System x3100 M4(2582) - Windows Server 2012 導入ガイド

System x3100 M4(2582) - Windows Server
2012 導入ガイド ServeRAID C100編
目次:
1. 導入前の作業
1.1 使用するコンポーネント
1.2 オプションの増設
1.3 RAIDの構成
2. Windows Server 2012の導入
1. 導入前の作業
当ガイドは、ServerGuideを使用しないでWindows Server 2012をGUI使用サーバーとして導入する手順を記
述しています。
サーバーに搭載されているRAIDアダプターとして、ServeRAID C100コントローラーでRAID構成を行う手順
を紹介しています。
【電源投入前にお読みください】
フロントベゼルに配置されているパワーオンLEDを確認します。パワーオンLEDが高速で点滅(1秒間に4回)し
ている場合、サーバーの電源制御ボタンは使用不可の状態です。
サーバーに電源を接続した直後は高速で点滅の状態となります。低速で点滅(1秒間に1回)の状態へ遷移する
までしばらくお待ちください。
1.1 使用するコンポーネント
当ガイドで紹介する導入手順では、次のインストールメディア、ドライブ類、各種ソフトウェアを使用します。
(1) Windows Server 2012 DVD
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(1) Windows Server 2012 DVD
(2) DVDを読み取ることが可能な光学ドライブ
(3) デバイス・ドライバー各種
System x3100 M4に標準で搭載されている各種ハードウェアコンポーネントは、Windows Server 2012に含
まれるデバイス・ドライバーで認識されます。
System x3100 M4へWindows Server 2012を導入するにあたり、事前にデバイス・ドライバーをご用意頂く
必要はありません。
※Windows Server 2012にデバイス・ドライバーが含まれないオプション製品につきましては、それらのオプ
ション製品に対して別途デバイス・ドライバーの用意が必要となります。
※既にインストールされているデバイス・ドライバーについても、最新のものが公開されている場合は更新され
ることをお勧め致します。
1.2 オプションの増設
メモリー・モジュールの取り付け手順など、各種追加ハードウェアに関する注意事項は、最新のシステムガイド
またはインストールおよびユーザーズ・ガイドをご参照ください。
システム・ガイド
http://www.ibm.com/systems/jp/x/system/guide.shtml
IBM Systemx 3100 M4 Type 2582 インストールおよびユーザーズ・ガイド第5版第2刷
http://www.ibm.com/jp/domino04/pc/support/Sylphd10.nsf/jtechinfo/SYM0-0070EF5
1.3 RAIDの構成
ServeRAID C100を搭載したシステムでは、ソフトウェアレベルでのRAID構成をサポートしています。uEFIメ
ニューからRAIDモードを有効にすることで構成が可能になります。
当ガイドでは、ソフトウェアRAIDモードを有効にした後、RAID 1を構成してWindows Server 2012を導入す
る手順を説明します。
1. サーバーの電源を入れるとIBM System xのロゴが表示されます。画面下に「<F1> Setup」と表示され
た段階で[F1]キーを押して、「System Configuration and Boot Management」を起動します。
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2. 「System Configuration and Boot Management」が表示されますので「System Settings」を選択し
て[Enter]キーを押下します。
3. 「System Settings」画面が表示されますので、「Devices and I/O Ports」を選択して[Enter]キーを押
下します。
4. 「Devices and I/O Ports」画面が表示されます。「Configure SATA as」のパラメーターを選択し
て、「RAID」に変更します。
5. [Esc]キーを2回押下して「System Configuration and Boot Management」画面へ戻ります。もう1度
[Esc]キーを押下するとユーティリティーを終了します。終了する際、「Do you want to exit Setup
Utility ?」というメッセージが表示されます。[Y]キーを押下して終了します。
6. システムの再起動が行われます。再びIBM System xのロゴが表示され、画面下に「<F1> Setup」と表
示された段階で、[F1]キーを押して「System Configuration and Boot Management」を起動します。
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7. Setupユーティリティー「System Configuration and Boot Management」が表示されますので
「System Settings」を選択します。
8. 「System Settings」画面が表示されます。「Storage」メニューを選択して[Enter]キーを押下しま
す。
9. 「Storage」画面が表示されます。「LSI Software RAID Configuration Utility」メニューを選択して
[Enter]キーを押下します。
10. 「Configuration Options」画面が表示されます。「[Virtual Drive Management]」メニューを選択し
て[Enter]キーを押下します。
11. 「Virtual Drive Management」画面が表示されます。「[Create Configuration]」メニューを選択して
[Enter]キーを押下します。
12. 「Create Configuratoin」画面が表示されます。ここでは作成するRAIDアレイのレベルを選びま
す。「Select RAID Level」が選択されている状態で[Enter]キーを押下して、構成可能なRAIDレベルの
一覧を表示します。今回はRAID1を構成しますので、「RAID1」を選択して[Enter]キーを押下します。
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13. 「Select Drives」を選択して[Enter]キーを押下します。
14. 選択可能なディスクの一覧が表示されますので、スペースキーを使ってディスクを選択します。選択が終
了したら「Apply Changes」を押下してRAIDを構成します。確認画面では「OK」を押下します。
15. 「Save Configuration」を選択して設定を保存します。確認画面では「Confirm」のチェックボックスが
選択されている状態でスペースキーを押下します。「Confirm」に[X]が表示されている状態で、「Yes」
を選択して[Enter]キーを押下します。
16. RAID構成に成功したことを示すメッセージが表示されますので、「OK」を押下します。
17. 「Configuration Operations」画面へ戻りますので、[Esc]キーを4回押下し、「System Configuration
and Boot Manaement」画面へ戻ります。もう1度[Esc]キーを押下するとユーティリティーを終了しま
す。終了する際、「Do you want to exit Setup Utility ?」というメッセージが表示されます。[Y]キー
を押下して終了します。
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以上でRAIDの構成は完了です。
2. Windows Server 2012の導入
当ガイドでは、Windows Server 2012のDVDメディアを使用して、uEFIモードで導入を行なっております。
System x3100 M4のファームウェアはuEFIに準拠しているため、uEFIに対応したOSを導入する場合、通常は
uEFIモードで導入されます。
System x3100 M4は、明示的に起動デバイスを指定しない場合、uEFIモードで起動できるデバイスから検索し
ます。
uEFIモードで起動可能なデバイスが存在しない場合、改めてBIOSモード(Legacyモード)で起動できるデバイ
スを検索します。
【導入手順】
1. サーバー本体の電源を投入し、直ちにWindows Server 2012のDVDメディアをDVDドライブへ挿入
し、DVDメディアからブートします。
<注意!> Windows Server 2012のDVDメディアからのブート方法について
Windows Server 2012のDVDメディアからブートするには、IBM System x ロゴが表示されたタイミ
ングで<F12>キーを押下します。
「Select one time Boot Device」では、次回起動するデバイスを一覧から選択することができます。
【uEFIモードで導入する場合】
[CD/DVD Rom]を選択して、<Enter>キーを押下してください。
※当ガイドでは、uEFIモードで導入を行っております。
【BIOSモードで導入する場合】
[Legacy Only]を選択して<Enter>キーを押下してください。
2. Windowsのインストール開始画面が表示されるまでお待ちください。画面が表示されたら、言語とその
他の項目を選択して「次へ」ボタンをクリックしてください。
※当ガイドでは、初期設定のまま導入を行っています。Windowsインストーラーの各設定値は、ご要件
に合わせて設定してください。
「インストールする言語」 :日本語(日本)
「時刻と通貨の形式」 :日本語(日本)
「キーボードまたは入力方式」 :Microsoft IME
「キーボードの種類」 :日本語キーボード(106/109 キー)
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3. ウィンドウの中央に「今すぐインストール」と表示された画面へ遷移します。「今すぐインストール」を
クリックします。
4. プロダクト・キーの入力画面へ遷移します。プロダクト・キーを入力して「次へ」をクリックします。
5. インストールするオペレーティング システムを選択する画面へ遷移します。ここでは、現在読み込んで
いるDVDメディアからインストール可能なエディション、インストールオプションを選びます。購入し
たエディションおよびインストール オプションを選び「次へ」をクリックします。当ガイドで
は、「GUI 使用サーバー」を選択しています。
6. 「マイクロソフト ソフトウェア ライセンス条項」画面へ遷移します。ライセンス条項を最後までお読み
頂き、インストールを継続する場合は「同意します」にチェックを入れて「次へ」をクリックします。
7. インストールの種類を選択する画面へ遷移しますので、「カスタム: Windowsのみをインストールする
(詳細設定)」を選択します。
8. Windowsのインストール場所を選ぶ画面へ遷移します。この段階ではパーティションが作成されていな
いので、インストール可能なパーティションの作成を行います。
「ドライブ 0 の割り当てられていない領域」を選択して「ドライブ オプション」をクリックします。※
認識順により必ずしもドライブ 0とならない場合があります。その場合は適宜読み替えてください。
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9. 「新規」をクリックし、作成するパーティションのサイズを入力して「適用」をクリックします。※作成
したパーティションとは別に、システムが使用するパーティションも自動的に作成されます。
10. 作成した「プライマリ」パーティションを選択してから「次へ」をクリックしてインストールを開始しま
す。インストールが完了するまでしばらくお待ちください。
※Windowsインストーラーにより、インストール中は自動的にサーバーが再起動されることがありま
す。
11. インストール完了後、コンピューターへサインインするためにAdministratorアカウントのパスワードを
設定する必要があります。画面の指示に従いAdministratorのパスワードを設定してください。
12. パスワードを設定するとサインイン画面へ遷移します。[Ctrl] + [Alt] + [Del]キーを押下して
Administratorアカウントでサインインします。サインイン後は自動的に初期設定が実行されます。
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13. コンピュータ名やネットワーク設定などは自動的に行われます。変更が必要な場合は「サーバー マネー
ジャー」で変更してください。
※Windowsにサインインすると「サーバー マネージャー」が自動的に表示されます。コンピュータ名の
変更やネットワークの設定、OSの再起動や停止などは、「サーバー マネージャー」の「ローカル サー
バー」の項目にて行うことができます。
以上の手順でWindows Server 2012のセットアップは完了です。
<参考!> 導入したWindows Server 2012のEditionを確認する方法について
導入したWindows Server 2012のEditionについては、以下の方法で確認することができます。
・Server Core インストール環境の場合
「コマンドプロンプト」や「Windows PowerShell」にて、"systeminfo"コマンドを実行してOS名を
確認してください。
・GUI 使用サーバー環境の場合
「サーバー マネージャー」を起動して、「ツール」 - 「システム情報」から導入されているOS名を確
認してください。
<参考!> 導入したWindows Server 2012が、uEFI/BIOSモードのどちらで導入されているのかを確認
する方法について
導入したWindows Server 2012が、uEFI/BIOSモードのどちらで導入されているのかについては、以
下の方法で確認することができます。
・Server Core インストール環境の場合
「コマンドプロンプト」や「Windows PowerShell」にて、以下の方法で確認できます。
1."diskpart"コマンドを実行します。
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1."diskpart"コマンドを実行します。
2."list disk"コマンドを実行して、OSが導入されているディスクのGPTの項目を確認します。それぞれ
以下のとおりです。
「*」と表示されている場合は、uEFIモード。
「 」(空白)になっている場合は、BIOSモード。
・GUI 使用サーバー環境の場合
「サーバー マネージャー」より、以下の方法で確認できます。
1.「サーバー マネージャー」を起動して、「ツール」 - 「コンピューターの管理」を開きます。
2.「ディスクの管理」の項目を開き、Windows Server 2012が導入されたディスクを右クリックして
プロパティを開きます。
3.「ボリューム」タブを開いて「パーティションのスタイル」の項目を確認します。それぞれ以下のと
おりです。
「GUID パーティション テーブル (GPT)」と表示されている場合は、uEFIモード。
「マスター ブート レコード (MBR)」と表示されている場合は、BIOSモード。
<注意!>ハードディスク認識順序についての注意
標準のServeRAID C100コントローラーをご利用の場合は、uEFIの設定にて、IDEモードもしくはRAID
モードを選択できますが、
ServeRAID C100をRAIDモードに設定した場合は、ハードディスクの認識順序がIDEモードと一部異な
るため注意が必要です。
ServeRAID C100がIDEモード(RAID構成なし)に設定されている場合は、HDDベイ0、HDDベイ
1、HDDベイ2、HDDベイ3の順番で認識します。
ServeRAID C100がRAIDモードに設定されている場合は、HDDベイ0、HDDベイ2、HDDベイ1、HDD
ベイ3の順番で認識します。
ハードディスクベイ
IDEモード
RAIDモード
HDDベイ 0
ハードディスク 0
ハードディスク 0
HDDベイ 1
ハードディスク 1
ハードディスク 2
HDDベイ 2
ハードディスク 2
ハードディスク 1
HDDベイ 3
ハードディスク 3
ハードディスク 3
変更履歴:
2013/12/04 v1.0
初版公開
2015/04/10
文書のPDF化を実施 (内容に変更なし)
免責:
当内容は、お客様、販売店様、その他関係者が、System x, Flex Systemなどを活用することを目的として作成
しました。
詳細につきましては、URL( http://www.lenovo.com/legal/jp/ja/ )の利用条件をご参照ください。
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詳細につきましては、URL( http://www.lenovo.com/legal/jp/ja/ )の利用条件をご参照ください。
当技術資料に含まれるレノボ・エンタープライズ・ソリューションズ株式会社およびLenovo Enterprise
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り、LES はその正確性または完全性についてはいかなる責任も負いません。
当技術資料の個々の項目は、LESにて検証されていますが、お客様の環境において全く同一または同様な結果が
得られる保証はありません。お客様の環境、その他の要因によって異なる場合があります。お客様自身の環境に
これらの技術を適用される場合は、お客様自身の責任と費用において行なってくださいますようお願いいたしま
す。
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