2016/03/02 大好きミニバス(改訂版)

ひとめでわかる
ミニバスケットボールのルール
(公財)日本バスケットボール協会
- 0 -
し
ょ
う
が
く
せ
い
小学生のみなさんへ
ゆうじょう
せい しん
ミニバスケットボールは,友情・ほほえみ・フェアプレイの精神をたいせ
つにしています。
よ
り
か
い
みなさんが読んで「ミニバスケットボールのルールが理解できるように」
ね が
か
という願いをこめて書かれています。
なん かい
よ
り
か
い
どり ょく
わかりにくいところがあっても,何回もよく読んで,理解するように努力し
てください。
せん せい
また,どうしてもわかりにくいところやむずかしいことばがあったら,先生
ほ
ご
し
ゃ
せっきょくてき
し つ も ん
べんきょう
やコーチ,保護者などに 積極的に 質問をするなどして,勉強してください。
つ ぎ
ミニバスケットボールは,かんたんにいうと次のようなものです。
か
あ
い
て
とく てん
・ ゲームに勝つためには,相手チームよりもたくさん得点することです。
ちゅう
そ と
・ ゲーム中 は,ボールをコートの外にださないようにすることです。
じ
し
ん
そ と
また,あなた自身もコートの外にでないようにすることです。もちろん,
ば
あ
い
そ と
ルールでみとめられている場合はコートの外にでることはかまいません。
ほ
す
うい じ ょ う
あ る
は し
・ ボールをもったまま,きめられた 歩数 以上, 歩 い た り 走 っ た り し て は
い
ど
う
いけません。ボールをもって 移動するためには,ドリブルをします。
りょ うて
・ ドリブルをするときは,両手でドリブルをつづけてはいけません。
い
ち
ど
・ 一度ドリブルがおわったあとに,またつづけてドリブルをしてはいけませ
ん。
あ い て
じ
ぶ
ん
じ
ぶ
ん
ゆ
う
り
・ 相手チームのプレイヤーと,自分や自分のチームだけが有利になるような
からだのふれあいをおこしてはいけません。
か
り
か
い
もしみなさんが,ここに書かれていることをじゅうぶんに 理解し,さらに
お も
くわしいミニバスケットボールのルールをしりたいと 思ったら,「ミニバス
き ょ う ぎ き そ く
よ
ケットボール競技規則」を読んでください。
- 1 -
も
だ い
く
じ
しよう
第1章
ゲーム
じよう
第1条
ミニバスケットボールのゲーム
……………………………………
1
第2条
ゲームの目的
………………………………………………………
1
……………………………………………………
1
もくてき
し
第2章
せ
つ
き
ぐ
施設,器具
おお
第3条
コートの大きさ
第4条
コートの境界線とそのほかのライン
第5条
バックボード
第6条
バスケット
第7条
ボール
第8条
ゲーム器具
きようかいせん
き
……………………………
1
………………………………………………………
3
…………………………………………………………
4
…………………………………………………………………
5
……………………………………………………………
5
ぐ
し ん ぱ ん
第3章
第9条
審判とテーブル・オフィシャルズ
しんぱん
審判
……………………………………………………………………
第10条
スコアラーとアシスタント・スコアラー
第11条
タイマー
第12条
30秒 オペレイター
6
………………………
6
……………………………………………………………
7
びよう
第4章
…………………………………………………
8
チーム
こうせい
第13条
構成
………………………………………………………………… 10
第14条
コーチ
………………………………………………………………… 10
第15条
ユニフォーム
………………………………………………………… 10
- 2 -
す す
第5章
か た
ゲームの進め方
き よ う ぎ じ か ん
第16条
競技時間
……………………………………………………………… 11
第17条
ゲームの開始
第18条
ジャンプ・ボール
第19条
ゴールと点数
第20条
ゴール・テンディングとバスケット・インタフェア
か い し
………………………………………………………… 12
………………………………………………… 13
てんすう
どうてん
………………………………………………………… 14
…………… 15
えんちよう
第21条
同点と延 長
…………………………………………………………… 17
第22条
ゲームの終わり
お
き
第6章
て
…………………………………………………… 17
い
プレイの規定
しゆつじよう
こうたい
第23条
出 場と交代
………………………………………………………… 18
第24条
タイム・アウト
第25条
ボールの扱 い方
第26条
ボールの保持
第27条
プレイヤーと審判の位置
第28条
アウト・オブ・バウンズ(アウトと略 します)
第29条
ボールをアウトにすること
第30条
ボールを持って進行する
第31条
ピヴォット
第32条
ドリブル
第33条
ヘルド・ボール
第34条
ショットの動作中のプレイヤー
あつか
ほ
…………………………………………………… 18
かた
…………………………………………………… 19
じ
……………………………………………………… 20
しんぱん
い
ち
………………………………………… 20
りやく
も
………………… 20
……………………………………… 21
しんこう
………………………………………… 21
…………………………………………………………… 22
……………………………………………………………… 23
…………………………………………………… 24
どうさちゆう
…………………………………… 24
- 3 -
びよう
第35条
3秒 ルール
…………………………………………………………… 25
せつきん
第36条
接近してディフェンスされたプレイヤー
第37条
30秒 ルール
………………………… 26
びよう
き
第7章
そ
く
い
は
ん
………………………………………………………… 26
ば つ そ く
規則違反と罰則
第38条
ヴァイオレイション
……………………………………………… 27
第39条
ファウル
第40条
スロー・インの方法
第41条
フリースローの方法
第42条
フリースローのヴァイオレイションと罰則
……………………………………………………………… 27
ほうほう
……………………………………………… 28
ほうほう
……………………………………………… 29
ばつそく
こ
第8章
う
い
き
て
…………………… 30
い
行為についての規定
げんそく
第43条
テクニカル・ファウルの原則
………………………………… 32
第44条
パーソナル・ファウル
第45条
ダブル・ファウル
第46条
アンスポーツマンライク・ファウル
第47条
プレイヤーの5回のファウル
第48条
チーム・ファウル
…………………………………………… 32
………………………………………………… 34
…………………………… 35
かい
し ん ぱ ん
あ
い
……………………………………… 36
…………………………………………………… 36
ず
審判の合図
……………………………………………………………………… 37
き に ゆ う
スコアシートの記入
…………………………………………………………… 44
- 4 -
だ
い
しょう
第1章
ゲーム
じょう
だ い
第1条
ミニバスケットボールのゲーム
さ
い
し ょ う がく せ い
たいしょう
ミニバスケットボールのゲームは,12才まで(小学生を対象)のプ
レイヤーでおこないます。
だ い
じょう
も く て き
第2条
ゲームの目的
に ん
ゲームは,5人ずつのプレイヤーからなる2チームでおこないます。
じ
ぶ
ん
あ
い
て
自分たちがボールをいれるバスケットを「相手チームのバスケット」
といいます。
も く て き
あ
い
て
な
それぞれのチームの 目的は, 相手チームのバスケットにボールを投
と く て ん
あ
い
て
と く て ん
げいれて得点することと,相手チームに得点させないことです。
だ
い
しょう
し
第2章
せ
つ
き
ぐ
施設,器具
じょう
だ い
第3条
コートのおおきさ
た て
メートル
メートル
よ
こ
メートル
メートル
た て
コートのおおきさは,縦28m∼22m,横15m∼12mとし,縦・
よ
こ
な が
し
よ
う
横の長さのつりあいがとれたコートを使用します。
だ
い
じ
ょ
きょうかいせん
う
第4条
コートの境界線とそのほかのライン
せ ん
ず
コートのまわりのライン(線)とそのほかのラインは,図1のように
は ば
センチメートル
えがかれ,すべてのラインの幅は5㎝ です。
な が
コートのたてのライン(長いほうのライン)を「サイド・ライン」と
よ
こ
みじか
いい,横のライン(短いほうのライン)を「エンド・ライン」といいま
す。
き
ょ
り
メートル
バックボードからフリースロー・ラインまでの距離は4mです。
- 1 -
ず
図1
- 2 -
だ い
じょう
第5条
バックボード
センチメートル
よ
こ
センチメートル
ず
バックボードのおおきさは,たて80㎝ ,横120㎝ (図2)で,
き
ざいりょう
かたい木,またはとうめいな材料でつくられています。
ず
図2
- 3 -
だ い
じょう
第6条
バスケット
バスケットはリングとネットからできています。リングのおおきさ
センチメートル
な が
センチメートル
はおよそ45㎝ で,ネットの長さはおよそ40㎝ です。
ゆ か
また,リングはバックボードのまんなかについていて,床からリング
た か
センチメートル
ず
までの高さは260㎝ です。(図3)
ず
図3
- 4 -
だ い
じょう
第7条
ボール
な が
センチメートル
センチメートル
お も
グラム
グラム
ボールは,まわりの長さが69㎝ ∼71㎝ ,重さは470g∼500g
ご
う
です。このボールを「5号ボール」といいます。
く
うき
ボールには,
はずみすぎたり,
はずみがわるかったりしないように空気
をいれておきます。
だ い
じょう
第8条
き
ぐ
ゲーム器具
(1) ゲーム・クロック
き ょ う ぎ じ か ん
競技時間やハーフ・タイム,クォーター・タイムなどをはかり
ます。
(2) ストップ・ウォッチ
タイム・アウトをはかります。
びょう
ひ
ょ
う
じ
き
ぐ
(3) 30秒ルールの表示器具
ひ
ょ
う
じ
き
ぐ
き
い
ろ
あ か い ろ
こ
ば
た
表示器具がないときには黄色と赤色の小旗をつかいます。
お
と
あ
い
ず
き
ぐ
(4) おおきな音のでる合図器具
(5) スコアシート
(6) スコアボード
か ず
ひょうしき
(7) プレイヤー・ファウルの数をしめす標識
す
う
じ
し
ろ
じ
く
ろ
し
ろ
じ
あ か
数字は1から4までは白地に黒,5は白地に赤とします。
ひょうしき
(8) チーム・ファウルをしめす標識
す
う
じ
か
ひょうしき
か い
1から4までの数字を書いた4つの標識と,チームが4回のプレ
あ か
ひょうしき
イヤー・ファウルをこえたことをしらせる赤い標識です。
ひ
ょ
う
じ
き
ぐ
(9) ポゼションの表示器具(ポゼション・アロー)
せ
ほ う こ う
あ か い ろ
や じ る し
ず
み ぎ ほ う こ う
ひだ り ほう こう
こ
う
ご
攻める方向を赤色の矢印(図4)でしめし,右方向と左方向を交互
ひょ うしき
にしめせる標識です。
ず
図4
- 5 -
だ
い
しょう
し ん ぱ ん
第3章
審判とテーブル・オフィシャルズ
じょう
だ い
し ん ぱ ん
第9条
審判
し ん ぱ ん
し ゅ し ん
ふ く し ん
ふ
た
り
審判は主審と副審の2人でおこないます。
ふ
た
り
し ん ぱ ん
2人の審判は,テーブル・オフィシャルズ(スコアラーやアシスタン
びょう
て
だ
す
ト・スコアラー,タイマー,30秒オペレイター)などの手助けをうけ
す す
ながら,ゲームを進めます。
だ い
じょう
第10条
スコアラーとアシスタント・スコアラー
き
ろ
く
スコアラーはスコアシートに記録します。
か
か た
き
にゅう
よ
書き方については「スコアシートの記入」を読みましょう。
つ ぎ
あ
い
ず
し ん ぱ ん
スコアラーは次のことを合図して審判にしらせます。
か
い
め
(1) プレイヤーの5回目のファウル
か
く
か
い
め
(2) 1チームの各クォーター4回目のプレイヤー・ファウル
(3) タイム・アウト
こ う た い
(4) タイム・アウトのときの交代
きょうりょく
アシスタント・スコアラーはスコアラーに協力し,プレイヤーにファウ
な ん か いめ
ひょうしき
ルがあったとき,何回目のファウルであるかがよくわかるように標識でし
らせます。
か い す う
チーム・ファウルの回数もそのときにしらせます。
- 6 -
だ い
じょう
第11条
タイマー
ぜ ん は ん
こ う は ん
か
い
し
ぷ ん ま え
ぷ ん ま え
あ
い
ず
きぐ
タイマーはゲームの 前半と 後半の 開始3 分前と1 分前を, 合図器 具
し ん ぱ ん
ひ
と
をならして審判とまわりの人たちにしらせます。
き ょ う ぎじ
か
ん
競技時間やクォーター・タイム,ハーフ・タイム,タイム・アウト の
じ
か
ん
しゅうりょう
あ
い
ず
き
ぐ
し ん ぱ ん
時間をはかり,それぞれの終了を合図器具をならして審判とまわり
ひ
の
と
人たちにしらせます。
き ょ う ぎじ
か
ん
つ ぎ
競技時間は次のときにはかりはじめます。
ば
あ
い
(1) ジャンプ・ボールの場合,ジャンパーがボールをタップしたとき
ば
あ
い
(2) フリースローがはいらないでゲームがつづけられる場合,コート
のなかにいるプレイヤーがボールをさわったとき
(3) ファウル,ヴァイオレイション,タイム・アウトのあとのスロー・
インで,コートのなかにいるプレイヤーがボールをさわったとき
つ ぎ
き ょ う ぎじ
か
ん
次のときに競技時間をとめます。
か
く
えんちょう
(1) 各クォーターや延長のおわり
し ん ぱ ん
つ ぎ
あ
い
ず
(2) 審判が次の合図をしたとき
a) ファウル
b) ヴァイオレイション
c) ヘルド・ボール
り
ゆ
う
ふ え
d) そのほかの理由で笛をならしたとき
ね が
あ
い
て
(3) あらかじめタイム・アウトを願いでている相手チームがショット
をいれたとき
- 7 -
だ い
じょう
第12条
びょう
30秒オペレイター
びょう
ボールをもっているチームが,30 秒 にならないうちにショットをし
おと
あいず
なかったときにはおおきな音で合図をします。
びょう
つぎ
30 秒 は次のときからはかりはじめます。
(1) チームがコートのなかであらたにボールをとったとき
(2) スロー・インのときは、どちらかのチームがスロー・インされた
ボールをコートのなかでとったとき
びょう
つぎ
30 秒 は次のときにおわります。
て
(1) ボールがシューターの手 からはなれ,バスケットにはいるか
リングにあたったとき
あいて
(2) 相手チームがボールをとったとき
あいて
(3) ボールをもっているチームの相手 チームのファウルやアウト・
いがい
オブ・バウンズ以外のヴァイオレイション(ゴール・テンディン
グ,バスケット・インタフェアなど)があったとき
あいて
(4) ボールをもっているチームの相手チームのプレイヤーがけがなど
しんぱん
をして審判がゲームをとめたとき
しんぱん
かんけい
(5) 審判がどちらのチームにも関係のないことでゲームをとめたとき
つ ぎ
ひ
つ づ
次のことがおこり,引き続きそれまでボールをもっていたチームのス
びょう
ロー・インになったときは,30秒ははかりなおさず,ボールがアウト
の こ
じ か ん
つ づ
になったときの残り時間から,続けてはかりはじめます。
(1) ボールがアウト・オブ・バウンズになったとき
し ん ぱ ん
(2) ボールをもっているチームのプレイヤーがけがなどをして審判
がゲームをとめたとき
(3) ヘルド・ボールになったとき
(4) ダブルファウルになったとき
- 8 -
きいろ
あかいろ
こばた
びょう
びょう
黄色と赤色 の小旗 をつかって30 秒 をしらせるときは,15 秒 ∼
びよう
きいろ
びょう
びょう
あかいろ
24 秒 までは黄色,25 秒 ∼30 秒 までは赤色でしらせます。
- 9 -
だ
い
しょう
第4章
チーム
じょう
こ う せ い
第13条
構成
だ い
か
く
ひ
と
り
に ん
こ
うた い よ う い ん
に ん
に ん
各チームはコーチ1人,プレイヤー5人,交代要員5人∼10人で,
こ う た い よ う い ん
に ん
交代要員の5人はゲームにでなければなりません。
こ う た い よ う い ん
こ う た い
のこりの 交代要員も 交代のきまりによって,ゲームにでることがで
きます。
だ い
じょう
第14条
コーチ
し
き
コーチはゲームを指揮するひとです。
だ い
じょう
第15条
ユニフォーム
お な
お な
い ろ
き
ま え
せ
な
か
同じチームのプレイヤーは同じ 色のユニフォームを着て,前と 背中
し ん ぱ ん
ば ん ご う
に審判とスコアラーにわかるように番号をつけます。
ば ん
ば ん
ただし,1番∼3番まではつかうことはできません。
- 10 -
だ
い
しょう
第5章
す
か
た
ゲームの進め方
じょう
き ょ う ぎ じ か ん
第16条
競技時間
だ い
す
ふ ん
ぜ ん は ん
こ う は んか
く
ふ ん
ゲームはハーフ・タイム5分をはさんだ前半・後半各12分ハーフで
す。
か
く
ふ ん
ぷ ん
各ハーフはクォーター・タイム1分をはさんだ6分ずつです。
か
く
ぷ ん
だ い
だ い
だ い
だ い
各6分を第1,第2,第3,第4クォーターとよびます。
- 11 -
だ い
じょう
第17条
か
い
し
ゲームの開始
だ い
ゲームは第1クォーターだけセンター・サークルからのジャンプ・ボ
ールではじめます。
だ い
だ い
だ い
かく え ん ちょ う
じゅんばん
第2・ 第3・ 第4クォーターと 各延長は,きめられた 順番にオフィシ
と お
そ と
ャルズ・テーブルから遠いほうのセンター・ラインの外から,スロー・イ
ンではじめます。
ぜ ん は ん
あ
い
て
が わ
前半は相手チーム・ベンチ側のバスケットにボールをいれます。
こ う は ん
じ
ぶ
ん
が わ
後半は自分たちのチーム・ベンチ側のバスケットにボールをいれます。
- 12 -
だ い
じょう
第18条
ジャンプ・ボール
ふ
た
り
じ
ぶ
ん
ジャンパーの2人はそれぞれ,センター・サークルで自分たちのチー
が わ
は ん え ん
ム・ベンチ側の半円のなかにたちます。
う
え
か い
ジャンパーは,上にあげられたボールをそれぞれ2回までタップする
ことができます。
い
が
い
に ん
ゆ か
また,ボールがジャンパー以外の8人のプレイヤーか床などにふれる
まではボールにさわってはいけません。
い
が
い
に ん
ジャンパー以外の8人のプレイヤーはボールがタップされるまでは,サ
ークルのなかにはいってはいけません。
つ ぎ
ば
あ
い
次の場合は,ジャンプ・ボールとなりますが,ジャンプ・ボールはおこ
そ
と
じゅんばん
なわないで,もっともちかいコートの外から,
きめられた順番のチームが
スロー・インしてゲームをはじめます。
そ
と
(1) どちらのチームがボールをコートの外にだしたのかがわからない
とき
りょう
か たて
り ょ う て
(2) 両チームのプレイヤーがボールに片手や両手をしっかりとかけた
だ い
じょう
とき(第33条 ヘルド・ボール)
さ
い
ご
い
が い
りょう
(3) 最後のフリースローのとき,シューター以外の両チームのプレイ
だ い
じょう
ヤーがヴァイオレイション(第42条)をし,そのフリースローが
はいらなかったとき
ちゅう
さ
さ
(4) スロー・インされたボールやプレイ中のボールがバスケットの支
えにのってしまったり,はさまってしまったりしたとき
じゅんばん
チームがスロー・インする順番
だ い
第1クォーターのジャンプ・ボールで,はじめにボールをとったチー
あ
い
て
ムの相手チームに,スロー・インのボールがあたえられます。
じゅんばん
そのあと,ジャンプ・ボールのたびにチームが順番にスロー・インを
- 13 -
します。
どちらのチームにスロー・インのボールがあたえられるかは,ポゼシ
あ か
や じ る し
ョン・アロー(赤い矢印)でしらせます。
や じ る し
矢印のむきは,スロー・インされたボールにコートのなかにいるプレ
イヤーがさわったときにかわります。
だ い
じょう
て ん す う
第19条 ゴールと点数
う
え
ゴールとはボールがバスケットの上からはいったことをいいます。
と く て ん
て ん
て ん
得点は2点になります。しかし,フリースローは1点です。
じ
ぶ
ん
あ
い
て
まちがって自分たちのバスケットにいれてしまったら相手チームの
と く て ん
得点となります。
あ
い
て
そ
と
びよう
ゴールのあとは,相手チームがエンド・ラインの外から5秒のうちに
スロー・インをしてゲームをつづけます。
しゅうりょう
と く て ん
か
ゲームが終了したときに,得点のおおいチームが勝ちとなります。
- 14 -
だ い
じょう
第20条
ゴール・テンディングとバスケット・インタフェア
ゴール・テンディング
お
ゴール・テンディングとは,ショットされたボールが落ちはじめてか
た か
ら,バスケットにはいらないことがはっきりしないうちにリングより高
いところでそのボールにさわることをいいます。
せ
が わ
ま
も
これは,オフェンス(攻める)側のプレイヤーもディフェンス(守る)
が わ
側のプレイヤーも,そのボールにさわってはいけません。
う
え
ショットされたボールがリングの上にのっているときやリングから
お
はずんで 落ちてきたボールは,どちらのプレイヤーもボールにだけは
さわってもよいですが,バスケット(リングとネット)やバックボード
にさわってはいけません。
バスケット・インタフェア
く う ち ゅ う
バスケット・インタフェアとは,ショットされたボールが空中にある
う
え
ときやボールがリングの上にのっているときに,バックボードやリング
にさわることをいいます。
な か
な か
また,バスケットの中にあるボールにさわったり,バスケットの中か
て
ら手をだしてボールにさわることもバスケット・インタフェアとなりま
す。
が わ
オフェンス側のチームがゴール・テンディングやバスケット・インタ
と く て ん
フェアをしたときは,ボールがバスケットにはいっても得点にはなりま
そ と
あ
い
て
せん。フリースロー・ラインのところのサイド・ラインの外から,相手チ
ームにスロー・インのボールがあたえられます。
が わ
ディフェンス側のチームがゴール・テンディングやバスケット・イン
タフェアをしたときは,ボールがバスケットにはいってもはいらなくて
て ん
い
が
い
も,フリースローのときならば1点が,それ以外のショットのときなら
- 15 -
て ん
ば2点がシューターにみとめられます。
い
ち
ど
た か
ボールが一度リングからはずんだあとは,リングより高いところで
そのボールにさわってもバスケット・インタフェアにはなりません。
- 16 -
だ い
じょう
第21条
ど う て ん
えんちょう
同点と延長
こ う は ん
りょう
と く て ん
お な
後半をおわったとき両チームの得点が同じならばひきわけです。
えんちょう
ば
あ
い
か い
ぷ ん か ん
え ん ち ょ うじ
げ ん
か い す う
延長をおこなう 場合は,1 回3 分間の 延長 時 限をひつような 回数だ
かく え ん ちょ う
ま え
ふ ん か ん
けおこない,各延長の前に2分間のタイム・アウトをとります。
せ
こ う は ん
お な
攻めるバスケットは,後半と同じです。
だ い
じょう
第22条
ゲームのおわり
き ょ う ぎ じ か ん
あ
い
ず
ゲームは 競技時間のおわりをしらせるタイマーの 合図がなったとき
におわります。
- 17 -
だ
い
しょう
第6章
じょう
だ い
第23条
き
て
い
プレイの規定
しゅつじょう
こ う た い
出場と交代
だ い
に んい じ ょ う
い じ ょ う
第3クォーターまでに 10人以上のプレイヤーが1クォーター以上,
じ
か
ん
2クォーターをこえない時間ゲームにでていなければなりません。
か い
と ち ゅ う
こ う た い
ば
あ
い
ケガや5回ファウルなどでクォーターの途中で交代があった場合,そ
こ う た い
れまででていたプレイヤーも交代してでたプレイヤーもその1クォータ
ーにでていたことになります。
だ い
えんちょう
第4クォーターと延長にタイム・アウトがあったときにはどちらの
こ う た い
チームもプレイヤーの交代ができます。
だ い
じょう
第24条
か
く
タイム・アウト
ぜ ん は ん
こ う は ん
か い
ぷ ん か ん
各チームは前半と後半に1回ずつ1分間のタイム・アウトをとること
ができます。
か
くえ ん ち ょ う
りょう
か い
各延長は,両チームに1回ずつのタイム・アウトがとれます。
タイム・アウトはファウル,ヴァイオレイション,ヘルド・ボールが
あ
い
て
おこったときか,相手チームのショットがはいったときにとれます。
- 18 -
だ い
じょう
か た
第25条
ボールのあつかい方
て
ボールは手であつかわなければいけません。
き ょ う ぎ き そ く
ほ う こ う
プレイヤーは競技規則にきめられたなかで,ボールをどんな方向にで
もパスし,スローし,タップし,ころがし,またはドリブルすることが
できます。
は
あ
し
ボールをもって走ったり,ボールをわざとけったり脚(ひざやひざよ
う
え
ぶ
ぶ
ん
りも上の部分もふくむ)でとめたり,こぶしでたたいたりしてはいけま
せん。
- 19 -
だ い
じょう
第26条
ほ
じ
ボールの保持
ほ
じ
プレイヤーがボールを保持しているとは,プレイヤーがコートのなか
ば
あ
い
でボールをもっているかドリブルをしている場合と,アウトでスロー・
ば
あ
い
インのボールをもっている場合をいいます。
ほ
じ
チームがボールを保持しているとは,そのチームのプレイヤーがボ
ほ
じ
ールを保持しているか,そのチームのプレイヤーのあいだでパスをおこ
ば
あ
い
なっている場合をいいます。
ほ
じ
つ ぎ
チームのボールの保持は,次のときにおわります。
て
(1) ボールがショットされてシューターの手からはなれたとき
あ
い
て
(2) ショットしようとするプレイヤーがもっているボールを相手にブ
て
ロックされて手からはなれたとき
あ
い
て
ほ
じ
(3) 相手チームがボールを保持したとき
(4) ファウル,ヴァイオレイション,ヘルド・ボールがおこったとき
し ん ぱ ん
(5) そのほか審判がゲームをとめたとき
だ い
じょう
第27条
し ん ぱ ん
い
ち
プレイヤーと審判の位置
い
ち
ゆ か
プレイヤーの位置はそのプレイヤーがいる床によってきまります。
く う ち ゅ う
ま え
ゆ か
プレイヤーがとんで空中にいるときは,とぶ前にいた床にいたことに
なります。
し ん ぱ ん
し ん ぱ ん
ゆ か
ボールが審判にふれたときは,その審判がいる床にふれたことになり
ます。
だ い
じょう
第28条
りゃく
アウト・オブ・バウンズ(アウトと略します)
そ
と
プレイヤーがアウトになるのはそのプレイヤーがコートの外にでたと
きやコートのまわりのラインにふれたときです。
つ ぎ
ボールがアウトになるのは次のときです。
- 20 -
(1) ボールがアウトのプレイヤーにふれたとき
そ
と
ゆ か
(2) ボールがコートのまわりのライン,またはコートの外の床やもの
にふれたとき
さ
さ
(3) ボールがバックボードのうら,またはうしろの支えにふれたとき
し
た
(4) ボールがバスケットの下からはいったとき
だ い
じょう
第29条
ボールをアウトにすること
あ
い
て
ボールをアウトにしたときは,相手チームのスロー・インとなります。
ま え
さ
い
ご
ボールがアウトになったときは,アウトになる前のボールに最後にふ
れたプレイヤーがアウトにしたことになります。
あ
い
て
な
ただし,わざと相手にボールを投げつけたりしてアウトにしたときに
あ
い
て
は,相手チームのスロー・インとなります。
だ い
じょう
第30条
し ん こ う
ボールをもって進行すること
ほ
す す
ボールをもったプレイヤーは2 歩までは 進むことができますが,3
ぽ
い
じ
ょ
うす す
歩以上進むことはできません。
い
は
ん
あ
い
て
違反すればトラヴェリングになり,相手チームのスロー・インとなり
ます。
- 21 -
だ い
じょう
第31条
ピヴォット
か た ほ う
あ
し
ピヴォットとは,片方の足(これをピヴォット・フットといいます)
ゆ か
い っ ぽ う
あ
し
な
ん
ど
ほ
うこ
う
を床からはなさずに,もう一方の足だけを何度でもいろいろな方向にふ
みだすことをいいます。
り ょ う あ し
ゆ か
プレイヤーは両足を床につけたままボールをうけとったとき,どちら
あ
し
の足をピヴォット・フットにしてもかまいません。
く う ち ゅ う
く う ち ゅ う
プレイヤーが空中でボールをうけとったり,ドリブルしながら空中
さ
き
ゆ か
あ
し
でボールをもったりしたときは,先に床についた足がピヴォット・フッ
トになります。
- 22 -
だ い
じょう
第32条
ドリブル
ゆ か
ドリブルとは,ボールを床にはずませたあと,そのボールにふれるこ
とをいいます。
す す
プレイヤーがボールとともに進みたいときにはドリブルをつかいます。
い
ち
ど
か
た
て
く
か え
一度はずませたボールに片手でドリブルを繰り返すことはかまいませ
り ょ う て
ど
う
じ
か
た
て
り ょ う て
んが,両手を同時にボールにさわったり,片手または両手でボールをも
ったりしたときに,そのドリブルはおわります。
ドリブルがおわったあとは,あらためてボールをもたなければドリブ
ルすることはできません。
い
は
ん
あ
い
て
違反すればダブル・ドリブルになり,相手チームのスロー・インとな
ります。
- 23 -
だ い
じょう
第33条
ヘルド・ボール
りょう
か
た
て
り ょ う て
両チームのプレイヤーがボールに片手または両手をしっかりとかけた
じゅんばん
ときに,ヘルド・ボールとなり,きめられた順番にあたるチームにスロ
ー・インのボールがあたえられます。
だ い
じょう
ど う さ ち ゅ う
第34条
ショットの動作中のプレイヤー
ど う さ ち ゅ う
あ
い
て
ショットの動作中であるとは,相手のバスケットをねらって,ショッ
し ん ぱ ん
は ん だ ん
て
トしようとしたと審判が判断したときから,ボールが手からはなれるま
でのあいだをいいます。
ゆ か
あ
し
て
床に足がついているショットは,ボールが手からはなれたときにおわ
ります。
くう ちゅう
て
り ょ う あ し
空中にいるときは,ボールが手からはなれたあとそのプレイヤーの両足
ゆ か
が床につくまでをいいます。
- 24 -
だ い
じょう
第35条
びょう
3秒ルール
せ
あ
い
て
せ い げ ん く い き
びょう
攻めているチームは,相手チームの制限区域のなかに3秒までは,は
ず
いっていることができます。(図5)
せ い げ ん く い き
ラインは制限区域にふくまれます。
せ い げ ん く い き
そ
と
ゆ か
り ょ う あ し
せ い げ ん く い き
制限区域の外の床に両足をつけなければ,制限区域からでたことには
なりません。
びょう
い
は
ん
あ
い
て
3秒ルールの違反は,相手チームのスロー・インとなります。
ず
図5
- 25 -
だ い
じょう
せ っ き ん
第36条
接近してディフェンスされたプレイヤー
あ
い
て
ボールをもっているプレイヤーが相手にちかづかれて,パスも,ショ
びょう
ットも,ドリブルも,ボールをころがすこともできないで5秒たったと
あ
い
て
きは,相手チームのスロー・インとなります。
だ い
じょう
第37条
びょう
30秒ルール
ほ
じ
びょう
コートのなかでボールを保持したチームは,30秒のうちにショットを
しなければいけません。
びょう
びょう
あ
い
ず
ま え
30秒のうちにショットするということは,30秒の合図がなる前に
て
シューターの手からボールがはなれ,そのボールがバスケットにはいる
か,リングにあたったことをいいます。
びょう
あ いて
30秒たってもショットをしないときは,相手チームのスロー・イン
となります。
びょう
あ
い
て
30秒たたないうちに相手チームがファウルをして,またそのチーム
びょう
のボールとなったときは,30秒をはかりなおします。
- 26 -
だ
い
しょう
き
第7章
そ
く
い
は
ん
ば っ そ く
規則違反と罰則
じょう
だ い
第38条
ヴァイオレイション
あ
ヴァイオレイションとは,からだのふれ合いやスポーツマンらしくな
こ
う
い
い
が
い
き
そ
く
い
は
ん
い行為以外の規則違反をいいます。
ヴァイオレイションがおこったら,ヴァイオレイションがおこったと
あ
い
て
ころにもっともちかいアウトから相手チームのスロー・インではじまり
ます。
だ い
じょう
第39条
ファウル
あ
い
て
あ
ファウルとは,相手とのからだのふれ合いやスポーツマンらしくない
き
そ
く
い
は
ん
おこないによる規則違反をいいます。
おこったファウルによって,スロー・インまたはフリースローでゲー
ムをはじめます。
だ い
じょう
ダブル・ファウルがあったときは,第45条にかかれてあるようにゲー
ムをはじめます。
- 27 -
だ い
じょう
い
第40条
ち
ほ う ほ う
スロー・インの位置と方法
し ん ぱ ん
ファウル,
ヴァイオレイション,
ジャンプ・ボールとなったときは,
審判
つ ぎ
にいわれたところから,次のようにスロー・インをします。
びょう
(1) ボールをもってから5秒のうちにコートのなかにいるプレイヤー
な
にボールを投げなければいけません。
(2) スロー・インするときにラインをふんでもよいですが,コートの
なかにはいってはいけません。
な
(3) コートのなかにいるプレイヤーは,ボールがコートのなかに投げ
う
え
いれられるまでは,ラインの 上またはそれをこえてからだのど
ぶ
ぶ
ん
の部分もだしてはいけません。
し ん ぱ ん
(4) スロー・インするときは,審判にいわれたところからラインにそ
メートル
って1 m をこえて,いどうしてはいけません。
い ち ど
ほ う こ う
な お
一度いどうしてから、はんたいの方向に、いどうし直すこともで
は ば
メートル
きますが、ラインにそっていどうする幅が1 m をこえたときは、
ヴァイオレイションとなります。
あ
い
て
これらのきまりがまもられなかったときには相手チームのボールとな
ります。
- 28 -
だ い
じょう
ほ う ほ う
第41条
フリースローの方法
びょう
フリースロー・シューターは,ボールをわたされてから5秒のうちに
い
ち
フリースロー・ラインのすぐうしろの位置からショットをしなければい
けません。
い
が
い
つ ぎ
ず
ば
し
ょ
シューター以外のプレイヤーは,次の図6のいずれかの場所にいるこ
とができます。
あ
(1)
い
て
ふ
た
り
せ い げ ん く い き
シューターの相手チームのプレイヤー2人は制限区域のライ
りょうがわ
ば
し
ょ
ンにそったバスケットにもっともちかい両側の場所(B1,
B2)
が
(2)
わ
ふ
た
り
ば
し
ょ
シュ ー タ ー 側 の プ レ イ ヤ ー 2人 は (1) の 場所に つ づ く
り ょ う が わ
ば
し
ょ
両側 の場所(A1,A2)
あ
(3)
い
て
ひ
と
り
シューターの相手チームのプレイヤー1人はフリースロー・シュ
りょうがわ
ば
し
ょ
ーターにもっともちかい両側の場所のどちらか(B3)
ば
し
ょい
が
い
プレイヤーはきめられている場所以外にはいることはできません。
ば
し
ょ
は ん え ん
きめられた場所にはいらないプレイヤーはフリースローをおこなう半円
よりもうしろにいなければなりません。
- 29 -
ず
図6
だ い
じょう
ば っ そ く
第42条
フリースローのヴァイオレイションと罰則
フリースロー・シューターは,ボールがバスケットのリングにあたる
せ い げ ん く い き
かバスケットにはいるまで制限区域にはいることはできません。
せ い げ ん く い き
て
制限区域のラインにいるプレイヤーは,ボールがシューターの手から
せ い げ んく
い
き
はなれるまで制限区域にはいることはできません。
そのほかのプレイヤーは,ボールがバスケットのリングにあたるかバ
は ん え ん
スケットにはいるまでフリースローの半円よりもうしろにいなければな
りません。
い
は
ん
これらのきまりに違反することは,ヴァイオレイションになります。
びょう
シューターは,ボールをもってから5秒のうちにショットをしなかっ
さ
い
ご
たときやフリースロー・ラインをふんでショットをしたとき,
または最後
のショットがリングにあたらないではいらなかったときは,シューター
のヴァイオレイションとなります。
と く て ん
シューターがヴァイオレイションをしたときは得点はみとめられませ
あ
い
て
ん。フリースロー・ラインのところのサイド・ラインのアウトから,相手
チームのスロー・インとなります。
- 30 -
が わ
い
が
い
シューター側のシューター以外のプレイヤーがヴァイオレイションを
と く て ん
したときは,フリースローがはいれば得点となり,ヴァイオレイション
さ
い
ご
はなかったものとなります。ヴァイオレイションがあって最後のフリー
スローがはいらなかったときは,フリースロー・ラインのところのサイ
あ
い
て
ド・ラインのアウトから,相手チームのスロー・インとなります。
あ
い
て
シューターの相手チームのプレイヤーがヴァイオレイションをしたと
と く て ん
きは,フリースローがはいれば得点となり,ヴァイオレイションはなか
お な
ったものとなります。はいらなかったときは同じシューターがフリース
ローのやりなおしをします。
さ
い
ご
い
が
い
りょう
最後のフリースローのときにシューター以外の両チームのプレイヤーが
ヴァイオレイションをし,そのフリースローがはいらなかったときは,
じゅんばん
ジャンプ・ボールとなり,きめられた順番にあたるチームのスロー・イン
となります。
- 31 -
だ
い
しょう
こ
第8章
う
い
き
て
い
行為についての規定
じょう
げ ん そ く
第43条
テクニカル・ファウルの原則
だ い
プレイヤーはいつもスポーツマンシップにもとづいてプレイをしな
あ
い
て
な
か
ま
ければなりません。相手チームのプレイヤーもゲームの仲間であること
をけっしてわすれてはいけません。
し ん ぱ ん
ち ゅ う い
審判の注意をむししたり,スポーツマンらしくないふるまいをしたと
あ
い
て
こ
きは,テクニカル・ファウルとなり,相手チームに2個のフリースロー
と,そのあとセンター・ラインのアウトからのスロー・インがあたえら
れます。
コーチもスポーツマンらしくないふるまいをしたら,テクニカル・フ
あ
い
て
こ
ァウルとなり,相手チームに2個のフリースローと,そのあとセンター
・ラインのアウトからのスロー・インがあたえられます。
だ い
じょう
第44条
パーソナル・ファウル
あ
い
て
あ
パーソナル・ファウルとは,相手とのからだのふれ合いによるプレイ
ヤーのファウルをいいます。
せ め
ま
も
プレイヤーは,オフェンス(攻め)やディフェンス(守り)をおこな
つ ぎ
あ いて
うときに,次のことをして相手のプレイをさまたげてはいけません。
(1)
つかんだり,おさえたりすること
(2)
おすこと
(3)
たたくこと
(4)
つきあたること
(5)
つまずかせること
と く べ つ
(6)
あ
い
て
あ
い
て
う
ご
からだを特別に相手のほうにまげたりして,相手の動きをじゃ
ますること
ら ん ぼ う
(7)
あ
そのほか乱暴なふれ合いをおこすこと
- 32 -
あ
あ
い
て
ふ
り
ば
あ
い
からだのふれ合いがおこったために相手が不利になった場合には,そ
あ
せ き に ん
のふれ合いに責任のあるプレイヤーのファウルとなります。
ショットでないプレイヤーがファウルをされたときは,ファウルされ
たチームのスロー・インとなります。
ショットのプレイヤーがファウルをされ,そのショットがはいらなか
こ
ったときは,2個のフリースローとなります。
ショットのプレイヤーがファウルをされ,そのショットがはいったと
と く て ん
こ
きは得点となり,さらに1個のフリースローとなります。
- 33 -
だ い
じょう
第45条
ダブル・ファウル
りょう
ふ
た
り
ダブル・ファウルとは,両チームの2人のプレイヤーが,おたがいに
ど
う
じ
ば
あ い
同時にファウルをした場合をいいます。
き
ろ
く
それぞれのプレイヤーにファウルが記録され,フリースローはどちら
のチームにもあたえられません。
ダブル・ファウルがあったときは,ボールをもっていたチームのスロ
ー・インからゲームをはじめます。
どちらのチームもボールをもっていなかったときは,きめられた
じゅんばん
順番にあたるチームのスロー・インでゲームをはじめます。
ど
う
じ
ダブル・ファウルとほとんど同時にショットかフリースローがはいっ
と く て ん
あ
い
て
たときは,得点となり相手チームがエンド・ラインからスロー・インし
てゲームをはじめます。
- 34 -
だ い
じょう
第46条
アンスポーツマンライク・ファウル
あ いて
アンスポーツマンライク・ファウルとは,相手のプレイをさまたげるた
あ
めに,わざとプレイヤーとふれ合いをおこしたファウルをいいます。
ショットでないプレイヤーがこのファウルをされたとき,またはショ
ットのプレイヤーがこのファウルをされてそのショットがはいらなかっ
こ
たときは,ファウルをされたプレイヤーは2個のフリースローをおこな
います。
と く て ん
こ
ショットがはいったときは得点となり,さらに1個のフリースローを
おこないます。
フリースローがはいってもはいらなくても,フリースローのあとはオフィ
と
お
そ
と
シャルズ・テーブルから遠いほうのセンター・ラインの外からシュータ
が わ
ー側のスロー・インでゲームをはじめます。
- 35 -
だ い
じょう
第47条
ひ
と
か い
プレイヤーの5回のファウル
り
1人のプレイヤーがファウル(パーソナル・ファウルとテクニカル・フ
あ
か い
ァウルを合わせて)を5回したら,そのあとプレイヤーはそのゲームに
こ う た い よ うい ん
でることができなくなります。
かわりに交代要員がでることになります。
だ い
じょう
第48条
チーム・ファウル
か
く
か い
1チームが各クォーターにプレイヤー・ファウルを4回したあとは,そ
あ
い
て
のあとにおこったチームのパーソナル・ファウルにたいして,相手チー
こ
ムに2個のフリースローがあたえられます。
えんちょう
だ い
延長は第4クォーターのチーム・ファウルをたしてかぞえます。
- 36 -
し ん ぱ ん
あ
い
ず
審判の合図
し ん ぱ ん
あ
い
ず
審判の合図はとてもたいせつです。
し ん ぱ ん
つ ぎ
あ
い
ず
審判は,次にしめされている 合図をつかってスコアラー,プレイヤ
かんきゃく
は ん て い
ー,コーチ,観客に判定をしらせます。
あ
い
ず
せ い か く
し ん ぱ ん
は ん て い
合図を正確にしめすことによって審判の判定がよりたしかになり,ゲ
ームがスムーズにすすみます。
- 37 -
- 38 -
- 39 -
- 40 -
- 41 -
- 42 -
- 43 -
き に ゅ う
スコアシートの記入
し
1
あ
い
ま え
つ ぎ
スコアラーは,試合がはじめる前までに次のことをスコアシートに
か
書きます。
し
あ
いめ い
かいじょう
に
ち
じ
(1)
試合名,会場,日時
(2)
両チームのチーム名とユニフォームの色をA・Bらんに書きます。
りょう
め い
い ろ
か
ホーム・チームがチームAとなりますが,ホーム・チームのな
ま え
か
いときはプログラムで 前に 書かれているチームをチームA,
あ
い
て
相手チームをチームBとします。
りょう
(3)
こ う た い よ う い ん
し
め
い
ば ん ご う
両チームのプレイヤーと 交代要員の 氏名とユ ニ フォ ーム 番号
せ ん し ゅ し め い
か
を 選手氏名のらんに 書きます。
か
く
し
た
し
め
い
か
各チームわくの下のコーチらんにそれぞれコーチの氏名を書き
(4)
ます。
か
2
く
ま え
に ん
し ゅ つ じ ょ う じ げ ん
各クォーターがはじまる前に,5人のプレイヤ ー に は 出 場 時 限
しゅつじょう
し ゃ せ ん
① ② ③ ④ の 出 場 す る ら ん に ,はっきりした斜線/をひきます。
と ち ゅ う
こ う た い
は ん た い
クォーターの途中から交代してゲームにでたプレイヤーには反対の
し ゃ せ ん
斜線\をひきます。
3
プレイヤーとコーチのファウル
(1) プレイヤーのファウル
か い
プレイヤーのファウルは,1回ごとにファウルをしたプレイヤー
か
のらんに書いていきます。
- 44 -
A)
パーソナル・ファウルは Pとし,フリースローがあたえら
ば
あ
い
か
れる 場合はP'と 書きます。
か
B) アンスポーツマンライク・ファウルはUと書きます。
か
C)
テクニカル・ファウルはTと 書きます。
(2) コーチのファウル
コ ー チ の テ ク ニ カ ル ・ フ ァ ウ ル は T ,ディスクォリファ
か
イング・ファウルはDと書きます。
き
ろ
く
(3) コーチに記録されるファウルは,チーム・ファウルにはかぞえま
せん。
か
く
よ
こ
(4) 各クォーターでおこったファウルは,P,U,T,Dの横にちい
す
う
じ
か
さく1,2,3,4の数字でそのクォーターを書きます。
ば
あ
い
P'1
1クォーターの場合:P1
ば
あ
い
2クォーターの場合:P2
U2
T2
せ ん
よ
こ
(1) ゲームのおわりにはのこったわくにはっきりとした線を横にひき
ます。
4
チーム・ファウル
チーム・ファウルは,それぞれのチームにプレイヤー・ファウルがあ
か
す
う
じ
るたびに,
そのクォーターのわくに×を書いて数字をけしていきます。
5
タイム・アウト
か
タイム・アウトのわくに×を 書きます。
せ ん
よ
こ
つかわなかったわくにはっきりとした線を横にひきます。
- 45 -
- 46 -
6
ランニング・スコア
と く て ん
(1)
と く て ん
フィールド・ゴールで得点があったときは得点したチームのラ
す
うじ
ンニング・スコアらんの数字を/でけしていき,となりのらん
と く て ん
ば ん ご う
か
に得点をしたプレイヤーの番号を書きます。
と く て ん
(2)
す
う
じ
フリースローで得点があったときは数字を●でぬり,となりわ
と く て ん
ば ん ご う
か
くに得点をしたプレイヤーの番号を書きます。
か
(3)
く
か
くえ ん ち ょ う じ げ ん
か
く
さ
い
ご
と く て ん
各クォーター,各延長時限のおわりに各チームの最後の得点を
さ
い
ご
と く て ん
と く て ん
はっきりと○でかこみ, 最後の 得点と 得点したプレイヤーの
ば ん ご う
し
た
ぽ ん
よ こ せ ん
番号のすぐ下に1本のはっきりとした横線をひきます。
か
(4)
く
ご う け いと く て ん
ゲームがおわったときは,各チームの合計得点をはっきりと○
さ
い
ご
と く て ん
と く て ん
ば ん ご う
し
た
でかこみ,最後の得点と得点したプレイヤーの番号のすぐ下に
ほ ん
よ こ せ ん
2本の横線をひきます。
と く て ん
(5)
スコアーボードの得点とスコアシートのランニング・スコアが
いつでもあっていなければいけません。もしちがっていてスコ
ほ
う
た だ
と く て ん
アシートの方が正しいときは,すぐにスコアボードの得点をな
おさなければいけません。
スコアシートにおかしなところがあったり,どちらかのチームから
と く て ん
し ん ぱ ん
ふ え
得点についてきいてきたりしたときは,審判が笛をならしたときやゲー
し ん ぱ ん
ム・クロックがとめられたときに,すぐに審判にしらせます。
- 47 -
- 48 -
さ い し ゅ う て つ づ
7
最終手続き
か
く
え ん ち ょ う じ げ ん
りょう
スコアラーは各クォーター,延長時限がおわったとき,両チームのそ
と く て ん
と く て ん
か
のクォーターの得点をスコアシートの得点らんに書きます。
え ん ち ょ う じ げ ん
な ん か い
えんちょう
ご う け い
か
延長時限が何回おこなわれても,延長のところにまとめて合計を書き
ます。
か
く
(1) ゲームがおわったら, 各チームでつかわなかったそのれつの
ひだりうえ
み ぎ し た
し ゃ せ ん
ランニング・スコアのわくに,左上から右下にむかって斜線をひき
ます。
りょう
さ い し ゅ うと く て ん
め い
け
っ
か
か
(2) 両チームの最終得点とチーム名をゲーム結果のらんに書きます。
き
ろ
く
か
(3) スコアシートの記録がすべて書きおわったら,まずアシスタント・
つ ぎ
びょう
スコアラーとタイマーがサインし,次に30秒オペレイターとス
さ
い
ご
ふ く し ん
し ゅ し ん
じゅん
コアラーがサインをします。最後に副審と主審の順にスコアシー
トにサインをします。
し ゅ し ん
か く に ん
サインをしたときにゲームがおわ
(4) 主審がスコアシートを確認し,
ります。
- 49 -
- 50 -