きらり Kanikita

生徒指導だより
平成 22 年度 第3号
朝礼講話「草刈り」
5月 17 日(月) 久米英順 先生
さわやかな、気持ちのいい朝を迎えました。今日は、私の家庭の話を聞いてください。
ある休日。お昼ご飯を食べてのんびりとしている家族に、「さあ皆さん、これから広場の草刈りをやろうでは
ありませんか」と声をかけました。(ちなみに、このフレーズは、鳩山総理大臣の演説の口調をまねるという我が
家の流行語です。)広場といっても、自宅の西側に何も使っていない空き地があるのですが、最近の暖かさのせ
いで草が伸び放題になっています。このままでは、火災の危険もあるということで消防署から草刈りをやるよう
に勧告がくるんです。ただ、一人でやるのはあまりにも大変なので家族を誘ったのです。すると案の定、娘が「私
は勉強するからダメ」と必殺のジョーカーを切ってきました。「おっ、来たな、こいつ」と思い、「勉強よりも
大切なものがそこにはある」とか言いながら、父親の強権を発動しながら家族みんなを引っ張っていきました。
本当ならば、草を根っこから抜かなければまた生えてしまうのですが、それでは埒があかないので草刈り鎌で
根本からひたすら切り倒していきます。道行く近所の人と話をしながら、隣から流れてくるピアノの音を聞きな
がら草を刈っていました。突然、娘が「あ゛~。お父さん来て!」と叫びました。何だと思い駆け寄ってみると
「何ということでしょう。そこには20cm ほどのしまへびがいるではありませんか。」(ちなみにこれは「ビフ
ォー・アフター」のフレーズで我が家の流行ことばです)またしばらくして、今度は母親が「あ゛~。それは切っ
ちゃダメ!」と私に向かって叫んでいます。なぜだろうと思って聞いてみると、それは長根だから食べられると
のこと。そして、他にも私が雑草だと思って刈り倒していた草が、ゆりの一種できれいな花を咲かせるので切っ
てはいけないと言われました。植物の名前も虫の名前にも疎い私にとっては、いろいろな発見がありました。
“み
みず”は今年1年分の“みみず”を見たような気がします。
確かに、大変しんどい作業でしたが、その日の夕食は、草刈りで見つけたことを互いに話したり、私の母親が、
昔、私たちが木に登ったり田んぼで遊んでいた話をしたり、いつも以上に賑やかな団らんのひとときとなりまし
た。ちなみに、娘は「疲れた」と言って、何も勉強もせずに寝てしまいました。
誰しも、面倒くさいこと、しんどいことは嫌です。しかし、みんなで楽しみながらやれば、その辛さも少しは
和らぎます。また、「嫌だから」と目や耳もふさいで、手も出さないでいたのでは、何も見つかりません。
1年生の皆さんは、部活動に正式に入部をしました。辛いことや大変なことがいろいろとあると思いますが、
3年間頑張って、多くのことを吸収してください。3年生の皆さんは、明日から東京と横浜に修学旅行ですね。
ぜひ、いろいろなものを見つけてきてください。そして思い出に残る3日間にしてください。2年生の皆さん。
いよいよ野外活動の準備が始まりました。参加する全員が楽しい時間が過ごせるように、みんなで協力してやり
ましょう。 今日は、つまらない内輪話を一生懸命に聞いてくれて、どうもありがとう。終わります。
授業中の姿勢大丈夫ですか?
衣替えの季節とともに、暑さ等により何となく体のだるさを感じ、授業中の姿勢が崩れてしまうことはありま
せんか?「授業は学生(小学生から大学生まで)の本分」と言われます。勉強とは「勉めて強いる(がまんして
努力するというような意味)
」ものです。それ故、授業は楽しいことばかりではありません。中学生ならばなおさ
らです。がんばらなければならないことから逃げようとする心が、姿勢の崩れとなっているのです。逆の発想を
すれば、姿勢を正すことでがんばる気持ちがわいてくるのではないでしょうか。
きらり Kanikita
・雑草が勢いよく伸びる時期となった。草取りはこの時期の大きな課題の一つでもある。そんな中
がんばってくれる人は多い。プール前の植え込み。ここは土が軟らかく特によく雑草が伸びる場所で
あるが、ほぼ 1 週間できれいになった。次に、西門周辺のフェンス際。ここもよく伸びるし、目立つ
場所でもある。フェンス1マス2人という分担を決めてこつこつ取ってくれた。いずれも草の勢いを
上回る生徒の皆さんの勢いです。
・1年生が入部した。職員室での部室の鍵の借り方、グラウンド整備の仕方、あいさつの仕方など丁
寧に上級生が教えている。丁寧に教えれば、丁寧にそれを行う気持ちが自然に身につくものである。