Lenovo System x3250 M6 (3633) Windows Server 2012 R2 導入ガイド ServeRAID-M1210、ServeRAID-M5210コントローラー対応版 ■概要 本ドキュメントは、お客様がSystem x3250 M6 (3633) (以降、本ドキュメント内では「x3250 M6」と 表記します)へWindows Server 2012 R2を導入する際にご活用いただける参考書として作成しました。 マシン・タイプやハードウェア構成によってはここに記載する手順とは異なる場合がありますので、適宜読 み替えてください。 本ドキュメントでは、x3250 M6にWindows Server 2012 R2をインストールし、デバイス マネージャー 上ですべてのデバイスが認識されることを確認するまでの流れを取り扱います。 ■目次 1. 本ドキュメントの作成に使用したハードウェア、構成 2. 使用するコンポーネント 3. 導入前の作業 4. 導入作業 4.1. RAIDの構成 4.2. Windows Server 2012 R2のインストール 4.3. デバイス・ドライバーのインストール Appendix.参考資料 1 / 23 1. 本ドキュメントの作成に使用したハードウェア、構成 ハードウェアおよびソフトウェアの構成 機種 System x3250 M6 (3633L2J、3633EMJ) RAIDアダプター ServeRAID-M1210コントローラー (3633L2J) ServeRAID-M5210コントローラー (3633EMJ) それぞれで確認 HDD 3.5インチ シンプル・スワップHDD x2 (3633L2J) 2.5インチ ホット・スワップHDD x2 (3633EMJ) それぞれで確認 RAIDレベル RAID 1 uEFIモード/BIOSモード ●uEFIモード (GPT: GUID パーティション テーブル) ○BIOSモード (MBR: マスター ブート レコード) インストール・メディア Windows Server 2012 R2 Standard DVD インストール・オプション ●GUI使用サーバー ○Server Core インストール ユーティリティーの使用 以下のユーティリティーは本ドキュメントの手順では取り扱いま せん。 ・ServerGuide 2 / 23 2. 使用するコンポーネント 本ドキュメントでは、x3250 M6に同梱されている部品以外に、次のコンポーネントを事前にご用意いただ く必要があります。 □ハードウェア ・モニター ・キーボード ・マウス ・電源ケーブル ・DVD-ROMを読み込むことが可能なUSB光学ドライブ □ソフトウェア、デバイス・ドライバー ・Windows Server 2012 R2 DVD ・デバイス・ドライバー (Chipsetドライバー、ServeRAIDドライバー[ServeRAID-M5210搭載時] ) デバイス・ドライバーは、Lenovo SupportもしくはIBM Fix Centralから入手します。 入手したファイルは、USBメモリー・キーなどに格納しておきます。 本書では、OSが標準で持つデバイス・ドライバーのインストールについては省略していますが、Lenovo SupportまたはFix Central上に公開されている最新のドライバーが存在する場合は、別途入手いただき適用 することを推奨します。 【デバイス・ドライバーの入手方法】 Lenovo Supportから入手する場合: (1) Lenovo Support へアクセスし、「製品を検索する」のテキストボックスに “x3250 M6” と入力し て [Lenovo System x3250 M6 – Machine Type 3633] をクリックします。 Lenovo Support http://support.lenovo.com/jp/ja 3 / 23 (2) 「Lenovo System x3250 M6」のページが表示されますので、“Intel(R) Chipset Device Software For Windows” のリンクを開きます。 (3) 「Intel(R) Chipset Device Software For Windows」のページが表示されますので、実行ファイルの 行にある「Download Now」のアイコンをクリックしてファイルを入手します。 Chipsetドライバーと同様に、一覧から ”IBM ServeRAID M Series and MR10 SAS Controller Driver for Windows” および “Lenovo IMM2 PBI device NULL driver “ を探して入手します。 Fix Centralから入手する場合: (1) Fix Central へアクセスし、製品やOSの情報を選択します。 Fix Central http://www.ibm.com/support/fixcentral/ Fix Central の使用方法については、下記のWebサイトをご参照ください。 Fix Central使用ガイド http://www.ibm.com/support/docview.wss?uid=swg21676440 ドロップダウンリストから下記の通りに選択し、[次へ進む] ボタンを押します。 製品グループ: Lenovo x86 servers 以下から選択 Lenovo x86 servers: Lenovo System x3250 M6 以下から選択 Lenovo System x3250 M6: 3633 オペレーティング・システム: Windows Server 2012 R2 4 / 23 (2) 適用可能なドライバー、ファームウェア等の検索結果が表示されますので、「Intel(R) Chipset Device Software For Windows」および「ServeRAID M Series SAS/SATA Controller Driver for Windows Server 2012R2/2012/2008R2/2008」にチェックを入れ、[次へ進む] ボタンを押します。 (3) 必要なパッケージを選択してダウンロードします。 参考: ServeRAID M5210 コントローラー搭載時は OS 標準ではなく Lenovo 版ドライバーを使用してください ServeRAID M5210 コントローラーを搭載している場合、通常は OS が標準で持つドライバーで HDD を認識します が、OS のインストールに失敗する事象が報告されています。本ドキュメントでは Lenovo 版ドライバーを適用する 手順を紹介しています。 【参照資料】ServeRAID M5210/M5210e コントローラーのデバイス・ドライバーは OS 標準ではなく Lenovo 版を使用してください http://www.lenovojp-cms.com/cmscontents/gdfiles.php?md=307 5 / 23 3. 導入前の作業 x3250 M6に搭載するオプションがある場合には、事前に搭載します。 オプション製品やHDDの搭載手順については、下記「インストールとサービスのガイド」をご確認くださ い。 Lenovo System x3250 M6 インストールとサービスのガイド https://download.lenovo.com/servers_pdf/x3250_m6_3633_3943_isg_ja.pdf 電源ケーブルがUPSやPDU、OAタップなどの電源に接続されていることを確認します。 ディスプレイ、キーボード、マウスが接続されていることを確認します。 6 / 23 4. 導入作業 4.1. RAIDの構成 【電源投入前にお読みください】 前面ベゼルの左側に配置されているパワーオンLED (電源ボタン自身がパワーオンLED) を確認します。 パワーオンLEDが高速で点滅(1秒間に4回)している場合、サーバーを完全に始動させる準備ができていま せんので電源制御ボタンは使用不可の状態です。 低速で点滅(1秒間に1回)する状態へ遷移するまでしばらくお待ちください。 システム装置をAC電源へ接続した場合、まずは高速で点滅する状態になります。 (1) x3250 M6の電源ボタンを押します。パワーオンLEDが点灯し、サーバーが起動します。 (2) Lenovoロゴが表示されます。このタイミングで、キーボードから <F1> キーを押して「System Configuration and Boot Management」画面(uEFIの設定画面)を呼び出します。 7 / 23 (3) 「System Configuration and Boot Management」画面から [System Settings] を選択します。 (4) 「System Settings」画面が表示されたら [Storage] を選択します。 (5) 「Storage」画面が表示されたら 下記のメニューを選択します。 ServeRAID-M1210コントローラー搭載時: [AVAGO MegaRAID <ServeRAID M1210> Configuration Utility – 03.14.09.01] ServeRAID-M5210コントローラー搭載時: [AVAGO MegaRAID <ServeRAID M5210> Configuration Utility – 03.14.09.01] (6) 「Dashboard View」画面が表示されますので、[Main Menu] にフォーカスを当て<Enter>キーを 押します。 (7) 「Main Menu」画面が表示されますので、[Configuration Management] にフォーカスを当て <Enter>キーを押します。 8 / 23 (8) 「Configuration Management」画面が表示されますので、[Create Virtual Drive] にフォーカス を当て<Enter>キーを押します。 (9) 構成するRAIDのレベルを指定します。[Select RAID Level] の設定値がフォーカスされている状態 で<Enter>キーを押し、<RAID 1> を選択します。[Select Drives] のメニューがフォーカスされ ている状態で<Enter>キーを押します。 9 / 23 (10) 「Select Drives」画面が表示されますので、[Check All] のメニューにフォーカスを当て、<Enter> キーを押します。[Apply Changes] メニューにフォーカスを当て、<Enter>キーを押します。 (11) 「Success」画面が表示されますので、 [OK] にフォーカスを当て、<Enter>キーを押します。 10 / 23 (12) 「Create Virtual Drive」画面に戻りますので、[Save Configuration] メニューにフォーカスを当 て、<Enter> キーを押します。 (13) 確認画面が表示されますので、[Confirm] の設定値にフォーカスを当て、スペースキーを押します。 [Yes] にフォーカスを当て、<Enter> キーを押します。 11 / 23 (14) 「Success」画面が表示されますので、[OK]にフォーカスを当て<Enter>キーを押します。 (15) <Esc>キーを5回押すと「System Configuration and Boot Management」画面に戻りますので、 もう一度 <Esc>キーを押します。設定内容を保存するか確認する画面が表示されますので、<Y>キ ーを押して画面を抜けます。 以上で RAID の構成が完了しました。続いて Windows Server 2012 R2 のインストールへ進みます。 12 / 23 4.2. Windows Server 2012 R2のインストール (1) 光学式ドライブ・イジェクト/閉じるボタンを押して Windows Server 2012 R2 の DVD メディアを挿 入します。 (2) DVD からのブートが行われます。以下のように、"Loading files..." と表示され、プログレス・バーに 進捗状況が表示されます。(3) の画面が表示されるまで待ちます。 (3) 「Windows セットアップ」ウィンドウ(以下の画面)が表示されたら、インストールする言語やキー ボードの種類などを選択して [次へ] ボタンをクリックします。 ※本ドキュメントでは、デフォルト値のままとしています。ご要件に合わせて設定ください。 インストールする言語: 日本語 (日本) 時刻と通貨の形式: 日本語 (日本) キーボードまたは入力方式: Microsoft IME キーボードの種類: 日本語キーボード (106/109 キー) 13 / 23 (4) ウィンドウの中央に [今すぐインストール] ボタンが配置されてある画面が表示されますので、このボ タンをクリックします。 (5) プロダクト・キーの入力画面が表示されます。プロダクト・キーを入力して [次へ] をクリックします。 ※メディアの種類によっては、インストールのフェーズで入力画面が表示されない場合があります。そ の場合は本項はスキップします。 (6) 「インストールするオペレーティング システム」を選んでください」画面(以下の画面)が表示され ます。 Server Core としてインストールするか、 GUI 使用サーバーとしてインストールするかを選択します。 GUI 使用サーバーを選択し [次へ] をクリックします。 (7) 「マイクロソフト ソフトウェア ライセンス条項」画面が表示されます。ライセンス条項を最後までお 読みいただき、インストールを継続する場合は [同意します] にチェックを入れて [次へ] をクリック します。 (8) インストールの種類を選択する画面が表示されますので、 [カスタム: Windows のみをインストール する (詳細設定)] をクリックします。 14 / 23 (9) Windows のインストール場所を選ぶ画面が表示されます。この段階ではパーティションが作成されて いませんので、インストール可能なパーティションの作成を行います。 [ドライブ 0 の割り当てられていない領域] を選択して [新規] をクリックします。※認識順により必 ずしもドライブ 0 とならない場合があります。その場合は適宜お読み替えください。 参考: ServeRAID M5210 コントローラー搭載時は OS 標準ではなく Lenovo 版ドライバーを使用します 事前に USB メモリー・キーなどに格納しておいたドライバーを x3250 M6 に接続し、 「ドライバーの読み込み」ボ タンを押して USB メモリー・キー内のドライバーを指定します。ドライバーを読み込まなくてもディスクが認識さ れる場合もありますが、別途 Lenovo 版ドライバーを適用されることをお勧めします。 (10) 作成するパーティションのサイズを入力して [適用] をクリックします。 作成したパーティションとは別に、システムが使用するパーティションも自動的に作成される旨につい て、メッセージ・ボックスが表示されますので、[OK]をクリックします。 15 / 23 (11) 作成した「プライマリ」パーティションを選択してから「次へ」をクリックします。インストー ルが始まりますので、完了までしばらくお待ちください。 ※Windows インストーラーにより、インストール中は自動的にサーバーが再起動することがあります。 (12) インストール完了後、コンピューターへサインインするために Administrator アカウントのパ スワードを設定する必要があります。 画面の指示に従い Administrator のパスワードを設定します。[完了]ボタンを押してパスワードの設定 を完了します。 【注意】パスワードの文字列に指定すべき文字について パスワードは、大文字、小文字、数字を含む組み合わせである必要があります。 16 / 23 (13) サインイン画面が表示されます。Ctrl + Alt + Del キーを押して Administrator アカウントでサ インインします。サインイン後は自動的に初期設定が実行されます。 以上でWindows Server 2012 R2のインストールが完了しました。この状態では、いくつかのデバイスが 正常に認識しません。続いてデバイス・ドライバーのインストールを行います。 17 / 23 4.3. デバイス・ドライバーのインストール 「B. 使用するコンポーネント」で事前に入手したデバイス・ドライバーを適用します。 USBメモリーなどに格納したファイルを、x3250 M6の任意のフォルダー内に配置します。 ■チップセット・ドライバーの適用 (1) ファイルを実行します。「Intel(R) Chipset Device Software For Windows」ウィンドウが立ち上 がりますので、[Perform Update] が選択されていることを確認し、[Next >] ボタンを押します。 (2) 「Package and System match」画面が表示されますので、「Update」ボタンを押します。 18 / 23 (3) 「Success」画面が表示されれば、適用完了です。 以上でチップセット・ドライバーの適用が完了しました。 ■IMM2 PBI device NULLドライバー (1) ファイルを実行します。「Lenovo IMM2 PBI device NULL driver」ウィンドウが立ち上がりますの で、[Perform Update] が選択されていることを確認し、[Next >] ボタンを押します。 19 / 23 (2) 「Package and System Match」画面が表示されますので、[Update] ボタンを押します。 (3) 「Success」画面が表示されれば、適用完了です。 20 / 23 ■デバイス マネージャー上からの確認 (1) サーバー マネージャーを起動します。左側のペインから [ローカル サーバー] をクリックします。 コンピューター名をクリックして、システムのプロパティを開きます。 (2) [ハードウェア] のタブを開き、[デバイス マネージャー] をクリックします。 (3) 「ほかのデバイス」が存在しないことを確認します。 以上で導入が完了しました。 参考: 導入した Windows Server 2012 R2 の Edition を確認する方法について 導入した Windows Server 2012 R2 の Edition は下記の方法で確認することができます。 「サーバー マネージャー」を起動して、<ツール> - <システム情報>の OS 名を確認してください。 「Microsoft Windows Server 2012 R2 Datacenter」などと 表示されることで、OS が正しく導入されたことを 確認できます。 参考: 導入した Windows Server 2012 R2 が、uEFI/BIOS モードのどちらで導入されているのかを確認する方 法について 導入した Windows Server 2012 R2 が、uEFI/BIOS モードのどちらで導入されているのかについては、 「サーバー マネージャー」から確認可能です。 1. サーバー マネージャー」を起動して、<ツール> - <コンピューターの管理>を開きます。 2. <ディスクの管理>の項目を開き、Windows Server 2012 R2 が導入されたディスクを右クリックしてプロ パティを開きます。 3. <ボリューム>タブを開いて[パーティションのスタイル]の項目を確認します。それぞれ以下のとおりです。 「GUID パーティション テーブル (GPT)」と表示されている場合は、uEFI モード、 21 / 23 「マスター ブート レコード (MBR)」と表示されている場合は、BIOS モードです。 Appendix. 参考資料 本製品のマニュアルについては下記をご参照ください。 Lenovo System x3250 M6 インストールとサービスのガイド https://download.lenovo.com/servers_pdf/x3250_m6_3633_3943_isg_ja.pdf ファームウェア、デバイス・ドライバーの更新については、下記をご参照ください System x BladeCenter UpdateXpress System Pack Installerガイド http://www.lenovojp-cms.com/cmscontents/gdfiles.php?md=10 本製品に搭載されるシステム管理プロセッサー「Integrated Management Module II(以後「IMM2」」 については下記をご参照ください。 Integrated Management Module II (IMM2) 関連 FAQ http://www.lenovojp-cms.com/cmscontents/gdfiles.php?md=131 Integrated Management Module II (IMM2) 操作ガイド http://www.lenovojp-cms.com/cmscontents/gdfiles.php?md=132 IMM2には、ハードウェア障害発生時にIBMサポート・サイトへ自動通知を行う機能が搭載されています。 この機能に関する紹介については下記をご参照ください。 IBMへのハードウェア障害自動通知 (Call Home) のご紹介 http://www.lenovojp-cms.com/cmscontents/gdfiles.php?md=106 IMM2の機能レベルをアップグレードするための手順については、下記をご参照ください。 IBM Feature on Demand (FOD) ライセンス・アクティベーション・ガイド http://www.lenovojp-cms.com/cmscontents/gdfiles.php?md=133 OS上からRAIDを管理することが可能なユーティリティーの利用については、下記をご参照ください。 MegaRAIDストレージ・マネージャー 導入ガイド http://www.lenovojp-cms.com/cmscontents/gdfiles.php?md=84 22 / 23 ■更新履歴 2016/07/22 v1.0 初版作成 ■免責事項 当内容は、お客様、販売店様、その他関係者が、System x, Flex System, ThinkServerなどを活用するこ とを目的として作成しました。 詳細につきましては、URL( http://www.lenovo.com/legal/jp/ja/ )の利用条件をご参照ください。 当技術資料に含まれるレノボ・エンタープライズ・ソリューションズ株式会社およびLenovo Enterprise Solutions (以下総称して、LES) 以外の製品に関する情報は、各提供ベンダーより提供されたものであり、 LES はその正確性または完全性についてはいかなる責任も負いません。 当技術資料の個々の項目は、LESにて検証されていますが、お客様の環境において全く同一または同様な結 果が得られる保証はありません。お客様の環境、その他の要因によって異なる場合があります。お客様自身 の環境にこれらの技術を適用される場合は、お客様自身の責任と費用において行なってくださいますようお 願いいたします。 Copyright 2016 レノボ・エンタープライズ・ソリューションズ株式会社 23 / 23
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