200812_UC_PI_Mynavi

株式会社 毎日コミュニケーションズ
データベースの状況を素早く詳細に把握するためにPIを採用
リアルタイムな監視と可視化の実現で
58万ユーザが利用する就職情報サイト
「マイナビ」のトラブルを事前に防止
毎年、
就職活動をする
多くの学生がマイナビを利用
株式会社 毎日コミュニケーションズ
システム統括本部
商用システム統括部
部長
高塚 顕雄氏
株式会社 毎日コミュニケーションズ
就職情報事業本部
ナビ開発部 ナビ開発課
課長
赤松 淳子氏
株式会社 毎日コミュニケーションズ
所在地:東京都千代田区一ツ橋一丁目1番1号
設立年月日:1973年8月15日
代表取締役社長:中川信行
資本金:2,068,820,000円
従業員数:約1,500名(2008年10月1日現在)
事業内容:新聞の発行及び出版事業、就職情報誌
の提供、求人・採用活動に関するコンサルティン
グ、進学情報の提供、広告業、インターネット等
を利用した情報処理・情報提供サービスなどを
幅広く展開
ホームページ:http://www.mycom.co.jp
毎日コミュニケーションズでは、
「広告型」
の情報発信サービスや「対面型」の人材
派遣サービス、そして出版など幅広い
ビジネスを展開している。とくに、各種
人材情報サービスにおいては、従来の
紙媒体による情報提供からWeb中心へ
と変化しており、現在では複数の人材
情報系Webサイトの運用を行うに至っ
ている。人材情報系サービスでは、アル
バイト、就職(新卒)、転職(社会人)、派
遣など各種サービスを網羅しており、
とくに新卒向け就職情報サイトにおけ
る学生からの支持は高いものがある。
「新卒向け就職情報サイトのマイナビ
には、毎年およそ58万人の学生が登録
しています。学生ユーザからはコンテ
ンツの充実も含め、総合就職情報サイ
トとしての評価が高いことがマイナビ
の特徴です。適性診断テスト(MATCH)
やSPIテストなど、
独自のコンテンツ提
供にも早期から取り組んできました。
」
就職情報事業本部 開発担当課長は、
「毎
年、就職活動を迎える全国の大学生や、
大学院生、専門学校生などの多くが、マ
イナビにユーザ登録をします。また、掲
載企業も年々増えており、今では8,500
社を超えるなど、企業と学生の双方か
ら十分な信頼をいただいております」
と語る。
瞬間的に負荷ピークがくる
サイトを安定的に運用したい
「新卒向け就職情報サイトは、大学3年
生が活動を始める秋口から翌年の春ま
でが利用のピークとなります。人気企
業が一斉に応募受け付けなどを始めると、
一気にアクセスが集中することもあり、
負荷の瞬間最大風速が強いのが一般サ
イトと異なるところです。」
(開発担当
課長)
新卒向け就職情報サイトは、毎年10月
頃にリニューアルオープンする。その
対象は、翌々年の3月に卒業する学生、
つまり2008年10月であれば「マイナビ
2010」がオープンする。この時点で、
2009年春の卒業生を対象とした「マイ
ナビ2009」もサービス提供中なので、2
つの新卒向け就職情報サイトを並行運
用することになる。
毎年、サイトには新機能が追加され、こ
れは世代ごとに別サイトを作っている
と言っても過言ではない。学生は基本
的に1世代しか利用しないので、
登録ユ
ーザの獲得には使いやすさは重要なポ
イントとなる。
「使いやすさNo.1のサイ
ト」を目指し便利で使いやすい新機能
を追加するのだが、機能追加で性能劣
化を起こせば逆にユーザ離れを招いて
しまう。毎年のサイト改良は、非常に気
を遣い難しいものだと言う。
「フロントにWebサーバ、
バックエンド
にアプリケーションとデータベースサ
ーバという構成をとり、アプリケーシ
ョンはおもにJavaを用いて独自構築し
ています。
」
商用システム統括部長は、仮想化の技
術や可用性向上のためにOracle Real
Application Clustersなどを採用してい
るが、サイトの構造自体はいたって標
準的でシンプルなものだと説明する。
迅速に行える。
企業ユーザ
8,500社
利用ユーザ
580,000人
「PIならば何らかの障害が起きても、発
生したタイミングをすぐに確認でき、
何が障害の引き金になったかがすぐに
把握できます。
(
」開発担当課長)
週次レポート
インターネット
マイナビ2009
運用監視
マイナビ2010
アプリケーション
サーバ
Oracle 10g
RAC
「アプリケーション・データベース間で
情報の取得・更新が実行されますが、デ
ータベースの処理の遅延や非効率性は、
マイナビのようなサーバ規模のシステ
ムでもアプリケーション全体の動きに
影響を及ぼします。」
(商用システム統
括部長)
シンプルな構成であるぶん、データベ
ースが安定し高レスポンスを発揮する
ことが、サービス品質の向上に、また、
システムの運用上でもきわめて重要だ。
PIでリアルタイムにデータベースの
状況を可視化、
トラブルを未然に防ぐ
サイト利用者の増加や多くの学生の就
職活動を担う社会的な影響力の点からも、
システムの安定的な運用は必須だ。よ
り安定的なシステムを目指し、2006年
からマイナビのシステム環境を一新す
る計画が進められた。
その際、これまでに発生したトラブル
の原因を分析したところ、データベー
スに起因するものがかなりのウェイト
を占めていたことが判明する。また、ト
ラブル発生時に、調査から障害収束す
るまでにかなりの時間を要するケース
も多かった。これらの課題を解決する
方法が検討され、選択されたのがイン
サイトテクノロジーのPerformance
Insight(PI)だった。
2008年7月から、
PIの性能評価が開始さ
チューニング
分析
れた。評価の結果、PIを利用しても商用
システムへの負荷は小さく、性能劣化
の予兆をレポートやグラフで見やすく
提供してくれる点、問題の解決方法が
ナレッジとして蓄積されている点、他
社製品に比べユーザインターフェイス
が優れている点などが高評価だった。
また、評価中に開発担当者がSQL実行
時の状態をPIで確認し、
いくつかの検索
速度向上のための性能改善策も実施で
きた。
現場管理担当者からも、
「PIは今後のサ
ービス運用の質向上にも心強い存在だ」
との声も上がっているとのことだ。
PIの
利用を続ける中で、グラフのスケール
調整や表示順など、いくつか使い勝手
面での要望も出ている。そういった意
見も取り入れられ、製品のバージョン
アップ時に順次機能拡張がなされてい
るとのこと。また、毎日コミュニケーシ
ョンズでは、
マイナビ以外でもPIが利用
されており、それらを活用した、より安
定したシステム運用のためにも、今後
は他社での活用事例などの有用情報の
積極的な提供が、インサイトテクノロ
ジーには求められている。
PIでトラブルを
事前に予測して対処できる
PIの利用でCPU使用率、
メモリ空き状況、
ディスクビジー率、表領域空き状況、
SQL実行数、各インスタンスにおける
SQLコスト上位などの推移を、定点観
測できるようになったメリットは大きい。
現在は、
毎日の運用監視と週1回のデー
タベース状況のレポートにPIを用いて
いる。
PIの事前検証時にチューニングを
行ったこともあり、10月から新たに商
用環境で2ヶ月間ほど運用して、
細かい
問題は発見されたが大きな障害は発生
していない。
PI導入以前は月次で監視結果をレポー
トする程度であった。また、障害が発生
してから膨大なログを解析していたため、
問題を切り分けるには時間を要するケ
ースも多かった。
PI導入以降はデータベ
ースの状況、状態をリアルタイムに可
視化できるようになり、問題の把握が
http://job.mynavi.jp
*本事例の内容は、
2008年12月時点のものです。
株式会社インサイトテクノロジー
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開発サポートセンター
〒253-0041 神奈川県茅ケ崎市茅ヶ崎 2-1-52 6F
TEL.0467-59-1527 FAX.0467-82-2663
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この資料の掲載内容は2008年12月時点の
ものです。
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