[錯体化学若手の会ニュース] 2004 年度第2号 2004 年 9 月発行 錯体化学若手の会近畿支部 連絡先 〒615-8510 京都市西京区京都大学桂 京都大学大学院工学研究科 植村 卓史 Tel:075-383-2734 E-mail:[email protected] 錯体化学若手の会ホームページ http://www.chem.saitama-u.ac.jp/yccaj/index.htm 目 次 (1)2004年度錯体化学若手の会夏の学校 報告 (2)2004年度錯体化学若手の会夏の学校 体験記 (3)2005年錯体化学若手の会夏の学校について (4)第54回錯体化学討論会シンポジウムについて (5)事務局よりお知らせ (1)2004年度錯体化学若手の会夏の学校 報告 名古屋工業大学大学院工学研究科 舩橋 靖博 年度錯体化学若手の会夏の学校は 月 日(木)~ 月 日(土)の2泊3 日の日程で、岐阜県大野郡丹生川村にある「シャレ−中西」にて開催されました。 今回、交通の便が悪いのにも関わらず総勢104名もの方々に参加していただき、 参加した皆様の熱気で大変な盛会となりました。参加していただいた皆様、どうも 有り難うございました。ここではこの紙面をお借りして、今回の夏の学校について 振り返りたいと思います。 今回の夏の学校では8名の講師の先生方をお招きしました。プログラムを作成す るにあたり、おおまかなテーマとして、①金属—金属間相互作用、②金属錯体を用 いたエネルギー変換、③金属錯体の材料開発およびデバイス化ということを念頭に 置きました。結果として内容はかなり広い範囲に及びましたが、基本的なところか ら最新のトピックスまで熱心にご講演いただいたおかげで、分かりやすくて非常に 勉強になりました。そのご講演内容につきましては、各先生方にテキストに詳しく まとめていただきましたので、是非そちらをご参照下さい。ここではその内容につ いて簡単に述べさせていただきます。まず第一日目の石谷先生には、レニウム錯体 1 を用いた光エネルギーの利用についてご講演していた だきました。光化学の分野におけるレニウム錯体の有 用性や、光エネルギー利用のための設計と合成、なら びに光電子移動を炭酸ガス還元反応とカップルさせる ための戦略について、非常に明快に語っていただきま した。次にご講演いただいた猪股先生には、金属錯体 と金属表面をいかにして結び付け、それによって双方 に現れる性質の変化について、金の修飾電極や金ナノ 微粒子まで具体的な事例を上げてご講演いただきまし た。溶液中の均一系とは少し異なり、固体表面での特 殊な条件を利用した新しい展開が期待できる有意義な 内容でした。第二日目は、生体系の水と酸素のエネル ギー循環システムの両端で電子の出入力を司る金属活 性部位を模した人工システムの構築と、酸素運搬やエ ネルギー伝達および代謝にとって重要な補因子である テトラピロール系配位子の化学についてご紹介をして いただきました。まず最初の千代さんには、呼吸鎖の 末端で酸素の四電子還元反応を行う 9^SH.. 銅とヘム 鉄のモデル複核錯体の合成とその酸素付加体の性質に ついて講演していただきました。酸素付加体の単結晶 = 線構造解析の結果を踏まえた内容には説得力があり ࣎ࢪࢰ࣭ࢬࢴࢨࣘࣤࡡᵕᏄ ました。次に八木先生は、光合成の先端で水を酸化 して電子を取り出し酸素発生を行うマンガンクラスターのモデル錯体に始まり、ル テニウム錯体による機能モデルや、それと雲母や粘土などの固体表面の反応場を組 み合わせた水の酸化による酸素発生系の構築についてご講演いただきました。また 同時に先生の留学経験や海外の研究者の話なども伺うことができて、楽しく興味深 く聞くことが出来ました。久枝先生はおもにビタミン ' モデルについて講演され て、その分光学的ならびに酸化還元的性質、電気化学と組み合わせた触媒反応など について詳しく述べられ、またポルフィリンを超えたポルフィセンを用いた触媒反 応および酸素運搬体であるミオグロビンへの再構成のお話をされました。お話のは じめに久枝先生が ' モデル合成に最初に取り組まれたときのエピソードを紹介さ れたのが印象的で、先生の研究に対する愛着が講演全体にも滲みでていました。最 終日の第三日目は、丹内さん、満身先生、次いで小坂田先生の順でご講演いただき ました。まず丹内さんと満身先生には、金属—金属間の直接、または配位子による 間接的な相互作用についてお話ししていただきました。丹内さんは取扱いの難しい 2 架橋配位子を用いた複核金属錯体の合成とその金属間相互作用を丁寧に検討されて いるのが伝わってきました。満身先生のご講演は、直接金属—金属結合を持つ一次 元金属錯体を、モレキュラ−ナノワイヤーとして電気伝導性を追求するという内容 でした。理論と実験の両方に明るい満身先生らしい中身の濃いご講演でした。そし て今年度の夏の学校を締めくくる最後のご講演をされた小坂田先生には、分子スイ ッチとして注目されている超分子ロタキサンについてのご研究の紹介をしていただ きました。弱く相互作用する環状分子と軸状分子の組み合わせの妙と、それらの構 造変化を伴った外場からのインプットとアウトプットの検出に関して大変勉強にな りました。またその御自身のご研究と合わせて、リング・チューブ超分子研究会や ゴードンコンファレンスのお話もしていただきました。後者のゴードンコンファレ ンスが、その分野を代表する研究者達によってしっかりとサポートされた若手の育 成の場として機能していると説明され、本会がそれと同様な機能を担うことができ ると指摘されました。この提案が今後の本会の運営に反映されれば幸いです。ここ で、千代さんと丹内さんは、学生講演の枠でしたが、初めてであるにも関わらず非 常に堂々とした講演態度でした。学位取得を目前に控えた、まだ学生のこの時期に 講演することは、非常にためになる良い経験だったと思います。お二人の今後の益々 の御発展をお祈り申し上げます。 さらに今回の夏の学校でも、初日の夜に例年通りポスター発表の機会を設けまし た。参加者のほぼ全員が発表するということで、近くの文化会館から借り入れたポ スターボード表裏合わせて30枚のほかに、野趣溢れる切ったばかりの木の脚の上 に木製のポスターボードを表裏合わせて50枚以上も用意しました。会場の雰囲気 は大変リラックスしたムードでしたが、各ボードの前で非常に熱心に討論が進んで いました。このポスター発表において、ポスター賞として次の方々が選ばれました。 最優秀ポスター賞は同点で岡崎裕輝さん(名古屋工業大学)と中村正治さん(大阪 市立大学)、優秀ポスター賞も同じく同点で、海江田武さん(九州大学)、兼子和佳 子さん(京都大学)、北中志麻さん(兵庫県立大学)、斉藤麻優美さん(東京都立大 学)でした。受賞された皆様おめでとうございます。このように初日から高いテン ションで、二日目の懇親会や花火も盛り上がり、明け方近くまで二次会が開かれる 状態が二晩続きました。参加者の皆さんは、講演時間も自由時間も疲れを知らず、 非常に活発に活動しておられました。 この報告のあとに今回の夏の学校に関してアンケートの集計結果を掲載しました。 会場と参加費のアンケート結果に関してはほぼ昨年並みでした。ここで宿泊施設に 関しては一部の部屋が他の部屋に比べて悪かったことをお詫びいたします。全体の 要望として、会場はこのくらいでいいので、少しでも安くして欲しいという印象で す。実際の懇親会や二次会の酒代がどのくらいになるかは見当が難しく、今回は一 3 次会のビールが意外と消費されませんでした。その代わりに料理の方では質、量と もに満足していただけたのではないかと思っています。また、花火や観光案内など の企画で頑張ったのですがいかがでしょうか?それが本会の雰囲気の向上に貢献し、 参加者同士の交流をより一層深める効果があったのなら幸いです。 さて、今回の夏の学校の開催にあたりましてたくさんの企業からご支援を頂きま した。ご支援頂いた企業の広告は若手の会講義テキストに掲載されていますので、 皆様ぜひもう一度ご覧ください。例年と同様に、錯体化学会からも多額の寄付金を 頂いたこと感謝いたします。また九州大学の久枝教授、東京工業大学の小坂田教授、 京都大学の張先生、筑波大学の藤田さんからは二次会用の日本酒や焼酎の差し入れ を頂きました。どうもありがとうございました。錯体化学若手の会事務局代表であ る宮城教育大学の笠井先生には、若手の会会員名簿との照合等の事務仕事を手伝っ ていただきましたこと感謝します。名古屋工業大学の増田・実川研のメンバーには、 様々な事務仕事、会場のセッティング、部屋の片付け等でお世話いただいたことも ここに付け加えさせていただきます。最後になりますが、今回講師をお願いした先 生方は、国際学会やシンポジウム、または大学の行事等の前後で大変お忙しいスケ ジュールの中、快くご講演を引き受けていただき、手弁当で本会に駆けつけてくだ さいました。恐らく先生方のご好意がなければ魅力ある夏の学校を開催することは 出来ず、これほど大勢の若手研究者が集まることはなかったと思います。本当にど うも有り難うございました。厚く御礼申し上げます。以上で、本年度の錯体化学若 手の会夏の学校の御報告とさせていただきます。 ࢨࣔࣝѸ ୯こࡡ๑࡚᧔ᙫࡊࡒ㞗ྙ┷ 4 ༝㈰௺ᴏཀྵࡦᅆమ 株式会社 リガク、島津サイエンス株式会社、ビー・エー・エス株式会社、日本電子 株式会社、株式会社 美和製作所、株式会社 エス・ティ・ジャパン、ハヤシ化成株 式会社、オザワ科学株式会社、名古屋興酸株式会社、飛騨・高山コンベンションビ ューロー ఌゝሒ࿈ 収入 参加費(一般) 円 参加費(学生) 円 錯体化学会からの助成金 円 錯体化学若手の会からの助成金 円 企業からの協賛金 円 円 昨年度からの繰越金 円 合計 支出 宿泊費(一泊二食、バス代、入湯税込み) 円 会場および設備使用料 円 夕食時飲み物代 円 二次会等費用 円 印刷費 円 円 諸経費その他 円 合計 円 来年度への繰越金 ࣤࢢ࣭ࢹ㞗ゝ⤎ᯕ 開催時期について 1,すごく早い()2,早い()3,適当()4,遅い()5,す ごく遅い() 開催の曜日について 1,適当()2,不適当()3.その他() 参加費について 1,すごく安い()2,安い()3,適当()4,高い()5,す 5 ごく高い() 会場について 1,すごく良い()2,良い()3,適当()4,悪い()5, すごく悪い() 今後の開催地について 1,交通の便の良い市街地()2,温泉や海、山などのリゾート地()3. その他() 学生講演の公募について 1,来年も導入した方がよい()2,しなくて良い()3,どちらでも良 い() 講演者について 1,教官のみ()2,教官と学生() 講演内容について 1,一般的な講演、最近のトピックスについての講演() 2,新しいまたは基本的な測定法や手法に関する講演() 3,これらのミックス() テキストの製本について 1,来年も継続()2,継続しなくて良い()3,どちらでも良い() 今回は2日目の自由時間に観光のご案内を行いましたが、今後はどのようにした方 が良いと思われますか? 1,完全自由(35.7%)2,自由参加のイベントを行った方が良い(60.0%)3.そ の他(4.3%) (2)2004年度錯体化学若手の会夏の学校 体験記 東京都立大学大学院理学研究科化学専攻 無機化学研究室 M1 平原 衣梨 出発の日の朝。一夜漬けのポスター制作もなんとか片付き、誰もいない研究室で、 私はただ疲労と眠気に呆然としながら雨の音を聴いていた。全国から 100 名以上が 集結し寝食共にするというだけでも想像し難いのに、宮坂先生曰く極限状態での自 己解放を主旨とする宴会って一体 。そんな未知の三日間に臨む者としてはおそら く最悪のコンディションであった私は、憂鬱な天候に不安を煽られながらメンバー が集まるのを待った。今回山下研からの参加は、宮坂先生と高石さんに加え M1 二 名 B4 一名という少人数構成である。出発時は少し寂しい気もしたが、それでも高速 6 にすら乗らないうちから若き日の武勇伝を披露し、学生の恋愛観をメッタ斬る宮坂 先生を見ていると、すでに非日常に在る自分たちが認識され否応なく気持ちも高ま っていった。 宿に着くとすでに初日の最終講演が始まっていた。急いで荷物を置きに部屋に上 がったものの、意志に反して身体は休養を求めていた。そのことを知ったのは、講 演から戻ってきた人たちの物音で意識回復した時である。さすがに気まずかったが、 その後の夕食で、久しぶりの食事とはずむ会話がすぐにそれを解消してくれた。続 くポスターセッションでは、所狭しと並んだ迫力あるポスターの数々に圧倒された。 中でも個人的にとても印象深かったのは、京大北川研の田中さんである。一番端か ら何気なく見ていた私の足が初めて止まったのが、田中さんのポスターの前だった。 「 これ見覚えある」 昨年錯討のポスター会場で初めて体験した、自分の研究室以外の人とのディスカッ ションを忘れるはずがない。彼もその時のことをよく覚えていて、相変わらず遠慮 のない私にとても気さくに話してくださった。また、暗中模索で進めている私の研 究にも関心を示してくださり、今回最も嬉しかった思い出のひとつとなった。その 他印象に残ったこととして、ポスター賞をいただいた我が研究室の斎藤さんのみな らず、何人か B4 の学生の参加が見られたことには驚き、感心もした。M1 の自分も 含め、このようにまだ経験の浅い学生でも自己アピールの場を与えられるのは、非 常に恵まれた環境である証拠だ。 講演の中では、現在私自身が一次元白金錯体を扱っていることもあり、兵庫県立 大の満身稔先生のお話を特に興味深く聴かせていただいた。白金複核錯体の部分酸 化により金属伝導を示すという着想のもとに、一次元鎖構造とその d バンド電子状 態を制御し、混合原子価ユニットにおいて CDW を発現させるといったとてもエレ ガントなお仕事は、非常に勉強になった。また、一次元ロジウム錯体のフロンティ ア軌道制御の方もチャレンジングな内容で、その面白さに惹き込まれた。初日の夕 食時に少しお話できた九大の久枝良雄先生のご研究については、単純に自身がポル フィリンを使っていたため関心を持ったが、疎水性ビタミン B12 の有機無機ハイブリ ッド錯体やブルー・ミオグロビンのお仕事に魅力を感じた。金属錯体とバイオテク ノロジーの境界領域には個人的にも関心があり、実際その現場で活躍されている先 生にお目にかかれてよかったと思う。 二日目の自由時間では、高山ラーメンの有名店に行ったあと飛騨の里を見て回っ た。合掌造りの家屋が当時のまま立ち並ぶ集落は、よく保存されていて見応えがあ ったし、美しさと実用性を備えた独創的な建築デザインには大変刺激を受けた。と ある民家の庭先に七夕用の笹の枝があり短冊がたくさんつけられていたが、ここに 新しく「教授のわがままが直りますように」という切実な一枚が加わった。誰によ 7 って書かれたものかは伏せておこう。一緒に行ったグループの中で、九大久枝研の 有留さんにはたくさんの写真を撮っていただいた。彼は噂に聞いたとおり、その外 見もふるまいも山下研 OB のある先輩に信じ難いほどそっくりで、自分と同じ顔の 人と三人会ったら死ぬという話を思い出したりして少し心配になった。 最終日、講演も終わりいよいよ解散の時になると別れが惜しくなってしまい、自 らこの三日間で得たものの大きさを実感した。ポスターセッションや講演だけでな く連日飲み明かしたあの熱気の中で、同世代の学生がどんな野望を持ち苦悩を抱え ながら奮闘しているのか、そして皆いかに研究が好きかを知ることができた。とに かく皆が熱かった。帰りの車の中でそんなことを思い出しながら、漠然と不安を感 じていた出発前の自分を可笑しく思った。 無機錯体化学の研究室に来てまだ間もない者から見た印象として、錯体化学は多 彩でフレキシブルな設計性を本質に持つため、斬新なアイデアが生まれるのに最高 の土壌であるように思う。そしてさらに物理や生物、超分子、高分子、材料化学な どさまざまな分野との融合によりその面白さが一層広がることも今回勉強させても らった。そのようなポテンシャルを秘めた錯体化学は、無限の面白さを提供してく れるという意味で、究極のエンターテイメントなのかもしれない。だがそうである 限り、ただ斬新で独創的なだけでなく、少なからず大衆的でなければならない。広 い範囲で魅力を感じてもらえるような研究を展開することは、私自身がこの分野で 研究する上での大きな課題でもある。 私はこの三日間で錯体化学の洗礼を受けて以来、実験台の前に立つと、全国で切 磋琢磨する仲間の存在を感じるようになった。それを初めて実感できたことが、今 回何よりの収穫だった。あの活気を今度は自分から発信していきたいと思う。そし て再会の時にはお互いエキサイティングな報告ができるよう、これからの日々を充 実させたい。また言うまでもなく、今回夏の学校が盛況のうちに終わったのは、最 後まで奔走してくださった全スタッフのご尽力の賜物である。この場を借りて心か らお礼申し上げたい。そして、来年もこのように活気に満ちたすばらしい交流会が 開かれることを切に期待している。 この後あっという間に雨空に…。 8 家と同じくらい生きてそうな 刺し子のおばあさん。 (3)2005年錯体化学若手の会夏の学校について 東北大学大学院理学研究科 梶原 孝志 来年2005年度の錯体化学若手の会夏の学校は,東北支部がお世話をさせてい ただくこととなりました。東北での開催は10数年ぶりとなります。 会場となる蔵王は仙台市よりやや南寄りの刈田郡蔵王町(かったぐん ざおうちょ う)に位置し、冬はスキー場として有名ですが、夏にも多くの登山家やハイカーが訪 れにぎわいます。蔵王の代名詞とも言える"お釜"や,周辺の遠刈田(とおがった)、黄 金川(こがねがわ)温泉など、暑い夏の避暑地として訪れるには絶好のロケーションで す。もちろん、本来の目的でもあるアカデミックな面でも皆様に満足していただけ る会を目指しております。詳細につきましては、次号以降でご連絡致します。皆様 のご参加を心よりお待ちしております。 2005 年度錯体化学若手の会夏の学校 日時 2005 年 8 月 8 日(月)~10 日(水) 場所 蔵王ハイツ 宮城県刈田郡蔵王町遠刈田温泉 (http://www.kinrou.or.jp/zao-heights/) (4)第54回錯体化学討論会シンポジウム「新しい手法、特異反応場での錯体化 学」について 錯体化学若手の会事務局 笠井 香代子 今回の錯体化学討論会では、第一日目の午後に7つのシンポジウムが同時に開催 されます。本シンポジウムは錯体化学若手の会より提案いたしました。シンポジウ ムが活発で有意義なものになりますよう、皆様のご参加を心よりお待ちしておりま す。 プログラム 9月23日午後 Ea 会場 シンポジウム S6 開催責任者 「新しい手法、特異反応場での錯体化学」 (都立大院理)宮坂 趣旨説明(15:00-15:10) 等 宮坂 9 等 S6-01(15:10-15:40) 四鉄上での一酸化炭素の還元的カップリングによるアセチレンク ラスターの生成と反応性(東北大院理)岡崎雅明 S6-02(15:40-16:10) 三座フェノキシド配位子を用いた前周期遷移金属錯体の化学 (分子研)松尾 司 S6-03(16:10-16:40) STM を用いたハロゲン架橋金属錯体の局所的電子状態の直接観測 (都立大院理)高石慎也 S6-04(16:40-17:10) 固体 NMR を用いた高分子・金属錯体発光材料の精密構造解析と 光特性制御(京大化研・PRESTO)梶 弘典 S6-05(17:10-17:40) バイオミメティック触媒の創製とナノ特異反応場を利用した物質 変換反応(九大院工)嶌越 恒 S6-06(17:40-18:10) 水中における有機金属と生物無機化学(阪大院工)小江誠司 18:30~ 懇親会 熊本大学黒髪北キャンパスくすのき会館 レストラン・ナポリ http://www.kumamoto-u.ac.jp/campus-map/cmap-lst.htm なお、恒例のミニシンポジウムは、本シンポジウムをもって代えさせていただき ますので、どうぞご了承下さい。 (4)事務局よりお知らせ 2004 年度会員名簿について 本年度の会員名簿を作成いたしましたので、お届けいたします。記載情報に間違 いなどがありましたら、お手数ですが事務局までご一報下されば幸いです。名簿作 成に間に合わなかった皆様、大変申し訳ありませんでした。この皆様につきまして は、以下に記載させていただきました。入会・継続は随時お受けしておりますので、 各支部世話人または事務局までお知らせ下さい。 また、年会費(1,000 円)を未納の方は、お手数ですが下記の口座へのお振り込み をよろしくお願いします。各支部世話人または事務局へお問い合わせ下されば、振 込用紙をお送りいたします。 口座番号:02200-1-39843 口座名称:錯体化学若手の会 年会費:1,000 円 10 ※複数人分をまとめて払い込んだ場合は、通信欄に該当する会員全員の氏名 をお書きください。 新規入会・継続の皆様について 【北陸支部】 ◆金沢大学 ●理学部 化学科 物質設計講座 〒920-1192 金沢市角間町 TEL: 076-264-5703 古舘 英樹 ふるたち ひでき 趙 栽興 ちょう ちぇふん 松本 崇弘 まつもと たかひろ 錯体化学研究分野 助手 D3 D1 [email protected] [email protected] 【関東支部】 ◆東京大学 ●大学院工学系研究科 応用化学専攻 藤田研究室 〒113-8656 文京区本郷 7-3-1 TEL: 03-5841-7204 鷹岡 寛治 たかおか かんじ D1 [email protected] 山下 健一 やました けんいち M2 [email protected] ◆明治大学 ●大学院理工学研究科 工業化学専攻 無機錯体化学研究室 〒214-8571 神奈川県川崎市多摩区東三田 1-1-1 TEL:044-934-7203,FAX:044-934-7906 宮内 大輔 みやうち だいすけ M2 [email protected] 【九州・沖縄支部】 ◆九州大学 ●理学府 凝縮系科学専攻 無機化学(北川)研究室 〒812-8581 福岡市東区箱崎 6-10-1 TEL: 092-642-2319,FAX: 092-642-2319 小林 厚志 こばやし あつし D2 [email protected] 長尾 祐樹 ながお ゆうき D2 [email protected] 有機−無機ハイブリッド型ポリマーにおけるプロトン伝導性の研究 野口 大介 のぐち だいすけ M1 [email protected] 酸化還元活性な官能基を有するルテニウム錯体の合成 11 ●工学研究院応用化学部門 生体機能化学講座 君塚研究室 〒812-8581 福岡市東区箱崎 6-10-1 TEL: 092-642-3597,FAX: 092-642-2011 久米 晶子 くめ しょうこ PD [email protected] 自己組織性多核錯体の集積化および物性の動的変換 12
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