第 79巻 「論 気相曝露量の実態調査に基づいた水道水中 トリハロメタンの曝露最と飲用寄与率の評価 第 3 号(第 906 号) 柵詩、権、武蕊伊総干i冊、閣まゴ相対 文j 気相曝露量の実態調査に基づいた水道水中トリハロメタンの 曝露量と飲用寄与率の評価 柳橋泰生 独立行政法人水資源機構環境室水環境課長・工樽 権 大維 京都大学大学院工学研究科 都市社会工学専攻・工修 藤輝生 伊藤禎彦 新日本製織株式会社・工修 京都大学大学院工学研究科 都市社会工学専攻教授・工博 神野透人 越後信哉 武 主」究・ 子科一服 院専 尚子尚子 大工 手吊却制 、ョヲ研教 V1 、 可部市 大 由盟一瑚 京都大学大学院工学研究科 都市社会工学専攻准教授・ Ph. D . 内鳩山日 厚生労働省国立医薬品食品衛生研究所 環境衛生化学部第一室長 要旨:わが国の一般住居における水道水に起因するトリハロメタンのヒトへの曝露の実態を明らかに するため、気相曝露に着目し実態調査を行った。浴室、台所、居間および屋外の空気ならびに給水栓水 について、近畿地方の延べ30軒で測定した。空気中の総トリハロメタン (TTHM) の濃度(中央値)は、 3 3 浴室 56.5μg/m 、台所 l. 62μg/m 、居間 0.94μg/m 3 、屋外0.29μg/m 3 であり、浴室の濃度は、台所や 居間と比べて大きな値を示した。水相、気相、食品による爆露量を推計し、平均的な飲用寄与率を算定 すると、 TCM16% 、 BDCM24% 、 DBCM20% 、 TBM7% となった。また、平均的な l暴露量の合計は、 TCM37.8μg/day、 BDCM23.3μg/d旬、 DBCM19.9μg/d旬、 TBM10.9μg/day となり、経口曝露の TDI 相当値と比較すると、 TCM6 %、 BDCM8% 、 DBCM2 %、 TBM1 %であり十分に低い値であった。 キーワード:トリハロメタン、気相曝露※、浴室※、曝露量評価※、寄与率 分類項巨:水質基準 (120103) 、健康リスク評価 (120106) 、消毒副生成物 (121003) し緒言 摂取による曝露、室内空気の気相曝露、入浴時の トリハロメタンの水道水の水質基準値は、耐容 気相・経皮曝露および食品の摂取による曝露の 4 一日摂取量 (TDI) をもとに飲料水の寄与率を 20 つの経路はほぼ同じ寄与度であるとの認識が示さ %として設定されている 1) 。一般的に、わが国で れている。また、 Richardson らが行ったレビ、ユー 3 ) は水道水の水質基準値は飲用寄与率を 10% として では、曝露経路に着目した疫学研究において、塩 設定されているが、トリハロメタンには消毒副生 素消毒された水でシャワー・入浴をしたヒトの群 成物であるという理由で 20% が割りあてられてい は腸脱ガンのリスクが 2 倍増加したこと等が示さ る。しかしながら、飲用寄与率は、種々の経路の れ、気相曝露等の曝露経路を考慮した研究の重要 曝露実態に即して設定することが望ましい。トリ 性が述べられている。 ハロメタンは揮発性が高く、気相経由の曝露量が トリハロメタンは、水道水の浄水過程における 注目される。世界保健機関 (WHO) の飲料水水 副生成物として生成し、飲用、入浴、室内汚染等 質ガイドライン(第 3 版)補遺 2 )では、飲料水の によりヒトに曝露するほか、クロロホルム (3 ) 第79巻第 3 号(第 906 号) (TCM) 水道協会雑誌 については、工業用製品として使用され 平成 22. 3 にするため、気相曝露に着目し調査を実施する。 ることから、環境汚染を通じて、ヒトに曝露する また、気相曝露量と比較するため水道水飲用曝露 ことが考えられる。また、汚染された食品を摂取 量および経皮曝露量を推計する。気相曝露量につ することによりヒトに曝露する可能性がある。さ いては、実際に人が入浴している際に測定を行う らに、プールや浴場では塩素消毒が行われており、 ことにより明らかにするとともに、換気の有無等 トリハロメタンが生成されることにより、ヒトに の曝露条件による影響を解明する。さらに、文献 曝露することになる。このように、トリハロメタ 調査から得られたデータから食品、大気汚染等の ンは、種々の経路を経てヒトに曝露しており、乙 経路による曝露量を推計することにより、トリハ れらを整理して表したのが図 -1 である。 ロメタンの全曝露量ならびに全曝露量に占める飲 用寄与率および水道水寄与率について評価する。 〈発生源〉 〈媒体〉 く行動〉 2 . 水相および気相中トリハ口メタンの調査方法 2 . 1 謂査の対象 く曝露経路〉 調査は、平成 17年 11 月から平成 18年 12 月の聞に 行った。延べ30軒 (25家庭)の一般住居(京都市 18軒、長岡京市 2 軒、枚方市 2 軒、交野市 1 軒、 東大阪市 l 軒、吹田市 1 軒、豊中市 1 軒、四条畷 市 l 軒、高槻市 l 軒、大津市 1 軒、草津市 1 軒) を調査対象として、屋内外の空気および水試料の サンプリングを行った。家屋構造は、木造住宅 15 軒、鉄骨・鉄筋住宅 15軒であった。家族数は、 1 人が10軒、 2 人が 5 軒、 3 人が 9 軒、 4 人がら軒、 図 -1 トリハロメタンの曝露経路 6 人が l 軒であった。 2 . 2 水相中トリハロメタン濃度測定のための 水道水中のトリハロメタンの濃度については、 サンプリングと分析方法 水道法に基づく全国の水道における水質検査結果 (1)サンプリング方法 が公表されておりへ多くのデータがある。一般 水道水のサンプリングは、空気のサンプリング 住居の入浴時の気相曝露およぴ の開始時と終了時に 2 回行った。調査対象の中に は、海外では、 Kerg巴1・ら 5) が米国の一般住居で入 家庭用浄水器を使用している住居はなかった。 浴時のトリハロメタンを測定しており、 Jo ら 6 )が 韓国で屋内空気などの測定を行い、Lin ら7)が台 乾燥したテフロン製ねじ蓋付ガラス瓶 (100mL) に泡立てないように静かに採取し、直 湾の住民の入浴、調理時の曝露量についてモデル ちに満水にして密栓した。なお、ガラス瓶には水 計算を行っている。食品の摂取による曝露につい 道水中の残留塩素を除去するために脱塩素剤とし ても多くの研究例 8 ト 16) がある。大気汚染の状況 てアスコルビン酸ナトリウム 0.05g を事前に添加 については、 TCM に関する多くのモニタリング した。また、サンプリング時点、から分析時まで冷 データ川がある。プールや浴場については、少数 蔵して保存した。全ての水試料は、 ではあるが国内の研究例 18ト却)がある。このよう 分析を行った。 5 日間以内に に、トリハロメタンの曝露について飲用以外のデー (2)分析方法 タの蓄積が図られるようになってきているが、わ 水試料を酸性条件下においてヘキサンにより抽 GC が国における一般住居の入浴時のトリハロメタン 出し 21)、抽出液を GC-ECD の気相曝露の測定データは見あたらない。 14B) で分析を行った。カラムは、 Silicone GE 本研究では、一般住居における水道水に起因す るトリハロメタンのヒトへの曝露の実態を明らか (SHTh仏DZU SE-30 (2mX2 .6mm、 SHTh仏DZU) を用いた。 内標準試料としてブロモフルオロベンゼンを用い 4) 第 79 巻第 3 号(第 906 号) 気相曝露量の実態調査に基づいた水道水中 トリハロメタンの曝露量と飲用寄与率の評価 柳橋、様、剥誌伊総干冊、制麦、対帆 て定量を行った。 トリハロメタン混合試薬(和光純薬)を用いて 回収率を確認したところ、 TCM95.1 ::1:: 22.9% 、 ブロモジクロロメタン (BDCM) 87.8 土 12.7% 、 ジブロモクロロメタン ブロモホルム (DBCM) 9 1 .9: 1 :1 4 .8% 、 (TBM) 99.7 ::1:: 14.1% であった。 ポンプ また、定量下限値は、 TCMO.26μg/L 、 BDCM 0.30μg/L 、 DBCMO.llμg/L 、 TBMO.50μg/L であった。 2.3 気相中卜リハ口メタン濃度測定のための サンプリングと分析方法 (1)サンプリング装置 図 -2 に示すように、吸引ポンプ (GL サイエン ス、 SP208-100DuaI)を用いて、 T巴nax TA 吸着 管 (Supelco) にトリハロメタンを吸着させるこ とで、室内空気を採取した。吸引ポンプと吸着管 の接続にはテフロン製のユニオンとチューブ (3 mm ID) を用いた。吸着管はサンプリング前に コンデイショナー (MARKES TC-20) でコンデイ ショニングを行った 0 (H巴流量 50mL/min 、 100 C 30min 、 320 C 3hr) 。コンデイショニングおよび 0 図 -2 空気サンプリング装置 サンプリング後の吸着管はアルミホイルで包み、 ②台所 活性炭を入れたステンレス製容器に保存した。 (2)サンプリングの場所、時間、吸引流量 台所でのサンプリングについては、サンプリン グ装置を現場の状況に応じて設置したが、調理場 平成 17年の調査では、各住居において浴室、台 所、居間、寝室、屋外の 5 カ所の空気を採取した とダイニングルームが一体となっている場合は、 が、その結果では居間と寝室の気中濃度に明確な 全て調理場に設置した。ホ。ンプの流量を 20~30 差が見られなかった。このため、実験協力者のプ mL/min に設定し、総吸引量は 0.19~4. 51L であっ ライベート面を考慮して、平成 18年の調査では、 た。研究協力者が普段通りに調理、食器の洗浄な 浴室、台所、居間、屋外の 4 カ所でサンプリング どで在室する際にポンプを稼働させた。 を行った。 ③居間と屋外 ①浴室 居間と屋外でのサンプリングは、ポンプのタイ サンプリングにあたっては、事前に操作マニュ マー機能を利用し、平成 17年の調査では、 4mL/ アルを読んだ実験協力者がサンプリング装置を浴 min の流量で 15時間(一日目の 18時~翌日の 9 時)、 室内に持ち込み、操作を行った。浴室へ入った後 平成 18年の調査では、 5mL/min の流量で 12 時間 にポンフ。を稼働させ、入浴を終了して退室する前 (一日日の 19 時~翌日の 7 時)稼働させ、空気を にポンプを停止させた。吸着管 2 本を直列に接続 採取した。一部の研究協力者の都合によりサンプ し、吸引量を 1L 以内に設定した。なお、研究協 リング時間を変えた場合はあったが、総吸引量は 力者は入浴の聞に退室することがなかった。また、 同じとした。 全員が当該家族において当日の一番目の入浴者で ④トラベルブランク あった。入浴の方法は普段通りとし、同時にアン トラベルブランク試験用の吸着管を l 本ずつ用 ケート調査を実施し、換気条件等を記録した。 意した。採取操作以外は他の吸着管と同様に扱い、 5 第 79巻 水 第 3 号(第 906 号) 道 協 ぷぶ ト 雑 3 . 分析し、トラベルブランク値とした。 誌 平成 22. 3 水相および気相中トリハ口メタンの調査結果 (3)分析方法 3 . 1 入浴時間および台所の水使用時間 採取空気中の各トリハロメタン濃度は、 T巴nax 30軒の調査対象者の入浴時間は、最大値60分、 TA 吸着管からの加熱脱着 (SHlMADZU TDTS 平均値24.8分、中央値21分、最小値 4 分であった。 l0 ) (280'C 、 10分間)を行った後、冷却トラッ 20 また、台所における水使用時間は、最大値70分、 プ 平均値 14分、中央値 10分、最小値 0 分であった。 (-15 'C) で濃縮し、 GC-MS (SHIMADZU QP-2010) に導入して、分離定量を行った。カラ 3.2 給水栓水中の卜リハ口メタン濃度 ムは、キャピラリーカラム RESTEK RTX-1 ( 6 0. 各住居で採取した給水栓水のトリハロメタン濃 度を回一3 に示した。 DBCM は 30軒全てで検出さ mXO.32mmX1μm) を用いた。 23種 VOC s の混合標準液(和光純薬)を用いて れ、 TCM 、 BDCM 、 TBM は、それぞれ 25軒、 29 検量椋を作成した。吸着管内に採取したトリハロ 軒、 20軒の水試料から検出された。中央値をみる メタンの絶対量を吸引した空気量で除することに と、水中濃度は高い方から TCM 、 より空気中の濃度を計算した。定量下限値は、 T DBCM、 TBM の }II貢であった。 BDCM 、 CMO.1ng 、 BDCMO.1ng 、 DBCMO.1ng 、 TBMO.2 3 . 3 ng であった。 屋内外の空気中のトリハロメタン濃度の測定結 屋内外の空気中のトリハロメタン濃度 2.4 統計解析手法 果を表 -1 に示す。入浴中の浴室空気中における 調査結果を比較する際は、 Kaleida G raph ( V e r ュ TCM濃度の最大値は 178μg/m 3 、平均値は 34.0 μg/m 3 、中央値は 22.2μg/m 3 であった。 TTHM s i o n 4.0) を用いて Wi1coxon-Mann-Whitn巴y 検定 (有意水準: 5%)を行った。 なお、定量下限値未満の分析値については定量 表-1 3 トリハロメタンの気相濃度 (μg/m ) 下限値の 2 分の 1 の値をあてはめた。 項目 場所 浴室 20 最大値 平均値 中央値 3 0 1 7 8 3 4 . 0 2 2 . 2 検出数 台所 2 6 9 . 6 8 l .4 5 0 . 7 6 居間 2 9 l .7 5 0 . 6 8 0 . 4 9 屋外 3 0 0 . 5 0 0 . 2 2 0 . 2 2 浴室 2 9 1 0 4 2 5 . 5 1 9 . 1 台所 2 2 4 . 8 9 0 . 8 7 0 . 4 4 居間 2 0 l .2 2 0 . 4 0 0 . 2 5 TCM 1 5 凶 (J Kミ)樹酬明 BDCM 1 0 中(山 図 -3 DBCM TTHM 給水栓水中のトリハロメタン濃度 注)図の表記の意味は次のとおりである。 。 ←一一一|外れ値 (>UQ+ 1. 51叩またはく叫-1. 5IQD の凶 0 . 1 4 0 . 0 2 0 . 0 1 2 9 4 4 . 4 1 3 . 9 1 l .6 台所 2 6 l .6 5 0 . 4 6 0 . 2 7 居間 3 0 0 . 7 8 0 . 2 4 0 . 1 8 屋外 1 1 0 . 0 7 0 . 0 2 0 . 0 1 浴室 2 5 8 . 0 2 . 6 l .7 台所 1 9 0 . 5 3 0 . 1 6 0 . 1 3 居間 1 7 0 . 2 1 0 . 0 7 0 . 0 5 0 . 0 4 0 . 0 3 0 . 0 3 浴室 3 3 1 7 3 . 4 5 6 . 5 台所 1 6 . 4 3 . 0 0 l .6 2 居間 3 . 5 8 l .3 8 0 . 9 4 0 . 5 7 0 . 2 9 0 . 2 9 屋外 ~175%(1[ (UQつ- Lーl-.--J←_1 3 浴室 TBM │ 「一←一一一国主呈竺hf1f.~除く) 「一十一「←-[!主E二ゴ 屋外 |ド分位間距際日 QDl TTHM 25 %(;;ア~--' 屡外 ~.←一一一一ーイ哀京百寸芥t,(,,",除く) 6 第 79巻 気相曝露量の実態調査に基づいた水道水中 第 3 号(第 906 号) トリハロメタンの曝露量と飲用寄与率の評価 濃度の最大値は 331μg/m 3 、平均値は 73.4 柳橋、権、訪露主伊蘇干冊、車針金、カ可内 (1)換気の有無による違い 3 3 μg/m 、中央値は 56.5μg/m であった。浴室空 トリハロメタンの全ての項目で、最大値、平均 気中の測定結果を図ー 4 に示す。浴室、台所および 値、中央値ともに、換気なし (20軒)の方が換気 居間の空気中濃度を比較すると、浴室の π HM あり(1 0軒)より大きな値を示し、中央値で1. 7 濃度は、最大値で台所や居間空気中濃度に対して ~3. 3倍の値となった。 TTHM の空気中濃度の対 20~92倍、平均値で 24~53倍、中央値で 35~60倍 水中濃度比は、換気なしが8.33 、換気ありが3.94 であった。浴室の空気中濃度の対水中濃度比は、 と桁違いに大きな値を示した。 トリハロメタンの給水栓水中濃度と浴室の空気 BDCM 以外は、換気がある場合に比べ換気がな 中濃度の相関を解析したところ、相関係数 r は い場合の方が有意に高かった。図 -5 は TTHM の TCMO.49 、 BDCMO.64 、 DBCMO.35 、 TBMO.59 、 結果を示したものである。 TTHMO.48 と比較的低かった。 (2) シャワー使用の有無による違い 屋外については、 TCM 濃度が他の物質に比べ シャワーを使用した浴室のデータ (11軒)とシャ て大きな値を示したことから、 TCM は、水道水 ワーを使用しなかった浴室のデータ とは別に一般大気中濃度に影響を与える発生源が 較したところ、空気中濃度の対水中濃度比に有意 あると考えられた。 TCM 濃度の平均値、中央値 な差はなかった。 ともに 0.22μg/m であり、環境省がとりまとめ (3)家屋の構造による違い 3 (9 軒)を比 た平成 18年度の全国の有害大気汚染物質モニタリ 家屋が鉄筋構造(1 5軒)か木造構造 (15軒)か ング調査結果 (363 地点)の平均値 0.23μg/m 3 と の違いによる空気中のトリハロメタンの濃度の違 ほぼ同様の値であった 1 九 いをみるため、鉄筋構造と木造構造のデータを比 3 . 4 気相喋露条件が浴室空気中濃度に与える 較したところ、空気中濃度の対水中濃度比に有意 影響 な差はなかった。 トリハロメタンの浴室空気中の濃度に大きな影 3 . 5 飲用曝露量の推計 響を与える条件としては、換気の有無、シャワー 実測調査結果をもとに式 1 により飲用曝露量 の使用の有無、家屋構造および水道水中濃度が考 を推計した。 えられる。このため、条件の違いによるトリハロ 飲用曝露量 (μg/day) =吸収率×水中濃度 (μg/L) メタンの濃度を比較した。なお、給水栓水中の濃 度の影響を除くため、「空気中の濃度 (μg/m 3 )/ 度の対水中濃度比j という。)を算出した上で比 較した。 350 。 300 250 関M ("Eh四E 200 。 封制幽酬開門廿 G長 州友 問機廿 帆側G2F 仁 nM 給水栓水中の濃度 (μg/L) J(以下、「空気中濃 35 3 0 25 20 1 5 1 0 150 . 0 0 換気あり (TTHM) 50 TCM 図 -4 BDCM DBCM T8M TTHM 図 -5 換気なし(TTHM) πHM の浴室空気中濃度の対水中濃度比に対 して換気が及ぼす影響 浴室空気中のトリハロメタン濃度 注)図の表記の意味は図 -3 と同じである。 注)図の表記の意味は図 -3 と同じである。 (7 ) ×水摂取量 ( L / d a y ) …・・・式-1 表-2 吸収率は 1 、水摂取量は 2 L/day とした。 本研究で実測した水サンプルの水中濃度を式 トリハロメタンの気相曝露量 (/~ 項目 l にあてはめると、 TCM の飲用曝露量は、最大 値 14.5μg/day、平均値6.07μg/d旬、中央値6.09 TCM μg/day であり、 TTHM の飲用曝露量は、最大値 36.5μg/day 、平均値 17.7μg/d旬、中央値 17.9 μg/day となった。 3 . 6 気相曝露量の推計 推計には次式を用いた。 (μg/day) =吸収率×空気中濃度 (μg/m 3 ) X 呼吸量 (m3/ d a y ) ・…・・式-2 3 入浴時の呼吸量 (m /day) =1 DBCM 3 日の呼吸量 (m ) ×浴室在室時間 (hr) / 2 4( l u / d a y)……式 3 台所在室の呼吸量 (m 3 /day) =1 日の呼吸量 (m 3 ) ×台所在室時間 (lu') / 2 4 (h1刈ay) ……式-4 居間在室の呼吸量 (m 3 /day) =1 ×居間在室時間 (lu'ν24 (lu/day) ・…・・式 5 吸収率は 1 とした。在室時間は、浴室および台 所はサンプリング時間、居間は 16 時間とした。ま た、 TTHM 1 日の呼吸量は 15 m 3 とした初、 23) 。なお、入 浴は 1 日 1 固とした。 g / d a y ) 最大値 平均値 中央値 浴室 3 0 . 0 8 . 1 5 4 . 7 3 台所 3 . 3 3 0 . 6 9 8 0 . 3 6 7 居間 1 7 . 5 6 . 8 5 4 . 8 6 合計 4 5 . 3 1 5 . 7 1 2 . 7 浴室 19 目。 5 . 6 9 3 . 5 1 台所 2 . 3 2 0 . 4 7 5 0 . 1 7 9 居間 1 2 . 2 3 . 9 7 2 . 5 5 合計 2 5 .7 1 0 . 1 8 . 9 5 浴室 1 1 .9 3 . 2 8 3 . 0 0 台所 2 . 3 6 0 . 2 6 6 0 . 1 1 9 局間 7 . 8 0 2 . 4 0 1 .7 5 合計 1 9 . 7 5 . 9 4 4 目 54 浴室 2 . 9 2 0 . 6 0 5 0 . 3 0 8 台所 0 . 7 4 5 0 . 0 7 8 2 0 . 0 3 8 8 居間 2 . 1 2 0 . 6 7 5 0 . 5 1 9 合計 5 . 0 8 1 .3 6 0 . 8 9 3 浴室 5 8 . 0 1 7 . 5 1 .8 1 TB加t 日の呼吸量 (m 3 ) 3 場所 BDC加f 実測調査結果をもとに気相曝露量を推計した。 気相曝露量 平成 22. 水道協会雑誌 第 79巻第 3 号(第 906 号) 台所 7 . 3 8 1 .5 2 0 . 6 9 7 居間 3 5 . 8 1 3 . 8 9 . 4 0 合計 9 2 . 9 3 2 . 8 2 8 . 3 トリハロメタンの気相曝露量の推計値を表-2 に 示す。 TCM の中央値は浴室 4.73μg/day 、台所 DA",o,=2FAXKpXCwX ( 6 ' [ '",,,>く t{!ven/π) 山 ・・・・・・式-6 0.367μg/d旬、居間 4.86μg/d旬、それらの合計 値 12.7μg/day であり、 TTHM の中央値は浴室 t,,'eo' >t* の場合 11.8μg/d旬、台所 0.697μg/day 、居間 9.40 DA",,, =FAXKpXC , X ((t,、",/(1 +B))+2'['叩× μg/day 、それらの合計値 28.3μg/day であった。 ((1 十 3B+3B 2 )/ (1十 B) 居間は、空気中の濃度は低いものの、滞在時聞が B=KpX(MW) 凶/2.6 ……式-8 2)) ・…・・式-7 長いため、曝露量としては浴室と同等 (TCM の D九日単位面積当たりの曝露量 (mg/cm 2 ) 場合)あるいは近い値 FA: 吸収率(一) (TTHM の場合)を示し た。ただし、居間の空気中濃度の測定は研究協力 Kp : 皮膚透過係数 (cm/hr) 者の協力を容易にすることから夜間を中心に 12~ Cw :水中濃度 15 時間行ったため、昼間の住居で過ごす者の曝露 量とは異なる可能性がある。 τcvcn[ tevent (mg/cm 3 ) ラグタイム (lu') 暴露時間 (lu') 3 . 7 経皮曝露量の推計 t* 実測調査結果をもとに経皮曝露量を推計した。 B: 角質層の透過係数の生きた表皮層の透過係 水溶液が皮膚に付着している場合の化学物質の経 皮曝露量を求める算出式としては、米国の 定常状態に達する時間 (h1・)ニ 2.4 ' [" ' 0 ' 数に対する比率(一) MW: 分子量 (g/mole) EPN 4 ) が次式を示している。 経皮曝露量 (mg) =SAXDA",,,'"…式 9 t"",,<または =t* の場合 SA: 体表面積 (cm 2 ) (8 気相曝露量の実態調査に基づいた水道水中 トリハロメタンの曝露量と飲用寄与率の評価 第 79巻第 3 号(第 906 号) 柳橋、権、武成伊総村証号、商走、 ;kìiすI勾 4 . 文献調査に基づく食品等の他経路による曝 体表面積 (SA) は、次に示す DuBois 式で算出 露量の推計 した。 体表面積 (SA) ×体重0.425 (kg) ( c m ' ) =7l .8 2x 身長0.725 ( c m ) 4 . 1 食品による曝露量の推計 食品の摂取による曝露の研究は、国内では、仙 ……式 10 なお、体表の 100% が浴槽水あるいはシャワー 台市衛生研究所の玉川ら 8 ト 11) や大阪府公衆衛生 水に浸っているものとし、皮膚透過係数およびラ 研究所の桑原ら 12) 1J'陰膳方式による実態調査、横 グタイムは、 Xu出)が報告した値を用いた。 FA は 浜市衛生研究所の宮田ら1.1) 、凶がマーケットバス ケット方式による実態調査を実施した。また、環 1 とした。 境省では、全国 7~9 地区で、 11 年間にわたり毎 実測調査における協力者の身長は 150cm から 179cm の範囲であり、体重は 49kg から 85kg の範 2 囲であり、体表面積は、 14 , 300cm から 19 , 600c 年度 3 日間、陰膳方式により食事中の TCM 濃度 等の調査を実施した l九 Miyahara ら附は、 13 種類 mz の範囲であった。 TCM の経皮曝露量は、最大 の調理前の食品中の TCM 等を分析し、 TCM が 値 19.3μg/d旬、平均値7.52μg/d旬、中央値7.27 全ての食品から検出され、汚染原因として食品製 μg/day であり、 πHM の経皮曝露量は、最大値 造工程における次亜塩素酸ナトリウムの使用が考 6l .8μg/d旬、平均値 22.1μg/d旬、中央値 18.2 えられることを報告している。 陰膳方式により食事の試料中のトリハロメタン μg/day であった。 の濃度を測定した場合は、各調査研究の中で、食 事(試料)量を乗ずることにより、 トリハロメタ ンの曝露量が算出されている。表-3 にそれらの結 表-3 調査者 陰膳方式による食事中トリハロメタンの調査 平成 3 年度 -13年度 環境省旧 秋季、各年度 7-9 地区 各地区 3 世帯 3 日間 昭和 61 年 7 月 玉川ら 81 21 人成人女性 朝、昼、夜 3 食分 平成 3 年 1 月 渡部ら 91 仙台市内 3 家庭 3 日間 平成 5 年 11 月 -12 月 佐藤ら附 仙台市内 5 家庭の主婦 3 日間 平成 7 年 2 月 山田ら 111 仙台市内主婦 3 人 連続 7 日間 平成 2 年度 -5 年度 桑原ら凶 一日摂取量 (μg/day) 調査年、対象等 冬季、大阪府内 3 地区 連続 3 日間 TCM 世帯・日単位の最大値 平均値(年度・地区)の最大値 幾何平均値(年度)の平均値 BOCM OBCM 1 0 8 2 9 6 . 5 最大値 1 7 8 . 3 8 平均値 4 5 . 4 幾何平均儲 2 6 . 8 最大値 1 .9 2 . 6 0 . 8 平均値 1 . 1 0 . 6 0 . 2 1 .0 0 . 4 0 . 2 最大値 8 . 1 4 1 .6 1 0 . 4 6 平均値 6 . 7 3 0 . 8 4 0 . 2 幾何平均値 6 . 1 7 0 . 7 1 0 . 1 5 最大値 3 5 . 4 2 . 3 2 1 .7 平均値 6 . 5 1 1 .0 7 0 . 7 0 幾何平均値 TBM 0 . 2 7 4 . 9 9 0 . 9 4 0 . 5 9 最大値 4 6 . 5 8 3 . 5 3 1 .4 5 平均値 7 . 5 4 1 .2 0 . 4 5 0 . 1 9 6 . 1 1 0 . 9 3 0 . 3 8 0 . 0 8 幾何平均値 幾何平均値(年度)の平均値 (9 ) 0 . 4 8 平成 22. 水道協会雑誌 第 79巻第 3 号(第 906 号) 果をまとめた。環境省の調査結果によると、平成 4 . 2 3 大気汚染による曝露量の推計 3 年度から平成 13 年度までの各地区単位の TCM 大気汚染の状況については、大気汚染防止法に の食事(飲料水由来を含む。)による曝露量(平 基づき国および地方公共団体において TCM を含 均値)の最大値は 29μg/day (平成 3 年度、仙台 む有害大気汚染物質の大気環境モニタリングが行 市)、世帯・日単位の最大値は 108μg/day (平成 われており、毎年度、全国の大気中の TCM 濃度 12年度、札幌市)であり、 11 年間の各年度幾何平 についてとりまとめた結果が環境省から報告され 均値の平均値は 6.5μg/day であった。 ている川。 1 日 24 時間曝露した場合、気相曝露量 マーケットバスケット方式の調査結果では、宮 は平成 9 年度から 19 年度の全国平均で 4.54μg/ 田ら ω が1988年の 14食品群の分析から、曝露量と day となった。また、最大値では 585μg/day となっ しては TCM32.5μg/day 、 た。 BDCM3.8μg/day 、 DBCMO.6μg/d旬、このうち水道水の占める割合 また、本研究の実測調査で得られた屋外におけ を TCM51.7% 、 BDCM87.6% 、 DBCM80.3% と るトリハロメタン濃度の中央値を用いて 24時間滞 報告している。笹尾川は、 1989年から 1993年の調 在した場合の気相曝露量を求めると、 TCM3.33 査結果から、水道水の占める割合を TCM50% 、 μg/day 、 BDCM および DBCM90% と報告している。 /d旬、 TBMO.42μg/d旬、 THHM4.38μg/day と Miyahara ら川の調査において TCM が検出され BDCMO.21μg/day 、 DBCMO.21μg なった。 た調理前の食品中の平均的濃度に対して、国民栄 4 . 3 養調査(厚生労働省)等から得られた摂取量のデー 野崎ら 18) は、平成 11 年度に東京および大阪の 74 タを掛け合わせ曝露量を算出した結果を表-4 に示 箇所のプールの水質に関する実態調査を実施して プール水泳および公衆浴場の曝露量の推計 す。 13食品からの曝露量の合計は平均で 2.56μg/ おり、その中で、水中のトリハロメタンの濃度測 day となった。 定を行っている。有賀ら叫も、東京の屋内プール の水および空気中のトリハロメタンの濃度測定を 表-4 食品 食品中の TCM 濃度から推計した曝露量 濃度平均値 濃度最大値 (μg/kg) (μg/kg) 食品の摂取量 ( k g / d a y ) 271 剖 もやし 1 5 3 . 7 3 2 0 0.0060 コーラ 2 9 4 1 0 . 0 2 1 929} 曝露量平均値 曝露量最大値 (μg/day) (μg/day) 0 . 9 2 3 1 .9 2 0 . 6 3 5 0 . 8 9 8 バター 2 7 . 4 3 7 0.001叫 0 . 0 2 7 4 0 . 0 3 7 マーガリン 2 7 . 4 3 2 0.0015お) 0 . 0 4 1 1 。目 048 牛乳 2 . 5 4 1 1 0.106凶 0 . 2 7 0 1 . 17 0 . 0 0 4 6 2 0 . 0 0 4 9 5 0 . 0 1 3 4 0 . 0 8 7 7 ケーキ 1 .4 1 .5 0 . 0 0 3 3 " } ジュース 1 .2 5 8 . 2 0.0107お) 米 0 . 1 0 2 0 . 1 5 82.;} 0 . 0 1 5 8 0 . 3 1 5 乳欽料 4 . 1 6 2 9 0.0266剖羽) 0 . 1 1 1 0 . 7 7 2 アイスクリーム 4 . 9 6 2 7 O .0 0 2 6 628}3l} 0 . 0 1 3 2 0 . 0 7 1 7 プレーンヨーグルト 2 . 1 7 5 . 1 0.0202'" 幻 0 . 0 4 3 8 0 . 1 0 3 豆腐 1 1 .4 3 6 0.0386剖 0 . 4 4 0 1 .3 9 アイスミルク 8 . 2 2 6 2 8 O .0 0 2 6 0 }3D 。目 0213 0 . 0 6 7 5 2 . 5 6 7 . 5 6 合計 注)濃度は Miyahara ら 16}のデータによる。国民栄養調査(厚生労働省)刊については、生の食材 のデータが得られる平成 12年の調査結果を利用した。 (1 0) 気相曝露量の実態調査に基づいた水道水中 トリハロメタンの l暴露量と飲用寄与率の評価 第 79巻第 3 号(第 906 号) 柳橋、権、長げゑ伊調色村程号、樹麦、対税対 実施した。また、高橋ら四)が浴場施設の浴槽水お 境省が行った複数媒体影響に関する調査研 よび空気のトリハロメタンの測定を行っている。 究礼町)では、 TCM について、経口曝露と気相曝 有賀ら ω は、平成 15年 2 月に東京都内の遊泳用 露の単一媒体曝露と比較して複数媒体曝露では腎 屋内プール 20施設において、プール水、原水の水 細胞ガン等の顕著な増加がみられており、各経路 道水、室内空気( 7 施設のみ)を採取し、 毎の評価のみでは健康影響を過小に見積もる可能 トリハ '性カf ある。 ロメタン等を測定した。室内空気中の濃度につい このことから、複数経路の曝露がある場合の曝 ては、 TCM は、最大値28 1. 9μg/m 3 、中央値 82.8 3 露量の評価として、経路毎に独立的に評価すると 3 μg/m 、 DBCM は、最大値 6.1μg/m 、中央値 ともに、経路毎の曝露量を足し合わせて評価し、 3 0.3μg/m であった。スポーツライフに関する調 査幻)から、この 1 年間に水泳を行ったと回答があっ 全曝露量に対する飲用および、水道水の寄与率の評 た 170 人の平均実施回数 (44.33 回/年)および 1 価を行った。 囲あたりの実施時間 (74.40分/回)を掛け合わせ 5 . 2 ると、屋内プール施設における気相曝露量は、濃 (1)経口曝露 わが国のトリハロメタンに係る水道水質基準を 度の最大値をとると TCM8.56μg/d旬、 DBCM O .185μg/day 、濃度の中央値をとると 経路毎の評価 TCM2.51 設定する際の根拠となっている耐容一日摂取量 (TDI) は、 TCM12.9μg/kg/d旬、 BDCM6.1μg/ μg/day、 DBCMO.009μg/day となった。 野崎ら 18) のデータを用いて、 3. 7 に示した手法 kg/d旬、 DBCM21μg/kg/d旬、 TBM17.9μg/kg/ により水泳時の経皮曝露量を推計すると、水中濃 day であり1)、これらを体重 50kg で換算すると、 度の最大値をとると、 TCMllOμg/d旬、 BDCM TCM645μg/d旬、 BDCM305μg/d旬、 DBCM1050 4.84μg/d旬、 DBCM2.32μg/d旬、 TBM3.93μg/ μg/d旬、 TBM895μg/day となる。今回調査を行っ d旬、水中濃度の中央値をとると、 TCM13.3μg/ た 30 軒の一般住居の飲用曝露量の最大値は、 day 、 BDCMO.88μg/day 、 DBCMO.29μg/day 、 TCM14.5μg/d旬、 TBMO.39μg/day となった。 8.34μg/d旬、 TBM7.65μg/day であり、 TDI 相 高橋ら叩)は、井戸水を原水とした公衆浴場(循 環式浴槽施設) BDCM15.8μg/d旬、 DBCM 当値に対する割合は、 TCM2.2% 、 BDCM5.2% 、 6 箇所において、浴槽水および室 DBCMO.8% 、 TBMO.9% であった。しかしなカf 内の空気に含まれるトリハロメタンを測定した。 ら、今回調査を行った地域は全国的にみれば水道 浴槽水中の TTHM 濃度は、最大値 243.1μg/L 、 水中のトリハロメタン濃度が比較的低い地域であ 中央値 33.3μg/L であり、室内空気中の TTHM り川、 濃度は、最大値 290μg/m 、中央値 59.1μg/m ヘ 理への十分な配慮が必要と考えられた。また、食 TCM濃度は最大値 270μg/m であった。入浴時 事による経口曝露量をみると、 TCM では 100μg/ 間を 30分とすると、 TCM の気相曝露量は、最大 day を超える場合があり留意が必要と考えられた。 3 3 (2)気相曝露 値84.4μg/d旬、中央値 16.6μg/d旬、経皮曝露量 は、最大値 615μg/day 、中央値 84.1μg/day と推 TCM の気相曝露の毒性評価については、環境 省の中央環境審議会において検討が行われ、動物 計された。 実験の結果から 18μg/m 3 が指針値とされた初、制。 なお、体表面積は本研究の調査協力者の中央値 である 17 , 300cm を用いた。 3 1 日の呼吸量を 15m とすると、指針値に相当す 2 5 . トリハロメタン濃度の高い地域では水質管 る 1 日あたりの曝露量は 270μg/day となる。今 曝露量の評価 5 . 1 評価方法 回調査を行った 30軒の一般住居における気相曝露 複数の経路による曝露を評価する方法としては、 量の最大値は、 TCM45.3μg/day であり、指針値 経路によって代謝、吸収率、エンドポイント等が 相当値の 16.8% であった。ただし、経口曝露と同 異なることから、各経路毎の毒性評価結果に基づ 様に水道水中のトリハロメタン濃度の高い地域で いた曝露量評価が考えられる。しかしながら、環 は水質管理への十分な配患が必要と考えられた。 Ei 唱 14 噌 ) ( 第 79巻第 3 号(第 906 号) 平成 22. 水道協会雑誌 3 また、公衆浴場では 84.4μg/day 、大気汚染によ てトリハロメタンのヒトへの気相曝露量を推計す る曝露量では、特異的ではあるが年平均値で 585 るため、水道水の使用がない場合の気相曝露量に μg/day に達する地点があり、留意が必要と考え ついて、屋内と屋外のトリハロメタンの濃度は同 られた。 ーと仮定し、本研究の実態調査により得た屋外濃 (3)経皮曝露 度に 1 日 24時間曝露されるものとして算定した。 今回調査を行った 30軒の一般住居における入浴 一方、水道水に起因するトリハロメタンは屋内濃 による経皮曝露量の最大値は、 TCM19.3μg/d旬、 度から屋外濃度を差しヲ i いて求めた曝露濃度と在 BDCM15.3μg/d旬、 室時間(浴室および台所:サンプリング時間、居 2 0 .2μg/day DBCM15.6μg/d旬、 TBM' であった。また、文献の調査結果か 間: 16 時間)を用いて算定した。 ら推計すると、経皮曝露量の最大値は、プール水 食品による曝露は、水道水に起因する平均的な 泳では、 TCM11 0μg/d旬、 BDCM4.84μg/d旬、 曝露量に食品汚染によるものが上乗せされるとみ DBCM2.32μg/d旬、 TBM3.93μg/d旬、公衆浴場 なした。平均的曝露量から、マーケットバスケッ の入浴では、 TCM615μg/day に達した。経皮的 ト調査による研究凶で得られた水道水の飲用以外 に血液中に吸収された後の標的臓器は経口曝露と の割合を掛け合わせ、②に係る食品からの曝露量 同じと仮定し経口曝露と同じ TDI を当てはめる を推計した。①に係る食品からの曝露量は、調理 と、公衆浴場の入浴による経皮曝露量は、 TCM 前の食品中の濃度を調べた研究ω をもとに推計し について TDI 相当量に近い水準に達することが た。 以上の結果、 わかる。 5 . 3 水道水に起因する喋露量と飲用および、水 道水寄与率の評価 トリハロメタンの経路別の平均的 な曝露量について、水道水の直接的な飲用による 曝露量は、 TCM6.09μg/d旬、 BDCM5.61μg/d旬、 ト 1) ハロメタンの曝露経路は次の 3 つに分ける DBCM3.88μg/day 、 TBMO.73μg/day、プールオく 泳および公衆浴場の曝露を加えない場合、水道水 ことができる。 ①水道水の直接的な飲用 に由来する曝露量は、 TCM27.4μg/d旬、 BDCM ②水道水中のトリハロメタンに起因する曝露 (①を除く) 19.6μg/day 、 DBCM15.6μg/day 、 TBM4.4μg/ day となり、全曝露量は、 TCM37.8μg/day 、 ③水道水中のトリハロメタンとは関係のない曝 露 BDCM23.3μg/d旬、 DBCM19.9μg/d旬、 TBM 10.9μg/day となった。全曝露量について、経口 また、欽用寄与率および水道水寄与率を次のよ 曝露の TDI 相当値と比較すると、その割合は、 TCM6%、 うに定義する。 BDCM8 %、 DBCM2 %、 TBM1 % 飲用寄与率①による曝露量/全曝露量 となった。平均的な曝露量から推計した飲用寄与 水道水寄与率=①および②による曝露量/全曝 率(プール水泳および公衆浴場の曝露を加えない 場合)は、 TCM16% 、 BDCM24% 、 DBCM20% 、 露量 ②の曝露量は①の曝露量に比例すると考えられ TBM7% 、水道水寄与率は、 TCM72 %、 BDCM る。したがって、②の曝露量を抑制するには水道 84% 、 DBCM79% 、 TBM41 %となった。プール 水中濃度の制御が必要である。③は食品汚染、プー 水泳および公衆浴場の曝露量を加えると、 TCM ルや公衆浴場の消毒等に起因するものである。水 の飲用寄与率は 4% 、水道水寄与率は 11% となっ 質基準の算定にあたって水道水の直接的な飲用量 た。 として 2L を用いる場合は、飲用寄与率を用いる 今回の研究では、浴室等の気相曝露を中心に実 ことが必要で、ある。 TCM、 BDCM 、 DBCM およ 測調査を行ったが、水道水の精確な寄与率を求め び TBM について、①、②および③の経路別に曝 るためには、食事からの曝露量について水道水由 露量を整理したのが表ー5 である。 来とそれ以外のものを分けることができる方法を 水道水に起因するものと起因しないものを分け 用いて、各地の世帯において気相曝露等と同時に (1 2) 気相曝露量の実態調査に基づいた水道水中 トリハロメタンの曝露量と飲用寄与率の評価 第 79巻第 3 号(第 906 号) 表-5 (分類) 経口 トリハロメタンの経路別曝露量、飲用寄与率および水道水寄与率 物質 曝露 経路 TCM 入浴形態 プールでの水泳 水道水の直接的な飲用による (() 曝露量 (μg/day) 経口 水道水を使用して調理した食 (() 事からの H暴露量 (μg/day) 気相 水道水を使用した入浴時の呼 (() 吸による曝露量 (μg/day) 気相 台所における調理時の呼吸に (() よる曝露量 (μg/day) 気相 居間における呼吸による曝露 (() 量 (μg/day) 経皮 (() 相M詩 水道水を使用した入浴時の水 との接触による曝露量 (μg/ d a y ) 小計:水道水に由来する曝露量 (μg/day) 経口 水道水に由来しない食事によ (() る曝露量 (μg/day) 気相 大気汚染等による屋内外空気 (() の吸入 (μg/day) 気相 プール水泳における呼吸によ (() る曝露量 (/1 g / d a y ) 経皮 フ。ール水泳における水との接 (() 触による曝露量 (μg/day) 気相 公衆浴場での入浴時の呼吸に (() よる曝露量 (μg/day) 経皮 公衆浴場での水との接触によ (() る曝露量 (μg/day) 家庭 君主庭 公衆浴場 無 有 主正 6 . 0 9 ( 1 ) 6 . 0 9 ( 1 ) 3 . 2 5 3 . 2 5 ( 0 . 5 3 ) ( 0 . 5 3 ) OBCM BOCM 公衆浴場 有 6 . 0 9 ( 1 ) 6 . 0 9 ( 1 ) 3 . 2 5 ( 0 . 5 3 ) 3 . 2 5 ( 0 . 5 3 ) 家庭 家庭 無 有 5 . 6 1 5 . 6 1 ( 1 ) ( 1 ) 家庭 無 3 . 8 8 ( 1 ) TBM 家庭 家庭 有 主正 3 . 8 8 ( 1 ) 0 . 7 3 ( 1 ) 家庭 有 0 . 7 3 ( 1 ) 0 . 0 4 . 0 9 0 . 0 4 0 . 0 9 0 0 . 0 2 ) ( 0 . 0 1 ) ( 0 . 01 ) ( 0 . 0 2 ) ( . 0 0 . 3 0 3 . 5 0 3 . 5 0 3 . 0 0 3 0 . 3 0 0 0 . 4 1 ) ( 0 . 6 2 ) ( 0 . 6 2 ) ( 0 .7 7 ) ( 0 . 41 ) ( 0 .7 7 ) ( 4 . 6 6 4 . 6 6 ( 0 .7 7 ) ( 0 .7 7 ) 0 . 2 1 0 . 2 1 0 . 0 4 ) ( 0 . 0 4 ) ( 0 . 2 1 ( 0 . 0 4 ) 0 . 2 1 ( 0 . 0 4 ) 0 . 1 8 0 . 1 8 0 . 1 1 0 . 1 1 0 . 0 4 0 . 0 4 0 . 0 3 ) ( 0 . 0 3 ) ( 0 . 0 5 ) ( 0 . 0 3 ) ( 0 . 0 3 ) ( 0 . 0 5 ) ( 3 . 0 5 ( 0 . 5 0 ) 3 . 0 5 ( 0 . 5 0 ) 3 . 0 5 ( 0 . 5 0 ) . 4 4 1 .4 5 0 . 2 4 2 . 4 4 2 1 .4 5 0 . 2 4 ( 0 . 4 3 ) ( 0 . 4 3 ) ( 0 . 3 7 ) ( 0 . 3 7 ) ( 0 . 3 3 ) ( 0 . 3 3 ) 3 . 0 5 (0 目 50) . 2 7 7 . 2 7 7 ( 1. 1 9 ) ( 1. 1 9 ) 2 7 . 4 2 7 . 4 4 . 4 9 ) ( 4 . 4 9 ) ( 5 . 6 6 4 . 9 7 1 .3 3 5 . 6 6 . 9 7 4 1 .3 3 ( 1. 0 1 ) ( 1. 0 1 ) ( 1 .2 8 ) ( 1 .2 8 ) ( 1. 8 2 ) ( 1 .8 2 ) 1 4 . 7 ( 2 . 41 ) 1 4 . 7 ( 2 . 4 1 ) 2 . 5 6 2 . 5 6 2 . 5 6 2 . 5 6 3 . 3 3 3 . 3 3 3 . 3 3 3 . 3 3 2 . 5 1 2 . 5 1 1 3 . 3 1 3 . 3 1 6 . 6 1 6 . 6 8 4 . 1 8 4 . 1 4 . 4 1 9 . 6 1 9 . 6 1 5 . 6 1 5 . 6 4 . 4 3 . 4 9 ) ( 4 . 0 3 ) ( 6 . 0 5 ) ( 3 . 4 9 ) ( 4 . 0 3 ) ( 6 . 0 5 ) ( 0 . 2 1 0 . 2 1 0 . 2 1 0 . 2 1 0 . 4 2 0 . 4 2 0 . 0 1 0 . 2 9 0 . 8 8 0 . 3 9 3 7 . 8 5 3 . 6 1 2 3 . 7 1 3 9 . 5 2 3 . 3 2 4 . 2 1 9 . 9 2 0 . 2 1 0 . 9 1 1 .3 飲用寄与率(%) 1 6 1 1 5 4 2 4 2 3 2 0 1 9 7 6 水道水寄与率(%) 7 2 5 1 1 2 1 1 8 4 8 1 7 9 7 8 4 1 3 9 曝露量合計 (μg/day) 注)曝露経路の分類:①水道水の直接的な飲用、②水道水中のトリハロメタンに起因する曝露(①を除く)、③水道水中のトリハロメタ ンと関係のない曝露。 曝露量の数値の下の( )内は、水道水の直接的な飲用による曝露量に対する比率。 水道水を使用して調理した食事からの曝露最について、 TCM は環境省調査問の 11 年間の各年度幾何平均値 (6 目 5μg/day) の平均値 の 50% 、 BOCM 及び OBCM は桑原らの調査凶の 3 年間の各年度幾何平均値 (0.93μg/day 及び0.38μg/day) の 10% とした。 調査を行うこと、また気相曝露についてどの場所 要であると考えられた。 で過ごしているかという生活時間を詳しく把握す 6. 結語 ることが望ましいと考えられた。さらに、プール わが国の一般住居におけるトリハロメタンの気 での水泳や公衆浴場での入浴による曝露量が大き 相曝露の実態調査を行った。また、文献調査によ い可能性があることから実態調査の例数を増やし、 り、食品経由の曝露量、プールで、の水泳や公衆浴 可能な限り曝露を抑制する方策を講ずることが必 場における曝露量について推計を行った。その結 (1 3) 第 79巻第 3 号(第 906 号) 水道協会雑誌 平成 22. 3 果、得られた主要な知見を以下に記す。 合、平均的な曝露量から推計した飲用寄与率は、 (1)浴室、居間、台所および屋外の空気ならびに給 TCM16% 、 BDCM24% 、 DBCM20% 、 TBM7 水栓水中のトリハロメタンについて、近畿地方 %、水道水寄与率は、 TCM72 %、 BDCM84% 、 の延べ 30軒の一般住居において測定を行った。 DBCM79% 、 TBM41% となった。 その結果、台所や居間と比べると、浴室の濃度 が最大値で居間や台所濃度の 20~92倍、平均値 参考文献 で 24~53倍、中央値で 35~60倍と桁違いに大き 1 ) 厚生科学審議会生活環境水道部会水質管理専門委員会: 水質基準の見直しにおける検討概要、平成 15年 4 月 な値を示した (TTHM 濃度)。 2 ) WHO: G u i d e l i n e sf o rd r i n k i n g w a t e r quality , f i r s ta d d e n ュ (2)換気を行った場合と行わなかった場合を比較す 0 0 6 dumt ot h i r dedition , 2 ると、換気を行っていない場合は、換気を行っ 3 ) S . D. Richardson , M. J . Plewa , E . D. Wagner , R . た場合と比べ、空気中濃度の対水中濃度比は、 Schoeny , D . M. D e M a r i n i : Occurrence , genetoxicity , a n d 中央値で1. 7~3. 3 倍であり、 BDCM 以外は有 c a r c i n o g e n i c i t yo fr e g u l a t e da n de m e r g i n gd i s i n f e c t i o n byュ 意な差があった。 p r o d u c t si nd r i n k : i n gw a t e r : A r e v i e wa n dr o a d m a pf o r research , M u t a t i o nResearch , 636 , pp.178-242 , 2 0 0 7 (3)今回の測定により得られたデータをもとにトリ 4 ) 厚生労働省健康局水道課:平成 17年度水道統言十(水質編) ハロメタンの屋内における気相曝露量の推定を 5 ) B .D .K e r g e r, C .E . Schmidt , D .J .P a u s t e n b a t h :A s ュ 行ったところ、 TCM は最大値45.3μg/d旬、平 s e s s m e n to fa i r b o m ee x p o s u r et ot r i h a l o m e t h a n e sf r o mt a p 均値 15.7μg/day 、中央値 12.7 月/day 、 πHM w a t e ri nr e s i d e n t i a ls h o w e r sa n d baths , R i s k Analysis , Vo 1 . は最大値92.9μg/d旬、平均値32.8μg/d旬、中 20 , No.5 , pp.637-651 , 2 0 0 0 央値 28.3μg/day であった。また、 TTHM の気 6 ) W. Jo , K. Kwon , J . Dong , Y. C hung: M u l t i r o u t e t r i h a l o m e t h a n ee x p o s u r ei nh o u s e h o l d su s i n gm u n i c i p a lt a p 相曝露量は浴室が最も大きく、居間については w a t e rt r e a t e dw i t hc h l o r i n eo r ozone-chloride , S c i e n c eo f 空気中濃度は低かったが、在室時聞が長いため T o t a lEnvironment , Vo l .339 , pp.143-152 , 2 0 0 5 曝露量は浴室に近いものとなった。 7 ) T . Lin , S .H o a n g :I n h a l a t i o ne x p o s u r et o THMs f r o m (4)文献により食品経由の曝露量を調査したところ、 d r i n k i n gw a t e ri ns o u t h Taiwan , The S c i e n c eo ft h eT o t a l 地域や日による差異が大きく、 TCM で 100μg/ Environment , Vo l .246 , pp.41-49 , 2 0 0 0 day を超える場合もあったが、平均値は 6.5 8 ) 玉川勝美、三烏靖子、関敏彦、角田行:食品経由による トリハロメタンの一日摂取量、食品衛生学雑誌、 Vo1. 29 、 μg/day であった。プールで水泳をした場合は、 N o .2 TCM の気相曝露量は、最大値8.56μg/d旬、中 、 pp.156-160 、 1988 9 ) 渡部i幸子、吉本守一、玉川勝美、高橋陽子、関俊彦、角 央値 2.51μg/day 、経皮曝露量は、最大値 110 回行、藤田昌彦:仙台市の住民を対象とした低沸点有機ハ μg/d旬、中央値 13.3μg/day と推計された。 ロゲン化合物の摂取量調査(第 l 報)、仙台市衛生研究所報、 (5)各種経路の平均的な曝露量を合計すると、プー Vol .20、 pp.210-221 、 1990 1 0 ) 佐藤尚美、渡部津子、口田圭吾、高畑寿太郎、玉川勝美、 ル水泳および公衆浴場の曝露を加えない場合、 加藤丈夫、木場正彦:仙台市の住民を対象とした揮発性有 TCM37.8μg/day 、 BDCM23.3μg/day、 DBCM 機ハロゲン化合物の摂取量調査(第 2 報)、仙台市衛生研究 19.9μg/day 、 TBM10.9μg/day となり、経口 所報、 Vol. 23 、 pp.163-168 、 1993 曝露の TDI 相当値と比較すると、 TCM6 %、 1 1 ) 山田信之、佐藤尚美、高畑寿太郎、玉川勝美、加藤丈夫: BDCM8%、 DBCM 2%、 TBM1 %であり十 陰膳方式による揮発性有機化合物の一日摂取量調査、仙台 分に低い値であった。 市衛生研究所所報、 Vol 目 24 、 pp.125-133 、 1994 1 2 ) 桑原克義、安藤剛、西宗高弘:食事からの揮発性有機ハ (6)水道水の直接的な飲用による曝露量の全曝露量 ロゲン化合物の 1 日あたり摂取量、大阪府立公衆衛生研究 に対する比率を飲用寄与率、水道水の産接的な 飲用によるものに水道水に起因するその他の経 路によるものを加えた曝露量の全曝露量に対す 所報、食品衛生編、 Vol. 25 、 pp. 1-6 、 1994 1 3 ) 宮田忠由、朝倉倫子、木川寛、河村太郎:マーケットパ スケット方式による低沸点有機塩素化合物の一日摂取量、 る比率を水道水寄与率と定義すると、プールに おける水泳および公衆浴場の曝露を加えない場 横浜市衛生研究所年報、 Vol. 28 、 pp.93-96 、 1989 1 4 ) 笹尾忠由:マーケットバスケット方式による低沸点有機 (1 4) 第 79巻第 3 号(第 906 号) 気相曝露量の実態調査に基づいた水道水中 トリハロメタンの曝露量と飲用寄与率の評価 塩素化合物の一日摂取量の経年変化、横浜市衛生研究所年 柳矯、権、武蕊伊藤J冊、樹走品納 2 6 ) 厚生労働省:国民栄養の現状(平成 12年国民栄養調査結 果)、平成 14年 3 月 報、 Vol. 35 、 pp.67-70 、 1996 1 5 ) 環境省:指定化学物質等検討調査、平成 3 年度~平成 13 2 7 ) 総務省統計局:家計調査、(品目分類)第 4 表 I 世帯当 たり年間の品目別支出金額、購入数量及び平均価格(全世 年度 1 6 ) M. Miyahara , M. Toyoda , K . Ushijima , N . Nose , Y . 帯・勤労者世帯) o u r n a lo f S a i t o :V o l a t i l eh a l o g e n a t e dh y d r o c a r b o n si nfoods , J 2 8 ) 総務省自治行政局市町村課:住民基本台帳に基づく人口目 l .43 , pp.320-326 , 1 9 9 5 A g r i c u l t u r a la n dFoodChemistry , Vo 1 7 ) 環境省:地方公共団体等における有害大気汚染物質モニ 人口動態及び世帯数(平成 18年 3 月 31 日現在) 2 9 ) (財)日本炭酸飲料検査協会:炭酸検清涼飲料関係統計情 タリング調査結果について、平成 10年度~平成 19年度 報 (2006年度清涼飲料生産量と 1 人当りの消費量)、 http:// 1 8 ) 野崎貞彦他:全国のプール水質に関する実態調査、平成 1 1 (1999) 年度厚生科学研究費補助金(健康安全確保総合 w w w . t a n s a n . j p / i n r y o u 2 0 0 6 1 1 . h t m l 3 0 ) (社)日本乳業協会:牛乳等生産量、平成 19年 8 月 31 日、 研究分野生活安全総合研究事業) h t t p : / / w w w . j d i a . o r . j p / a s s o c i a t i o n / i n d e x .h t m l 1 9 ) 有賀高成、Jl I 本厚子、岡本寛、押田裕子、安田和男:遊 31 ) (社)日本アイスクリ}ム協会:統計情報編 泳用屋内プールの水及び空気中のトリハロメタン濃度、東 アイスクリー ム類及び氷菓の販売物量・金額、 http://www . i c e c r e a m .o r . 京都健康安全研究センター年報、 Vol. 54 、 pp.283-289 、 j p / d a t a / s t a t i s t i c s Ol .h t m l 3 2 ) (社)全国はっ酵乳乳酸菌飲料協会:はっ酵乳・乳酸菌飲 2 0 0 3 2 0 ) 高橋淳子他:各種浴場施設内における消毒副生成物の|曝 料の生産量及び都市別 1 世帯当たり支出領、 http://www. 露評価、ヒ、ルと環境、 No.117 、 pp.27-32 、 2007 nyusa此1n. Of.j p / p r o d u c t i o n / p r o d u c t i o nl .h t m l 2 1 ) USEPA: L i q u i d -L i q u i d e x t r a c t i o n g a s c h r o m a t o g r a p h i c 3 3 ) SSF 笹川スポーツ財団:スポーツライフ・データ 2002 、 2002年 t a n d a r dm e t h o d sf o rt h ee x a m i n a t i o no fw a t e ra n d method , S 0 t hedition , pp.636-641 , 1 9 9 8 wastewater , 2 3 4 ) 環境省環境保健部環境安全課・環境リスク評価室:複数 2 2 ) 中央環境審議会大気環境部会健康リスク総合専門員会: 媒体汚染化学物質調査研究の結果について、平成 15 年 6 月 アセトアルデヒド、クロロホルム、 1 , 2 ジクロロエタン及 び1. 3- ブタジエンに係る健康リスク評価について、平成 18 13 日 3 5 ) K. Nagano , H. kano , H. Arito , S . Yamamoto , T . 年 10 月 M a t s u s h i m a :E n h a n c e m e n to fr e n a lc a r c i n o g e n i c i t yb y comュ 2 3 ) 環境省:平成 13 年度指定化学物質等検討調査結果、平成 oc h l o r o f o r mi nm a l e b i n e di n h a l a t i o na n do r a l exposu田s t 15年 3 月 o u r n a lo fT o x i c o l o g ya n dE n v i r o n m e n t a l Health , P a r t rats , J 2 4 ) USEPA: R i s ka s s e s s m e n tg u i d a n c ef o rs u p e r f u n d Volume u p p l e m e n t a l 1: Humanh e a l t he v a l u a t i o nm a n u a l ( P a r tE , S .69 , pp.1827-1842 , 2 0 0 6 A , Vol 3 6 ) 中央環境審議会:今後の有害大気汚染物質対策のあり方 ) fmal , J u l y2 0 0 4 g u i d a n c ef o rd e r m a lr i s ka s s e s s m e nt について(第八次答申)、平成 18年 11 月 8 日 2 5 ) X . Xu: D e r m a la n di n h a l a t i o ne x p o s u r et od i s i n f e c t i o nby h . D. disseliation , R u t g e r s p r o d u c t si nd r i n k i n g water , P 0 0 2 University , 2 (1 5) (平成 21 年 5 月 18 日受付)
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