SUMEBore テクノロジー 生産システム 溶射材料 ノウハウ SUMEBore ™のメリット SUMEBore ™のメリットは明確に定量化できます。ライナー表 面の摩耗の低減に加え、摩擦やオイル消費の低減につながり ます。 200 鋳鉄ベース プラズマ MMC 摩擦荷重 [N] 100 0 –100 –200 0 180 360 540 720 クランクシャフトの位置 [º] 14 鋳鉄ベース 半径方向磨耗 [µm] 12 プラズマ MMC 10 8 6 4 2 0 第 1 リング 第 2 リング トップリング部のシ リンダーボア摩耗 0.25 鋳鉄ベース プラズマ MMC オイル消費 [g/kWh] 0.20 0.15 0.10 0.05 0 0 50 100 150 運転時間 [h] 200 250 SUMEBore ™溶射の効果 気孔を有するプラズマ溶射皮膜は、ダイヤモンドホーニングに より「鏡面仕上げ」されます。溶射材料特性、また表面の開 気孔にオイルが保持されることによって、オイル潤滑機能が強 化され、摩擦の低減が可能になります。 鏡面仕上げされた、オイル保持用開気孔のある表面 気孔を有する表面形態及び優れた熱伝達性から、オイル消 費やエンジンのブローバイの増加を伴わずにオイルリングの 張力を減らすことができ、摩擦損失をより一層低減させるこ とが可能です。通常、ホーニング後のプラズマ溶射の厚みは、 120 ∼ 150 μ m です。エンジンの耐用期間中に摩耗によって 溶射厚が減少しても、新たな気孔が表面に現れて安定した性 能を確保します。一方、従来のプラトーホーニング処理され た表面の場合は、ボアが研磨されることによりスカッフィング などの損傷につながる可能性があります。セラミック粒子等 を添加すると 、耐摩耗性が向上します。薄肉の溶射は、鋳 鉄スリーブに比べ、シリンダーボアからシリンダーブロックへ の熱伝達性を大幅に高めます。 従来のプラトーホーニング処理された鋳鉄スリーブ表面(左)とプラズマ溶射皮膜 のダイヤモンドホーニング加工による滑らかに「鏡面仕上げ」された表面(右)比較。 プロセスフロー 鋳造及び前加工 機械加工 表面前処理 ウォータージェット グリットブラスト プラズマ溶射 溶射材料 生産システム ダイヤモンドホーニング 仕上げ加工 クランクケースの製造工程に、前処理プロセスと溶射プロセスを柔軟に組み込むこ とができます。 SUMEBore ™のソリューションパッケージ エリコンメテコは、この 15 年間、乗用車、高性能レーシング カー、トラック、大型車両用中速ディーゼルエンジン、レジャー 車両など、各分野のお客様からのご要望にお応えする形で、 燃焼エンジンシリンダーライナーの機能性溶射に関する問題 (オイル・燃料消費の低減、性能強化、防食、摩耗低減など) の解決に向けて、各大手 OEM と連携し、多大なりソースを投 入して取り組んでまいりました。 SUMEBore ™のソリューションパッケージは以下のアイテムで 構成されており、様々な用途や各ユーザーの要件に応じてカ スタマイズすることが可能です。 n 生産システム n 溶射材料(ユーザーニーズに応じたパウダー) n 開発・試作能力 n 必要なノウハウ(溶射プロセスに伴う知的財産権利の利用 など) SUMEBore ™パッケージは、完璧なターンキー方式ソリューショ ンとして提供されます。そのため、お客様は試作から通常生 産まで迅速な立ち上げが可能です。 エリコンメテコの SUMEBore ™は以下のメリットを備えていま す。 n オイル・燃料消費、シリンダーボアの摩耗を低減するため の、シリンダーボア表面トライボロジー特性の強化が可能 シリンダーボア表面の耐腐食性の向上により低品質の燃料 n や凝縮物にも対応可能 n 燃焼室からシリンダーブロックへの熱伝達が向上 n 設計上の制約を受けずにエンジンブロックの重量低減が図 れる n 摩耗したライナーの修復が可能なだけでなく、同時に、初 期の OEM 部品に比べ、より優れた特性を付与することが できる(修理工場) 材料ツールボックス 溶射材料 低合金鋼 低合金鋼 クロム鋼 + 固体潤 滑剤 混合材料1 + 固体潤 滑剤 混合材料3 +炭化物 + +(+) 摩耗 + + ++ +++ + ++ +++ +++ ++ ++ +++ F2256 F2259 F6250 腐食 SUME Bore™ パウダーの例 炭化クロム ーニッケルク 純セラミック ロム + 酸化物セラ + 酸化物セラ ミックス ミックス 混合材料2 摩擦 高クロム鋼 XPT 512 F4301 F2071 SUMEBore ™ 材料ツールボックスは、種々の粉末組成の組み 合わせで構成されており、摩擦の低減、耐スカッフィング性、 耐腐食性、放熱性および耐摩耗性向上など、燃焼エンジンシ リンダーライナーで発生するあらゆる問題に対応します。 パウダーベースの溶射材料は柔軟にカスタマイズが行えます。 金属パウダー(主に鉄ベース)から金属基複合材料(MMC)、 さらには純セラミックまで、様々な材料をご提供いたします。 機械的に前処理されたボア表面に溶射された低合金鋼 XPT512 の断面組織(溶射 のまま)。基材のこの加工形状は、ドイツのブラウンシュヴァイク工科大学にて開発 された。 生産システム ディーゼルエンジンライナー向け高スループット生産設備 シリンダーボア向けモジュール式生産装置シリンダーライナーから 4 気筒ブロックま での部品に対応可能 詳細は下記までお問い合わせください。 Oerlikon Metco AG, Wohlen Dr. Peter Ernst Rigackerstrasse 16 5610 Wohlen Switzerland Tel. +41 56 618 83 39 [email protected] エリコンメテコジャパン株式会社 179-0084 東京都練馬区氷川台 3-4-2 美馬 秀忠 日本 電話 : 03-5920-3301 [email protected] Oerlikon Metco (China) Ltd. Simon Xiao 539 Bai An Road Shanghai Building 1 CN - 201814 Shanghai China Tel. +86 21 6708 7030 [email protected] Oerlikon Metco (US) Inc. Christopher Dambra 1101 Prospect Ave. Westbury, NY 11590-0201 United States Tel. +1 516 338 2485 [email protected] 本文書に記載されている情報は、予告 なく変更される場合があります。 Flyer – SUMEBore © 2016 Oerlikon Metco www.oerlikon.com/metco [email protected]
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