ASEANコンテンツ市場の基礎情報

ASEAN-JAPAN CENTRE・DCAJ 共催セミナー
ASEANコンテンツ市場の基礎情報
2013年4月19日
一般財団法人デジタルコンテンツ協会
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ASEANの基本情報 – 1 (加盟国)
ASEAN(東南アジア諸国連合)加盟国: 10カ国
・
ブルネイ・ダルサラーム
インドネシア
マレーシア
フィリピン
タイ
カンボジア
ラオス
ミャンマー
シンガポール
ベトナム
ASEANの基本情報 – 2 (各国の状況)
・全てが異なる、個性溢れるASEAN 10カ国
・総人口 約6億人の潜在市場
国
面積
人口
(2011年推定値)
政体
主な言語
主な宗教
通貨
ブルネイ・ダルサラーム
5,767平方km
約420,000人
立憲君主制
マレー語、英語
イスラム教(約67%)
ブルネイ・ドル
カンボジア
181,035平方km
約14,290,000人
立憲君主制
クメール語
仏教
リエル
インドネシア
1,904,569平方km
約237,640,000人
共和制
インドネシア語
イスラム教(約88.1%)
ルピア
ラオス
236,800平方km
約6,440,000人
人民民主共和制
ラオス語
仏教
キップ
マレーシア
330,803平方km
約28,250,000人
立憲君主制
(議会制民主主義)
マレー語
イスラム教(約61%)
リンギ
ミャンマー
678,500平方km
約61,190,000人
大統領制、共和制
ミャンマー語
仏教(約90%)
チャット
フィリピン
299,764平方km
約94,010,000人
立憲共和制
フィリピノ語、英語
カトリック(83%)
ペソ
シンガポール
712.4平方km
約5,170,000人
立憲共和制
マレー語、英語、
中国語、タミール語
仏教、イスラム教、
ヒンズー教
シンガポール・ドル
タイ
513,120平方km
約63,880,000人
立憲君主制
タイ語
仏教(約94%)
バーツ
ベトナム
331,690平方km
約88,260,000人
社会主義共和制
ベトナム語
仏教、カトリック
ドン
ASEANの基本情報 – 3 (全体状況)
・ASEAN 全体の状況(2011年)
出典:外務省アジア大洋州局地域政策課
ASEANの基本情報 – 4 (GDP)
・ASEAN 諸国の1人当たりGDPの比較
外務省HP等データより作成
ASEANの基本情報 – 5 (GDP・平均月収)
「デジタルコンテンツ白書2013」海外動向編より
コンテンツ市場規模 (アジア各国・地域)
2011年 アジア各国・地域のコンテンツ市場規模 (単位:億円)
2012年度DCAJ調査より
コンテンツ消費 (アジア各国・地域)
2011年 アジア各国・地域の一人当たりのコンテンツ消費金額/GDPに占める割合
2012年度DCAJ調査より
分野別コンテンツ市場 (ASEAN)
ASEAN 5カ国の音楽市場推移
2010 2013
マレーシア
2010 2013
タイ
2010 2013 2010 2013 2010 2013
シンガポール インドネシア フィリピン
出典 経済産業省、各種業界資料から作成
ASEAN 5カ国のゲーム市場推移
2010 2013
マレーシア
2010 2013
タイ
2010 2013 2010 2013 2010 2013
シンガポール インドネシア フィリピン
出典 経済産業省、各種業界資料から作成
*2013年は予測値
「デジタルコンテンツ白書2013」海外動向編より
インドネシアのコンテンツ市場 (2011年)
・インドネシアの人口:約2億4,000万人
・年齢分布:40歳以下が60%以上
・インドネシアのコンテンツ市場合計: 7,178億円
・対GDP比: 1.1%(1人当たりの支出額:2,978円)
分野
映像
分野別
売上
(億円)
2,568
音楽・音声
109
ゲーム
532
出版・新聞
その他
ネット
合 計
3,966
内訳
映画
映像ソフト・セル
映像ソフト・レンタル
テレビ放送
音楽ソフト
音楽配信
ラジオ放送
家庭用ゲームソフト
オンラインゲーム(ネット)
その他ゲーム
雑誌
書籍
新聞
3 ネット広告
7,178
売上
(億円)
106
2
22
2,438
34
52
23
336
80
116
174
48
3,744
3
合 計
7,178
2012年度DCAJ調査より
インドネシアの通信インフラ (2011年)
【固定/携帯電話】
固定電話加入契約数
3,862万件
固定電話普及率(対人口比)
15.94%
携帯電話加入契約数
2億3,680万件
携帯電話普及率(対人口比)
97.72% (2016年に
147%に達する見込み)
インドネシアにおけるスマホの比率(2011)
【インターネット】
インターネット加入契約数
4,500万件(2010)
インターネット普及率(対人口比)
12.3%(2010)
<2011年は18%>
ブロードバンド加入契約数
234万件
ブロードバンド普及率(対人口比)
1%未満
【SNS/スマートフォン】
ツイッター利用
1,950万(アカウント)
SNS利用
3,600万人
携帯電話端末出荷台数に占める
スマートフォンの比率
19%
インドネシアokezone.webより
(携帯電話所有者比率)
2012年度DCAJ調査より
インドネシアのコンテンツ市場概況 (2011年)-1
【映像】
メディア/
ジャンル
市場規模/売上等
映画
映画市場規模:106億円
映画館数:172、スクリーン数:740
観客数:約5,000万人(人口比約21%)
上映作品の大部分はハリウッド映画
外国企業に対する法規制が強い
映像ソフト
映像ソフト・セル市場規模:2億円
映像ソフト・レンタル市場規模:22億円
海賊版DVDが横行
放送
テレビ放送市場規模:2,438億円
視聴者の一日当たり視聴時間(地上波):4.5時間
有料テレビ契約者数が他のアジア国に比べて少ない
ドラマ(シネトロン)が人気で同じ番組を毎日放送
放送コンテンツの約35%がドラマ
インドネシアのコンテンツ市場概況 (2011年)-2
【音楽】
メディア/ジャンル
市場規模/売上等
ソフト
音楽ソフト市場規模:34億円
音楽産業は不況でCD販売は下降の一途
J-popは人気(アニメのサントラから人気となった
ラルク・アン・シェル以降、KAT-TUN、嵐等)
現在はK-pop
ネット
音楽配信市場規模:52億円
デジタル版の普及が不十分なため無料(違法)
ダウンロードが多い
ラジオ
ラジオ放送市場規模:23億円
インドネシアのコンテンツ市場概況 (2011年)-3
【ゲーム】
メディア/ジャンル
市場規模/売上等
ソフト
家庭用ゲーム市場規模:336億円
ネット
オンラインゲーム市場規模:80億円
成長を続け、多くの企業が参入
その他
その他ゲーム市場規模:116億円
市場規模は2006年から2010年にかけて30%
上昇(Indonesia Finance Today)
インドネシアのコンテンツ市場概況 (2011年)-4
【出版・新聞】
メディア/
ジャンル
市場規模/売上等
雑誌
雑誌市場規模:174億円
書籍
書籍市場規模:48億円
書籍購読人口:約80,000人と推計
書籍の価格が高い:新刊が1~2万ルピア
新聞
新聞市場規模:3,744億円
1日の新聞(日刊紙)発行部数:926万部
発行部数Best3:「Kompas」(132万部)「Jawa
Pos」(95万部)「Pos Kota」(55万部)
電子系
タブレット端末販売台数:15万台
(全世界で1億台)
大手出版社が電子書籍ビジネスに参入していない。
インドネシアへの日本コンテンツ進出状況-1
【日本映画の公開状況】
・日本映画はここ数年、上映会以外は映画館でほとんど上映されていないが、
2012年2月に『借りぐらしのアリエッティ』上映
・2012年日本・インドネシア合作映画「KILLERS」
(東京とジャカルタが舞台。2014年公開)
・2013年、インドネシア映画 『ザ・レイド2 ベランダル
(仮題)』で日本俳優活躍。松田龍平、遠藤憲一、
北村一輝。2014年公開。
No image
『借りぐらしのアリエッティ』
英語版(左)と日本語版(右)のポスター
・日本映画をジャカルタのシネコンから発信 2013年3月
ティ・ジョイが「Jimpact – JAPAN ANIME+J-POP WEEK 2013」開催。
3/14~20の1週間、インドネシア最大手のシネコンチェーン
「21 Cinieplex」にて。ジャカルタ中心部の巨大ショッピング
モール内の映画館「Plaza Senaya XXI」で日本の劇場用
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アニメ映画・音楽アーティストライブ映像作品を上映。
No
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「じゃかるた新聞」のサイトより
インドネシアへの日本コンテンツ進出状況-2
【日本漫画・コミックの人気】
・インドネシアのマンガ市場は外国のマンガが9割。内、8割が
日本のマンガという独占状態。
・単行本1冊10,000ルピア前後(約100円)
・インドネシア初の日本のマンガは1990年『キャンディ・キャンディ』
→ インドネシア俳優の実写ドラマにリメイクも。
・インドネシアの出版社 PT Elex Media Komputindo
が独占的に日本のマンガを販売。
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・91年『ドラえもん』 『鉄拳チンミ』、93年『ドラゴンボール』
・2005年には青年向けマンガも。
『20世紀少年』『新暗行御使』『バガボンド』等
インドネシア語版『ドラえもん』
No
・『クレヨンしんちゃん』『NARUTO –ナルト–』
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『るろうに剣心』等 もヒットしたが、
インドネシア語版
『あしたのジョー』や『魁!男塾』は売れず。
『ドラゴンボール』
×イスラムの表現規制
『ドラえもん』、『ドラゴンボール』等にも規制
×海賊版の横行
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海賊版
インドネシアへの日本コンテンツ進出状況-3
【日本のテレビ番組放送】
・日本アニメの圧倒的な人気 → 日本ファンの増加
- 1980年代から『ドラえもん』の放送が開始され大人気に。繰り返し再放送。
- 『ナルト』『クレヨンしんちゃん』『名探偵コナン』『ワンピース』等も大人気
- インドネシア語に吹替え(日によって声優が替わることも)
- 日本のアニメフェスティバルが大人気
コスプレショー・アニソンライブ
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「Anime Festival Asia (AFA)」:2008年シンガポール
でスタート。2012年、ジャカルタで開催。
・『料理の鉄人~Iron Chef』
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平成24年度クールジャパン戦略推進事業 <コンテンツ × 食>
インドネシア版「料理の鉄人」の現地TV放映・メディア展開
による日本食・食関連商材の販路拡大
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・日本のドラマは、『おしん』人気からスタートし、『東京ラブストーリー』『GTO』等
も人気だったが、今は韓国ドラマが人気
インドネシアへの日本コンテンツ進出状況-4
【J-Pop 人気】
・アニメ・ゲームのサントラから人気が高まる。
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・ラルク・アン・シェル、KAT-TUN、嵐、浜崎あゆみ等が人気。
・「スキャンダル」人気:2013年3月13日、ジャカルタ・ スナヤンの
屋内テニス競技場でインドネシア公演。TV出演も。
ジャカルタコンサートのポスター
・今はK-Popに押されている(ビッグバン、少女時代、2PM等)。
2012年、ビッグバンはインドネシア初のコンサートで3万人動員。
韓国語版『花より男子』は日本オリジナルだと知られていない!?!
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K-pop版「花ダン」
【JKT-48】
・2011年デビュー。AKB48の楽曲をインドネシア語で。
・日本企業のCMに出演:
花王「ビオレ」、大塚製薬「ポカリスエット」、
グリコ「ポッキー」、ヤマハ「Mil J」等。
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→ 日本製品のイメージアップ
ヤマハのオートバイの
PR看板にJKT48
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ジャカルタ市内ショッピングモール
FXにある専用劇場
JKTのTシャツを着て
コンサートに並ぶファン
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