サービス業 (宿泊施設、多目的ホール、フィットネススタジオ等の複合施設) 宿泊施設のケース:前橋テルサ 様 地域:関東 利用者数:平日約1,180名 前橋テルサ様ではエネルギー原単位や照明の更新状況から、適切なエネルギー管理下にあると推察されま す。近く大改修を予定とのことなので、診断では、極力運用改善および運転時間の長い設備の対策を中心 にご提案しました。 ・エネルギー使用状況 内訳 電気 (千kWh/年) 都市ガス (千m3年) 改善前 2,177 322 改善後 2,033 282 ・提案項目ダイジェスト 運用改善 投資改善 提案1(空調設備) 提案7(ボイラ) 外気導入量の低減 空気比の適正化 提案2(給排水) プール・浴槽の循環ろ過装置ポンプを夜間停止 提案3(空調設備) 設定温度の適正化 提案4(その他) 省エネ自動販売機の導入 提案5(空調設備) ターボ冷凍機の設定温度変更 提案6(照明) 照度の適正化 提案1(空調設備) 提案8(給排水) プール・浴槽の循環ろ過装置ポンプへのインバータ 導入 提案9(照明) 高効率照明への交換 提案10(蒸気配管) 蒸気バルブの保温 外気導入量の低減 省エネ効果:38.7kL/年 キーワード: 削減金額:2,384千円/年 外気導入量・換気量の適正化 設備概要:対象外気導入量 42,550m3/h→40%減 閉じる 室内CO2濃度(650ppm)から過剰換気であり、現状より40%外気導入量を減らし、空調用電力および 都市ガスの消費量を低減することを提案。 提案2(給排水) プール・浴槽の循環ろ過装置ポンプを夜間停止 省エネ効果:14.5kL/年 キーワード: 削減金額:984千円/年 非生産(不要)時・休日の稼 働台数削減 設備概要:循環ポンプ11kW 1台、1.5kW 2台 閉じる 温水プールとフィットネス浴槽のろ過器装置は終日連続運転であるが、無人の夜間帯は循環ポンプの運転 を停止し、電力消費量を低減することを提案。 提案3(空調設備) 設定温度の適正化 省エネ効果:6.1kL/年 キーワード: 削減金額:372千円/年 設定温度の適正化 設備概要:暖房用都市ガス使用量 70,045m3/年 閉じる 暖房時の室内温度測定値が平均22.6℃あるので、設定温度を2℃下げて空調用燃料消費量を低減すること を提案。 提案4(その他) 省エネ自動販売機の導入 省エネ効果:2.8kL/年 キーワード: 削減金額:191千円/年 省エネ自動販売機の導入 設備概要:旧タイプ19台 閉じる 消費電力の大きい旧タイプがあるので、省エネタイプに交換し節電することを提案。 提案5(空調設備) ターボ冷凍機の設定温度変更 省エネ効果:1.8kL/年 削減金額:120千円/年 キーワード: 季節による設定温度変更 設備概要:ターボ冷凍機 200UST、400UST各1台 閉じる 2台のうち1台は盛夏時のみ運転、他は通年運転で冷水取出し温度は標準の7℃であるが、夏季以外の冷水 軽負荷時は8∼10℃に設定を上げて、電力消費量を低減することを提案。 提案6(照明) 照度の適正化 省エネ効果:1.7kL/年 キーワード: 照明の間引き 削減金額:119千円/年 設備概要:蛍光灯52W59台、58台→39台、58台 閉じる 現状やや明るすぎる場所があり、照明間引きおよび調光設定を変更して省電力することを提案。 対象場所と対策 台数 原油量 (kL/年) 効果 (千円/年) 事務所&ロビー→間引き(目標Lx500&200) 59→39 1.2 84 フィットネス室→調光 (目標Lx500) 58 0.5 35 ※省エネルギー量は、原油換算で表示しております。 提案7(ボイラ) 空気比の適正化 省エネ効果:1.3kL/年 削減金額:80千円/年 キーワード: 空気比の適正化 設備概要:ボイラ燃料使用量 101,528m3/年 閉じる 2台のボイラのうち1台の空気比がやや高め(1.42)であり、他のボイラ並みに是正し消費燃料を低減す ことを提案。 提案8(給排水) プール・浴槽の循環ろ過装置ポンプへのインバータ導入 省エネ効果:7.1kL/年 削減金額:479千円/年 キーワード: インバータの導入 設備投資額:1,200千円(回収2.5年) 設備概要:循環ポンプ11kW 1台、1.5kW 2台 閉じる 曜日により利用人数に差があるので、循環ポンプにインバータを導入して利用に応じた運転をし電力消費 量を低減することを提案。 提案9(照明) 高効率照明への交換 省エネ効果:6.8kL/年 キーワード: 高効率照明への更新 削減金額:459千円/年 設備投資額:998千円(回収2.2年) 設備概要:ミニクリ電球36W 306個、ロビー電球9W 155個 閉じる シャンデリア電球をLEDに交換(また一部ロビーの消灯)して節電することを提案。 現状→改善案 台数 投資 (千円) 効果 (千円/年) 回収年数 ミニクリ電球36W→LED5.4W 306 918 411 2.2 ロビー電球9W→昼間センサー消灯 155 80 48 1.7 提案10(蒸気配管) 蒸気バルブの保温 省エネ効果:2.7kL/年 削減金額:163千円/年 キーワード: 保温対策 設備投資額:150千円(回収0.9年) 設備概要:無保温弁 5個 閉じる ヘッダー部の弁で無保温のものがあり、保温して熱損失を減らし、燃料消費量を低減することを提案。 ※省エネルギー量は、原油換算で表示しております。
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