九航協「航空機技術研究会」の活動について

参考資料(1)-③-1
平成 26 年 6 月 12 日
九航協「航空機技術研究会」の活動について
1.活動経過
平成 25 年度 活動実績
内
容
航空法令における製造者の位置付け(講演)
第1回
4 月 26 日
FAR(14CFR パート 21)をもとに、よく使用される OEM、サプライヤー、
PMA といった製造者に付加される用語について、米国法体系における基本の位
置付けと航空機製造の法令の基礎を学んだ。
第2回
5 月 31 日
第3回
6 月 14 日
JISQ9100 について(講演)
「JISQ9100-2009 による品質の実現と確保」のテーマで、さらに掘り下げた
講演と質疑を行った。
NADCAP 認証についての詳細な内容(講演)
前年度最後のアマテラス 2 社からの取得経験についての講演につなげ 、
NADCAP についてさらに掘り下げた講演と質疑を実施した。
航空機関係で使用される主な公知規格について(講演)
第4回
7 月 26 日
第5回
8 月 30 日
第6回
9 月 27 日
10 月 2-4 日
第7回
10 月 25 日
第8回
11 月 22 日
第9回
平成 26 年
1 月 24 日
第 10 回
3月5日
前年度に実施した「航空機部品図面の読解」において、頻繁に登場した熱処理、
材料、表面処理、非破壊検査についての公知規格(AMS・ ASTM・ MIL・ NAS・
AN・QQ・ ASME など)について学んだ。
工場見学
航空機部品関連で実績のある㈱ウラノ長崎工場を見学し、認証の実践や、工程
管理について学んだ。
航空機の油圧、気圧関連部品の説明とカットモデルの展示
航空機部品および整備に精通した JAL エンジニアリングより、航空機の油圧、
気圧関連部品の分りやすい説明とカットモデルの展示を実施した。
東京国際航空宇宙産業展 2013(ASET2013)への出展
研究会メンバー3社により、航空機部品の試作品を製作し、ブースに出展した。
航空産業におけるヒューマンファクターについて(講演)
ヒューマンエラーの背景にある様々な要因とヒューマンエラーを少なくする
対策を講じるうえで重要な考え方を学んだ。
SMS(Safety Management System)の概要(講演)
リスクをどう特定・分析・評価し、低減するかというリスクマネジメントの考
え方から、安全管理体制の構築の重要性について学んだ。
航空機整備参入検討勉強会~福岡県航空機産業振興会議とのコラボ~
講演「航空機整備について」と整備施設見学(スターフライヤー訓練センター、
格納庫)を実施した。
航空機の電気システムについて~整備の立場で~
航空機部品および整備に精通した JAL エンジニアリングより、航空機の電気
システムについて、Battery を含めた Component や整備の視点での話を聞いた。
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参考資料(1)-③-1
毎年要望があり復習しながら継続している JISQ9100/NADCAP の講習に加え、航空機部品の展示、航空
機部品製造現場の見学と徐々に現実味を帯び、東京国際航空宇宙産業展 2013(ASET2013)では、研究会
メンバー3社により航空機部品の試作品を出展した。
また、ヒューマンファクターと SMS(Safety Management System)では、ヒューマンエラーへの個人・
チーム・組織レベルでの対策とリスクマネジメントとしての安全管理体制構築の重要性を、自社内で啓蒙・
理解させる上で参考になり、繰り返し聴くべきとの感想もいただいた。
さらに、福岡県航空機産業振興会議や北九州市新産業振興課とも連携をとり、研究会メンバーの増強も図
りながら研究会を継続してきた。
2.平成26年度活動計画
-研究会ゴールの決定-
これまでの活動で、研究会にほぼ皆勤の企業となかなか出席できない企業とに分れてきた。研究会メ
ンバーの中には、展示会への試作品を共同製作したり、認証を取得、または、取得予定の企業も出てき
た。
平成 26 年度は、研究会のゴールを模索するメンバーに対して、経営トップの決断を後押しすること
のできる座学と見学・実習を組み合わせた内容を企図し、以下の方針でカリキュラムを策定する。
また、自治体や各県工業会等とのコラボレーションにより、域内における航空機関連産業への参入を
目指す企業の掘り起こしとマッチングの機会を提供する。
A.これまでの活動において研究してきた事項についても、継続的・定期的に話を聞くべきテーマにつ
いては、繰返し学習する。
B.アンケート結果により、可能な限り参加企業全体が必要と考える共通のニーズのあるテーマを選定
する。
C.今までに扱っていないテーマについての知識・情報を提供する。
2
参考資料(1)-③-1
平成 26 年度
カリキュラム案
≪2014/05/22 修正版≫
開催日
変更日
テーマ
内容等
4/25
JISQ9100 の取得について
(金)
(1)
5/23
JISQ9100 の取得について
齋藤講師
(金)
(2)
前回に引き続き講義。
齋藤講師
本テーマは繰返し、継続して学習する必要がある。
6/27
6/26
NADCAP お よ び JIS Q 既取得企業の協力により、経験を踏まえた有益な話を聞
(金)
(木)
9100 認証の取得について
7/25
平日
AMATERAS企業見 航空機部品製造クラスターの参画企業における製造現
(金)
2日間
学会(現地集合・解散)
く。(新日本非破壊検査さま)
場を見学する。(東京・三鷹)
8/22
航空機産業セミナーin 鹿 前回(2010 年)より4年経過し、再度地元企業の掘り起
(金)
児島~鹿児島県産業立地 こしのため、航空機産業の現状と将来展望、参入支援内
課とのコラボ~
容を説明するセミナーを開催する。(対象:鹿児島・宮
崎・熊本)
9/26
CFRP の加工・製造方法と CFRPの概要、実機での適用、修理、検査など一歩踏
(金)
エアラインでの修理・検査 み込んだ技術的な内容を、(実物を持ち込んで)学習す
などの整備の取組み
る。
10/24
客室乗務員の安全・保安業 客室サービスとともに CA の重要な責務である客室の保
(金)
務
安・安全について、日常運航と非常時の CA の手順と心
構えについて、元 CA の講師による講習。
11/28
ヒューマンファクターと ヒューマンエラーの防止と安全管理体制構築について
(金)
SMS
1/23
品質保証・工程管理セミナ 航空機部品、多種少量生産における工程管理システムや
(金)
ー
は、定期的に話を聞き、実践すべきテーマである。
管理・監視方法について、事例を交えた実践的な方法・
手法を紹介する。
2/27
プレゼンテーションスキ
ビジネスプレゼンテーションのやり方を学習し、商談
(金)
ル講座
や実際のプレゼンにも役立てる内容を学ぶ。
検討中
エアロマート名古屋 2014
Aeromart Nagoya 2014 への試作品出展および航空宇宙
(9/24-26)への参加
産業関連の国内外の企業との商談会へ参加する。
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