報道用資料 窓口を一本化 対仏投資企業の 行政手続を簡素化 2016 年 11 月 3 日、パリ 窓口を一本化: 対仏投資企業の行政手続を簡素化 1 パリ市・パリ地域圏への進出を トップレベルでサポート:窓口の一本化 パリ市とパリ地域圏への外国企業の進出を促進するための窓口が一本化されました。イル・ド・フ ランス地域圏(関連機関である Paris Région Entreprises を通じて)、パリ市と « Paris&Co (パリ経済開発局)»、メトロポール・デュ・グラン・パリ(パリ広域首都圏)、パリ=イル・ ド・フランス商工会議所、フランス貿易投資庁-ビジネスフランスが提供するサービスを本窓口に 集結しました。 窓口の一本化の目的 単一窓口はフランス進出を検討する企業の相談窓口として総合的なサポートを提供。 関連産業セクターにおけるフランスの利点・強み、 エコシステムの力、リソースと人材等につい て情報を提供。 法規制・税務・社会(特に労働法関連)の枠組みの理解を助け、また就学情報、フランス赴 任のメリットを説明。 投資決定後は進出手続を簡素化。 本窓口の利用を申請する企業には専任担当者が任命されます。企業の相談相手となり、不明 な点を説明し決定手続きを支援します。このため中央政府・自治体や民間セクターにおける関 連部署の専門性の高いスタッフのネットワークを活用します。 例:税務に関する質問は、経済財務省が設置した Tax4Business に専任担当者が伝達します。 Tax4Business は外国企業からの投資に適用される税法について企業に情報を提供する窓口 で、必要な場合は具体的な案件について専門部署が事前照会に書面で回答します (RESCRIT-ADVANCE RULING)。 既存の制度と異なる点。新しいサービスは? フランス貿易投資庁-ビジネスフランスおよびパリ地域の受入機関の手段を共有し調整を強化す ることにより、 総合的なサポートを的確かつ迅速に提供できます。企業のいかなる相談にも応じ、 とりわけ派遣従業員の受入れについて、滞在許可証取得から、配偶者の就労、学校選び(この 地域にある 130 のインターナショナル校・学級を紹介)までお世話します。 お問い合わせ Choose Paris Region 窓口の企業担当者へのお問い合わせはこちらへお寄せください: [email protected] 窓口を一本化: 対仏投資企業の行政手続を簡素化 2 ビジネス国として魅力的なフランス 『フランスには世界でも有数のリサーチ・コミュニティーがある』 Facebook 創設者 マーク・ザッカーバーグ氏 2015 年 6 月 2 日 『フランスはデジタル・テクノロジーで世界をリードできる』 CISCO 社 CEO ジョン・チェンバーズ氏 2016 年 10 月 30 日 外国企業グループはフランス国内に 2 万社の子会社を設置しており、フランスが外国の投資企業 にとって魅力ある国であることを示しています。 週平均 19 社が対仏投資プロジェクトを実現しま す。フランスは、工業部門で雇用創出に係る対欧州投資の最大受入国です(EY, 2015)。 フランスは才能ある外国人に開かれた国です。高等教育機関には 27 万 8000 人の外国人学生 が登録し、世界でも有数の留学生受入国です。最先端の研究開発も盛んで国際特許申請数 では世界第 6 位です。また世界で最も革新的な企業 100 社ランキングでも、フランスは欧州トッ プです。 フランスは技師や研究者の資質が高いとの評価に加え、欧州でも最も魅力的な技術革新奨励 制度を提供しています。とりわけ「研究開発税額控除」制度により R&D 投資額は 1 億ユーロを 上限に 30%控除でき、 フランスの研究者コストはドイツや米国のコストを明確に下回ります。スタ ートアップは「新興革新企業(JEI)」支援制度を利用でき、これは欧州委員会が最良の研究開 発優遇税制度と位置づけるものです。 2015 年平均研究者コスト(税金・補助金相殺後) フランスはインド、スペイン、シンガポールに次いで第 4 位。オランダ、英国、ベルギー、カナダ、日本、 ドイツ、米国より優勢 出典:French National Researchand Technology Association (ANRT) 窓口を一本化: 対仏投資企業の行政手続を簡素化 3 フランスの 6 つの強み 堅固で安定した制度的枠組みは高い効力、効果を立証済み。 ユーロ圏に加盟するフランスは、欧州単一市場への入口となる。またアフリカ・中東市場へ参 入するための理想的なゲートウェイにもなる。 交通機関・医療を始めとする質の高いインフラや設備で知られる。 フランスは優れた人材とノウハウの宝庫で、労働生産性が最も高い国の一つであり、理工 系・経営学を問わず教育機関のレベルが高いことでも知られている。 常にイノベーションを追求し、環境投資でも先駆的である。世界トップレベルの産業クラスター があり、世界中の多国籍企業が立地先として優先的に選ぶ国である。 フランスには他に例を見ない快適な生活環境がある(インターナショナル・スクール、質の高い 住宅・医療、暮らしやすさ、豊かな文化遺産、 文化・スポーツ活動、観光、食文化)。 強化される誘引力 近年フランスの経済的魅力は野心的な改革プログラムにより強化されています。 「競争力強化雇用促進税額控除」制度と「責任協定」により企業の収益性は回復して経済危 機前の レベルに近付き、投資の明確な加速(今年は+3.8%の見込み)と雇用創出( 本年の純 雇用創出は 13 万人)が可能となりました。 KPMG (Competitive Alternatives 都市別事業 コスト比較、2015) は、フランスでの立地・経営コストはイタリア・日本・米国・ドイツよりも安いと 指摘しています。 またコスト以外の競争力を断固強化する措置も導入され、行政手続簡素化、不必要な負担 の廃止、商品・サービス規制の近代化、技術革新・研究支援、労働市場改革が優先的に実 施されました。フランス版「フレキシキュリティ」が徐々に導入され、企業に適応力と弾力性をもたら し、転職者の保護を強化しています。 窓口を一本化: 対仏投資企業の行政手続を簡素化 4 フランスの誘致力を強化する 2017 年の新たな改革 2017 年財政法案には誘致力強化を目指す改革がいくつも盛り込まれています。 中小企業法人税率を 2017 年に 28%に引下げ、2020 年までには全企業にこの税率が適 用されます。この改革により欧州連合加盟国共通法人税率への収斂が可能になります。 オランド政権が導入した 「競争力強化雇用促進税額控除(CICE)」制度 と「中小企業雇 用支援策」が強化されます。「中小企業雇支援用策」は 2017 年に延長されます。「競争力 強化雇用促進税額控除」は総人件費の 7%に引上げられます。 外国からの派遣社員に適用される優遇税制(赴任手当の所得税免除)は 5 年から 8 年に 延長されます。 「投資起業アカウント」制度導入は、成長するスタートアップ企業に次々と再投資する「ビジ ネスエンジェル」に適した課税枠組みを提供します。 2018 年 1 月 1 日から所得税源泉徴収が実施され 2017 年の会計分から適用されることとなり、 フランスの経済的魅力を強化します。2017 年初めにフランスで仕事を始める人にはこの 2017 年 分の納税はありません。2018 年春に 2017 年分の所得申告をする時点で、2017 年中にフラン スで開始した勤労に対する賃金・年金・不動産収入・自営業収入の課税額を相殺する税額控 除が適用されるためです。フランス居住年数が何年間になろうと、 所得税納入年数は居住年数 より一年少なくなります。 窓口を一本化: 対仏投資企業の行政手続を簡素化 5 イル・ド・フランス地域圏は欧州をリード イル・ド・フランスは欧州一の GDP を誇る地域圏で、80 万の企業、うち外国法人の子会社 1 万 3000 社(うち 29 社はフォーチュン・グローバル 500 にランク入りする企業の現地法人)を数え、世 界でも最も競争力が高い地域の一つとして多様な産業が集積しています。外資系企業の進出 は近年増加しており、2015 年には 343 社に達しました。 3 つの国際空港(その一つは欧州第 2 位の規模)と 7 つの高速鉄道接続駅があり、質の高い鉄 道・航空網で欧州主要都市と結ばれています。グラン・パリ(パリ首都圏)計画によりロワシー・シ ャルル・ド・ゴール空港へのアクセスはさらに便利になり、新しい都市空間作りや新交通機関によ りパリ首都圏の地理的利点は今後さらに高まっていきます。 生産コストではベルリン・ロンドン・フランクフルトより優位に立ち(KPMG、 2015)、世界的な高 等教育機関集合体(パリ=サクレー大学共同体、パリ科学人文大学共同体、パリ=ソルボンヌ 大学共同体)そして世界に名を馳せるクラスターや研究機関(Genopole バイオテクノロジー・クラ スター、 CEA 原子力庁、 INRIA 国立情報学自動制御研究所、INRA 国立農業研究所)が あります。 イル・ド・フランス地域圏への 外資系進出企業数(2010 年〜2015 年) 窓口を一本化: 対仏投資企業の行政手続を簡素化 6 イル・ド・フランス地域圏でのビジネス:10 の魅力 1 欧州屈指のビジネス中心地 欧州の中心に位置する欧州一の経済圏 GDP では欧州最大、 欧州人口 5 億 600 万人を消費者とする市場 フォーチュン 500 社にランク入りする企業数で欧州トップ 2 繁栄する企業 ハイテクセクターから伝統産業まで 81 万 6000 社にのぼる企業が集積 西ヨーロッパでスタートアップが最も盛んな地域 ビジネスミーティングの数では世界一 3 技術革新の「るつぼ」 研究者数は 10 万人、ハイテク特許申請数は最多 R&D の能力と支出で欧州一 イノベーションを促進する 7 つの産業クラスター 4 世界第 1 級の不動産物件 欧州一の企業向け不動産物件がある オフィス物件 5200 万平米 倉庫物件 2900 万平米 5 交通・輸送の便が極めてよい 3 つの国際空港 セーヌ河上にあるパリ、ルーアン、ル・アーブル 3 港がフランス最大の港湾 複合体を構成 欧州主要都市が 3 時間以内 (高速鉄道でパリ〜ロンドン 2 時間 15 分、パリ〜ブリュッセル 1 時間 25 分、 パリ〜フランクフルト 3 時間 50 分、パリ〜アムステルダム 4 時間 10 分) 窓口を一本化: 対仏投資企業の行政手続を簡素化 7 6 有能な人材が豊富 高等教育機関の学生数は欧州一 世界に名立たる理工系名門校とビジネススクール 外国人学生比率は 20% 7 野心的都市計画 新グラン・パリ(パリ首都圏)計画は欧州一の都市再生計画 温室効果ガス削減、省エネ、生物多様性保存を目指す施策 イル・ド・フランス地域圏の 8 割を占める公園と緑地 8 幅広い交通手段・交通網 TGV(高速鉄道)、RER 郊外エクスプレス鉄道網、地下鉄、Vélib オー トレンタサイクル、河川シャトルサービス、Autolib 電気自動車レンタルサービス 「グラン・パリ・エクスプレス」鉄道網計画:新路線 205km、72 の駅を新設 9 観光客数は世界一 観光客数は毎年 4200 万人、展示会・展覧会入場者数は 1000 万人 (ユネスコ世界遺産は 4 つ:ベルサイユ宮殿、パリのセーヌ河岸、プロヴァン市、フ ォンテーヌブロー城と庭園) ホテル業は世界一の規模、客室数 15 万室 10 すばらしい文化施設・文化財 数々の美術館:ルーブル、オルセー、ポンピドゥーセンター、ベルサイユ宮殿 世界中で知られる観光スポット(セーヌ河岸、サン・マルタン運河、有名な カフェ) 映画館・図書館の数は世界一、劇場数でも欧州一 窓口を一本化: 対仏投資企業の行政手続を簡素化 8 世界的金融センター・パリ拡大首都圏 ユーロ圏最大の金融センター 金融業は直接雇用 80 万、間接雇用 40 万を数え、フランス経済の中心に位置します。また、フ ランスの GDP の 4%強を占めています。金融業はイル・ド・フランス地域圏で 35 万人を雇用し、 第 3 位の産業分野です。 対ユーロ圏投資の入口 ユーロ圏筆頭の証券取引所 Euronext はユーロ圏の株価時価総額の 40%を占めます。株式と 社債取引で欧州をリードするパリ金融界は、中小企業向け金融でも私募債・クラウドファンディン グ等でも最先端を誇ります。2015 年パリはシードファンディングで欧州一でした。 外資系機関の投資先として欧州 2 位 持続的・長期的な投資が中心を占めるパリ金融センターは国際投資家を引寄せます。外国人 投資家の仏金融資産への投資総額は 900 億ユーロに達しました。また 2012 年以来 Euronext Paris での人民元建て調達額は 130 億元にのぼり、パリは中国通貨国際化の重要拠点となり ました。 パリは国際的金融機関の最大の取引先 パリは国際大手企業数でロンドン・フランクフルトを上回ります。これら企業グループは金融市場 で大きな取引をするので、国際的な銀行や投資ファンドの重要な顧客となります。パリ金融界は 今日 500 の運用会社、500 以上の銀行を数え、運用資産総額は 3 兆ユーロにのぼる金融投 資の中心地です。 窓口を一本化: 対仏投資企業の行政手続を簡素化 9 パリは欧州におけるイノベーションの中心地 大手企業の本社所在地としてパリは欧州一です。オフィス物件が手頃で多様であることのみなら ず、イノベーションをとりまく質の高いエコシステムがパリの魅力を高めます。大手企業・ベンチャーキ ャピタル・研究者の連携を可能にする世界でもユニークなエコシステムを形成しています。 欧州のスタートアップの都 パリ市は 2008 年から 2014 年にかけてイノベーションに 10 億ユーロを超える投資をしてきました。 今日インキュベーターは 60 を超え(加えて計画中が 15)、80 以上のコワーキングスペースと 23 の ファブラボを数えます。2016 年に欧州最大のインキュベーターLe Cargo がオープンし、Paris&Co が運営しています。民間セクター出資による Station F は 2017 年にオープン、3 万平米のスペー スに 1000 のスタートアップが入居する世界最大のインキュベーターとなります。 これらの施設は国際化を目指しています。2020 年までに国外からのスタートアップ受入率を 30%とすることが目標です。そのためパリ市はニューヨーク市に倣って国外のいくつもの大都市と交 流協定を結びました。 パリ市は革新的企業の金融パートナーにもなっており、2010 年から 2015 年にかけてスタートアッ プに 3800 万ユーロの助成金や貸付を供与しました。パリ市では現在 350 の実験が実施されて おり、まさに市全体が屋外の実験場です。 こうしてパリは Cities of Opportunity–世界の都市力比較(PwC) と 都市総合力ランキング(森 記念財団)で世界第 4 位の大都市の地位を獲得しました。また年間スタートアップ創業数は 1500 で、欧州大都市中最大です。 投資家を惹きつける都市 2016 年上半期には 297 件の資金調達が実施され、これは欧州での総件数の 27%にあたりま す。またベンチャーキャピタル額ではロンドンに次ぐ 2 位です。 Global Cities Investment Monitor (KPMG) による国際的な投資家の評価ではパリは世界第 5 位の都市(ユーロ圏では 他の都市を引き離してトップ)、国際的なリサーチセンターとしては第 3 位です。 こうした経済の活力の背景には、経営者・従業員・学生にとっての恵まれた生活環境があります。 パリは公共交通機関が世界で最も発達した都市です(ITDP 交通開発政策研究所、2016)。 豊かな文化財、盛んな文化スポーツイベント、多様な公園・緑地については改めて強調するまで もないでしょう。 パリは進歩を続ける都市です。21 世紀の都市として超近代的な都市計画を掲 げているのです(例:「パリを再考案」、セーヌ河岸を歩行者・自転車専用に整備する計画等)。 窓口を一本化: 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