都立・公社病院の感染症医療について

平成27年3月19日
平 成 2 6 年 度 第 2 回
都 立 病 院 経 営 委 員 会
都立・公社病院の感染症医療について
1 感染症医療に関する施設整備について
病 院 名
第一種
感染症
指定病床
参考資料2
3 エボラ出血熱に対する準備について
第二種
感染症
指定病床
指定病床
計
感染症緊急
対応病床
( )は整備後
駒 込 病 院
2
28
30
64( 64)
墨 東 病 院
2
8
10
18( 30)
荏 原 病 院
2
18
20
60( 60)
豊 島 病 院
-
20
20
60( 60)
指定病床 計
6
74
80
202(214)
多摩総合医療センター
159(159)
小児総合医療センター
28( 28)
感染症緊急対応病床 計
389(401)
※ 感染症緊急対応病床とは、都内感染期において多数の重症患者を受け入れるため、
部屋及びフロア全体を陰圧で管理し、院内外の感染拡大を防止する病床のこと。
※ 墨東病院は、平成26年8月の新棟運用開始により、第一種・第二種感染症指定病床及
び感染症緊急対応病床18床、感染症外来の整備を行った。残り12床の感染症緊急対
応病床については、診療棟の改修(平成27年度運用開始)に伴い整備する予定。
2 新型インフルエンザ等に対する準備について
(1)個人防護具の備蓄
・約5万セットの個人防護具を備蓄(防護服、手袋、マスク 等)
・有事の際には、各病院へ緊急配送が可能
・平成27年度以降「個人防護具更新計画」に基づき更新を実施
(2)新型インフルエンザを想定した訓練の実施
・定期的な個人防護具着脱訓練の実施
・患者受入訓練の実施(平成27年1月20日に福祉保健局、保健所、警視庁
と合同で新型インフルエンザ患者移送訓練を実施)
(1)エボラ出血熱対策専門部会の設置
・都立・公社病院感染症対策委員会の下部組織として第一種感染症指定
医療機関である3病院(駒込、墨東、荏原)の医師を委員とした「エボラ出
血熱対策専門部会」を設置
・24時間の情報連絡体制を確立するとともに、エボラ出血熱患者の受け入
れに関する課題と対策を検討
(2)エボラ出血熱対応個人防護具の整備
・第一種感染症指定医療機関である3病院(駒込、墨東、荏原)において、
エボラ出血熱に適した個人防護具を選定
・平成27年度に12,600セットの個人防護具を整備し、各病院で複数の陽性
患者に対応できる量を備蓄
病 院 名
整備量
駒 込 病 院
4,200 セット
墨 東 病 院
4,200 セット
荏 原 病 院
4,200 セット
合 計
12,600 セット
(3)エボラ出血熱に対応するための施設・人員の整備
・ポータブルレントゲン撮影画像をその場で確認できる機器等を整備
・病院間での医師の協力・応援体制の確認
・地元警察への警備等の協力依頼
(4)エボラ出血熱を想定した訓練の実施
・3病院において、福祉保健局、保健所、東京消防庁と合同で実践的な訓
練を実施(平成26年11月11日実施)
・定期的な個人防護具の着脱訓練を実施
・厚生労働省、国立国際医療研究センターと連携したエボラ出血熱に関す
る研修を開催
〔参考〕 エボラ出血熱対応訓練実施状況(平成26年11月11日)
①患者が病院へ到着
②一類感染症専用入口から患者を搬送受入
於:墨東病院
⑧放射線検査
於:墨東病院
⑦採血
於:荏原病院
⑨処置
於:墨東病院
於:荏原病院
⑤前室へ搬送
於:荏原病院
⑪吐しゃ物の処理
於:墨東病院
④病棟内を搬送中 於:墨東病院
⑥患者をベッドに移動
⑩治療
於:駒込病院
③一類感染症専用エレベーターで病棟へ搬送
於:荏原病院
⑫防護具を脱ぐ
於:駒込病院
於:駒込病院