∼ウサギの飼育法∼

∼ウサギの飼育法∼
● ウサギは、
・ 暑さに弱く、寒さには比較的強い
(理想温度:18∼24℃、理想湿度:30∼50%)
・ 夜行性
・ 常生歯(一生伸び続ける)
・ 食糞を行い、ビタミンを補っている
などの特徴を持ちます。これらを踏まえた上でケージをセッティン
グする必要があります。
● 推奨される飼育環境
野山で放し飼い!!
とはいかないので・・・
やむを得ず工夫しましょう。
・ ケージ→市販のステンレス製ラビットケージ。床は平床で牧草
を敷くとよい。
・ 餌入れ→壁掛けのタイプが清潔だが、置くタイプのものであれ
ば、ひっくり返されない重い陶製を使う。
・ 水入れ→給水ボトルが最適。
・
トイレ→ケージの隅のほうに設置する。トイレ内はペットシー
ツや砂を入れておくと掃除がしやすい。ただし、ペットシーツ
をかじってしまう子には不向き。トイレのしつけは排泄物の臭
いをトイレ内に残すなどして繰り返し覚えさせる。
・ かじり木→歯を磨耗するためだけでなくストレス発散にもな
る。
注意
新聞紙やダンボール、布、じゅうたんはかじって飲み込ん
でしまう恐れがあるので、ケージ内に入れないようにしましょう!
<レイアウト例>
こんなケージに要注意!
牧草
かじって不正咬合の
原因に!!
餌入れ
ラビットケージを
使用
スノコの隙間がケガ
の原因に!!
かじり木
床材
牧草がよい。
硬い床は足底皮膚炎の原因
になるので気をつける。
給水ボトル
トイレ
ケージの隅に置き、毎日
そうじする
飲み口が丈夫なもの
ペレット
牧草
いつでも食べられるように
常備しておく。
ウサギのケージは直射日光の当たらない風通しのよい、静かな場所
に置きましょう。
● 推奨される食餌
ペレット→ウサギ専用のペレットを与える。ソフトタイプとハード
タイプがある。与えすぎると肥満の原因となるので、一日に食べき
れる量を2回に分けて与えるとよい。
牧草→「アルファルファ」はたんぱく質が豊富で成長期のウサギに
適している。
「チモシー」は低タンパク質・低カルシウムで成長期を過ぎたウサ
ギから、高齢期のウサギに適している。
おやつ→新鮮な野菜。にんじんやキャベツなど幼時期から与えて味
を覚えさせる。「ごほうび」としてあげるなど、少量が望ましい。
りんごなどのくだものは、むし歯の原因となるので控えましょう。
ネギやジャガイモ、ニンニク、人のお菓子はあげてはいけません。
● その他のアドバイス
部屋の中で遊ばせる際には、電気コードをかじったりおもちゃをか
じって飲み込んでしまわないように注意しましょう。
病 院 に お 越 し に な る 際 は 、窓 の 少 な い キ ャ リ ー ケ ー ス に 入 れ
て 、わ ん ち ゃ ん や ね こ ち ゃ ん の 声 が 聞 こ え な い 静 か な 場 所 で
お 待 ち く だ さ い( 当 院 で は 専 用 の 待 合 室 を ご 用 意 し て お り ま
す の で ご 利 用 く だ さ い )。