藍澤證券株式会社 2015/12/14 審査番号:151214-A2 外国企業レポート シンガポール:YOMA/Y0958 ヨマ ・ スト ラ テジックホー ル デ ィング ス ― 明松 真一郎 業種: 不動産 / ミャンマーの大手不動産会社 株式データ ヨマ・ストラテジックホールディングス(以下 同社)は、ミャン マーの大手不動産会社で、2006年にシンガポールに上場した。 宅地、マンション、商業施設、ゴルフ場など幅広い不動産事業 に加えて、自動車販売、農業、外食、物流、旅行などの業務も 手掛けている。不動産事業に関しては、香港、中国、日本など 海外大手企業とのパートナーシップ関係を結んでいる。 2015/12/11 現在 株価 売買単位 時価総額 実績 PER PBR 52 週高値 52 週安値 0.450Sドル 100株 7億8070万Sドル 22.50倍 1.21倍 0.6235Sドル 0.300Sドル 業績推移 / 2015 年 7~9 月期は大幅減収減益 同社が11月12日に発表した2015年7~9月期決算(同社は3 月決算企業のため、2016年3月期第2四半期)は、売上高が前 年同期比51.7%減の1990万シンガポールドル(以下Sドル)、 純利益は同97.2%減の30万Sドルとなった。収益が大幅に減 少した要因は、11月8日にミャンマーで実施された総選挙で、 【連結】 決算期 '14/03 '15/03 売上高 前年比 純利益 前年比 1株利益 1株配当 100.5 66.1% 16.4 13.9% 0.01 0.004454 110.9 10.4% 28.1 71.3% 0.02 ― 単位:百万シンガポールドル、ただし 1 株利益、1 株配当は S ドル ※1 株配当は株式分割・併合等調整済み 株価チャート(週足2014年12月26日~2015年12月11日) 200 株価 (SGドル) 出来高 (百万株) 0.65 選挙前で投資家の様子見姿勢が強まったことによる不動産市 180 0.60 160 0.55 況の低迷が大きいとみられている。実際、不動産関連の売上 140 0.50 120 0.45 100 0.40 ホランド社製のトラクター事業やケンタッキーフライドチキン 80 0.35 60 0.30 (KFC)事業が好調で、収益を下支えした。 40 0.25 20 0.20 0 0.15 は、前年比79%減の780万Sドルにとどまった。一方で、ニュー / 今後の飛躍への期待 直近の決算は厳しい内容であったものの、第3四半期以降 の収益環境は改善が予想される。その要因として最も大きいの が、このたびの選挙結果を受けて期待されるミャンマー国内環 境の変化だ。直近9月に、ミャンマー国内初の工業団地として 始動したティラワ経済特区は、同社がすでに運営しているスタ [出所:株式データ、業績推移、株価チャートともに ブルームバーグなど、アイザワ証券作成] その他 ヨマ社の2016年2Q事業内訳 ーシティから近く、経済特区への入居企業増加によって同社 物件に対する需要増加が予想される。また、もうひとつの注目 すべきポイントが、不動産以外の事業の比重拡大だ。ミャンマ 不動産付随 サービス 9.0% 外食 7.0% ーでは、民政移管以降、中間所得者や富裕層の人口が急増 しており、このたびの選挙によってこの流れに拍車がかかる見 居住用 不動産 39.2% 賃貸不動産 12.6% 込みだ。実際、ボストンコンサルティングは、中間・富裕者層が ミャンマー国内人口に占める比率は、2020年には2012年比で 約2倍の15%にまで達するとの見通しを示した。このたびの同 社の決算では、不動産が不振だった一方でそれ以外は比較 的好調だったが、ミャンマー国内での消費力拡大の流れをみ 自動車・ トラクター 32.2% [出所:企業のIR資料、アイザワ証券作成] れば、今回好調だったKFC事業や自動車販売など、不動産以 外の部分が同社の収益を押し上げそうだ。 本資料のご利用にあたり、お客様にご確認いただきたい事項を、本資料の 2 ページに記載させていただきました。 2- 1 - 外国株投資の主なリスクと留意点 株価・為替の変動リスク: 株式は株価の変動等により、損失が生じるおそれがあります。外国株式は、為替の変動等 により、損失が生じるおそれがあります。 時価総額リスク: 時価総額による企業の社会的信用度、規模の把握をお勧めします。小型株は、流動性の低 さ/企業の情報開示/コーポレートガバナンス等に問題がある場合があります。また、客 観的投資情報が不足しているため、投資対象として安全なのは、情報量が豊富で、時価総 額の大きな代表企業と思われます。 政策リスク: 突発的な政情変化や政策変更など、また、各国の慣習や文化などの違いにご注意ください。 会計基準変更リスク: 国や企業により会計基準が違いますので、ご注意ください。 投資家の皆様へ ■ 本資料に掲載されている情報は、信頼できると思われる情報に基づいて作成時点での見解で作成しておりま すが、これらによって生じるいかなる損害や不利益について、当社では責任を負いかねます。 ■ 本資料は証券投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終決定は、情報の被提供 者自身による判断でお決め下さい。本資料は企業取材等に基づき作成していますが、その正確性・完全性を 全面的に保証するものではありません。結論は作成時点での執筆者による予測・判断の集約であり、その後 の状況変化に応じて予告なく変更されます。 ■ 本資料に掲載されている外国株の情報は、日本の金融商品取引法に基づく企業内容の開示は行われておりま せん。 ■ 本資料に掲載されている事項は、目的や手段の如何に関わらず、当社の許可なく、転用、複製、販売するこ とを禁じます。 ■ 執筆担当者またはアイザワ証券と本レポートの対象企業との間には、重大な利益相反の関係はありません。 お客様にご負担いただく外国株式委託手数料等について 外国証券の外国取引にあたっては、取引口座に応じて以下の委託手数料(税込)をいただきます。 対面口座:売買代金に対し、最大 0.8640%(2,700 円に満たない場合は 2,700 円(買付けの場合のみ) ) インターネット口座「ブルートレード」: インターネット発注 2,160 円/コールセンター発注 4,320 円 コンサルティングネット口座「アイザワプラス」 : インターネット発注 6,480 円/コールセンター発注 12,960 円 ※ ※ ※ ※ 外国証券の外国取引にあたっては、外国金融商品市場等における売買手数料及び公租公課その他の賦課金が発 生します。外国取引に係る現地諸費用の額は、その時々の市場状況、現地情勢等に応じて決定されますので、 本書面上その金額をあらかじめ記載することができません。 外国証券の売買、償還等にあたり、円貨と外貨を交換する際には、外国為替市場の動向をふまえて当社が決定 した為替レートによるものとします。 本資料等でご紹介する商品等の勧誘を行う場合があります。 契約締結前交付書面をよくお読みください。 金融商品取引法に基づく表示事項 ■ 本資料をお客様にご提供する金融商品取引業者名等 商 号 等 :藍澤證券株式会社 金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第 6 号 (本社)東京都中央区日本橋 1-20-3 加 入 協 会:日本証券業協会、一般社団法人 日本投資顧問業協会 当社が契約する特定第一種金融商品取引業務に係る指定紛争解決機関 :特定非営利活動法人 証券・金融商品あっせん相談センター(略称:FINMAC) 2- 2 -
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