平成 26 年度事業報告公益財団法人日本股関節研究振興財団公益財団法人日本股関節研究振興財団の平成 26 年度における事業の概要について、次のとおり報告いたします。１．研究助成事業（公 1）（１）研究助成金支給事業股関節に関する学術研究、診断と治療技術の開発及び健康寿命を延伸するための研究に関する優秀な研究に対して、公募により助成を行いました。平成 26 年度は 15 名の応募者の中から助成選考委員会の選考により下記の 4 名に決定し、平成 26 年 11 月 1 日開催しました第 25 回股関節研究セミナーにて交付式を行い、70 万円を 4 件、股関節研究助成金として交付いたしました。研究課題 1 ① 股関節疾患の基礎、診断、治療或いは予防に関する独創的研究筋電計による小殿筋の動的な質的筋活動評価と選択的筋力強化方法の検討高知大学岡上裕介 ② 骨壊死境界域における応力解析～骨頭圧潰メカニズムの解明および予防法の開発を目的とした基礎的研究～九州大学本村悟朗 ③ 寛骨臼回転骨切り術前後における血行動態の解析徳島大学 1 後東知宏研究課題 2 健康寿命を延伸するための股関節に関する研究 ④ 人工股関節全置換術後早期の患者立脚型評価改善に影響をあたえる因子の検討順天堂大学坂本優子（２）研究成果報告書作成事業平成 24 年から平成 25 年に実施した下記の 4 名の方々の研究の研究成果報告書を作成しました。また、厚生労働省、全国大学整形外科学教室及び国公立病院等に配布いたしました。 ① 抗菌作用を有するヨード担持チタン製人工股関節の臨床応用と骨固着性に関する基礎的研究金沢大学加畑多文 ② 変形性関節症予防を目的とした関節軟骨変性とリンクする肥大軟骨細胞分化を制御する標的分子の同定と機能解析鹿児島大学前田真吾 ③ 高磁場 MRI を用いたステロイド性大腿骨頭壊死症の病態解明と新規予防法の検討京都府立医科大学齊藤正純 ④ 問診票を用いた一次検診システムの導入による先天性股関節脱臼症例早期発見の取り組み新潟大学村上玲子（３）股関節研究セミナー開催事業平成 26 年 11 月 1 日、京王プラザホテル（新宿区）に於いて開催された「第 25 回股関節研究セミナー」にて、平成 23 年から平成 24 年に実施された下記の 4 件の研究発表を行いました。参加者は約 30 名で、活発な意見交換が行われました。 ① 「変形性関節症の病気進行予測と病態解明を目的としたプロテオーム解析」順天堂大学湯浅崇仁 ② 「三次元動作解析法による Lumbo-pelvic Rhythm を用いた Hip Spine Syndrome の解明」東京大学緒方直史 2 ③ 「THA における Vitamin E 添加超高分子ポリエチレン(UHMWPE)の耐摩耗特性と酸化度の評価」日本大学齊藤修 ④ 「臼蓋形成不全症のゲノムコピー数多型解析」宮崎大学関本朝久２．普及啓発事業（公 2）（１）股関節市民フォーラム開催事業平成 26 年度の股関節市民フォーラムは次のとおり実施しました。【第 13 回股関節市民フォーラム】平成 26 年 5 月 31 日（土）に神奈川県川崎市聖マリアンナ医科大学に於いて、開催いたしました。当日の参加者数は約 250 名であり、大変好評でした。＜プログラム＞ ① 講演：「股関節の痛みと人工股関節」講師：聖マリアンナ医科大学整形外科学講座講師石井庄次 ② 講演：「人工股関節全置換術前後のスポーツまたは体操・運動に関するアンケート調査経過報告」講師：聖マリアンナ医科大学整形外科学講座代表教授別府諸兄 ③ 実演：「股関節をガードするゴムバンド体操」講師：メディカルフィットネス研究所代表太藻ゆみこ ④ 質疑応答【第 14 回股関節市民フォーラム】平成 26 年 11 月 22 日（土）に神奈川県横浜市聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院に於いて、開催いたしました。当日の参加者数は約 100 名であり、熱心な質疑応答がありました。 3 ＜プログラム＞ ① 講演：「人工股関節全置換術前後の Walking について」講師：別府諸兄（聖マリアンナ医科大学整形外科学講座代表教授） ② 特別講演：「ランニングにつなげるウォーキング～歩ける喜び～」講師：坂本雄次（ランニングプロデューサー） ③ 実技指導：実技Ａ「股関節いきいき walking」（屋外）病院の敷地をウォーキングしました。参加者約 30 名でした。実技Ｂ「股関節いきいき体操」（室内）参加者約 70 名でした。講師：太藻ゆみこ（メディカルフィットネス研究所代表・健康運動指導士） ④ 講演：「股関節の痛みと人工関節」講師：増田敏光（聖マリアンナ医科大学整形外科学講座講師） ⑤ 質疑応答（２）普及啓発事業平成 26 年度は、股関節、人工股関節及び運動器の周知、「新・股関節がよくわかる本」及び「人工股関節がよくわかる本」の広報に努め、広く一般国民の方々に周知を図りました。（３）インターネット情報提供事業当財団のホームページは、平成 26 年 1 月より大きくリニューアルし、その後も改善して、より見やすく、利用しやすいよう情報公開しました。また、各イベント開催や結果をタイムリーにアップして広報しました。 4 ３．運動器健康寿命延伸事業（公 3）（１）運動器健康寿命延伸体操の研究開発及び普及促進事業健康寿命延伸のための股関節を中心とする「運動器健康寿命延伸体操」（ロコモン体操）の研究開発及び外部機関が開催する下記の講演会等へ出演し、普及促進に努めました。 ① 平成 26 年 6 月 27 日（金）東京都中央区ロイヤルパークホテル「城東骨ケアフォーラム～ロコモティブシンドロームの最前線～」講師：泉田良一（江戸川病院慶友人工関節センター長）対象：主に運動器疾患の診断、治療に携わっている医療従事者参加者は約 50 名でした。 ② 平成 26 年 8 月 22 日（金）神奈川県藤沢市藤沢市保健所「いつまでも元気で歩くために～整形外科医の視点から高齢社会の現状と健康づくりに必要なこと～」講師：別府諸兄（聖マリアンナ医科大学整形外科学講座代表教授）対象：一般市民参加者は約 80 名でした。 ③ 平成 27 年 2 月 20 日（金）栃木県宇都宮市宇都宮市東市民活動センター「のばそう健康寿命！ストップ・ザ・ロコモ！～『ロコモン体操』でいつまでも丈夫な足腰を～」講師：太藻ゆみこ（メディカルフィットネス研究所代表）対象：健康づくり推進員・食生活改善推進員参加者は 120 名でした。（２）体操指導者研修事業平成 26 年度の実施状況は、次のとおりです。平成 26 年 12 月 6 日（土） 5 「第 8 回ロコモン体操講習会」講師：別府諸兄（聖マリアンナ医科大学整形外科学講座代表教授）太藻ゆみこ（メディカルフィットネス研究所代表）野田慶子（健康運動指導士）対象：健康運動指導士、介護関係者他 14 名会場：ＡＰ品川アネックスＱルーム４．管理事業（１）理事会日程平成 26 年 5 月 22 日（木）第 8 回理事会議案・報告開催場所 1.平成 25 年度事業報告及び附属明神戸市細書について神戸国際会議場 2.平成 25 年度貸借対照表、正味財産 4 階 404 増減計算書及び附属明細書並びに財産目録について 3.評議員選定委員会へ提出する役員等候補者名簿について 4.顧問等の選任について 5.股関節研究助成審査要領の新設について 6.股関節らくらく募金及びバナー掲載について 7.健康寿命と運動に関する検討会（仮称）について平成 26 年 10 月 30 日（木）第 9 回理事会 1.諸規程の改定について 2.股関節らくらく募金について 3.平成 26 年度股関節研究助成金について 4.股関節研究セミナーについて 5.市民フォーラムについて平成 27 年 2 月 26 日（木）第 10 回理事会 1.平成 27 年度事業計画について福岡市 2.平成 27 年度収支予算について福岡サンパレス 3.平成 27 年度股関節研究助成につ 4 階第 1 会議室いて 6 新宿区京王プラザホテル 42 階「高尾」 4.ホームページについて（２）評議員会日程平成 26 年 6 月 7 日（土）第 7 回評議員会議案・報告 1.議事録署名人選出について 2.平成 25 年度事業報告及び附属明細書について 3.平成 25 年度貸借対照表、正味財産増減計算書及び附属明細書並びに財産目録について 4.役員等候補者名簿について 5.顧問等の選任について 6.股関節研究助成審査要領の新設について 7.股関節らくらく募金及びバナー掲載について 8.健康寿命と運動に関する検討会（仮称）について開催場所川崎市聖マリアンナ医科大学東横病院 5 階会議室区分平成 25 年度監事監査開催場所世田谷区（公財）日本股関節研究振興財団会議室（３）監事監査日程平成 26 年 4 月 23 日（水）（４）評議員選定委員会日程議題平成 26 年 1.議長選出について 5 月 31 日（土） 2.評議員辞任について第 2 回評議員選定 3.評議員選任について 7 開催場所世田谷区桜新町区民集会所委員会（５）財団のあり方に関する検討委員会日程議題平成 26 年 1.股関節らくらく募金について 5 月 22 日（木） 2.その他第 5 回財団のあり方に関する検討委員会開催場所神戸市神戸国際会議場 4 階 404 平成 26 年 1.股関節らくらく募金について 10 月 30 日（木） 2.ホームページについて第 6 回財団のあり方に関する検討委員会新宿区京王プラザホテル 42 階「高尾」（６）ホームページウォッチャー委員会日程議題開催場所平成 27 年 1.リニューアルされた財団ホームペ渋谷区 2 月 7 日（土）ージについてＡＰ渋谷道玄坂第 1 回ホームペ 2.今後の財団のホームページについ 11 階 K ルームージウォッチャーて委員会 3.その他５．股関節らくらく募金について平成 26 年度は参加者数 100 名の目標でしたが、平成 27 年 3 月 31 日現在で 70 名でした。 8