RealityOSの話

RealityOSの話
2010.12.10
Ryo Iizuka@NyARToolkit Project
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自己紹介
NyARToolkit プロジェクト 主催
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職業:フリーのプログラマ
●
Web:http://nyatla.jp/
●
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NyARToolkitプロジェクト
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ARToolKitを実用化する為のプロジェクト。
●
●
ARToolKitをJavaやC#等へ移植。
移植のほかにも、新しい技術の開発や高速化、権利処
理等をしています。
http://nyatla.jp/nyartoolkit/wiki/index.php
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RealityOS
RealityOSは、現実感を管理するシステム。
●
DOSがディスクを管理するように、Realityを管理す
るための概念。
●
DOS(Disk Operating System)
ROS(Reality Operating System)
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RealityOS
●
Realityを介在させることで、現実情報へのアクセス
を支援。
RealityOS
Write
Operation
Read
Sampling
Reality
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RealityOSの役割
●
Realityの維持
●
(AR)アプリケーションへのRealityの提供
●
Realityと現実の同期(Read/Write)
●
現実を、ランダムアクセス可能なメディアにする。
Application
Application
Application
Random Access API
現実
Reality
Sampler
Driver
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RealityOSとDOSの比較
RealityOSとDOSは、Applicationから見えれば同じ
ようなもの。
●
App1
App2
App3
Reality
App2
App3
キャッシュ
Tracker
サンプラ
サンプラ
Sampler
App1
ドライバ
ドライバ
ドライバ
ドライバ
ドライバ
Media IO
データベース
(記録メディア)
現実
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RealityOSがあると…
ARシステムは現実感の演算装置。管理された
Realityがあれば、ARアプリケーションの実装がより
容易に。
●
○○現実感
×
係数
=
拡張現実感
○○現実感
+
△△現実感
=
××現実感
Realityをメディアとして扱うことで、現存するメディア
処理技術がそのまま転用可能。(転送、複写、記録
等。)
●
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RealityOSでのRealityの定義
●
管理対象のRealityの定義
●
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Realityは、現実からサンプリングした対象を区別して、
時間的な連続性を持たせた値を格納する動的メディ
ア。
Realityは、意識的なものではない。(電子機器にも実装
できる。)
Tracker
現実感
Tracker
Sampler
Sampler
現実
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次期NyARToolkitでの実証実験
ARToolKitベースの、Read Only Realityを実装。
●空間に存在する四角形(マーカ)に対して、ランダム
アクセスIFを提供。
●マーカの状態に応じたコンテンツの生成が容易に。
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次期NyARToolkitでの実証実験
●
通常のARToolKitに対する優位点
●
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●
マーカの特定が非同期。
マーカの状態に応じた検出アルゴリズム切り替え。
マーカプロパティに対するランダムアクセス性
NyARToolKit Reality
新規ターゲット
輪郭ターゲット
マーカ特定
プログラム
矩形ターゲット
対象外ターゲット
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β版はこちら
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http://sourceforge.jp/projects/nyartoolkit/
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まとめ
●
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RealityOS
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Realityはランダムアクセス可能な現実の一部。
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Realityを維持、管理するのが、RealityOS。
楽しいARの作り方
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ARを扱うときは、拡張元のRealityをきちんと設計しよ
う。
Realityをコントロールすることが、エンターテイメントに
繋がる?
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ご清聴ありがとうございました。
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