vol.2 生産性の改善とその手法 キーワードは、 自立とICTへの新たな理解

ネットワングループがお届けする旬のICT情報
vol.2
2012 DEC.
生産性の改善とその手法
キーワードは、
自立とICTへの新たな理解
生産性向上の本質とは
与えられた時間は等しく限られている。
こ
は、殆どが「暗算を代替する電子計算
の限られた時間の中で社員は仕事の仕
機」だ。
ここから一歩踏み込み、社員の
生産性とは一体何だろうか。単なる
方を変えていかなければならない。学習
自立した行動を強くサポートする形にし
従業員数と売上との除法の数字だろう
による変化の先取り、
お客様に貢献する
なければならない。
ここで強くお伝えし
か。
ネットワンは民間の事業会社であり、
仕事の結果とそれに掛けた時間の定量
たいことは、ICTのTは
“Technology”
適正な利潤を追求し、事業拡大を目指
化と評価、
それに伴い発生する課題の
ではなく、標準的な
“Tool”
だということ
す会社である。
そういった意味で、
お客
認識と解決策の実施。
これらを積み重ね
だ。
つまり、
ICTとは特別なモノではなく、
様と同様、社長である私は、
“生産性向
ていくことが、
生産性の向上・改善だ。
日々の業務に溶け込み、社員が特別な
上”
と常に向き合わなければならない。
つまり経営者は、仕事の標準化を進
リテラシーを必要とせず、
無意識に利活
一方、
その本質を見誤れば数字遊びに
めて効率化を図る一方で、社員に適切
用するべきものなのである。
終始してしまうことになる。
な自由裁量を与え、
自分を自分でマネー
情報漏洩の心配無く会社の情報を
今回は、
この生産性向上の本質につ
ジメントできるような「自立して仕事がで
いつでもどこでも入力/閲覧/共有でき
いて論じつつ、ICTの新たな理解をお
きる」環境を整備する必要がある。
る環境、
また、場所も端末も選ばずに、
伝えしたい。
そして、
ここまで理解を進めた上で初
時間のロス無く情報豊かに人と人との
めて、
“ICTの利活用”
という単語を出す
対話が実現できる環境。今日では、
これ
ことができる。無駄な労力・時間を排除
らが仮想化データセンターやネットワー
し、
答えを得るため・アウトプットを出すた
クの整備によって十分に実現可能だ。
会社が立ち止まることは許されない。
めの時間を多くとるためには、
このICT
私はネットワンという会社を変えていき
企業にとって現状維持は後退を意味す
の利活用が必須だ。時間や場所の制
たい。常に変革が進み、生産性が改善
る。
ここでのキーワードは
“自立”
だ。人に
約、年齢や性別の制約、更には手に取
されている会 社にしたい。それには
る端末すら制約から解放し、誰もが自
“Tool”
としてのICTの利活用が不可欠
立した行動を実践できる環境をICTで
だ。
ネットワンは、
自社をリファレンスケー
実現しなくてはいけない。
スとして、実践と経験を重ね、そのプロ
自立と変革
セスと結果を定量的に可視化し、お客
ネットワンシステムズ株式会社
代表取締役 社長執行役員
吉野 孝行
ICTは自立した行動を支援する
標準的な“ツール”
しかしながら、
今日でのICTの使い方
様と共有するサービス企業として、
価値
を提供したいと考えている。
Techno
Edge
技術 動向
自社で最先端ICTを活用したノウハウを顧客に積極的に提供
最先端ICTソリューションとは
ネットワンシステムズのビジネス戦略コンセプト
最先端ICT
(Information Communica-
お客様
tion Tool)
とは、
どんなものだろう。
ネットワン
提供
では、2012年7月にソリューション・ブリー
ICT利活用によるビジネス拡大/TCO削減
フィング・センターを開設し、
ワークスタイル
変革、BCP/DR、
クラウドなどの最先端
ICTソリューションのデモを行っており、
ワークスタイルの変革
生産性向上
Solution Briefing Center
お客様に体験してもらう
自社がリファレンスユーザー
として利用
革新的なインフラストラクチャー
既に130社以上のお客様にお越し頂き、
好評を得ている。通常のデモとの違い
ビジネスの継続
ネットワンの最新技術
ネットワンの次世代サービス
●ICT基盤の仮想化 ●セキュアなユニファイドコラボレーション
●ICT基盤運用/監視 ●変革のための教育 ●変革のための制度
は、
ベンダー各社に協力頂き最先端の製
品・テクノロジーを導入、
マルチベンダー
築は広く普及している。
VDIを含めたデス
机などはなくなり、
仮想デスクトップ、
仮想コ
環境でシステムを構築していることだ。技
クトップ環境の仮想化も導入気運が高い
ミュニケーション、
仮想ワーク
・スペースを活
術的な説明を最小限にして、
どのようにビ
が、
これまで構築してきた部門単位のサイ
これらを全社画一
用して仕事をしていく。
ジネス環境が良くなるのか、
などのICT利
ロ状の仮想環境の統合やモバイル環境
的に行うのでなく、
組織・業務の特性に応
活用に重点をおいているのが好評要因
でのデスクトップ運用など、
解決しなくては
じて、
扱うセキュリティ
・レベル、
モバイル環
であると分析している。
ならない課題も多い。
そして、
本当にビジネ
境に対する要求に応じて仮想化されたリ
最大手の独立系インテグレーターとし
スに貢献するのか、
生産性向上につなが
ソースと効率的なプロセスを適用させる。
て培った技術的なノウハウをもとにICT
るのか、効果測定はどのように行うか、
な
ネットワンでは、
これらの取り組みを2013年
ソリューションの開発を進めてきたが、
お
ど、
新たな経営レベルの課題に対しても答
春までに適用していく予定である。
客様のビジネス課題をよりリアリティをもっ
えを出していく必要がある。
このような取組みは、制度改革を含め
て解決提案出来るようにととった戦略が
そこで、
これらの課題解決を早期に柔
て欧米企業だから出来る、
と先入観をも
ネットワン自身のリファレンス化だった。
こ
軟に進める考え方がグローバル企業を中
つ方も多いと思われるが、
ネットワンで挑
れは、最先端ICTソリューションを導入し
心に出て来たので、
ネットワンもこれらの考
戦していく中で日本の企業ならではの構
て単に使いこなすというレベルでなく、制
え方に準じた変革に取り組むことにした。
築・運用・効果測定などのノウハウを蓄積
度・規定変更を伴うワークスタイル変革を
これまでのICTリソースのみを仮想化し
し、
お客様に提供していくので、是非、期
実践することだった。成功も失敗も含め、
たコンピュータ・
リソースの最適活用ではな
待して欲しい。
そこで学んだノウハウや効果測定した定
く、
ワークプレイス
(職場環境)
リソース含め
量的なデータなどをお客様に提供するこ
て仮想化を進めていく。
ICTリソースとワー
とで、
ICTインフラ投資に対する効果など
ク・プレイス・
リソースの仮想化を高度に統
が把握しやすくなる。
合して進めていくことにより、
ヒューマン・
Grow business
Reduce Cost
Respond Risk
企業変革とリソース
従業員満足度向上
顧客満足度向上
ヒューマン・
リソース
ワークスタイル変革
ワーク&ライフ
リソース
(人財)
の生産性を向上させてい
ICTリソース
仮想化
ICTリソース、ワーク・プレイス・
リソース双方の仮想化
く取組みである。
VMwareをはじめとする仮想化技術の
のICTデバイスと職場環境の物理的関係
ネットワンシステムズ株式会社
ビジネス推進グループ 執行役員
活用でサーバ、
ストレージの仮想環境構
を排除、
すなわち個人専用の電話機、
PC、
篠浦 文彦
特定の組織、
個人、
業務に紐付く専用
VDI BCP/DR
ハイブリッド・クラウド
生産性向上
バランス
ワーク・プレイス・
リソース
業務改善 人事制度改革
NetOne Topics
NetOne
災害対策・事業継続・仮想化・クラウドなど
16テーマ80講演に渡る“技術祭”を開催
お客様にお届けする最新・最先端の技術動向における社内の理解促進を強化
弊社では11月に、
4日間16テーマ80
技術部門から営業部門へと集中的に
について、
デモを交えてレクチャーを実
講演におよび大規模な技術勉強会
伝え、
理解を深めるものです。
施しました。
「技術祭」を社内で開催しました。
こ
具体的なトピックスとしては、複数
これらトピックスについてご興味がご
れは、
お客様のICTシステムの「投資
データセンターによる災害対策・事業
ざいましたら、
是非、
弊社営業担当へと
対効果の最大化」
と
「利用方法の最
継続、仮想化・クラウド・自動化、
ネット
お気軽にお声がけください。
適化」
を実現するため、
次世代技術動
ワーク管理・最適化、
400G・1T超高速
向や製品の検証結果、
そしてそれらを
ネットワーク、
モバイル、
コラボレーション、
組み合わせたソリューションについて、
SDN
(Software-Defined Network)
、
ネットワンシステムズ株式会社
ビジネス推進グループ ビジネス推進本部 第1製品技術部 部長
海外の最新動向を入手・検証している
BYOD
(Bring Your Own Device)
等
飯田 健二
セキュリティ運用サービス
(Palo Alto PAシリーズ)を開始
セキュリティの常時監視やアナリシスレポートをご提供
11月からPalo Alto社の次世代
えるべく、
セキュリティ専門家を配置し、
関するサービスメニューを拡大して
ファイアウォール、PAシリーズのセキュ
定常的な監視とレポートによる
「貴社へ
いく予定です。
リティ運用サービスの販売を開始致
の脅威と対策」
をご提供いたします。
しました。
今後もお客様のニーズをサービス
ネットワンシステムズ株式会社
ビジネス推進グループ ビジネス推進本部 第1製品企画部 部長
セキュリティ機器は導入して終わり
拡充に反映させ、
セキュリティ運用に
田中 年男
ではなく、
ポリシーに則った設定(ルー
ル)変更や攻撃への対応など、様々
な運用が必要となります。高いセキュ
リティ・レベルを維持しながら、
セキュ
N-CALLsセキュリティ運用サービス
(Palo Alto PAシリーズ)
シルバーサービス
ゴールドサービス
プラチナサービス
カスタムサービス
アナリシスレポート
セキュリティレポート
セキュリティ監視
セキュリティ機器管理
シグネチャ管理
機器の稼働監視
リティ運用担当者の負荷を軽減した
いとお客様の声が多くありました。
ネットワンではそのようなニーズに応
パロアルトの管理、
監視を一括して実施
セキュリティの
常時監視
総括・分析
レポートの提供
Cloud Reports
Cloud Business Alliance News
ハイブリッドクラウド環境の
構築にむけて
自由に検証できる環境“SandBox”を提供
SandBox提供の背景
SandBoxではPaaSやSaaSといった環境を順次整備して
クラウドが注目されてから既に数年が経過しています。
しか
まいります。PaaSについてはオープンソースのOSをご提供さ
し、
日本国内においてはまだ仮想化やプライベートクラウドと
せていただき、SaaSについてはforesight Vol.1でご紹介し
いった領域での利用が非常に多く、企業のICTコスト削減を加
たCBA
(クラウド・ビジネス・アライアンス)
加盟企業のビジネス
速させるためのパブリッククラウドの利用やハイブリッドクラウド
アプリケーションを主としてご提供していく予定となっております。
環境の構築という領域までは活発化していないのが現状では
利用イメージですが、
お客様個別にSandBoxへアクセス可
ないでしょうか。
その理由は、
「 社内システムとの相互利用性に
能なIDを発行することで、専用のポータルサイトを経由してあら
おいて、多くの課題が発生するのではないか?」
という疑念が、
かじめ用意されているテンプレートから必要なサーバ環境をプロ
お客様の中で払拭できていないのではないかとネットワンでは
ビジョニングしてご利用いただけます。
ご利用に際し、費用は頂
考えています。日々の業務と並行してパブリッククラウド環境の
きません。
体験利用申請や環境整備に時間を割くことができないことや、
このセルフポータルには、
ネットワングループの一員である株
類似した多くのサービスから何が自社にとって最適なものかを
式会社エクシードが開発し、実際にエクシード社のパブリックク
検討できないことなどが要因だと推察します。
ラウドサービスで利用されている
“Libra”
を基盤として採用する
そこでネットワンでは、
お客様が気軽にパブリッククラウドや
ことで、本格的なパブリッククラウドの体験の場をご提供させて
ハイブリッドクラウドの検証が可能な環境を提供することによっ
いただきます。
て、
「自社のICTコスト削減にクラウドがどれだけ貢献出来るの
SandBoxの提供開始時期は2013年1月中を目指しており
か?」という疑 問を解 決するお手 伝いが出 来ればと考え、
ます。提供可能になりましたら、弊社営業担当経由でご案内い
「SandBox」の整備を行ってまいります。
「SandBox」
は、
お客
たします。
様が自由にパブリッククラウドやハイブリッドクラウド環境を検証
お客様のために
出来る
“砂場
(SandBox)
”
というわけです。
7月にソリューション・ブリーフィング・センターを開設し、既に
SandBoxの構成
130社を超えるお客様にネットワンの考える次世代ICTのあるべ
SandBoxの簡単な構成を以下に示します。
き姿をご体験いただくことが出来ました。今後は、
SandBoxを利
豊富なリソース
用したハイブリッドクラウド環境を利用した先進ソリューションなど
SaaS SaaS SaaS ……
もデモに組み込んでいく予定です。お客様へさらなる価値をお届
PaaS
けするために、
継続してネットワンはチャレンジをしていきます。
専用ポータルサイト
Sand
ndBox
x
SandBox
お客様
ネットワンシステムズ株式会社
ビジネス推進グループ ビジネス推進本部 第2製品技術部 部長
松本 陽一
※このカタログの記載内容は2012年12月現在のものです。記載内容は、製品改良のため予告なしに変更することがありますのでご了承ください。※記載の会社名および製品名は各社の商標もしくは登録商標です。
関 西 支 社
中 部 支 店
北海道支店
東 北 支 店
TEL.06-6395-7409
TEL.052-223-7676
TEL.011-231-5007
TEL.022-212-6050
ネットワンシステムズ株式会社
ネットワンパートナーズ株式会社
〒140-8621 東京都品川区東品川2-2-8 スフィアタワー天王洲
〒140-0002 東京都品川区東品川2-2-8 スフィアタワー天王洲
TEL.03-5462-0800 http://www.netone.co.jp/
TEL.03-6810-2470 http://www.netone-pa.co.jp/
つ くば 支
豊 田 支
広 島 支
高 松 支
店
店
店
店
TEL.029-851-1163
TEL.0565-37-3552
TEL.082-511-2661
TEL.087-811-7933
九 州 支 店 TEL.092-471-7130
霞が関オフィス TEL.03-5572-6380
西日本営業本部 TEL.06-6105-0356 FAX.06-6105-0381