MobileIron導入事例 ヤフー株式会社 iOS/Mac/Windows等マルチOSの

MobileIron導入事例
iOS/Mac/Windows等マルチOSの大量端末の
一元管理を目指してヤフーがMobileIronを選択!
ヤフー株式会社
インターネットビジネスを幅広く手がけるヤフー株式会社は、
従来の社員に配布したiPhoneのみ
を管理するこれまでの他社製MDMから脱却し、業務利用しているMac端末やWindows端末、
検証機材として利用しているAndroid端末などを含めて端末管理を一元化しようという考えの
もと
「MobileIron」
を選択。
将来的にWindows 10端末を含めたBYODへの対応も視野に入れ
つつ運用を開始した。
社内に存在する多種多様な端末の一元管理を目指して従来のMDMを刷新
ヤフー株式会社は、
1996年に創業して以来20年にわたってインターネット関連サービスを中心
に成長してきた企業だ。
検索サイトとしての
「Yahoo! JAPAN」
は馴染み深いが、
インターネットオーク
ションの大流行を引き起こした
「Yahoo!オークション
(現ヤフオク!)
」
など関連サービスも多くの人
が身近に利用しているものも多い。
社名
ヤフー株式会社
設立
1996年1月31日
資本金
8,358百万円
(2016年3月31日現在)
従業員数 5,547人
(2016年3月31日現在)
事業内容 インターネット上の広告事業
イーコマース事業
はやくから全社員に1人1台のiPhoneを貸与してビジネスに活用してきた同社だが、
社内にはiOS
会員サービス事業
端末以外のものも多く存在していた。
たとえばコンテンツ開発等を行なう社員の多くがMac OSの搭載
その他事業
された端末を利用しているが、
事務的な作業をメインとする場合はWindows端末を利用している。
中には1人で複数のPCを保有する人もおり、
社内には多彩なOSを搭載した大量の端末が存在する
という。
「以前から他社製のMDMを利用した端末管理は行なっていましたが、
対象はiPhoneのみでした。
社内に検証用として存在する数百台のAndroid端末は対象外でしたし、業務で利用しているMac
端末にも対応していません。
また、
クラウド型のサービスで他社と共用サーバで動いているというのも
問題に感じていました」
と語るのは、
ヤフー株式会社 システム統括本部 情報システム本部 社内イン
フラ部の内田和也氏だ。
特に問題となっていたのは、
Mac端末の管理だった。
ユーザーがOSのバージョンアップを手軽に
■ 主な製品・機能
行えてしまうため、
業務で利用しているソフトウェアが新OSに対応できていないうちにアップグレード
● デバイス登録、
管理機能
への対応状況なども把握したいという考えがあったという。
● MobileIron
されてしまうなどトラブルもあった。
また、
利用しているアプリのバージョンやセキュリティアップデート
● Active
「今後はPCとモバイルが別々に管理されているのはよくないという時代が来ると考えていましたので、
によるデバイスへの証明書発行
● アプリ配信機能
AndroidやWindowsも含めて一本化したかったのです」
とヤフー株式会社 システム統括本部 情報
Directry連携
Coreの認証局機能
システム本部 社内インフラ部の佐貫一洋氏も語る。
社内には6000台のiPhoneがあるほか、
3000∼4000台のMac OS端末と8000台のWindows
端末もある。資産管理システムには登録されていても利用状況までは管理しきれていない端末が
大量にある状態だったのだ。
この状況を改善すべく、
マルチOSに対応したEMMとして選択されたのが
MobileIronだった。
豊富な実績と多彩な機能でMobileIronを選択
「2014年に展示会で情報収集をする中、MobileIronに出会いました。特にMac OSのアップ
デートにゼロデイ対応だというのが魅力でしたね」
と語るのは、
ヤフー株式会社 システム統括本部
■ Key Benefits
「従来のMDMで管理できているのが
iPhoneのみで、
Mac端末のOSバージョ
ン等を把握しきれていない状況でした。
将来的にMac端末やWindows端末、
検
証用のAndroid端末などをEMMで一元
管理できる環境を構築したいと考えて
いました」
佐貫 氏
情報システム本部 IT戦略部の濱田和輝氏だ。
世界的に豊富な導入実績があったことと、別のシステムでつきあいのあったSIerがMobileIron
のパートナーであったこともあり、
十分な事前情報が得られたこともあって導入を決定したという。
「MobileIronは世界的に導入実績が多くありましたし、将来的に導入を検討しているBYOD
に対応していることや、他社製品と連携できるのも大きなポイントでした。従来から利用してきた
ActiveDirectoryとの連携ができること、認証局の機能を持っていることなども魅力でしたね。
また、
クラウド型とオンプレミス型をユーザーが選択できるのも嬉しい所です」
と内田氏は選定の
理由を語る。
他社とサーバを共有せずに済むこと、
自社のタイミングに合わせてシステムのアップデートが行える
■ Why MobileIron?
「 世 界 的に豊 富な導 入 実 績があり、
使いたい機能が揃っていることやAPI
を利用して他社製品と連携させられる
ことなどが魅力でした。
また、
クラウド型
だけでなくオンプレミス型での導入が
選択できることもよいと感じました」
内田 氏
MobileIron導入事例
ことからオンプレミス型での導入を2015年夏に決定し、
2016年1月から実運用が開始された。
「MobileIronはスムーズに展開できました。
日本語マニュアルを提供してもらったり、GUIでは
見えない機能をアセンブルで利用する方法を教えてもらったりと、SIerから十分なサポートも受け
られたのでありがたかったですね」
と内田氏。
まずはiPhoneからということで、
6000台の端末登録
が行なわれたが、MobileIronの認証局を利用した結果非常にスムーズな登録が行えたという。
「従来は1営業日程度必要でしたが、MobileIronでは即時対応できます」
と実運用も順調に開始
できたことが語られた。
シンプルなiPhone管理から利用をスタート
システム統括本部 情報システム本部
社内インフラ部
内田 和也 氏
現在利用されている機能は、基本となる端末管理が中心だ。前述の認証局に加えて、新規登録
端末へのプロファイル配信等も行なっている。MobileIronの利用方法としてはシンプルなものと
いえるだろう。
当初目的であったMac端末の管理などは今後順次対応する予定で、
まずはこれまで
のiPhone向けの他社製MDMを乗換えたという形だ。
「利用してみて、
いい意味でシンプルだと感じています。
必要な情報がすべてダッシュボードに表示
されますし、設定も一般的に必要なものは揃っています。SIerのサポートもあり、社内でオペレー
ターの育成がスムーズに行えました」
と語る佐貫氏は
「利用開始時にあらためて社内の端末数を
把握しなおせたのもよい効果だったと思います」
と言う。
現在はiPhoneのOSアップデート等はユーザーに任せているが、古いバージョンを使い続けて
いるものや業務に利用するアプリがインストールされていないものには、
プッシュで通知を行なって
システム統括本部 情報システム本部
社内インフラ部
佐貫 一洋 氏
いるという。
「これまではアプリインストール用のURLショートカットを送付するだけでしたが、
MobileIronでは条件を設定してのプッシュ通知が非常に簡単に行えます」
と内田氏は日常の管理
業務が簡便になったことも評価した。
ライセンスは基本的にEMM SilverとEMM Goldを選択するなど用途によって使い分けている。
今後も利用する機能に合わせてライセンスの使い分けは行なわれる予定だ。
「比較検討時に、MobileIronはやりたいことができることがとても魅力でした。他社製品よりも
標準で用意されている機能が豊富でしたし、APIやアセンブルで利用できる機能も多くあります。
とても柔軟で、
これほど柔軟なものは他にないのではないかと感じています」
と佐貫氏が語るように、
今後はAPIを利用して社内のシステムと連携した利用も行なおうとしている。
その第一弾が、
当初目的でもあったMac OS搭載端末への対応だ。
社内の資産管理システムと
システム統括本部 情報システム本部
IT戦略部
濱田 和輝 氏
APIを通じて連携させ、端末管理の一元化に向けて動き出すのは2016年夏頃を予定していると
いう。
「APIが用意されているのはありがたいですね。社内での開発も行ないやすくて助かっています」
と濱田氏。
最初にMac OS搭載端末への対応を行なった後、
可能ならばAndroid端末やWindows
端末についても対応を広げて行きたいという考えだ。
また、
Windows端末については、
Windows 10への対応という課題もある。
こちらもMobileIron
の機能で対応がどこまで行えるか検証を進めて行く予定だ。
「すでに新しいCPUがWindows 7のサポートを打ち切ることがわかっていますから、Windows
10には社内でも近いうちに切り替わって行くと考えられます。
しかしそれ以上にBYODへの対応と
いう意味で検証が必要です」
と佐貫氏。
ユーザーからBYODへの要望は強くあるが、対応するため
には持ち込まれる可能性のあるOSが管理できる体制がなくてはならない。
そのために必要なのが
Windows 10対応だ。
「少し時間がかかるかもしれませんが、1∼2年中にはWindows 10への対応も行ない、
BYOD
ができる環境が整えられればいいと考えています」
と内田氏。
これから進化して行こうとするヤフー
の端末管理を、
MobileIronが強力に支えて行くことになりそうだ。
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