
*圧力0.69MPa、年間6,000時間の稼動、空気単価は1m3=2.0円とします。
工場内にはこんな漏れがあるかも知れません。
漏れの見える
化については
環境ソリュー
ションをご参照
ください。
①配管からの漏れ
③機器の内部部品
②カプラーからの漏れ
11
からの漏れ
STEP1.簡単にできる省エネ〔Point3〕
省エネPoint 3
無駄な圧縮機をトメル
無駄に運転している圧縮機はありませんか?
○単独運転でバラバラ。
○出力の異なる機が混在している。
○容量特性の異なる機が混在している。
効率よく機器を使うことがポイントです。
1.余った圧縮機は思い切って止めましょう。
2.ベース機を決めましょう。
(容量制御を効率の良い圧縮機に)
3.不要な時間帯は止めましょう。
インバータ機の導入で
さらに省エネが図れます。
高効率製品による制御を
ご参照ください。
STEP2.損失を減らして省エネ
STEP2では、システム全体の見直しにより、省エネ方法を検討します。
②台数制御盤
省エネPoint 2
フィルター目詰まりの
損失をヘラス
屋外型
可変速
一定速
省エネPoint 3
省エネPoint 1
一定速
消費側機器を高効率に
カエル
配管サイズアップで
損失をヘラス
省エネPoint 4
レシーバタンクの
サイズアップ
で効率をカイゼン
省エネPoint 5
ループ配管で
損失をカイゼン
12
STEP2.損失を減らして省エネ【Point1】
省エネPoint1
高効率製品にカエル
消費側の機器に着目し高効率製品に変えてみましょう。 資料提供:
SMC株式会社
同じシリンダーが動いても
エアーの消費量が異なります。
同じエアーガンを用いても
エアーの消費量が異なります。
ハイカプラー(圧力損失は大)
①エアーセイビングバルブ
②エアーガン
③Sカプラー(圧力損失は小)
3L/min
5L/min
50L/min
75L/min
工
場
レシーバ
タンク
消費側の着目点
は沢山あるんだ?
①
②
③
STEP2.損失を減らして省エネ【Point2】
省エネPoint2
フィルター目詰まりの
損失をヘラス
圧縮機の吸い込みフィルター清掃で損失を減らしましょう。
フィルターの詰りで電力費のロスが発生します。
100kPaの詰りで空気量が10%減少、
電力ロスは3%増加します。
(例) 37kW × 3%=1.11kW(出力計算値)
1.11kW× 6,000h/年 × 19円/kWh = 電気代ロス 126,540円/年
吐出し空気中のゴミ、油分を除去するラインフィルターをサイズアップするとゴミ付着による
圧損増加の抑制となり、省エネにもつながります。
省エネ向き!
ラインフィルター容量が小さいと
ラインフィルター容量が大きいと
円/m3
0.7MPaの例
1.95
1.9
1.85
エレメント:小
エレメント面積が少ないため目詰まりも早い。
圧損が付きやすく省エネに不向きで
寿命も短くなる傾向にあります。
(清掃頻度が短くなります)
13
エレメント:大
エレメント面積が大きくなるため
目詰まりまでの時間が伸び、
寿命も長めになる傾向にあります。
(清掃頻度も長めにできます)
1.8
2
1.75
1.7
0
50
吸込みフィルターの圧力損失と
電力単価の増加例
100
kPa
STEP2.損失を減らして省エネ【Point3】
省エネPoint3
配管サイズアップで
損失をヘラス
配管ワンサイズアップで省エネを図りましょう。
0.30
50A
0.25
配管距離が長くなるメイン配管においては
ワンサイズアップで圧力低下を減少させ
省エネが図れます。
圧力損失 (MPa)
65A
0.20
80A
0.15
100A
0.10
*条件
0.6MPa、空気流量10m3/min、
100m直管の場合
0.05
0.00
0
10
20
30
40
50
60
70
80
空気量 (m3/min)
16mm配管
配管径の違いで圧力損失がどう変わるか?
実測してみました。
10mm配管 上流圧力P1
1.0MPa
C04
0.8MPa
0.6MPa
圧力
P1
配管サイズ
16mm
10mm
8mm
下流圧力
P2
10.0kW
C08
7.5kW
圧力
P2
空気量
消費動力
5.0kW
2.5kW
0.0kW
8mm配管の場合
圧力損失大のため上流
圧力が上昇します。
圧縮機はアンロード運転
となり空気量が減少し、
下流圧力が大きく低下し
ます。
1.0m3/m
C06
0.5m3/m
0.0m3/m
STEP2.損失を減らして省エネ【Point4】
省エネPoint4
効率良くカイゼン
レシーバタンクの容量アップで省エネ対策ができます。
レシーバタンクからのバイパスバルブ
レシーバタンクなし
レシーバタンクあり
1.0MPa
C04
0.8MPa
0.6MPa
10.0kW
C08
② 空気圧力
変化 小
② 空気圧力
変化 大
7.5kW
5.0kW
2.5kW
① 使用空気量 間欠的に大きく変化
定常 0.5m3/min,最大1.3m3/min
圧縮機能力 1.0m3/min
0.0kW
1.0m3/m
C06
0.5m3/m
レシーバタンクの容量が大きいと、ロード/アンロードの
頻度が減るため、1サイクルあたりの変動幅が
小さくなります。
また圧力の急上昇や急低下(オーバーシュート)を防ぐ
ことができます。
この結果、アンロード開始の上限圧力を下げることが
できます。
仮に上限圧力を0.05MPa下げられれば、使用総出力の
約3~4%の省エネが可能となります。
目安はkWあたり
15~20L
インバータ機は
40Lがお奨め
0.0m3/m
実測例
14
STEP2.損失を減らして省エネ【Point5】
省エネPoint 5
配管で損失をカイゼン
配管抵抗の見直しとループ化による圧力損失の低減をしましょう。
配管の圧力損失を低減するためには?
1/2
管内流速の目安は5m/s
①ループ化で圧力損失を低減
②曲がり(エルボ等)は極力減らす
負荷
負荷
③仕切バルブは玉形バルブよりゲートバルブを使用
④口径1・1/2Bを2Bにアップすると圧損は1/4になる
1/2
接続
負荷
負荷
⑤ドレン溜りは圧損を増大させる
⑥配管に下り勾配をつける(1%程度)
⑦配管材質は錆びにくく抵抗の少ない材料を選定
⑧主配管からの取出しは上から
圧力損失は配管流速(v)の2乗倍に比例します。
使用する負荷にアンバランスがある場合、
吐出配管をループ化することによって
圧力損失が1/4に改善できます。
【圧力損失が大きくなる例】
・配管が細い
・曲りが多い
・配管途中に不要な逆止バルブが
付いて抵抗になる。
STEP3.分散化による省エネ〔分圧・低圧化〕
・STEP3では、分散化による省エネを検討しましょう。
末端で必要な圧力によって圧縮方式を使い分け、圧縮機の移設や高効率製品の
採用を検討しましょう。
②台数制御盤
屋外型
省エネPoint2.3
圧力をサゲル・効率の
良い機器にカエル
可変速
一定速
省エネPoint1
分圧設置でカイゼン
一定速
省エネPoint5
効率の良い機器にカエル
15
省エネPoint4
効率の良い機器
で圧力をサゲル
省エネPoint2
高効の良い機器
にカエル
STEP3.分散化による省エネ
省エネPoint1
分圧設置でカイゼン
分散、分圧で省エネを検討しましょう。
改善前
分圧設置方式の改善の一例
・末端での最高圧力に合わせた運転
・低圧ラインは減圧弁で調整
・末端での必要圧力に合わせた機器構成
・局所の高圧にはブースタベビコンで対応
増圧
減圧
最低必要圧力
0.6MPaの設備
最低必要圧力
0.2MPaの設備
0.7MPa
の運転
ブースタ
ベビコン
必要圧力
0.6MPaの設備
0.7MPa
分圧
必要圧力
0.8MPaの設備
低圧ライン
0.2MPaの設備
0.3MPa
末端での必要圧力が大きく異なる場合は、配管系統を分けて
分圧することも省エネにつながります。
STEP3.分散化による省エネ【Point1】
省エネPoint2
効率の良い機器
にカエル
分圧化の局所昇圧には、増圧装置とブースタベビコンによる方式があります。
増圧装置
ブースタベビコン
構造
エアーシリンダ
駆動
レシプロ圧縮
駆動方式
圧縮エアー
電気
エネルギー効率
50%以上
95%以上
メリット
電源が不要
省エネ効果が高い
増圧装置を導入した場合
圧力
0.5MPa
圧力
0.7MPa
空気量
340L/min
空気量
200L/min
駆動用エアーで使用
140L/min
入/出口の圧力差が大きいほど排気ロスが大きくなります。
あまりエアーを使用しない場合は
増圧装置が扱いやすいですが、
エアー使用時間が長い場合は、
ブースタベビコンが効果的です。
増圧装置は昇圧のため、圧縮エアーを
排気してしまいます。
ブースタベビコンは、排気ロスが
少ないため省エネ効果が高くなります。
ブースタベビコンを導入した場合
消費電力
0.4kW
圧力
0.7MPa
圧力
0.5MPa
空気量
200L/min
空気量
200L/min
ブースタベビコン
16
STEP3.分散化による省エネ【Point2】
省エネPoint2.3
圧力をサゲル・効率の良い機器にカエル
★ 省エネ・シミュレーション
設定条件 ● 55kWのスクリュー圧縮機を4台の台数制御で使用、稼働率78% ● 吐出し圧力0.7MPa、平均使用空気量20m /min
3
供給圧0.7MPa
現状
0.5MPa
減圧弁
台数制御盤
MR26-4
供給圧 0.5MPaに変更
導入後
0.5MPa
0.5MPa
0.5MPa
台数制御盤
MR26-4
0.5MPa
0.5MPa
0.7MPa以上
0.7MPa以上
空気圧縮機
DSP-55ARN×4台
空気圧縮機
DSP-55ARN×4台
ライン近傍にPOB-11G
静音タイプブースタを設置
※ 吸込み空気に油分が含まれる場合は必ず吸込み側にはエアーフィルタとミクロミストフィルタを設置してください。
★ 導入効果
項目・単位
※1
電力費
省エネ提案前
省エネ提案後
スクリュー圧縮機 万円/年
2,178
1,760
ブースタベビコン 万円/年
0
76
予想年間消費電力費
万円/年
2,178
1,836
エネルギー原単位
m3/min/kW
0.105
0.124
CO2排出量
t-CO2/年
533
CO2削減率
%
※2
449
16
ブースタベビコンの導入(空気タンク含む)実施後
年間 約
の省エネ効果と、エネルギー原単位の
18%向上
が見込めます。
ブースタベビコン
+空気タンク費用※ ÷
(386.7万円)
※1 電力単価:19円/kWh(6,000時間/年運転)
※2 CO2排出係数 (0.497kg-CO2/kWh)
342万円
電力低減費
(342万円)
1.1年
約
で回収可能
※ 機器は標準価格にて試算。設置、および工事費用は含まれておりません。
STEP3.分散化による省エネ【Point3】
省エネPoint4
効率の良い機器
で圧力をサゲル
必要圧力に合わせて、低圧仕様の圧縮機を使用すると省エネ対策が効果的です。
一般的な圧縮機と比較するとこんなメリット
ルーツブロワと比較するとこんなメリット
●ひとつ上のクラスの吐出し空気量で省エネルギー
5 . 5 k Wクラスの一般的な圧 縮 機の空気量を3 .7k Wで実現。
適 量 適 圧で省エネに貢 献します。
●最高圧力300kPa(0.3MPa)
最高圧力200kPa(0.2MPa)の一般的なルーツブロワにくらべ、
最高圧力300kPa(0.3MPa)で使用できる用途が拡がります。
低 圧 力 運 転により、同じ吐出し空 気 量 の 一 般 的な圧 縮 機と
粉
比 較して消費電 力が大幅に抑えられます。
空気量
1,000
SRL-
5.5
L/min
kW
800
SRL-
600
3.7
kW
500
3.7 kW
0.65~0.8
MPa
SRL-
400
2.2
kW
300
2.2 kW
0.65~0.8
MPa
200
100
SRL-
1.5
kW
1.5 kW
0.65~0.8
MPa
1.5
17
吐出し
空気量
630
L/min
5.5 kW
0.65~0.8
MPa
吐出し
空気量
850
L/min
吐出し空気量
630L/min
吐出し空気量
420 L/min
吐出し
空気量
水滴飛ばしなど
粉粒体輸送など
シミュレーション
例えば、当社の5.5kWスクロール圧縮機を
3.7kW低圧多風量仕様に置き換えた場合、
年間で電気代が約
420
L/min
¥89,300 お得
(年間2,500時間使用 1kW=19円 ※1換算)
吐出し空気量
252 L/min
また、CO2削減量は年間約
2.3 t 、
容積換算で約1,170 m が期待できます。※2
吐出し
空気量
252
L/min
3
吐出し空気量
168 L/min
2.2
3.7
5.5
出力 kW
※1. 基本料金・
段階料金加算・
燃料調節額を考慮しない値での想定金額です。
電力料金は、基本契約や他の条件で変動いたします。
※2. CO2排出係数:0.497kg-CO2/kWh、509L-CO2/kgとした場合
STEP3.分散化による省エネ【Point4】
省エネPoint5
効率の良い機器
にカエル
必要圧力に合わせて圧縮機でなくブロワを利用すると省エネ対策が有効です。
〈使用例〉
部品トレー洗浄後の水切り用にて使用
● 従来のエアーブロー方式 :消費電力 18.5kW 稼働時間 10時間/日・300日/年
契約電気料金19円/kWh
契約電気料金 18.5x10x300x19=1,054,500円/年
● ブロワを使用したエアーブロー方式
消費電力 6.8kW
年間電気料金 6.8x10x300x19=387,600円/年
666,900円/年
年間節約電気料金:1,054,500 円/年ー387,600 円/年=
STEP4.高効率製品・制御による省エネ
省エネを実践するには、容量制御の考慮、台数制御と
高効率製品の導入等が必要になります。
STEP4では、高効率製品を組み合わせた省エネを検討します。
②台数制御盤
省エネPoint 1.2.4
屋外型
効率の良い機器
にカエル
可変速
一定速
一定速
省エネPoint 3
効率の良い機器
にカエル・圧力をサゲル
18
STEP4.高効率製品・制御による省エネ【Point1】
省エネPoint1
効率の良い機器
にカエル
インバータ式エアーコンプレッサー導入を検討しましょう。
37kWの年間電力費の例
使用空気量比50%
吐出圧力が0.7MPaの場合
(万円)
450
400
350
300
250
200
150
100
50
0
0.7
0.6
U式制御
インバータ制御
運転圧力:
VPLUS: 0.6MPa
一般的な吸込み絞り
制御機
インバータ制御
U式制御
約193万円の差
計算条件:
年間運転時間:6,000Hr
電力料金:19円/kWh
補器除く
一般的な吸込み
絞り制御機:0.7MPa
1.0MPa
C04
一般的な吸込み絞り弁制御式では低負荷
時には無駄な動力を消費します。
制御方式もインバータ式を導入することで
無駄な動力の削減が可能です。
0.8MPa
0.6MPa
③ 消費動力 大
② 消費動力 小
10.0kW
C08
7.5kW
5.0kW
2.5kW
① 空気量変化なし
インバータ圧縮機を効果的に使うには
レシーバタンクの設置が必要です。
0.0kW
1.0m3/m
C06
0.5m3/m
0.0m3/m
STEP4.高効率製品・制御による省エネ【Point2】
省エネPoint 2
効率の良い機器
にカエル
集中化方式を検討してみましょう。
フルパワーで運転しているなら、エネルギー効率の良い2段圧縮機や大型化を検討してみましょう。
(負荷変動の大きい設備は分割の方が省エネになります)
提案
2段圧縮機
の採用
75kW
(1段圧縮機)
消費動力(入力) kW
75kW
(1段圧縮機)
負荷変動が
激しい場合は
75kW×2も有効
150kW (2段圧縮機)
75kW圧縮機 1台
75kW圧縮機 2台
150kW圧縮機 1台
81.0
162.0
160.0
m3/min
12.4
24.8
28.5
原単位 kW/(m3/min)
6.53
6.53
5.61
吐出し空気量
※ 原単位(1m3/minを圧縮するために必要な動力) = 消費動力 ÷ 吐出し空気量
19
原単位では、なんと
16%もの差が出ます!
STEP4.高効率製品・制御による省エネ【Point3】
省エネPoint 3
効率の良い機器
にカエル・圧力をサゲル
分散化(分圧化)等で使用している小型圧縮機(レシプロ型、スクロール型)も
高効率製品・制御を検討してみましょう。
〈インバータ制御による年間のCO 2 排出量と削減効果〉
100
レシプロ型
インバータ式
(Vタイプ)
ECOMODE
消費動力比
(%)
使用空気量に合わせ、圧縮機の回転
速 度を自動 調 整 する ことで圧力を
一定に保ち、必要以上の昇圧運転を
カットすることで省エネ運転を図ります。
従来機
15,000
10,000
50
Vタイプ
0
50
5,000
100
空気圧縮機の負荷率に応じて
自動的に圧縮機作動圧力を低下。
省エネを図ります。
ECOMODE式
使用空気量比
(%)
CO2削減量
1,726kg
(66千円)
CO2削減量
1,020kg
(39千円)
従来機
6,670kg
Vタイプ
(255千円) 5,650kg
従来機
9,390kg
Vタイプ
(359千円)
7,664kg
(293千円)
(216千円)
2,000
5.5kW
7.5kW
計算条件
従来機はPUSC運転、Vタイプは圧力一定制御運転、使用空気量比70%、
年間運転時間3,000時間、
CO2排出係数は2011年度IEA登録の日本の排出係数(0.497kg-CO2/kWh)
を使用
電力単価:19円/kWh
一般的な圧力開閉器式制御
0.8
マルチ
ドライブ式
従来の圧力開閉式に加え、空気消費
量 に 応じて圧 縮 機 の 運 転 台 数 を
制御することで必要な圧力に低下し
省エネを図ります。
インバータ式
(Vタイプ)
使用空気量に合わせ、圧縮機の回転
速 度を自動 調 整 する ことで圧力を
一定に保ち、必要以上の昇圧運転を
カットすることで省エネ運転を図ります。
必要以上の圧縮運転を抑制
圧
力
(MPa)
スクロール型
(kg/年)
0.65
省エネマルチドライブ制御
時間
圧力開閉器式制御
0.8
圧
力
必要以上の圧縮運転を抑制
(MPa)
圧力一定制御
(Vタイプ)
0.65
時間
これらの制御は、圧力設定が盤面でも行えますので、
適正圧力に下げて省エネにトライしましょう。
STEP4.高効率製品・制御による省エネ【Point4】
省エネPoint 4
効率の良い機器
にカエル
インバータ制御方式を中心にシステムコンビネーションを検討してみましょう。
~1日の圧縮機空気使用量(例)をもとに複数台圧縮機設置時の省電力方法をご説明いたします。~
対応圧縮機設備台数(例)
1日の圧縮空気使用量(例)
100%
75%
50%
0:00
23:00
22:00
21:00
20:00
19:00
18:00
17:00
16:00
15:00
14:00
13:00
12:00
11:00
9:00
10:00
8:00
7:00
6:00
5:00
4:00
3:00
2:00
1:00
0%
0:00
25%
20
STEP4:高効率製品・制御による省エネ【Point4】
省エネPoint 4
効率の良い機器
にカエル
台数制御盤を使わずに圧縮機を2~3台で簡単に省電力運転をしたい場合、
インバータ機と一定速機の組み合わせで理想的な省エネ運転例をご説明いたします。
37kW1台分の空気量、電力を100%として表しています。
従来システム
消費動力比(%)
200
吸込絞り弁方式圧縮機1台
U式
動作説明
U式
※A
U式制御で容量調整
省電力効果はあまり無い
※A:吐出空気量→0%
消費電力→140%
100
75kW
0
V-Mコンビ方式
50(100) 100(200)
使用空気量比(%)
37kW
HISCREW
+
HISCREW Mtype
消費動力比(%)
200
動作説明
常時運転、常時容量調整全領域でエアー消費に
対応して動力低減
100
37kW
空気槽
0
100
200
全負荷または自動停止
使用空気量比(%)
効果例
100
25%
初期投資
(%)
1 消費電力は75kW VPLUSと同等の特性を発揮。
2 初期投資を約25%低減。
50
3 使用空気量比60%時で39%、年間312万円の
電力費削減。
(圧力0.6MPa時)
0
75kW
※計算条件:電力料金19円/kWh、
6,000時間/年運転
37kW
V-Mコンビシステム
消費動力比
(%)
200
OSP-75UALI
(75kW)
(1987~1997年モデル)
100
一般的な吸込み
絞り制御
0
100
200
使用空気量比
(%)
STEP4:高効率製品・制御による省エネ【Point4】
省エネPoint 4
効率の良い機器
にカエル
複数台の圧縮機と台数制御でさらに省電力と運転時間を平準化した場合の
省エネ運転例をご説明いたします。
従来システム
消費動力比(%)
全負荷ロック
圧縮機の台数制御
U式
2号機
U式
3号機
U式
4号機
起動/停止
400
台数制御盤
吸込絞り弁方式(U式)
200
U式(台数制御)
なし
100
U
U式
1号機
0
動作説明
U
300
100
U
U
U
U
U
U
U
200
U式制御で容量調整
動力低減するも、Single-V同等レベルには
及ばない。
U
300
400
使用空気量比(%)
Single-V(Muluti-V)
台数制御方式
消費動力比(%)
400
起動/停止
台数制御盤
マルチローラー EX +
HISCREW +
HISCREW Mtype台数制御
V
300
V
200
100
V
0
100
V
M
M
M
200
M
常時運転、常時容量調整全領域でエアー消費に
対応して動力低減
M
M
300
動作説明
400
全負荷または自動停止
使用空気量比(%)
Single-V台数制御方式の効果例
400
④ ②
①
② 台数制御方式による一定速機(Mtype)
300
消費電力比
③ 吸込絞り制御機による台数制御方式
※
④ 吸込絞り制御機による並列運転方式(台数制御なし)
200
(%)
③
※
※
100
※
0
100
※
※
200 240 300
400
210 270
使用空気量比(%)
※
21
① Single‐V/Multi‐V台数制御方式
単位:万円
使用空気量比
省エネ効果
④ー①
④ー②
270%
311
278
240%
390
324
210%
462
369
※ 条件:圧縮機は37kW空冷ドライヤー不付機×4台(圧縮機の性能は同一として計算)
電気代19円/kWh、運転時間6,
000h/年間
STEP5:計測・診断を活用した省エネの実践
空圧システムの機器から配管、末端機器まで各種計測器を活用した具体的な改善内容を検討しましょう。
STEP5では、弊社の計測・診断を活用した事例をご紹介いたします。
圧縮機負荷率測定
空気流量測定
圧縮機の電流・圧力を測定し、使用空気量・年間消費電力を把握します。
超音波ガス流量測定器を既設配管に取付け、配管を流れる実流量を
測定結果から最適な圧縮機設備を提案します。
測定します。
また、推奨設備導入に伴う工事費を含めたコストを提示して、省エネ効
配管が分岐したラインへの供給流量の測定が可能です。また、エン
果による回収年月を提示します。
ジンコンプレッサーの負荷状況も確認できます。
回転数制御
③
インバータ圧縮機
消費側
①
②
ベースロード機
消費側
台数制御盤
発停
ロード制御
ベースロード機
提案事例 台数制御化、
インバータ化、集約化、分散化等
空気漏れ測定
工場内のエアー漏れ個所・漏れ量の測定を行います。漏れ修繕費を提
示して、修理による省エネ効果・修繕費に対する回収年月を提示します。
提案事例 各ラインへの供給流量測定による分散化提案等
改善ポイントと優先順位もさまざまです。
お客さまにヒアリングしながらご提案
させていただきます。
測定者はわずかな漏れ量でも、ヘッドフォンか
ら聞こえる音で漏れ個所を特定します。
75kW圧縮機の定格空気量の15%が漏れてい
る場合、年間612,000円の損失です。
3
(当社算定値)
(3,000Hr/年、0.69MPa時、1.8円/m の場合)
STEP5:計測・診断を活用した省エネの実践
計測・診断は設備の健康診断です。
■
“ムダ”
の発見から改善提案、効果検証のお手伝いします。
最適システム検討
稼働状況の確認
圧力損失量
最低圧力の把握
空気流れ方向
実風量の把握
22
STEP5:計測・診断を活用した省エネの実践
この工場では、37kWの一定速圧縮機4台を並列運転(予備機無)で使用、
圧縮機37
STEP5:計測・診断を活用した省エネの実践
23
STEP5:計測・診断を活用した省エネの実践
この工場では、37kW、
22kWの一定速圧縮機9台を並列運転(予備機無)で使用、
コンプレッサー室
STEP5:計測・診断を活用した省エネの実践
ブースタベビコン
圧縮機の供給圧力0.6MPa
一般用エアー
0.55MPa
増圧装置
増圧装置
高圧のエアー
を必要とする
負荷設備へ
増圧装置
0.8MPa
低圧負荷設備 : 減圧して0.3MPa
増圧装置0.8~1.0MPa
24
STEP5:計測・診断を活用した省エネの実践
コンプレッサー室
エアー供給ライン
エアー供給
STEP5:計測・診断を活用した省エネの実践
25
エアーコンプレッサーの群制御の事例
インバータ機と一定速機の組み合わせた弊社の群制御実例
1. エアー供給管理
コンプレッサー稼働をスケジュール管
理することで生産に必要な時間帯のみ
エアーを供給できるようにしました。
2. コンプレッサー消費電力量の管理
コンプレッサー 消 費 電 力 量を、構 内
LANを介してFEMS(工場エネルギー
のトータル管理システム)に自動送信し、
省エネの取り組みに役立てました。
3. エアー漏れロスの抑制
各職場内に設けたエアー圧力センサの
測定値をFEMSに伝達し、
コンプレッサー
運転停止後のエアー圧力の低下速度を
監視しエアー漏れ管理に役立てました。
群 制 御 の 取り組みと省エネ効 果( 年 間 )
コンプレッサー
2,238万円
削減
CO2削減量
●エアーコンプレッサーの群制御
454トン
環境ソリューションについて(見える化・見せる化)
今後の省エネルギーおよび環境保護については、見える化、見せる化の実践が必要になります。
省エネ改正法やISO50001等は、システム改善と、省エネ診断のエネルギー改善の取り組み
が必要になります。これに伴い製品の運転エネルギーを監視し、ピークカット対策、システム改
善等が重要になります。
圧縮機での状態、エネルギー監視を大きく6つに分けてご紹介します。
①簡単にできるエアー漏れ確認
圧力計設置
②簡単にできる電力監視
シンプルモニタシステム
③圧縮機運転・故障・状態監視
HI-COM(MODBUS)
④圧縮機台数制御の監視確認
MRマネージャー
⑤圧縮機・運転状態監視確認
COSMOSⅡ
⑥圧縮機運転・故障・状態遠隔監視
Remote Mast(リモートマスト)
26
環境ソリューションについて【見える化・見せる化①】
簡単な見える化を検討しましょう。
①配管エアー漏れの対策
配管の各ポイントに圧力計を設置し、
空気圧力の見える化を行い対策を
実施しましょう。
②改善ポイントの抽出
環境ソリューションについて【見える化・見せる化①】
【エアー配管漏れの対策】
各ポイントに圧力計を設置することで、空気漏れの対策が可能です。
休日コンプレッサー停止時の空気圧力推移例
圧力系統
A系統は10分程度で
圧力がゼロになる。
エアー漏れの可能性あり。
他の系統は
1時間以上かかっ
て圧力がゼロにな
る。
エアー漏れ集中巡視を
実施。
トライしてみましょう。
27
環境ソリューションについて【見える化・見せる化①】
空気圧力の変動を確認してみましょう。
配管・タンク容量を大き
く、圧力をサゲル等改善
の手掛かりとなります!
例えば・・・各所の圧力を同時に連続計測することで
・圧力損失 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 最大0.08MPaの圧力損失が確認された。
・同一個所での圧力変動 ‥‥‥ ピークとボトムで0.05MPaの圧力変動が確認された。
・工場内での最低供給圧力 ‥‥ 圧力の最低は0.55 MPaであることが確認された。
0.65
圧縮機室出口圧力
圧力損失 0.08 MPa
0.60
圧力変動 0.05 MPa
(ピーク、ボトム)
MPa
0.55
最低供給圧力 0.55MPa
工場内供給口圧力
環境ソリューションについて【見える化・見せる化②】
既設圧縮機の電力監視等を実施し、省エネ・ピークカット対策を考えましょう。
【シンプルモニタ特長】
パソコンの常時稼動不要
クランプ接続のみで、工事が不要
○USBメモリ(4GB)で1年分のデ-タを格納
○各ユニットの計測デ-タを1分毎に収集
○マクロソフトにより、デ-タ解析が容易
【簡単監視】
表示ソフトの帳票画面、トレンドグラフより電力監視
が簡単にできます。
データ表示可能な期間:・日報(1時間、30分、1分)
・月報
・年報
2年分
10年分
10年分
帳票画面
システム構成例
接続状態で使用
【TUP-H】
計測ユニット
【簡単対策】
分析ソフトより簡単に電力ピーク対策が検討できます。
例えば最大デマンド時間から余裕のある時間へ機器使用時間をシフト
することにより契約電力を下げる検討が簡単です。
積上げ値が
受電部電力量
14:00の電力
が突出
最大デマンド時
間から余裕のあ
る時間へ機器使
用時間をシフト
シンプルモニタシステムの例
28
環境ソリューションについて【見える化・見せる化③】
③圧縮機 運転・故障・状態監視・・・HI-COMの例
既設圧縮機データの上位伝達でデータ収集・監視を検討しましょう。
環境ソリューションについて【見える化・見せる化④】
【圧縮機台数制御の運転確認(MRマネージャー)】
マルチローラーEX専用遠隔監視システムにより圧縮機台数制御の状態を
オフィスのパソコンで監視できます。
パソコン上から運転操作、設定操作も可能で省エネ・省力化に大きく貢献します。
イーサネットを利用し、パソコンで容易にデータを自動収集することができます。
■ LANを利用した通信制御で、
遠隔監視
(MRマネージャー)
が可能
1)圧縮機稼働状況と空圧設備管理の容易化
2)予防保全の迅速化とメンテナンスコストの削減
3)遠隔から運転操作・各種設定変更が可能
4)高機能化、流量・電力管理で省エネ向上
全体構成
台数制御状態をリアルタイムでモニタリング。さらに遠隔運転操作や圧縮機の稼動、故障情報などに
より管理業務効率を向上。イーサネットを利用し、パソコンで容易に圧縮機の監視・データを自動収集
することができます。
Office
パスワード設定
運転モニタ
稼働履歴
運転操作
通信設定
トレンドグラフ
アラーム履歴
パラメータ設定
圧縮機電力量設定
帳票
パラメータ変更履歴
オフィスから圧縮機の運転状態をリアルタイムでモニタ
リングできます。
また、
稼働、
故障情報の自動収集により、
業務効率を向上させます。
変換器
LAN
■MR マネージャー納入範囲(セットアップ費用は含みません)
・MR マネージャー:専用ソフトツールを CD-R にて供給
・監視対応マスター基板:通信ソフトおよび監視対応ポート付き
■MR マネージャー監視システム構成
終了
メニュー画面
HUB
LAN ケーブル
(カテゴリ 5)
MAX.100m
ストレートケーブル
LAN ケーブル
(カテゴリ 5)
MAX.100m
ストレートケーブル
LAN ケーブル
(カテゴリ 5)
MAX.100m
クロスケーブル
圧力センサ
圧縮機 1 号
PORT1
プリンター
(帳票出力用)
圧縮機 2 号
専用ソフトを
インストール
LAN 環境
空気槽
「MR マネージャー」対応の
マルチローラー EX
監視・管理
専用パソコン
IP アドレス
各種ネットワークツール
MR マネージャー本体を
インストール
圧縮機 12 号
Factory
UPS(無停電装置)推奨
29
外付け HDD 推奨(データバック用外部記憶装置)
監視対応
マスター基板
マルチローラー EX
環境ソリューションについて【見える化・見せる化⑤】
【圧縮機・運転状態の監視確認(日立空気圧縮機遠隔監視システムCOSMOSⅡ)】
オフィスから既存のパソコンでリアルタイムに圧縮機のWeb監視(機能、設定、運転状態)
ができ、運転機器管理の省力化、省エネ化に貢献します。
圧縮機個々に監視が可能となりますので、分散設置の圧縮機の監視に最適です。
Web監視するにあたり、特別なソフトをインストールする必要がなく、インターネットによる
監視拡大などに展開できます。 ※圧縮機には変換機の設置が必要となります。
日立空気圧縮機遠隔監視システム
1)点検、保守の省力化
2)省エネ管理が容易
3)故障認知、メンテナンスの迅速化
4)省工事と迅速性
空気圧縮機とITの融合でリモート監視による一括管理を実現しました。
オフィスから既存のパソコンでリアルタイムにWeb監視(圧縮機の機能、設定、運転状態)
ができ、運転機器管理の省力化、省エネ化に貢献。 台数制御の運転監視や分散設置の圧縮機の監視に最適です。
Web監視するにあたり、特別なソフトをインストールする必要がなく、インターネットによる
監視拡大や保守管理システムへのグレードアップが可能です。
〈接続例〉
オフィス
工場
オフィスのパソコン
からリアルタイムで
監視
LAN環境
オイルフリースクリュー圧縮機
(RS485変換機設置)
COSMOSⅡアダプタ(専用ソフトインストール済み)
環境ソリューションについて【見える化・見せる化⑥】
【遠隔監視(遠隔監視サービス Remote Mast)】
「Remote Mast」は、お客さまの大切な設備機器を、24時間365日遠隔監視することにより安定した
設備稼働をサポートするサービスです。常日頃から圧縮機の状態を把握し、定期的な保守点検を
実施することが重要です。長期間にわたって圧縮機を利用するためにも、お客さまの日常管理や
当社サービス網による保守点検・オーバーホールに加え、遠隔監視サービスを付加して、予防保全
および寿命の延長を図り、保守・点検のコストダウンに貢献することができます。
お 客 さ ま
30
環境ソリューションについて【環境保護】
環境保護対策は、地球にやさしい
「快適環境」
をめざし、大気、海水などの自然汚染や
地球温暖化の要素排除、あるいは軽減に貢献していくことが必要です。
また最近では、食品、衣料品、製造業等の業種においても汚染物質の排除や安全管理が
提唱されています。
環境ソリューションでは安心と安全のため、FSSC22000、HACCP、GMP等安全規定の
スキームに対し、
「圧縮空気」
の品質管理を行うことが課題となっています。
関連法規の一例(概要)
〈水質汚濁防止法〉
水質汚濁防止法では、工場から川や海に流される廃水に着いて規制されています。雨水以外は
直接工場から排出してはいけないため、工場廃水は処理が必要です。
圧縮機から排出されるドレン水は給油式圧縮機の場合油分濃度が高いため、特に注意が必要で
専用のドレン処理装置や外部委託によっての処理が義務付けられています。
ISO14000では、特にこの規制が取り上げられることが多く、指摘事項として言及されます。
〈フロン排出抑制法〉
フロン類の確実な回収や処理を目的にしている
「フロン回収・破壊法」が改正され、フロン類に
関わるすべての主体に対して取り組みを行う、フロン排出抑制法が2015年4月より施行され
ました。
これにより、業務用の冷凍冷蔵機器や空調機器の管理者
(所有者など)
には、機器及びフロン類の
適切な管理
(定期点検など)
が義務付けられました。
環境ソリューションについて【認証システム概要】
日本国内で導入されている食品・医薬品等の認証システムの概要
HACCP;ハザード分析、重要管理点 (Hazard Analysis Critical Control Point)
食品製造における食中毒や異物混入などの危害因子を予防することを目的とした衛生管理システム。
国や地域、業界毎の独自HACCPも規定されています。
ISO22000;食品安全マネージメントシステム
原材料の仕入れから製造、小売流通業まで含めた食品に直接・間接的にかかわる企業・組織を適用対象。
自主規定により基準設定できるので、企業間のバラツキがあります。
FSSC22000;食品安全マネージメントシステム (Foundation for Food Safety Certification)
ISO22000の問題点を再考し、自社の取引先レベルが一定以上であることを確実にすることをめざしたのが、
国際的な食品メーカーや食品流通会社の連合組織であるGFSI(Global Food Safety Initiative)です。
GMP;適正製造規範 (Good Manufacturing Practice)
アメリカ食品医薬品局が、1938年に連邦食品・医薬品・化粧品法に基づいて定めた医療品等の品質管理基準。
各国がこれに準ずる基準を設けており、日本においては、薬事法に基づいて厚生労働大臣が定めた、
医薬品等の品質管理基準をいいます。
工場の保守・点検・管理・製品の品質管理・衛生管理等細部にわたり記録を残すことが求められ、規則や基準が
守られているか・第三者の諮問の調査が必要となり、検証システムを有することが重要とされています。
これにともない空気圧縮機は、オイルフリー式が推奨され、異物混入、圧縮空気中に含まれる
オイルミストやドレン水、細菌、錆等対策を構築する必要があります。
31
環境ソリューションについて【空気の品質】
圧縮空気に対する品質要求が高まり、その清浄等級がISO/JISによって定められています。
最近の動向ではクリーンエアーの要求も多くなってきており、要求される圧縮空気の清浄度により
フィルター類の選定が必要になります。
圧縮空気の清浄度 ISO 8573-1(2010)/JIS B 8392-1(2012)
〈粒子〉
〈湿度および水分〉
粒子径d(μm)に対応した1m3 あたりの最大粒子数
等級
0.1<d≦0.5
0
0.5<d≦1.0
等級
圧力露点 ℃
0
等級1より厳しい条件で、使用者または納入業者が指定する
1.0<d≦5.0
等級1より厳しい条件で、使用者または納入業者が指定する
1
1
≦20000
≦400
≦10
2
≦400000
≦6000
≦100
3
規定しない
≦90000
≦1000
4
規定しない
規定しない
≦10000
5
規定しない
規定しない
≦100000
等級
質量濃度Cp(mg/m3)
6
0<Cp≦5
7
5<Cp≦10
X
Cp>10
≦-40
3
≦-20
4
≦+3
5
≦+7
6
≦+10
水分濃度Cw(g/m3)
等級
〈オイル〉
等級
≦-70
2
7
Cw≦0.5
8
0.5<Cw≦5
9
5<Cw≦10
X
Cw>10
オイル(液状オイル、オイルミスト およびオイル蒸気)総濃度mg/m3
0
等級1より厳しい条件で、使用者または納入業者が指定する
1
≦0.01
2
≦0.1
3
≦1
(備考)
4
≦5
『ガス汚染物質』と『微生物汚染物質』の
X
≫5
清浄等級は規定されていません。
環境ソリューションについて【空気の品質】
圧縮空気、エアードライヤー、フィルター等を活用した環境対策した場合の清浄等級の一例です。
※お客さまの使用条件で試験結果は異なります。このため圧縮空気の清浄等級はあくまで想定となります。
圧 縮 機
固体粒子の状態:不明
エアーフィルター
● 表 記 方 法
J I S B 8 3 9 2 - 1:2012[ -:6:- ]
J I S B 8392-1 : 2 0 1 2[*:*:*]
※想定の値となります。
周囲温度:30℃
入口空気温度:45℃
入口空気圧力:0.7MPa
エアードライヤー
空 気 槽
固体粒子の等級(ろ過度)
湿度の等級(圧力露点)
H AF -B/ BX
オイル等級(出口油分濃度)
ろ過度:1μm
固体粒子の状態:不明
エアーフィルター
※等級に該当が無い場合は「ー」を記入します。
入口油分濃度:3wt ppm
ミクロミストフィルター
J I S B 8 3 9 2 - 1:2012[ -:6:1 ]
※想定の値となります。
H AF -B/ BX
HDR-A/WX
圧力露点:+10℃
HM F - B / B X
ろ過度:1μm
ろ過度:1μm
出口油分濃度:0.01wt ppm
固体粒子の状態:不明
エアーフィルター
入口油分濃度:3wt ppm
ミクロミストフィルター
活性炭フィルター
J I S B 8 3 9 2 - 1:2012[ -:6:1 ]
※想定の値となります。
H AF -R / BX
ろ過度:1μm
HM F - R / B X
ろ過度:1μm
出口油分濃度:0.01wt ppm
HK F - R / B X
出口油分濃度:0.003wt ppm
■圧縮空気の清浄等級について
お客さまが構築されたエアーシステムから圧縮空気をサンプリングし、JISに規定された試験方法に従って試験します。
この試験結果と「圧縮空気の清浄等級表」より圧縮空気の清浄等級が決定されます。
※清浄等級はお客さま個別の調査結果より得られるものです。
32
環境ソリューションについて【空気の品質】
安心
安全
品質保証
環境ソリューションについて【空気の品質】
供給空気(機械室内)の環境測定
圧縮機への供給空気の品質により、フィルターや圧縮機自体への負荷が変わってきます。供給空気や機械
室周辺の環境を測定し、蓄積データを管理することにより圧縮機の故障や圧縮空気の品質低下などのリスク
低減が図れます。
【測定項目】
・粒子(濃度や粒子径)
・オイルミスト
・有機溶剤(トルエン、キシレン等)
・腐食性ガス(硫化水素、塩素ガス等)
・水質(腐食成分など)
・騒音、振動、周波数
・作業環境測定
習和はISO/IEC 17025:2005
に基づく認定試験所です
吸入空気
粉じん、オイル
腐食性ガス
【測定事例/調査目的】
大気中粒子
大気中オイル
有機溶剤
腐食性ガス
フィルターエレメント早期目詰まりの原因調査
圧縮機が吸入している空気の汚染有無調査
圧縮機の配管系の早期腐食調査
冷却水水質
水冷式圧縮機の配管腐食/スケール調査
ドレン中油分
排水基準値(5mg/L)クリアの確認
故障
圧縮空気汚染
冷却水
腐食成分
スケール成分
習和産業株式会社
33
環境ソリューションについて【環境に配慮したエアーシステム】
クリーンエアーシステムの構築…フィルタリングとエアードライヤーで吐出空気の清浄化とドレン処理
クリーンなエアー
給油式圧縮機から排出される
きれいな水にして排出
ドレンは処理が必要になります。
ドレン処理…油分が含まれたドレンを河川に流すことはできません。
スクリュー圧縮機から排出
されるドレンの油分濃度
:100~300mg/L
(HISCREW NEXTシリーズ)
処理施設の設置
油分濃度
5mg/L以下に
産業廃棄物処理業者に委託
ドレン処理装置の取付けが必要です
水質汚濁防止
注;各自治体によって規制が異なりますので、所在地の自治体で条例内容を確認してください
環境ソリューションについて【環境に配慮したエアーシステム】
オイルフリーエアーを供給する圧縮機の導入や窒素、ガス封入で
FSSC22000、HACCP対応を検討しましょう。
クリーン度の高いシステム(低露点システム)
オイルフリー
圧縮機
レシーバ
プレフィルター
冷凍式
吸着式
ドライヤー
ドライヤー
【ポイント】
・オイルフリーコンプレッサーの導入
・低露点(-40~-70℃)を検討
窒素ガス発生装置
・フィルターを設置
・フードグレードオイルによる安全対応
・窒素ガス発生装置で風味、鮮度保持、酸化防止等
アフターフィルター
フードグレードオイル
(食品機械用潤滑油)
は
食品へ偶発的混入する危険性が全く否定
できない箇所に使用される潤滑油であり、
万が一食品へ混入した場合、少なくとも
人の健康を脅かす可能性は非常に小さくなります。
34
環境ソリューションについて【環境に配慮したエアーシステム】
窒素ガス発生装置は、空気を原料に窒素ガスを供給。低露点で、鮮度保持、酸化防止等
FSSC22000、HACCP対応をサポート。低コストにも貢献します。
窒素ガス発生装置
装置名
構造
PSA方式
●
PSA方式
酸素φ3.8オングストローム
窒素φ4オングストローム
幅広い用途に使用されています。ー用途例ー
窒素ガス発生装置は、空気
中、窒素約78%、酸素21%、
その他約1%から
窒素を効率よく取り出します。
吸着剤
断面
ミクロ孔内への吸着
1
4
活性炭の一種である吸着剤
を使い、窒素分子の径の違い
を利用し吸着剤の表面の孔
に酸素分子を押し込み残され
た窒素分子を取り出す。
食品〈風味・色・香りなどの鮮度保持〉
2
コーヒー
日本酒
お茶
お菓子
珍味
ごはん チルド食品
金属
〈作業時の酸化防止〉
5
窯業
〈瓦の焼き上がり時の
風合い向上に〉
6
切り餅
ヨーグルトの
ジャムソース
薬品
〈栄養ドリンクの
変質防止〉
3
揚げ米菓
7
機械
〈ガスショック
アブソーバーの
封入ガス〉
フィルム
樹脂製品
〈樹脂成形品の
製造時の酸化防止〉
樹脂容器
電機・電子
〈プリント基板
リフロー時の
雰囲気ガス〉
〈電子部品製造
テスト時の
雰囲気ガス〉
OA機器・
自動車部品
8
半導体製造
タイヤ充填
〈タイヤの偏磨耗防止、
乗り心地の向上〉
樹脂レンズ
ロー付け
●ガスを利用した製造装置については特許上の責任は負いかねますので各ユーザーで調査ください。
窒素ガス発生装置(N2パック®)は、空気を原料に窒素ガスを低コストで生産します。
■ N2パック®機種選定のめやす・
・
・1日あたりのボンベ等使用量との対比表
NPO-0.75
NPO-2.2
NPO-3.7
NPO-5.5
Vタイプ
NPO-7.5
NPO-11
MDシリーズ
Vタイプ
NPO-15
MDシリーズ
NPO-22
MDシリーズ
MDシリーズ
N2パック
0.50~0.55
取出圧力(MPa)
窒素ガス発生量(m3/h)
0.9~2.0
3.0~5.7
4.8~10.2
6.9~15.0
窒素ガス使用量(m3/h)
0
2
4
6
8
窒素ガス使用量(m3/8h)※
0
16
32
48
64
ガスベンダー供給
による
1日の使用量※
窒素ガスボンベ(7m3/本)
12~26
10
80
20~37
25~52
35~68
14
18
22
26
30
40
50
60
112
144
176
208
240
320
400
480
液化窒素ボンベ(約107m3(119kg)/本)
貯槽タンクに窒素用ローリー供給約1,200m3(2,000kg)
~
※1日の窒素ガス使用量は稼働時間を8時間として表記しています。
効率向上への取り組み例【空気圧縮機排熱利用】
省エネ
ケース
空気圧縮機排熱の暖房利用
従来はコンプレッサー内蔵クーラー冷却後の排風は室外へ放出していましたが、
空気温度が50℃と暖房として利用可能なためダクトにて室内に取り込み、
空調機運転電力量を削減しました。
また、夏期は不要となるため、ダンパを設け、切り替え可能としました。
(℃)
表1 排熱温度データ
12:00
13:00
14:00
16:00
15:00
31.8
50.8
52.2
52.9
53.3
53.8
排気温度2
18.9
32.8
34.1
34.9
35.4
35.9
排熱
排気口1
排熱利用による空調電力の
低減および暖房費削減
省エネ効果
17:00
排気温度1
改善前
改善
ポイント
排気口2
室外(天井)
空調負荷の軽減(220kWh/月)
改善後
・・・改善箇所
室外(天井)
〈冬期〉
ダンパ
暖房利用
〈夏期〉
放出
排気口(天井)
室内
室内
室内負圧
コンプレッサー
図1 省エネ対象設備の現状概要
35
図2 改善対策
MEMO
36
空圧関連ベストシステム例
空圧関連ベス トシステム
エアーニーズシステム例
①圧力設定0.5 ~ 0.93MPa〔可変速制御〕
②台数制御盤
〔圧縮空気メインライン用〕
⑦ 空気槽、エアーフィルター
圧力設定0.5~ 0.93MPa
吐出し空気一定圧力制御(使用空気量に応じた可変速制御)に
より、設定圧力を下げることで、大きく動力が削減できます。
本システム例はイメージ図で配管や機器等は実際とは異なります。
〔エアーブロー、粉粒体輸送などのエアー源に〕
圧力設定0.2 ~0.3 MPa
⑥ 低圧多風量(粉粒体輸送など)
① 可変速制御
② 台数制御
屋外型
圧
力
⑧ エアードライヤー
0.7
0.2~0.3MPaに圧力を下げて、使用しているところに
は、低圧多風量の専用機を導入し省エネに。
5.5kWクラスの一般的な圧縮機の空気量を3.7kWで実現。適量適圧で
省エネに貢献します。
低圧力運転により、同じ吐出し空気量の一般的な圧縮機と比較して消費
電力が大幅に抑えられます。
可変速
一定圧力制御により、必要な空気量を必要な圧力で供給。
Mtype
省エネ効果
Stype
⑥圧力設定0.2~0.3MPa〔低圧多風量〕
一定速
ひとクラス上の吐出し空気量で省エネルギー
空気量
MPa
0.6
一定速
(一定圧力制御)
SRL-
5.5
kW
800
±0.01MPa※
⑨ 空気圧縮機用
圧力設定0.7~0.88MPa
③ 分散設置
⑤ 圧力設定1.0~1.57MPa
ドレン浄化装置
時 間
1,000
L/min
※パッケージベビコンVタイプは±0.03MPaです。
SRL-
600
3.7
kW
500
3.7 kW
0.65~0.8
MPa
②圧力設定0.5 ~ 0.93MPa〔台数制御〕
〔圧縮空気メインライン用〕
高圧設備
(レーザー加工機など)
④②
消費電力比
(%)
2.2 kW
0.65~0.8
MPa
高圧設定(プレス機など)0.8~1.0MPa
④ 増圧
一定速機による台数制御方式
(M・Stype)
圧力設定0.2~0.3MPa
低圧設備(エアーブロー)
⑥ 低圧多風量
吸込絞り制御機による台数制御方式
SRL-
200
1.5
100
0.65~0.8
kW
1.5 kW
MPa
MPa
吐出し空気量
630L/min
吐出し空気量
420 L/min
吐出し
空気量
420
L/min
吐出し空気量
252 L/min
吐出し
空気量
252
L/min
吐出し空気量
168 L/min
1.5
2.2
3.7
5.5
出力 kW
日立では周辺機器も含めたトータルなエアーシステムを
ご提案しています。
吸込絞り制御機による並列運転方式
(台数制御なし)
200
③
⑦空気槽、エアーフィルター
100
④圧力設定0.8 ~ 1.0MPa〔増圧〕
100
200
300
400
〔工作機、プレス機などのエアー源に〕
メインラインの圧力を低く設定し、高い圧力が必要な場所にはピンポイント
で増圧(昇圧)することで、
トータルとして大きな省エネになります。
使用空気量比
(%)
*台数制御内蔵機もございます。
③圧力設定0.7 ~ 0.88MPa〔分散設置〕
〔一般機械などのエアー源に〕
圧縮機室からの距離が
遠い場合や、小容量で
圧力が不足する場合は
分散設置が有効です。
⑤圧力設定1.0 ~ 1.57MPa※1
〔PSA式窒素ガス発生装置※2やレーザー加工機などのエアー源に〕
高い圧力を必要とするところは専用機種でエアー供給。
オイルフリーブースタベビコン(増圧ベビコン)は吸込み空気の95%以上を吐き出すことが
できる高効率機です。
消費電力
0.4kW
圧力
0.5MPa
空気量
200L/min
●圧縮機の省エネ機器を最大限に
発揮させるために、できるだけ大
きな空気槽をお選びください。
●3タイプのフィルターがミクロン
単 位 の 固 形 物や臭 気を除 去し
ます。
⑧エアードライヤー
圧力
0.7MPa
さらに水分の少ない乾燥エアーを
供給します。
●冷凍式ドライヤー
●ヒートレスドライヤー
空気量
200L/min
オイルフリーブースタベビコン
(増圧ベビコン)
⑨空気圧縮機用ドレン浄化装置
(ピュアドレン)
最高圧力1.37MPaの中圧(パッケージ)オイルフリーベビコン、オイルフリーブースタベビコンもございます。
※1 圧力1MPa以上で使用する場合、高圧ガス保安法の適用を受けることがありますので、ご注意ください。
※2 PSA式窒素ガス発生装置として圧力1MPa以上で使用すると高圧ガス保安法の適用となりますので、ご注意ください。
37
kW
5.5 kW
0.65~0.8
Single‐V/Multi‐V台数制御方式
①
300
0
2.2
300
複数台数の圧縮機を運転する場合には、台数制御盤(マルチロー
ラー EX、ベビコンローラ)により、効率のよい運転をすることが
できます。可変速制御機を1台導入すると、
さらに省エネになります。
400
SRL-
400
吐出し
空気量
630
L/min
吐出し
空気量
850
L/min
業界初、フィルターレスのマイクロバブル方式で
ドレン排水を浄化。圧縮空気ラインから排出され
るドレンの油分濃度を5mg/Lまで浄化します。
38
お問い合わせ営業窓口
本社・営業統括本部
〒101-0022
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TEL(03)
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サービスステーションを中心に、
行き届いた保守・サービス活動を行っています。
北海道地区
北陸地区
北陸 TEL(076)420-5411
中部地区
中部 TEL(052)884-5812
静岡 TEL(0545)55-3260
近畿地区
大阪 TEL(06)4868-1204
京都 TEL(075)661-1081
滋賀 TEL(0748)46-6606
神戸 TEL(078)681-3811
姫路 TEL(0792)34-9571
中国地区
中国 TEL(082)282-8111
岡山 TEL(086)263-3022
山口 TEL(0835)23-7705
山陰 TEL(0854)22-5552
東北地区
東北 TEL(022)364-4121
福島 TEL(024)961-0500
秋田 TEL(018)846-9933
八戸 TEL(0178)41-2711
▲
北陸地区
▲
中国地区
▲
▲
▲
四国地区
四国 TEL(087)882-1212
九州地区
九州 TEL(092)651-0131
北九州 TEL(093)582-1175
南九州 TEL(099)260-2818
北海道地区
北海道 TEL(011)611-4121
東北地区
中部地区
関東・甲信越地区
近畿地区
四国地区
凡例
■ 本社
▲ 製造拠点
● サービスステーション
九州地区
関東・甲信越地区
新潟 TEL(025)274-6914
栃木 TEL(0285)25-3536
茨城 TEL(029)273-7424
筑波 TEL(029)826-5851
甲信 TEL(0266)56-6222
高崎 TEL(027)377-9902
東京 TEL(047)451-3111
東京中央 TEL(03)5245-0358
埼玉 TEL(048)728-8521
西東京 TEL(042)660-1078
横浜 TEL(045)540-2731
http://www.hitachi-ies.co.jp
信用と行き届いたサービスの当社へ
EC97J1107
登録番号:JACO-EC97J1107
日立産機システム空圧システム事業部
(清水地区)は、環境マネジメントシス
テムの国際規格ISO14001の認証を
取得しています。
QUALITY SYSTEM
登録番号:JQA-QM3443
日立産機システム空圧システム事業部
(清水地区)は、本カタログに掲載され
ているパッケージ型スクリュー圧縮機
の品質保証に関する国際規格
ISO9001の認証を取得しています。
EC99J1177
ISO9001
登録番号:JACO-EC99J1177
日立産機システム空圧システム事業部
(相模地区)は、環境マネジメントシス
テム国際規格ISO14001の認証を
取得しています。
JSAQ416
日立産機システム空圧システム事業部
(相模地区)は、本カタログに掲載され
ている小型空気圧縮機の品質保証に
関する国際規格ISO9001の認証を
取得しています。
●このカタログに掲載した内容は、予告なく変更することがありますのでご了承ください。
HC-268
2015.9
Printed in Japan(H)