ひとまねこざるシリーズ

本棚の隅の「愛蔵書」
ひとまねこざるシリーズ
H.A. レイ文、絵 光吉夏弥訳
桐原 聡子§
私は毎晩ひとまねこざるシリーズ(
全 6 冊セット)のうち一冊は 2 歳の息
子と寝る前に読みます。どの本も「これは、さるのジョージです。ジョー
ジは、かわいいこざるでしたが、とてもしりたがりやで、ひとまねがだい
すきでした。」というフレーズから始まります。そしてしりたがりやのた
めに、色々と失敗をし、それでもめげずにその失敗を乗り越えて、みんな
を愉快にしてしまうという絵本です。
この絵本は, 私の幼い頃読んでいましたが,1998 年に改版され、現在は息
子と親子 2 代で読んでいます。絵本を子供だけのものにしておくのは非常
にもったいないことだと思います。充分大人が感動できるものも沢山あり
ますし、考えさせられるものも沢山あります。
「これって人生だわよね」な
んて深く感じるものや、見ているだけで楽しめる美しい絵や楽しい絵のも
のもいっぱいです。絵本もひとつの芸術作品だと思います。
シンプルで凝縮された言葉と絵で人を感動させる力はすごいと思いま
す。実は本当に絵本を必要としているのは心が疲れた大人かもしれませ
ん。素晴らしい絵本に出会った時は気持ちが癒され、元気が湧き、楽しく
なれます。そんな絵本をこれからも息子と一緒に楽しめたらいいなあと思
います。
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§きりはら・さとこ/図書館庶務課