Q A

分野
財務
税制適格合併の要件は
Q
子会社の吸収合併を検討しています。合併税制には適格合併と非適格合併が
あると聞きました。合併税制の概要及び適格合併の要件を教えてください。
A
(1) 合 併 税 制 の 概 要
法 人 税 法 上 、合 併 は 適 格 合 併 と 非 適 格 合 併 と に 大 別 さ れ ま す 。適 格 合 併 と は 、
一 定 の 要 件( (2)の 株 式 保 有 要 件 又 は 共 同 事 業 要 件 の い ず れ か )を 満 た す 合 併 で
被合併法人の株主等に合併法人株式又は合併親法人株式のいずれか一方の株式
又は出資以外の資産が交付されないものをいい、それ以外の合併を非適格合併
といいます。適格合併と非適格合併の主な違いは次のとおりです。
① 移転資産等の譲渡損益
被 合 併 法 人 か ら 合 併 法 人 へ の 資 産 等 の 移 転 は 、原 則 と し て 時 価 譲 渡 と し て
取り扱われますが、適格合併の場合は簿価引継ぎとなります。
② 利益積立金の引継ぎ
適格合併の場合、被合併法人の利益積立金は合併法人に強制的に引き継が
れますが、非適格合併の場合はその引継ぎは認められません。
③ 被合併法人の株主への課税
適格合併の場合、被合併法人の利益積立金全額が合併法人に引き継がれる
た め 、み な し 配 当 が 生 ず る こ と は あ り ま せ ん 。非 適 格 合 併 の 場 合 は 、交 付 株
式及び金銭等の価額のうち資本金等の額を超える部分を原資とするものは
み な し 配 当 と さ れ 、資 本 金 等 の 額 と 旧 株 式 の 帳 簿 価 額 と の 差 額 は 譲 渡 損 益 と
されます。
(2) 適 格 合 併 の 要 件
被合併法人の株主等に株式のみが交付される合併で、次の①~③のいずれか
に該当する場合は適格合併となります。
① 被 合 併 法 人 と 合 併 法 人 と の 間 に 100% 出 資 関 係 が あ る 場 合 。
② 被 合 併 法 人 と 合 併 法 人 と の 間 に 50 % 超 100 % 未 満 の 出 資 関 係 が あ る 場 合
で、次のイ及びロの要件に該当するもの。
イ . 被 合 併 法 人 の 従 業 員 の お お む ね 80% 以 上 が 合 併 法 人 の 業 務 に 従 事 す る
ことが見込まれていること。
ロ.被合併法人の主要な事業が合併法人において引続き営まれることが見
込まれていること。
③ 被合併法人と合併法人が共同で事業を営むためのものとして、次のイ~ヘ
のすべての要件に該当するもの。
イ.被合併法人の被合併事業と合併法人の合併事業が相互に関連するもの
であること。
ロ.被合併法人の被合併事業と合併法人の合併事業のそれぞれの売上金額、
従業者の数、資本金等の額がおおむね 5 倍を超えないこと。
ハ.合併前の被合併法人の特定役員のいずれかと、合併法人の特定役員の
いずれかとが合併後の合併法人の特定役員になることが見込まれている
こと。
ニ . 被 合 併 法 人 の 合 併 直 前 の 従 業 員 総 数 の お お む ね 80% 以 上 が 合 併 法 人 の
業務に従事することが見込まれていること。
ホ.被合併法人の被合併事業が合併法人において引き続き営まれることが
見込まれていること。
ヘ.被合併法人の株主等で合併により交付を受ける合併法人の株式等の全部
を継続保有することが見込まれる者並びに合併法人及び他の被合併法人が
有する被合併法人の株式等の合計数が、その被合併法人の発行済株式等の
80% 以 上 で あ る こ と ( 被 合 併 法 人 の 株 主 数 が 50 人 以 上 の 場 合 、 こ の 要 件
は 不 要 )。