定期巡回・随時対応型訪問介護看護事業 システム機器仕様書

定期巡回・随時対応型訪問介護看護事業
システム機器仕様書
⿇⽣メディカルサービス株式会社
1.件名
定期巡回・随時対応型訪問介護看護事業システム
2.機器発注の基本⽅針
当社では、飯塚市から選定を受け、平成 29 年 1 ⽉から定期巡回・随時対応型訪問介護看護事業(以下「本事業」という。)を実
施する予定である。
「指定地域密着型サービスの事業の⼈員、設備及び運営に関する基準」(以下「指定基準」という。)第3条の6「設備に関する基
準」に基づき、整備しなければならないシステム及び効率的な運営が可能となる業務⽀援システムの導⼊を⾏う。
3.購⼊システム
No
システム等名称
数量
(1)
利⽤者の通報端末機器からの通報を適切に対応するためのオペレーションシステム
(2)
利⽤者に貸与するケアコール端末
(3)
⼀般電話回線等によるケアコール端末
携帯によるケアコール端末
訪問介護員等(オペレーターを含む)がサービス提供の状
システム
況を常に情報共有できる ICT 機器を活⽤したシステム
訪問介護員⽤機器
⼀式
15 セット
―
⼀式
7 セット
4.購⼊システムに期待する効果と要件
提案するシステムは、下記「期待する効果と要件」を原則、最低限満たすものとする。
なお、技術提案書には、どのような形で満たしているのか具体的にまた、簡潔に記載すること。また、⼀部分満たしていないと思われる仕
様がある場合も同様とする。(記述しづらいものについては、審査時において⼝頭での説明でも良い。)
(1) 利⽤者の通報端末機器からの通報を適切に対応するためのオペレーションシステム
① オペレーションシステムは、最低限、専⽤のPC⼀式、ソフトウェアで構成されていること。この場合のスペックやシステム機器等
は、オペレーションシステム運⽤において過不⾜ないものであること。
② オペレーションシステムは、⽇々のサービス提供の記録等の利⽤者の⼼⾝の状況等の情報を蓄積したシステムと常に連動し、CTI の
技術を活⽤することで利⽤者からの通報を受けた際にPCの画⾯上にポップアップされ、瞬時にそれらの情報が把握できること。
③ オペレーションシステムが正常稼働しているか常時チェックができる仕様となっていること。
④ 通報時の会話内容は録⾳されること。
⑤ 通報があっても話中や停電等で着信できない場合や災害等で万が⼀当社において通報受信が不可能になった場合には、受注者
でバックアップ通報受信対応が可能なシステムであること。
⑥ オペレーターが定期巡回サービスを⾏う訪問介護員等として事業所外にいる場合でも、利⽤者からの通報を受けることができ、他の
訪問介護員等が常にシステムに蓄積した利⽤者の⽇々のサービス提供の記録等の利⽤者の⼼⾝の状況等の情報を、常に把握でき
ること。
(2) 利⽤者に貸与するケアコール端末
① 利⽤者宅に設置するケアコール端末は、⼀般電話回線やインターネット回線により通報が可能であり、且つハンズフリー通話が可能
なものであること。また、持ち運びのできる無線式のペンダント型送信機を含めるものとする。
② ⼀般回線等を利⽤するケアコール端末は、現場職員の負担軽減を図るため、設置や初期設定等が容易であること。
③ いわゆる「⾒守り携帯」もケアコール端末として、活⽤できること。
(3) 訪問介護員等(オペレーターを含む)がサービス提供の状況を常に情報共有できる ICT 機器を活⽤したシステム
本事業は、⼀⽇複数回の定期巡回及び随時対応により、要介護者の在宅介護を⽀える事を⽬的としている。
この事業の特徴として、通常の訪問介護と⽐較して⼀⽇複数回の訪問により訪問回数が増加する事により、利⽤者へのサービス提供
状況を常に把握する事や記録管理や情報蓄積がより重要になることを踏まえ、ICT 機器(スマートホン、タブレット等)を活⽤したシス
テムを導⼊することにより、本事業の適正な実施に努めたいと考えている。
① 本システムは、汎⽤PCにインストール可能なソフトウェア及び訪問介護員等が携帯する 5 インチ以上(操作性考慮)の ICT 機
器(スマートホン、タブレット等)で構成すること。この場合のスペック等は、データ送受信に過不⾜ないものであること。
② システムについてはクラウドシステム等を活⽤し、リアルタイムに情報を蓄積すること、ならびに ICT 機器にインストールしたアプリを活⽤
し、いつでもどこでも蓄積された情報を確認することができること。
③ 管理者やオペレーター等がサービスの提供状況を常に把握できること。
④ 適正な事業運営を可能にするという観点から、サービスの開始・終了時刻・通報内容を客観的な⽅法で正確に把握できること。
⑤ 従来の訪問介護で実施している⽅法と⽐較し、サービス実施記録や帳票出⼒等の業務を省略化・簡素化する事を可能にし、
事業継続性の確保に寄与すること。
⑥ 利⽤者の基本情報(住所・⽒名・電話番号・緊急時連絡先情報)、アセスメント情報(医療機関情報・⾝体状況・介護保険
情報・ADL情報)及び介護計画書、定期巡回サービスの予定実績、随時対応・随時訪問サービスの実績の蓄積が可能であるこ
と。なお、記録した内容はシステムに 5 年以上保存できること。
⑦ スケジュール画⾯にて予定を作成する際、簡単な操作でシフト作成ができる仕様になっていること。
⑧ 訪問介護員等は、システムに蓄積された情報のうち、⾃⾝の訪問スケジュール、利⽤者の基本情報、他の訪問介護員からの申
し送り事項等を、ICT 機器から、いつでもどこでも常に確認できる機能を有すること。
⑨ オペレーターや訪問介護員等が、ICT 機器を通じて記録した利⽤者へのサービス提供内容(ケア内容・バイタル・様⼦・申送事項)
が常にシステムへ反映し蓄積できること。
⑩ ICT 機器による記録⽅法は、タッチ操作や⾳声⼊⼒等、機械に不慣れな訪問介護員でも容易に記録できるような⽅法とすること。
⑪ 個⼈情報流出防⽌の観点から、ICT 機器からシステムにアクセスし情報を閲覧できる者を限定することが可能で、且つデータは万が
⼀訪問介護員等が持つ ICT 機器を紛失した場合でも情報漏洩を防⽌する対策を講じられていること。
⑫ システムに蓄積した情報は、ケアマネージャーへの報告等に活⽤可能な帳票等への出⼒が可能であること。
⑬ システムに蓄積した情報は、CSV 形式で吐き出すことができ、容易に加⼯できること。
⑭ システムの運⽤に伴う必要になるソフト・ハード等⼀式を、契約締結後 1 カ⽉以内に⼀括で納⼊可能であること。
⑮ QRコード等を活⽤した客観的な記録を基盤としたシステムにより、サービス開始時刻・終了時刻、訪問介護職員等の⾏動を正
確に把握する事で、適正な事業運営や介護職員等の事故防⽌に寄与するものであること。
⑯ 原則として、今回提案するシステムの中に国保連等への請求処理ができる機能を有していること。
なお、請求処理機能を有しない場合は、技術審査提案書にその旨記載すること。また、この場合、公平を期すため、当社が現在請
求処理に利⽤している「カナミック」に係る経費を保守費⽤(5 年間)に加算して評価するものとする。
4.納⼊業者に期待する効果と要件
① 定期巡回・随時対応型訪問介護看護事業でのオペレーションシステムや業務⽀援システム導⼊実績が豊富であることが望ましい。
(システム⾯でのサポート体制・実績)
② 定期巡回・随時対応型訪問介護看護事業を新規に開始し、継続、拡⼤していくために、機器納⼊だけ留まらず、職員への研修サポ
ート、情報提供等を通じて、事業全体をバックアップしてくれる事業者が望ましい。
5.納⼊場所
〒820-0018
福岡県飯塚市芳雄町6番9号 アップルハートリビング飯塚内
6.納⼊期限
契約締結後から平成 28 年 12 ⽉ 29 ⽇の間
飯塚市地域密着型施設整備等補助⾦を活⽤して調達するため、補助⾦確定後でしか契約をすることができない。現在、補助⾦の確
定時期は、不確定であるが、⽬安としては、11⽉初旬と考えている。
余裕を⾒て、納⼊期限を平成 28 年 12 ⽉ 29 ⽇と設定しているが、原則として、契約締結後1カ⽉以内に⼀括納⼊できること。
7.その他
① インターネットを介してのシステム構築を考えているので、個⼈情報流出防⽌に⼗分に配慮したシステムであること。
② システム納⼊事業者は単に機器を納⼊するだけではなく、事業開始前後を含め継続して事業⽀援を⾏う事のできる体制を有すること。
③ 受注者は、納⼊したシステムを最低5年間の運⽤を保証し、導⼊機器の OS 及びブラウザーの変更サポートを保証すること。
④ ⼊札価格には、運⽤及び保守に係る経費は含まないこと。ただし、運⽤及び保守に係る経費は、技術提案書において、記載すること。
⑤ その他、疑義が発⽣した場合は、その都度担当者と協議の上、決定するものとする。