High IOPS モジュラーアダプター [WarpDrive]導入ガイド(Linux版)

High IOPS モジュラーアダプター [WarpDrive]導入ガイド(Linux版)
<はじめに>
新しい High IOPS モジュラー アダプターは、高性能ソリューションで、direct-attached storage (DAS)を採
用しています。ラインナップとして、300GB、600GB、800GB Multi Level Cell (MLC)アダプターと、300GB
Single Level Cell (SLC)アダプターがあります。高性能デザインにより、低レイテンシーとCPU負荷軽減を実
現し、Webサービング、データウェアハウジング、データマイニング、オンライントランザクション処理等のア
プリケーションを加速させます。PCIeホスト・インターフェースは標準的な PCI-Expressフォームファクターで
柔軟でありながら、統合管理が容易です。これらのアダプターは読み取り/書き込みにかかわらずアプリケ
ーションの性能を向上するよう設定されています。
High IOPS モジュラー アダプターはソリッド・ステート・テクノロジーを含む最新のエンタープライズレベルの
先進的な技術を実装し、高性能、高耐久性、高信頼性を実現します。 また、メンテナンスを容易にするモ
ジュラー保守設計となっています。
また、アダプターの稼働部品が少なく、基本構成要素としてのNAND型フラッシュメモリーは、振動、騒音、
機械的な障害とは無縁です。又、ECCやN+1冗長によるエラー訂正やデータ冗長化が図られ高い信頼性を
発揮します。
ハイパフォーマンスのコンピューティングを可能にするか、あるいはストレージフットプリントを減らすかにか
かわらず、 Lenovoはコンピュータ要求事項を満たすために 当High IOPSアダプターを提供します。これら
のアダプターは多種多様なSystem x サーバーと互換性があります。当製品は限定保証ながら、Lenovo保
証のもとでカバーされています。
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標準的な PCI-Express デザイン
高い信頼性
高容量のMLC NAND テクノロジー および SLC NAND テクノロジー設計
低ホスト負荷
安定したCPUとメモリーオーバーヘッド
ロースペース、低電力、冷却、管理費用の削減
HDDソリューション
堅牢で容易な管理
RoHS指令準拠
300GB/600GB/800GB モジュラー アダプター
ハーフサイズ、 Low Profile
PCI-Express 2.0 x8
Windows Server 、Red Hat Enterprise Linux、SUSE Linux等の主要な64bitOSをサポートしています。(32bit
OSはサポートしていません)
サポートされるシステムについては、システムガイドおよびServerProvenにて確認してください。
システムガイド
http://www.ibm.com/systems/jp/x/system/guide.shtml
ServerProven
http://www.ibm.com/servers/eserver/serverproven/compat/us/
<本ガイドで使用した構成>
本書では、以下の構成を用いて検証しています。
System x3650 M4 - Red Hat Enterprise Linux 6.3 x64
300GB High IOPS MLC モジュラー アダプター (90Y4361)
<導入手順>
以下の手順では、OSの導入は完了しているものとします。
1.アダプターの取り付け
取り付ける前にシステムを停止させ、電源コードを取り外しておきます。
アダプターを取り付ける際には、各種インストール・ガイドをご確認ください。
x3650M4ライザーカードの水色のプラスチックガイドには固定できません。
ガイドの位置をずらして装着して下さい。
2.システムの起動
電源コードを取り付け、システムを起動します。
3.デバイス・ドライバーの導入
1) 最新のデバイス・ドライバーはWebサイトよりダウンロードします。
製品に付属のUSBメディアには、ドキュメント類が含まれますが、ドライバーおよび管理ツールは含まれて
いません。公開されている最新のバージョンをご利用下さい。
High IOPS Modular Sub-Matrix
https://www-947.ibm.com/support/entry/myportal/docdisplay?lndocid=MIGR-5092803
Fix Central
http://www-933.ibm.com/support/fixcentral/
当ガイドでは、Red Hat Enterprise Linux 6.3 x64を使用するため、
ibm_dd_mpt2sas_15.00.00.00_rhel6_32-64.tgz をダウンロードし、/root/driver
ディレクトリにコピーしております。
2)ダウンロードしたtgzファイルを展開します。
#tar xzf ibm_dd_mpt2sas_15.00.00.00_rhel6_32-64.tgz
3)インストール・スクリプトを実行します。RHEL6.3では標準のドライバーが存在しますのでアップデートする
ためにオプションを付けて実行します。
#./install.sh –update --override
「SUCCESS」と表示されれば完了です。
4)インストールされたドライバをロードします。
#modprobe mpt2sas
5)ドライバーのバージョンを確認します
# modinfo mpt2sas |grep version
6) デバイスの確認。
例:以下は「システムツール」-「ディスク・ユーティリティ」の画面です。
コマンドで確認
#fdisk -l
fdiskコマンドなどで環境に応じたパーティション設定を行いご使用下さい。
4. LED表示
High IOPS モジュラーアダプター本体には、3つのLEDが付属しており、動作状況を確認することができま
す。
左から Life、Status、Activity
LED Name
LED Color
Activity
Green
Green
Life
Yellow
Red
Green
Status
Yellow
Red
LED Description
On, blinking - Indicates data activity on the card. No action required.
On, steady- Card has sufficient life remaining for programming and erasing the
Flash memory. No action required.
On, steady - Card has approximately 10%, or less, of life remaining for
programming and erasing the Flash memory. Plan for replacements.
On, steady - Card has no program or erase cycles left, and data can be read, but
not written. Backup data, copy to a new card.
On, steady - Normal.
On, blinking - This lets the user locate a specific card in a rack of servers.
On, steady - Warning. One of the following conditions applies:
・Temperature warning. If this condition persists, you might damage your card.
Increase cooling for the card or shut down your system to prevent damage.
・Other component issues: Run the list and health commands in the ddcli utility to
determine which component has an issue.
On, blinking - Firmware fault code:
・Run the ddcli utility to determine which component has an issue.
・If no information appears, reboot the system and retry.
・If no information appears, call your field application engineer.
On, steady - One of the following conditions applies:
・ One or more of the SSDs has failed (IT mode).
・ At least one SSD has exceeded its temperature.
・ RAID volume has failed (DD mode).
・ No RAID volume is configured (DD mode).
・ Backup power store has failed.
・ Other component issues: Run the list and health commands in the ddcli utility
to determine which component has an issue.
5. 管理ユーティリティの利用
High IOPS Modular Adapters の管理ユーティリティはddcliになります。
ddcli はコマンドライン・インターフェース・モード、もしくはテキストメニュー・インターフェース・モードで動作
します。
1)最新の管理ユーティリティはWebサイトよりダウンロードします。
製品に付属のUSBメディアには、ドキュメント類が含まれますが、ドライバーおよび管理ツールは含まれて
いません。公開されている最新のバージョンをご利用下さい。
High IOPS Modular Sub-Matrix
https://www-947.ibm.com/support/entry/myportal/docdisplay?lndocid=MIGR-5092803
Fix Central
http://www-933.ibm.com/support/fixcentral/
当ガイドでは、Linux版を使用するため、ibm_utl_mpt2sas_ddcli-109.000.00.00_linux_x86-64.zip をダウンロー
ドし、ddcliというディレクトリを作成してコピーしております。
2) ダウンロードしたzipファイルを展開します
#unzip ibm_utl_mpt2sas_ddcli-109.000.00.00_linux_x86-64.zip
3)「ddcli_Linux_x64_rel」というフォルダの中にコマンドファイルが展開されておりますが
権限がついておりませんので実行権限を付けます。
#cd ddcli_Linux_x64_rel
#chmod 744 ddcli
4)コマンドの実行
■テキストメニュー・インターフェース・モード
#ddcli
搭載されているHigh IOPS Moduler Adapter の一覧が表示されますのでどのアダプターを番号で選択しま
す。ここの例では1枚のみ表示されております。
アダプターの番号(ここでは1)を入力してEnterキーを押すとメニューが表示されます。
1~7のいずれかの番号を入力してEnterキーを押し各機能を実行します。0(ゼロ)で終了します。
■コマンドライン・インターフェース・モード
#ddcli –help
利用可能なコマンド・オプションの一覧が表示されます。
例:寿命の確認
#ddcli –c 1 -health
コマンド・オプションの詳細な使用方法などについては、製品に付属のUSBに格納されているドキュメントも
しくは、下記サイトからダウンロードしたドキュメントを参照して下さい。
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詳細につきましては、URL(http://www.lenovo.com/legal/jp/ja/)の利用条件をご参照ください。
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