Jump up to the アニュアル・レポート2008 2008 年 3 月期 New Stage プロフィール 私たち DOWA グループは、製錬事業、環境・リサイクル事業、電子材料事業、金属加工事業、熱処理事業を通じ て、皆様の暮らしを支える素材の供給やサービスの提供を、幅広く行っています。1884 年の創業以降、時代の大 きな変化と試練に幾度となく直面しましたが、変化を恐れず、技術にこだわりながらそれを乗り越えてきました。 その伝統は 2000 年度から取り組んでいる事業構造改革にも引き継がれ、 「破壊と創造」と「技術立社」の原動力と なっています。 2006 年 10 月には、スピーディーかつ柔軟な事業運営を一層浸透させるため、持株会社制に移行し 、持株会社 である DOWA ホールディングス (株) と 5 つの事業会社に組織形態を変更しました。 当年次報告書では、 「事業構造改革Ⅲ」の 2 年目となる 2007 年度の業績と取り組みについてご報告します。 目 次 1 2 4 財務ハイライト 社長メッセージ 金属加工 熱処理 営業概況 12 14 16 18 20 22 23 24 25 都市鉱山 事業レビュー 製錬 環境・リサイクル 電子材料 金属加工 熱処理 環境保全活動 DOWA の環境・リサイクルネットワーク コーポレートガバナンス 役員等一覧 Annual Report 2008 Dowa Holdings Co., Ltd. 財務セクション 26 28 32 34 35 36 37 特集:確固たる事業基盤の構築に向けて 4 6 8 10 12 26 11 年間の要約連結財務諸表 財務レビュー 連結貸借対照表 連結損益計算書 連結株主資本等変動計算書 連結キャッシュ・フロー計算書 連結財務諸表の注記 52 和文アニュアル・レポートの発行および 監査について 54 55 56 57 海外ネットワーク 関係会社一覧 沿革 会社概要 財務ハイライト 3 月 31 日に終了した会計年度 百万円 千米ドル*1 2008 2007 2008 ¥475,826 44,319 44,888 24,520 40,398 ¥458,701 48,733 49,717 26,337 13,700 $4,749,238 442,349 448,037 244,742 403,221 150,281 367,931 120,953 12.5% 26,324 7,309 141,276 352,299 114,757 15.2% 21,821 4,384 1,499,964 3,672,334 1,207,240 12.5% 262,745 72,959 年度 売上高 . . . . . . . 営業利益 . . . . . . 経常利益 . . . . . . 当期純利益 . . . . ........................................... ........................................... ........................................... ........................................... 営業活動によるキャッシュ・フロー . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 年度末 純資産 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 総資産 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 有利子負債 *2 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . ROA*3. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 資本的支出 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 研究開発費 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 売上高 営業利益 経常利益 (億円) 5,000 (億円) 500 (億円) 500 4,000 400 400 3,000 300 300 2,000 200 200 1,000 100 100 0 04 05 06 07 08 当期純利益 0 04 05 06 総資産とROA*3 (億円) 300 0 08 07 (億円) 4,000 (%) 20 04 05 06 07 08 07 08 資本的支出と研究開発費 (億円) 400 250 15 300 2,000 10 200 1,000 5 100 0 0 3,000 200 12.5% 150 100 50 0 04 05 06 07 08 0 04 05 06 08 07 04 05 06 * 1 米ドル= 100 円 19 銭のレートは2008 年 3 月31日の為替レートです。 2 2008 年 3 月期の有利子負債は、リース債務を含んでいません。 3 ROA は経常利益/(前期末総資産と当期末総資産の平均)で計算しています。 Dowa Holdings Co., Ltd. Annual Report 2008 1 社長メッセージ DOWA グループは、2009 年 3 月末までの 3 年間の中期計画「事業構造改革Ⅲ」を実現 するため、それぞれの分野で「未踏の領域に挑戦」というスローガンを掲げ、さまざまな 施策を推進しています。 2007 年度の業績 2007 年度のわが国経済は 、当初は堅調な設 備投資や輸出に支えられて緩やかな回復を続け ましたが、米国経済の変調のほか、円高や原油高 などの影響が徐々に現れてきました。 事業構造改革Ⅲ 製錬部門では、鉱石に対する中国の旺盛な需要 や鉱山経営の寡占化などにより原料需給がますま す逼迫の度を増し、金、銀、銅などの主要メタル の相場が総じて上昇しました。加工部門では、ア ジアでの自動車や建設機械の需要増を背景に、こ 強、熱処理新工場の建設など、M&A を含め約 れらの部品の輸出が好調でした。環境・リサイク 300 億円の投資を実施しました。特に金属加工 ル部門では、化学製品などの生産量増加に伴う難 事業では、中核製造拠点・DOWAメタル (株) と同 処理廃棄物の増加の一方で、建築基準法改正の じ静岡県磐田市内にある伸銅品の製造・販売会 影響などで土壌浄化市場が伸び悩みました。 社ヤマハメタニクス (株) 、ヤマハ・オーリンメタル そ の 結 果 、当 年 度 の 連 結 決 算 は 、売 上 高 (株) を買収し、月間生産能力5,000トン体制を確 4,758 億円(対前年同期比+ 171 億円)、営業 立しました。また、日系メーカーの進出と現地調 利益 443 億円(同− 44 億円)、経常利益 448 億 達化で自動車産業の進展が著しいタイに加工工 円(同− 48 億円)、当期純利益 245 億円(同− 場を設立し、日本・中国上海・タイのアジア 3 極 18 億円)の増収減益となりました 。 供給体制を確立しました。熱処理事業でも、群馬 県太田市に工場を建設(2008 年5 月竣工) したほ 主な施策と事業への影響 当社は前年度に引き続き積極的な設備投資を 継続しました。 2005 年度から建設を推進してきた小坂製錬 (株)の新型製錬設備の完成に加え、関東地区の 廃棄物処理拠点増強、金属加工工場の設備増 2 Annual Report 2008 Dowa Holdings Co., Ltd. か 、タイに熱処理の受託加工・熱処理設備の製 造・メンテナンスを行う拠点を設け 、国内外にお ける事業基盤の強化を図りました。いずれの投 資も、今後、DOWAグループに、利益成長をもた らす重要な施策と考えています。 達成へ向けて 事業構造改革Ⅲ達成へ向けて 中期計画「事業構造改革Ⅲ」の最終年度にあた る2008 年度は、3 年間の改革の総仕上げの年で あると同時に、次の3 年間の中期計画を策定する これらの施策を確実かつスピード感を持って実 年にあたります。従来より推し進めてきた製錬事 行することで 、 「事業構造改革Ⅲ」の最終年度目 業の構造転換に加え、環境・リサイクル、電子材 標の達成につなげると同時に、次の中期計画に 料、金属加工、熱処理事業の体質強化と将来の 向けて弾みをつけていく所存です。 成長に向けた投資を継続していきます。 また、今一度「事業構造改革Ⅲ」のスローガン 「技術立社」の原点に立ち返り、グループ全体の技 術戦略を企画・実行するためにCTO(最高技術責 任者) を再設置して技術力の底上げを図ると共に、 各工場でさまざまな現場改善活動を推し進め、よ り高効率・高収益な企業づくりを目指します。 河野 正樹 代表取締役社長 Dowa Holdings Co., Ltd. Annual Report 2008 3 特 集 近年注目を集めている「都市鉱山」。DOWAグループは早くからそのコンセプトを提唱 し種々の取り組みを行ってきましたが、追随する競合他社との差別化を図るために、更に その取り組みを加速しています 。ここでは、 「都市鉱山」とDOWAグループの取り組みに ついてご報告します。 確固たる事業基盤の構築に向けて 都市鉱山 資源の有限性、偏在性 都市鉱山 わが国の工業、生産を支える各種金属のうち、 例えば使用済みの携帯電話 1 台には 、金が平 多くの金属が鉱石資源の枯渇あるいは偏在とい 均 400ppm( 1t あたり400g )の割合で含まれて う大きな課題を抱えています。 います。通 常 の 鉱 石は平 均 20ppm( 1t あたり 金を例にとってみると、現時点での金鉱石の埋 20g )であり、比較すると20 倍も豊富に金を含ん 蔵量は十数年分といわれており、その 35% が南 でいます。これら携帯電話や使用済みパソコン アフリカ、オーストラリア、ペルーの 3 カ国で占め の基板、あるいは工場の生産過程で発生するス られています。 クラップなどから貴重な資源を効率よく取り出す 新興国の発展に伴い 、金属の需要は拡大し続 こと (=リサイクル)が 、金属資源の安定確保に けており、金属資源に乏しい日本にとっては 、安 つながります。また 、 「都市鉱山」のリサイクル 定確保が非常に深刻な問題です。 は、鉱石のように大量かつ長距離の輸送を必要と そこで近年注目を集めているのが使用済電子 機器などを鉱石に代わる資源として活用する「 都 しないため、環境に与える負荷は約 300 分の 1 と 試算されています。 市鉱山」です 。 日本の蓄積量/世界の埋蔵量 XXXXXXXXXXXX レアメタル 31 種 (%) (Tons) 80 国家備蓄対象(7 種) : ニッケル ( Ni ) 、クロム ( Cr ) 、タングステン (W) 、コバルト ( Co ) 、 モリブデン ( Mo ) 、マンガン ( Mn ) 、バナジウム (V) 60 国家備蓄対象外(要注視 10 鉱種) : ニオブ ( Nb ) 、タンタル ( Ta ) 、ストロンチウム ( Sr ) 、アンチモン ( Sb ) 、 白金( Pt ) 、パラジウム ( Pd ) 、ジルコニウム ( Zr ) 、ガリウム ( Ga ) 、 インジウム ( In ) 、レアアース (17 種) 40 20 亜鉛 錫 Annual Report 2008 Dowa Holdings Co., Ltd. 銀 鉛 金 4 銅 0 国家備蓄対象外(14 種) : セシウム ( Cs ) 、バリウム ( Ba ) 、レニウム ( Re ) 、タリウム ( Tl ) 、 ビスマス ( Bi ) 、ゲルマニウム ( Ge ) 、チタン ( Ti ) 、リチウム ( Li ) 、 ホウ素( B ) 、セレン ( Se ) 、テルル ( Te ) 、ルビジウム ( Rb ) 、 ハフニウム ( Hf ) 、ベリリウム ( Be ) 貴金属銅事業の構造改革 RtoS〈こでん収集プロジェクト〉 DOWAグループでは、秋田県の小坂製錬(株) DOWAグループでは社会をリードするいくつか にリサイクル原料対応の新型製錬設備を導入し、 の先進的な取り組みも行っています。秋田県大 2008 年 4 月から本格操業を開始しています。 館市、東北大学などとの連携によるRtoS 研究会 小坂製錬(株) は強みである複雑鉱処理能力を がその一つで、 「こでん」と呼ぶ使用済小型電気・ 活かして、業界でもトップのリサイクル原料比率を 電子機器の回収試験を行っています。 誇っていましたが、それでも従来の自溶炉では限 日本ではレアメタル 31 種のうち 7 種しか戦略 界がありました。 的な国家備蓄が行われていません 。一度市場に 今回導入した新型炉は、全量リサイクル原料で 出た製品は回収の仕組みがなく、また 、海外へ も対応可能な設備です。将来的には錫、ニッケ 輸 出 さ れ た 使 用 済 機 器 が 、不 適 切 な 処 理 に ルも回収する計画です。貴金属銅事業にとっては よって環境破壊を引き起こす危険性も指摘され まさに「構造改革」と呼ぶべき 、大きな転換とな ています。 ります。 回収システムの構築に向けて 、一般家庭に埋 この思い切った事業戦略により、買鉱条件の悪 もれている電子機器類の量や、製品別、メーカー 化など、厳しさを増す事業環境の中、ユニークか 別、年代別の含有率の把握、更に市民の意識をど つ安定した事業体として勝ち残っていきます。 う高めていくかなど、数多くの課題があります。 RtoS は、それらの課題を洗い出すための試験 事業として実施しており、多くの関係者の注目を 集めています。 金の含有量 Gold 銀の含有量 Silver (g/t) (Tons) (g/t) (Tons) ポータブルMDプレーヤー MD ポータブルCDプレーヤー CD カセットプレーヤー デジタルカメラ デジタルビデオカメラ 携帯電話 携帯電話 携帯音楽プレーヤー 携帯音楽 鉱石 0 鉱石 100 200 300 400 500 600 0 500 1,000 1,500 2,000 2,500 3,000 Dowa Holdings Co., Ltd. Annual Report 2008 5 車載コネクタ用途としてグローバルに品質と信頼性を認められた伸銅品。自動車部品、 携帯電話部品に不可欠な貴金属めっき加工。産業機械などのインバーターに搭載される セラミック回路基板。これら3 事業を、あらたなステージに飛躍させるべく実施してきた 積極投資は、これからの利益成長の原動力となるものです。 確固たる事業基盤の構築に向けて 金属加工 設備投資による事業の拡大 貴金属めっきでは、クリーンな処理環境を備え 伸銅品では 、銅合金生産能力の拡大と生産性 た新工場棟に最新鋭の自動化めっきラインを順 向上に取り組んできました。収益の柱である銅 次導入しています。携帯電話、車載部品、電池向 合金の生産能力は 、専用設備の導入によって倍 けなどの銀、ニッケル、錫めっきラインを既に 5 増しました。また、コイル大型化による生産性向 基建設し、要求仕様に応じた最適なめっき加工を 上を目的とした一連の設備増強は、2005 年度の 実現しています。 熱間圧延機更新に始まりました。この大規模投 セラミック回路基板では 、2008 年 5 月に新工 資は最初の工程である溶解・鋳造から最終工程 場棟の建設および設備増強を完了し、生産能力 の切断・めっきまで 、ほぼ全工程にわたります。 を約 1.5 倍に引き上げています。産業機械、鉄道 建設が完了する2008 年度中には、全コイルの大 車 両、太 陽 光 発 電、風 力 発 電 などのインバー 型化が可能となり、銅、黄銅を含む総生産能力が ターに使うパワーモジュール向け放熱・絶縁基板 約 20 %向上します。 として、窒化アルミ回路基板の需要増に応えてい きます。 伸銅品 条製品 総販売量 XXXXXXXXXXXX 伸銅品 条製品 合金販売量 XXXXXXXXXXXX ( t /月) (Tons) 7,500 ( t /月) (Tons) 4,000 6,000 3,000 4,500 2,000 3,000 1,000 1,500 0 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 (3 月31 日に終了する会計年度) 6 Annual Report 2008 Dowa Holdings Co., Ltd. 2010 2011 見込 2012 0 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 (3 月31 日に終了する会計年度) 2010 2011 見込 2012 M&A による事業領域の拡大 量産を開始しました。この合弁は、事業拡大に不 伸銅品ではヤマハ (株)の子会社であった伸銅 可欠な原材料の安定確保のみならず 、一貫生産 品製造会社の株式 90%を取得、2007 年 12 月よ 体制による生産の効率化、品質の向上など多く り、DOWAメタニクス (株) としてスタートしまし の効果が期待できます。 た。同社は半導体リードフレーム向けの高強度 海外展開 材料を中心に製造しており、その品質、製造技術 は国内トップクラスを誇ります。従来から有する 2007 年 12 月、タイに伸銅品の加工販売拠点 車載での強みに半導体分野での強みが加わり、 が完成しました。部品の現地調達化が進んでい それぞれの技術を融合した研究開発や生産補完 るタイは、中国上海に次ぐ、東南アジアの中核拠 により、あらたな事業領域に挑戦していきます。 点となります。同所には貴金属めっきの設備も導 また 、北米最大の伸銅品製造会社との合弁販売 入し、さまざまなニーズに応えていきます。 会社であるヤマハ・オーリンメタル (株) の株式に また、あらたに設置したドイツ現地法人を拠点 ついても 、ヤマハ (株)の持分 50% 全てを取得 として 、回路基板の欧州市場での販売を本格化 し、DOWA オ ーリンメタ ル (株)として 、販 売・ していきます。ドイツは自動車、産業機器関連な マーケティングの強化を図っていきます。 どの開発・生産拠点が多く立地しており、大きな セラミック回路基板では、化学品メーカー大手 需要が見込まれます。欧州市場へ本格進出する の(株) トクヤマと合弁で 、基板事業の原材料で ことで、2010 年度までに窒化アルミ回路基板の ある窒化アルミニウム白板の製造販売会社TDパ 世界シェア 50% 超の獲得を目指します。 ワーマテリアル (株)を設立し、2008 年 4 月から 伸銅品 条製品 錫リフローめっき販売量 Gold Silver窒化アルミ回路基板 販売枚数 ( t /月) (Tons) 2,500 (Tons) (千枚/月) 1,000 2,000 800 1,500 600 1,000 400 500 200 0 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 (3 月31 日に終了する会計年度) 2010 2011 2012 0 2002 見込 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 (3 月31 日に終了する会計年度) 2010 2011 2012 見込 Dowa Holdings Co., Ltd. Annual Report 2008 7 金属部品をより強く、より軽く、より永く使うために、熱処理への要求はますます高度 なものとなっています。20 種類の表面加工プロセスを有する熱処理加工事業と、そこで 蓄積されたノウハウを活かした工業炉事業。生産拠点の拡充と能力強化、そして海外展 開の加速により、他の追随を許さない熱処理事業を築き上げます。 確固たる事業基盤の構築に向けて 設備増強とM&A 熱処理 は自動車メーカー、部品メーカー、それに金型 2006 年度は、半田工場、真岡工場の増強投資 メーカーの集積する北関東有数の工業都市で に加え、8 月に愛知県名古屋市にある (株) セムの す。太田工場は、これまでに蓄積してきた経験と 全株式を取得しました。同社は創業 80 年を超え ノウハウで、多くの技術的挑戦を実現させた最新 る金属熱処理加工、工業炉製造の老舗で 、自動 鋭工場です。環境対応型の高効率次世代工場を 車部品をはじめ精密部品・各種金型など幅広い 目指して 、生産コスト30% 減、労働生産性 30% 用途に対応したプラズマ窒化処理、小物大量品 向上、CO 2 排出量 30% 削減を目標に掲げ 、最新 に適したガス窒化処理などで顧客からの高い評 設備を導入し、システム化による設備管理、生産 価を得ています。中京・東海地区第 5 の拠点とし 管理、作業管理を行います。太田工場では主力 て、熱処理事業の拡大に大きく貢献しています。 となる部品の浸炭・窒化処理のほかに、金型処理 にも注力していく計画で 、金型の硬度、耐久性、 国内 10 工場体制へ 耐摩耗性を飛躍的に向上させるニュー TDプロセ スを実用化しました。このニュー TDプロセスは、 2007 年度に建設を開始した群馬県太田工場 従来の工程に比べ生産性が改善され 、品質面で は 、2008 年 5 月に操業を開始しました。太田市 国内浸炭・窒化処理能力 XXXXXXXXXXXX 国内熱処理事業 10 工場体制へ XXXXXXXXXXXX ( t /月) (Tons) 12,000 (Tons) 真岡工場 太田新工場 10,000 8,000 関新工場(予定地) 6,000 (株) セム 豊田工場 4,000 0 安城工場 半田工場 2004 2008 2009 2012 見込 (3 月31 日に終了する会計年度) 8 浜松工場 滋賀工場 2,000 Annual Report 2008 Dowa Holdings Co., Ltd. 横浜工場 も熱処理時の金型歪みをほとんど生じさせない 海外展開 という特長があります。金型生産の盛んな太田 2006 年度は 、米国拠点にコーベット処理設備 市において 、その技術的優位を武器に新規需要 を導入し、能力を増強しました。コーベット処理 の獲得を見込んでいます。関東地区は太田工場 は、部品の耐焼き付き性、耐摩耗性を高めること を旗 艦 工 場と位 置 付け 、熱 処 理 事 業 のシェア ができます。190° Cという低温で処理できるた アップに取り組みます。 め、部品特性や寸法精度を損ねることがなく、主 また 、岐阜県関市では 、現在新工場の建設が にトランスミッションギアなどに用いられていま 着々と進められています。太田工場の最新技術、 す。2007 年度にはタイ工場が操業を開始し、熱 設計思想を横展開し、2008 年度中の操業開始を 処理の受託加工およびメンテナンス事業を展開 目指しています。関工場の操業により、中京・東 しています。近年は日系ユーザーの海外展開に 海地区における浸炭・窒化処理能力は 、従来比 加え、海外ユーザーからの引合いも増えていま 40% 増となります。国内は関東の 3 工場と中京・ す。今後は海外拠点での工業炉、メンテナンス事 東海の 6 工場、これに滋賀工場を加えた 10 工場 業の強化にとどまらず、現地企業とのパートナー 体制が確立されることになり、この全国拠点網と シップ強化を推し進め、グローバル展開を加速さ 最新技術に裏付けられた品質を武器に、確固た せます。 る事業基盤を築き上げます。 新型連続炉 U-TKM(従来の連続炉を100とした性能比較) Gold (Tons) 200 ■ 新型連続炉U-TKM ■ 従来の連続炉 150 SilverDOWA の熱処理 国内シェア (Tons) ( % ) 25 20 15 100 10 50 0 5 生産性 エネルギーコスト リードタイム 0 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 (3 月31 日に終了する会計年度) 2010 2011 2012 見込 Dowa Holdings Co., Ltd. Annual Report 2008 9 営業概況 2008 年 3 月期 売上高(億円) セグメント別売上高 (株) DOWAメタルマイン 4% 5% 16% 2008 年 3 月期 11% 製錬 49% 金、銀、銅、亜鉛、鉛、亜鉛合金、プラチナ、 パラジウム、インジウム、ビスマス、テルル、 硫酸など 15% 7% 2% 8% 2008 年 3 月期 14% 環境・リサイクル 200 1,000 100 8% 80 廃棄物処理、土壌浄化、金属リサイクル、 コンサルティング、管理型最終処理施設、 貨物輸送など 600 60 400 40 200 20 17% 2008 年 3 月末 10% 13% ■ ■ ■ ■ ■ ■ 製錬 環境・リサイクル 電子材料 金属加工 熱処理 その他 80 (株) DOWA エレクトロニクス 600 60 化 合 物 半 導 体 ウ ェ ハ、LED 、ガ リ ウ ム・ インジウム、銅粉、銀粉、酸化銀粉、メタル粉、 フェライト粉、キャリア粉など 400 40 200 20 0 04 05 06 07 08 0 1,000 50 (株) DOWAメタルテック 800 40 銅・黄銅・銅合金の条、ニッケル系合金条、 条 めっき、黄 銅 棒、黄 銅 鍛 造 品、金 属/ セラミック基板、めっき加工品など 600 30 400 20 200 10 40% 0 熱処理 (株) DOWA サーモテック 各 種 熱 処 理、各 種 表 面 処 理、各 種 熱 処 理 設 備および付 帯 設 備 の 設 計・製 造・販 売・ メンテナンスなど Annual Report 2008 Dowa Holdings Co., Ltd. 04 05 06 07 08 300 0 04 05 06 07 08 04 05 06 07 08 04 05 06 07 08 04 05 06 07 08 40 30 200 20 100 10 0 10 0 800 金属加工 8% 04 05 06 07 08 電子材料 18% 12% 0 800 53% セグメント別総資産 04 05 06 07 08 (株) DOWA エコシステム 0 1% 2008 年 3 月期 2,000 100 51% セグメント別経常利益 14% 300 1,000 18% 6% 3,000 0 セグメント別営業利益 営業利益(億円) 04 05 06 07 08 0 04 05 06 07 08 経常利益(億円) 300 総資産(億円) ハイライト ■ ボリビア事務所を開設 ■ メキシコのティサパ鉱山の増産工事開始 ■ アンチモンの生産を再開 ■ 小坂製錬(株) にリサイクル原料対応の新型製錬設備が完成 ■ 鉄鋼ダストからの亜鉛回収事業進出に向け、新会社を設立 1,600 1,200 200 800 100 400 0 04 05 06 07 08 0 100 500 80 400 60 300 40 200 20 100 0 04 05 06 07 08 80 0 04 05 06 07 08 ■ エコシステムリサイクリング (株)北日本工場が秋田県小坂町に完成 ■ オートリサイクル秋田の小坂工場が完成 ■ エコシステム千葉(株) において、国内最大級の新焼却炉建設を開始 ■ 台湾事務所を開設 04 05 06 07 08 ■ 窒化物半導体のサンプル出荷を開始 ■ 大容量データテープ対応の 45nm 超微粒子メタル粉を実用化 ■ 複写機向けキャリア粉の生産能力増強を決定 ■ 中国広東省深圳にDOWA 商貿易(深圳)有限公司を設立 600 60 400 40 200 20 0 04 05 06 07 08 50 0 04 05 06 07 08 (1) (株) の伸銅品製造子会社の株式 90%を取得 ■ ヤマハ ■ DOWAメタル (株) に銅合金用溶解鋳造設備を増設 ■ 高性能メッキラインを国内に2 基、タイに1 基増設 ■ サーマルデバイス事業部を新設、DOWA パワーデバイス (株) で増強建 設を開始 トクヤマとの合弁会社 TD パワーマテリアル (株) に窒化アルミ白板 ■(株) の製造工場が完成 800 40 600 30 400 20 200 10 0 04 05 06 07 08 40 0 04 05 06 07 08 (2) ■ 群馬県太田市で新工場建設を開始 ■ 岐阜県関市に新工場建設を決定 ■ 高性能・省エネ型新型炉 U-TKMを実用化、愛知県半田工場に設置 ■ Dowa Thermotech (Thailand) Co., Ltd. が営業開始 300 30 200 20 100 10 0 04 05 06 07 08 0 04 05 06 07 08 注( 1 )2005 年以前は旧区分(電子材料・金属加工の合計)の数値となります。 ( 2 )2005 年以前の数値は、旧区分(電子材料・金属加工の合計)の数値として、電子材料の欄に記載しています。 Dowa Holdings Co., Ltd. Annual Report 2008 11 事業レビュー 2008 年 3 月期 製錬 事業構造改革Ⅲ 売上 営業利益 経常利益 ROA 投資額 研究開発費 2009 年 3 月期 2,290 億円 ( 年度) 125 億円 130 億円 9% 70 億円 10 億円 2008 年 3 月期 2,722 億円 ( 年度) 224 億円 235 億円 16% 133 億円 40 億円 2007 年 3 月期 2,766 億円 ( 年度) 251 億円 253 億円 18% 66 億円 8 億円 2008 2007 2006 製錬部門では、小坂製錬(株) で導入した新型製錬設備の完工により、リサイクル原料の処理能力が年 間 3 万トンから15 万トンへと大幅に向上しました。リサイクルを更に強化し、貴金属銅事業の構造改革を 推し進めていきます。また、コスト削減を含む操業改善により、競争力強化を図ります。 事業構造改革Ⅲの方針 亜鉛事業で東アジア No. 1 貴金属銅事業でリサイクルの更なる強化 ■ 亜鉛、レアメタル事業: 原料から加工、販売まで、積極投資と秋田製錬(株) などでの操業改善により事業基盤を強化 競合を意識し、総合力で、東アジア No. 1 を目指す ■ 貴金属銅事業: 環境事業と融合した独自のビジネスモデルを展開 小坂製錬(株) でリサイクル対応の新設備を導入、電子・電気廃棄物の海外集荷と国内リサイクルネット ワークの強化などによりリサイクル原料の比率を向上 買鉱条件悪化やメタル価格変動の影響を受けにくい事業体質へ 3 年間での投資額と研究開発費累計 (億円) 3 年間の投資額の割合 3 年間の研究開発費の割合 400 300 全社見込 200 835 億円 100 0 12 07 08 09 Annual Report 2008 Dowa Holdings Co., Ltd. 32% 32% 全社見込 180 億円 営業概況 銅と貴金属のメタル価格は、世界的な需給逼迫と投機資金の流入から高値圏で推移しました。販売量については、 写真フィルムの生産減などにより、銀が減少したものの、金、銅、白金族は自動車部品や電子部品向けに好調でした。 亜鉛のメタル価格は、海外での鉱石や地金の増産の影響により下落しましたが、販売は自動車部品向けを中心に 好調に推移しました。 また、硫酸も硫黄の国際価格の高騰を背景に工業用を中心に堅調に推移しました。 これらの結果、当部門の連結売上高は、前期比 2% 減の 2,722 億円となりました。また連結営業利益は、原料鉱 石の買鉱条件の悪化をコスト削減でカバーしきれず、前期比 10% 減の 224 億円となりました。 貴金属銅事業 小坂製錬(株) において、リサイクル原料対応型の新型製錬設備が完工し、2008 年 4 月 から営業運転を開始しました。また銅事業のアライアンスでは、提携先の三菱マテリアル (株) が筆頭株主である小名浜製錬(株) において 、銅の委託生産量を引き上げます。小 坂製錬(株) のプロセス転換を着実に実行し、アライアンスと合わせた独自モデルの構築 など、引き続き事業の強化に取り組みます。 小坂製錬(株)新型製錬設備 亜鉛事業 秋田製錬(株)の操業改善やコストダウン、在庫圧縮、設備更新などの施策を引き続き 推し進め、安定操業による体質強化、収益性の改善を図ります。また原料の安定確保に 向けて 、39% 出資しているティサパ鉱山(メキシコ)の 2010 年からの増産を決定する と共に 、鉄鋼ダストからの亜鉛回収事業への参入で 、リサイクル原料をあらたな原料 ソースとして確保し、事業の安定と収益の拡大を目指します 。 ティサパ鉱山 レアメタル事業 自動車廃触媒などからの白金族( PGM )回収事業では 、サンプリング設備の増強など により、原料集荷増に取り組み 、事業の拡大を図っていきます。また 、小坂製錬(株)新 型製錬設備からの回収金属の多様化に向けて、錫、ニッケル回収の技術開発にも取り組 む予定です。 NIPPON PGM AMERICA, Inc. Dowa Holdings Co., Ltd. Annual Report 2008 13 環境・リサイクル 事業構造改革Ⅲ 売上 営業利益 経常利益 ROA 投資額 研究開発費 2009 年 3 月期 880 億円 84 億円 84 億円 18% 66 億円 7 億円 2008 年 3 月期 845 億円 80 億円 79 億円 18% 47 億円 6 億円 2007 年 3 月期 747 億円 79 億円 80 億円 19% 25 億円 5 億円 (2008 年度) (2007 年度) (2006 年度) 環境・リサイクル部門では、あらたな廃棄物焼却炉の建設着工、精密洗浄事業、自動車解体業への進 出など、事業規模ならびに領域の拡大に取り組んできました。東アジアのリーディングカンパニーを目指 して、引き続き積極的な設備投資、新規事業創出、海外進出を進めます。 事業構造改革Ⅲの方針 東アジアのリーディングカンパニー ■ 廃棄物処理事業: 既存拠点の能力増強と処理ネットワークの拡充で、ウェステック事業のリーディングカンパニーとして更 なる拡大を目指す ■ 土壌浄化事業: 調査・コンサル・処理において、多彩な処理メニューと確かな技術力を武器に、国内および東アジアにお けるリーディングカンパニーとなる ■ リサイクル事業: 電子基板スクラップからの貴金属リサイクル、家電リサイクル、自動車シュレッダーダスト処理の強化に より、事業拡大を目指す 3 年間での投資額と研究開発費累計 (億円) 3 年間の投資額の割合 3 年間の研究開発費の割合 200 150 全社見込 100 835 億円 全社見込 180 億円 50 0 14 17% 07 08 09 Annual Report 2008 Dowa Holdings Co., Ltd. 10% 営業概況 廃棄物処理は、環境負荷の少ない廃棄物の受注は減少しましたが、化学・電子業界からの環境負荷の高い廃棄物 の受託増加によって売上高は増加しました。土壌処理は、建築基準法改正による工事着工件数減少の影響を受けた ものの、法改正前の受注案件と大型案件の完工により売上高は増加しました。リサイクル原料は、国際的に競争が 激化する中で集荷に努め、前期並みの取扱量を確保しました。これらの結果、当部門の連結売上高は前期比 13% 増の 845 億円となりました。連結営業利益は、土壌現地処理の利益率低迷に対し、付加価値の高い難処理廃棄物 の取扱量増加、物流や中間処理などのコスト圧縮が奏効し、前期比 1% 増の 80 億円となりました。 廃棄物処理事業 エコシステム千葉(株) では、2008 年末の完工を目指して国内最大級の廃棄物焼却炉 建設を推進中です。この新焼却炉の完成により、グループ全体で廃棄物の中間処理能力 は年間 100 万トンとなります。営業ネットワークの拡大、既存炉のブラッシュアップなど、 収集・運搬から最終処理に至るまでの一貫処理体制を一層強固なものにしていきます。 建設中のエコシステム千葉(株)新焼 却炉 土壌浄化事業 国内の大型処理案件の一巡、建築基準法改正などの影響を受けて市場が停滞する中、 引き続き営業チャネルの拡大、現地処理メニューの拡充、東アジア・東南アジアなどにお ける受注活動の強化に取り組み、マーケット拡大策を展開します。 エコシステム花岡(株)の土壌浄化 プラント リサイクル事業 2007 年 8 月に完工した小坂製錬(株)の新型製錬設備向けリサイクル原料の集荷増と 合わせて、国内および海外で貴金属・自動車・家電の各リサイクル事業において、処理 メニューの拡大および増処理を図ります 。また、使用済食用油のリサイクルを行うBDF (バイオディーゼル燃料)事業やレアメタル回収など、新規事業へも積極的に取り組み ます 。 リサイクル原料となる使用済携帯 電話 Dowa Holdings Co., Ltd. Annual Report 2008 15 電子材料 事業構造改革Ⅲ 売上 営業利益 経常利益 ROA 投資額 研究開発費 2009 年 3 月期 700 億円 70 億円 70 億円 20% 27 億円 28 億円 2008 年 3 月期 614 億円 63 億円 61 億円 17% 16 億円 26 億円 2007 年 3 月期 563 億円 69 億円 67 億円 19% 44 億円 27 億円 (2008 年度) (2007 年度) (2006 年度) 電子材料部門では、市場のニーズに応える既存商品の品質向上と、将来の市場を見据えた新規商品 の開発に取り組んできました。2008 年度は新商品の事業化を実現すると共に、引き続き重点分野での 集中と研究開発の強化を進め、技術立社による事業の拡大を目指します。 事業構造改革Ⅲの方針 重点分野への積極投資と新規開発による拡大 ■ 半導体事業: 赤外 LED(データ通信向けなど) 、赤色 LED(医療用センサ向けなど) の拡販と、新規事業(窒化物半導 体) への積極投資・開発 ■ 機能性材料事業: 重点商品(銀粉、酸化インジウム) へ集中し、事業を拡大 メタル粉はコンピュータバックアップ用途で更に高付加価値化 新商品の上市と新規事業の早期立ち上げ 3 年間での投資額と研究開発費累計 (億円) 3 年間の投資額の割合 3 年間の研究開発費の割合 200 150 全社見込 100 16 180 億円 45% 50 0 全社見込 835 億円 07 08 09 Annual Report 2008 Dowa Holdings Co., Ltd. 10% 営業概況 相場の急落により、インジウムが売上を大きく減らしました。また、携帯電話のモデルチェンジに伴い IrDA(赤外 線データ通信) の搭載率が下がり、LED チップが売上を減らしました。 一方、新興国の需要増などにより、デジタル部品向けペースト用銀粉と銅粉、アルカリ電池用亜鉛粉が堅調に推 移し、自動車用途向けを中心に鉄粉も増販となりました。また、新製品を投入した磁気記録用メタル粉やコピー機 用キャリア粉も売上を伸ばしました。 これらの結果、当部門の連結売上高は前期比 9% 増の 614 億円となりました。 高付加価値製品による増収やコスト削減を進めたものの、燃料・資材コスト上昇なども響き、連結営業利益は前期 比 10% 減の 63 億円となりました。 半導体事業 インジウムの在庫調整や相場下落、IrDA の搭載率低下によるLED の需要減など、一部 の製品が厳しい環境下で苦戦を強いられました。インジウムはリサイクル強化、LED は 需要が好調な医療用、防犯用センサー向けへ注力するなどの施策により、挽回を図りま した。 新規開発では、世界最高水準の深紫外 LED の開発に成功しました。今後多くの分野で 活用が期待される製品です。新規開発品を積極的に市場に投入することで、あらたな需 深紫外 LED(写真では蛍光体によって 青色光に変換しています) 要を取り込みます。 機能性材料事業 電子材料分野では、プラズマ・ディスプレイ・パネル ( PDP )用球状銀粉やコンデンサ用 銅粉、アルカリ電池用亜鉛粉などが売上を伸ばしました。 磁性材料分野では 、メタル粉の第 4 世代と呼ばれる新製品を市場に投入し、順調に立 ち上げることができました。また、複写機メーカーの経営戦略に応じた製品を供給するこ とで、キャリア粉が売上を伸ばしました。 原材料・エネルギー価格高騰などによるコスト上昇を、生産性の向上やコスト削減など ナノ銀導電性インク で吸収し、競争力の維持・強化を図ります。 新規開発については 、金属ナノ粒子の開発に注力していきます。米国 PChem 社から ナノ銀導電性インクの日本とアジアにおける独占販売権を取得しましたが 、今後更に技 術的な協力関係を強化し、新分野での競争優位を確立します。 Dowa Holdings Co., Ltd. Annual Report 2008 17 金属加工 事業構造改革Ⅲ 売上 営業利益 経常利益 ROA 投資額 研究開発費 2009 年 3 月期 1,050 億円 ( 年度) 59 億円 60 億円 9% 56 億円 5 億円 2008 年 3 月期 917 億円 30 億円 26 億円 5% 80 億円 4 億円 2007 年 3 月期 780 億円 45 億円 43 億円 9% 53 億円 4 億円 2008 (2007 年度) (2006 年度) 金属加工部門では、全ての主要事業において積極投資とグローバル展開の方針のもと、設備増強、 M&A 、海外拠点の設立など、能力増強と事業領域の拡大に向けて大胆な施策を実行してきました。事 業構造改革Ⅲの最終年度では、これらの成果を十分に発揮し、 トップサプライヤーとして更なる飛躍を目 指します。 事業構造改革Ⅲの方針 積極投資による事業拡大とグローバル展開 ■ 金属加工事業: 設備投資の加速により、高付加価値品へ更にシフト 車載向けコネクタ用材料でトップサプライヤーとしての確固たる地位を築く ■ めっき事業: 新規めっきラインの建設により、事業拡大 高付加価値分野での技術開発 ■ セラミック回路基板事業: アライアンスによる事業強化 銅張り窒化アルミ基板の強化・拡大を行い、世界 No. 1 シェアを目指す 3 年間での投資額と研究開発費累計 (億円) 3 年間の投資額の割合 3 年間の研究開発費の割合 400 7% 300 200 23% 100 0 18 07 08 09 Annual Report 2008 Dowa Holdings Co., Ltd. 全社見込 835 億円 全社見込 180 億円 営業概況 自動車向けなどの端子やコネクタに使われる銅合金条の売上が大幅に増加し、産業機械向けインバーターなどの 需要が好調な回路基板も売上を伸ばしました。また、貴金属めっきも自動車部品や IT 関連部品向けに増販となりま した。銅や金銀が高値で推移したことや、加工会社と販売会社をあらたに傘下に加えたこともあり、当部門の連結売 上高は、前期比 17% 増の 917 億円となりました。 在庫量の削減などコストダウンに取り組みましたが、高騰するエネルギーコストや輸送コストなどの影響を受けた 結果、当部門の連結営業利益は、前期比 33% 減の 30 億円となりました。 金属加工事業 伸銅品は、国内での M&Aと設備増強に加え、タイ工場の稼働により生産販売能力を大 幅に拡大しました。好調な自動車生産と電装化の進展を受け 、コネクタ用途を中心とし た銅合金および錫リフローめっきの販売は大きく伸びています。また、ニッケル系合金の 製造販売を開始するなど、製品ラインナップを拡充しました。黄銅棒およびその加工品 でも、環境に配慮したカドミレス材の売上が増加しました。 粗圧延を行うブレークダウンミル めっき事業 自動車部品や携帯電話向けを中心に貴金属メッキの売上が増加しました。生産面では 国内に2 基、更にタイにも1 基、主に車載コネクタやスイッチ向けとなるめっきラインをあ らたに導入しました。引き続き多様化する仕様や市場変動に迅速に対応すべく、新ライ ンの導入、既存設備の改造を行うと共に、新めっき膜の開発や生産技術の向上に取り組 み、国内外での競争力を強化します。 金ストライプメッキ セラミック回路基板事業 中国、東南アジアにおける設備投資需要の拡大により、産業機器向けの売上は好調に 推移しました。また、鉄道車両向けなども、国内外の市場拡大により販売を伸ばしていま す。2007 年度に着手した設備増強は 、2008 年 5 月に完了しました。窒化アルミ基板の 生産能力を 1.5 倍に引き上げ 、好調な需要に対応していくと共に、あらたに現地法人を 設立した欧州での販売を強化します。 銅張り窒化アルミ回路基板 Dowa Holdings Co., Ltd. Annual Report 2008 19 熱処理 事業構造改革Ⅲ 売上 営業利益 経常利益 ROA 投資額 研究開発費 2009 年 3 月期 300 億円 52 億円 51 億円 16% 45 億円 4 億円 2008 年 3 月期 288 億円 35 億円 35 億円 13% 29 億円 4 億円 2007 年 3 月期 270 億円 35 億円 35 億円 13% 58 億円 2 億円 (2008 年度) (2007 年度) (2006 年度) 熱処理部門では、2008 年度、5 月に太田工場をオープン後、更に関工場を立ち上げる計画です。製造 能力を拡大しシェアアップを図ると共に、コストダウンや新規技術の開発などを一層強化していきます。 の更なる向上などにより、熱処理業界 北米・タイでの海外事業の強化、QCD(品質・コスト・デリバリー ) のリーディングカンパニーを目指します。 事業構造改革Ⅲの方針 製造技術の革新と積極投資で拡大 ■ 熱処理事業: 生産性向上とコスト削減で体質を強化 設備投資で能力増強し、国内シェア拡大 海外は、北米・アジアであらたな展開 ■ 工業炉事業: 顧客ニーズを捉えた開発で新製品を上市 販売・メンテナンスで海外体制を整備し、事業拡大 3 年間での投資額と研究開発費累計 (億円) 3 年間の投資額の割合 200 16% 3 年間の研究開発費の割合 6% 150 全社見込 100 835 億円 50 0 20 07 08 09 Annual Report 2008 Dowa Holdings Co., Ltd. 全社見込 180 億円 営業概況 熱処理加工では、自動二輪車の販売が大型を中心に国内および北米で停滞した影響を一部に受けたものの、アジ ア向けに輸出が好調なミッションなどの自動車部品と建設機械部品の表面処理加工の受託が順調に伸びました。工 業炉は、世界規模での自動車生産台数の増加や建設機械の需要増を背景として 、国内販売と輸出が共に堅調に推 移し、メンテナンス事業の売り上げも増加しました。これらの結果、当部門の連結売上高は、前期比6% 増の 288 億 円となりました。 エネルギー価格や資材の高騰などにより製造コストが上昇する中、設備稼働率の向上や販売コストの削減などを 図り収益の確保に努めた結果、当部門の連結営業利益は、ほぼ前期並みの 35 億円となりました。 熱処理事業 熱処理加工では、2006 年度に増強を終えた愛知県半田工場の浸炭処理量が、前期比 20% 増となりました。 最新鋭の群馬県太田工場は 2008 年 5 月に操業を開始しました。2008 年度内には岐阜 県関工場も操業を開始する計画です。国内 10 工場の拠点網と品質面での差別化で、更 なる国内シェア拡大を実現します。 太田工場 工業炉事業 工業炉は 、国内販売、輸出共に販売を伸ばしました。BRICs 諸国を中心とした顧客の 海外展開にも積極的に対応し、省エネルギーや環境対応など多様化するニーズに応じた 高品質な設備を提供していきます。 またメンテナンス事業の強化により海外販売を促進し、品質向上と製造能力アップで国 内外市場の取り込みを図ります。 連続炉 海外展開 2007 年 10 月に工業炉のメンテナンスサービスを開始したタイの現地法人では 、12 月 に金型表面処理の受託加工も開始しました。2008 年 8 月には浸炭・窒化処理の追加を計 画しており、順調に事業を拡大しています。米国オハイオ工場では、操業改善などにより 現場力強化を図ります。 熱処理、工業炉共に世界マーケットの動向を注視しながら、積極的に海外展開を推し 進めます。 DOWA Thermotech (Thailand) Co., Ltd. Dowa Holdings Co., Ltd. Annual Report 2008 21 環境保全活動 当社は自社の事業活動による環境負荷を適切に管理すると共に 、精度の高い金属製錬技術を通じた資 源リサイクルの促進、高機能素材の開発や省エネルギー炉開発などを通じた製品の環境性能向上への貢献、 廃棄物管理/土壌浄化を中心とする環境事業による環境リスク低減など 、包括的な環境サービスの提供 により、人類の快適な暮らしと持続可能な社会の実現に取り組みます。 基本理念 行動指針 DOWAグループは、企業理念である「地球を舞台に内外の経 q 環境負荷の継続的な低減およびゼロエミッションを推進す 営資源を駆使して人類の快適な暮らしを創造する」 ことを環境保 るために、全社、各部門、ならびに関係会社ごとに環境目 全活動の基本とし、 「地球環境の保全に配慮し、資源の有効活用 的・目標を設定し、環境管理システムを構築する。 とリサイクルを進める」 ことを環境に関する行動基準とする。 DOWAグループは、企業活動と環境との調和を図りつつ地球 環境への負担を低減し、地球的規模での持続的発展が可能な 社会の実現に貢献する。 DOWAグループの環境保全活動は以下のとおりとする。 q 当社の事業活動における公害防止、省資源、環境負荷の 低減などの活動 w 社会の環境リスク低減に貢献するための活動 w 事業活動に係わる環境側(大気、水質、土壌、廃棄物など) を常に認識し、環境負荷低減に取り組むと共に、定期的に 環境目的、目標の見直しおよび環境監査を実施する。 e 事業活動、製品、サービスに係わる環境関連法規、規則、 協定などの遵守に努め、環境の保全と向上を図る。 r 当社の環境・製錬事業を通じて、廃棄物、土壌汚染など社 会の環境リスク低減に努めると共に、金属のリサイクル、 エネルギー の回収およびクリーンエネルギー の利用を実 施し、環境保全、省エネルギー、省資源、ゼロエミッショ ンなどに貢献する。 t 従業員の環境への意識向上を図り、また環境保全活動を 通じて地域社会との調和を図る。 DOWA グループの社会における環境リスク低減活動 ̶2007 年度の主な活動 ̶ ■ 製錬部門 • リサイクル原料対応型新型製錬設備の竣工 • 鉄鋼ダストの亜鉛回収事業への進出を具体化 ■ 環境・リサイクル部門 • 秋田県北部エコタウン事業の一環として、自動車リサイクル工 場と貴金属回収工場を建設 • フロンガスの破壊処理による地球温暖化防止への貢献 • エコリサイクルが循環型推進功労賞の環境大臣表彰 ■ 電子材料部門 • 各種電気機器類のインバーター化、待機電力の削減などによる 効率アップ • 廃電子機器類のリサイクル推進 • 児島湖に 3,000 本の河津桜を植樹するプロジェクトを開始 地域のサポーターと共に、2007 年度は約 1,700 本を植樹 ■ 金属加工部門 • 各種電気機器のインバーター化、照明関係の見直しなどによる 省エネ推進 • 廃水処理設備の増強、節水運動 • PRTR 特別賞を新日本ブラスが受賞 ■ 熱処理部門 • ショット粉などのリサイクル、有価物化の推進 • 省エネタイプ機器・設備の導入や電力からガスへの転換など の省エネ推進 ■ 全社ほか • 小坂地区で植樹祭を開催。地元の小学生らが関係者と共に約 6,000 本を植樹 • 小学校において理科と環境の教育を実施 DOWA グループの環境リスク低減実績(2007 年度) • 環境・リサイクル事業(外部経済効果:EEBE® ) 875 億円 • 植林活動(国内 1,610ha の森林保有➔CO2 削減) 22 Annual Report 2008 Dowa Holdings Co., Ltd. DOWA の環境・リサイクルネットワーク リサイクル原料 廃触媒など リサイクル原料 カーシュレッダーダスト コンピュータ屑 廃プラスチックなど ガリウム スクラップ類 廃家電 産業廃棄物 一般廃棄物 汚染土壌 市場へ 家電リサイクル工場 製錬 金・銀・銅・ 鉛原料 製錬 亜鉛・ カドミウム原料 秋田製錬(株) (株)エコリサイクル インジウム 小坂製錬(株) 金属・蒸気回収炉 廃棄物中間処理工場 有価金属 (金・銀・銅) プラスチック類 秋田レアメタル(株) エコシステム秋田(株) 焼却灰 最終処理施設 銅原料 エコシステム リサイクリング(株) エコシステム 小坂 (株) エコシステム花岡(株) 最終処理施設 汚染土壌浄化施設 認定工場 重金属類 (鉛・カドミウム) グリーンフィル 小坂 (株) (株)日本ピージーエム エコシステム花岡(株) 再資源化 プラチナ・ パラジウム・ ロジウム原料 浄化土・埋立材 製品 金、 銀、 銅、 鉛、 亜鉛、 カドミウム、 ビスマス、 セレン、 テルル、 プラチナ、 パラジウム、 ロジウム、 ガリウム、 ゲルマニウム、 インジウム、 アンチモン、 硫酸 Dowa Holdings Co., Ltd. Annual Report 2008 23 コーポレートガバナンス 当社およびグループ各社は、事業活動を通じて社会に貢献 すると共に、社会からの各種要請にも応えてきました。 内部統制システム 2006 年 5 月に決議した内部統制システムを持株会社制への コーポレートガバナンス (企業統治)の強化を経営の最高 移行を機に見直し、2006 年12 月に改正しました。また、2007 課題の一つとして位置付け、 「 DOWAグループ価値観と行動 年 3 月にグループ全社(一部合弁会社を除く) の取締役会にお 規範」に則り、社会への貢献と共に内部統制の効果的かつ効 いて、同様の内部統制システムを決議したことにより、この行 率的な体制整備と運営にグループ全社を挙げて取り組んで 動規範のグループ全体への浸透を図っています。 います。 2007 年 12 月には 、企業の社会的責任について 、より積極 2006 年 10 月には 、持株会社制に移行しました。市場の最 的な活動を行うためにCSR 部門を設置しました。CSR の一環 前線で顧客ニーズをより敏感に捉え、権限を持って迅速な意 として、グループ全社の内部統制構築を支援していきます。 思決定を行うと共に、事業特性に応じて柔軟かつ大胆な事業 運営を実施できるよう各事業部門を分社化し、当社自身は、持 金融商品取引法への対応 株会社となってグループとしての最適な経営資源の配分を行 2008 年度から本格適用となる金融商品取引法に対応するた い 、グループの持続的成長による企業価値の最大化を図って め、2007 年 3 月にグループ全社の会計業務について、業務の いきます。 流れが目に見えるように文書化しました。2007 年度は会計以 また、当社は、q監査役会の設置、w 社外取締役選任によ り、経営の健全性を高め、その確保を図っています。 外の業務の文書化を進め、日常業務におけるコンプライアンス を充実させると共に、業務の効率化に取り組みました。 DOWA グループ コーポレートガバナンスの取り組み 2000 年 執行役員制導入 2001 年 経営執行会議導入 2003 年 取締役の任期短縮(2 年→ 1 年) 2006 年 5 月 取締役会による内部統制システムについての 決議 6 月 社外取締役を選任 10 月 持株会社制を導入 12 月 取締役会による内部統制システムについての 決議を改正決議 24 Annual Report 2008 Dowa Holdings Co., Ltd. 2007 年 3 月 グループ会社の取締役会による内部統制 システムに関する決議 グループ会社における会計に関する業務 フローの文書化 (株) における会計 DOWAホールディングス 以外の業務フローの文書化 12 月 CSR 部門を設置 役員等一覧 2008年6月25日現在 取締役 川 廣和 河野 正樹 代表取締役会長・CEO 杉山 文利 代表取締役社長 大西 賢二 取締役・CTO 山田 健昭 取締役 藁科 卓也 取締役 金丸 健二 取締役 取締役 *1 監査役 西脇 文男 監査役 *2 大井田 完二 監査役 蔭地 義之 山地 敏 監査役 監査役 *2 執行役員 久野 誠一 荻野 峯雄 名村 優 中塩 弘 富川 宏 山 古賀 義人 大塚 晃 石橋 幸雄 雪竹 克也 執行役員 信男 執行役員 執行役員 執行役員 執行役員 執行役員 執行役員 執行役員 執行役員 三原 悟 執行役員 執行役員 *1 社外取締役 2 社外監査役 Dowa Holdings Co., Ltd. Annual Report 2008 25 11 年間の要約連結財務諸表 DOWAホールディングス株式会社及び連結子会社 3 月31 日に終了した会計年度 2008*1 2007 2006 2005 ............... ............... ............... ............... ............... ¥475,826 399,901 31,605 44,319 9.31 ¥458,701 383,136 26,830 48,733 10.62 ¥316,388 253,389 26,101 36,897 11.66 ¥254,192 202,447 24,102 27,642 10.88 ............... ............... ............... ............... ............... ............... ............... ............... ............... ............... ............... ............... ............... ............... ............... 50.74 18.11 14.23 6.86 – – – – 8.11 – – 1.93 24,520 26,324 7,309 51.55 16.31 14.31 9.37 – – – – 7.37 – – 1.08 26,337 21,821 4,384 45.58 16.32 – – 28.15 – – – 8.90 – – 1.04 14,532 12,497 3,739 ..................................... ..................................... ..................................... ..................................... 150,281 6,078 367,931 120,953 141,276 4,491 352,299 114,757 114,869 3,833 303,029 99,653 会計年度: 売上高 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 売上原価 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 販売費及び一般管理費 . . . . . . . . . . . . . . . 営業利益 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 売上高営業利益率( % ). . . . . . . . . . . . . . . 事業のセグメント別営業利益構成比( % ) 製錬部門 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 環境・リサイクル部門(2000 ∼) . . . . . . . 電子材料部門(2007 ∼) . . . . . . . . . . . . 金属加工部門(2007 ∼) . . . . . . . . . . . . 電子材料・金属加工部門(2003 ∼ 2006) . 金属加工(化成)部門(∼ 2003). . . . . . . . 新素材部門(∼ 1999) . . . . . . . . . . . . . . 電気・電子材料部門(2000 ∼ 2002) . . . . 熱処理部門(2000 ∼) . . . . . . . . . . . . . . 建設・不動産部門(∼ 2005) . . . . . . . . . . 物品販売部門(∼ 2004). . . . . . . . . . . . . その他部門 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 当期純利益(損失) . . . . . . . . . . . . . . . . . . 資本的支出 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 研究開発費 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 会計年度末: 純資産 *5 . . . 少数株主持分 総資産 *5 . . . 有利子負債 *7 : 1 株当たり情報(円) 当たり当期純利益(損失). . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 1 株(平均) 潜在株式調整後 1 株当たり当期純利益 *6 . . . . . . . . . . . . . . . . . . 1 株当たり純資産 *4 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 1 株当たり配当金 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . キャッシュ・フロー: 営業活動によるキャッシュ・フロー 投資活動によるキャッシュ・フロー 財務活動によるキャッシュ・フロー 現金・同等物(期末残高) . . . . . . その他指標( % ) : 総資産営業利益率 *2 . . . . . . . . 純資産当期純利益率 *3 *4 . . . . 純資産比率 *4 . . . . . . . . . . . . . 流動比率 . . . . . . . . . . . . . . . . インタレスト・カバレッジ (倍) . . デット・エクイティ・レシオ (倍) *4 投下資本回転率 *4 . . . . . . . . . *1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 26 ....................... ....................... ....................... ....................... ........................ ........................ ........................ ........................ ........................ ........................ ........................ ¥ 81.86 77.91 481.85 20.00 ¥ 40,398 (39,138) (1,820) 4,294 12.31% 17.45 39.19 156.05 21.10 0.84 9.25 ¥ 87.82 83.59 456.10 20.00 ¥ 13,700 (24,387) 9,634 4,792 14.87% 20.93 38.83 124.63 30.18 0.84 10.47 各表記年は、前年 4 月 1 日から3 月 31 日までの会計年度を表しています。従って、表記[ 2008] は 2008 年 3 月 31 日に終了する年度を示します。 営業利益を総資産の期中平均で除しています。 純利益を純資産の期中平均で除しています。 2007 年から、純資産額から少数株主持分を控除した額を用いて各比率の計算をしています。 「貸借対照表の純資産の部の表示に関する会計基準」を遡って適用しています。 2006 年の純資産及び総資産については、 潜在株式調整後 1 株当たり当期純利益は、2006 年まで潜在株式が存在しないため記載していません。 2008 年 3 月期の有利子負債は、リース債務を含んでいません。 Annual Report 2008 Dowa Holdings Co., Ltd. ¥ 48.12 – 382.69 14.00 ¥ 17,783 (15,616) (1,758) 5,813 13.07% 13.87 37.91 129.16 29.23 0.87 6.77 41.31 17.02 – – 32.04 – – – 10.86 1.62 – (2.86) 10,609 11,551 2,993 94,670 – 261,461 97,709 ¥ 35.14 – 315.46 10.00 ¥ 17,432 (7,636) (8,917) 5,286 10.89% 11.83 36.21 132.54 20.30 1.03 5.52 百万円 2004 2003 2002 2001 2000 1999 1998 ¥234,675 192,843 24,192 17,640 7.52 ¥221,051 181,142 25,159 14,749 6.67 ¥222,175 182,689 26,875 12,609 5.68 ¥239,758 197,882 26,419 15,457 6.45 ¥232,809 196,602 27,859 8,347 3.59 ¥250,489 208,760 29,235 12,494 4.99 ¥294,868 244,454 32,606 17,807 6.04 13.99 25.77 – – 40.47 – – – 16.76 4.79 1.06 (2.83) 8,683 9,419 2,690 11.30 22.09 – – 27.27 7.95 – – 20.30 11.23 1.38 (1.51) (2,619) 9,814 2,195 84,673 – 246,275 104,375 24.32 18.94 – – – 5.31 – 22.20 14.19 16.14 1.06 (2.17) 282 10,244 2,454 70,931 – 248,689 132,179 22.95 10.36 – – – 8.99 – 39.88 10.44 8.57 1.09 (2.28) 4,921 11,641 2,177 76,125 – 284,552 158,440 10.90 7.63 – – – 13.23 – 55.93 3.22 12.20 2.26 (5.37) 2,070 9,172 3,100 69,564 – 313,209 188,831 53.40 – – – – 15.15 23.55 – – 6.36 1.79 (0.25) 3,524 16,265 2,923 61,695 – 319,989 208,868 49.16 – – – – 15.88 19.72 – – 9.08 0.88 5.28 5,088 15,199 2,723 53,383 – 330,670 227,437 52,030 – 351,292 237,894 円 ¥ 28.79 – 282.15 7.00 ¥ (8.85) – 236.29 7.00 ¥ 0.93 – 250.59 5.00 ¥ 17.61 – 239.65 5.00 ¥ 7.42 – 221.22 3.00 ¥ 12.51 – 190.56 5.00 ¥ 18.06 – 184.67 6.00 百万円 ¥ 29,725 (1,290) (30,072) 4,414 ¥ 23,134 (1,520) (26,882) 5,624 ¥ 23,503 (7,708) (26,127) 10,429 ¥ 21,176 (4,033) (17,523) 20,696 ¥ 17,515 (3,513) (19,723) 21,028 ¥ 13,594 (14,389) (4,154) 32,425 ¥ 24,470 (18,307) (1,390) 29,066 % 7.13% 11.16 34.38 121.86 12.04 1.23 4.59 5.53% (3.56) 28.52 95.93 8.38 1.86 (1.29) 4.22% 0.39 26.75 90.51 5.59 2.08 0.12 4.88% 7.50 22.21 95.67 5.14 2.71 1.91 2.57% 3.60 19.28 107.98 2.91 3.39 0.77 3.66% 6.69 16.14 104.67 3.95 4.26 1.26 5.14% 10.13 14.81 85.97 5.74 4.57 1.76 Dowa Holdings Co., Ltd. Annual Report 2008 27 財務レビュー 3 月 31 日に終了する会計年度 連結経営成績 売上高および 売上高利益率 (十億円) (%) 当連結会計年度のわが国経済は、堅調な設備投資や輸出に支えられて緩やかな回復を続け 600 12 500 10 400 8 300 6 200 4 アでの自動車や建設機械の需要増を背景に、これらの部品の輸出が好調でした。情報技術( IT ) 100 2 関連製品、OA 機器用電子部品なども堅調に推移しました。環境・リサイクル部門では、化学製 0 04 05 06 07 08 0 ましたが、米国経済の変調のほか、円高や原油高などの影響から次第に減速し、年明け後には 踊り場に入りました。 当社グループの事業環境につきましては、製錬部門では、中国の旺盛な需要や鉱山の経営統 合などにより原料需給がますます逼迫の度を増しており、金、銀、銅などの主要メタルの相場が 総じて上昇しました。一方、亜鉛は、増産の影響から相場が下落しました。加工部門では、アジ 品などの生産量の増加に伴い難処理廃棄物の処理委託量も増加しました。また、金属価格の高 騰などによりリサイクル原料の集荷競争が激しさを増しました。 売上高(左目盛り) 売上高営業利益率(右目盛り) 当社は、3 か年の中期計画「事業構造改革Ⅲ∼ Jump up to the New Stage ∼」の第2 年度と して、M&A や生産設備の増強など既存事業の強化と成長分野への積極投資のための諸施策を 強力に推し進めました。また、新製品の投入などにより増収に努めるとともに、高騰する原料や 資材などのコスト削減にも努めました。 これらの結果、当期の連結売上高は前期比 4% 増の 475,826 百万円となりましたが、連結営 業利益は同 9% 減の 44,319 百万円、連結経常利益は同 10% 減の 44,888 百万円、連結当期純 利益は同 7% 減の 24,520 百万円となりました。 なお、当連結会計年度において、ヤマハ (株) の子会社である伸銅品の製造・販売会社ヤマハ メタニクス (株) の発行済株式を 90% 取得し、DOWAメタニクス (株) に社名変更し、あらたに連 結会社に加えています。また、同様に伸銅品の販売会社ヤマハ・オーリンメタル (株) の発行済 株式を 50% 取得し、DOWA オーリンメタル (株) に社名変更し、あらたに持分法適用会社に加え ています。 そのほか、中国上海で伸銅品の加工・販売を行っている同和金属材料(上海)有限公司、及び 中国蘇州で金属リサイクルの回収を行っている蘇州同和資源綜合利用有限公司をあらたに連結 会社に加えています。 当期純利益 (十億円) 一方で、土木・建設事業、地熱発電事業からの撤退により、同和工営(株) 、昭和開発工業 30 (株) 、秋田地熱エネルギー(株) を連結会社から除外しています。 25 当社単体では、持株会社への組織変更の影響により、売上高は前期比93% 減の14,554 百万 20 円となり、営業利益は同 37% 減の 8,233 百万円、経常利益も同 39% 減の 9,061 百万円、当期 純利益は同 10% 増の 8,611 百万円となりました。 15 10 5 0 28 04 05 06 07 08 Annual Report 2008 Dowa Holdings Co., Ltd. 総資産 次期の見通し (十億円) 事業環境としては、原油価格や原材料価格の高騰、また、米国経済の減速並びに中国経済が 400 不透明であることなど厳しい状況にあります。 また、為替相場、主要メタル価格の動向や、電子材料、金属加工部門での需要動向に不透明 300 感も残るなど、収益の下ぶれリスクもあると考えています。 このような状況の中、中期計画「事業構造改革Ⅲ∼ Jump up to the New Stage ∼ 」の最終 200 年度として、徹底したコスト削減による企業体質の強化と、これまで以上に積極的かつ大胆な施 100 策への取り組みを行っていきます。 次期の業績予想については、米ドル平均レート上期 100 円、下期 95 円を前提として、売上高 0 04 05 06 07 08 4,600 億円、営業利益 400 億円、経常利益 400 億円、当期純利益 220 億円を予想しています。 製錬部門は、銅、亜鉛の原料条件の悪化や円高の影響、エネルギーコストの上昇による減益 要因に対し、コスト削減などの対策を打ちますが、これらの環境悪化を吸収しきれず当期に比べ 減益となる見込みです。 一方、環境・リサイクル部門、電子材料部門、金属加工部門、熱処理部門は販売量、処理量の 増加やコスト削減などによりそれぞれ増益を見込んでいます。なかでも、新工場の建設や設備 増強、M&A など大型投資を積極的に実施してきた金属加工部門、熱処理部門は当期に比べ大 幅な増益を見込んでいます。 ※上記の予想には、2008 年 3 月末現在の将来に関する前提・見通し・計画に基づく予測が含まれています。世界経 済・競合状況・為替の変動等に係るリスクや不確定要因により実際の業績が記載の予想数値と異なる可能性があ ります。 財政状態に関する分析 資産、負債、純資産に関する分析 当連結会計年度末の総資産は、前連結会計年度末と比較して15,632 百万円増加し367,931 百万円となりました。これは、それぞれのセグメントにおいて事業拡大のための積極的な投資を 実施したことにより有形固定資産が 13,847 百万円増加したこと、事業拡大に伴い売上債権が 有利子負債 1,449 百万円、たな卸資産が 1,076 百万円増加したことによるものです。一方、投資有価証券 (十億円) は株式市場の低迷により時価評価額が低下し8,350 百万円減少しました。 150 なお、当連結会計年度末の有利子負債の残高は、前連結会計年度末から6,195 百万円増加 125 し、120,953 百万円となりました。 100 75 50 25 0 04 05 06 07 08 Dowa Holdings Co., Ltd. Annual Report 2008 29 営業活動による キャッシュ・フロー キャッシュ・フロー関連指標の推移 当連結会計年度における連結ベースの現金及び現金同等物(以下「資金」 という。) は、前連 (十億円) 50 結会計年度末より498 百万円減少し、4,294 百万円となりました。 営業活動による資金の増加は 40,398 百万円(前年度比 26,698 百万円増) となりました。こ 40 れは、税金等調整前当期純利益は41,129 百万円(前年度比 4,887 百万円減) と前年度を下回っ 30 たものの 、減価償却費 13,830 百万円などの非資金的支出の調整やたな卸資産の減少 3,376 百万円などによるものです。 20 投資活動による資金は 39,138 百万円の支出(前年度比 14,751 百万円増) となりました。こ 10 0 れは、それぞれのセグメントにおいて、事業転換及び事業拡大のための積極的な設備投資 04 05 06 07 08 27,833 百万円、事業拡大や事業強化のための株式取得 16,275 百万円があったことによるもの です。 財務活動による資金は1,820 百万円の支出(前年度比11,455 百万円の支出増) となりました。 これは、有利子負債が 4,471 百万円増加した一方で、配当金の支払い 6,216 百万円があったこ とによるものです。 なお、有利子負債の増減について、連結貸借対照表と連結キャッシュ・フロー計算書との差異 は、新規連結会社の影響によるものです。 利益配分に関する基本方針及び当期・次期の配当 当社は、株主の皆様への配当を経営における最重要課題の一つと位置付けており、企業体質 強化と将来の事業展開に備えた内部留保の充実を勘案のうえ、業績に応じた配当を行うことを 方針としています。 当期の業績は、 「事業構造改革Ⅲ∼ Jump up to the New Stage ∼ 」で掲げた諸課題の達成 に向け順調に進捗してはいるものの、事業環境の悪化、設備投資による減価償却費の負担増な どにより前期を下回りましたが、当期の配当につきましては既にお知らせしたとおり、前期と同 額の 1 株当たり20 円の配当としました。 投資活動による キャッシュ・フロー また、次期の配当につきましても同様に 20 円の配当を予定しています。 (十億円) 0 事業等のリスク 当社グループの経営成績、株価及び財務状況等に影響を及ぼす可能性のあるリスクには次の –10 ようなものがあります。 –20 なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判 断したものです。 –30 –40 –50 30 04 05 06 07 08 Annual Report 2008 Dowa Holdings Co., Ltd. 経済情勢 日本、北米、アジア、欧州など当社グループの主要市場における景気後退、及びそれに伴う需 要の縮小は、当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。 地金相場、為替相場 当社グループが取扱う製品には、金、銀、銅、亜鉛など国際的な相場により価格が決定される ものがあります。また、これら主要地金の原料鉱石は海外から調達しており、国際的市況の変 動、為替相場の変動によるリスクを負っています。これに対し、当社グループは非鉄金属先渡取 引や為替予約などを通じてヘッジするなど、リスクの軽減に取り組んでいます。 公的規制 当社グループは、国内においては環境・リサイクル関連法、独占禁止法等の法的規制の適用 を受けているとともに、海外においても各国の法的規制、たとえば関税・輸出入規制や外国為 替管理法の規制を受けています。このような中、当社グループとしては、法的手続きによる権利 の保全にも万全を期しています 。しかしながら、将来において、現在予測し得ない法的規制が設 けられる可能性があり、これらの法的規制に係る指摘を受けた場合、当社グループの事業活動 が制限される可能性があり、業績に影響を及ぼす可能性があります。 株価の変動 当社グループは、当連結会計年度末時点で取引先を中心に約 220 億円の市場性のある株式 を保有しており、これらの株価変動リスクを負っています。同時点での市場価格により評価する と117 億円の含み益となっていますが、今後の株価の動向次第でこの数字は変動します。 また、株価の下落は年金資産の目減りを通じて、退職給付引当金の積立不足を誘発し、退職 給付費用を増大させるリスクがあります。 金利の変動 当社グループの当連結会計年度末の有利子負債残高は 1,209 億円で、総資産の 33%を外部 調達しており、急激な金利上昇によって業績に影響を及ぼす可能性があります。 災害や停電 当社グループは、製造ラインの中断による潜在的なマイナス影響を最小化するために、全て の設備における定期的な災害防止検査と設備点検を行っています。しかし、生産施設で発生す る災害、停電またはその他の中断が発生した場合、当社グループの生産能力が著しく低下する 可能性があります。 Dowa Holdings Co., Ltd. Annual Report 2008 31 連結貸借対照表 DOWAホールディングス株式会社及び連結子会社 2008 年及び 2007 年 3 月 31 日現在 千米ドル (注 1) 百万円 【資産】 2008 2008 2007 【流動資産】 現金預金(注 4) . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . ¥ 4,316 ¥ 4,814 $ 43,081 受取債権(注 14) : 商取引にかかるもの . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 非連結子会社及び関連会社にかかるもの . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . その他 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 小計 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . たな卸資産 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 繰延税金資産(流動) (注 10) . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . その他の流動資産 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 貸倒引当金(流動) . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 流動資産合計 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 74,230 3,229 4,911 82,371 82,236 4,156 4,388 (46) 177,422 69,516 6,430 5,116 81,063 81,160 2,910 1,427 (66) 171,310 740,897 32,230 49,025 822,152 820,809 41,484 43,797 (461) 1,770,864 23,121 75,121 171,956 7,934 278,134 (166,794) 111,340 21,297 85,214 154,077 7,672 268,261 (170,769) 97,492 230,780 749,789 1,716,307 79,193 2,776,070 (1,664,777) 1,111,293 38,102 30,191 28 6,777 860 3,389 (182) 79,167 ¥367,931 51,849 24,795 19 2,320 1,578 3,089 (154) 83,496 ¥352,299 380,306 301,341 282 67,650 8,586 33,832 (1,822) 790,177 $3,672,334 【有形固定資産】 (注 6、7) 土地 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 建物及び構築物 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 機械装置及び備品 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 建設仮勘定 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 小計 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 減価償却累計額 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 有形固定資産計 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 【投資及びその他の資産】 投資有価証券(注 5、7) . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 非連結子会社・関連会社にかかる投資有価証券及び長期貸付金(注 5、7) . . . . . . . 長期貸付金 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 繰延税金資産(固定) (注 10) . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . のれん . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . その他固定資産 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 貸倒引当金(固定) . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 投資及びその他の資産合計 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 資産合計 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . *1. 後に記載している注記はこの連結財務諸表の一部です。 2. 各表記年は、前年 4 月 1 日から3 月 31 日までの会計年度を表示しています。従って、表記[ 2008]は 2008 年 3 月 31 日に終了した年度を示します。 3. 1 米ドル= 100 円 19 銭のレートは 2008 年 3 月 31 日の為替レートです。 32 Annual Report 2008 Dowa Holdings Co., Ltd. 千米ドル (注 1) 百万円 【負債及び純資産】 2008 2007 2008 ¥ 20,687 17,981 ¥ 40,893 24,664 $ 206,484 179,470 44,979 356 3,907 49,242 6,154 13,189 288 3,563 477 2,110 113,695 34,605 3,387 5,678 43,671 5,695 13,306 – 3,002 282 5,937 137,454 448,937 3,556 38,999 491,493 61,427 131,643 2,881 35,570 4,764 21,061 1,134,797 83,116 12,626 723 2,933 970 3,582 103,954 ¥217,649 49,199 12,586 679 8,014 – 3,088 73,567 ¥211,022 829,592 126,029 7,225 29,275 9,689 35,759 1,037,572 $2,172,370 ¥ 36,436 26,367 75,469 7,854 1,047 (348) (2,624) 144,202 ¥ 36,436 26,368 57,052 19,219 294 (336) (2,250) 136,785 $ 363,674 263,179 753,263 78,391 10,455 (3,477) (26,193) 1,439,293 【流動負債】 短期借入金(注 7). . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 1 年内返済予定長期借入金(注 7). . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 支払債務(注 14) . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 商取引にかかるもの . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 非連結子会社及び関連会社にかかるもの . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . その他 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 小計 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 未払費用 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 未払法人税等 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 繰延税金負債(流動) (注 10) . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 賞与引当金 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 役員賞与引当金 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . その他流動負債 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 流動負債合計 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 【固定負債】 長期借入金(注 7). . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 従業員に対する退職給付引当金(注 13) . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 取締役及び監査役に対する役員退職引当金 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 繰延税金負債(固定) (注 10) . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 負ののれん . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . その他長期負債 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 小計 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 負債合計 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 【偶発債務】 ( 注 8) 【純資産】 (注 9) 資本金 普通株式の授権株式総数:1,000,000 千株(2008 年及び 2007 年) 発行済株式数:303,790 千株(2008 年及び 2007 年). . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 資本剰余金 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 利益剰余金 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . その他有価証券評価差額金 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 繰延ヘッジ損益 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 為替換算調整勘定 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 自己株式(4,522 千株 2008 年及び 3,887 千株 2007 年) . . . . . . . . . . . . . . . . . . 小計 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 少数株主持分 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 6,078 4,491 60,671 純資産合計 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 150,281 141,276 1,499,964 負債及び純資産合計 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . ¥367,931 ¥352,299 $3,672,334 Dowa Holdings Co., Ltd. Annual Report 2008 33 連結損益計算書 DOWAホールディングス株式会社及び連結子会社 2008 年及び 2007 年 3 月 31 日に終了した 1 年間 千米ドル (注 1) 百万円 2008 2007 2008 【売上高】. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . ¥475,826 ¥458,701 $4,749,238 【売上原価】 (注 15) . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 399,901 383,136 3,991,434 売上総利益 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 75,924 75,564 757,804 【販売費及び一般管理費】 (注 11、12). . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 31,605 26,830 315,454 営業利益 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 44,319 48,733 442,349 受取利息及び受取配当金 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 1,400 1,219 13,979 支払利息 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . (2,167) (1,654) (21,630) 【営業外収益(費用)】 固定資産除売却損益 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 為替差損 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 関係会社株式売却損 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 17 (185) (301) (105) (409) 持分法による投資利益 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 2,059 投資有価証券の売却益 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 1,714 177 (3,011) (4,088) (579) 3,000 20,557 5 17,113 減損損失 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . (266) (69) (2,661) たな卸資産処分損 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . (405) (62) (4,051) たな卸資産評価損(注 15) . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . – – (522) 事業整理損失 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . (1,746) 事業転換損失 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . (1,088) (1,986) (10,868) その他純損失 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . (1,995) (1,775) (19,915) 小計 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . (3,189) (2,715) (31,831) 41,129 46,017 410,517 19,147 19,286 191,109 税金等調整前当期純利益 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . (17,432) – 【法人税等】 (注 10) 法人税等 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 法人税等調整額 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . (3,700) 法人税等計 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 15,446 【少数株主利益】. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 当期純利益 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 1 株当たり当期純利益 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . (1,162) (11,603) (878) ¥ 26,337 $ 244,742 米ドル (注 1) 円 ¥ 81.86 ¥ 87.82 $ 0.81 潜在株式調整後 1 株当たり当期純利益 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 77.91 83.59 0.77 現金配当 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 20.00 20.00 0.19 *1. 後に記載している注記はこの連結財務諸表の一部です。 2. 各表記年は、前年 4 月 1 日から3 月 31 日までの会計年度を表しています。従って、表記[ 2008]は 2008 年 3 月 31 日に終了した年度を示します。 3. 1 米ドル= 100 円 19 銭のレートは 2008 年 3 月 31 日の為替レートです。 34 154,171 18,801 ¥ 24,520 【 1 株当たり情報】 (注 2 (16)) (36,938) (485) Annual Report 2008 Dowa Holdings Co., Ltd. 連結株主資本等変動計算書 DOWAホールディングス株式会社及び連結子会社 2008 年及び 2007 年 3 月 31 日に終了した 1 年間 千株 2008 2007 【発行済株式数】 期首 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 303,790 303,790 当期の純変動額 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . – – 期末 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 303,790 303,790 千米ドル (注 1) 百万円 2008 2008 2007 【資本金】 期首 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . ¥36,436 ¥36,436 $363,674 当期の純変動額 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . – – – 期末 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . ¥36,436 ¥36,436 $363,674 ¥26,368 ¥26,368 $263,189 【資本剰余金】 期首 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 自己株式処分差損 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 期末 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . (0) (9) – ¥26,367 ¥26,368 $263,179 期首 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . ¥57,052 ¥35,079 $569,441 当期純利益 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 24,520 26,337 244,742 (6,075) (4,252) (60,638) 【利益剰余金】 配当金支払 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 役員賞与 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . – (108) – 連結子会社増加による期首利益剰余金増減高 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 47 (3) 476 持分法適用会社の自己株式処分による利益剰余金の増加高 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 連結子会社減少による利益剰余金減少高 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 期末 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 3 – 39 (79) – (798) ¥75,469 ¥57,052 $753,263 ¥19,219 ¥22,112 $191,827 【その他有価証券評価差額金】 期首 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 当期の純変動額 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 期末 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . (11,365) (2,893) (113,435) ¥ 7,854 ¥19,219 $ 78,391 ¥ ¥ (6,285) $ 【繰延ヘッジ損益】 期首 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 294 当期の純変動額 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 752 期末 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . ¥ 1,047 ¥ ¥ ¥ (426) 2,942 6,580 7,513 294 $ 10,455 【為替換算調整勘定】 期首 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 当期の純変動額 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 期末 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . (336) (11) ¥ 90 $ (3,358) (118) (348) ¥ (336) $ (3,477) ¥ (2,249) $ (22,458) 【自己株式】 期首 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . ¥ (2,250) 関係会社所有自己株式の純変動額 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . (363) 自己株式の購入 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . (13) (12) (129) 2 – 24 自己株式の売却 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 期末 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 12 (3,628) ¥ (2,624) ¥ (2,250) $ (26,193) 期首 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . ¥ 4,491 ¥ 3,833 $ 44,825 当期の純変動額 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 1,587 657 15,845 期末 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . ¥ 6,078 ¥ 4,491 $ 60,671 【少数株主持分】 *1. 後に記載している注記はこの連結財務諸表の一部です。 2. 各表記年は、前年 4 月 1 日から3 月 31 日までの会計年度を表示しています。従って、表記「 2008」は 2008 年 3 月 31 日に終了した年度を示します。 3. 1 米ドル= 100 円 19 銭のレートは 2008 年 3 月 31 日の為替レートです。 Dowa Holdings Co., Ltd. Annual Report 2008 35 連結キャッシュ・フロー計算書 DOWAホールディングス株式会社及び連結子会社 2008 年及び 2007 年 3 月 31 日に終了した 1 年間 千米ドル (注 1) 百万円 2008 2007 2008 ¥41,129 ¥46,017 $410,517 13,830 (17) 45 (2,059) (1,304) 266 1,143 473 212 3,376 3,445 901 99 (307) (20,837) 9,897 185 (315) (3,000) 575 69 – 1,986 (28,427) (11,275) 7,503 323 67 4,778 (14,685) 138,040 (177) 453 (20,557) (13,025) 2,661 11,415 4,726 2,122 33,701 34,393 9,000 995 (3,068) (207,978) 40,398 13,700 403,221 その他の増減額 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . (27,833) 2,522 2,239 (6,095) 99 (6,539) (3,640) (552) 663 (2) (20,205) 7,376 24 (10,034) 530 (1,260) (2,015) (567) 1,665 99 (277,807) 25,173 22,347 (60,838) 997 (65,274) (36,330) (5,513) 6,627 (28) 投資活動により生じたキャッシュ・フロー (39,138) (24,387) (390,646) 自己株式の取得による支出 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . (20,781) 50,200 (24,947) (6,216) 198 (262) 1 (13) 11,733 18,935 (16,468) (4,401) – (151) – (12) (207,418) 501,048 (248,999) (62,048) 1,983 (2,619) 14 (129) 【営業活動によるキャッシュ・フロー 】 税金等調整前純利益 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 調整 減価償却費 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 固定資産除売却損益 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 貸倒引当金の増減額 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 持分法による投資利益 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 投資有価証券売却損益 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 減損損失 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 事業整理損失 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 事業転換損失 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 受取債権の増減額 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . たな卸資産の増減額 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 支払債務の増加額 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 利息及び配当金に係る受取債権の減少 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 利息に係る支払債務の増加 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . その他の増減額 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 法人税等の支払額 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 営業活動により生じたキャッシュ・フロー 【投資活動によるキャッシュ・フロー 】 固定資産の取得による支出 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 固定資産除売却による収入 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 投資有価証券の売却による収入 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 投資有価証券の取得による支出 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 関係会社株式売却による収入 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 関係会社株式の取得による支出 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 貸付による支出 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 貸付金の回収による収入 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 【財務活動によるキャッシュ・フロー 】 銀行からの短期借入金の純増減額 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 長期借入金の増加額 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 長期借入金の返済 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 配当金の支払額 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . リース債務の増加額 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . リース債務の返済による支出 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 自己株式の売却による収入 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 財務活動により生じたキャッシュ・フロー . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . (1,820) 9,634 (18,170) 【現金及び現金同等物にかかる換算差額】. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . (14) 24 (147) 【現金及び現金同等物の減少額】 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . (575) (1,027) 420 6 4,192 【連結除外に伴う現金及び現金同等物の減少額】 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . (343) – (3,426) 【現金及び現金同等物の期首残高】. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 4,792 5,813 47,838 【現金及び現金同等物の期末残高】 (注 4) . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . ¥ 4,294 ¥ 4,792 $ 42,861 *1. 後に記載している注記はこの連結財務諸表の一部です。 2. 各表記年は、前年 4 月 1 日から3 月 31 日までの会計年度を表示しています。従って、表記[ 2008]は 2008 年 3 月 31 日に終了した年度を示します。 3. 1 米ドル= 100 円 19 銭のレートは 2008 年 3 月 31 日の為替レートです。 36 (5,743) 【新規連結に伴う現金及び現金同等物の増加額】 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . Annual Report 2008 Dowa Holdings Co., Ltd. 連結財務諸表の注記 DOWAホールディングス株式会社及び連結子会社 1. 連結財務諸表開示の基本となる事項 当連結財務諸表は日本の金融商品取引法(旧証券取引法) に記載されている条項、関連する会計基準及び一般に公正妥当と認め られる会計原則に準拠して作成されていますが、会計処理、開示において国際会計基準には準拠していない面もあります。 1 株当たり情報以外の数値は、百万円(千米ドル)単位未満を切捨てて表示しています。 当連結財務諸表の作成にあたり、日本国内で発表した連結財務諸表を、日本国外の読者にとってより分かりやすい様式とするため に組み替えています。また、2007 年の連結財務諸表については、2008 年の基準に合わせるための組み換えをしています。 当該連結財務諸表は DOWAホールディングス (株) ( 以下、 「当社」 という。) が法人営業を行っている日本の通貨である日本円で表 示しています。また、国外の読者のために日本円を米ドルに換算して表示していますが、米ドル建金額の換算レートは2008 年 3 月31 日における為替レート1 米ドル= 100 円 19 銭を使用しています。ただし、米ドル建金額の開示は、邦貨を直ちに当該レート又は他の レートで米ドルに換算できることを意味するものではありません。 2. 重要な会計方針の概要 (1)連結原則 ( 以下、 「当社グループ」 という。) の数値か 2008 年 3 月 31 日現在の連結財務諸表は、当社及び連結子会社 48 社(2007 年 48 社) ら構成されています。 非連結子会社の純損益及び利益剰余金等は、連結純損益及び利益剰余金等に対し、いずれも僅少であり、全体として連結財務諸 表に重要な影響を及ぼさないため持分法を適用していません。これらの会社に対する投資については原価法により評価しています。 連結子会社に対するのれん及び負ののれんは、全面時価法により評価し発生時より20 年以内で均等償却しています。 形式上の支配はありませんが、意思決定に重要な影響を及ぼすなど実質的に支配している主要な関係会社に対する投資について は、影響力基準により持分法を適用しています。 ( a )連結の範囲 前々連結会計年度まで非連結子会社であった同和テクノロジー(株) は 、重要性が増したため、 (株) セムはあらたに株式を購入し たため、前連結会計年度から連結の範囲に含めています。 また 、前連結会計年度において前々連結会計年度まで持分法適用会社であった東宇熱処理工業(株)の全所有株式を売却した ため、持分法の範囲から除外しています。 なお 、前連結会計年度において 、連結子会社であったパルス建設コンサルタント (株)が 、同じく連結子会社であった昭和開発 工業(株) を吸収合併し、商号を昭和開発工業(株) に変更しています。 前連結会計年度まで非連結子会社であった蘇州同和資源綜合利用有限公司及び同和金属材料(上海)有限公司は重要性が増したた め、DOWAメタニクス (株) は当連結会計年度においてあらたに株式を購入したため、当連結会計年度から連結の範囲に含めています。 また、当連結会計年度において、前連結会計年度まで連結子会社であった秋田地熱エネルギー(株)及び同和工営(株) の清算決議 をしましたが、清算決議時までの損益を連結しています。更に、昭和開発工業(株) の全発行済株式を同社の経営陣に売却しました が、株式売却時までの損益を連結しています。 ( b )海外連結子会社の事業年度 連結子会社のうち、DOWA THT America, Inc. の決算日は 12 月 31 日でしたが、前連結会計年度において決算日を 3 月 31 日に変 更しています。その結果、DOWA THT America, Inc.については 15 か月の数値を使用して前連結会計年度の連結財務諸表を作成 しています。 連結財務諸表の作成にあたっては、同和金属材料(上海)有限公司及び蘇州同和資源綜合利用有限公司の 2007 年 12 月31 日現在 の財務諸表を使用し、連結決算日との間に生じた重要な取引については、連結上必要な調整を行っています。 Dowa Holdings Co., Ltd. Annual Report 2008 37 (2)金融商品 ( a )デリバティブとヘッジ活動 当社グループは為替、金利及び非鉄金属価格の相場変動によるリスクを回避する (ヘッジ)目的で、デリバティブ取引を利用してい ます。 為替予約取引、金利スワップ取引及び非鉄金属先渡取引は、為替相場の変動、金利変動及び非鉄金属価格の変動によるリスクを 回避軽減する目的で利用しており、短期的な売買差益を獲得する目的(トレーディング目的) や投機目的のものはありません。 デリバティブ取引及び外貨建取引は、次のように分類し会計処理しています。 a )すべてのデリバティブ取引により生じる正味の債権又は債務は、時価をもって連結貸借対照表に計上し、デリバティブ取引に係 る評価差額は当期の損益として処理しています。 b )ヘッジ目的のデリバティブ取引でヘッジ手段とヘッジ対象に高い相関関係と有効性がある場合には、時価評価されているヘッ ジ手段に係る損益又は評価差額を、ヘッジ対象に係る損益が認識されるまで資産又は負債として繰り延べ(繰延処理) ています。 輸出入に係る為替相場の変動リスクヘッジのために採用されている為替予約取引については、時価評価し評価差額は当期の損 益として処理しています。 非鉄金属先渡取引についても時価評価しますが、評価差額についてはヘッジ対象となった元取引が完了するまで繰り延べ ています。 借入金利息に対する金利スワップ取引については、特例処理の要件を満たしているため、評価差額を繰り延べる繰延処理に代 えて金利スワップ取引に係る金銭の受払額を借入金に係る利息に加減する特例処理を採用しています。 ( b )有価証券 当社グループが所有している有価証券は次の 3 種類に分類されています。 非連結子会社及び関連会社に対する当社投資額は、持分法を適用しています。例外として持分法の適用による影響額が僅少な非 連結子会社及び関連会社株式に対する当社投資額は、移動平均法による原価法を適用しています。 時価のあるその他有価証券については、市場価格等に基づく時価法を採用しています。税効果及び少数株主持分控除後の評価差 額は、株主資本等変動計算書において「その他有価証券評価差額金」 として記載しています。 時価のないその他有価証券は下記の場合を除き、移動平均法による原価法を採用しています。 非連結子会社株式、関連会社株式及びその他有価証券の実質価額もしくは時価が著しく下落し、かつ回復する可能性がない場合 には、非連結子会社株式、関連会社株式及びその他有価証券を強制評価減し、当該評価損を当期の損益に含めています。 38 Annual Report 2008 Dowa Holdings Co., Ltd. (3)たな卸資産 金・銀・銅・鉛・亜鉛・プラチナ・パラジウム・ロジウム・カドミウムは先入先出法による原価法(収益性の低下による簿価切下げの 方法) を採用しています。その他製品及び原材料は移動平均法による原価法を採用しています。 会計方針の変更(2007 年) 「棚卸資産の評価に関する会計基準」 (企業会計基準委員会 2006 年 7 月 5 日 企業会計基準第 9 号) が 2008 年 3 月 31 日以前に開 始する連結会計年度から適用できることになったことに伴い、前連結会計年度から同会計基準を適用しています。 この結果、従来の方法によった場合に比べて 、売上原価が 621 百万円(「製錬部門」が 599 百万円、 「電子材料部門」が 6 百万円、 「金属加工部門」が 16 百万円)増加し、売上総利益、営業利益及び法人税等調整前当期純利益がそれぞれ同額減少しています。 (4)有形固定資産及び減価償却の方法 重要な改善・改良等の資本的支出を含む有形固定資産は取得原価で計上し、修理・補修費用は費用処理しています。減価償却費 は見積耐用年数を基に定率法により計算しています。ただし、最終処理施設は生産高比例法を採用しています。 当社及び国内連結子会社は 、1998 年 4 月 1 日以降に取得した建物(リース物件に係る付属設備及び建物付属設備を除く。) につ いて定額法を採用しています。 会計方針の変更( 2008 年) 当社及び国内連結子会社は、法人税法の改正に伴い、2007 年 4 月1 日以降に取得した有形固定資産について、改正後の法人税法 に基づく減価償却の方法を採用しています。 この結果、従来の方法によった場合に比べて、営業利益が 599 百万円(5,980 千米ドル) (「製錬部門」が 309 百万円(3,092 千米ド ル) 、 「環境・リサイクル部門」が76 百万円(766 千米ドル) 、 「電子材料部門」が54 百万円(539 千米ドル) 、 「金属加工部門」が110 百万 円(1,100 千米ドル) 、 「熱処理部門」が 32 百万円(327 千米ドル) 、 「その他部門」が 15 百万円(152 千米ドル)) 、税金等調整前当期純 利益が 602 百万円(6,011 千米ドル)減少しています。 追加情報(2008 年) 当社及び国内連結子会社は、法人税法の改正に伴い 、2007 年 3 月 31 日以前に取得した資産については、改正前の法人税法に基 づく減価償却の方法の適用により取得価額の 5%に到達した連結会計年度の翌連結会計年度より、取得価額の 5% 相当額と備忘価 額との差額を 5 年間にわたり均等償却し、減価償却費に含めて計上しています。 この結果、従来の方法によった場合に比べて 、営業利益が 734 百万円(7,327 千米ドル) (「製錬部門」が 302 百万円(3,018 千米 ドル) 、 「環境・リサイクル部門」が 69 百万円(691 千米ドル) 、 「電子材料部門」が 144 百万円(1,442 千米ドル) 、 「金属加工部門」が 「熱処理部門」が 73 百万円(732 千米ドル) 、 「その他部門」が 23 百万円(231 千米ドル)) 、税金等調 121 百万円(1,210 千米ドル)、 整前当期純利益が 725 百万円(7,245 千米ドル)減少しています。 (5)研究開発費及び無形固定資産 研究開発費は発生した期に費用処理しています。 社内用に開発されたコンピューターソフトウェアに関連する開発費は、その費用が将来の利益又はコスト削減に資する場合を除き、 発生した期に費用処理しています。将来の利益又はコスト削減に資する費用は、資産として計上し社内における利用可能期間(5 年) に定額法で処理しています。 なお、ソフトウェア以外の無形固定資産は法人税法に規定する方法と同一の基準により定額法で減価償却しています。 Dowa Holdings Co., Ltd. Annual Report 2008 39 (6)長期性資産 当社グループは減損の兆候がある場合には、当該資産又は資産グループについて、減損損失を認識するかどうかの判定を行い ます。 減損損失は、資産又は資産グループの帳簿価額が継続的使用と使用後の処分によって生ずると見込まれる将来キャッシュ・フロー の総額を超えている場合に、認識します。 資産又は資産グループの帳簿価額と回収可能価額との差額を減損損失として測定します。なお回収可能価額とは、継続的使用と 使用後の処分によって生ずると見込まれる将来キャッシュ・フローの現在価値又は正味売却価額のいずれか高い金額をいいます。 (7)貸倒引当金 当社グループは、一般債権については過去の貸倒実績から算出した貸倒実績率により貸倒引当金を計上し、貸倒懸念債権につい ては個別に債権の回収可能性を検討し回収不能見込額を計上しています。 (8)賞与引当金 従業員に対して支給する賞与の支出に充てるため、支給見込額に基づき賞与引当金を計上しています。 (9)役員賞与引当金 役員に対して支給する賞与(業績連動報酬の業績連動部分を含む。) の支出に充てるため、当連結会計年度における支給見込み額 に基づき、当連結会計年度に見合う分を計上しています。 会計方針の変更(2007 年) 前連結会計年度より 「役員賞与に関する会計基準」 ( 企業会計基準委員会 2005 年 11 月29 日 企業会計基準第 4 号) を適用してい ます。 この結果、従来の方法によった場合に比べて 、販売費及び一般管理費が 282 百万円(「製錬部門」が 63 百万円、 「環境・リサイク ル部門」が 80 百万円、 「電子材料部門」が 36 百万円、 「金属加工部門」が 42 百万円、 「熱処理部門」が 28 百万円、 「その他部門」が 32 百万円)増加し、営業利益及び法人税等調整前当期純利益がそれぞれ同額減少しています。 (10)退職給付引当金 当社グループの従業員は、就業年数、現行の給料、退職時のその他の条件によって決まる退職一時金を受ける権利を有してい ます。 上記の退職一時金に加えて、従業員の退職給付に備えるため、当連結会計年度末における退職給付債務及び年金資産の時価に基 づき、当連結会計年度末において発生していると認められる額を計上しています。 年金資産の期待運用収益と実際の成果との差異などにより発生した数理計算上の差異については、主として発生の翌連結会計年 度以降、定額法により5 年間での按分額を営業費用に計上しています。 また、退職金規程の改訂などにより発生した過去勤務債務については、主として発生した連結会計年度より定額法により5 年間で の按分額を営業費用に計上しています。 (11)役員退職給付引当金 連結子会社の一部は取締役及び監査役の退職慰労金支出に備えるため、内規に基づく当連結会計年度末要支給額を計上してい ます。 追加情報( 2007 年) 当社は、2006 年 6 月 28 日開催の第 103 回定時株主総会決議により退職慰労金制度を廃止しています。 40 Annual Report 2008 Dowa Holdings Co., Ltd. なお 、 「租税特別措置法上の準備金及び特別法上の引当金又は準備金並びに役員退職慰労引当金等に関する監査上の取扱い」 (日本公認会計士協会 2007 年 4 月13 日 監査・保証実務委員会報告第 42 号) に基づき、株主総会承認済役員退職慰労金で支払い を留保しているものを、 「その他長期負債」として表示しています。 (12)環境対策引当金 「ポリ塩化ビフェニル廃棄物の適正な処理の推進に関する特別措置法」の規定によるポリ塩化ビフェニル廃棄物の処分費用に充て るため、当連結会計年度末における処理費用の見積額を計上しています。 (13)リース取引 リース取引に関する会計基準においては、所有権移転ファイナンス・リース取引は通常の売買取引に係る方法に準じた会計処理に より、リース資産として計上しています。所有権移転外ファイナンス・リースについては、財務報告書において通常の売買取引に係る 方法に準じて処理した場合の相当額を注記している場合には、通常の賃貸借取引に係る方法に準じて会計処理を行うオペレーティン グ・リース取引として処理することが認められています。その他のリース取引についてはオペレーティング・リースとして処理してい ます。 ( 14)外貨建取引 外貨建金銭債権・債務は、連結決算日の直物相場により円貨に換算し、換算差額は損益として処理しています。 また、在外連結子会社の資産・負債及び収益・費用は、在外連結子会社の決算日の直物為替相場により円貨に換算し、換算差額は 純資産の評価・換算差額等及び少数株主持分に含めて計上しています。 (15)消費税等の会計処理 消費税等については、税抜方式によっています。 (16)1 株当たり当期純利益 1 株当たり当期純利益については、当社が発行している普通株式の期中平均発行済株式数を基礎に算定しています。 ( 17)現金及び現金同等物 連結キャッシュ・フロー計算書における現金及び現金同等物は、手元現金、要求払預金、価格変動について僅少なリスクしか負わな い取得時から3 か月以内に償還期限の到達する短期投資です。 3. 会計方針の変更 ( a )貸借対照表の純資産の部の表示に関する会計基準(2007 年) 前連結会計年度から「貸借対照表の純資産の部の表示に関する会計基準」 (企業会計基準委員会 2005 年 12 月 9 日 企業会計基 準第 5 号)及び「貸借対照表の純資産の部の表示に関する会計基準等の適用指針」 ( 企業会計基準委員会 2005 年 12 月9 日 企業会 計基準適用指針第 8 号) を適用しています。 これによる損益に与える影響はありません。 また、連結貸借対照表の純資産については、連結財務諸表規則の改正に伴い、改正後の連結財務諸表規則により作成しています。 前々連結会計年度において「資産の部」の流動資産に計上していました「繰延ヘッジ損失」は、前連結会計年度から税効果調整後 の金額を「純資産」の「繰延ヘッジ損益」 として表示しています。 Dowa Holdings Co., Ltd. Annual Report 2008 41 ( b )企業結合に係る会計基準等(2007 年) 前連結会計年度から「企業結合に係る会計基準」 ( 企業会計審議会 2003 年 10 月31 日)及び「事業分離等に関する会計基準」 (企 業会計基準委員会 2005 年 12 月 27 日 企業会計基準第 7 号)並びに「企業結合会計基準及び事業分離等会計基準に関する適用指 針」 (企業会計基準委員会 2005 年 12 月 27 日 企業会計基準適用指針第 10 号) を適用しています。 これによる損益に与える影響はありません。 ( c )自己株式及び準備金の額の減少等に関する会計基準の一部改正(2007 年) 前連結会計年度から、改正後の「自己株式及び準備金の額の減少等に関する会計基準」 (企業会計基準委員会 最終改正 2006 年 8 月 11 日 企業会計基準第 1 号)及び「自己株式及び準備金の額の減少等に関する会計基準の適用指針」 (企業会計基準委員 会 企業会計適用指針第 2 号) を適用しています。 これによる損益に与える影響はありません。 連結財務諸表規則の改正による連結貸借対照表の表示に関する変更は次のとおりです。 前々連結会計年度において資本に対する控除項目として「資本の部」の末尾に表示していました「自己株式」は、前連結会計年度か ら純資産に対する控除項目として「純資産」に表示しています。 4. 現金及び現金同等物 (1)2008 年及び 2007 年 3 月 31 日の現金及び現金同等物は次のとおりです。 千米ドル (注 1) 百万円 2008年 2007年 2008年 現金及び預金勘定 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . ¥4,316 ¥4,814 $43,081 預入期間が 3 か月を超える定期預金 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . (22) 現金及び現金同等物合計 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . ¥4,294 (22) ¥4,792 (219) $42,861 (2) 2008 年及び 2007 年 3 月 31 日に終了した連結会計年度において、株式の取得によりあらたに連結子会社となったDOWAメタニ クス (株)及び (株) セムの株式取得日時点の資産及び負債の内訳は次のとおりです。 (株)2007 年 10 月1 日(2008 年) DOWAメタニクス 百万円 千米ドル (注 1) 流動資産 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . ¥7,911 $78,965 固定資産 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 5,907 58,967 流動負債 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 6,176 61,647 固定負債 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 2,250 22,460 (株) セム 2006 年 9 月30 日(2007 年) 百万円 42 流動資産 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . ¥1,521 固定資産 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 2,296 流動負債 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 1,313 固定負債 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 684 Annual Report 2008 Dowa Holdings Co., Ltd. (3) 2008 年に終了した連結会計年度において連結対象外となった昭和開発工業(株)の契約日時点の資産及び負債の内訳は次のと おりです。 昭和開発工業(株)2008 年 2 月29 日 千米ドル (注 1) 百万円 流動資産 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . ¥1,379 固定資産 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 364 3,636 流動負債 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 1,251 12,489 固定負債 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . – – $13,772 5. 投資 2008 年及び 2007 年 3 月 31 日の投資は次のとおりです。 千米ドル (注 1) 百万円 2008年 2007年 2008年 非連結子会社及び関連会社に対する投資 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . ¥30,191 ¥24,795 $301,341 時価のある 「その他有価証券」. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 33,833 47,654 337,689 非上場株式 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 4,204 4,130 41,965 その他 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 65 65 651 合計 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . ¥68,294 ¥76,644 $681,648 2008 年及び2007 年3 月31 日における時価のある「その他有価証券」の時価評価による評価差額金額は、それぞれ11,795 百万円 (117,732 千米ドル)及び 30,507 百万円です。 2008 年及び 2007 年 3 月 31 日に終了する1 年間で当社及び連結子会社が売却した「その他有価証券」は次のとおりです。 千米ドル (注 1) 百万円 2008年 2007年 2008年 売却額 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . ¥2,239 ¥24 $22,347 売却益 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 1,716 5 17,136 売却損 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 0 1 1 2008 年及び 2007 年 3 月 31 日において、5 年以内に満期が到来する「その他有価証券」は次のとおりです。 千米ドル (注 1) 百万円 2008年 2007年 2008年 債券 : 国債及び地方債 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . ¥ 2 ¥ 2 社債 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 10 10 100 合計 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . ¥12 ¥12 $120 $ 20 6. 長期性資産 2008 年及び 2007 年 3 月 31 日において、当社グループは長期性資産のうち遊休資産について帳簿価額を回収可能価額まで減損 し、それぞれ266 百万(2,661 千米ドル)及び 69 百万円を営業外費用に計上しています。 Dowa Holdings Co., Ltd. Annual Report 2008 43 7. 短期借入金及び長期借入金 2008 年及び 2007 年 3 月 31 日における銀行及びその他金融機関から借り入れた短期借入金の年間利率は、当連結会計年度末で は0.90% から4.31% の年間利率(おおよその平均利率は1.28% ) であり、前連結会計年度末では0.45% から1.63%(おおよその平 均利率は 1.14% ) です。 なお、日本における通常の短期借入金に関する商取引では、毎年借り換えを行っています。 2008 年及び 2007 年 3 月 31 日における長期借入金は次のとおりです。 千米ドル (注 1) 百万円 2008年 2007年 2008年 担保付 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . ¥ 41,234 ¥36,551 $ 411,566 無担保 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 49,842 17,284 497,476 2007 年満期の社債(年利 1.04% ). . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . – 10,000 – 2009 年満期の社債(年利 1.21% ). . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 10,000 10,000 99,810 2010 年満期の社債(年利 2.15% ). . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 21 28 209 1,009,062 主に銀行からの借入金 年利 0.77% から4.65% (2007 年から2016 年返済完了予定) 101,098 73,864 長期借入金及び社債(1 年内返済分). . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 17,981 24,664 179,470 長期借入金及び社債(1 年内返済分以外) . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . ¥ 83,116 ¥49,199 $ 829,592 2008 年及び 2007 年 3 月 31 日において、下記の資産を当社グループの短期借入金及び長期借入金の担保に提供しています。 千米ドル (注 1) 百万円 2008年 2007年 減価償却累計額控除後の固定資産 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . ¥3,625 ¥ 4,627 2008年 $36,183 関係会社株式 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 8,220 11,122 82,051 投資有価証券 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 6,051 12,689 60,403 長期借入金の連結決算日後における返済予定額は次のとおりです。 44 百万円 千米ドル (注 1) 2009 年 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . ¥ 17,981 $ 179,470 2010 年 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 29,257 292,015 2011 年 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 16,545 165,140 2012 年 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 13,531 135,062 2013 年以降 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 23,782 237,373 合計 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . ¥101,098 $1,009,062 Annual Report 2008 Dowa Holdings Co., Ltd. 8. 偶発債務 2008 年及び 2007 年 3 月 31 日において、当社及び連結子会社は、子会社及び関連会社の借入金についてそれぞれ 2,417 百万円 (24,126 千米ドル)及び 183 百万円の債務保証を行っています。 また 2008 年及び 2007 年 3 月31 日において、手形債権の流動化に伴い、当社の当該手形債権の買戻し義務が 825 百万円(8,239 千米ドル)及び 1,355 百万円発生しています。 9. 純資産 2006 年 5 月 1 日より日本の会社は新しい日本の企業法である会社法の適用を受けています。この会社法が財務・会計事象に影響 を与える重要な変更点は次のとおりです。 ( a )配当金 会社法のもとでは、下記基準を充たす会社は株主総会の決議により、期末配当に加えて会計年度中いつでも配当を支払うことが できます。 (1)取締役会設置会社であること、 (2)会計監査人を設置していること、 (3)監査役会設置会社であること、 (4)取締役の任期が通 常の 2 年ではなく1 年と定款に定めていること 当社は上記基準を充たしています。 会社の定款に定めがある場合には 、取締役会決議により剰余金の配当を行うことができます。また 、会社法では配当可能額又は 自己株式の取得に関して制限が設けられています。その制限は、株主への配当可能額として規定されていますが、配当後の純資産 の金額が 3 百万円を下回らないよう維持することが義務付けられています。 ( b )資本金、準備金及び剰余金の増減並びに振替 会社法では 、資本準備金(資本剰余金の構成要素)及び利益準備金(利益剰余金の構成要素)の合計額が資本金の 4 分の 1 にな るまでは、配当額の 10% を資本準備金又は利益準備金として計上しなければなりません 。 会社法では、資本準備金及び利益準備金の合計額全額を払い戻すことができます。会社法では、また株主総会決議に基づく一 定の条件のもとで 、資本金、資本準備金、利益準備金、その他資本剰余金又は利益剰余金について科目間の振替を行うことがで きます。 ( c )自己株式と自己新株予約権 会社法では、取締役会決議によって会社が自己株式を購入又は処分できるとしています。自己株式の取得価額は特定の算式によ り算定される分配可能額を超えることはできません 。また、従来負債として表示していた新株予約権は、現在は純資産に個別掲記 しています。さらに、会社は自己株式及び自己新株予約権を購入することができると規定し、当該自己新株予約権は純資産に個別 掲記するか、新株予約権から直接控除して表示します。 Dowa Holdings Co., Ltd. Annual Report 2008 45 10. 法人税等 当社及び国内連結子会社に適用している法人税等は法人税、住民税及び事業税であり、2008 年及び 2007 年 3 月 31 日における 法人税等の法定実効税率は 40.0% です。 2008 年及び 2007 年 3 月 31 日における繰延税金資産・負債は次のとおりです。 千米ドル (注 1) 百万円 2008年 2007年 2008年 繰越欠損金 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . ¥ 5,768 ¥ 1,573 $ 57,578 退職給付引当金 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 5,042 4,672 50,333 連結会社間の未実現利益 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 4,325 4,524 43,171 賞与引当金 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 1,425 1,169 14,232 減価償却超過額 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 1,213 104 12,111 未払事業税 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 1,091 1,065 10,895 減損損失 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 1,063 996 10,616 たな卸資産評価損 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 708 562 7,071 繰延税金資産 投資有価証券評価損 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 440 221 4,398 役員退職引当金 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 376 338 3,755 貸倒引当金 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 63 445 636 その他 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 2,341 2,150 23,371 繰延税金資産小計 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 23,862 17,825 238,172 評価性引当金 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 繰延税金資産合計 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . (7,979) (7,996) ¥15,883 ¥ 9,828 (79,639) $158,533 繰延税金負債 その他有価証券評価差額金 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . (4,718) (12,201) (47,093) 特別償却準備金 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . (997) (57) (9,956) 土地評価差額 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . (924) – (9,230) 繰延ヘッジ利益 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . (786) – (7,854) 海外投資等損失準備金 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . (0) (0) (5) その他 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . (742) (352) (7,415) 繰延税金負債合計 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 繰延税金資産(負債) の純額 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . (8,171) (12,612) ¥ 7,712 ¥ (2,783) (81,555) $ 76,977 ( ) は繰延税金負債 (注)当連結会計年度における繰延税金資産(負債) の純額は、連結貸借対照表の次の項目に含まれています。 千米ドル (注 1) 百万円 46 2008年 2007年 2008年 流動資産 ― 繰延税金資産 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . ¥4,156 ¥2,910 $41,484 固定資産 ― 繰延税金資産 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 6,777 2,320 67,650 流動負債 ― 繰延税金負債 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . (288) 固定負債 ― 繰延税金負債 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . (2,933) Annual Report 2008 Dowa Holdings Co., Ltd. – (8,014) (2,881) (29,275) 2008 年 3 月31 日における法定実効税率と税効果会計適用後の法人税等の負担率との差は次のとおりです。 2008年 法定実効税率 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 40.0% 欠損金子会社の未認識税務利益 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 4.0 交際費等永久差異 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 0.7 減損損失 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 0.6 住民税均等割 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 0.2 事業整理損失 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . (3.8) 税額控除 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . (2.1) 持分法による投資損失 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . (1.0) 受取配当金等永久差異 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . (0.3) その他 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . (0.8) 税効果会計適用後の法人税等の負担率 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 37.6% 2007 年 3 月 31 日における法定実効税率と税効果会計適用後の法人税等の負担率との差は重要性がないため記載を省略して います。 11. 研究開発費 2008 年及び 2007 年 3 月 31 日に終了した連結会計年度の研究開発費は、それぞれ7,309 百万円(72,959 千米ドル)及び 4,384 百万円です。 12. リース取引 2008 年及び 2007 年 3 月 31 日における所有権が移転しないファイナンス・リースの支払リース料は次のとおりです。 千米ドル (注 1) 百万円 2008年 支払リース料 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 2007年 ¥473 ¥339 2008年 $4,722 2008 年及び 2007 年 3 月 31 日における支払利子込み法による未経過リース料期末残高相当額は次のとおりです。 千米ドル (注 1) 百万円 2008年 2007年 2008年 ファイナンス・リース 未経過リース料 1 年内 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . ¥ 465 ¥ 314 1 年超 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 1,063 866 10,612 合計 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . ¥1,528 ¥1,180 $15,257 $ 4,645 2008 年及び 2007 年 3 月 31 日における未経過リース料は次のとおりです。 千米ドル (注 1) 百万円 2008年 2007年 2008年 オペレーティング・リース (借手側) 未経過リース料 1 年内 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . ¥4 ¥2 $45 1 年超 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 4 3 45 合計 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . ¥9 ¥6 $91 Dowa Holdings Co., Ltd. Annual Report 2008 47 2008 年及び 2007 年 3 月 31 日における取得価額相当額、減価償却累計額相当額及び帳簿価額相当額は次のとおりです。 百万円 2008年 取得価額相当額 . . . . . . . . . . . . . . 減価償却累計額相当額 . . . . . . . . . 帳簿価額相当額 . . . . . . . . . . . . . . 千米ドル (注 1) 2007年 機械装置 及び運搬具 その他 ¥2,476 1,347 ¥1,129 ¥654 ¥3,131 ¥1,407 255 1,602 530 ¥399 ¥1,528 ¥ 877 合計 機械装置 及び運搬具 2008年 その他 機械装置 及び運搬具 合計 その他 合計 $24,719 $6,531 $31,250 13,446 2,546 15,992 $11,272 $3,984 $15,257 ¥462 ¥1,870 161 691 ¥301 ¥1,178 13. 退職給付会計 当社グループは従業員を対象とする退職金制度を採用しています。2008 年及び2007 年 3 月31 日における退職給付債務額は次の とおりです。 千米ドル (注 1) 百万円 退職給付債務 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 年金資産 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 2008年 2007年 2008年 ¥(15,024) ¥(15,127) $(149,957) 2,595 2,796 25,908 未積立退職給付債務 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . (12,428) (12,331) (124,049) 未認識数理計算上の差異 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . (143) (189) (1,428) 未認識過去勤務債務 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . (42) (12) (429) 連結貸借対照表計上額純額 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . (12,614) (12,532) (125,906) 前払年金費用 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 退職給付引当金 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 12 ¥(12,626) 53 ¥(12,586) 123 $(126,029) 2008 年及び 2007 年 3 月 31 日における退職給付費用は次のとおりです。 千米ドル (注 1) 百万円 2008年 2007年 2008年 勤務費用 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . ¥1,563 ¥1,160 $15,609 利息費用 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 2,238 224 218 期待運用収益 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . (19) (16) (198) 数理計算上の差異の費用処理額 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 32 222 324 過去勤務債務の費用処理額 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 32 50 321 退職給付費用 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . ¥1,833 ¥1,636 $18,295 退職給付債務等の計算の基礎は次のとおりです。 2008年 48 2007年 割引率 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 2.5% 2.5% 期待運用収益率 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 主として 1.25% 主として 1.25% 退職給付見込額の期間配分方法 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 期間定額基準 期間定額基準 過去勤務債務の処理年数 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 主として 5 年 主として 5 年 数理計算上の差異の処理年数 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 主として 5 年 主として 5 年 Annual Report 2008 Dowa Holdings Co., Ltd. 14. 期末日満期手形 連結会計年度末日満期手形の会計処理については、手形交換日を持って決済処理しています。なお、2007 年 3 月31 日が金融機関 の休日であったため、次の期末日満期手形が前連結会計年度末残高に含まれています。 百万円 受取手形 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . ¥1,051 支払手形 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 923 15. たな卸資産 2008 年及び 2007 年 3 月 31 日に終了した連結会計年度における通常の販売目的で保有するたな卸資産の収益性の低下による簿 価切下げ額は次のとおりです。 千米ドル (注 1) 百万円 売上原価 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 2008年 2007年 2008年 ¥1,486 ¥1,494 $14,840 特別損失 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . – 522 – 計 ...................................................... ¥1,486 ¥2,017 $14,840 16. たな卸資産の寄託受け入れ 連結貸借対照表に計上したたな卸資産のほかに寄託受け入れ等による銀地金が、次のとおりあります。なお、記載の金額は 2008 年 3 月 31 日の時価で換算しています。 百万円 銀地金 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . ¥2,352 千米ドル (注 1) $23,484 17. 新株予約権 2008 年及び 2007 年 3 月 31 日における新株予約権は次のとおりです。 内訳 2006 年新株予約権 . . . . 合計 . . . . . . . . . . . . . . . 目的となる 株式の種類 普通株式 目的となる株式の数(株) 連結貸借対照表 計上額(2008) (百万円) 2007 年 3 月31 日 増加 減少 2008 年 3 月31 日 15,188,998 ― ― 15,188,998 – 15,188,998 ― ― 15,188,998 – 目的となる株式の数は、新株予約権が権利行使されたものと仮定した場合における株式数を記載しています。 2006 年新株予約権は、権利行使期間の初日が到来していません。 2008 年 3 月 31 日現在では、 新株予約権が行使されるときに発行される株式の数は、 15,188,998 株より減少することが見込ま れます。 Dowa Holdings Co., Ltd. Annual Report 2008 49 18. デリバティブ取引 2007 年 3 月末のデリバティブ取引については、すべてヘッジ会計が適用されているため開示対象はありません。 2008 年 3 月末のデリバティブ取引の契約額等、時価及び評価損益は、次のとおりです。 商品関連 千米ドル (注 1) 百万円 種類 契約額等 契約額等の うち1年超 時価 評価損益 契約額等 契約額等の うち1年超 時価 評価損益 非鉄金属先渡取引 買建 亜鉛 . . . . . . . . . . . . . . . 47 – 46 ¥ (1) 842 – 839 (3) 金 . . . . . . . . . . . . . . . . . 87 – 84 銀 . . . . . . . . . . . . . . . . . 319 – 亜鉛 . . . . . . . . . . . . . . . 425 – 5,438 – ¥ 銅 . . . . . . . . . . . . . . . . . ¥ $ 476 – 463 $ (13) 8,409 – $ 8,377 (31) 3 875 – 840 310 9 3,189 – 3,099 89 394 30 4,243 – 3,938 305 54,284 – 売建 銅 . . . . . . . . . . . . . . . . . 合計 . . . . . . . . . . . . . . ¥ – – 5,455 ¥ – (17) ¥21 $ – – 54,456 $ – 35 (171) $213 1. 時価の算定方法は、商品先物市場等における期末日現在の先物相場によっています。 2. ヘッジ会計を適用しているものについては、開示の対象から除いています。 19. 後発事象 2008 年 6 月 25 日開催の株主総会において、下記配当が承認されました。 百万円 期末配当 1 株当たり20 円(0.19 米ドル). . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 20. セグメント情報 事業の種類別セグメント情報の事業区分は、内部管理上採用している区分によっています。 (1)製錬部門 . . . . . . . . . . . . . . . 電気銅・亜鉛・電気鉛・電気金・電気銀 (2)環境・リサイクル部門 . . . . . . . 廃棄物処理・土壌浄化処理・金属リサイクル・運輸収入 (3)電子材料部門 . . . . . . . . . . . . 磁性材料・半導体材料・無機材料・化成品 (4)金属加工部門 . . . . . . . . . . . . 銅板条・黄銅板条・銅合金板条・黄銅棒・精密加工品 (5)熱処理部門 . . . . . . . . . . . . . . 金属熱処理加工・金属表面処理加工・熱処理炉 ( 6) その他部門 . . . . . . . . . . . . . . 土木・建築、不動産の賃貸、地熱事業ほか 50 Annual Report 2008 Dowa Holdings Co., Ltd. ¥6,075 千米ドル (注 1) $60,637 2008 年及び 2007 年3月 31 日の事業の種類別セグメントは次のとおりです。 百万円 製錬部門 2008 環境・ リサイクル 部門 電子材料 部門 金属加工 部門 熱処理 部門 その他 部門 計 消去 連結 Ⅰ 売上高 外部顧客に対する売上高 . . . ¥239,885 ¥50,632 ¥59,282 ¥91,650 ¥28,806 ¥ 5,569 ¥475,826 セグメント間の内部売上高 . . . 32,340 33,877 2,149 58 0 14,618 83,044 ¥ (83,044) – – 計 . . . . . . . . . . . . . . . . . . 272,226 84,510 61,432 91,708 28,806 20,187 558,870 (83,044) 475,826 営業費用 . . . . . . . . . . . . . . 249,738 76,481 55,123 88,666 25,210 営業利益 . . . . . . . . . . . . . . ¥ 22,487 ¥ 8,028 ¥ 6,308 ¥ 3,042 ¥ 3,596 ¥ (83,891) ¥475,826 20,178 515,399 8 ¥ 43,471 ¥ 847 ¥ 44,319 431,507 Ⅱ 資産、減価償却費及び 資本的支出 資産 . . . . . . . . . . . . . . . . . . ¥144,561 ¥46,786 ¥33,910 ¥64,245 ¥28,416 ¥ 7,778 ¥325,697 ¥42,233 ¥367,931 減価償却費 . . . . . . . . . . . . . 4,836 2,392 2,206 2,309 1,336 551 13,631 343 13,974 資本的支出 . . . . . . . . . . . . . 13,191 4,657 1,519 3,390 2,554 647 25,961 363 26,324 百万円 製錬部門 2007 環境・ リサイクル 部門 電子材料 部門 金属加工 部門 熱処理 部門 その他 部門 計 消去 連結 Ⅰ 売上高 外部顧客に対する売上高 . . . ¥ 243,232 ¥ 44,175 ¥ 54,991 ¥ 78,032 ¥ 27,056 ¥ 11,212 ¥ 458,701 セグメント間の内部売上高 . . 33,368 30,544 1,343 30 – 8,816 74,103 (74,103) – 計 . . . . . . . . . . . . . . . . . . 276,601 74,719 56,335 78,062 27,056 20,029 532,804 (74,103) 458,701 営業費用 . . . . . . . . . . . . . . 251,478 66,771 49,359 73,494 23,465 25,122 ¥ 7,948 ¥ 6,976 ¥ 4,567 ¥ 3,591 資産 . . . . . . . . . . . . . . . . . . ¥137,970 ¥41,983 ¥34,161 ¥50,288 減価償却費 . . . . . . . . . . . . . 2,483 2,241 1,716 1,318 資本的支出 . . . . . . . . . . . . . 5,914 2,479 4,364 4,992 営業利益 . . . . . . . . . . . . . . ¥ ¥ – ¥ 458,701 19,254 483,823 775 ¥ 48,981 ¥27,348 ¥17,465 ¥309,217 ¥43,081 1,064 759 9,585 312 9,897 3,394 166 21,312 509 21,821 ¥ ¥ (73,856) 409,967 (247) ¥ 48,733 Ⅱ 資産、減価償却費及び 資本的支出 ¥352,299 千米ドル (注1) 製錬部門 2008 環境・ リサイクル 部門 電子材料 部門 金属加工 部門 熱処理 部門 その他 部門 計 消去 連結 Ⅰ 売上高 外部顧客に対する売上高 . . $2,394,308 $505,362 $591,698 $914,766 $287,515 $ 55,587 $4,749,238 $ – $4,749,238 セグメント間の内部売上高 . 322,794 338,135 21,456 581 0 145,902 828,872 (828,872) – 計 . . . . . . . . . . . . . . . . . 2,717,103 843,498 613,155 915,347 287,516 201,490 5,578,110 (828,872) 4,749,238 営業費用 . . . . . . . . . . . . . 2,492,650 763,369 550,187 884,984 251,622 201,401 5,144,216 (837,327) 営業利益 . . . . . . . . . . . . . $ 224,452 $ 80,129 $62,967 $ 30,363 $ 35,893 $ 88 $ 433,894 $ 4,306,888 8,455 $ 442,349 $466,973 $338,465 $641,233 $283,623 $ 77,636 $3,250,800 $421,533 $3,672,334 Ⅱ 資産、減価償却費及び 資本的支出 資産 . . . . . . . . . . . . . . . . . $1,442,868 減価償却費 . . . . . . . . . . . . 48,270 23,876 22,019 23,051 13,336 5,501 136,056 3,428 139,484 資本的支出 . . . . . . . . . . . . 131,664 46,483 15,170 33,839 25,501 6,460 259,121 3,624 262,745 全セグメントの売上高の合計額に占める 「日本国内」の売上高の割合が 90% を超えているため、所在地別セグメント情報の記載を 省略しています。 連結売上高に対して海外売上高の割合が 10% 未満のため、海外売上高の記載を省略しています。 1 米ドル= 100 円 19 銭のレートは 2008 年 3 月 31 日の為替レートです。 Dowa Holdings Co., Ltd. Annual Report 2008 51 和文アニュアル・レポートの発行および監査について 当社は、当社の事業概要及び連結決算内容を中心としたアニュアル・レポートを英文にて作成していましたが、アニュアル・レ ポートの開示における公平性等の観点から、2002 年度より英文に加え、和文アニュアル・レポートも発行しています。 和文アニュアル・レポートの発行にあたりましては 、財務セクションにおける英文と和文の表現が相違ないよう作成していま すが、監査を受けたものではありません 。 なお、下記の監査報告書は英文アニュアル・レポート2008 の 52 ページ及び 53 ページに記載されているものです。 This is a copy of an audit report on the consolidated financial statements of Dowa Holdings, Co., Ltd. and subsidiaries for the year ended March 31, 2007 issued by Misuzu Audit Corporation dated June 27, 2007. Misuzu Audit Corporation has ceased operations and has not reissued the audit report. 52 Annual Report 2008 Dowa Holdings Co., Ltd. Dowa Holdings Co., Ltd. Annual Report 2008 53 海外ネットワーク 2008 年 6 月 25 日現在 海外の関連子会社および事務所 アメリカ 1 Dowa International Corporation 70 Lexington Avenue, New York, NY 10017-6503, U.S.A. 2 Dowa THT America, Inc. 2130 South Woodland Circle, Bowling Green, OH 43402, U.S.A. 3 Nippon PGM America Inc. 500 Richards Run, Burlington, NJ 08016, U.S.A. メキシコ 4 (株) メキシコ事務所 DOWAメタルマイン Galileo 20, Oficina 504, Col. Polanco, Chapultepec, C.P. 11560, México, D.F., México 5 Minera Tizapa, S.A. de C.V. Calzada Manuel Gómez Morín #44 Col. Torreón Residencial C.P. 27268, Torreón, Coahulia, México ボリビア 6 中国 上海事務所 Shanghai B-1201, Far East International Plaza, No. 317, Xianxia Road, Shanghai, China 同和金属材料(上海)有限公司 = 8-7 Rongxiang Road, Songjiang Export Processing Zone, Shanghai, China q 蘇州同和資源綜合利用有限公司 28 Sanzhen Road, Suzhou New District, Suzhou, Jiangsu, China w 同和商貿易(深圳)有限公司 40/F., Unit 15 Office Tower, Shunting Square Diwang Commercial Centre, 5002 Shennandong Rd., Shenzhen, China カナダ (株) ボリビア事務所 DOWAメタルマイン 15 DOWAメタルマイン (株) バンクーバー事務所 Edificio Taurus, Piso 1-OF 101 Calle 19 No. 8079 Calacoto, La Paz, Bolivia シンガポール 7 Dowa F-Tec (Singapore) Pte., Ltd. No. 13, Benoi Crescent, Jurong, Singapore 629976 (株) シンガポール事務所 8 エコシステムジャパン No. 13, Benoi Crescent, Jurong, Singapore 629976 台湾 9 インド 0 Hightemp Furnaces Ltd. 1-C, 2nd Phase, Peenya Industrial Area, Post Box No. 5809, Bangalore 560-058, India (株)台湾事務所 DOWA エコシステム 7F-2, No. 41, Nanking West Rd., Taipei 10352, Taiwan Suite 1845, 701 West Georgia Street, P.O. Box 10116, Pacific Centre, Vancouver, B.C. V7Y 1C6, Canada タイ r Dowa Metaltech (Thailand) Co., Ltd. Gateway City Industrial Estate (in export-processing zone), Chachoengsao Province, Thailand t Dowa Thermotech (Thailand) Co., Ltd. Eastern Seaboard Industrial Estate, Rayong Province, Thailand ドイツ y DOWA HD Europe GmbH Ostendstrasse 196, D-90482, Nurnberg, Germany 15 % 11 ! 9 # $ 4 6 54 Annual Report 2008 Dowa Holdings Co., Ltd. 関係会社一覧 資本金 (百万円) 所有比率( % ) 製錬部門 (株) DOWAメタルマイン 秋田製錬(株) 小坂製錬(株) 秋田ジンクソリューションズ (株) (株) 日本ピージーエム ジンクエクセル (株) 秋田レアメタル (株) 1,000 5,000 4,700 375 300 200 20 100 81 100 84 60 85 100 非鉄金属・貴金属・レアメタルの製造・販売業 亜鉛製錬、硫酸の製造業 銅製錬、鉛製錬、硫酸の製造業 各種亜鉛製品等の加工業 廃触媒からの白金族の回収業 亜鉛、カドミウム、各種亜鉛製品等の販売業 インジウム等の回収業 環境・リサイクル部門 (株) DOWA エコシステム エコシステム花岡(株) エコシステムリサイクリング (株) アクトビーリサイクリング (株) (株) エコリサイクル グリーンフィル小坂(株) イー・アンド・イーソリューションズ (株) ジオテクノス (株) エコシステム岡山(株) エコシステム山陽(株) エコシステム千葉(株) エコシステム秋田(株) エコシステム小坂(株) エコシステムジャパン (株) 同和通運(株) 蘇州同和資源綜合利用有限公司 1,000 300 300 200 150 100 100 100 100 100 90 50 50 30 20 US$6 *1 100 100 100 55 59 100 100 100 100 100 100 100 100 90 100 90 廃棄物処理、土壌浄化、リサイクル業 土壌浄化、廃棄物の処理業 貴金属・非鉄金属の回収業 廃家電製品・使用済み OA 製品等の再生処理業 廃家電製品・使用済み OA 製品等の再生処理業 廃棄物の処理業 環境とエネルギーの総合技術コンサルタント業 土壌調査及び浄化工事、環境コンサルタント業 産業廃棄物の処理、製鉄原料、非鉄原料の回収業 廃棄物の処理、資源リサイクル業 産業廃棄物の処理業 廃棄物の処理、資源リサイクル業 産業廃棄物の処理、製鉄原料、非鉄原料の回収業 廃棄物及び資源リサイクルの営業、産業廃棄物の収集運搬業 自動車運送、通運、倉庫業 産業廃棄物の処理、リサイクル業 電子材料部門 (株) DOWA エレクトロニクス (株) (ケミカル品) DOWA ハイテック (株) DOWA IPクリエイション (株) DOWA エフテック DOWA セミコンダクター秋田(株) DOWA エレクトロニクス岡山(株) Dowa F-Tec( Singapore )Pte. Ltd. 1,000 450 300 300 300 100 S$3 *2 100 100 70 100 100 100 100 半導体、電子材料、磁性材料の製造・販売業 金属化合物、化成品等の製造業 各種鉄粉・キャリア粉の製造業 フェライト粉の製造業 高純度金属材料、化合物半導体基板、発光ダイオードの製造業 メタル粉、銅粉等の製造業 フェライト粉の製造業 1,000 500 450 400 110 100 100 US$2.5 *1 100 90 100 100 100 100 100 100 金属加工業及びめっき加工業 ニッケル合金、銅合金等及び電子部品の製造・販売業 表面処理加工業 伸銅品等の製造業 伸銅品・アルミ製品等の販売、加工業 各種黄銅棒、鍛造品の製造・販売業 回路基板の製造業 伸銅品の加工、販売業 1,000 100 100 100 55 US$5 *1 100 100 熱処理事業 各種熱処理設備の設計・製造業、各種熱処理設備のメンテナンス及び改良技術業、 各種熱処理加工業、各種表面処理加工業、表面改質処理業 各種熱処理加工業、各種表面処理加工業、熱処理設備の設計・製造業 各種熱処理加工業、各種表面処理加工業 850 400 305 95 20 10 10 100 100 100 97 100 100 100 一般間接業務受託業 プラント建設業 ゴルフ場、不動産等の受託管理、仲介業 一般土木工事、建築工事、機電事業、各種工場のメンテナンス事業、試錐事業、自動車整備事業 土木工事業、建築工事業、宅地建物取引業 技術開発支援、分析評価業務受託業 環境計量証明事業 12,081 7,000 1,000 480 200 150 98 91 80 M.P.41 *5 33 32 50 50 30 50 33 29 50 39 会社名 連結子会社 48 社及び持分法適用会社 10 社 金属加工部門 (株) DOWAメタルテック (株) DOWAメタニクス (株) (めっき) DOWA ハイテック (株) DOWAメタル 豊栄商事(株) 新日本ブラス (株) (株) DOWA パワーデバイス 同和金属材料(上海)有限公司 熱処理部門 (株) DOWA サーモテック (株) DOWA サーモエンジニアリング (株) セム Dowa THT America, Inc. その他部門 (株) DOWA マネジメントサ−ビス (株) DOWA テクノエンジ 同和興産(株) 秋田工営(株) 陽和工営(株) DOWA テクノロジー(株) (株) DOWA テクノリサーチ 持分法適用会社 10 社 藤田観光(株) *3 小名浜製錬(株) 光和精鉱(株) (株) DOWA オーリンメタル 日本鋳銅(株) (株) アシッズ (株)岡山臨港 日本アンホ火薬製造(株) 竹内金属箔粉工業(株) Minera Tizapa, S.A.de C.V.*4 *1. 2. 3. 4. 5. 主な事業内容 ホテル・不動産業 銅の製錬業 産業廃棄物の処理、鉄・非鉄金属の回収業 銅系特殊合金条の製造・マーケティング・販売 各種銅製品の製造、販売業 硫酸等の販売業 倉庫業等 産業用爆薬製造及び販売業 金属箔・粉の製造、加工及び販売業 非鉄金属資源の探鉱・開発・採鉱・選鉱 US$:百万米ドル S$:百万シンガポールドル 藤田観光(株) は、 (株)東京証券取引所及び (株)大阪証券取引所に上場しています。 資本金には、インフレーション会計による修正額を含んでいます。 M.P.:百万メキシコペソ Dowa Holdings Co., Ltd. Annual Report 2008 55 沿革 1884 同和鉱業の創設者、藤田伝三郎が、政府から小坂鉱山の 1995 金属材料研究所、ケミカル品材料研究所および 1898 小坂黒鉱乾式製錬操業開始 1996 製錬技術センター設置 1899 児島湾開拓事業着手 1997 ケミカル品材料研究所を、電子材料研究所に改組 Dowa THT America, Inc. 設立 払い下げを受ける (創業) 1902 小坂銅電錬操業開始 1912 小坂亜鉛電錬操業開始 1998 岡山クリーンワークス新型産業廃棄物焼却設備完成、 操業開始 1915 花岡鉱山を買収 1999 (株)エコリサイクル設立 1916 柵原鉱山を買収 (株) (現エコシステム千葉(株)) を買収 2000 日本パール (株))設置、操業開始 1919 豊崎圧延工場(現 DOWAメタル (株) を買収 2001 イー・アンド・イーソリューションズ 1937 合名会社藤田組と藤田鉱業(株)の合併により (株)藤田組設立 に変更 1945 商号を同和鉱業(株) 1953 岡山製錬所建設、操業開始 を合併 1957 藤田興業(株) 1967 小坂自溶炉製錬設備完成、操業開始 1971 秋田製錬(株)設立 1976 小坂製錬所でインジウム製造開始 1982 半導体材料研究所設置 1983 岡山製錬所内に8ミリビデオテープ用メタル粉製造設備 完成、操業開始 1986 花岡、小坂の両鉱山部門を分離し、それぞれ花岡鉱業(株) および内の岱鉱業(株) を設立 1989 ニューヨークに、Dowa International Corporation 設立 小坂の製錬部門を分離し、小坂製錬(株) を設立 を合併 1990 同和興産(株) 環境技術研究所設立 を合併 1991 東京熱処理工業(株) 1992 メキシコにMinera Tizapa, S.A. de C.V. 設立 塩尻工場設置 (現エコシステム山陽(株))設置 1993 岡山クリーンワークス サーモテクノロジーセンター設置 1994 九州支店設置 Minera Tizapa, S.A. de C.V. 操業開始 56 磁性材料研究所設置 Annual Report 2008 Dowa Holdings Co., Ltd. (株) リサイクル・システムズ・ジャパン (現エコシステムリサイクリング (株)) を子会社化 2002 上海事務所設置 秋田ジンクソリューションズ (株)設立 小坂製錬に金属・蒸気回収炉建設、稼動開始 (株) リサイクル・システムズ・ジャパン西日本工場設置 同和金属材料(上海)有限公司設立 (株) 、 (株) アシッズ設立 2003 ジンクエクセル 蘇州同和資源綜合利用有限公司設立 (株) ( 現 DOWA テクノリサーチ (株)) 2004 同和テクノリサーチ 設立 新規管理型最終処理施設「グリーンフィル小坂」操業開始 (株) を買収 2006 アクトビーリサイクリング 本社を秋葉原へ移転 (株) セムを買収 持株会社制を導入 (株) に社名変更 DOWAホールディングス 5 つの事業部門は会社分割し、別会社化 タイにDowa Metaltech (Thailand) Co., Ltd. 設立 (株)設立 2007 TD パワーマテリアル タイにDowa Thermotech (Thailand) Co., Ltd. 設立 (株) 台湾事務所設立 DOWAエコシステム オートリサイクル秋田(株)設立 同和商貿易(深圳)有限公司設立 (株)) と ヤマハメタニクス (株) (現 DOWAメタニクス ヤマハ・オーリンメタル (株) (現DOWAオーリンメタル (株) ) を買収 エコシステムリサイクリング (株)北日本工場設置 DOWA HD Europe GmbH 設立 (株)設立 2008 秋田ジンクリサイクリング 会社概要 下記に記載しているデータは、DOWAホールディングス (株) の単体 データです。 創業: 主な事業内容: 非鉄金属製錬業、環境・リサイクル業、電子材料事業、金属加工業、 熱処理事業など 1884 年 9 月18 日 設立: 1937 年 3 月11 日 従業員数: 4,166 名(2008 年 3 月31 日現在) 発行可能株式総数: 1,000,000,000 株(2008 年 3 月31 日現在) 主な国内事業所: 製造拠点 秋田県、岩手県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、 神奈川県、長野県、静岡県、愛知県、滋賀県、岡山県、熊本県 発行済株式数: 303,790,809 株(2008 年 3 月31 日現在) 資本金: 営業拠点 東京都、千葉県、静岡県、愛知県、大阪府、福岡県 36,436 百万円(2008 年 3 月31 日現在) 上場取引所: (株)東京証券取引所、 (株)大阪証券取引所、 (株)名古屋証券取引所、証券会員制法人福岡証券取引所、 証券会員制法人札幌証券取引所 研究所 DOWAテクノロジー(株)関東テクノセンター(埼玉県)、 株主数: 17,190 名(2008 年 3 月31 日現在) 大株主: (2008 年 3 月31 日) 下記に記載しているデータは、DOWAホールディングス (株) の連結 データです。 (2008 年 6 月25 日現在) 所有割合 (%) 日本トラスティ・サービス信託銀行株式会社(信託口) 7.57 日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口) 5.20 藤田観光株式会社 4.51 JFEスチール株式会社 3.70 株式会社みずほコーポレート銀行 2.43 全国共済農業協同組合連合会 2.43 株式会社りそな銀行 2.29 資産管理サービス信託銀行株式会社(証券投資信託口) 1.64 日本生命保険相互会社 1.61 あいおい損害保険株式会社 1.46 西部テクノセンター(岡山県) 、 (株) 製錬技術研究所(秋田県) 、 DOWAメタルマイン (株) 環境技術研究所(秋田県) 、 DOWAエコシステム (株)半導体材料研究所(秋田県) 、 DOWAエレクトロニクス 電子材料研究所(埼玉県) 、磁性材料研究所(岡山県) 、 (株)金属材料研究所(埼玉県、静岡県) 、 DOWAメタルテック (株)開発センター(静岡県) DOWA サーモテック Dowa Holdings Co., Annual Ltd. Annual Report Dowa Holdings Co., Ltd. Report 20082008 1 57 〒 101-0021 東京都千代田区外神田 4-14-1 秋葉原 UDX ビル URL http://www.dowa.co.jp/ アニュアル・レポート 2008 Printed in Japan
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