1 週刊穀物 世界の穀物情報がここに凝縮されています。 毎週水曜日夕方発行 穀物価格下落 発行日 : 2016/11/2 11月1日のシカゴトウモロコシ12月限は▲5.75セント安の349.00セント。終値の前日比は5.75~3.25セント安、中 心限月の12月限は5.75セント安。12月限は、前日終値で始まったが、収穫ペースの回復で下落した。前日安値を維持した ことやドル安・原油高、メキシコ向けの大口成約で持ち直したが、前日終値ではね返されたあとは、大豆の下値追いや供給 増加、テクニカル悪化で値を消した。 中心限月の12月限は、時間外取引を354.75~352.50セントのレンジで推移し、前日比1.00セント安の353.75セント で引けた。12月限は、前日終値(354.75セント)で始まったあとは、戻り売りが優勢になって値を消した。収穫が平年並 みのペースに回復したことや、収穫進展による供給増加、小麦反落が圧迫した。ただ、前日安値(352.25セント)を維持 したあとは、ドル安加速や原油反発で安値から持ち直した。 立会時間は、1.00セント安で寄り付いたあと、押し目買いで持ち直したが、前日終値(354.75セント)ではね返された あとは、大豆の急落が圧迫して時間外取引の安値を下回った。時間外取引の弱地合いを引き継いだあと、メキシコ向けの大 口成約やドル急落で反発したが、前日終値ではね返されて売り賛成となった。コーンの収穫は75%終了して平年並みのペー スに回復し、供給増加が圧迫した。ファンドの買いで穀物市場を牽引してきた大豆が、高値修正局面を迎えて10ドルを割り 込んだことも、買い方に手じまい売りを促した。10日移動平均(353.30セント)や100日移動平均(352.50セント)、 節目の350セントを下回ったことがテクニカル売りを誘い、10月25日以来の安値となる347.25セント(7.50セント安: 2.1%)まで値を消した。 米農務省は、2016/17年度積みで、メキシコ向けにコーン21万2344トンの大口成約を発表した。 今日の材料 ・コーンの収穫は75%(前週61%、前年82%、平年75%)。 ・冬小麦の作付けは86%(前週79%、前年87%、平年88%)。 ・冬小麦の発芽は70%(前週60%、前年69%、平年69%)。 ・冬小麦の作柄は「良」以上58%(前週59%)、「劣」以下9%(前週7%)。 ・アルゼンチン産地中部の作付けには乾燥した天気が必要。 ・2016/17年度積みでメキシコ向けにコーン21万2344トンの大口成約。(つづく) 2 11月1日のシカゴ大豆11月限は▲18.00セント安の984.25セント。前日安値を維持したことやドル急落、原油高で反 発したが、収穫進展による供給増加、高水準の単収報告による生産高の上方修正予想、テクニカル悪化が圧迫し、約1週間 ぶりの安値に沈んだ。 中心限月の1月限は、時間外取引を1016.00~1008.00セントのレンジで推移し、前日比0.75セント安の1011.00セン トで引けた。1月限は、収穫が平年を上回ったことから売りが先行したあと、前日安値(1006.00セント)を維持したこと や、ドル安加速で反発したが、供給増加や豊作観測、飼料穀物の反落でマイナスに転落した。 立会時間は、0.25セント高で寄り付いたあと、1014.75セントまで上昇したが、時間外取引の高値を試す勢いはなく、戻 り売りをあびて逆に時間外取引の安値や前日安値を下回った。大豆の収穫は87%終了し、平年の85%を上回ったことから、 収穫進展による供給増加が圧迫した。来週9日の米農務省が接近するなか、高水準の単収報告が続くことから、米国生産高 見通しの上方修正が予想されることも弱材料。製品安や飼料穀物の下落、10日移動平均(1002.20セント)割れ、10ド ル割れも追い討ちをかけ、10月24日以来の安値となる991.75セント(20.00セント安:2.0%)まで値を消した。 大豆粕は大幅続落。終値の前日比は6.60~4.50ドル安、中心限月の12月限は6.60ドル安の309.50ドル。12月限は、高 寄りして316.80ドルまで上昇したあと、大豆下落で315.20ドルまで反落したが、ドル安加速や大豆反発で戻り歩調とな り、時間外取引の高値を上回って317.00ドルまで反発した。しかしながら、大豆が急反落に転じて10ドルを割り込んだこ とが圧迫し、時間外取引の安値や前日安値(313.00ドル)を下回った。コーンの下値追いも圧迫、10日移動平均 (311.70ドル)割れでテクニカル売りを誘い、309.10ドル(7.00ドル安)まで値を消した。10月26日以来の安値。 ファンドは6000枚の売り越し。 大豆油は続落。終値の前日比は0.32~0.11セント安、中心限月の12月限は0.32セント安の34.85セント。12月限は、 高寄りしたあと、35.11セントまで反落したが、前日安値(35.07セント)を維持したあとは、大豆反発やドル安・原油高 で35.39セントまで反発した。しかしながら、大豆反落やマレーシア・パーム油の急落が圧迫、大豆粕とのスプレッド売り が追い討ちをかけ、前日安値や先週安値(35.01セント)を下回った。35セント割れの押し目が拾われ、大豆反発で 35.15セントまで持ち直したが、大豆・大豆粕の下値追いが嫌気され、時間外取引の安値を下回って34.72セントまで値を 消した。10月21日以来の安値水準。ファンドは5000枚の売り越し。 今日の材料 ・大豆の収穫は87%(前週76%、前年91%、平年85%)。 ・ブラジル・パラナ州及びマトグロソ州は大豆の作付けや生育に適した天気、RGDS 州の作付けには乾燥した天気が必要。 ・アルゼンチン産地中部の作付けには乾燥した天気が必要。 ・中国上海総合指数は前日比21.94高(0.71%)の3122.44。 11月1日のシカゴ小麦12月限は▲2.00セント安の414.25セント。416.50セントまで上昇したが、前日高値(417.00 セント)を試す勢いがなかったことや、コーンの下落で値を消した。作柄低下(「良」以上は1ポイント低下の58%)やド ル安で持ち直したが、プラスに浮上できずに売りが増え、序盤の安値を下回った。ドル安・原油高や大豆反発を好感、時間 外取引の高値や前日高値を突破し、418.25セント(2.00セント高)まで切り返したが、大豆・コーンの下値追いが圧迫し、 マイナスサイドに転落した。10日移動平均(412.70セント)割れがテクニカル売りを誘い、410.75セント(5.50セン ト安)まで値を消した。ファンドの手口は売り買いまちまち。(日本先物情報ネットワーク) TOPICs 南米の天候 南米産地の天気概況は以下の通り(民間気象会社の 天気概況及び予報を要約。ブラジル産地北部はマトグ ロソ州、マトグロソ・ドスル州、南部はパラナ州、リ オグランデ・ドスル州、アルゼンチン産地はコルドバ 州、サンタフェ州、ブエノスアイレス州)。 ブラジル産地北部は過去24時間、小雨が降り、気温 はまちまちだった。火曜は乾燥した天気が予報される が、水曜、木曜はにわか雨や雷雨、金曜から日曜もに わか雨となるだろう。火曜の気温は平年並みから上回 るが、木曜、金曜は平年並みから下回ろう。 ブラジル産地南部は過去24時間、乾燥した天気とな り、気温は平年を上回った。火曜、水曜は散発的なに わか雨や雷雨が予報され、気温は平年並みから上回る だろう。木曜、金曜はGGDS州は乾燥した天気が続 くが、パラナ州で雨が発達し、気温は平年並みから上 回るだろう。 アルゼンチン産地は過去24時間、おおむね乾燥した 天気となり、気温は平年並みから上回った。火曜はに わか雨、水曜から日曜はおおむね乾燥した天気が続く だろう。火曜、水曜の気温は平年並みから下回るが、 木曜以降は平年並みから上回るだろう。 TOPICs ラニーニャ継続中 (10月31日) 3 TOPICs Crop トウモロコシ Harvested(収穫) 前年度 9月11日 9月18日 9月25日 10月2日 10月9日 10月16日 10月23日 10月30日 4% 9% 16% 24% 38% 54% 70% 82% 18州 2016年度 過去5年平均 5% 9% 15% 24% 35% 46% 61% 75% 大豆 Harvested(収穫) 前年度 9月18日 9月25日 10月2日 10月9日 10月16日 10月23日 10月30日 6% 17% 36% 56% 73% 84% 91% 冬小麦 Progress 7% 12% 19% 27% 38% 49% 63% 75% 18州 2016年度 過去5年平均 4% 10% 26% 44% 62% 76% 87% 5% 13% 27% 47% 63% 76% 85% Plasnted(作付) 前年度 9月18日 9月25日 10月2日 10月9日 10月16日 10月23日 10月30日 18% 28% 44% 60% 73% 81% 87% 18州 2016年度 過去5年平均 17% 30% 43% 59% 72% 79% 86% 冬小麦 Emerged(発芽) 前年度 9月25日 10月2日 10月9日 10月16日 10月23日 10月30日 6% 16% 29% 44% 56% 69% 18州 2016年度 過去5年平均 8% 20% 34% 47% 60% 70% 冬小麦 Very Poor Poor Fair 10月23日 10月30日 1% 2% 2% 6% 7% 10% 34% 33% 39% トウモロコシの収穫は75%完了(昨年は82%、過去5年平均は75%) 大豆の収獲は87%完了(昨年は91%、過去5年平均は85%) 冬小麦の作付は、86%完了(昨年は87%、過去5年平均は88%) 冬小麦の発芽は70%完了(昨年は69%、過去5年平均は69%) 冬小麦の作柄は優と良が59%(昨年は49%) 8% 17% 30% 45% 58% 69% 18州 作柄 前年度 16% 30% 45% 60% 73% 82% 88% Good Excellent 優と良 48% 48% 40% 11% 11% 9% 59% 59% 49% 4 TOPICs ブラジルの油糧種子 USDA GAIN Report 10月27日 Highlight 16/17年度のブラジルの大豆生産量は過去最高の1億100万トンの見込み。作付面積は3370万ヘクタール。商業化が 遅れているが、輸出量は、5,700万トン、ブラジル政府のバイオディーゼルに対する政策の決定により国内圧砕量は、 4,100万トンと予測されている。ただ、昨年のブラジル農家が赤字であったため。銀行借り入れが難しくなっており、金利 が高いので、ブラジル農家は資金的な困難が伴っている。10月21日時点で作付予定面積の21%に実際の作付が行われいる。 最大の生産地 Mato Grosso州では10月21日時点で42%が作付され昨年の二倍となっている。Mato Grosso Insitute of Agricultural Economics(IMEA)によれば、同州で最も早い作付スピードだという。中西部で降雨があり、作付が早 まっている。しかし、北部では乾燥した気候が続いているので作付はゆっくり行われている。作付が早ければ早い程二期作 の機会が増えるので農民にとってはありがたいという。Goias州のような中部地区では、好天と適度な降雨は11月第1週あ たりから見込まれている。南部地方では過度な降雨により作付が遅れている。10%を生産する北東部は乾燥した気候が続い ている。 ブラジルの油糧種子 2016/10/27 by USDA GAIN Report 千ha,千トン 作付面積 収獲面積 期初在庫 生産 輸入 米国からの輸入 欧州からの輸入 総供給量 輸出 欧州への輸出 圧砕 国内食料用 国内飼料用 消費合計 期末在庫 在庫率 総消費量 生産と輸入 国内消費と輸出 需給バランス 2012/13 2013/14 2014/15 2011/12 年度) 年度 年度 年度 (2013年2 (2014年 (2015年2 月~) 2月) 月~) 25,000 27,700 25,000 27,700 23,626 12,330 66,500 82,000 128 269 0 0 0 0 90,264 83,502 36,315 42,826 5,600 5,800 38,083 36,388 0 0 2,950 2,950 41,033 39,338 12,330 13,880 0 0 77,348 83,502 66,628 82,269 77,348 82,164 ▲10,720 ▲10,719 30,100 30,100 1,269 86,700 579 0 0 88,548 45,747 6,000 38,274 0 3,000 41,274 1,527 0 88,548 87,279 87,021 +258 32,100 32,100 1,656 97,200 325 0 0 99,181 54,635 6,000 40,309 0 2,958 43,267 1,279 0 99,181 97,525 97,902 ▲377 2015/16 年度 2016/17 年度 前年比 前年比% (2016年2 前年比 前年比% (2017年2 前年比 前年比% 月~) +1,400 +4.7% +1,400 +4.7% +426 +33.6% +6,544 +7.5% +30 +5.2% +7,000 +2,500 +0 +2,100 +7.9% +5.5% +0.0% +5.5% +300 +10.0% +2,400 +5.8% +2,100 +137.5% ▲0 ▲25.6% +7,000 +7.9% +92,515 +106.0% +93,045 +106.9% ▲530 33,000 33,000 1,279 95,500 450 0 0 97,229 52,000 6,000 40,300 0 2,950 43,250 1,979 0 97,229 95,950 95,250 +700 月~) +900 +2.8% 33,700 +700 +900 +2.8% 33,700 +700 ▲377 ▲22.8% 1,979 +700 ▲1,700 ▲1.7% 101,000 +5,500 +125 +38.5% 300 ▲150 0 0 ▲1,952 ▲2.0% 103,279 +6,050 ▲2,635 ▲4.8% 57,000 +5,000 +0 +0.0% 6,500 +500 ▲9 ▲0.0% 41,000 +700 0 ▲8 ▲0.3% 3,050 +100 ▲17 ▲0.0% 44,050 +800 +700 +54.7% 2,229 +250 +0 +55.8% 0 +0 ▲1,952 ▲2.0% 103,279 +6,050 ▲1,575 ▲1.6% 101,300 +5,350 ▲2,652 ▲2.7% 101,050 +5,800 +1,077 ▲285.7% +250 ▲450 +2.1% +2.1% +54.7% +5.8% ▲33.3% +6.2% +9.6% +8.3% +1.7% +3.4% +1.8% +12.6% +8.4% +6.2% +5.6% +6.1% ▲64.3% 5 ブラジルの大豆価格 大豆の月間平均価格 R$/60㎏ 2012年 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 2013年 46.80 47.06 52.23 57.57 61.11 65.22 76.32 72.01 72.92 74.41 74.60 73.25 R$/ 60kg 100.00 2014年 64.62 59.93 57.83 55.76 58.71 65.29 65.26 66.22 70.81 72.43 74.05 74.05 2015年 67.43 66.87 68.78 67.89 67.81 67.54 63.72 63.45 58.94 59.58 63.01 62.42 ブラジルの国内大豆価格 90.59 90.00 80.00 70.00 60.00 50.00 12月 11月 9月 10月 8月 7月 6月 5月 4月 3月 2月 78.46 73.32 69.95 74.12 82.28 90.59 82.83 77.57 76.13 73.96 2012 年 2013 年 2014 年 2015 年 2016 年 40.00 1月 2016年 59.29 60.20 64.35 63.00 62.09 62.96 67.83 72.17 76.62 78.13 75.48 77.07 前年同月比 +32.3% +21.8% +8.7% +17.7% +32.5% +43.9% +22.1% +7.5% ▲0.6% ▲5.3% 2016年初めからブラ ジルレアルは米ドルに対 して約25%レアル高に なっている。そのため、 ブラジルの大豆価格は一 年前から様変わりしてい る。6月に60キロ当たり 90.59レアル(前年同期 比+44%高)の過去最高 値を付けた後世界的な大 豆価格安とレアル高を受 けて、少し下落している。 作付が始まる9月の価格 は6月に比べて▲19%価 格は下落している。生産 者は今後価格が再び上昇 することを期待している。 ブラジルの大豆輸出 2016/17年度の大豆の輸出量は5,700万ト ンと見込まれている。昨年に比べて大豆の商業 化が遅れている。2016年3月、ブラジル政府 はバイオディーゼル用大豆油混入率を2019年 に7%から10%にする法律を制定した。 (2017年3月8%、2018年3月9%、2019年 3月10%)16/17年度の国内圧砕量は4100 万トンと予想されえいる。国内の大豆圧砕量が 増加したのは、バイオディーゼル用への期待か らである。 ブラジルの政策 2006年7月、ブラジル野菜油工業協会(Brazilian Vegetable Oil Industry Association:ABIOVE)とブラジル穀物 輸出協会(Grain Exporters Association :ANEC)は、アマゾン生態系の中で森林伐採をして大豆畑を開墾する者に対し ては、取引も融資もお子雄ナわないと誓約した。2016年5月、大豆の作付一時停止措置は更に2026年まで10年間延長さ れた。このことは、負報なアマゾン生態系は買いに対する主要な闘争として位置付けられている。 サンパウロでは、今月このプログラムの成功を祝って、環境大臣がCerrados生態系についても同様な措置を行うべきだ 累積輸出検証高 と述べている。ブラジルの大豆生産者の5割を占める地域の人々にとっては、このステートメントは衝撃として受け止めら れている。 TOPICs アルゼンチンの穀物・飼料用原料 by USDA GAIN Report 10月21日 トウモロコシの生産量 15/16年度の亜爾然丁のトウモロコシ生産量は3,000万トン、16/年度は3,560万トンに+16.6%増加する見込み。輸出 は15/16年度が2,050万トンに対し16/17年度は2,600万トンになると見ている。 現在までの作付が完了したのは、約25~30%。数週間前はいくつかの州で土壌水分不足や気温の低下により作付が遅れて いたがその後の降雨により、16/17年度の早期作付は進んできた。昨年は作付の終わり頃アルゼンチン政府がトウモロコシ の作付に有利な政策を出したため、急に作付が増えた経緯がある。今年は昨年並みの作付ペースで進んでいる。USDAによ る作付面積見通しは450万ヘクタールになる見込み。一ヶ月前にはもっと多くの作付面積が予想されていたが、価格が大豆 有利となりいくぶん大豆の作付が増えている。民間の予想では450万~490万ヘクタールと見込んでいる。一方政府の見通 しでは728万ヘクタールとされている。(2015/16年度は690万へクタール) アルゼンチンのトウモロコシの国内需要は、15/16年度が930万トン、16/17年度は1,050万トン+12.9%増となる見込 み。期末在庫は211万トンで昨年とほぼ変わらず。期末在庫率は5.8%。 6 アルゼンチンのトウモロコシ生産量 千トン・千ヘクタール 12/13年度 13/14年度 14/15年度 前年比 前年比% 15/16年度 前年比 前年比% 16/17年度 前年比 前年比% 収穫面積 期初在庫 生産 輸入(穀物年度) 輸入(暦年) 供給合計 輸出(穀物年度) 輸出(暦年) 飼料用その他 食料用需要 国内需要合計 期末在庫 期末在庫率 生産+輸入(①) 国内消費+輸出(②) 需給バランス(①-②) 4,000 899 27,000 3 4 27,902 18,687 22,789 5,300 2,600 7,900 1,315 4.3% 27,003 26,587 3,400 1,308 26,000 2 1 27,310 17,102 12,846 5,800 3,000 8,800 1,408 5.4% 26,002 25,902 +416 +100 3,500 1,408 28,700 3 3 30,111 18,902 18,448 6,000 3,300 9,300 1,909 6.8% 30,111 28,202 +100 +2.9% +100 +7.6% +2,700 +10.4% +1 +50.0% +2 +200.0% +2,801 +10.3% +1,800 +10.5% +5,602 +43.6% +200 +3.4% +300 +500 +501 +1.3% +10.0% +5.7% +35.6% +24.5% +4,109 +15.8% +2,300 +8.9% +1,909 +1,809 3,700 1,909 30,000 5 5 31,914 20,500 22,300 6,000 3,300 9,300 2,114 7.1% 31,914 29,800 +2,114 +200 +5.7% +501 +35.6% +1,300 +4.5% +2 +66.7% +2 +66.7% +1,803 +6.0% +1,598 +8.5% +3,852 +20.9% +0 +0.0% +0 +0.0% +0 +0.0% +205 +10.7% +0.3% +4.8% +1,803 +6.0% +1,598 +5.7% 4,500 2,225 36,500 5 5 38,619 26,000 26,500 6,800 3,700 10,500 2,119 5.8% 38,619 36,500 +2,119 +800 +21.6% +316 +16.6% +6,500 +21.7% +0 +0.0% +0 +0.0% +6,705 +21.0% +5,500 +26.8% +4,200 +18.8% +800 +13.3% +400 +12.1% +1,200 +12.9% +5 +0.2% ▲1.3% ▲18.2% +6,705 +21.0% +6,700 +22.5% 7 TOPICs 穀物に関するニュース by 日本先物情報ネットワーク 16/17年バングラデシュ穀物輸入、前年の過去最高から減少見通し 11月1日 国連食糧農業機関(FAO)によると、バングラデシュの2016/17年度穀物輸入は530 万トンの見通しとなった。前年 の過去最高の563万1000トンからやや減少で、コメの 輸入ダウンが背景にあると指摘。コーンも前年の過去最高から減少 見通しだが、小麦 は440万トンと前年比ほぼ横ばいの予想という。また、輸入は前年比マイナスでも、 過去5年平均の 391万7000トンは大きく上回る。 16/17年ロシア穀物輸出、10月26日時点で前年下回る1250.4万 11月1日 ロシアの税関データによると、同国の2016/17年度穀物輸出(7-6月)は10月26日時 点で1250万4000トンとな り、前年同期を6%下回った。このうち小麦が1014万6000トン 、コーンは89万2000トン。 2016年カザフスタン穀物収穫、2368万トンで完了 11月2日 カザフスタン農務省によると、2016年穀物収穫は2368万トンで完了した。イールド が1.54トン、面積にして1535万 3000ヘクタールになったったという。 ロシア取引所、国内需給介入で1日に2.6万トンの穀物購入 11月2日 ロシアのナショナル・マーカンタイル取引所は1日、政府の需給安定を狙った介入 プログラムの下で2万5785トンの穀物 を買い上げた。9月19日の初めての購入からあわ せて60万615トンになるという。 ロシア冬穀物作付、31日時点で1690万ヘクタール・農務省 11月2日 ロシア農務省によると、2017年に収穫となる冬穀物の作付が10月31日時点で1690万 ヘクタールとなった。事前目標 の97.3%で、前年同期の1570万ヘクタールをやや上回る。 ロシア穀物収穫、31日時点で前年上回る1.198億トン 11月2日 ロシア農務省によると、同国の穀物・豆類収穫は、10月31日時点で1億1980万トン と前年同期の1億540万トンを上 回った。面積にして4490万ヘクタール、イールドが2.67トンで、いずれも前年の4350万ヘクタール、2.42トンから アップ。このうち、コー ンの収穫が970万トン、イールドが5.6トン。面積にして170万ヘクタールで、59.9%終 わった 格好になる。 中国向けで26.4万トンの大豆輸出成約報告・USDA 11月1日 米農務省(USDA)は31日、民間業者から中国向けで26万4000トンの2016/17年度産 大豆輸出成約報告を受けた ことを発表した。USDAは輸出業者に対し、10万トン以上の 成約について翌日までの報告を義務付けている。 10月のブラジル大豆輸出、前年同月から61.5%減少 11月2日 ブラジル貿易局(Secex)の月次データによると、10月の大豆輸出は99万8200トン で、前年同月から61.5%減少し た。前月比でも30.8%ダウン。大豆ミールの輸出が72万 4700トンになり、前年から48.2%減り、前月も20.8%下回っ た。また、大豆油が9800ト ンで、前年から93.3%、前月からは93.1%それぞれ落ち込んだ。 8 今後の予想 シカゴ穀物価格は反発したがすぐに急落している。トウモロコシは、生産が過去最高を大幅に更新、期末在庫が87/88 年度以来の高水準にまで積み上がるという弱気の需給見通しでは、これから先も引き続き弱きの相場展開になるのではな かろうか。は―ベストプレッシャーもまだ完全に出尽くしたわけではなく、ここまでの上昇局面で売り渋っていた農家が、 この先慌てて売りを出してくることも十分にあり得るだろう。直近の安値を試すあたりまでは、下落余地が残っているの ではないかと思われる。大豆は米国の収穫もほぼ終了、生産者からも売りもある程度出尽くした可能性は高く、この先は 輸出をはじめとした需要面の材料により大きな注目が集まることになるだろう。この先も輸出が好調さを維持するなら、 一時的にせよ11ドルあたりまで値を伸ばすことも十分にありえると思われる。一方で、ブラジルの作付が比較的順調に進 んでいることも忘れるべきではない。この先は生産地の天候にも生育状況も本格的に左右されるようになるため、現時点 で 南米の生産増がすぐに相場の重石になるわけではないが、降雨に恵まれ比較的順調に 生育が進むなら、そう遠くない将 来に改めて売りを呼び込むことになるだろう。まだ しばらくは買いの勢いに逆らうべきではないが、その後はブラジルの 天候に対して更 なる注意を払うべきだろう。 掲載される情報は株式会社コモディティー インテリジェンス (以下「COMMi」という) が信頼できると判断した情報源をもとにCOMMiが作成・表 示したものですが、その内容及び情報の正確性、完全性、適時性について、COMMiは保証を行なっておらず、また、いかなる責任を持つものでもありま せん。 本資料に記載された内容は、資料作成時点において作成されたものであり、予告なく変更する場合があります。 本文およびデータ等の著作権を含む知的所有権はCOMMiに帰属し、事前にCOMMiへの書面による承諾を得ることなく本資料およびその複製物に修正・ 加工することは堅く禁じられています。また、本資料およびその複製物を送信、複製および配布・譲渡することは堅く禁じられています。 COMMiが提供する投資情報は、あくまで情報提供を目的としたものであり、投資その他の行動を勧誘するものではありません。 本資料に掲載される株式、債券、為替および商品等金融商品は、企業の活動内容、経済政策や世界情勢などの影響により、その価値を増大または減少す ることもあり、価値を失う場合があります。 本資料は、投資された資金がその価値を維持または増大を補償するものではなく、本資料に基づいて投資を行った結果、お客様に何らかの障害が発生し た場合でも、COMMiは、理由のいかんを問わず、責任を負いません。 COMMiおよび関連会社とその取締役、役員、従業員は、本資料に掲載されている金融商品について保有している場合があります。 発行元 : 株式会社コモディティー インテリジェンス 〒103-0014東京都中央区日本橋蛎殼町1丁目11-3-310 会社電話: 03-3667-6130 会社ファックス 03-3667-3692
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