〔1〕-1

平成 25・26 年度 大阪市教育委員会
「学校教育 ICT 活用事業」モデル校
研究のまとめ
子どもたちの学力向上をめざして
日常づかいのICTの活用法
平成 27 年3月
大阪市立東都島小学校
目 次
Ⅰ.研究の主旨
1
1.研究主題
2.研究主題設定の理由
3.本校教育目標と研究主題との関連
Ⅱ.研究の進め方
3
1.研究の組織と活動内容
2.研究の経過
Ⅲ.研究の内容
6
1.研究の基本的な考え方
2.ICTを活用した学習のカリキュラム(東都島モデル)
3.ICT活用場面の工夫
4.タブレットの運用と管理
Ⅳ.各学年の実践(平成26年度)
1.第1学年 国語科「どうやって みをまもるのかな」
26
34
2.第1学年 生活科「さあ!みんなで でかけよう~こうえんは、たのしいことが いっぱいだよ。~」
3.第1学年 算数科「なんじなんぷん」
41
4.第2学年 算数科「長さをはかろう」
49
5.第2学年 生活科「レッツゴー!町たんけん」
57
6.第2学年 生活科「ぐんぐんのびろ」
67
7.第2学年 国語科「虫は道具をもっている」
73
8.第3学年 総合「タブレットを使ってみよう~インターネットを使ってみよう~」
80
9.第1学年 生活科 第3学年 総 合「タブレットでおえかきをしよう」
92
10.第3学年 社会科「大阪市のようす」
101
11. 第3学年総合「コンピュータやタブレットを使ってみよう~ローマ字入力をしよう~」108
12.第4学年 理科「1日の気温の変化」
116
125
13.第4学年 総合「わたしたちのくらしを振り返ろう~ごみについて調べたことをまとめよう~」
14.第4学年 算数科「面積のはかり方と表し方」
133
15.第4学年 社会科「国内の他地域や外国とつながる大阪府」
142
16.第5学年 体育科「けがの防止」
152
17.第5学年 音楽科「曲 想を味わおう」
159
18.第5学年 総合(キャリア教育)
「こんな学習机がほしかってん!」
165
19.第5学年 家庭科「寒い季節を快適に」
173
20.第6学年 総合(キャリア教育)
「災害からまちを守ろう」
183
21.第6学年 総合(キャリア教育)
「災害からまちを守ろう」
193
22.第6学年 社会科「明治維新から世界のなかの日本へ」
205
23.第6学年 学級活動「情報モラルについて考えよう」
215
24.その他のICT活用事例
224
Ⅴ.各学年の実践(平成25年度)
1.第1学年 算数科「3つのかずのけいさん」
232
2.第2学年 算数科「形をしらべよう」
246
3.第3学年 体育科「とび箱運動」
253
4.第4学年 国語科「メモの取り方をくふうして聞こう」
259
5.第5学年 算数科「比べ方を考えよう」
267
6.第6学年 社会科「明治維新から世界のなかの日本へ」
288
Ⅵ.研究のまとめ
298
1.児童アンケートの結果
2.研究の成果
3.今後の課題
※付録 1 ICTを活用した協働学習のルーブリック
※付録 2 ICTを活用した学習のカリキュラム(東都島モデル)
Ⅰ.研究の主旨
1.研究主題
子どもたちの学力向上をめざして
日常づかいのICTの活用法
2.研究主題設定の理由
本 校では、昨年度から、
「大阪市学校教育ICT活用事業」に係わるモデル校として、その授業プ
ランの作成と実証研究を進めています。その結果、ICTを活用することで、主に、以下のような成
果を得ることができました。
○学習の効率化
これまで、手描きや拡大コピーで作成していた提示物は、デジタル教科書やパソコンの画面を電子
黒板に投影することで簡単にできるようになりました。また、児童のノートを書画カメラで電子黒板
に投影したり、タブレットPCの画面を比較して投影したりすることで友だちの考えとの違いを確認
したり内容を共有したりすることが簡単にできるようになりました。
○今までにない授業のデザイン
タブレットPCで撮影したビデオや写真をすぐに確認したり学習に利用したりすることができまし
た。一人1台のタブレットPCで、一人一人が自分の課題にあった学習を進めることができました。
○伝え合う活動が活性化
電子黒板に投影された自分の考えを説明したり、その説明を聞く活動が日常的に行われるようにな
り、児童は、わかりやすく伝えることを意識して話したり、自分の考えと比べながら聞いたりするよ
うになりました。また、タブレットPCを見せながら友だちに自分の考えを説明したり、一緒に考え
たりする協働的な活動が増え、少人数での話し合い活動が活発になりました。特に、高学年のキャリ
ア教育では、聞き手を意識し、よりわかりやすく説明するために自分でプレゼンテーションを作成し、
発表することができました。
一方、課題も多く見えてきました。
○学力向上につながるICTの活用法の研究
昨年度は、タブレットPC活用の初年度ということで、使ってみて効果的ではない場面もありまし
た。また、ネットワークやアプリの不具合で、ねらい通りの活動ができず、児童や指導者にストレス
がかかる場面もありました。そのため、学力向上に効果的なのか十分な検証をするまでには至りませ
んでした。
○日常的なタブレットPCの活用法の研究
学習の効率化を図ることができることが、ICTの大きな特徴です。しかし、タブレットPCのア
プリや機能を簡単に授業の中に取り込めるようにしなければ、なかなか日常的な道具とはなりません。
1
○ICT(情報モラルを含む)カリキュラムの作成
高学年になったとき自分で機器や表現方法を選び発信できるようになるために、低学年から順次身
につけておきたい内容や、児童が情報社会を生きていく上で必要な情報モラルを学年の発達段階に応
じてカリキュラム化する必要があります。
そこで、研究主題を上記のように設定し、昨年度に引き続きICTを授業の中で効果的に活用する
ことで児童の学力向上を目指したいと考えました。
3.本校の教育目標と研究主題との関連
学校教育目標
健やかな子どもを育てる
重点目標
○よく考え、進んでする子どもを育てる
○なかよくする子どもを育てる
○明るく強い子どもを育てる
学校経営の視点
学ぶ、考える、表現・発信する子どもを育てる教育活動を推進する
学力向上の視点
教科等の基礎・基本の学力の育成をめざす指導に取り組む
研究主題
子どもたちの学力向上をめざして
日常づかいのICTの活用法
2
Ⅱ.研究の進め方
1.研究の組織と活動内容
研究部組織図
学校長・教頭
研究部
研究推進委員会
ICT推進
低
学
年
部
会
中
学
年
部
会
高
学
年
部
会
カ
リ
キ
ュ
ラ
ム
作
成
若手研修
キャリア教育
実
践
交
流
会
・
研
修
の
企
画
運
営
T
P
C
管
理
・
マ
ニ
ュ
ア
ル
公
開
授
業
5
年
実
践
6
年
実
践
O
J
T
授
業
新
任
授
業
人権教育
情
報
交
流
会
等
人
権
教
育
実
践
交
流
会
等
特
別
支
援
教
育
外
国
人
教
育
国語力アップ
国
際
理
解
教
育
研究部
研究推進計画全般
他校の公開授業等参加時の授業調整
研究推進委員会
各計画の進行確認、教育フォーラム等発表、紀要・公開授業・発表内容検討等
外部講師との連絡
ICT 推進
公開授業計画、紀要計画・まとめ・発送、発表原稿、学力の推移
公開授業時程・会場計画
授業案作成・検討、反省会、報告書作成・検討
ICTカリキュラム作成(5月上旬:連休明け)
ICT研修会の計画・実施・まとめ
ICT研修の企画・運営
TPC管理・マニュアル作成・調査関係等
研究経過についてのホームページによる発信
3
漢
字
力
ア
ッ
プ
読
書
力
ア
ッ
プ
習
熟
度
別
少
人
数
学
習
学
習
の
き
ま
り
キャリア教育
各学年の年間計画、連絡、まとめ
若手研修
年間計画作成(若手研修会、授業研究会(OJT・新任研修の指導案作成)、授業交流会、
学級経営、児童理解等)
OJT 授業、新任研授業…各学期 1 回<略案 2 回・指導案 1 回>
人権教育
年間計画立案、研修会計画・案内、人権教育実践交流会計画・まとめ
特別支援教育研究会計画、まとめ
外国人教育計画、研修会計画掌握、まとめ
国際理解教育計画、研修会計画掌握、まとめ
国語力アップ教育(朝学)
漢字力 UP 計画、経過・結果まとめ(4 月初旬と 1 学期末に前学年のテストで伸びを調べる)。
2学期末までに、学年の新出漢字を終える。
読書量 UP 計画、読書タイム、結果まとめ
習熟度別少人数学習
年間計画、授業デザイン、まとめ等
学習のきまり
啓発・見直し
4
2.研究の経過
月
4
5
6
7
8
9
研究に関わる内容
現職教育に関わる内容
○研究推進委員会(6 月公開授業について、 ○本年度の研修・研究計画決定
役割分担)
○初任者研修(年間を通じて)
・授業学年・月決定
○若手授業交流会(年間を通して)
○若手研修(校内オリエンテーリング)
○低中高学年部会
○特別支援教育研修会(支援計画の共通理解)
○外国人教育研修会(共通理解)
○研究推進委員会
○実技研修会(救助法)
○6/21 公開授業(全学級)
○OJT授業
・25 年度の取り組み報告
○5年次研修授業
○新任研修授業
○5年次研修授業
○若手研修(漢字の採点)
○外国語研修会(フォニックス)
○特別支援教育研修会(授業のユニバーサルデ
ザイン)
○若手研修(ミシン実技講座・生活科室整理)
○外国語研修会(桜宮中学校英語授業参観)
○区人権教育講演会
○校内人権教育実践交流会
○学び続ける事業研修授業
○研究推進委員会
○特別支援教育研修会(学級在籍支援児童の経
過報告)
○学び続ける事業研修授業
○学び続ける事業研修授業
○区人権教育実践交流会
○新任研修授業
○学び続ける事業研修授業
○OJT授業
○若手研修(漢字の採点)
10
11
○11/5 公開授業(学年1学級)
・パネル討論
○12/20
e スクールステップアップキャンプ
12
1
○研究推進委員会
○1/28 公開授業(学年1学級)
・研究発表
○1/31 教育フォーラム
○紀要作成
○区教育研究発表会
○OJT授業
○5年次研修授業
○研究推進委員会(次年度の研究について
の共通理解)
○若手研修(資料室整理)
○人権教育研修会
○特別支援教育研修会(支援計画の達成状況の
報告)
○総合研究発表会
○新任授業研究会
○国語科研修会
2
3
※若手授業交流会…一人1回は、授業参観(若手内)の場をつくる。
5
Ⅲ.研究の内容
1.研究の基本的な考え方
新しい教育メディアが出てくるたびに、そのものの利用ばかりに目が向けられ、学習目標を達
成するために、どのように活用すればよいのかが曖昧になってしまうことがあります。教育メデ
ィアの活用にあたって大事なことは、ICT機器は、あくまでも学習効果を高めるための道具で
あると認識することです。
授業をするときには、児童の実態をよく把握し、教科・単元の教材研究をした上で、ICTを
活用することで学習効果を高めることができる場面があれば、各種メディアから最適なものを選
択し、時には数種類のメディアを組み合わせた授業プランを立て実践していきます。
本年度は、子どもたちの学力向上をめざすために、ICT(主にタブレットPC)を、どのよ
うな場面でどのように活用することが効果的かを授業研究で明らかにすることにしました。
2.ICTを活用した学習のカリキュラム (東都島モデル)
平成24年度国立教育政策研究所のプロ
ジェクト研究調査研究報告書5によると、
21 世紀を生き抜く力は「21 世紀型能力」
と名付けられ、
「基礎力」、
「思考力」、
「実践
力」から構成され提案されています。基礎
力は、読み書き計算といったこれまでのよ
うな基礎的なリテラシーに加え、ICT の知
識や情報スキルも生活の中で不可欠なリテ
ラシーとなっています。そして、これまで
経験したことがないような未知の問題にも
( 資 料 1)
答えが出せるような思考力と現実に直面す
る問題を人と協働して解決できるような実
践力が必要ということです。(資料1)本
校では、
「 21世紀を生きる子どもたちにつ
けたい力」
(資料2)を育成するために、ICT
の活用は有効だと考えました。
(資料2)
6
そこで、大阪市学校教育 ICT 活用事業コ
ーディネーター関西大学黒上教授を中心に
提案されている「ICT を活用した協働学習
のルーブリック」(資料3)と、「情報ネッ
トワーク教育活動研究協議会」の情報活用
能力育成カリキュラムをもとに「ICT を活
用した学習のカリキュラム(東都島モデル)」
(資料4)の作成に取り組んでいます。こ
のカリキュラムでは、
「 思考力の向上をめざ
す活動」と「実践力の向上をめざす活動」
(資料3:付録に再掲)
を大きな4つの段階で表しています。そし
て、それぞれを、小さな段階に分け、低学年・中学年・高学年のねらいと位置づけました。上
の方が、概ね高度になっており、これらの活動を積み重ねることによって、「自分の考えを論
理的に表わす」ことができたり、「チームで協働して問題を解決する」ことができたりする力
がつくと考えています。
(資料4:付録に再掲)
例えば、この略案(資料5)では学習目標の
他に ICT リテラシーの向上をめざす活動として、
(資料5)
7
「自分の考えを持つ」活動として「ICT を
用いて必要な情報を収集する」場面で「コ
ンピュータの基本操作やアプリの起動・終
了をする」、「考えをメディアを用いて表現
する」場面で「カメラやビデオカメラ、お
絵かきなどの簡単なアプリを使うことがで
きる」(資料6)
(資料6)
「自分の考えの根拠を示す」活動として
「ICT を用いて考えを裏付ける根拠を示し
説明する」場面で「みんなの前でしっかり
と話す」「機器やアプリを使って説明する」
(資料7)
をねらった学習となっています。(資料7)
(資料7)
また、情報モラルについても指導が重要
であると考えカリキュラム化し取り組むこ
とにしました。(資料8)
(資料8:付録に再掲)
8
3.ICTの活用場面の工夫(主にタブレット)
(1)基本的な操作の指導
タブレットの導入では、お絵かきなどの簡単なア
プリを使って、起動や終了などの基本的な操作を
指導します。また、扱い方の約束もしっかりと指
導します。
はじめてインターネットで検索をする学習です。
「名前からさがす」方法と「仲間からさがす」方法があることを知らせ、検索する経験をさせま
した。インターネットの利用時は、初めに手順を指導しルールを意識させることが大切です。
9
3年生と1年生との交流学習です。タブレット
PCを中にして仲良く活動しています。
「子ども先生」の 3 年生は緊張しながらも先輩
として頑張っています。
このようにタブレット導入時、教師が一人で指
導するのは大変ですので、子ども同士の教え合
いの活動を取り入れるとスムーズに指導できま
す。
(2)いろいろな機能
①カメラ機能
カメラ機能を使うと簡単に写真を撮ることができます。デジタルカメラより便利な点は、
撮った画像をすぐ大きな画面で確認したり、並べて必要な写真を選んだり、写真に文字を書
き込むなどの加工ができるところです。
これは自分たちで分別したゴミを撮影し、電子黒板に映して、その場でなぜこのように分けたか
を説明している場面です。崩れやすかったり動かしにくかったりするものも、こうやって撮影し
て見せると簡単です。
10
2年生が自分たちで収穫したイモの写真を撮り、それを絵や文字で飾っておいもパーティの招待
状を作っている場面です。ペンツールを使っての書き足しややり直しも簡単なので、いろいろな
学習で活用できます。
教師が児童の活動の様子やノートを撮影して、
電子黒板に投影して学習に活用することも日
常的に行っています。
11
②ビデオ機能
ビデオ機能を使うと、簡単に動画を撮影し、再生することできます。タブレットの画面は
普通のビデオカメラよりも大きいので、撮影画面を4~5人のグループで見ることができま
す。
とび箱の授業で、撮影した動画をペアで見合い、
お互いのいいところや気づいたことを伝え合っ
ている場面です。ビデオ撮影するときは、何を
撮るのかを意識することが大切です。立ち位置
をどこにすれば上手に撮れるのかを指導する必
要があります。lag Mirror という再生遅延ソフ
トを使うと、撮影後数秒遅れで自動的に再生す
るので、自分で確認しながら個人練習すること
もでき、大変便利です。
メダカを撮影し、オス・メスを見分けています。電子黒板に映すとかなり大きく拡大表示できる
ので、ひれの形もはっきり見わけることができます。
一定時間の変化を観察する実験で、試験管の中の様子をビデオ撮影します。実験の様子を後から、
もう一度見ることで、新たな発見があったり見落としていたことに気付くことができます。
12
③ヘッドセット
ヘッドセットを使うと、これまで学級全体で視聴していた動画を個別に視聴することがで
きるので、調べ学習や個別学習に便利です。
合奏の練習はパートごとの模範演奏をタブレットにあらかじめ入れておくことで、ヘッドセット
で聴きながら個人練習したり、パートごとに練習したりすることができます。
④デジタル教材
タブレットPCに最初から入っているもの、自作のもの、無料アプリなど様々なデジタル
教材を活用できます。
児童が描いたものをすぐに投影でき、いくつかを選択して比較して映し出したり、拡大して映し
出したりできるので、授業では頻繁に使われています。
必要に応じてデジタル教材やワークシートを自作しています。これは、ローマ字入力の練習がタ
ブレットでできるワークシートです。
13
社会科で活用した「山地山脈アプリ」です。
インターネットで探すと、役に立つ無料のアプ
リが数多くあるので、使いやすそうなものがあ
れば共有フォルダにダウンロードして利用して
います。
⑤教材の配布・回収
写真や教材を児童のタブレットに配布したり、授業の終わりに回収したりする機能もあり
ます 。
教科書の教材写真をタブレットに取り込んでおき、児童に一斉配布します。児童は、配布された
シートにマーキングしたり、書きこんだりして授業の中で活用します。最後に回収することで、
次の授業でもう一度配布して使ったり、教師が一人一人のシートを確認したりすることができま
す。
14
(3)問題解決の場面での活用
①調べる・考える
教室で、調べたいときに個別でもグループでも調べることができます。
学習事典アプリは、必要な情報がコンパクトに
まとめられているので便利です。インターネッ
トで調べることも多いですが、いきなりインタ
ーネットで検索すると情報が多すぎてターゲ
ットが絞りにくく、時間ばかりがかかることも
多いです。ですから、教師があらかじめいくつ
かのサイトやページにしぼってフォルダに準
備しておくことがお勧めです。
15
教科書の資料写真を拡大すると、細かいところまで見ることができます。(画素数が小さいと拡
大すると画像が粗くなるので注意が必要。)
ノートとは違って何度でも簡単にやり直すこ
とができたり、複数の考えを簡単に試し残す
ことができたりします。
児童の考えを、一覧できるので、全体の進み具合を確認することができます。全体に助言したり、
戸惑っている児童に個別指導したりするときに便利です。この一覧から、選んで大きく映し出し、
活用することもできます。
16
タブレット画面は、記録としてノートに残しにくいので、ノートと併用したり、画面を印刷して
貼ったりしています。
高学年は、一人一人が調べたことや考えたこと
をタブレットにポートフォリオ的に残してい
きます。ここでは、Microsoft
OneNote を使い
ました。インターネットで調べたことだけでな
く、集めた資料も、写真に撮っておくと、グル
ープで考えたりプレゼンテーションを作った
りするとき、すぐに引き出すことができます。
17
②説明する・考えを共有する
説明する・考えを共有する場面では、児童が自分の考えをわかりやすく説明するための道
具として活用します。
自分が見つけたものや説明したい部分に印をつけたり、文字を書き込んだりすると、説明すると
きに効果的です。
ワークシートに書き込んだものを児童がタブレットで撮影し、電子黒板に映し出して比較した
り、計測した気温のデータをタブレットPCの表計算アプリに入力し、その場で折れ線グラフで
表示たり、アンケート機能アプリで、みんなの意見を瞬時にグラフ化したりすることもできるの
で、説得力のある説明をしたいときに効果的です。
18
少人数での説明の時は直接見せて、全体での説明の時は電子黒板に投影します。
③まとめる・発表する
学習したことをまとめて発表する場面で、わかりやすく伝えたり説明したりするとき、プ
レゼンテーションは有効です。
アプリとしては、低学年では「デジタルワークシート」高学年では、
「パワーポイント」がよく活
用されました。グループで一つのプレゼンテーションをつくっておくと、複数の場所で同時に使
うこともできます。
19
(4)その他
①校外へ持ち出す
タブレットPCを学校外へ持ち出してどのような活動ができるかも模索しています。
校外へ持ち出すときには、リュックに入れたり、体験バックに入れたりして運んでいます。
今取り組めているのは、カメラ機能を使った実践になります。(校外学習に持ち出したり、
家庭に持ち帰ったりするときは、扱い方の事前指導が必要です。)
社会見学に持ち出しました。児童の目線で撮影し、写真の上に気がついたことをメモすることも
できます。
家庭にも持ち帰りました。自分の冬の服を着用
して家族に撮影してもらうなど、暖かく過ごす
工夫について家庭を巻き込んで考えることが
できました。
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②キャリア教育
企業や地域などとタイアップして行うキャ
リア教育は、思考力・判断力・表現・発信力の
育成を目指した取り組みですが、同時に ICT リ
テラシーの向上をめざす活動も数多く取り入れ
られています。
・ミッションを受けます。
・一人一人が調べたことや考えたことを
ブレットに
ポートフォリオ的に残していきます。ここでは、
Microsoft
OneNote を使いました。イン
ーネ
ットで調べたことだけでなく、直接もらった資料
も、写真に撮って収めるなどして、すぐに引き出せ
るようにします。
・個人で調べたことを持ち寄って、グループになり、
具体的な解決策について考えをより深めます。
・グループごとにプレゼンテーションを作ります。
・絵コンテをもとに、役割分担しシートを作ります。
ここでは、Microsoft
PowerPoint を使いまし
た。必要な写真や資料は、OneNote に保存してあ
るので、そのまま使うことができます。
・何度もグループで相談しながら完成をめざします。
21
・児童一人一人が違うことをしているので、個別対応
が難しそうですが、児童の
ブレットを一覧表示す
ることで、指導者は一人一人の進み具合を確かめる
ことができます。
・ある程度できあがったところで、個別に作った
ブ
レットのシートを並べ、プレゼンの流れやフォン
ト、色などを確かめます。アナログな方法ですが、
シートが一望できます。
・中間発表では、企画をプレゼンテーションで発表し
ます。
・それぞれのグループの問題点とその解決策の整合性
などについて、担当者に、するどく指摘されます。
・このことで、児童は説得力のあるプレゼンにするた
めには、もっとデー
を集めたり、根拠を明らかに
したりする必要があることに気づきます。
・中間発表を終え、指摘されたことや、他のグループ
からの感想をもとに改善点について話し合い、練り
直しをします。
22
・最終発表では、練り直した企画を効果的な見せ方意
識してプレゼンします。パワーポイントだけでは伝
えられないことに気付き、模型やポス
ーなどを制
作して、審査員にアピールするグループも多く見ら
れるようになります。
4.タブレットの運用と管理
(1)タブレットの保管
・
ブレットの保管は、保管庫を用いています。
この保管庫は内部で充電ができ、かつ施錠が
可能です。それぞれの保管庫に管理用のシー
ルを貼付けています。
・当初は音楽室や学習ルーム等の特別教室に保
管をしていましたが、利便性を考え、現在では
各教室で保管しています。
・保管庫は鍵がかかる仕組みで、使わない時は
鍵をかけています。鍵は、紛失防止のため、
キーホル
ます。
23
ーをつけ職員室で一元管理してい
・
ブレットで使う
ッ
ペンも、紛失しやす
いため、一つ一つに番号シールを貼り、袋に
まとめ、保管庫内で保管しています。
(2)タブレット運用のルール
・本校では、160台の
ブレットを、3年か
ら6年までの各クラスに20台ずつ配備し
ています。台数が足りないときは、同じ学年
のクラス同士や隣接学年で
ブレットを融
通しています。
・融通しやすいよう、職員室に使用予定の掲示
板を設置し、使用状況や予定が一目でわかる
ようにしています。
・授業後は必ず充電しています。
・そして、
イマーを用いて、電気の使わない
夜の時間帯を利用して満充電するように、ス
ケジュールを設定しています。
・児童に対しては、
ブレットを使う時の約束
を指導しています。
24
(3)タブレット持ち帰りのルール
・家庭に持ち帰らせる前に児童や保護者にプリントを
配布し、指導や周知を行っています。(プリントは、
ブレットに添えて持ち帰らせています。)
・そして、持ち出す
ブレットの台数および管理番号
をきちんと把握するため、
『持ち帰り申請書』に記入
し、管理職に提出することで、持ち出し状況を把握
しています。
・また、貸し出し中の動作の不具合については、すぐ
に利用を中断し,翌日学校へ持ってこさせるよう伝え
ています。
(貸し出し前後の動作確認は大切です。事
前・事後指導の際に児童と共に指導者が確認するこ
とも必要です。)
25
Ⅳ.各学年の実践(平成26年度)
1.1年生の実践
第1学年
xx
生活科「どうやって
みをまもるのかな」
《ICT の活用》
授業の場所
■普通教室
□特別教室
授業形態
ICT 活 用 の 場 面
□講義形式
□導 入
■一斉学習
■展 開
I C T 活 用 者
ICT 活 用 の 目 的
■指導者
□児童・生徒 □その他(
)
■資料の提示(指導者) □資料の提示(学習者) □自分の考えをまとめる
□グループの考えをまとめる
□他者との考えの比較・交流
□学習内容を調べる
□自分の考えを表現する
□学習の振り返り
□記録(写真・動画等)
□プレゼンテーション等の作成
■電子黒板
□指導者用タブレット端末(win)
□児童・生徒用(win)
■その他( 書画カメラ
)
活
用
機
器
□体育館
□運動場
□グループ学習
□まとめ
□その他(
)
□個別学習
活用コンテンツ
○
デジタル教科書
ICT 活用のポイント
○ IWB にデジタル教科書を提示し、本文や挿絵を共通理解する。
○ 挿絵を分かりやすく大きく提示する。
○ ワークシートの書き方で支援が必要な場合、書画カメラでワークシー
トを全体に提示する。
1.学年・組
第1学年1組
2.場
所
1 年1組教室
3.単 元 名
「どうやって
4.目
在籍 35 名
みをまもるのかな」
標
○
文章のまとまりを意識しながら、内容を正しく読み取る。
5.単元の評価規準
国語への関心・意欲・態度
読む能力
言語についての知識・理解・技能
動物の 身の 守り 方に 興 味を持
語 や 文 のま と まり に 気を つ
問いかけや答えに気をつけて読
って、書かれている事柄を読も
けて音読している。
んでいる。
うとしている。
6.指導計画(全6時間)
時
1
2
主
な
指
導
内
ICT 活用のポイント
容
・全文を通読し、内容の大体をとらえる。 ・デジタル教科書の範読機能を利用しお話の世
界に浸らせる。
・文章を四つのまとまりに分けてとらえ
・デジタル教科書の本文や挿絵を拡大提示し、
る。
一緒に確認する。
・それぞれの動物の身の守り方を正しく ・デジタル教科書の本文や挿絵を拡大提示し、
3
読み取る。「やまあらし」
一緒に確認する。
・書画カメラでワークシートを拡大提示する。
26
・それぞれの動物の身の守り方を正しく ・デジタル教科書の本文や挿絵を拡大提示し、
4
(
読み取る。「あるまじろ」
本
時
一緒に確認する。
・書画カメラでワークシートを拡大提示する。
)
・それぞれの動物の身の守り方を正しく ・デジタル教科書の本文や挿絵を拡大提示し、
5
読み取る。「すかんく」
一緒に確認する。
・書画カメラでワークシートを拡大提示する。
・他の動物の身の守り方を説明する。
・デジタル教科書の本文や挿絵を拡大提示し、
6
一緒に確認する。
・書画カメラでワークシートを拡大提示する。
7.本時の学習
(1)
目
○
(2)
標
「あるまじろ」の身の守り方を正しく読み取ることができる。
ICT を活用した学習のカリキュラム (東都島モデル) での位置づけ
思考力の向上
自分の考えの
根拠を示す
(3)
展
実践力の向上
ICT リテラシーの向上をめざす活動
互いの考えや
その根拠につ
いて説明し合
い、確かめ合う
ICT を用いて考えを裏付ける根拠を示し説明する
いろいろな機器やアプリを使
みんなの前でしっかりと話す
う。
開
主な学習活動
ICT活用のポイント
○ 前時までのふり返りをする。
・IWB でデジタル教科
使用機器・コンテン
ツ
・IWB
書を大きく映し、本文 ・デジタル
〇 「あるまじろ」の部分を音読
する。
や挿し絵を共通理解
教科書
する。
評価の観点
【関心・意欲・態度】
・動物の身の守り方
に興味を持って、
文章を読もうと
している。
導 ○ 本時のめあてを確かめる。
入
あるまじろは、どのようにして
(行動観察)
みをまもるのだろう
○ 本文の「これ」は何を指して
いるか見つける。
・挿し絵を見て気がついたこと
・IWB で挿し絵を分か
りやすく拡大する。
を発表する。
〇 「あるまじろ」の身の守り方
展
開
・IWB
を読み取る。
・
「どこが」
「どのようになって ・必要に応じて、書画カ
【読む能力】
・デジタル
・事柄の順序に気を
教科書
つけながら、体の
いるのか」に分けてまとめ
メラでワークシートを ・書画カメ
特徴や身の守り方
る。
全体に提示する。
を読み取ってい
・「やまあらし」と同じ文章構
ラ
る。
27
成になっていることに気づ
(ワークシート)
く。
○ まとめたことを発表する。
〇 「あるまじろ」の身の守り方
を動作化する。
〇 「あるまじろ」の身の守り方
ま
・IWB
を思い浮かべながら音読する。
と
め 〇
【関心・意欲・態度】
・デジタル
・やまあらしとの
教科書
違いを考えようと
次時の学習予定を聞く。
している。
(行動観察)
(4)板書計画
あ
る
ま
じ
ろ
の
す
ご
い
と
こ
ろ
じ
っ
と
す
る
か
そ ら
と だ
が
わ
に
み
の
ま
も
り
か
ま た
る
め
る
か
ら
だ
を
こ
う
ら
め
し あ
て て
み あ
を る
ま
ま じ
も ろ
る は
か 、
ど
み の
つ よ
け う
よ に
う
ど
う
や
っ
て
み
を
ま
も
る
の
か
な
8. 授業を振り返って
(1)
研究協議の意見
・ICT を効果的に活用したため、1年生だが1時間集中を切らさずに学習に取り組めていた。
・補助教材(動画)は、児童の関心を高める上でも有効だった。
・デジタル教科書の挿絵を拡大提示したので、それをもとにした意見がたくさん引き出せた。
・ワークシートを活用する時間がなかったので、ワークシートを提示すると、どのように効果
的かを見たかった。
(2)
成果と課題
・デジタル教科書を活用することで、本文に線をひいたり、着目させたい言葉を指したりして、
児童にわかりやすく伝えることができた。
・挿絵を拡大することができるので、児童が挿絵からわかることを説明するときに伝えやすく、
情報の共有ができた。
・デジタル教科書付属の補助教材で、実際に「アルマジロ」が身を守っている様子の動画を見
せることで、読み取った内容を深めることができた。
・デジタル教科書に書き込んだことは、一時的にしか表示できず、振り返ることができないの
で、板書とのバランスを考えなければいけない。
28
9. 授業の様子
29
30
31
32
第1学年
生活科「さあ!みんなで
でかけよう」
~こうえんは、たのしいことが
《ICT の活用》
授業の場所
いっぱいだよ。~
■普通教室
□特別教室
授業形態
ICT 活 用 の 場 面
□講義形式
□導 入
■一斉学習
■展 開
I C T 活 用 者
ICT 活 用 の 目 的
■指導者
■児童・生徒 □その他(
)
■資料の提示(指導者) ■資料の提示(学習者) □自分の考えをまとめる
□グループの考えをまとめる
□他者との考えの比較・交流
□学習内容を調べる
■自分の考えを表現する
□学習の振り返り
□記録(写真・動画等) □プレゼンテーション等の作成
■電子黒板
■指導者用タブレット端末(win)
□児童・生徒用(win)
■その他(デジタルカメラ、書画カメラ
)
活
用
機
器
□体育館 □運動場 □その他(
□グループ学習 □個別学習
□まとめ
活用コンテンツ
○
デジタル教科書
ICT 活用のポイント
○
○
○
公園の様子をデジタルカメラで記録する。
書画カメラで観察記録を拡大提示する。
補足説明に公園の写真を見せる。
1
学年・組
第1年2組 在籍 35 名
2
場
1年 2 組教室
所
3 単 元 名
4 目
)
「さあ!みんなで でかけよう ―こうえんは、たのしいことが いっぱいだよ。―」
標
○ 安全に気をつけて、公園や野外に出かけていき、遊びながら人や自然とふれあうことができ
る。
○ 公園で見つけたものを自分なりに表現し、みんなに伝えようとしている。
5
単元の評価規準
生活への関心・意欲・態度
〇自然に親しみ、友だちと楽しく
遊ぼうとしている。
〇自分の見つけたものをわかりや
すく伝えようとしている。
活動や体験についての
身近な環境や自分についての
思考・表現
気づき
〇ルールやマナーを守って、利用
〇遊び場は多くの人が利用して
することが大切であるというこ
いて、いろいろな施設があり、
とを考えている。
それらがみんなのものである
〇見つけたものや遊んだこと、楽
しかったことを絵や文やお 話
で、表現している。
ことに気づいている。
〇発表する活動の中で、自分や
友だちのよさに気づいてい
る。
33
6 指導計画(全4時間)
時
主 な 指 導 内 容
1
2
3
4
5
(
本
時
)
ICT 活用のポイント
・近くの公園について知っていることを話し、公園
探検の計画を立てる。
・公園探検に出かける。
・デジタルカメラで公園の様子や児童の様
子を撮る。
・公園探検で見つけたものをまとめる。
・書画カメラでワークシートを全体に提示
する。
・公園探検で見つけたもの、気づいたことを話し合 ・書画カメラでワークシートを全体に提示
う。
(遊び場)
する。
・TPCで公園の写真を見せ、補足説明す
る。
・公園探検で見つけたもの、気づいたことを話し合 ・書画カメラでワークシートを全体に提示
う。
(みんなのための場)
する。
・TPCで公園の写真を見せ、補足説明す
る。
7 本時の学習
(1) 目
標
○ 公園探検で見つけたものを自分なりの方法で表現し、みんなに伝えることができる。
(2) ICT を活用した学習のカリキュラム (東都島モデル) での位置づけ
思考力の向上
実践力の向上
ICT リテラシーの向上をめざす活動
ICT を用いて考えを裏付ける根拠を示し説明する
自分の考えの
根拠を示す
互いの考えや
その根拠につ
いて説明し合
い、確かめ合う
(3) 展
みんなの前でしっかりと話す
開
主な学習活動
ICT活用のポイント
○ 前時の振り返りをする。
導 ○ 本時のめあてを確認する。
入
いろいろな機器やアプリを使
う。
こうえんを りようするひとのための
はっぴょうしよう
くふうを
〇
みんなに伝えたいことを発表 ・書画カメラで観察記録
する。
を拡大提示する。
展
(ベンチ、トイレ、水場、標識や
看板、木かげ、時計など)
開
・簡単な話型を使う。
・補足説明に公園の写真
を見せる。
〇 友だちの発表のよかったとこ
ろやよくわかったところを話し
ま
合う。
と
め
〇 次にやりたい活動を考えて、意
見を出し合う。
34
使用機器・コンテンツ
評価の観点
【関心・意欲・態度】
・前時に学習したこ
とを意欲的に発
表しようとして
いる。
(行動観察)
【思考・表現】
IWB
書画カメラ ・見つけたことを自
分なりの方法で
伝えている。
TPC
(発表)
【気づき】
・発表する活動の中
で、自分や友だち
のよさに気づい
ている。
(発表・行動観察)
(4)板書計画
めあて
こうえんを りようするひとのための くふうを はっぴょうしよう
わたしは
ぼくは
<みんなのためのもの>
・ べんち
・ とけい
・ すいどう
・ といれ
で
をみつけました
・
・
・
・
8. 授業を振り返って
(1)研究協議の意見
・児童が描いた絵を拡大表示しながら発表することで児童が自信を持って発表できていた。
・聞く側にとってもわかりやすく、集中して話が聞けていた。
・書画カメラによる静止画面を提出するだけだったが、一部の児童がしたように画面に書き込む、印
をつけるなど電子黒板の機能も簡単に使えたのでは。
・絵を描くことは大切だが、発表するときにはどうだろうか。話す活動に動きを置くなら写真を見せ
て活動する方法も考えられる。
(2)成果と課題
・書画カメラでワークシートを拡大提示することで、児童が描いた絵をわかりやすく見せることがで
きた。
・友だちの発表を通し公園にある公共物を思い出しながら聞くことができ、考えを共有することがで
きた。
・TPC を使って公園の写真を見せることで、児童の補足説明に役立った。
・児童が TPC を使って公園の様子を説明できる活用法も考えていきたい。
35
9. 授業の様子
36
37
38
39
第1学年
《ICT の活用》
授業の場所
算数科「なんじなんぷん」
■普通教室
□特別教室
授業形態
ICT 活 用 の 場 面
□講義形式
■導 入
■一斉学習
■展 開
I C T 活 用 者
ICT 活 用 の 目 的
■指導者
■児童・生徒 □その他(
)
■資料の提示(指導者) □資料の提示(学習者) □自分の考えをまとめる
□グループの考えをまとめる
■他者との考えの比較・交流
□学習内容を調べる
■自分の考えを表現する
□学習の振り返り
□記録(写真・動画等) □プレゼンテーション等の作成
■電子黒板
□指導者用タブレット端末(win)
□児童・生徒用(win)
□その他(
)
活
用
機
器
活用コンテンツ
ICT 活用のポイント
□体育館 □運動場 □その他(
)
□グループ学習 □個別学習
■まとめ
○東京書籍コンテンツ ○学習探険ナビ「とけいルーレット1」
○「OCT くんと学ぼう」
(http://oct-kun.net/)
〇デジタルコンテンツを使い、1 学期学習した「何時 何時半」の復習をする。
〇本時では、教科書の挿絵と同じデジタルコンテンツを使い、時計の短針・長
針の役割、目盛りの意味を確認する。
〇練習問題にとりくむ。
1 学年・組
第1学年2組 在籍35名
2 場
所
1年2組教室
3 単 元 名
「なんじなんぷん」
4 目
標
○ 時刻を読み取り、日常生活にいかそうとする。
○ 時刻盤の目盛りは5とびであることを用いて、時刻の読み方を工夫して考えることができる。
○ 何時、何時何分の時刻を読んだり、時計で表したりすることができる。
○ 何時、何時何分の時刻の読み方を理解する。
5 単元の評価規準
算数への
関心・意欲・態度
時刻を、日常生活の活
動と関連させて読もう
としている。
数学的な考え方
時刻を読んだり表した
りするとき、5分区切り
の目盛りを活用すること
ができる。
数量や図形についての
表現・処理
時計を見て時刻を読み
取ったり、時計盤を用い
て時刻を表したりするこ
とができる。
6 指導計画(全2時間)
分
主な学習内容
節 時
・何時何時半の復習をする。
数量や図形についての
知識・理解
時計の読み方を理解し
ている。
ICT 活用のポイント
・デジタルコンテンツを使い、既習した時計
の時刻を提示し、ちょうど何時、何時半の
時計の読み方を確認する。
・デジタル時計から未習の時刻を表した時計 ・デジタル時計とアナログ時計を同時に提示
が11時10分と読むことを確認する。
することにより、11時10分と読むこと
を確認するようにする。
40
❶
な
ん
じ
1
(
本
時
)
な
ん
ぷ
ん
・デジタルコンテンツの時計の長針を1目盛
・
「11 時 10 分」の読み方を考える。
・早く正確に時刻が読める読み方をペアで考
りずつ動かして、1目盛りが 1 分と読める
える。
ことを確認できるようにする。
・模型時計を使って話し合うようにする。
・早く正確に時刻を読むためには 5 分区切り
・ワークシートの練習問題をする。
で目盛りを読むことが必要だと気付くよう
にする。
・デジタルコンテンツの長針を1分きざみで
動かし 9 時 58 分、9 時 59 分、9 時 60 分と
読み間違えないように、12を指している
・時刻の読み方についてワークシートにまと
時は「○時」であることを確認する。
める。
・デジタルコンテンツの時計を読む。
・時刻を表した模範時計を読む。
・1日の自分の生活事象の時刻を、ワークシ ・イラストとIWBを使って、「朝起きたのは、
ートに書き込む。
○時○○分です。
」と言うように自分の行動
と時刻を関連づけて発表できるようにす
2 ・自分の一日を、模型時計を使って、ペアで
発表しあう。
る。
・時計の読み方の問題に取り組む。
・デジタルコンテンツを使って練習問題を提
示する。
○模範時計・・・指導者が示す時計
○模型時計・・・児童が使う時計
7 本時の学習
(1)目
標
○ 時計を見て、時刻を読み取ることができる。
(2) ICT を活用した学習のカリキュラム (東都島モデル) での位置づけ
ICT リテラシーの向上をめざす活動
思考力の向上
自分の考えの根拠
を示す
(3)展
ICT を用いて考えを裏付ける根拠を示し説明する
みんなの前でしっかりと話す
開
学
習 活 動
1.何時何時半の復習をす
る。
出
あ
う
機器やアプリを使って説明する
2.教科書の絵を見て、そ
の様子を話し合い、未習の
時刻を表した時計と出会
う。
指導上の留意点
☆ICT の活用ポイント
☆IWB を使い、既習した時
計の時刻を提示し、ちょ
うど何時、何時半の時計
の読み方を確認する。
☆デジタル教科書を活用
し、絵の様子と時刻を関
連づける。
使用機器
コンテンツ
IWB
デジタル
教材①
デジタル
教科書
評価の観点
(評価の方法)
【関心・意欲・態
度】
・時刻を日常生活
の活動と関連さ
せて読もうとし
ている。
(発言)
とけいの よみかたを かんがえよう
気
づ
く
3.デジタル時計から未習
の時刻を表した時計が1
1時10分と読むことを
確認する。
☆デジタル時計とアナログ
時計を同時に提示するこ
とにより、11時10分
と読むことを確認させ
る。
41
IWB
デジタル
教科書
【関心・意欲・態
度】
・時刻を日常生活
の活動と関連さ
せて読もうとし
4.
「何時何分」の時計の読
み方を考えるという学習
課題に気付く。
5.
「11時10分」の読み
方を考える。
6.早く正確に時刻が読め
る読み方をペアで考え
る。
考
え
る
7.ワークシートの練習問
題をする。
・デジタル時計の数字とア
ナログ時計の長針がさし
ている数字の違いを気づ
くようにする。
・文字盤では長針が 2 を指
しているが、10分と読
むには目盛りを読む必要
があることに気付くよう
にする。
・実際に模型時計を使って、
目盛りを 1 分ずつ操作し
11 時 10 分と読めること
を確認する。
☆デジタルコンテンツの時
計の長針を1目盛りずつ
動かして、1目盛りが 1
分と読めることを確認で
きるようにする。
・模型時計を使って話し合
うようにする。
・早く正確に時刻を読むた
めには 5 分区切りで目盛
りを読むことが必要だと
気付くようにする。
(長針の位置に注目し、1
1時50分、の時刻を読
ませる場合、5分区切
り・10分区切り・30
分から5分区切り・30
分から10分区切りなど
多様な考えがあることを
確認する)
☆短針が文字盤の2つの数
字の間にある場合、小さ
い数字で時刻を読むこと
を確認する。
☆デジタルコンテンツの長
針を1分きざみで動かし
9 時 58 分、9 時 59 分、9
時 60 分と読み間違えない
ように、12を指してい
る時は「○時」であるこ
とを確認する。
42
ている。
(観察・発表)
【表現・処理】
IWB
デ ジ タ ル ・模型時計を用いて
時刻を表すこと
教材②
ができる。
(行動・観察)
【数学的考え方】
・時刻を読んだり表
したりするとき、
5分区切りの目
盛りを活用する
ことができる。
(観察・発言)
(ワークシート)
デジタル
教材③
【知識・理解】
・時刻の読み方を
理解している。
(発言)
(ワークシート)
振
り
か
え
る
8.時刻の読み方について
ワークシートにまとめ
る。
【知識・理解】
時刻の読み方を理
解している。
(観察・ワークシート)
・模範時計を使って、どの IWB
【知識・理解】
ように時刻をよんだか説 デ ジ タ ル 時刻の読み方を理
明できるようにする。
解 し て い る 。( 発
教材②
☆デジタルコンテンツの時
表)
計を活用する。
☆デジタル教材①学習探険ナビ(ベネッセコーポレーション)
「とけいルーレット1」
☆デジタル教材②東京書籍コンテンツ
☆デジタル教材③「OCT くんと学ぼう」
(http://oct-kun.net/)
(4)板書計画
活
か
す
9.時刻を表した模範時計
を読む。
電子黒板
めあて
とけいの よみかたを かんがえよう。
もんだいなんじなんぷんでしょう。
イメージ
かんがえ
・ながい はりを 見る。
・目もりをよむ。
・5とびで目もりをよむ。
早 く よ む た め に
は
、
まとめ
・5とびで目もりをよむ。
・10とびで目もりをよむ。
・30分から5とびで目もりをよむ。
・30分から10とびで目もりを
よむ。
みじかいはり
ながいはり
「○じ」とよむ ・
「○ふん」とよむ
・1目もり1ぷん
8. 授業を振り返って
(1)研究協議の意見
・目で見てぱっと分かる大きな画面で、子どもたちは興味をもって学習に取り組んでいた。
・デジタル教材の時計の文字盤が消えるなど、次々と練習問題を出せる所が良かった。
・長時間かつ、多くの種類のコンテンツを使っていたので参考になった。
・児童席から電子黒板を見て、どの位置からも電子黒板が見えているか確認する必要があった。
・時計のまわりに数字を書くときにもっと拡大できれば見やすい。
・ICTを使わずに指導者用の模範時計を使って、学習を進められる場面も見られた。
(2)成果と課題
・1 年生の学習ではICTは効果的に使える場面が多い。
・授業にあったデジタル教材を多く見つけることができた。しかし、デジタル教材が多いほど、
学習で活用できるコンテンツを見つけるなどの教材研究がさらに必要である。
・一人一つの模型時計を使った個人活動や、電子黒板を操作し全体で発表することができたが、
ペア学習などの子ども同士の話し合い活動の時間を多くすることで、さらに学習を深めるこ
とができると思われる。
43
9. 授業の様子
44
45
46
47