東京消防庁から火災通報装置の工事・点検に関するお願い

東京消防庁から火災通報装置の工事・点検に関するお願い
火災通報装置に接続できる電話回線は、NTTアナログ回線又はISDN 回線に限られま
す。また、火災通報装置のダイヤル方式設定を電話回線に適合させる必要があります。
IP電話又は直収電話に接続した場合やダイヤル方式が適合していない場合には、正しく
119番通報が行えません。
火災通報装置はNTTアナログ回線又はISDN 回線に接続する必要があります!
火災通報装置の工事に際しては、NTTアナログ回線又はISDN 回線に接続してくだ
さい。なお、ISDN回線に接続する場合には、適合するターミナルアダプタを介して接
続する必要があります。
IP電話又は直収電話に接続した場合は、正しい119番通報が行えません。
【主なIP電話と直収電話】
電話種別
電気通信事業者名
KDDI
IP電話
NTT東日本
フュージョン・コミュニケーションズ
ジュピターテレコム(J:COM)
UCOM
直収電話
ソフトバンクテレコム
NTTコミュニケーションズ
サービス名
ひかりone
メタルプラス
ケーブルプラス
ひかり電話
DTIフォンひかり
J:COM PHONE
MEDiA IP PHONE
ビジネスCALL
おとくライン
Arcstarダイレクト
火災通報装置のダイヤル方式設定を電話回線に適合させる必要があります!
火災通報装置の工事に際しては、機器のダイヤル方式設定(ダイヤル式10パルス、ダ
イヤル式20パルス、プッシュ式)を接続電話回線に適合させる必要があります。なお、
自動でダイヤル方式を選択する火災通報装置の場合は、設定する必要はありません。
ダイヤル方式が適合していない場合は、正しい119番通報が行えません。
火災通報装置の工事に係る届出についてのお願い
工事整備対象設備等着工届出書及び消防用設備等設置届出書には、「消防機関へ通報す
る火災報知設備の概要表」(東京消防庁火災予防規程事務処理要綱 別記様式第4号の8
の2)又は接続電話回線が確認できる図書を添付して回線種別(NTTアナログ回線又は
ISDN 回線)とダイヤル方式を明確にしてください。
法令の適用を受けない自主的に設置される火災通報装置についても、法令基準に準じて
届出を行うようお願いします。
火災通報装置のメッセージ内容の変更工事を行う場合にも工事整備対象設備等着工届出
書及び消防用設備等設置届出書を提出する必要があります。
火災通報装置の点検時には電話回線種別等を点検する必要があります!
火災通報装置の点検に際しては、消防用設備等の点検要領に基づき接続電話回線の種別
(NTTアナログ回線又はISDN 回線)及びダイヤル方式設定の適合(自動設定される
機器を除く。)について点検する必要があります。
点検結果については、点検結果報告書に添付する点検票の備考欄に記載して消防署に報
告してください。
【点検票への記載例】
【NTT アナログ回線の場合】
「回線種別及びダイヤル方式ともに適合(116にて確認)
回線種別:NTT アナログ回線(専用)、ダイヤル方式:DP20PPS」
【NTT ISDN回線の場合】
「回線種別適合、ダイヤル方式不適合(建物関係者に確認、点検時改修済み)
回線種別:NTT ISDN回線(火災通報優先接続型TA接続)、ダイヤル方式:PB」
【IP電話・直収電話の場合】
「回線種別不適合、ダイヤル方式適合(建物関係者に確認)
回線種別:●●テレコム(IP電話)、ダイヤル方式:PB」
点検時に切替スイッチ等を操作した場合は、点検後必ず元の位置に戻してください。
切替スイッチ等が正しい位置にない場合は、正しい119番通報が行えません。
火災通報装置の電話回線種別の確認のための試験通報は行わないでください!
火災通報装置の点検に際して、電話回線種別の確認のための試験通報(実際に119番
通報を行うもの)を行わないでください。
なお、工事に伴う機能確認のため試験通報を行う場合は消防職員の立会いが必要になり
ますので管轄する消防署に事前に相談してください。
電話回線の確認方法について
火災通報装置の接続電話回線については、建物関係者に依頼し電話回線契約書等によ
り回線種別及びダイヤル方式について確認してください。電話回線契約書等で回線種別
等が確認できない場合には、当該電話回線からNTT総合受付窓口(116番)に問い
合わせて確認してください。(図1を参照してください。)
同一建物内においてNTTアナログ回線、IP電話等の複数の電話回線契約を行って
いる場合があるので、火災通報装置が接続される電話回線を電話番号等により特定して
確認するよう注意してください。(図2を参照してください。)
IP電話又は直収電話が接続されていた場合は消防署に連絡をお願いします
火災通報装置にIP電話又は直収電話が接続されていることを確認した場合には、速や
かに建物を管轄する消防署まで連絡をお願いします。
また、建物関係者へも電話回線をNTTアナログ回線又はISDN 回線に変更しないと
火災通報装置から正しく119番通報されないことをお知らせください。
上記のように、火災通報装置の接続電話回線はNTTアナログ回線又はISDN 回線と
する必要があるとともに適正に維持管理されている必要があります。
火災通報装置について不明な点は、管轄する消防署にご相談ください。
【図1 確認手順フロー】
火災通報装置に
係 る 電 話 回 線
火災通報装置の接続さ
れている回線の電話回
線契約書等を参照
不明
NTT 総合受付窓口
(116 番)で
回 線 種 別 確 認
NTT東日本以外
(例)KDDI
ソフトバンクテレコム
NTT コミュニケーションズ
ズ
IP電話
NTT東日本
アナログ回線
又はISDN回線
ダイヤル方式
IP回線等であり回線種別不適合
電 話 回 線 の 変 更 が 必 要
ダイヤル式10パルス
ダイヤル式20パルス
プッシュ式
ダイヤル方式設定
の適合状況確認
1点検票の備考欄に回線種別等の不適合につ
いて記載
2消防署への電話回線不適合の連絡
3関係者への電話回線不適合の通知
点検票の備考欄に回線種
別等の適合について記載
【図2 複数のサービス利用者のイメージ】
この部分の回線種別
を確認する。
火災通報装置
NTT
KDDI
ソフトバンク
テレコム
·
·
事業所交換機
·
交換機交換機
·
事業所内回線
事業所内電話機
交換機交換機
様式第4号の8の2(第12関係)
(日本工業規格A列4番)
消防機関へ通報する火災報知設備の概要表54
項
回線種別
火
目
□アナログ
□デジタル(
品
名
・
型
式
製
造
会
社
名
設
置
場
型式番号
所
災
遠 隔 起 動 装 置
通
)
報
階
良
否
―
―
―
―
―
―
―
―
室
設
電 話 機 付 (1)
(2)
(3)
置
台 (4)
(5)
(6)
場
電話機なし (1)
(2)
(3)
所
台 (4)
(5)
(6)
選 択 信 号 送 出 方 式 □DP方式(□10PPS,□20PPS)
( ア ナ ロ グ 方 式 ) □PB方式
装
自動火災報知設備連動
置
□無
常
用
電
源
AC
V
予
備
電
源
DC
V
品
名
・
型
式
製
造
会
社
名
種
付
属
装
置
(
タ
ー
ミ
ナ
ル
ア
ダ
プ
タ
ー
)
□有
設
場
続
端
続
方
□優先接続型
所
接
接
型式番号
別
置
法
末
AH
□優先接続型以外
階
優
先
接
続
型
室
□火災通報装置(アナログ)
□アナログ端末機器
台
□デジタル端末機器
台
(送受信情報量
kbps)
優 型 □火災通報装置(アナログ)
□アナログ端末機
先
器 接 以 □デジタル端末機
等 続 外 (送受信情報量
機
送受信情報量の表示
工 事 者
kbps)
kbps
常
用
電
源
AC
V
予
備
電
源
DC
V
電源工事
1台
AH
配線工事
機 器 の 取 付 工 事
区
分 工事担任者・電話工事
そ の 他
備考1 項目中□欄は,該当するものを 印で,アンダーライン部分には該当する内容を記
入すること。
2
良否欄は,記入しないこと。