オービットロールR(ORBITROLR)

オービットロールR(ORBITROLR)
米国Char-Lynn社(現Eaton Corp.)のオリジナル開発による画期的な機構を持つ全油圧式パワーステアリングコン
トロールユニットです。オービットロール、パワーシリンダ及びポンプの間に機械的な連結が全く不要であるため、
システム全体の設計が非常に簡単になります。オービットロールは手動の方向切換バルブとサーボフィードバック
付のメータリング機構を一体にしています。駆動部品が少なく、精密に組込まれたロータリバルブが油の方向切り
換えを行います。ステアリングホイールの入力回転によりバルブが切り換わりメータリングギヤにつながります。
主に建設車両、産業車両及び船の操舵装置の全油圧式パワーステアリングに幅広く使用されますが、その他サーボ
型用途あるいは目視制御位置決め装置としても使用出来ます。イートン機器が扱うオービットロールは、CharLynn時代からの長い歴史に培われた設計製造技術とシステムのアプリケーション技術を引継ぎ、かつ国内市場ニー
ズに合った各種性能改良が加えられています。
−米国特許Re25,126、3,905,728、3,953,158(対応日本特許)他あり。
−“Eaton”“Char-Lynn”
“Orbitrol”
“オービットロール”は登録商標です。
●ミニオービットロール
●標準オービットロール
●ORB25オービットロール
●インテグラルオービットロール
●ORB40オービットロール
オービットロールを使用する利点
●リンク機構が不要 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥設計の自由度大、コスト節減
●負荷反作用の分離 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥作業者のつかれを軽減
●低入力で連続的、角度制限なしの操作可能 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥入力回転に比例した油の供給
●各種のバルブシステム(スプール、スリーブ)を準備 ‥‥‥‥‥‥‥最適システム設計可能
●広範囲のメータリング(ジロータ)を準備 ‥‥‥‥‥‥‥‥31cm3/revから3032cm3/revまで
●信頼性の高い技術の提供 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥より高い安全性
5
トルクジェネレータ
(TORQUE GENERATOR)
文字通りトルク発生装置のことであり、通常、機械的リンケージ
を含むパワーステアリングに使用されます。トルクジェネレータ
は、各種オービット製品(オービットロール、オービットモータ)
のはしりとして1950年代後半にChar-Lynn社で開発された製品で
すが、ユニークな機能を持つ製品として今日でも小型車両等に使
用されています。
●トルクジェネレータ
トルクジェネレータを使用する利点
●入力軸、出力軸が一直線上でコンパクト
●制御部と動力部が単一ユニット構成 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥故障が少なくシリンダ不要
●ジロータサイズにより適正形式選定可能 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥最適システム設計可能
●パワーステアリングがオプション仕様の車両に対して最適
付属制御バルブ
オービットロールポート直結形バルブ、ロードセンシングステアリング用プライオリティーバルブ等各種制御バル
ブを準備しています。これらの制御バルブを使用することにより、個々のアプリケーションにより適したステアリ
ングシステムを構成することができます。
●VFバルブ
●VLHバルブ
●VLCバルブ
●VPバルブ
●VLEバルブ
●VKLバルブ
●VAバルブ
6
OrbitrolR
作動原理(オープンセンタ・ノンロードリアクション)
図は、標準オービットロールを示します。
スプール
スペーサ
ドライブ
ハウジング
T
左
右
L
R
T L
R P
●右回転
T L
R P
●左回転
T L
R P
T L
R P
P
ピン
エンド
キャップ
スリープ
センタリング
スプリング
●中立時
ポンプ(IN)
戻り(タンク)
ジロータ
エマージェンシー
チェックバルブ (リング及びスター)
ベアリンク
ポンプからの高圧油
吸い込み
メータリング後の油
吸い込みまたは戻り
戻り
中立またはとじ込み
緊急時・手動ステアリング
ポンプ停止時の手動ステアリングの場合、ステアリングホイール
からの入力トルクがカタログ規定の最高入力トルクを超える時は、
別の方法でステアリングしてください。
9
システム作動原理(オープンセンタ・ノンロードリアクション)
図は、標準オービットロールを示します。
●中立時
●左回転
L
R
T
P
L
R
T
P
●右回転
10
コントロールシステム分類
オービットロールは、方向制御バ
ノンロードリアクション
ルブシステムとして、右の図のよ
ロードリアクション
うにメイン回路とシリンダ回路と
■シリンダ回路
の組み合わせにより構成されます。
オープンセンタ
コントロールシステム
クローズドセンタ
ロードセンシング
スタティックシグナル
ダイナミックシグナル
■メイン回路
ノンロードリアクション・システム
ロードリアクション・システム
ステアリングホイール中立状態で、L&Rポートがブロックとな
ステアリングホイール中立状態で、L&Rポートがメータリング
るシステムで、中立時路面の負荷反力をステアリングホイール
装置(ジロータ)を介して接続しているシステムで、路面の負荷
に伝えません。路面条件の悪い走行時、オペレータの疲れの軽
反力をステアリングホイールに伝えます。特に一般の公道走行
減に役立ちます。
が多い車両に使用されます。本システムを使用する際の、ステ
アリングシリンダは、必ず両ロッド形または、図示の片ロッド2
本をご使用ください。片ロッド1本シリンダでは使用できません。
オープン
オープンセンタ・システム
センタ
ステアリングホイール中立状態で、Pポートへ流入した油が全
てタンクへセンタバイパスされ動力損失の少ないシステムとな
L
R
ります。
クローズドセンタ・システム
ステアリングホイール中立状態で、P&Tポートがブロックとな
るシステムで、Pポートには常に高圧が作用します。このため
T
P
ステアリング応答の良いシステムとなりますが、常時リリーフ
バルブが作動しますので、一般に可変ポンプ使用等の配慮が必
要となります。
ノンロードリアクション
クローズド
センタ
L
R
L
T
R
P
T
P
ロードリアクション
ノンロードリアクション
12
OrbitrolR
ロードセンシング・システム
ロードセンシングステアリングシステムは、省エネ型のシステムとして、主に専用のプライオリティーバルブとの組み合わせで使用さ
れます。
−米国特許Re26,338、3,455,210(日本特許797,308)他あり。
ロードセンシングシステムを使用する利点
●1台のポンプでステアリング操作と他のアクチュエータの同時駆動が可能
●ステアリング優先で、ステアリングに必要流量以外の残りの全ポンプ流量は他のアクチュエータ駆動に有効活用できる
●負荷の変動にかかわらず圧力補償されたステアリングが可能
●ロードセンシングシステム
L
R
T
LS
P
●従来のシステム
L
R
T
P
C
LS CF
T
EF
PJ
P
PH
ロードセンシングオービットロールと専用のプライオリティーバル
ブの組み合わせにより1台のポンプでオービットロールと他のアク
チュエータを駆動
13
フローディバイダーを使用し1台のポンプでオープンセンタオービッ
トロールと他のアチュエータを駆動
ロードセンシングの基本制御
図は、ロードセンシングステアリング制御のモデル図を示します。簡易的な理解のためにオービットロールの制御バルブ部(実際は、
スリーブ、スプールにより構成されるロータリーバルブ)は、リニアバルブに置き換えています。従って図のコントロールを左に押し
た場合が、オービットロールのホイールを回転した場合に相当し、コントロールを左に変位するほどステアリング回転速度の速い場合
に相当します。
q中立状態の作動
コントロールから手を離した場合に相当します。ポンプからの油は、プライオリティーバルブP→CFを通り一部はサーマルブリードオ
リフィスよりタンクに流れます。これはオービットロールのサーマルショック対策として役立ちます。この時LSパイロットラインは、
タンクにドレンされているためCF圧力はPPよりプライオリティーバルブの右室に導かれ左室のコントロールスプリングを圧縮し、ほ
ぼポンプ吐出流量の全量がEFラインより他のアクチュエータ回路に流れます。
wステアリング状態の作動
コントロールを左に押しコントロールオリフィスOが開口した場合に相当します。オリフィスOの上流圧がプライオリティーバルブの
右室、下流圧力が左室に導かれます。従ってコントロールオリフィスOの面積に比例した流量がステアリングに流れ、残りの油は他の
アクチュエータ回路に流れます。
eステアリングエンド状態の作動
ステアリングシリンダがストロークエンドに達し、尚コントロールを左に押している状態で、優先回路はブロックとなります。この状
態ではプライオリティーバルブの左右の圧力室は同圧となるためスプールは右側に移動しますがポンプ圧力が上昇し、パイロットリリ
ーフバルブより油が流れます。この際LSラインのオリフィスにより差圧が発生し結果的にパイロットリリーフバルブからのわずかな
流量以外の全ポンプ流量は、EFより他のアクチュエータ回路に流れます。
●ロードセンシング
ステアリングシステムの
基本制御モデル
ステアリングシリンダ
フィードライン
リターンライン
メータリング装置(ジロータ)
優先回路
コントロールオリフィス
(可変オリフィス)
O
C
コントロール
サーマルブリード
オリフィス
D
他のアクチュエータ回路
LSパイロットライン
LS
EF
CF
PPパイロットライン
LSオリフィス
コントロールスプリング
パイロットリリーフバルブ
(優先回路用)
PP
T
P
プライオリティーバルブ
ダンピングオリフィス
メインリリーフバルブ
ポンプ
コントロールスプール
14
OrbitrolR
スタティックシグナル/ダイナミックシグナル
ロードセンシングシステムには、スタティックシグナルとダイナミックシグナルの2つのシステムがあります。
●スタティックシグナル
従来の標準的なロードセンシングシステムであり、特にステアリング応答及び操作性において問題の少ないアプリケーションに使用さ
れます。
●ダイナミックシグナル
より改良されたロードセンシングシステムであり、次の利点を持っています。又、個々のアプリケーションにより適した選定が可能で
あり、新規システム設計の際は、ダイナミックシグナルの選定を推奨します。
●ステアリング応答に優れている
低温時のステアリング始動性能、LSポンプ使用時の応答改善に役立つ
●最適コントロール圧力の選定可能
●エンド時ホイールキック完全防止
LSラインチェック弁の挿入可能(小押しのけ容積に特に有効)
スタティックシグナル
L
R
T
LS P
L
R
T
LS CF
EF
P
15
ダイナミックシグナル
LS
LS P
CF
EF
P
ロードセンシングシステム設計に際しての機器選定上の注意事項
●ポンプ
エンジンのローアイドルスピード時の最小吐出流量は、車両の最高ステアリング速度を確保するよう選定します。通常は、
ローアイドル条件で60rpm以上のステアリング速度とするのが一般的です。定吐出ポンプ以外にLSポンプとの組み合わせ
使用も可能です。
●プライオリティーバルブ
形式選定は、最大ポンプ吐出流量がバルブ定格流量と近い値となるようにしてください。定格流量をオーバーした選定も
可能ですが、その際はバルブ圧力損失性能を注意してください。コントロール圧力は、適正ステアリング流量を確保する
ように選定します。ダイナミックシグナルシステムを選定した場合は、オービットロールと同様、プライオリティーバル
ブもダイナミックシグナル形を選定する必要があります。
●メインリリーフバルブ
ポンプからプライオリティーバルブ間のメインリリーフバルブの圧力設定は、ステアリングリリーフ圧力より2.0MPa以上
高い圧力にしてください。ただし、内部パイロット形バルブ(パイロットポートがLSポートのみのプライオリティーバル
ブで外部パイロットのない形式)を使用する場合は、メインリリーフバルブを削除し、EFライン回路にリリーフバルブを
入れるシステムとしても可能です。この場合、EFライン回路のリリーフバルブの設定圧力については、プライオリティー
バルブの最高圧力の範囲以内で自由に選定可能となります。
●CFライン
大押しのけ容積オービットロールを使用する場合は、特にCFラインに注意してください。CFライン(CFラインチェック
バルブがある場合はこのチェックバルブも含む)の圧力損失が高いと、所要最高ステアリング速度が確保できません。で
きるだけ圧力損失が低くなるよう設計してください。
●オービットロール
押しのけ容積および定格流量より形式選定します。ダイナミックシグナルシステムを選定した場合は、プライオリティー
バルブと同様、オービットロールもダイナミックシグナル形を選定する必要があります。
●CFラインチェックバルブ
ストロークエンド時のホイールキック現象防止のために、本チェックバルブの挿入を推奨します。特に小押しのけ容積オ
ービットロールを選定した場合は、必ず入れてください。
●LSチェックバルブ
ダイナミックシグナル形システムの場合のみ挿入可能で、CFラインチェックバルブとの組み合わせでホイールキック現象
の完全防止に役立ちます。
●パイロットシグナルライン
プライオリティーバルブを的確に応答させるためLSライン(外部パイロット形の場合はPPラインも含む)は、1/4”径で
1.8m以内にされることを推奨します。
16
OrbitrolR
ミニオービットロール
概 要
仕 様
ミニオービットロールは、小型産業車両及び建設車両向けに開発された新製品です。
●最高圧力:13.7MPa(140kgf/cm2)
軽量コンパクトで低押しのけ容積(最小31cm3/rev)設計としていますが、パワーステア
注)押しのけ容積が39cm 3/rev以下の場合は、最高
リングとしての安全性が十分配慮されかつ低スリップ機構の標準装備により違和感な
圧力:10.3MPa(105kgf/cm2)です。
●定格流量:8R/min
く優れたステアリング性能が達成できます。
●許容背圧:1.0MPa(10kgf/cm2)
●標準オービットロールより25%軽量かつコンパクト
●最高油温:95℃
●全形式とも低スリップ機構を採用
●ステアリング入力トルク:
●インレットリリーフバルブの標準装備
2.0N・m(0.2kgf・m)参考
●緊急ステアリング時の
●15゜
変位角の採用およびダブルコミュテータ機構の採用――設計の自由度大、シンプ
最高入力トルク:69N・m(7kgf・m)
ルなバルブ設計可能
●推奨フィルター:
●標準オービットロールと同一のフランジ部取り合い寸法――標準コラムがそのまま
10μmリターンフィルター
使用可能
●インレットリリーフバルブ
圧力設定範囲:6.4∼13.7MPa
(65∼140kgf/cm2)
外形寸法
42.0
最大 38.7
3.3
49.2
45.1
58.4
Lポート
23.4
G1/4 O-リングポート(4ヶ所)
23.4
φ28.58
φ44.40±0.05
最大 37.5
最大 38.7
最大 45.5
58.4
最大 38.7
最大 37.5
インボリュート
スプライン
(諸元表による)
最大 φ73.5
最大 38.7
銘 板
EFポート
(パワービヨンドシステムのみ)
G1/4 O−リングポート
Rポート
69.0
6.9
6.1
最小 14.2
M10×1.25 貫通
(3ケ所)
Tポート
M10×1.25
ネジ深さ最小12.7(2ケ所)
29.4
60.9
Pポート
80.7
82.0
L
インボリュートスプライン諸元
17
D/P
16 / 32
歯 数
12
ピッチ円直径
19.050
基礎円直径
16.498
圧力角
30°
中心合せ
歯面合せ
クラス
5
3.7
大 径(最大)
21.29
3.7
小 径
17.70 / 17.58
126.6
3.7
歯形限界径
20.726
62
128.5
3.7
(ピン径)
74
130.4
3.7
(インナーピン径) (最大)15.128
押しのけ容積
(cm3/rev)
全長
L
質量
(kg)
31
125.7
39
127.6
51
2.743
ミニオービットロール
断面構造
リリーフバルブ部(上)&
エマージェンシーチェックバルブ(下)
本体断面
性能曲線
MPa(kgf/cm2)
0.8(8)
U&Wシリーズ中立圧力損失性能
MPa(kgf/cm2)
4.0(41)
0.6(6)
3.0(31)
0.4(4)
2.0(20)
0.2(2)
1.0(10)
0
U&Wシリーズ最大変位圧力損失性能
0
2
4
6
8
10
12
流入流量Qin( /min)
2
4
6
8
10
12
ステアリング流量Qst( /min)
形式表示方法
注)銘板には、形式が表示されます。
R U 031 A 080 F1 A
設 計 記 号
A:1型…現標準設計
 F1:G1/4 O−リングポート

その他は標準仕様
ポート識別記号および、特殊仕様記号 
 U1:9/16-18UNF O−リングポート
その他は標準仕様

...
 6.4∼13.7MPa(65∼140kgf/cm2)の範囲で選定できます。
 選定単位は約0.5MPa(5kgf/cm2)単位です。

 例)065:6.4MPa(65kgf/cm2)
ステアリングリリーフバルブ設定圧力記号 
070:6.9MPa(70kgf/cm2)

(単位:kgf/cm2)



140:13.7MPa(140kgf/cm2)

 注)リリーフバルブなしの場合は、“000”と表示します。
A
B
リリーフバルブスプリング記号 
C
X
:6.4∼9.2MPa(65∼94kgf/cm2)
:9.4∼12.3MPa(96∼125kgf/cm2)
:12.4∼13.7MPa(126∼140kgf/cm2)
:リリーフバルブなし
 031:31cm3/rev 062:62cm3/rev
押しのけ容積 
 039:39cm3/rev 074:74cm3/rev

 051:51cm3/rev
U :オープンセンタ・ノンロードリアクション
システム記号 

 W :オープンセンタ・ロードリアクション
製 品 名 称
R :ミニオービットロール
18
OrbitrolR
標準オービットロール
概 要
仕 様
1979年より弊社にて生産されているオービ
●最高圧力:17.2MPa(175kgf/cm2)
ットロールであり、各種のアプリケーショ
●定格流量:22.7R/min & 45.4R/min
ンに数多く使用されています。40cm /rev
●許容背圧:2.0MPa(20kgf/cm2)
から737cm3/revまでの広範囲にわたる押し
●最高油温:95℃
のけ容積を持ち、かつ数多くのバルブシス
●ステアリング入力トルク:2.9N・m(0.3kgf・m)参考
テム(スリーブ/スプールによるバルブ制
●緊急ステアリング時の最高入力トルク:118N・m(12kgf・m)
3
御システム)他多くの特殊仕様を準備して
●推奨フィルター:10μmリターンフィルター
います。
注)20.6MPa(210kgf/cm2)高圧仕様、低入力トルク仕様、高背圧仕様、低スリップ仕様等の特殊オプシ
ョンも別途準備しています。低スリップ仕様の場合は、最高圧力13.7MPa(140kgf/cm2)最大押しの
け容積120cm3/revです。
外形寸法
押しのけ
容積記号
押しのけ容積
(cm3/rev)
全長B±0.8
(mm)
16 / 32
歯 数
12
Z
40
122.4
ピッチ円直径
19.050
A
51
122.4
基礎円直径
16.498
F
60
124.3
圧力角
30°
B
69
125.5
中心合せ
歯面合せ
V
80
127.1
クラス
5
C
96
129.1
大 径(最大)
21.29
D
120
131.8
小 径
17.70 / 17.58
J
148
136.4
歯形限界径
20.726
E
159
137.9
2.743
G
184
141.3
K
230
147.7
M
277
154.0
P
369
166.7
S
461
179.4
T
553
192.1
U
737
217.5
(ピン径)
(インナーピン径) (最大)15.128
LSポート
(ロードセンシングシステムのみ)
7/16-20UNF O-リングポート
56.1
インボリュートスプライン諸元
D/P
64.3
6.9
最大 94.0
M10×P1.5(4ヶ所)
ネジ深さ最小15.2
B
33.0
38.1
19.0
Rポート
Lポート
最大 48.8
インボリュートスプライン
60.0
6.1
最小 14.2
Tポート
29.2
58.4
Pポート
M10×P1.5(2ヶ所)
ネジ深さ最小14.2
19
3/4-16UNF-2B
O-リングポート(4ヶ所)
最大 φ85.1
22.3
44.5
φ25.40
φ44.45
φ44.35
29.2
銘板
R P
58.4
(スプライン諸元表による)
L T
最大 95.8
47.8
3.4
2.0
標準オービットロール
断面構造
A
A
本体断面(A-A断面)
性能曲線
MPa(kgf/cm2)
1.6(16)
U、W&Yシリーズ中立圧力損失性能
MPa(kgf/cm2)
8.0(82)
1.2(12)
最大変位圧力損失性能
6.0(61)
0.8(8)
UD∼UM, W,
N定格23 /min
L 定格23 /min
4.0(41)
Y、
N定格45 /min
L 定格45 /min
UZ∼UC
U&W
Y
0.4(4)
2.0(20)
0
0
10
20
30
40
50
60
流入流量Qin( /min)
10
20
30
40
50
60
ステアリング流量Qst( /min)
20
OrbitrolR
標準オービットロール
形式表示方法
注)銘板には、形式が表示されます。
U B−M1−D
設
計
記
号
特殊仕様記号
D:3型…現標準設計
型式一覧表を参照してください。
 Z :40cm3/rev 低スリップ仕様のみ
 A :51cm3/rev

3
 F :60cm /rev
 B :69cm3/rev
 V :80cm3/rev

3
 C :96cm /rev
 D :120cm3/rev
 J :148cm3/rev
押しのけ容積記号 
3
 E :159cm /rev
 G :184cm3/rev
 K :230cm3/rev

3
 M :277cm /rev
 P :369cm3/rev
 S :461cm3/rev

3
 T :553cm /rev
 U :737cm3/rev
 U :オープンセンタ・ノンロードリアクション定格23R/min

 Y :オープンセンタ・ノンロードリアクション定格45R/min
 W :オープンセンタ・ロードリアクション定格23R/min

シ ス テ ム 記 号  N :クローズドセンタ・ノンロードリアクション

 L :ロードセンシング・ノンロードリアクション

 注)ダイナミックシグナルシステムまたはロードリアクションシステムの場合には、
 特殊仕様記号で指示されます。
形式一覧表
システム
オ
ー
プ
ン
セ
ン
タ
シグナル
シリンダ
回路
ノ
ン
ロ
ー
ド
リ
ア
ク
シ
ョ
ン
ロ
ー
ド
リ
ア
ク
シ
ョ
ン
21
定格流量
(R/min)
23
45
23
型 式
取付ネジサイズ
6×M10×P1.5
UA-M1-D
UB-M1-D
UV-M1-D
UC-M1-D
UD-M1-D
UJ-M1-D
UE-M1-D
UG-M1-D
UK-M1-D
UM-M1-D
YM-M1-D
YP-M1-D
YS-M1-D
YT-M1-D
YU-M1-D
WA-M1-D
WB-M1-D
WV-M1-D
WC-M1-D
WD-M1-D
WJ-M1-D
WE-M1-D
WG-M1-D
WK-M1-D
取付ネジサイズ
4×3/8-16UNC, 2×3/8-24UNC
UA-D
UB-D
UV-D
UC-D
UD-D
UJ-D
UE-D
UG-D
UK-D
UM-D
YM-D
YP-D
YS-D
YT-D
YU-D
WA-D
WB-D
WV-D
WC-D
WD-D
WJ-D
WE-D
WG-D
WK-D
押しのけ容積
(cm3/rev)
質 量
(kg)
51
69
80
96
120
148
159
184
230
277
277
369
461
553
737
51
69
80
96
120
148
159
184
230
5.1
5.4
5.5
5.7
5.8
5.9
5.9
6.1
6.3
6.4
6.4
6.6
6.8
7.0
7.9
5.1
5.4
5.5
5.7
5.8
5.9
5.9
6.1
6.3
標準オービットロール
システム
シグナル
シリンダ
回路
ノ
ン
ロ
ー
ド
リ
ア
ク
シ
ョ
ン
ク
ロ
ー
ズ
ド
セ
ン
タ
ス
タ
テ
ィ
ッ
ク
ロ
ー
ド
セ
ン
シ
ン
グ
ノ
ン
ロ
ー
ド
リ
ア
ク
シ
ョ
ン
45
45
23
45
ロ
ー
ド
リ
ア
ク
シ
ョ
ン
︵
低
ス
リ
ッ
プ
仕
様
︶
23
23
ダ
イ
ナ
ミ
ッ
ク
オ
ー
プ
ン
セ
ン
タ
定格流量
(R/min)
ノ
ン
ロ
ー
ド
リ
ア
ク
シ
ョ
ン
23
23
型 式
取付ネジサイズ
6×M10×P1.5
NA-M1-D
NB-M1-D
NV-M1-D
NC-M1-D
ND-M1-D
NJ-M1-D
NE-M1-D
NG-M1-D
NK-M1-D
NM-M1-D
NP-M1-D
NS-M1-D
NT-M1-D
NU-M1-D
LA-M1-D
LB-M1-D
LV-M1-D
LC-M1-D
LD-M1-D
LJ-M1-D
LE-M1-D
LG-M1-D
LK-M1-D
LM-M1-D
LP-M1-D
LS-M1-D
LT-M1-D
LU-M1-D
LA-E3-D
LB-E3-D
LV-E3-D
LC-E3-D
LD-E3-D
LJ-E3-D
LE-E3-D
LG-E3-D
LK-E3-D
LM-E3-D
LP-E3-D
LS-E3-D
LT-E3-D
LU-E3-D
LA-RH-D
LB-RH-D
LV-RH-D
LC-RH-D
LD-RH-D
LJ-RH-D
LE-RH-D
LG-RH-D
LK-RH-D
UZ-Z8-D
UA-Z8-D
UF-Z8-D
UB-Z8-D
LV-Z8-D
UC-Z8-D
UD-Z8-D
取付ネジサイズ
4×3/8-16UNC, 2×3/8-24UNC
NA-D
NB-D
NV-D
NC-D
ND-D
NJ-D
NE-D
NG-D
NK-D
NM-D
NP-D
NS-D
NT-D
NU-D
LA-D
LB-D
LV-D
LC-D
LD-D
LJ-D
LE-D
LG-D
LK-D
LM-D
LP-D
LS-D
LT-D
LU-D
LA-D2-D
LB-D2-D
LV-D2-D
LC-D2-D
LD-D2-D
LJ-D2-D
LE-D2-D
LG-D2-D
LK-D2-D
LM-D3-D
LP-D3-D
LS-D3-D
LT-D3-D
LU-D3-D
LA-R4-D
LB-R4-D
LV-R4-D
LC-R4-D
LD-R4-D
LJ-R4-D
LE-R4-D
LG-R4-D
LK-R4-D
UZ-Z4-D
UA-Z4-D
UF-Z4-D
UB-Z4-D
LV-Z4-D
UC-Z4-D
UD-Z4-D
押しのけ容積
(cm3/rev)
質 量
(kg)
51
69
80
96
120
148
159
184
230
277
369
461
553
737
51
69
80
96
120
148
159
184
230
277
369
461
553
737
51
69
80
96
120
148
159
184
230
277
369
461
553
737
51
69
80
96
120
148
159
184
230
40
51
60
69
80
96
120
5.1
5.4
5.5
5.7
5.8
5.9
5.9
6.1
6.3
6.4
6.6
6.8
7.0
7.9
5.1
5.4
5.5
5.7
5.8
5.9
5.9
6.1
6.3
6.4
6.6
6.8
7.0
7.9
5.1
5.4
5.5
5.7
5.8
5.9
5.9
6.1
6.3
6.4
6.6
6.8
7.0
7.9
5.1
5.4
5.5
5.7
5.8
5.9
5.9
6.1
6.3
5.1
5.1
5.3
5.4
5.5
5.7
5.8
22
OrbitrolR
トルクジェネレータ
トルクジェネレータ構造&作動原理
入力軸
オイルシール
OUTボート
パワーエンドライブ
出力軸
INボート
センタリング
スプリング
コントロール
ドライブ
スプール及びスリーブ
ジロータセット
ハウジングと一体になった
(バルブシステムにより変わる)(トルク発生部)
フランジ
パワーエンド
ハウジング
オイルシール
入力軸と出力軸は一直線上にあり、1:1の回転比で出力軸に大きなトルクを伝えます。コントロール部分は、スプール(入力軸)/ス
リーブ/ハウジングにより構成されオペレータは、センタリングスプリングを変位させるだけの小さな操作トルクでパワーステアリン
グできます。(コントロール部分の基本作動はオービットロールの場合と同一です)コントロールバルブが切り換わるとINポートから
の高圧油がジロータに送られ、油圧モータとして作動し出力軸より大トルクを発生します。仕事を終えた油はOUTポートより戻りま
す。尚、油圧源のない状態でも、手動による通常操作が可能です。この際には、入力軸にかかる最大トルクを118N・m(12kgf・m)以下
におさえてください。
33
OrbitrolR
トルクジェネレータ
油圧回路
スプール及びスリーブ
概 要
仕 様
新型モデル(TJ型)は、新たにモデルチェン ●最高圧力:6.9MPa(70kgf/cm2)
出力軸
ジされた製品です。59cm 3/revの押しのけ ●推奨流量:9.5∼15.1R/min
容積が追加されました。又、従来のオープ ●押しのけ容積:59∼159cm3/rev
ンセンタシステムに加え、パワービヨンド、 ●システム:
ケースドレン等の新システムもあります。
オープンセンタ・ロードリアクション
個々のアプリケーションにより適した選定 ●最高出力トルク:
IN
OUT
入力軸
が可能となります。
ジロータ
46∼125N・m(4.7∼12.7kgf・m)
●許容背圧:0.2MPa(2kgf/cm2)
●通常ステアリング時の入力トルク:
2.0N・m(0.2kgf・m)参考
●緊急ステアリング時の最高入力トルク:
118N・m(12kgf・m)
●最高油温:95℃
●推奨フィルター:
10μmリターンフィルター
※パワービヨンド・ケースドレン仕様も別
途準備しております。
外形寸法
A±2.1
43.1±0.8
30.7±0.7
5/16-18UNC(3ヶ所)
ネジ深さ 最小14.7
ピッチ径 φ63.5 74.4±0.6
B ±0.7
C±0.8
61.6±0.7
58.6±0.8
27.3 ±0.7
13.3±0.4
3/16"×3/4"
半月キー用溝(2ヶ所)
(SAE J502相当)
5/16-18UNC (7ヶ所)
ネジ深さ 最小14.0 ピッチ径 φ63.5 最大49.0
42.4±0.2
5.1 ±0.2
OU
.4
˚
25.7˚
最大 φ86.1
最大 78.5
φ48.74 ±0.03
φ48.74 ±0.03
36.8±0.4
51
26
˚
T
入力軸
23.6±0.5
φ22.15 ±0.05
17.9±0.4
7.4±0.4 φ8.0 ±0.08貫通
13.1±0.6 (2ヶ所)
出力軸
20.4±0.4
最小31.2
φ22.15 ±0.05
5/16-18UNC(2ヶ所)
ネジ深さ最小12.7
φ15.9
O-リング溝
2.2
使用O-リング寸法 (AS568#111相当) 実寸法;φ10.77IDxφ2.62W 呼び寸法;3/32Wx7/16IDx5/8OD
押しのけ容積
(cm3/rev)
35
25.7˚
IN
2
45˚
A
AUX
6˚
A
最高出力トルク
N・m(kgf・m)
A寸法
(mm)
B寸法
(mm)
C寸法
(mm)
質量
(kg)
59
46(4.7)
229.0
111.5
60.4
4.6
76
59(6.0)
232.0
114.5
63.5
4.7
96
79(8.1)
232.0
114.5
63.5
4.7
159
125(12.7)
240.7
123.2
72.2
4.9
トルクジェネレータ
断面構造
使用上の注意事項
1. 適正なステアリングを達成するために、入出力軸ともラジアル荷重がかからないようにしてください。ステアリングスティックの
原因となります。ステアリングホイールが回転していない状態での許容ラジアル荷重は、入出力軸とも226N(23kgf)ですが、回転
中はラジアル荷重がかからないようにしてください。尚、特殊仕様として出力軸ベアリング内蔵のオプションも別途準備していま
す。この場合の許容ラジアル荷重は2650N(270kgf)です。
2. 入出力軸へのスラスト荷重もかからないようにしてください。ラジアル荷重と同様、異常なステアリング操作トルク発生の原因と
なります。
3. 入力軸&出力軸とそのインロー径に対する同心度
入力軸側−−−−−−−−−−−同心度0.17mm
出力軸側−−−−−−−−−−−同心度0.17mm
尚、入力軸と出力軸は、設計構造上完全に分離されており、同心精度は管理されていません。外部ベアリング支持する際は、ご注意
ください。
4. トルクジェネレータOUTポートへの許容背圧は、0.2MPa(2kgf/cm2)です。高背圧を受けた場合には異常なステアリング操作トルク
発生の原因となります。システム上高背圧の発生が避けられない場合は、ケースドレン仕様(特殊品として別途準備、許容背圧
10.3MPa)を選定してください。
ポートブロックキット
(部品番号208-1015)
トルクジェネレータのポート面に直結できます。
ご注文の際は、部品番号208−1015でご指示下さい。
(ボルト2本及びOリング2ヶを含みます。)
57.2
26.9
26.9
28.4
13.5
28.4
15.7
マニホールドポート
(トルクジェネレータのポート面)
28.4
3/8ー18NPTFネジ(2)
36
OrbitrolR
トルクジェネレータ
性能曲線
MPa(kgf/cm2)
0.5(5)
中立圧力損失性能
0.4(4)
0.3(3)
0.2(2)
0.1(1)
0
4
8
12
16
流入流量Qin( /min)
59cm3/rev. トルクジェネレータ
トルク効率
(%)
100
59cm3/rev. トルクジェネレータ
最高回転数性能
(rpm)
120
90
80
90
70
60
6.9MPa
(70kgf/cm2)
負荷
負荷
4.9MPa
(50kgf/cm2)
負荷
2.9MPa
(30kgf/cm2)
50
40
0
60
2.9MPa
(30kgf/cm2)
負荷
4.9MPa
(50kgf/cm2)
負荷
2
負荷
6.9MPa
(70kgf/cm )
30
0
20
40
60
80
100
120
入力回転数N(rpm)
76cm3/rev. トルクジェネレータ
トルク効率
(%)
100
2
4
6
8
10
16
12
14
流入流量Qin( /min)
76cm3/rev. トルクジェネレータ
最高回転数性能
(rpm)
120
90
80
90
70
60
負荷
6.9MPa
(70kgf/cm2)
負荷
4.9MPa
(50kgf/cm2)
負荷
2.9MPa
(30kgf/cm2)
50
40
0
60
2.9MPa
(30kgf/cm2)
負荷
負荷
4.9MPa
(50kgf/cm2)
2)
6.9MPa
(70kgf/cm 負荷
30
0
20
40
60
80
100
120
入力回転数N(rpm)
96cm3/rev. トルクジェネレータ
トルク効率
(%)
100
2
4
6
8
10
16
12
14
流入流量Qin( /min)
96cm3/rev. トルクジェネレータ
最高回転数性能
(rpm)
120
90
80
90
70
60
6.9MPa
(70kgf/cm2)
負荷
負荷
4.9MPa
(50kgf/cm2)
2
負荷
2.9MPa
(30kgf/cm )
50
40
0
2.9MPa
(30kgf/cm2)
負荷
負荷
4.9MPa
(50kgf/cm2)
負荷
6.9MPa
(70kgf/cm2)
30
0
20
37
60
40
60
80
100
120
入力回転数N(rpm)
2
4
6
8
10
16
12
14
流入流量Qin( /min)
トルクジェネレータ
性能曲線
159cm3/rev. トルクジェネレータ
トルク効率
(%)
159cm3/rev. トルクジェネレータ
最高回転数性能
(rpm)
100
120
90
80
90
70
60
60
6.9MPa
(70kgf/cm2)
負荷
負荷
4.9MPa
(50kgf/cm2)
2.9MPa
(30kgf/cm2)
負荷
50
40
0
30
負荷
2.9MPa
(30kgf/cm2)
負荷
4.9MPa
(50kgf/cm2)
2
6.9MPa
(70kgf/cm )
負荷
0
20
40
60
80
100
120
入力回転数N(rpm)
2
4
6
8
10
12
14
16
流入流量Qin( /min)
形式表示方法
注)銘板にはコード番号が表示され、形式は表示されません。
TJ W 076 □□ B
設 計 記 号
B:2型…現標準設計
特殊仕様記号
標準品の場合は、無記号で左ツメです
 059:59cm3/rev

 076:76cm3/rev
押しのけ容積 
 096:96cm3/rev

 159:159cm3/rev
システム記号
W:オープンセンタ・ロードリアクション
製 品 名 称
TJ :トルクジェネレータ
コード番号・形式
システム
コード番号
形 式
オープンセンタ・ロードリアクション
217-1070-002
217-1069-002
217-1071-002
217-1072-002
TJW059B
TJW076B
TJW096B
TJW159B
押しのけ容積
(cm3/rev)
59
76
96
159
質 量
(kg)
4.6
4.7
4.7
4.9
38