岩崎ひろし事務所 2014.5.7号 <日本共産党戸塚区事務所> 横浜市戸塚区上倉田町509-1 ℡865-0074 FAX865-0594 E-Mail:[email protected] http://www.iwasaki-hiroshi.jp/ 横浜市がカジノ誘致に向けて調査費1000万円 カジノの立地候補地としてあがる山下ふ頭=横 浜市中区、しんぶん赤旗記者・竹腰将弘氏提供。 林文子市長は、横浜市にカジノを誘致 しようと、今年度予算に1000万円の調査 研究費を計上し、自民・公明・民主・結 の会・みんなの党・ヨコハマ会の賛成で 可決承認されました。 カジノは現在、刑法185条、186条に反 する犯罪ですが、昨年カジノを解禁する カジノ法案が国会に出され、早ければ今 月中にも審議入りすると言われています。 大きな経済効果があるというが… カジノ法案は、超党派で構成するカジ ノ議員連盟が中心になって取りまとめ、 昨年12月5日に、自民党、日本維新の会、生活の 党の3党の議員が衆議院に提出したものです。 推進派は、カジノの開設によって国際観光、地 域経済の振興、税収の増加が増加し、カジノの収 益が社会に還元されるといいますが、なんの根拠 もありません。 また林文子市長は、大きな経済波及効果、税収 効果が期待できるとしてカジノ誘致に強い意欲を 表明しています。 諸国のギャンブル依存症(病的賭博)有病率 国 名 調査年齢 アメリカ 18歳~ カナダ 18歳~ イギリス 16歳~ スペイン 18歳~ スイス 18歳~ スウェーデン 15~74歳 ノルウェー ― フィンランド 15歳~ オーストラリア 18歳~ ニュージーランド 18歳~ 日本 20歳~ 生涯有病率(%) 1.4 1.3 0.8 1.7 0.8 1.2 0.3 1.5 2.1 1.0 男性9.6 女性1.6 経済的にマイナスの影響が大きいとの分析も 日本共産党の大貫議員は2・3月議会で、カジ ノはギャンブル依存症などの社会問題を引き起こ すことから、「経済波及効果、税収効果が期待で きるからといって賭博罪に問われるカジノを合法 化しても良いと考えるのか」と林市長に質問。さ らに、銀行の分析によれば経済的にプラスよりも マイナスの影響の方が大きく、さらに24時間型の まちづくりが前提のカジノは環境未来都市を目指 す横浜の施策にも相反すると指摘しました。 一方、自民党は「施設インフラの整備に積極的 に取り組むべきだ」と市長を後押ししています。 今でも日本はギャンブル依存症大国 (2008年厚生労働省委託研究成果) 4月29日付しんぶん赤旗(日本共産党・大門実紀史参 院議員への国会提出資料)から 22 厚生労働省の研究によれば、ギャンブル依存症 の有病率が他国ではだいたい1%台であるのに対 して、日本では男性で9.6%、女性でも1.6%にの ぼっています(左参照)。その原因の大半はパチン コです。日本共産党の大門議員は4月28日の参院 決算委員会で「いまあるギャンブル依存症を根絶 する手だてもとらないまま、カジノを解禁しよう とするのか」と批判し、カジノ法案の撤回を要求。 麻生太郎金融担当相は「カジノには経済的な有 効性があるが、依存症や多重債務におちいった人 の対策は重要で、総合的な検討を行わなければな らない」と答えました。
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