誰もが願う安全最優先の再建

誰もが願う安全最優先の再建
安全より利益優先の体質
社内教育でも利益、利益、利益!
稲盛会長は今年5月に雑誌のインタビューで「利益を出して余裕がなければ、安全を担保出来るわ
けがない」と発言しました。この発言に代表されるように、今 JAL では稲盛会長の利益最優先の経
営哲学が社内教育で徹底されています。つい最近まで、社内教育用のビデオの中で、元管財人代理が、
「京セラのように一兆円の内部留保を上げてから安全を語ってほしい」と発言していました。社員に
常に利益を出す事を意識させることよりも、社員が安全運航に専念できる風土こそ今求められていま
す。
ベテラン乗務員の排除は安全軽視
労働者を整理解雇するには解雇4要件が
必要です。ところが日本航空は、経営上の
必要性どころか労働組合が解雇回避のため
に提案した「一時帰休やワークシェアリン
グ実施」について、まともに検討さえしま
せんでした。
また解雇基準には、過去の病気欠勤歴と
年齢基準(機長55歳、副操縦士48歳、
客室乗務員53歳以上)を用いました。病
気欠勤歴で解雇するのは非人道的なやり方
です。年齢を基準とした解雇は、ベテラン
を排除することで経験を切り捨てるもので
あり、安全運航に逆行しています。
また、過去から会社に対してきちんと物
を言ってきた労働組合の弱体化をねらった
解雇は安全軽視そのものです。
ほんとうに乱暴な解雇です!
◆計画を1200億円も上回る営業利益
(更生計画の実に2.9倍の営業利益)
◆すでに削減目標を超える希望退職者
(1500人に対し、1733人が希望退職)
◆銀行からも解雇を求められていません
(国会で日航水留副社長が明言)
◆解雇に至る過程で会社の違法行為があった
(東京都労働委員会が不当労働行為を認定)
◆更生会社であっても解雇4要件が適用される
(解雇が容易になることはないと国会で確認)
◆組合からのワークシェア提案も検討せず
(解雇回避努力を怠っている)
◆人件費は目標より206億円(10年度末)
も多く削減
そもそも破綻の原因と責任は?
そもそも、日本航空の経営破綻は、ドルの先物買いの失敗
(2,200 億円)やホテル・リゾート開発など本業以外への投
資の失敗(1,300 億円)などの放漫経営や、日米貿易不均衡
是正のための大型機の大量購入(ジャンボ機 113 機、1機=
約 200 億円)、過大な需要予測を立てて「空港を乱造」し,そ
の財源確保のための高い着陸料の設定、不採算路線の押し付
け等、政府・航空行政にも原因と責任があります。一生懸命
に安全とサービスを守り続けてきた社員に経営破綻の原因と
責任を押し付け、経営と航空行政の責任をあいまいにするこ
とは許されません。
必要のなかった整理解雇は直ちに撤回するべきです!